JP4225028B2 - Latch mounting structure for vehicle side door - Google Patents

Latch mounting structure for vehicle side door Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、センタピラーレスのドア開口を、前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った所謂フリースタイル構造(観音開き構造)の車両のサイドドアのラッチ取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の車両のサイドドアの構造としては次のような構造がある。すなわち、車体側部に仕切りのない連続したドア開口を設け、このドア開口をフロントドアとリヤドアとで開閉可能に覆うが、フロントドアはその前部をフロントドアヒンジを介して車体に枢着し、リヤドアはその後部をリヤドアヒンジを介して車体に枢着し、これらフロントドアとリヤドアとからなるサイドドアを所謂観音開き構造に構成すると共に、フロントドアの後端部をリヤドアの前端部外側に重合させ、かつリヤドアの前端部内部には上下方向に延びる補強部材を設けたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−138864号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のセンタピラーレスの観音開きドアを備えた車両はリヤフロアの車幅方向の長さに対して、ルーフ部の車幅方向の長さが短く、リヤドアはドア開口を開閉するように滑らかに曲率した形状を有している。
【0005】
このようなリヤドアにおいて正面から見て上下方向に真直ぐに延びるヒンジ軸を設定し、このヒンジ軸を中心としてリヤドアを開閉すべく構成すると、リヤドアとフロントドアとが干渉する。
【0006】
したがって、上述の観音開きドアにおいてはフロントドアとリヤドアとの適当な開閉軌跡の設定と、リヤドア閉時にその下部に設けられたラッチ部材が車体側のストライカに対して確実なロック作動をすることが望まれている。
【0007】
この発明は、リヤドアにはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して傾斜して配設されることにより、観音開き構造のドアにおいてフロントドアとリヤドアの適当な開閉軌跡を設定することができると共に、ラッチ部材のストライカに対する確実な作動を確保することができ、また、リヤドアの耐久性向上を図ることができ、しかも、上記ストライカはラッチ部材の傾斜と反対側の方向に傾斜して取付けられることにより、その傾斜構造によりドア閉時の荷重が車体に入力されて、ドア閉時の荷重に対する耐強度が得られる車両のサイドドアのラッチ取付け構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両のサイドドアのラッチ取付け構造(請求項1)は、車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、上記ストライカはラッチ部材の傾斜と反対側の方向に傾斜して取付けられたものである。
【0009】
上記構成によれば、リヤドアにはそのヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定されたので、観音開き構造のドアにおいてフロントドアとリヤドアの適当な開閉軌跡を設定することができ、リヤドア開閉時にリヤドアとフロントドアとの干渉を防止することができるのは勿論、リヤドア下部のラッチ部材は該リヤドアの傾斜に対応すべく傾斜して配設されているので、リヤドア閉時にラッチ部材のストライカに対する確実な作動を確保することができ、またはリヤドアの耐久性(なかんずくドア開閉回数)の向上を図ることができる。
【0010】
しかも、上記ストライカはラッチ部材の傾斜と反対側の方向に傾斜して取付けられたものであるから、上記傾斜構造によりドア閉時の荷重が車体に入力されるので、ドア閉時の荷重に対する耐強度が得られる。
【0011】
この発明による車両のサイドドアのラッチ取付け構造(請求項2)は、車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、上記ラッチ部材はリヤドアの底面を形成するインナパネルから所定間隔上方に離間して配設されたものである。
【0012】
上記構成によれば、リヤドアにはそのヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定されたので、観音開き構造のドアにおいてフロントドアとリヤドアの適当な開閉軌跡を設定することができ、リヤドア開閉時にリヤドアとフロントドアとの干渉を防止することができるのは勿論、リヤドア下部のラッチ部材は該リヤドアの傾斜に対応すべく傾斜して配設されているので、リヤドア閉時にラッチ部材のストライカに対する確実な作動を確保することができ、またはリヤドアの耐久性(なかんずくドア開閉回数)の向上を図ることができる。
【0013】
しかも、上記ラッチ部材はリヤドアの底面を形成するインナパネルから所定間隔上方に離間して配設されたものであるから、ドア下部は一般的に水が溜りやすいが、ラッチ部材をインナパネル底面部から上方に離間させたので、その防錆効果が得られる。
【0014】
この発明による車両のサイドドアのラッチ取付け構造(請求項3)は、車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、上記リヤドアはヒンジ軸が正面視 で車室内側に傾斜して設定され、上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、上記ラッチ部材はリヤドアに対してラッチレインフォースメントを介して取付けられ、上記リヤドアには縦方向に延設された縦インパクトバーが設けられ、該縦インパクトバーに上記ラッチレインフォースメントが接合されたものである。
【0015】
上記構成によれば、リヤドアにはそのヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定されたので、観音開き構造のドアにおいてフロントドアとリヤドアの適当な開閉軌跡を設定することができ、リヤドア開閉時にリヤドアとフロントドアとの干渉を防止することができるのは勿論、リヤドア下部のラッチ部材は該リヤドアの傾斜に対応すべく傾斜して配設されているので、リヤドア閉時にラッチ部材のストライカに対する確実な作動を確保することができ、またはリヤドアの耐久性(なかんずくドア開閉回数)の向上を図ることができる。
【0016】
しかも、上記ラッチ部材はリヤドアに対してラッチレインフォースメントを介して取付けられたものであるから、このラッチレインフォースメントによりラッチ部材の支持剛性の向上およびドア剛性の向上を図ることができる。
【0017】
さらに、上記リヤドアには縦方向に延設された縦インパクトバーが設けられ、縦インパクトバーに上記ラッチレインフォースメントが接合されたものであるから、ドア剛性の向上を図りつつ、縦インパクトバーにより、側突に対する剛性の向上を図ることができる。
【0018】
この発明による車両のサイドドアのラッチ取付け構造(請求項4)は、車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、上記ラッチ部材はリヤドア内部においてドア閉状態の平面視でラッチ前部が車室内側に、ラッチ後部が車室外側に指向して傾斜するよう取付けられており、上記ラッチ部材に対して車体側のストライカにおけるアームバーの係止部が直交するように設けられたものである。
【0019】
上記構成によれば、リヤドアにはそのヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定されたので、観音開き構造のドアにおいてフロントドアとリヤドアの適当な開閉軌跡を設定することができ、リヤドア開閉時にリヤドアとフロントドアとの干渉を防止することができるのは勿論、リヤドア下部のラッチ部材は該リヤドアの傾斜に対応すべく傾斜して配設されているので、リヤドア閉時にラッチ部材のストライカに対する確実な作動を確保することができ、またはリヤドアの耐久性(なかんずくドア開閉回数)の向上を図ることができる。
【0020】
しかも、上記リヤドアに傾斜して配設されたラッチ部材に対して車体側のストライカにおけるアームバーの係止部が直交するように設けられたものであるから、ストライカとラッチ部材との両者によるより一層確実なロック状態を確保することができる。
【0021】
この発明の一実施態様においては、上記リヤドアのヒンジ軸は側面視で後方に傾斜して設定されたものである。
上記構成によれば、ヒンジ軸を支点として開閉するリヤドアにおいて、該リヤドアの開き始めにおいては重心が上がるので、ドア開荷重が大きくなるが、ある程度ドアが開くと、そのドア開荷重が小さくなり、総じてドアを開く時に要する荷重をキャンセルすることができ、それでいてラッチ部材の耐久性と確実なラッチ作動との両立を図ることができる
【0022】
この発明の一実施態様においては、上記リヤドアのインナパネルは軽金属または軽合金で形成され、上記ラッチ部材は鉄系金属で形成されたものである。
上記構成によれば、異種金属による電食(electrolytic corrosion、迷走電流によって金属に電流が流れ、これにより生じる電気化学的腐食のこと)を防止することができる。
【0023】
この発明の一実施態様においては、上記リヤドアに傾斜して配設されたラッチ部材に対して車体側のストライカにおけるアームバーの係止部が直交するように設けられたものである。
上記構成によれば、ストライカとラッチ部材との両者によるより一層確実なロック状態を確保することができる。
【0024】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のサイドドアのラッチ取付け構造を示すが、まず、サイドドア構造について説明する。車両を車外側から見た状態で示す図1において、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造(観音開き構造)のサイドドアが構成されている。上述の各ドアヒンジ4,5はドア側ヒンジブラケット、ヒンジピン、ボディ側ヒンジブラケットを有するものである。
【0025】
上述のフロントドア2はフロントドアヒンジ4,4を介して車体剛性部材としてのヒンジピラーに開閉可能に枢着され、上述のリヤドア3はリヤドアヒンジ5,5を介してリヤボディに開閉可能に枢着され、これらの両ドア2,3により車両側部の仕切りのない連続したドア開口部15(図11参照)つまり、センタピラーレスのドア開口部を開閉可能に覆っている。
【0026】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドア本体6,7とドアサッシュ部8,9とウインドガラス10(但し、樹脂製のものも含む),フリップウインド部材11とで構成され、このうちドア本体6,7の内部には車両の前後方向に延びるインパクトバー12,13および横インパクトバー14が設けられる。
【0027】
この実施例の観音開き構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0028】
上述の各ドア2,3はドア開口部15(図11参照)を開閉するもので、図1に示すようにフロントドア2の後端部にはリヤドア3に対して係脱可能なドアラッチ16を設け、このドアラッチ16がリヤドア3の前端部に設けられたストライカでロックされ、リヤドア3の前端部上下には車体に対して係脱可能なドアラッチ17,18を設け、これらドアラッチ17,18はドア開口部15(図11参照)の上辺部および下辺部に設けた後述するボディ側のストライカ19,20(図11参照)でそれぞれロックされるように構成している。
【0029】
図2は右側のサイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図、図3は図2のA−A線に沿う部分断面図であって、フロントドア2とリヤドア3との閉鎖時には図3に示すように、リヤドア3の前部外側に対してフロントドア2の後部が所定量重なり合うようなオーバラップ構造となる。
【0030】
上述のフロントドア2はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを備え、ドアインナパネル22には図2に示すように2つの開口部23,24と、これら開口部23,24間に位置して斜め方向つまり前高後低状に傾斜して上下方向に延びる仕切り部25とが形成されている。
【0031】
上述のリヤドア3は2部材に分割形成されたドアアウタパネル26,28と、ドアインナパネル27とを備え、これらの各パネル26,27,28はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金にて形成されると共に、リヤドア3の前部縦辺部を構成するドアアウタパネル28の所定部には、フロントドア2のドアラッチ16に対応してストライカ29が取付けられている。
【0032】
図4は右側のフロントドア2を車室内側から見た状態で示す側面図、図5は図4のB−B線矢視断面図であって、ドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを接合して構成されるフロントドア2の前部縦辺部には該前部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント30が設けられており、このヒンジレインフォースメント30によりドア剛性の向上を図っている。
【0033】
このヒンジレインフォースメント30は車外側において車両の前後方向に延びる前部片30aと、車内側において車両の前後方向に延びる後部片30bと、これら両片30a,30bを接続して車幅方向に延びる接続片30cとを有するように厚板部材にて断面略Z字状に形成されている。
【0034】
またフロントドア2の後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのフロントドアリヤレインフォースメント31が設けられており、このフロントドアリヤレインフォースメント31によりドア剛性の向上を図ると共に、側突に対する剛性を向上させて、車両の側突時のドア2の車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0035】
