JP4226385B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマ処理方法にかかり、特に、複数の電極を用いて真空槽内にプラズマを形成するプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマを利用した装置には、スパッタリング装置、アッシング装置、エッチング装置、表面改質装置等がある。
【0003】
図3には、それらのプラズマ装置のうち、従来技術のスパッタリング装置101が示されている。このスパッタリング装置101は真空チャンバー108を有しており、該真空チャンバー108には、カソード電極111が設けられている。
【0004】
このカソード111には、被スパッタリング物質で作られたターゲット115が取り付けられている。
【0005】
真空チャンバー108の内部のターゲット115と対向する位置には、基板電極113が配置されている。ターゲット115と基板電極113の間の空間は、グリッド電極112によって取り囲まれている。
【0006】
カソード電極111と、グリッド電極112と、基板電極113は、カソード電源121と、グリッド電源122と、バイアス電源123とにそれぞれ接続されている。
【0007】
このようなスパッタリング装置101では、真空チャンバー108内は真空排気系127によって真空排気されており、所定圧力の真空雰囲気が形成されている。その状態で基板電極113上に基板116を配置し、ガス導入系128から真空チャンバー108内にスパッタリングガスを導入し、各電源121〜123を起動し、カソード電極111に負の直流高電圧を印加し、グリッド電源112に正の直流低電圧を印加し、基板電極113に高周波電圧を印加すると、ターゲット115の表面近傍にプラズマが形成され、ターゲット115がスパッタされる。
【0008】
ターゲットから飛び出した正イオンのターゲット粒子は、グリッド電極112で集束され、基板116の表面に到達する。
【0009】
上記のようなスパッタリング装置101では、ターゲット115の中に異物が混入していたり、ターゲット表面の一部に電界が集中する等の異常事態があると、局所的にアーク放電が発生してしまう場合がある。
【0010】
一旦アーク放電が発生するとパーティクル発生の原因になるばかりでなく、アーク放電のエネルギーは大きいため、ターゲットを損傷する場合すらあった。
【0011】
それを防止するため、各電源121〜123には、アーク遮断装置が設けられており、アーク発生を検出すると、出力を停止するように構成されている。
【0012】
しかし、上記のように複数の電源121〜123が同時に動作しているため、いずれかの電源がアーク放電を検出して出力を遮断しても、他の電源はアーク放電を検出せず、出力が維持されるためアーク放電を消滅させることができない場合がある。
【0013】
それとは逆に、起動時や、遮断からの復帰時等では、電源121〜123が相互に影響を与え合い、アーク放電が発生していないのに誤って出力が遮断される場合があり、問題となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、誤動作を生じることなく確実にアーク放電を停止させることができる技術を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、真空槽と、前記真空槽内に配置され、互いに異なる電圧を印加できるように構成された第一、第二の電極と、前記第一、第二の電極にそれぞれ接続された第一、第二の電源とを有し、少なくとも前記第一の電源を動作させ、前記真空槽内にプラズマを形成し、前記第一、第二の電源から前記第一、第二の電極に第一、第二の電圧をそれぞれ出力し、前記プラズマを維持して前記真空槽内に配置された処理対象物を処理するプラズマ処理装置であって、前記第一の電圧として直流負電圧が出力され、前記第二の電圧として前記直流負電圧よりも接地電位に近い直流正電圧が出力され、前記第一の電源には、前記第一の電源の出力状態によって動作し、前記第一の電極に対する前記第一の電圧の印加を遮断する第一の遮断装置が接続され、前記第二の電源には、前記第二の電源の出力状態によって動作し、前記第二の電極に対する前記第二の電圧の印加を遮断する第二の遮断装置が接続され、前記第一、第二の遮断装置のうちの一方が動作する場合には、他方も動作するように構成されたプラズマ処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