このフロントドアリヤレインフォースメント31は図3、図5、図6、図7に示すように、車外側において車両の前後方向に延びる後部片31aと、車内側において車両の前後方向に延びる前部片31bと、これら両片31a,31bを接続して車幅方向に延びる接続片31cとを有するように厚板部材にて断面略Z字状に形成されている。
【0036】
さらに図4に示すように上述のフロントドアリヤレインフォースメント31の上端部はドアサッシュ部8の後部縦辺部8a内に連続して延びる延出部32を備え、サッシュ剛性の向上を図り、高速走行時の負圧により、シール部材が車外側へ吸い出されるのを防止すべく構成している。
【0037】
しかも、図4に示すように上述のフロントドアリヤレインフォースメント31の下端部にはフロントドア2の下部の前後辺に沿って前方に延びる延長部33を備えて、フロントドアリヤレインフォースメント31それ自体の剛性向上を図ると共に、フロントドア下部の剛性向上を図るように構成している。
【0038】
また上下両端に延出部32および延長部33を備えたフロントドアリヤレインフォースメント31の全体には図6に示すように複数の凹凸部を形成して、該フロントドアリヤレインフォースメント31の強度向上を図っている。
【0039】
図4、図5、図8に示すように前述のインパクトバー12はヒンジレインフォースメント30の前部片30aと、フロントドアリヤレインフォースメント31の後部片31aとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、インパクトバー12の前端部および後端部はヒンジレインフォースメント30、フロントドアリヤレインフォースメント31と重合するように設けられ、強固な構造を確保すべく構成している。
【0040】
上述のインパクトバー12に対して上下方向に離間する下側のインパクトバー13も図4に示すように、ヒンジレインフォースメント30の前部片30aと、フロントドアリヤレインフォースメント31の後部片31aとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、インパクトバー13の前端部および後端部はヒンジレインフォースメント30、フロントドアリヤレインフォースメント31と重合するように設けられ、強固な構造を確保すべく構成している。
【0041】
また図8に示すように上下方向に離間する複数のインパクトバー12,13は車外側に突出するような横向き凸状の断面形状を有し、この断面構造により、インパクトバー12,13それ自体の剛性向上を図ると共に、インパクトバー12,13を上下に離間して複数設けることにより、側突時の荷重入力に対して上下方向で広範囲において対応すべく構成している。
【0042】
図9は図4のE−E線に沿う要部拡大断面図であって、フロントドア2の後部側の下端部には該フロントドア2から車体側のサイドシル34のサイドシルアウタ35に向けて凸状に突出したキャッチャーピン36を設けている。
【0043】
すなわち、上述のフロントドアリヤレインフォースメント31における下端部の延長部33にナット37を予め溶接固定し、このナット37と対向する延長部33およびドアインナパネル22にはキャッチャーピン36のネジ部を挿通する孔部を形成して、上述のキャッチャーピン36をドアインナパネル22の車室内側から上記ナット37に締付け固定したものである。
【0044】
また上述のキャッチャーピン36は車両の側突時においてドア2の侵入を規制するものであって、このキャッチャーピン36と対応する位置においてサイドシルアウタ35には合成樹脂製で、かつ凹状のキャッチャーピン受け部38を設け、フロントドア2の閉時に上述のキャッチャーピン36がキャッチャーピン受け部38に挿入されるように構成している。
【0045】
図9はフロントドア2の全閉時の断面図であって、キャッチャーピン36の外径に対して、キャッチャーピン受け部38の内径は比較的大きく設定されている。また上述のキャッチャーピン36は車両の側突時においてフロントドア2の侵入を規制するためのドア侵入規制部材である。
【0046】
キャッチャーピンはフロントドア2のみならず図1、図2に示すようにリヤドア3の下部にも設けられており、各キャッチャーピン36,39,40が略等間隔で前後方向に並ぶように構成されている。
【0047】
一方、図9においてサイドシルアウタ35の上端部外面には、車体とフロントドア2との間をシールするシール部材41を設け、またフロントドア2のドアインナパネル22の下部には、該フロントドア2と車体としてのサイドシル34との間をシールするシール部材42を設けている。
【0048】
図10は右側のリヤドア3を車室内側から見た状態で示す側面図、図11は図10のG−G線矢視断面図、図12は図10のH−H線矢視断面図であって、図10、図11に示すようにリヤドア3下部におけるインナパネル27の所定部にはシートベルトリトラクタ43のブラケット44を取付けるための開口部45が形成されている。
【0049】
また図3、図10、図11に示すように、リヤドア3の前部縦辺部には該リヤドア3のドアサッシュ部9を含む略全高にわたって上下方向に沿って延びるバーチカルレインフォースメント46が配設されている。
【0050】
このバーチカルレインフォースメント46はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて形成されると共に、図3に示すように車内側前部において車両の前後方向に延びる前部片46aと、この前部片46aの後端から車幅方向に延びる前面片46bと、この前面片46bの外端から車両前後方向後方に延びる側面片46cと、この側面片46cの後端から車両の前後方向後方で、かつ車幅方向内方に延びる後面片46dと、この後面片46dの内端から車両の前後方向後方に延びる後部片46eとを有するように断面略ハット状に形成されている。
【0051】
そして、上述の前部片46aはドアインナパネル27と、ドアパネル28との間にサンドイッチ状に挟持固定され、前面片46bとドアアウタパネル28とが重合する部分には前述のストライカ29が取付けられ、後部片46eはドアインナパネル27の前後方向中間部内面に接合されている。
【0052】
さらに図3に示すように、リヤドア3の後部縦辺部には該リヤドア3の上下方向に沿って延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント47が配設されている。
【0053】
このヒンジレインフォースメント47は車内側において車両の前後方向に延びる前部片47aと、車外側において車両の前後方向に延びる後部片47bと、これら両片47a,47bを接続して車幅方向に延びる接続片47cとを有するように、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて、断面略Z字状に形成されている。
【0054】
図3、図10、図11に示すように前述の横インパクトバー14はバーチカルレインフォースメント46の側面片46cと、ヒンジレインフォースメント47の後部片47bとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、この横インパクトバー14はその前後両端部がバーチカルレインフォースメント46、ヒンジレインフォースメント47と重合するように設けられており、この重合構造により、リヤドア3の側突に対する剛性の向上を図るように構成している。
【0055】
また上述の横インパクトバー14は図11に断面形状にて示すように凹凸状に形成されていて、この凹凸構造により横インパクトバー14それ自体の剛性向上を図るように構成している。
【0056】
図10に示すように上述のリヤドア3はその前部縦辺部が後傾するように形成されており、この前部縦辺部の前上角部3U(前側上部コーナ部)と前下角部3D(前側下部コーナ部)より離間した部位との間を上下方向に略垂直に延びる縦インパクトバー48を設けている。
【0057】
この縦インパクトバー48は高張力鋼のパイプ部材(剛性パイプ部材)にて形成されている。
また図10に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46は側面視において縦インパクトバー48と車両の前後方向にオーバラップするように配設されている。さらに詳しくは、図3に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46とリヤドア本体7のドアインナパネル27との間には閉断面49が形成され、縦インパクトバー48はこの閉断面49内部に配設されたものである。
【0058】
さらに上述の横インパクトバー14は図3、図10に示すように、その前部が縦インパクトバー48と車両の前後方向にてオーバラップすべく配設されている。
しかも、図3にフロントドア2およびリヤドア3をそれぞれ閉鎖状態で示すように、両ドア2,3の閉鎖時にはフロントドアリヤレインフォースメント31がリヤドア3の前部縦辺部に設けられたバーチカルレインフォースメント46と重なり合うように配設されており、この重合構造により、該重合部の剛性向上を図って、側突時のサイドドアの車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0059】
ところで、図11に示すように、リヤドア3内の下部には断面凹状のドアラッチレインフォースメント50を設けている。このドアラッチレインフォースメント50はアルミニウムやアルミ合金などの軽金属や軽合金または鉄系金属の何れで構成してもよい。
【0060】
このドアラッチレインフォースメント50の車外側立上り片はリベット51(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント46の下部に固定する一方、車内側立上り片はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ブラケット44および後述する縦インパクトバー48の下端ブラケット55と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0061】
上述の縦インパクトバー48は図11、図13に示すように上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55を用いて、バーチカルレインフォースメント46およびドアインナパネル27に固定されている。
【0062】
ここで、上端ブラケット53は断面略半円形状の保持部56を有する外部ブラケット57と、断面略半円形状の保持部58を有する内部ブラケット59との2部材から成り、これら両ブラケット57,59を接合して、縦インパクトバー48の上端部を保持すると共に、外部ブラケット57はリベット60(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント46の上部に固定し、内部ブラケット59はボルト、ナット等の取付け部材61…を用いて、ドアラッチ17およびショルダベルトアンカ用のアンカブラケット62と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0063】
また中間ブラケット54は断面略半円形状の保持部63と、上部取付け片64と、下部取付け片65とを備え、図3にも示すように、保持部63で縦インパクトバー48の中間部を保持すると共に、上部取付け片64はボルト、ナット等の取付け部材66を用いて、ブラケット44と共にドアインナパネル27に共締め固定し、下部取付け片65はリベット67(取付け部材)を用いて横インパクトバー14と共にバーチカルレインフォースメント46に共締め固定している。
【0064】
すなわち、縦インパクトバー48の上下方向の中間部は、バーチカルレインフォースメント46とドアインナパネル27との双方に接続される中間ブラケット54によって支持されたものである。また横インパクトバー14と、バーチカルレインフォースメント46と、中間ブラケット54が上述のリベット67にて共締め固定されたものである。
【0065】
さらに下端ブラケット55は縦インパクトバー48を保持する保持部68とベース部70とを備え、保持部68で縦インパクトバー48の下端部を保持すると共に、ベース部70はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ドアラッチレインフォースメント50およびブラケット44と共にドアインナパネル27に共締め固定している。この実施例では上述の保持部68と、ベース部70とをそれぞれ別々に構成し、下端ブラケット55を2部品にて形成したが、これは1部品にて一体形成してもよい。
なお、上述の上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55の所定部は縦インパクトバー48の外周部に溶接固定されている。
【0066】
ここで、図11に示すようにリヤドア3のロック機構つまり上部のドアラッチ17と下部のドアラッチ18とは縦インパクトバー48の上下両端部に取付けられている。詳しくは、上部のドアラッチ17は縦インパクトバー48の上端部に内部ブラケット59を介して取付けられており、下部のドアラッチ18は縦インパクトバー48の下端部に下端ブラケット55およびドアラッチレインフォースメント50を介して取付けられている。
【0067】
図11において車体側上部のルーフパネル71の側部にはルーフレールアウタ72とルーフレールインナ73とを接合すると共に、このルーフレールインナ73には前述のストライカ19を取付けている。
【0068】
また車体側下部のフロアパネル74の側部には、サイドシルインナ75とサイドシルアウタ35とから成るサイドシル34を接合すると共に、上述のサイドシルアウタ35の所定部には前述のストライカ20を取付けていて、車体側のこれらの各ストライカ19,20にリヤドア3の縦インパクトバー48の上下両端部に取付けたドアラッチ17,18が係合するように構成している。
【0069】
図14は右側のリヤドア3を正面から見た状態で示す概略図であって、2つのリヤドアヒンジ5,5によるヒンジ軸βは正面視で車室内側に傾斜するように設定されており、リヤドア3の開閉時におけるリヤドア3とフロントドア2との干渉を防止すべく構成している。さらに、この構成によりリヤドアヒンジ5,5の取付け位置を上方に設定することができるので、リヤホイールハウスとの関係において有利となり、上下のリヤドアヒンジ5,5間のヒンジピッチを大きく設定することもできる。
【0070】
また上述の2つのリヤドアヒンジ5,5によるヒンジ軸βは図2に側面図にて示すように、側面視で後方に傾斜して設定されており、これによりドア開時の荷重をキャンセルすべく構成している。つまり、リヤドア3の開き始めにおいてはヒンジ軸βの傾斜設定により重心が上がるので、ドア開荷重が大きくなるが、ある程度ドア3が開くと、そのドア開荷重が小さくなって、総じてドア3を開く時に要する荷重をキャンセルするように構成したものである。
【0071】
図2、図14で示したようにヒンジ軸β傾斜設定すると、リヤドア3の開閉軌跡αは図15に示すようになる。
この図15は図11の要部拡大図であって、リヤドア3の底面を形成するドアインナパネル27は車室内側が高く、車外側が低くなるように外低内高状に傾斜して形成され、このドアインナパネル27の底面部27aにはストライカ20の相対的な移動許容を兼ねるサービスホール27bが形成されている。
【0072】
上述のドアラッチ18は図16に下方から見た状態の斜視図で示すように、ラッチ本体18aと、取付け用の前後のフランジ部18b,18bと、噛み合い用の開口部18cとを有し、図15に示すようにラッチ本体18aがドア開閉軌跡αに沿うように外高内低状に傾斜して配設されている。つまり、ドアラッチ18はリヤドア3の傾斜なかんずく、ヒンジ軸βの傾斜に対応して傾斜して配設されたものである。このため図16に示すようにフランジ部18bの下面とラッチ本体18aの下面との間に角度θ1の傾斜角が設定されている。
【0073】
一方、サイドシルアウタ35のストライカ取付け面35aは車室内側が高く、車外側が低くなるように外低内高状に傾斜して形成されており、予めサイドシル閉断面側にナット77を溶接固定し、このナット77に締付けるボルト78を用いて、ストライカ20のベース部20aを固定している。
【0074】
このストライカ20はベース部20aとアームバー79とを有し、このアームバー79のドアラッチ18による係止部79aは該ドアラッチ18と直交するように設けられている。
【0075】
しかも、上述のストライカ20はドアラッチ18の傾斜と反対側の方向に傾斜して取付けられている。すなわち、ドアラッチ18のラッチ本体18aはドア開閉軌跡αに沿うように外高内低状に傾斜して取付けられており、ストライカ20はサイドシルアウタ35のストライカ取付け面35aに外低内高状に傾斜して取付けられている。
【0076】
また上述のドアラッチ18は図15のJ−J線矢視断面に相当する平面図を図17で示すように、ドア開閉軌跡αの合致させるために車幅方向ラインL1とラッチ18の噛み合い用の開口部18cの中心を通るラインL2との間に傾斜角度θ2が形成されるように、平面から見て前部が車室内側に、後部が車外側に指向すべく傾斜して取付けられている。
【0077】
図18はドアラッチレインフォースメント50の斜視図で、このドアラッチレインフォースメント50は図18、図15に示すように略水平な底片50aと、この底片50aの車外側から上方へ立ち上がる車外側立上り片50bと、底片50aの車内側から上方へ立ち上がる車内側立上り片50cと、各片50c,50aに一体的に連続して形成されたストライカ相対移動用の切欠き50dとを有して、断面略凹状に形成されたものである。
【0078】
上述の底片50aにはドアラッチ18を取付けるための複数の取付け孔80が形成され、車外側立上り片50bには図11で示したリベット51を取付けるための取付け孔51a,51aが形成され、車内側立上り片50cには図11で示した取付け部材52を取付けるための取付け孔52a…と、キャッチャーピン39,40(図10参照)を取付けるための取付け孔39a,40aとが形成されている。
【0079】
図19は縦インパクトバー48の下端部を保持する下端ブラケット55の斜視図であって、この下端ブラケット55は、保持部68とベース部70とを接合して一体的に形成されたものである。
【0080】
上述の保持部68は縦インパクトバー48の外周部に対応するように、断面略凹状の保持凹部68aを有する。
またベース部70には図11で示したボルト、ナットまたはリベット等の取付け部材52を取付けるための取付け孔52b…と、キャッチャーピン39,40(図10参照)を取付けるための取付け孔39b,40bとが形成されている。
【0081】
図20は図18で示したドアラッチレインフォースメント50と、図19で示した下端ブラケット55とを組合わせて示す斜視図であって、ドアラッチレインフォースメント50側の取付け孔52aは下端ブラケット55の取付け孔52bと一致し、ドアラッチレインフォースメント50側のキャッチャーピン39,40用の取付け孔39a,40aは下端ブラケット55のキャッチャーピン39,40用の取付け孔39b,40bと一致する。
【0082】
そして、上述のドアラッチレインフォースメント50側および下端ブラケット55は図15、図17に示すようにリヤドア3の下部に取付けられている。
すなわち、ドアラッチレインフォースメント50の底片50aはドアインナパネル27の底面部27aから所定間隔上方に離間して略水平に配設され、ドアラッチレインフォースメント50の車外側立上り片50bはバーチカルレインフォースメント46の下部にリベット51等の取付け部材(図11参照)を用いて接合され、ドアラッチレインフォースメント50の車内側立上り片50cはボルト、ナットまたはリベット等の取付け部材52(図11参照)を用いて各要素55,27,44と共締め固定されている。
【0083】
そして、上述のドアラッチ18における前後のフランジ部18b,18bは取付け孔80を介してナット81に対して下方から締付けるボルト82を用いて、ドアラッチレインフォースメント50の底片50a上面に取付けられている。つまり、ドアラッチ18はリヤドア3に対してドアラッチレインフォースメント50を介して取付けられたものであり、かつ上述のドアラッチレインフォースメント50は下端ブラケット55を介して縦インパクトバー48に接合されると共に、バーチカルレインフォースメント46に直接接合されている。
【0084】
なお、以上の説明においては主として右側のフロントドア2およびリヤドア3の構造について述べたが、左側のフロントドア2およびリヤドア3は右側のそれと対称に構成されている。また図中、Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示し、INは車両内方を示し、OUTは車両外方を示すものである。さらに図15において83はサイドシル34側に設けられて、リヤドア3との間のシールを行なうシール部材である。
【0085】
このように図1〜図20で示した実施例の車両のサイドドアのラッチ取付け構造は、車両側部の連続した開口(ドア開口部15参照)を、前部が車体にヒンジ4を介して開閉可能に枢着されたフロントドア2と、後部が車体にヒンジ5を介して開閉可能に枢着されたリヤドア3とによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、上記リヤドア3の下部には該リヤドア3の閉時に車体側に設けられたストライカ20とロックするドアラッチ18が設けられ、上記リヤドア3はヒンジ軸βが正面視で車室内側に傾斜して設定され(図14参照)、上記ドアラッチ18はリヤドア3の傾斜に対応して傾斜して配設されたものである。
【0086】
この構成によれば、リヤドア3にはそのヒンジ軸βが正面視で車室内側に傾斜して設定されたので、観音開き構造のドアにおいてフロントドア2とリヤドア3の適当な開閉軌跡αを設定することができ、リヤドア3の開閉時にリヤドア3とフロントドア2との干渉を防止することができるのは勿論、リヤドア3の下部のドアラッチ18は該リヤドア3の傾斜(詳しくはヒンジ軸βの傾斜)に対応すべく傾斜して配設されているので、リヤドア3閉時にドアラッチ18のストライカ20に対する確実な作動を確保することができ、またはリヤドア3の耐久性(なかんずくドア開閉回数)の向上を図ることができる。
【0087】
また、上記リヤドア3に傾斜して配設されたドアラッチ18に対して車体側のストライカ20におけるアームバー79の係止部79aが直交するように設けられたものである。
この構成によれば、ストライカ20とドアラッチ18との両者によるより一層確実なロック状態を確保することができる。
【0088】
しかも、上記ストライカ20はドアラッチ18の傾斜(外高内低状の傾斜)と反対側の方向に傾斜(外低内高状の傾斜)して取付けられたものである。
この構成によれば、上記傾斜構造によりリヤドア3の閉時の荷重が車体に入力されるので、ドア閉時の荷重に対する耐強度が得られる。
【0089】
さらに、上記リヤドア3のヒンジ軸βは側面視で後方に傾斜して設定されたものである(図2参照)。
この構成によれば、ヒンジ軸βを支点として開閉するリヤドア3において、該リヤドア3の開き始めにおいては重心が上がるので、ドア開荷重が大きくなるが、ある程度リヤドア3が開くと、そのドア開荷重が小さくなり、総じてリヤドア3を開く時に要する荷重をキャンセルすることができ、それでいてラッチ部材としてのドアラッチ18の耐久性と確実なラッチ作動との両立を図ることができる。
【0090】
加えて、上記ドアラッチ18はリヤドア3の底面を形成するドアインナパネル27(特にその底面部27a参照)から所定間隔上方に離間して配設されたものである。
この構成によれば、リヤドア3下部は一般的に水が溜りやすいが、ドアラッチ18をドアインナパネル27の底面部27aから上方に離間させたので、その防錆効果が得られる。
【0091】
また、上記ドアラッチ18はリヤドア3に対してドアラッチレインフォースメント50を介して取付けられたものである。
この構成によれば、ドアラッチレインフォースメント50によりドアラッチ18の支持剛性の向上およびリヤドア3の剛性の向上を図ることができる。
【0092】
さらに、上記リヤドア3には縦方向に延設された縦インパクトバー48が設けられ、該縦インパクトバー48に上記ドアラッチレインフォースメント50が接合されたものである。
この構成によれば、リヤドア3の剛性の向上を図りつつ、縦インパクトバー48により、側突に対する剛性の向上を図ることができる。
【0093】
加えて、上記リヤドア3のドアインナパネル27は軽金属または軽合金で形成され、上記ドアラッチ18は鉄系金属で形成されたものである。
この構成によれば、ドアラッチ18をドアインナパネル27の底面部27aに対して上方へ離間させて配置したので、各要素の材料が異種金属であっても、この異種金属による電食を防止することができる。
【0094】
図21はドアラッチ18の他の実施例を示し、ラッチ本体18aとフランジ部18b,18bとを一体に連結する脚部に対して、ドア開閉軌跡αにほぼ沿う方向で、かつ脚部の内方側へ窪むように補強部としてのビード18d,18dを一体形成したものである。
【0095】
このように構成すると、ラッチ本体18aを外高内低状に傾斜させるために脚部を設けても、上述のビード18d,18dによりドアラッチ18の剛性向上を図ることができる。
【0096】
この実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図21において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0097】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両側部の連続した開口は、実施例のセンタピラーレスのドア開口部15に対応し、
以下同様に、
ラッチ部材は、ドアラッチ18に対応し、
ラッチレインフォースメントは、ドアラッチレインフォースメント50に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0098】
【発明の効果】
この発明によれば、リヤドアにはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して傾斜して配設されることにより、観音開き構造のドアにおいてフロントドアとリヤドアの適当な開閉軌跡を設定することができると共に、ラッチ部材のストライカに対する確実な作動を確保することができ、また、リヤドアの耐久性向上を図ることができ、しかも、上記ストライカはラッチ部材の傾斜と反対側の方向に傾斜して取付けたので、この傾斜構造により、ドア閉時の荷重が車体に入力され、これによりドア閉時の荷重に対する耐強度が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のラッチ取付け構造を備えた車両のサイドドア構造を示す側面図。
【図2】 サイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図。
【図3】 図2のA−A線矢視断面図。
【図4】 フロントドアの側面図。
【図5】 図4のB−B線矢視断面図。
【図6】 フロントドアリヤレインフォースメントの斜視図。
【図7】 図6のD−D線矢視断面図。
【図8】 図4のC−C線矢視断面図。
【図9】 図4のE−E線に沿う要部拡大断面図。
【図10】 リヤドアの側面図。
【図11】 図10のG−G線矢視断面図。
【図12】 図10のH−H線に沿う拡大断面図。
【図13】 縦インパクトバーおよびその取付けブラケットの分解斜視図。
【図14】 右側のリヤドアの概略正面図。
【図15】 ラッチ取付け構造を示す拡大断面図。
【図16】 ドアラッチの斜視図。
【図17】 図15のJ−J線矢視断面図。
【図18】 ドアラッチレインフォースメントの斜視図。
【図19】 下端ブラケットの斜視図。
【図20】 ラッチレインフォースメントとブラケットを組合わせて示す斜視図。
【図21】 ドアラッチの他の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
2…フロントドア
3…リヤドア
4,5…ヒンジ
15…ドア開口部(開口)
18…ドアラッチ(ラッチ部材
20…ストライカ
27…ドアインナパネル
48…縦インパクトバー
50…ドアラッチレインフォースメント(ラッチレインフォースメント)
79…アームバー
79a…係止部
β…ヒンジ軸
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  According to the present invention, a center pillar-less door opening is opened and closed by a front door pivotally attached to the vehicle body via a hinge and a rear door pivotally attached to the vehicle body via a hinge. Vehicle with so-called free-style structure (double door structure) that can be coveredNoThe present invention relates to an id door latch mounting structure.