記第一の電極はカソード電極であり、該カソード電極にはスパッタリングターゲットが配置され、前記第二の電極は、前記第一の電極と前記処理対象物との間の空間を取り囲むように配置されたグリッド電極である請求項1記載のプラズマ処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記第一の電源の出力電圧の絶対値が所定値以下になると、前記第一の遮断装置が動作するように構成された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のプラズマ処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記第二の電源の出力電流の絶対値が所定値以上になると、前記第二の遮断装置が動作するように構成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のプラズマ処理装置である。
請求項5記載の発明は、前記真空槽内には、前記第一、第二の電極とは異なる電圧を印加できるように構成された第三の電極が配置され、前記第三の電極には第三の電源が接続され、前記プラズマを維持する際には前記第三の電源から前記第三の電極に第三の電圧が出力されるプラズマ処理装置であって、前記第三の電源には、前記第三の電源の出力状態によって動作し、前記第三の電極に対する前記第三の電圧の印加を遮断する第三の遮断装置が接続され、前記第一の遮断装置が動作すると前記第三の遮断装置も動作するように構成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のプラズマ処理装置である。
請求項6記載の発明は、前記第三の電極は基板電極であり、前記処理対象物が前記第三の電極上に配置される請求項5記載のプラズマ処理装置である。
請求項7記載の発明は、前記第三の電圧として交流電圧が出力される請求項6記載のプラズマ処理装置である。
【0016】
本発明は上記のように構成されており、真空槽に二個以上の電極が配置されており、少なくとも一個の電極に印加された電圧によってプラズマが発生され、発生されたプラズマは、二個以上の電極に異なる電圧が印加されて維持されている。
【0017】
各電極に接続された電源のうち、いずれか一個の電源の状態からアーク放電の発生が検出されると、その電極に接続された遮断装置が動作する他、他の電極に接続された遮断装置も動作し、各電極への電圧印加は停止される。
【0018】
従って、アーク放電を維持する電力は供給されなくなるため、アーク放電は確実に消滅する。
【0019】
また、本発明のプラズマ装置では、プラズマ形成に用いられる電極には高電圧が印加され、他の電極には、それよりも低電圧が印加される。低電圧が印加される電極は、高電圧が印加される電極の電圧変動の影響を受けやすく、アーク放電が発生しなくても接地電位となる場合があるので、低電圧が印加される電極については、出力電流の変化からアーク放電の発生を検出するようにするとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が用いられるプラズマ装置の一例であり、真空チャンバー8を有している。
【0021】
真空チャンバー8内には、第一の電極(カソード電極)11と、第二の電極(グリッド電極)12と、第三の電極(基板電極)13とが配置されている。第一の電極11には、被スパッタリング物質で作られたターゲット15が取り付けられている。
【0022】
第三の電極13は、真空チャンバー8の内部のターゲット15と対向する位置に配置されている。第二の電極12は概円筒形形状であり、ターゲット15と第三の電極13の間の空間を取り囲むように配置されている。
【0023】
真空チャンバー8の外部には、第一の電源(カソード電源)21と、第二の電源(グリッド電源)22と、第三の電源(バイアス電源23)と、第一〜第三の遮断装置31〜33とが配置されている。
【0024】
第一〜第三の電源21〜23の出力端子は、第一〜第三の遮断装置31〜33を介して第一〜第三の電極11〜13に、それぞれ接続されている。真空チャンバ8は接地電位に直結されている。
真空チャンバ8には真空排気系27とガス導入系28が接続されている。
【0025】
このプラズマ処理装置1を用い、処理対象物表面への薄膜形成プロセスを説明する。先ず、予め真空排気系27を動作させておき、真空チャンバー8の内部を所定圧力まで真空排気し、真空チャンバー8の内部に真空雰囲気を形成しておく。
【0026】