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, as a side door structure of the vehicle in the above-described example, there is the following structure. That is, a continuous door opening without a partition is provided on the side of the vehicle body, and this door opening is covered with a front door and a rear door so that it can be opened and closed, but the front door is pivotally attached to the vehicle body via a front door hinge, The rear door is pivotally attached to the vehicle body via the rear door hinge, and the side door composed of the front door and the rear door is configured as a so-called double door structure, and the rear end of the front door is overlapped outside the front end of the rear door. And the reinforcement member extended in an up-down direction is provided in the front-end part of a rear door (for example, refer patent document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
    JP 2001-138864 A.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
  The vehicle with the center pillarless double doors described above has a shorter roof width in the vehicle width direction than the rear floor in the vehicle width direction, and the rear door is smoothly curved to open and close the door opening. have.
[0005]
  In such a rear door, when a hinge shaft that extends straight in the vertical direction when viewed from the front is set and the rear door is opened and closed around the hinge shaft, the rear door and the front door interfere with each other.
[0006]
  Therefore, in the case of the double doors described above, it is desired that an appropriate opening / closing locus of the front door and the rear door is set, and that the latch member provided below the rear door closes the striker on the vehicle body side when the rear door is closed. It is rare.
[0007]
  In the door of the double door structure, the hinge shaft of the rear door is set to be inclined toward the vehicle interior side in a front view, and the latch member is inclined to correspond to the inclination of the rear door.,Appropriate opening and closing trajectories of the front door and rear door can be set, and the latch member can be reliably operated against the striker, and the durability of the rear door can be improved.In addition, the striker is mounted in a direction opposite to the inclination of the latch member, so that the load when the door is closed is input to the vehicle body by the inclined structure, and the strength against the load when the door is closed is obtained. BeAn object is to provide a latch mounting structure for a side door of a vehicle.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  Latch mounting structure for vehicle side door according to the present invention(Claim 1)Is a continuous opening on the side of the vehicle,doorA front door pivotally attached to the front body via a hinge so as to be opened and closed;doorA vehicle side door whose rear portion is covered with a rear door pivotably attached to the vehicle body via a hinge so as to be opened and closed. The lower portion of the rear door is locked with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed. A latch member is provided, and the rear door is set such that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front, and the latch member corresponds to the inclination of the rear door.Outside high inside lowInclinedThe striker is mounted with an inclination in the direction opposite to the inclination of the latch member.It is a thing.
[0009]
  According to the above configuration, the hinge axis of the rear door is set so as to be inclined toward the vehicle interior when viewed from the front, so that an appropriate opening / closing locus of the front door and the rear door can be set in the door of the double door structure. Of course, interference between the rear door and the front door can be prevented when opening and closing, and the latch member at the lower part of the rear door is inclined so as to correspond to the inclination of the rear door. Thus, it is possible to ensure the reliable operation of the rear door or to improve the durability of the rear door (in particular, the number of times the door is opened and closed).
[0010]
  In addition, since the striker is mounted so as to be inclined in a direction opposite to the inclination of the latch member, a load when the door is closed is input to the vehicle body by the inclined structure, so that the load resistance when the door is closed is resistant. Strength is obtained.
[0011]
  A latch mounting structure for a side door of a vehicle according to the present invention (Claim 2) includes a front door in which a continuous opening in a vehicle side portion is pivotally attached to a vehicle body via a hinge so as to be opened and closed, and a door rear portion. A side door of a vehicle covered with a rear door pivotably attached to the vehicle body via a hinge, and a latch that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed. Members are provided, and the rear door is set so that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front, and the latch member is arranged to be inclined to the outside height inside and below corresponding to the inclination of the rear door. The member is disposed at a predetermined distance above the inner panel that forms the bottom surface of the rear door.
[0012]
  According to the above configuration, the hinge axis of the rear door is set so as to be inclined toward the vehicle interior when viewed from the front, so that an appropriate opening / closing locus of the front door and the rear door can be set in the door of the double door structure. Of course, interference between the rear door and the front door can be prevented when opening and closing, and the latch member at the lower part of the rear door is inclined so as to correspond to the inclination of the rear door. Thus, it is possible to ensure the reliable operation of the rear door or to improve the durability of the rear door (in particular, the number of times the door is opened and closed).
[0013]
  Moreover, since the latch member is disposed at a predetermined distance above the inner panel that forms the bottom surface of the rear door, the lower portion of the door generally collects water easily. Therefore, the rust prevention effect is obtained.
[0014]
  A side door latch mounting structure for a vehicle according to the present invention (Claim 3) includes a front door in which a continuous opening in a vehicle side portion is pivotally attached to a vehicle body via a hinge so as to be opened and closed, and a door rear portion. A side door of a vehicle covered with a rear door pivotably attached to the vehicle body via a hinge, and a latch that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed. The rear door has a hinge shaft in front view The latch member is inclined at an outer height, an inner height, and a lower height corresponding to the inclination of the rear door, and the latch member is connected to the rear door via a latch reinforcement. The rear door is provided with a longitudinal impact bar extending in the longitudinal direction, and the latch reinforcement is joined to the longitudinal impact bar.
[0015]
  According to the above configuration, the hinge axis of the rear door is set so as to be inclined toward the vehicle interior when viewed from the front, so that an appropriate opening / closing locus of the front door and the rear door can be set in the door of the double door structure. Of course, interference between the rear door and the front door can be prevented when opening and closing, and the latch member at the lower part of the rear door is inclined so as to correspond to the inclination of the rear door. Thus, it is possible to ensure the reliable operation of the rear door or to improve the durability of the rear door (in particular, the number of times the door is opened and closed).
[0016]
  In addition, since the latch member is attached to the rear door via a latch reinforcement, the latch reinforcement can improve the support rigidity of the latch member and the door rigidity.
[0017]
  Further, the rear door is provided with a vertical impact bar extending in the vertical direction, and the latch reinforcement is joined to the vertical impact bar. The rigidity against side collision can be improved.
[0018]
  A side door latch mounting structure for a vehicle according to the present invention (Claim 4) includes a front door in which a continuous opening of a vehicle side portion is pivotally attached to a vehicle body via a hinge so as to be opened and closed, and a door rear portion. A side door of a vehicle covered with a rear door pivotably attached to the vehicle body via a hinge, and a latch that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed. Members are provided, and the rear door is set so that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front, and the latch member is arranged to be inclined to the outside height inside and below corresponding to the inclination of the rear door. The member is mounted in the rear door so that the front part of the latch is inclined toward the vehicle interior side and the rear part of the latch is inclined toward the outer side of the vehicle compartment in a plan view when the door is closed. In which the locking portion of the arm bar of the striker is provided to be orthogonal.
[0019]
  According to the above configuration, the hinge axis of the rear door is set so as to be inclined toward the vehicle interior when viewed from the front, so that an appropriate opening / closing locus of the front door and the rear door can be set in the door of the double door structure. Of course, interference between the rear door and the front door can be prevented when opening and closing, and the latch member at the lower part of the rear door is inclined so as to correspond to the inclination of the rear door. Thus, it is possible to ensure the reliable operation of the rear door or to improve the durability of the rear door (in particular, the number of times the door is opened and closed).
[0020]
  In addition, since the latch portion of the striker on the vehicle body side is provided so as to be orthogonal to the latch member disposed at an inclination on the rear door, the striker and the latch member further increase the amount. A certain locked state can be secured.
[0021]
  In one embodiment of the present invention, the hinge shaft of the rear door is set to be inclined rearward in a side view.
  According to the above configuration, in the rear door that opens and closes with the hinge shaft as a fulcrum, the center of gravity rises at the beginning of the opening of the rear door, so the door opening load increases, but when the door opens to some extent, the door opening load decreases. In general, the load required to open the door can be canceled, and yet both the durability of the latch member and the reliable latch operation can be achieved. .
[0022]
  In one embodiment of the present invention, the inner panel of the rear door is made of light metal or light alloy, and the latch member is made of iron-based metal.
  According to the said structure, the electric corrosion (electrochemical corrosion which a current flows into a metal with a stray current and is caused by this by a stray current) by a dissimilar metal can be prevented.
[0023]
  In one embodiment of the present invention, the latch portion of the arm bar in the striker on the vehicle body side is provided so as to be orthogonal to the latch member disposed at an inclination on the rear door.
  According to the said structure, the more reliable locked state by both a striker and a latch member is securable.
[0024]
【Example】
  An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
  The drawings show a side door latch mounting structure of a vehicle. First, the side door structure will be described. In FIG. 1 showing the vehicle as viewed from the outside of the vehicle, a side door composed of a front door 2 and a rear door 3 is provided on the vehicle body side surface of the vehicle 1, and the front end of the front door 2 and the rear door 3 are A front door hinge 4 and a rear door hinge 5 as hinge portions are provided at the end portions, respectively, to form a side door having a freestyle structure (a double door structure). Each of the door hinges 4 and 5 described above has a door side hinge bracket, a hinge pin, and a body side hinge bracket.
[0025]
  The front door 2 described above,The rear door 3 is pivotally attached to a hinge pillar as a vehicle body rigid member through front door hinges 4 and 4 so as to be openable and closable.,It is pivotally attached to the rear body via rear door hinges 5 and 5 so as to be openable and closable. These doors 2 and 3 allow continuous door opening 15 without partitioning on the vehicle side (see FIG. 11),That is, the center pillar-less door opening is covered so that it can be opened and closed.
[0026]
  The front door 2 and the rear door 3 constituting these side doors are respectively door bodies 6, 7 and,Door sash 8, 9 and,Window glass 10 (including resin glass), flip window member 11 and,Of these, impact bars 12 and 13 and a lateral impact bar 14 extending in the longitudinal direction of the vehicle are provided inside the door main bodies 6 and 7.
[0027]
  The door of the double door structure of this embodiment is,The front door 2 is opened with priority, and the rear door 3 is configured to be allowed to open after the front door 2 is opened.
[0028]
  The doors 2 and 3 described above open and close the door opening 15 (see FIG. 11), as shown in FIG.,A door latch 16 that can be engaged and disengaged with respect to the rear door 3 is provided at the rear end of the front door 2, and the door latch 16 is locked by a striker provided at the front end of the rear door 3. Door latches 17 and 18 that can be engaged and disengaged are provided, and these door latches 17 and 18 are strikers 19 and 20 (FIG. 11) on the body side, which will be described later, provided on the upper and lower sides of the door opening 15 (see FIG. 11). Are configured to be locked respectively.
[0029]
  2 is a side view showing the right side door as viewed from the vehicle interior side, and FIG. 3 is a partial cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2. When the front door 2 and the rear door 3 are closed, FIG.,As shown in FIG.In addition,The overlap structure is such that a predetermined amount of the rear portion of the front door 2 overlaps the front outer side of the rear door 3.
[0030]
  The front door 2 described above,A door outer panel 21 and a door inner panel 22 are provided.,As shown in FIG.,Two openings 23, 24 and an oblique direction located between these openings 23, 24,That is, the partition part 25 which inclines in the front and rear and low shape and extends in the up-down direction is formed.
[0031]
  The rear door 3 described above,A door outer panel 26, 28 divided into two members and a door inner panel 27 are provided. Each of the panels 26, 27, 28 is formed of a light metal such as aluminum or aluminum alloy or a light alloy, and a rear door. A striker 29 is attached to a predetermined portion of the door outer panel 28 constituting the front vertical side portion 3 corresponding to the door latch 16 of the front door 2.
[0032]
  4 is a side view showing the right front door 2 as viewed from the vehicle interior side, and FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line B-B in FIG. On the front vertical side of the front door 2 configured as,A hinge reinforcement 30 is provided as a rigid member extending in the vertical direction along the front vertical side, and the hinge reinforcement 30 improves the door rigidity.
[0033]
  This hinge reinforcement 30,It has a front piece 30a extending in the front-rear direction of the vehicle on the vehicle exterior side, a rear piece 30b extending in the vehicle front-rear direction on the vehicle interior side, and a connecting piece 30c extending in the vehicle width direction by connecting these pieces 30a, 30b. Thus, the thick plate member is formed in a substantially Z-shaped cross section.
[0034]
  Also,A front door rear reinforcement 31 as a rigid member extending in the vertical direction along the rear vertical side portion is provided on the rear vertical side portion of the front door 2, and the door door rigidity is provided by the front door rear reinforcement 31. And the rigidity against the side collision is improved to reduce the amount of the door 2 entering the vehicle interior at the time of the side collision of the vehicle.
[0035]
  As shown in FIGS. 3, 5, 6, and 7, the front door rear reinforcement 31 includes a rear piece 31a extending in the vehicle front-rear direction on the vehicle exterior side and a front portion extending in the vehicle front-rear direction on the vehicle interior side. A piece 31b, and a connecting piece 31c extending in the vehicle width direction by connecting these pieces 31a and 31b;,It is formed in the cross-sectional substantially Z shape by the thick plate member so that it may have.
[0036]
  further,As shown in FIG.,The upper end portion of the front door rear reinforcement 31 described above is provided with an extending portion 32 continuously extending in the rear vertical side portion 8a of the door sash portion 8 so as to improve the sash rigidity, and by the negative pressure during high speed running The seal member is configured to be prevented from being sucked out to the outside of the vehicle.
[0037]
  Moreover, as shown in FIG.,An extension 33 extending forward along the front and rear sides of the lower portion of the front door 2 is provided at the lower end of the front door rear reinforcement 31 described above, and the rigidity of the front door rear reinforcement 31 itself is improved. The rigidity of the lower part of the front door is improved.
[0038]
  Also,The entire front door / rear reinforcement 31 having an extension 32 and an extension 33 at both upper and lower ends,As shown in FIG.,A plurality of concave and convex portions are formed to improve the strength of the front door rear reinforcement 31.
[0039]
  As shown in FIG. 4, FIG. 5, and FIG.,The impact bar 12 is joined and fixed between the front piece 30a of the hinge reinforcement 30 and the rear piece 31a of the front door rear reinforcement 31, that is, between the rigid members so as to extend in the longitudinal direction of the vehicle. ing. In other words, the front end portion and the rear end portion of the impact bar 12 are provided so as to overlap with the hinge reinforcement 30 and the front door rear reinforcement 31, and are configured to ensure a strong structure.