そして、真空雰囲気を維持しながら、基板等の処理対象物を真空チャンバー8内に搬入し、第三の電極13上に配置する。図1の符号16は、第三の電極13上に載置された処理対象物を示している。
【0027】
次いで、ガス導入系28から真空チャンバー8内に処理ガス(ここではスパッタリングガス)を導入し、第一の電源21を起動し、第一の電極11に負の直流高電圧である起動電圧を印加すると、ターゲット15表面近傍にプラズマが形成される。
【0028】
プラズマの形成後、第一の電源21の出力電圧を第一の電圧に設定すると共に、第二、第三の電源21、23を起動し、第二、第三の電極12、13に、それぞれ第二、第三の電圧を印加し、プラズマを安定に維持する。
【0029】
第一の電源11が出力する第一の電圧は、−500〜400V程度の負の直流高電圧であり、第二の電源12が出力する第二の電圧は、+100V程度の正の直流定電圧である。また、第三の電源13が出力する第三の電圧は、13.56MHzの交流電圧であり、その自己直流バイアス成分VDCは数十V程度の大きさである。
【0030】
プラズマを形成する際、第一〜第三の電源21〜23を起動し、各電源21〜23からそれぞれ第一〜第三の電圧を出力し、第一〜第三の電極11〜13に印加してもよい。
【0031】
プラズマが安定に維持されていると、そのプラズマによってターゲット15がスパッタリングされ、ターゲットからターゲット粒子が飛び出す。
【0032】
そのターゲット粒子は、正イオンであり、第二の電圧が印加された第二の電極22で集束され、基板16の表面に到達すると薄膜が成長する。このとき、第三の電極23に印加される第三の電圧により、処理対象物16の凹凸のある表面には連続した緻密な膜が形成される。
【0033】
薄膜の成長中に安定なプラズマが維持されている場合、そのプラズマのインピーダンスは一定値であり、第一〜第三の電極11〜13間は、その一定値のインピーダンスによって相互に電気的に接続されている。
【0034】
それに対し、アーク放電が生じ、アーク電流が流れると、プラズマのインピーダンスはほぼゼロとなり、第一〜第三の電極11〜13のうち、少なくとも一個の電極の電位は、接地電位と略等しい電位になる。
【0035】
第一の電源21の内部では、第一の電源21の出力端子の電圧を検出しており、アーク放電の発生により、第一の電極11の電位が略接地電位になったものとすると、第一の電極11の電位が低下し、その結果、第一の電源21の出力端子の電圧が所定値を超えて接地電位に近づく。
【0036】
第一の電源21の内部では、出力端子の電圧低下を検出し、第一の遮断装置31の他、他の電源22、23に接続された他の遮断装置(第二、第三の遮断装置32、33)にも遮断信号を出力する。
【0037】
第一〜第三の遮断装置31〜33は、スイッチSW1〜SW3をそれぞれ有しており、各スイッチSW1〜SW3は遮断信号が入力されると閉成されるように構成されている。
【0038】
各スイッチSW1〜SW3の一端は第一〜第三の電極11〜13と第一〜第三の電源21〜23とが接続された部分にそれぞれ接続されており、他端は、接地電位に接続されている。
【0039】
従って、各スイッチSW1〜SW3に遮断信号が入力されると第一〜第三の電源21〜23の出力端子と、その出力端子にそれぞれ接続された第一〜第三の電極11〜13とは接地電位に接続される。
【0040】
その結果、アーク電流を供給可能な全ての電極21〜23の出力端子の電位が接地電位となるため、アーク放電は確実に消滅する。
【0041】
このように、本発明のプラズマ装置1では、第一の電源11がアーク放電を検出するだけで、自分自身を含む各電源11〜13が出力する第一〜第三の電圧が、第一〜第三の電極11〜13に印加されなくなるため、アーク放電は確実に消滅する。
【0042】
そして、遮断信号の出力から一定時間が経過すると、各電源11〜13は遮断信号の出力を終了し、その結果、各スイッチ素子SW1〜SW3は開成(open)状態になり、第一〜第三の電源21〜23から第一〜第三の電極11〜13に電圧が印加され、プラズマは再生成される。
【0043】
上記例では、第一の電源21がアーク放電の発生を検出したが、検出ミスや、検出遅れが発生する場合がある。
【0044】
本発明では、第二の電源22がアーク放電の発生を検出した場合にも、第二の電源22から各遮断装置31〜33に遮断信号が出力され、各スイッチ素子SW1〜SW3が閉成(close)され、第一〜第三の電極11〜13に第一〜第三の電圧が印加されないようになり、アーク放電が確実に消滅するようになっている。