[0040]
  As shown in FIG. 4, the lower impact bar 13 that is spaced apart from the above-described impact bar 12 in the vertical direction also has a front piece 30 a of the hinge reinforcement 30 and a rear piece 31 a of the front door rear reinforcement 31. Between the rigid members, ie, between the rigid members so as to extend in the front-rear direction of the vehicle. In other words, the front end portion and the rear end portion of the impact bar 13 are provided so as to overlap with the hinge reinforcement 30 and the front door rear reinforcement 31, and are configured to ensure a strong structure.
[0041]
  Also,As shown in FIG.,The plurality of impact bars 12 and 13 that are spaced apart in the vertical direction have a laterally convex cross-sectional shape that protrudes to the outside of the vehicle, and this cross-sectional structure improves the rigidity of the impact bars 12 and 13 themselves and By providing a plurality of bars 12 and 13 that are spaced apart from each other in the vertical direction, the load input at the time of a side collision is configured to correspond in a wide range in the vertical direction.
[0042]
  FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a main part along the line EE in FIG. 4, and a lower end portion on the rear side of the front door 2 protrudes from the front door 2 toward the side sill outer 35 of the side sill 34 on the vehicle body side. A catcher pin 36 protruding in a shape is provided.
[0043]
  That is, a nut 37 is welded and fixed in advance to the extension 33 at the lower end of the front door rear reinforcement 31 described above, and the threaded portion of the catcher pin 36 is attached to the extension 33 and the door inner panel 22 facing the nut 37. A hole to be inserted is formed, and the above-described catcher pin 36 is fastened and fixed to the nut 37 from the vehicle interior side of the door inner panel 22.
[0044]
  Also,The catcher pin 36 described above restricts the entry of the door 2 at the time of a side collision of the vehicle. The side sill outer 35 is made of a synthetic resin and has a concave catcher pin receiving portion at a position corresponding to the catcher pin 36. 38, when the front door 2 is closed,The above-described catcher pin 36 is configured to be inserted into the catcher pin receiving portion 38.
[0045]
  FIG. 9 is a sectional view of the front door 2 when the front door 2 is fully closed. The inner diameter of the catcher pin receiving portion 38 is set to be relatively larger than the outer diameter of the catcher pin 36. Also,The catcher pin 36 described above is a door intrusion restricting member for restricting the intrusion of the front door 2 at the time of a side collision of the vehicle.
[0046]
  The catcher pins are provided not only at the front door 2 but also at the lower part of the rear door 3 as shown in FIGS. 1 and 2, and the catcher pins 36, 39, 40 are arranged in the front-rear direction at substantially equal intervals.HaveThe
[0047]
  On the other hand, in FIG.,A seal member 41 for sealing between the vehicle body and the front door 2 is provided on the outer surface of the upper end portion of the side sill outer 35.,A seal member 42 that seals between the front door 2 and a side sill 34 as a vehicle body is provided below the door inner panel 22 of the front door 2.
[0048]
  10 is a side view showing the right rear door 3 as viewed from the vehicle interior side, FIG. 11 is a cross-sectional view taken along line GG in FIG. 10, and FIG. 12 is a cross-sectional view taken along line HH in FIG. As shown in FIG. 10 and FIG.,An opening 45 for attaching the bracket 44 of the seat belt retractor 43 is formed in a predetermined portion of the inner panel 27 at the lower portion of the rear door 3.
[0049]
  As shown in FIGS. 3, 10, and 11, a vertical reinforcement 46 extending along the vertical direction is disposed on the front vertical side portion of the rear door 3 over the entire height including the door sash portion 9 of the rear door 3. It is installed.
[0050]
  This vertical reinforcement 46,As shown in FIG. 3, it is made of light metal such as aluminum or aluminum alloy or a light alloy thick plate member.,A front piece 46a extending in the front-rear direction of the vehicle at the front side of the vehicle, a front piece 46b extending in the vehicle width direction from the rear end of the front piece 46a, and extending rearward in the vehicle front-rear direction from the outer end of the front piece 46b. A side piece 46c, a rear piece 46d extending from the rear end of the side piece 46c in the vehicle front-rear direction and inward in the vehicle width direction, and a rear piece extending from the inner end of the rear piece 46d to the rear in the front-rear direction of the vehicle 46e in cross section.
[0051]
  The front piece 46a is sandwiched and fixed between the door inner panel 27 and the door panel 28, and the striker 29 is attached to the portion where the front piece 46b and the door outer panel 28 overlap. The rear piece 46e is joined to the inner surface of the door inner panel 27 in the front-rear direction middle part.
[0052]
  further,As shown in FIG. 3, the rear vertical side of the rear door 3,A hinge reinforcement 47 is disposed as a rigid member extending along the vertical direction of the rear door 3.
[0053]
  This hinge reinforcement 47,It has a front piece 47a extending in the front-rear direction of the vehicle on the inner side of the vehicle, a rear piece 47b extending in the front-rear direction of the vehicle on the outer side of the vehicle, and a connecting piece 47c extending in the vehicle width direction by connecting these pieces 47a, 47b. As described above, a light metal such as aluminum or aluminum alloy or a thick plate member of light alloy is formed in a substantially Z-shaped cross section.
[0054]
  As shown in FIG. 3, FIG. 10, and FIG.,The lateral impact bar 14 is formed between the side piece 46c of the vertical reinforcement 46 and the rear piece 47b of the hinge reinforcement 47, that is,,The rigid members are joined and fixed so as to extend in the longitudinal direction of the vehicle. In other words, the side impact bar 14 is,Both front and rear ends thereof are provided so as to overlap with the vertical reinforcement 46 and the hinge reinforcement 47, and this overlapping structure is configured to improve the rigidity against the side collision of the rear door 3.
[0055]
  Also,The above-described lateral impact bar 14 is formed in a concavo-convex shape as shown in a cross-sectional shape in FIG. 11, and this concavo-convex structure is configured to improve the rigidity of the lateral impact bar 14 itself.
[0056]
  As shown in FIG.,The above-described rear door 3 is formed so that the front vertical side portion thereof is inclined rearward. The front upper corner portion 3U (front upper corner portion) and the front lower corner portion 3D (front lower corner portion) of the front vertical side portion are formed. ) A vertical impact bar 48 extending substantially vertically in the vertical direction is provided between the more distant portions.
[0057]
  The longitudinal impact bar 48 is formed of a high-tensile steel pipe member (rigid pipe member).
  Also,As shown in FIG.,The vertical reinforcement 46 described above is arranged so as to overlap the longitudinal impact bar 48 in the front-rear direction of the vehicle in a side view. More specifically, as shown in FIG.,A closed section 49 is formed between the above-described vertical reinforcement 46 and the door inner panel 27 of the rear door body 7, and the vertical impact bar 48 is disposed inside the closed section 49.
[0058]
  further,As shown in FIGS. 3 and 10, the front portion of the horizontal impact bar 14 is disposed so as to overlap the vertical impact bar 48 in the front-rear direction of the vehicle.
  Moreover, as shown in FIG. 3, the front door 2 and the rear door 3 are shown in a closed state. When both the doors 2 and 3 are closed, the front door rear reinforcement 31 is a vertical rain provided on the front vertical side of the rear door 3. Arranged so as to overlap with the force 46, this overlapping structure is designed to improve the rigidity of the overlapping portion and reduce the amount of the side door entering the vehicle compartment at the time of a side collision.
[0059]
  By the way, as shown in FIG. 11, a door latch reinforcement 50 having a concave cross section is provided in the lower portion of the rear door 3. The door latch reinforcement 50 may be made of any light metal such as aluminum or aluminum alloy, light alloy, or iron-based metal.
[0060]
  The door latch reinforcement 50 is fixed to the lower portion of the vertical reinforcement 46 by using a rivet 51 (attachment member) while the vehicle interior rising piece is attached to an inner rising piece using bolts, nuts, rivets and the like. The bracket 44 and the lower end bracket 55 of the vertical impact bar 48 to be described later are fixed to the door inner panel 27 together.
[0061]
  The vertical impact bar 48 described above is fixed to the vertical reinforcement 46 and the door inner panel 27 using an upper end bracket 53, an intermediate bracket 54, and a lower end bracket 55 as shown in FIGS.
[0062]
  Here, the upper end bracket 53 is composed of two members, an external bracket 57 having a holding part 56 having a substantially semicircular cross section and an internal bracket 59 having a holding part 58 having a substantially semicircular cross section. Are joined to hold the upper end of the vertical impact bar 48, the outer bracket 57 is fixed to the upper part of the vertical reinforcement 46 using a rivet 60 (attachment member), and the inner bracket 59 is made of bolts, nuts, etc. Attached to the door inner panel 27 together with the door latch 17 and an anchor bracket 62 for a shoulder belt anchor using mounting members 61.
[0063]
  Also,The intermediate bracket 54 includes a holding portion 63 having a substantially semicircular cross section, an upper mounting piece 64, and a lower mounting piece 65. As shown in FIG. 3, the holding portion 63 holds the middle portion of the vertical impact bar 48. At the same time, the upper mounting piece 64 is fastened to the door inner panel 27 together with the bracket 44 using a mounting member 66 such as a bolt or a nut, and the lower mounting piece 65 is a lateral impact bar using a rivet 67 (mounting member). 14 and the vertical reinforcement 46 are fastened together.
[0064]
  That is, the vertical middle portion of the vertical impact bar 48 is supported by the intermediate bracket 54 connected to both the vertical reinforcement 46 and the door inner panel 27. Also,The lateral impact bar 14, the vertical reinforcement 46, and the intermediate bracket 54 are fixed together by the rivet 67 described above.
[0065]
  further,The lower end bracket 55 includes a holding portion 68 for holding the vertical impact bar 48 and a base portion 70. The holding portion 68 holds the lower end portion of the vertical impact bar 48, and the base portion 70 is attached with bolts, nuts, rivets and the like. The member 52 is used to be fastened to the door inner panel 27 together with the door latch reinforcement 50 and the bracket 44. In this example,Although the holding part 68 and the base part 70 described above are configured separately and the lower end bracket 55 is formed by two parts, it may be formed integrally by one part.
  The predetermined portions of the upper end bracket 53, the intermediate bracket 54, and the lower end bracket 55 are fixed to the outer peripheral portion of the vertical impact bar 48 by welding.
[0066]
  Here, as shown in FIG.,The locking mechanism of the rear door 3, that is, the upper door latch 17 and the lower door latch 18 are attached to the upper and lower ends of the vertical impact bar 48. Specifically, the upper door latch 17 is attached to the upper end of the vertical impact bar 48 via an internal bracket 59, and the lower door latch 18 has a lower end bracket 55 and a door latch reinforcement 50 at the lower end of the vertical impact bar 48. Is attached via.
[0067]
  In FIG.,A roof rail outer 72 and a roof rail inner 73 are joined to the side of the roof panel 71 on the vehicle body upper side, and the striker 19 is attached to the roof rail inner 73.
[0068]
  Also,A side sill 34 including a side sill inner 75 and a side sill outer 35 is joined to a side portion of the floor panel 74 at the lower side of the vehicle body, and the striker 20 is attached to a predetermined portion of the side sill outer 35. These side strikers 19 and 20 are configured to engage with door latches 17 and 18 attached to upper and lower ends of the vertical impact bar 48 of the rear door 3.
[0069]
  FIG. 14 is a schematic view showing the right rear door 3 as viewed from the front. The hinge shaft β by the two rear door hinges 5 and 5 is set to be inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front. 3 to prevent interference between the rear door 3 and the front door 2 when the door 3 is opened and closed. In addition, this configuration,Since the mounting position of the rear door hinges 5 and 5 can be set upward, it is advantageous in relation to the rear wheel house, and the hinge pitch between the upper and lower rear door hinges 5 and 5 can be set large.
[0070]
  Also,As shown in the side view in FIG. 2, the hinge shaft β by the two rear door hinges 5 and 5 is set so as to be inclined rearward in a side view, and thereby configured to cancel the load when the door is opened. is doing. That is, when the rear door 3 starts to open, the center of gravity rises by setting the inclination of the hinge shaft β, so that the door opening load increases. However, when the door 3 opens to some extent, the door opening load decreases, and generally,The load required for opening the door 3 is configured to be canceled.
[0071]
  As shown in FIGS. 2 and 14, the hinge axis βTheWhen the inclination is set, the opening / closing locus α of the rear door 3 is as shown in FIG.
  FIG. 15 is an enlarged view of the main part of FIG. 11, and the door inner panel 27 forming the bottom surface of the rear door 3 is formed so as to be inclined to the outer height, the inner height and the lower height so that the vehicle interior side is high and the vehicle outer side is low. A service hole 27b also serving as a relative movement allowance of the striker 20 is formed in the bottom surface portion 27a of the door inner panel 27.
[0072]
  As shown in the perspective view of the door latch 18 as viewed from below in FIG. 16, the door latch 18 has a latch main body 18a, front and rear flange portions 18b and 18b, and a meshing opening 18c. As shown in 15,The latch body 18a is disposed so as to incline in an outer height, an inner height and a lower height so as to follow the door opening / closing locus α. That is, the door latch 18 tilts the rear door 3.,Above allTheInclined in accordance with the inclination of the hinge axis β. For this reason, as shown in FIG. 16, an inclination angle of an angle θ1 is set between the lower surface of the flange portion 18b and the lower surface of the latch body 18a.
[0073]
  On the other hand, the striker mounting surface 35a of the side sill outer 35 is formed so as to be inclined at the outer low inner height so that the vehicle interior side is high and the vehicle outer side is low, and a nut 77 is welded and fixed to the side sill closed cross section side in advance. The base portion 20 a of the striker 20 is fixed using a bolt 78 that is fastened to the nut 77.
[0074]
  The striker 20 has a base portion 20 a and an arm bar 79, and a locking portion 79 a by the door latch 18 of the arm bar 79 is provided so as to be orthogonal to the door latch 18.
[0075]
  In addition, the striker 20 described above is attached to be inclined in a direction opposite to the inclination of the door latch 18. That is, the latch main body 18a of the door latch 18 is inclined and attached to the outer height inside and below so as to follow the door opening / closing locus α, and the striker 20 is inclined to the striker mounting surface 35a of the side sill outer 35 to the outside low and inside height. Installed.
[0076]
  Also,The door latch 18 described above has a door opening / closing locus α as shown in FIG. 17 which is a plan view corresponding to a cross section taken along line JJ in FIG.WhenIn order to match the vehicle width direction line L1 and the line L2 passing through the center of the meshing opening 18c of the latch 18, a front portion is the vehicle interior side so that an inclination angle θ2 is formed. In addition, the rear portion is attached to be inclined so as to be directed to the outside of the vehicle.
[0077]
  FIG. 18 is a perspective view of the door latch reinforcement 50. As shown in FIGS. 18 and 15, the door latch reinforcement 50 includes a substantially horizontal bottom piece 50a and a vehicle outer side rising piece that rises upward from the vehicle exterior side of the bottom piece 50a. 50b, a vehicle interior rising piece 50c that rises upward from the vehicle inner side of the bottom piece 50a, and a notch 50d for striker relative movement formed integrally and continuously on each piece 50c, 50a. It is formed in a concave shape.
[0078]
  A plurality of mounting holes 80 for mounting the door latch 18 are formed in the bottom piece 50a, and mounting holes 51a and 51a for mounting the rivets 51 shown in FIG. The rising piece 50c is formed with mounting holes 52a for mounting the mounting member 52 shown in FIG. 11, and mounting holes 39a and 40a for mounting the catcher pins 39 and 40 (see FIG. 10).
[0079]
  FIG. 19 is a perspective view of the lower end bracket 55 that holds the lower end portion of the vertical impact bar 48. The lower end bracket 55 is integrally formed by joining the holding portion 68 and the base portion 70 together. .
[0080]
  The above-described holding portion 68 has a holding recess 68 a having a substantially concave cross section so as to correspond to the outer peripheral portion of the vertical impact bar 48.
  Further, the base portion 70 has mounting holes 52b for mounting the mounting members 52 such as bolts, nuts or rivets shown in FIG. 11, and mounting holes 39b, 40b for mounting the catcher pins 39, 40 (see FIG. 10). And are formed.
[0081]
  20 is a perspective view showing a combination of the door latch reinforcement 50 shown in FIG. 18 and the lower end bracket 55 shown in FIG. 19. The mounting hole 52a on the door latch reinforcement 50 side is provided on the lower end bracket 55. The mounting holes 39a, 40a for the catcher pins 39, 40 on the door latch reinforcement 50 side coincide with the mounting holes 39b, 40b for the catcher pins 39, 40 of the lower end bracket 55.
[0082]
  The door latch reinforcement 50 side and the lower end bracket 55 are attached to the lower portion of the rear door 3 as shown in FIGS.
  That is, the bottom piece 50a of the door latch reinforcement 50 is disposed substantially horizontally spaced apart from the bottom surface portion 27a of the door inner panel 27 by a predetermined distance, and the vehicle-side rising piece 50b of the door latch reinforcement 50 is a vertical reinforcement. 46 is joined using a mounting member (see FIG. 11) such as a rivet 51, and the vehicle interior rising piece 50c of the door latch reinforcement 50 uses a mounting member 52 (see FIG. 11) such as a bolt, nut or rivet. The elements 55, 27 and 44 are fastened together.
[0083]
  The front and rear flange portions 18b and 18b of the door latch 18 are attached to the upper surface of the bottom piece 50a of the door latch reinforcement 50 by using bolts 82 that are tightened from below with respect to the nut 81 through the attachment holes 80. That is, the door latch 18 is attached to the rear door 3 via the door latch reinforcement 50, and the door latch reinforcement 50 is joined to the vertical impact bar 48 via the lower end bracket 55. It is joined directly to the vertical reinforcement 46.
[0084]
  In the above explanation,,Although the structure of the right front door 2 and the rear door 3 has been mainly described, the left front door 2 and the rear door 3 are configured symmetrically with those on the right side. In the figure, F indicates the front of the vehicle, R indicates the rear of the vehicle, IN indicates the inside of the vehicle, and OUT indicates the outside of the vehicle. Further, in FIG. 15, reference numeral 83 denotes a seal member that is provided on the side sill 34 side and seals the rear door 3.
[0085]
  As described above, the vehicle side door latch mounting structure of the embodiment shown in FIGS. 1 to 20 has a continuous opening on the side of the vehicle (refer to the door opening 15), and the front portion of the vehicle body via the hinge 4 via the hinge 4. In a side door of a vehicle that is openably and closably covered by a front door 2 pivotally attached to be opened and closed and a rear door 3 pivotally attached to the rear of the vehicle body via a hinge 5, a lower portion of the rear door 3 A door latch 18 that locks with a striker 20 provided on the vehicle body side when the rear door 3 is closed is provided. The rear door 3 is set such that the hinge shaft β is inclined to the vehicle interior side when viewed from the front (see FIG. 14). The door latch 18 is disposed to be inclined corresponding to the inclination of the rear door 3.
[0086]
  According to this configuration, since the hinge axis β of the rear door 3 is set so as to be inclined toward the vehicle interior when viewed from the front, an appropriate opening / closing locus α of the front door 2 and the rear door 3 is set in the door of the double door structure. It is possible to prevent the rear door 3 and the front door 2 from interfering with each other when the rear door 3 is opened and closed, and the door latch 18 below the rear door 3 is inclined to the rear door 3 (specifically, the inclination of the hinge shaft β). Therefore, when the rear door 3 is closed, a reliable operation of the door latch 18 with respect to the striker 20 can be secured, or the durability of the rear door 3 (in particular, the number of times the door is opened and closed) is improved. be able to.
[0087]
  In addition, the locking portion 79a of the arm bar 79 in the striker 20 on the vehicle body side is provided so as to be orthogonal to the door latch 18 disposed on the rear door 3 in an inclined manner.
  According to this configuration, a more reliable locked state by both the striker 20 and the door latch 18 can be secured.
[0088]
  In addition, the striker 20 is mounted so as to be inclined (inclination of the outer height, inner height, and lower) in the direction opposite to the inclination of the door latch 18 (inclination of the outer height, inner height, and lower).
  According to this configuration, since the load when the rear door 3 is closed is input to the vehicle body by the inclined structure, the strength against the load when the door is closed can be obtained.