【0045】
また、上記例では、第一の電源21が電圧変化によってアーク放電の発生を検出したが、他の電源22、23もが電圧変化によってアーク放電の発生を検出するように設定すると、検出ミスや復帰ミスが生じる場合がある。
【0046】
例えば、上記プラズマ処理装置1では、第一の電極11には高電圧、第二の電極12には低電圧が印加されており、第二の電極12の電位は第一の電極11の電位よりも接地電位に近くなっている。
【0047】
第一の電極11と第二の電極12の間は、形成されたプラズマのインピーダンスによって電気的に結合されているため、アーク放電が生じなくても、第一の電極11の電位が変化する。この場合、その変化の割合が小さくても、第二の電極12の電位が、一瞬、所定の電圧を超えて接地電位に近づく場合がある。第二の電源22の出力電圧が所定の電圧になったことを条件に遮断信号を出力するように構成されていると、アーク放電が生じていないのに各遮断装置31〜33に遮断信号が入力され、不都合である。
【0048】
また、各遮断装置31〜33を復帰させ、プラズマを再生成する場合に、第一の電極11が接地電位から負の高電圧に上昇すると、第二の電極22の電位が一旦接地電圧に近づく。このとき、第二の電極12の電位は所定の電圧を横切る場合があり、第二の電源22が電圧変化によって遮断信号を出力する場合、再起動時に第二の電源22から遮断信号が出力されてしまうことになる。
【0049】
このように、特に、低電圧出力の電源が、電圧変動を検出して遮断信号を出力するように構成されていると、誤動作によって各遮断装置31〜33が動作し、不都合である。
【0050】
本発明では、第一の電源21よりも接地電位に近い電圧を出力する第二の電源22は、出力電圧の変動ではなく、出力電流の変動によってアーク放電の発生を検出するように構成されている。図1の符号29は、第二の電源22の出力電流を検出する電流センサである。
【0051】
即ち、第二の電源22では、その出力電流の大きさは電流センサ29によって検出されており、出力電流の大きさが所定の基準値を超えるとアーク放電が発生したとしている。従って、出力電流が基準値よりも小さければ、第二の電源22の出力端子の電圧が接地電位を横切っても、アーク放電の発生と判断せず、第二の電源22から遮断信号が出力されないようになっている。
【0052】
他方、第一の電極11の電圧変動が小さく、第一の電源21がアーク放電を検出しない場合であっても、第二の電源22が、その出力電流の大きからアーク放電の発生を検出した場合には、第二の電源22から遮断信号が出力され、その結果、第一〜第三の遮断装置31〜33が動作し、各電極11〜13を接地電位に接続する。その結果、発生したアーク放電は確実に消滅する。
【0053】
なお、第三の電源23も電流センサを有しており、第三の電源23の出力電流が所定値を超えると第一〜第三の遮断装置31〜33に遮断信号を出力するように構成されている。
【0054】
以上は、各遮断装置31〜33に内蔵されたスイッチSW1〜SW3が第一〜第三の電極11〜13を接地電位に接続することでアーク放電を消滅させたが、遮断装置に内蔵されたスイッチSW1〜SW3を第一〜第三の電極11〜13の間と、第一〜第三の電源21〜23の間に挿入し、各スイッチSW1〜SW3が開成されたときに、第一〜第三の電極11〜13が第一〜第三の電源21〜23からそれぞれ切り離され、各電極21〜23に第一〜第三の電圧が印加されないようにすることができる。
【0055】
図2の符号2は、そのような遮断装置41〜43を有するプラズマ装置の一例であり、遮断装置41〜43のほかの構成は図1に示したプラズマ装置1と同じである。
【0056】
なお、上記プラズマ処理装置1、2では、グリッド電極となる第二の電極12は円筒形であったが、角筒でもよい。また、第二の電極12は、第一の電極11と第三の電極13の間の空間を取り囲んでいればよく、縦方向又は横要項に分割され、複数の電極で構成されていてもよい。
【0057】
また、本発明のプラズマ装置は、グリッド電極を有さない場合も含まれる。その場合、プラズマ生成用であって、負の高電圧が印加される電極が第一の電極となり、基板に交流や直流のバイアスを印加する電極が第二の電極になる。
【0058】
また、上記実施例は、本発明のプラズマ処理方法をスパッタリング成膜に適用した場合を説明したが、プラズマを用いて処理対象物を処理する方法に広く用いることができる。例えば、スパッタリング方法の他、プラズマを用いたアッシング方法、エッチング方法、表面改質方法等に適用することができる。
【0059】
また、電極は三個に限定されるものではなく、二個の場合や四個以上の場合も含まれる。
【0060】
上記は、第1、第2の電極11、12に直流電圧を印加し、第三の電極13に交流電圧を印加したが、第1、第2の電極には交流電圧を印加する場合も含まれる。また、第三の電極13に直流電圧を印加する場合も含まれる。また、交流電圧には、直流バイアスされた交流電圧も含まれる。
【0061】
交流電圧を出力する電源では、出力電流の変化によってアーク放電を検出する場合の他、その電源の負荷のインピーダンスが所定値よりも小さくなったことでアーク放電を検出することができる。
【0062】
【発明の効果】
一の電源がアーク放電を検出した場合でも、全部の電極の電圧印加が停止されるので、アーク放電を確実に消滅させることができる。
【0063】
電圧変化によるアーク放電の検出と、電流変化によるアーク放電の検出とを併用すると、電源の起動や再起動に失敗することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いることができるプラズマ装置の第一例
【図2】本発明を用いることができるプラズマ装置の第二例
【図3】従来技術のスパッタリング装置
【符号の説明】
1、2……プラズマ処理装置
8……真空槽
11……第一の電極
12……第二の電極
13……第三の電極
15……ターゲット
16……処理対象物
21……第一の電源
22……第二の電源
23……第三の電源
31……第一の遮断装置
32……第二の遮断装置
33……第三の遮断装置
Claims (7)
- 真空槽と、
前記真空槽内に配置され、互いに異なる電圧を印加できるように構成された第一、第二の電極と、
前記第一、第二の電極にそれぞれ接続された第一、第二の電源とを有し、
少なくとも前記第一の電源を動作させ、前記真空槽内にプラズマを形成し、
前記第一、第二の電源から前記第一、第二の電極に第一、第二の電圧をそれぞれ出力し、前記プラズマを維持して前記真空槽内に配置された処理対象物を処理するプラズマ処理装置であって、
前記第一の電圧として直流負電圧が出力され、前記第二の電圧として前記直流負電圧よりも接地電位に近い直流正電圧が出力され、
前記第一の電源には、前記第一の電源の出力状態によって動作し、前記第一の電極に対する前記第一の電圧の印加を遮断する第一の遮断装置が接続され、
前記第二の電源には、前記第二の電源の出力状態によって動作し、前記第二の電極に対する前記第二の電圧の印加を遮断する第二の遮断装置が接続され、
前記第一、第二の遮断装置のうちの一方が動作する場合には、他方も動作するように構成されたプラズマ処理装置。 - 前記第一の電極はカソード電極であり、該カソード電極にはスパッタリングターゲットが配置され、
前記第二の電極は、前記第一の電極と前記処理対象物との間の空間を取り囲むように配置されたグリッド電極である請求項1記載のプラズマ処理装置。 - 前記第一の電源の出力電圧の絶対値が所定値以下になると、前記第一の遮断装置が動作するように構成された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のプラズマ処理装置。
- 前記第二の電源の出力電流の絶対値が所定値以上になると、前記第二の遮断装置が動作するように構成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のプラズマ処理装置。
- 前記真空槽内には、前記第一、第二の電極とは異なる電圧を印加できるように構成された第三の電極が配置され、
前記第三の電極には第三の電源が接続され、
前記プラズマを維持する際には前記第三の電源から前記第三の電極に第三の電圧が出力されるプラズマ処理装置であって、
前記第三の電源には、前記第三の電源の出力状態によって動作し、前記第三の電極に対する前記第三の電圧の印加を遮断する第三の遮断装置が接続され、
前記第一の遮断装置が動作すると前記第三の遮断装置も動作するように構成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のプラズマ処理装置。 - 前記第三の電極は基板電極であり、前記処理対象物が前記第三の電極上に配置される請求項5記載のプラズマ処理装置。
- 前記第三の電圧として交流電圧が出力される請求項6記載のプラズマ処理装置。
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