[0089]
  Further, the hinge shaft β of the rear door 3 is set to be inclined rearward in a side view (see FIG. 2).
  According to this configuration, in the rear door 3 that opens and closes with the hinge shaft β as a fulcrum, the center of gravity rises at the beginning of the opening of the rear door 3, so that the door opening load increases, but when the rear door 3 opens to some extent, the door opening load Thus, the load required when the rear door 3 is opened can be canceled as a whole, and the durability of the door latch 18 as a latch member and the reliable latch operation can be achieved at the same time.
[0090]
  In addition, the door latch 18 is disposed at a predetermined distance above the door inner panel 27 (particularly, the bottom surface portion 27a) that forms the bottom surface of the rear door 3.
  According to this configuration, the lower part of the rear door 3 generally tends to collect water, but since the door latch 18 is separated upward from the bottom surface portion 27a of the door inner panel 27, the rust prevention effect can be obtained.
[0091]
  The door latch 18 is attached to the rear door 3 via a door latch reinforcement 50.
  According to this configuration, the door latch reinforcement 50 can improve the support rigidity of the door latch 18 and the rear door 3.
[0092]
  Further, the rear door 3 is provided with a vertical impact bar 48 extending in the vertical direction, and the door latch reinforcement 50 is joined to the vertical impact bar 48.
  According to this configuration, the rigidity against the side collision can be improved by the vertical impact bar 48 while the rigidity of the rear door 3 is improved.
[0093]
  In addition, the door inner panel 27 of the rear door 3 is made of light metal or light alloy, and the door latch 18 is made of iron-based metal.
  According to this configuration, since the door latch 18 is disposed so as to be spaced upward from the bottom surface portion 27a of the door inner panel 27, even if the material of each element is a dissimilar metal, the electrolytic corrosion due to the dissimilar metal is prevented. be able to.
[0094]
  FIG. 21 shows another embodiment of the door latch 18, in which the leg portion integrally connecting the latch body 18 a and the flange portions 18 b and 18 b is in a direction substantially along the door opening / closing locus α and inward of the leg portion. Beads 18d and 18d as reinforcing portions are integrally formed so as to be recessed to the side.
[0095]
  If comprised in this way, even if it provides a leg part in order to incline the latch main body 18a to an external height inside low state, the rigidity improvement of the door latch 18 can be aimed at by the above-mentioned beads 18d and 18d.
[0096]
  Also in this embodiment, the other configurations, operations, and effects are the same as those in the previous embodiment. Therefore, in FIG. 21, the same reference numerals are given to the same portions as in the previous drawings, and detailed description thereof is omitted.
[0097]
  In the correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
  The continuous opening of the vehicle side portion of the present invention corresponds to the center pillar-less door opening 15 of the embodiment,
  Similarly,
  The latch member corresponds to the door latch 18,
  The latch reinforcement corresponds to the door latch reinforcement 50,
  The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment.
[0098]
【The invention's effect】
  According to the present invention, the hinge shaft of the rear door is set to be inclined toward the vehicle interior when viewed from the front, and the latch member is provided to be inclined corresponding to the inclination of the rear door. Appropriate opening and closing trajectories of the front door and rear door can be set, and the latch member can be reliably operated against the striker, and the durability of the rear door can be improved.In addition, since the striker is mounted in a direction opposite to the direction of the inclination of the latch member, a load when the door is closed is input to the vehicle body by this inclined structure, and thereby the strength against the load when the door is closed is increased. can geteffective.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a side door structure of a vehicle provided with a latch mounting structure of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing the side door as viewed from the vehicle interior side.
3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 4 is a side view of the front door.
5 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 6 is a perspective view of a front door rear reinforcement.
7 is a cross-sectional view taken along line DD in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a main part taken along line EE in FIG.
FIG. 10 is a side view of the rear door.
11 is a cross-sectional view taken along line GG in FIG.
12 is an enlarged cross-sectional view taken along the line HH in FIG.
FIG. 13 is an exploded perspective view of a vertical impact bar and its mounting bracket.
FIG. 14 is a schematic front view of a right rear door.
FIG. 15 is an enlarged sectional view showing a latch mounting structure.
FIG. 16 is a perspective view of a door latch.
17 is a cross-sectional view taken along line JJ in FIG.
FIG. 18 is a perspective view of a door latch reinforcement.
FIG. 19 is a perspective view of a lower end bracket.
FIG. 20 is a perspective view showing a combination of a latch reinforcement and a bracket.
FIG. 21 is a perspective view showing another embodiment of the door latch.
[Explanation of symbols]
  2 ... Front door
  3 ... Rear door
  4, 5 ... Hinge
  15 ... Door opening (opening)
  18 ... Door latch (latchElement)
  20 ... striker
  27 ... Door inner panel
  48 ... Vertical impact bar
  50 ... Door latch reinforcement (latch reinforcement)
  79 ... arm bar
  79a ... Locking portion
  β ... Hinge axis

Claims (7)

車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、
上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、
上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、
上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され
上記ストライカはラッチ部材の傾斜と反対側の方向に傾斜して取付けられた
車両のサイドドアのラッチ取付け構造。
The continuous opening in the vehicle side, closing the front door to door front is openably pivotally mounted through a hinge to the vehicle body, by a rear door which door rear is openably pivotally mounted through a hinge to the vehicle body In the side door of the vehicle that can be covered,
A latch member that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed is provided at a lower portion of the rear door,
The rear door is set such that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front,
The latch member is disposed so as to be inclined at an outer height, an inner height, or a lower shape corresponding to the inclination of the rear door ,
The striker is attached to be inclined in a direction opposite to the inclination of the latch member .
車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、
上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、
上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、
上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、
上記ラッチ部材はリヤドアの底面を形成するインナパネルから所定間隔上方に離間して配設された
両のサイドドアのラッチ取付け構造。
A continuous opening on the side of the vehicle is opened and closed by a front door pivotally attached to the front of the vehicle via a hinge and a rear door pivotally attached to the rear of the vehicle via a hinge. In the side door of the vehicle that can be covered,
A latch member that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed is provided at a lower portion of the rear door,
The rear door is set such that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front,
The latch member is disposed so as to be inclined at an outer height, an inner height, or a lower shape corresponding to the inclination of the rear door,
The latch member is disposed at a predetermined distance above the inner panel that forms the bottom surface of the rear door.
Latch mounting structure of the vehicles of the side door.
車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、
上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、
上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、
上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、
上記ラッチ部材はリヤドアに対してラッチレインフォースメントを介して取付けられ、
上記リヤドアには縦方向に延設された縦インパクトバーが設けられ、
該縦インパクトバーに上記ラッチレインフォースメントが接合された
両のサイドドアのラッチ取付け構造。
A continuous opening on the side of the vehicle is opened and closed by a front door pivotally attached to the front of the vehicle via a hinge and a rear door pivotally attached to the rear of the vehicle via a hinge. In the side door of the vehicle that can be covered,
A latch member that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed is provided at a lower portion of the rear door,
The rear door is set such that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front,
The latch member is disposed so as to be inclined at an outer height, an inner height, or a lower shape corresponding to the inclination of the rear door,
The latch member is attached to the rear door via a latch reinforcement,
The rear door is provided with a vertical impact bar extending in the vertical direction,
The latch reinforcement is joined to the vertical impact bar.
Latch mounting structure of the vehicles of the side door.
車両側部の連続した開口を、ドア前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、ドア後部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたリヤドアとによって開閉可能に覆った車両のサイドドアにおいて、
上記リヤドアの下部には該リヤドアの閉時に車体側に設けられたストライカとロックするラッチ部材が設けられ、
上記リヤドアはヒンジ軸が正面視で車室内側に傾斜して設定され、
上記ラッチ部材はリヤドアの傾斜に対応して外高内低状に傾斜して配設され、
上記ラッチ部材はリヤドア内部においてドア閉状態の平面視でラッチ前部が車室内側に、ラッチ後部が車室外側に指向して傾斜するよう取付けられており、
上記ラッチ部材に対して車体側のストライカにおけるアームバーの係止部が直交するように設けられた
両のサイドドアのラッチ取付け構造。
A continuous opening on the side of the vehicle is opened and closed by a front door pivotally attached to the front of the vehicle via a hinge and a rear door pivotally attached to the rear of the vehicle via a hinge. In the side door of the vehicle that can be covered,
A latch member that locks with a striker provided on the vehicle body side when the rear door is closed is provided at a lower portion of the rear door,
The rear door is set such that the hinge shaft is inclined toward the vehicle interior side when viewed from the front,
The latch member is disposed so as to be inclined at an outer height, an inner height, or a lower shape corresponding to the inclination of the rear door,
The latch member is attached so that the front part of the latch is inclined toward the vehicle interior side and the rear part of the latch is inclined toward the outer side of the vehicle interior in the rear door in a plan view when the door is closed.
The latch part of the arm bar in the striker on the vehicle body side is provided so as to be orthogonal to the latch member.
Latch mounting structure of the vehicles of the side door.
上記リヤドアのヒンジ軸は側面視で後方に傾斜して設定された
請求項1〜の何れか1に記載の車両のサイドドアのラッチ取付け構造。
The structure for mounting a latch on a side door of a vehicle according to any one of claims 1 to 4 , wherein the hinge shaft of the rear door is set to be inclined rearward in a side view .
上記リヤドアのインナパネルは軽金属または軽合金で形成され、
上記ラッチ部材は鉄系金属で形成された
請求項1〜の何れか1に記載の車両のサイドドアのラッチ取付け構造。
The inner panel of the rear door is made of light metal or light alloy,
The latch mounting structure for a side door of a vehicle according to any one of claims 1 to 4 , wherein the latch member is made of an iron-based metal .
上記リヤドアに傾斜して配設されたラッチ部材に対して車体側のストライカにおけるアームバーの係止部が直交するように設けられた
請求項1〜3の何れか1に記載の車両のサイドドアのラッチ取付け構造。
The vehicle according to any one of claims 1 to 3, wherein an engagement portion of an arm bar in a striker on a vehicle body side is orthogonal to a latch member disposed to be inclined on the rear door. Side door latch mounting structure.
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