JP4224607B2 - Pile hinge-induced structure - Google Patents
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Description
本発明は地盤中に埋設、もしくは構築される杭の軸方向中間部の位置に積極的にヒンジを形成させる杭のヒンジ誘発構造に関するものである。 The present invention relates to a structure for inducing a hinge of a pile in which a hinge is positively formed at the position of an intermediate portion in the axial direction of the pile embedded or constructed in the ground.
建物等の上部構造を支持する支持杭は上部構造からの曲げモーメントを地盤に確実に伝達するために上部構造の基礎(フーチング)に剛に接合されることが多いが、地震時には杭頭部に作用する曲げモーメントが過大になるため、曲げモーメントに抵抗させるために基礎と杭頭部の断面を増すことが必要になる。
しかしながら、断面を増す程、基礎と杭頭部に発生する応力も増大し、接合部の設計自体が不可能、あるいは不合理になることから、地震時の基礎と杭頭部を健全に保つために基礎と杭頭部との接合部をヒンジ(ピン)接合にし、杭頭部の回転を許容する状態に接合することも行われる(特許文献1〜3参照)。
Support piles that support superstructures such as buildings are often rigidly joined to the foundations (footings) of the superstructure in order to reliably transmit bending moments from the superstructure to the ground. Since the acting bending moment becomes excessive, it is necessary to increase the cross section of the foundation and the pile head to resist the bending moment.
However, as the cross-section increases, the stress generated in the foundation and pile head also increases, and the design of the joint itself becomes impossible or unreasonable. In addition, the joint between the foundation and the pile head is hinged (pin) joined, and the pile head is allowed to rotate (see
この他、杭の軸方向に分離した複数の杭要素を互いに連結して杭を構成することにより、杭自身を地震時の水平力によって杭要素単位で自由に変形し得る構造にし、地震時における地盤からの水平力が上部構造に伝達されないようにする方法がある(特許文献4参照)。 In addition, by connecting a plurality of pile elements separated in the axial direction of the pile to form a pile, the pile itself can be freely deformed in units of pile elements by the horizontal force at the time of the earthquake. There is a method for preventing horizontal force from the ground from being transmitted to the superstructure (see Patent Document 4).
特許文献1〜3の方法では基礎に固定した場合の曲げモーメントが最も大きくなる杭頭部分にヒンジ(ピン)が形成されることで、杭に連結する基礎梁の応力を小さくすることが可能であるが、ヒンジ(ピン)の形成位置が杭頭部分のみであるから、杭頭部分より下の区間における曲げモーメントがむしろ大きくなる場合もある。
In the methods of
特許文献4のように杭要素両端に抵抗モーメントのないヒンジ(ピン)を用いれば、杭に生ずる曲げモーメント分布を変える効果がある。その反面、図8−(a)に示すように杭要素の両端には抵抗モーメントが生じないため、(b)に示すようにヒンジ(ピン)を設けない場合よりむしろ、杭のヒンジ(ピン)以外の区間に大きな曲げモーメントを作用させる可能性がある。(a)に示す、杭要素の下端(杭中間部)に働くせん断力Qmによりピンより下の区間にも大きな曲げモーメントが生ずる可能性があることが分かる。
If hinges (pins) having no resistance moment are used at both ends of the pile element as in
また特許文献4では曲げモーメントに対する抵抗力をほとんど有しないヒンジ(ピン)を杭の上下2箇所に設けることにより免震の効果を図っているが、この構造が実際に免震構造として成立するには二つのヒンジ(ピン)間の地盤の水平反力を小さくし、且つ免震ゴムを使った免震構造から明らかなように水平反力を取るための装置及び減衰のためのダンパーが併用される必要がある。
In
本発明は杭の曲げモーメントを低減し、またエネルギー吸収を図ること、更に免震、もしくは制振的な効果を持たせることも可能な杭のヒンジ誘発構造を提案するものである。 The present invention proposes a hinge-inducing structure for a pile that can reduce the bending moment of the pile, absorb energy, and provide a seismic isolation or damping effect.
本発明では杭の軸方向中間部に、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置を形成し、またヒンジ形成予定位置以外ではヒンジが形成されないように杭の断面を設計することにより、杭の曲げモーメントの低減とエネルギー吸収を図る。 In the present invention, a pile formation planned position where resistance to bending moment is relatively lowered is formed in the axial intermediate portion of the pile, and a cross section of the pile is designed so that the hinge is not formed other than the hinge formation planned position. To reduce the bending moment of the pile and absorb energy.
杭の軸方向中間部の、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置にヒンジが形成されることで、そのヒンジ形成予定位置で、弾塑性変形時の履歴吸収エネルギーによるエネルギー吸収能力が発揮される。ヒンジ形成予定位置は杭の軸方向に1箇所、もしくは中間部を含む複数箇所に形成される。 Energy absorption by hysteretic absorption energy during elastic-plastic deformation at the hinge formation position at the hinge formation position where the resistance to bending moment is relatively reduced in the axial middle part of the pile Ability is demonstrated. The hinge formation planned position is formed at one place in the axial direction of the pile, or at a plurality of places including the intermediate part.
また図1に示すように頭部1aが基礎(フーチング)6に固定された杭1の中間部にヒンジが形成されない場合の曲げモーメント分布は破線で示すように頭部1aと中間部に極大値が表れる形になるのに対し、杭1の頭部1aを除く中間部にヒンジが形成されたときの曲げモーメント分布は実線で示すように杭中間部のヒンジにより、特にヒンジより下の区間の曲げモーメントが小さくなる。この結果、杭の断面を縮小することが可能になり、杭の製作、もしくは構築に要するコストの低減が図られる。
In addition, as shown in FIG. 1, the bending moment distribution when the hinge is not formed at the intermediate portion of the
特に杭の頭部と軸方向中間部に、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置を形成することにより、杭の曲げモーメントを低減し、また、地震時のエネルギー吸収能力を発揮させる。更に杭頭部の抵抗モーメント、杭中間部のヒンジ形成予定位置及び抵抗モーメントを適切に設定することにより、免震、もしくは制振的な効果を発揮させる。軸方向中間部のヒンジ形成予定位置は杭の軸方向に1箇所、もしくは複数箇所に形成される。 In particular, by forming a hinge formation planned position where resistance to bending moment is relatively reduced at the head and axial center of the pile, the bending moment of the pile is reduced, and the energy absorption capacity at the time of earthquake is also increased. Make it work. Furthermore, the effect of seismic isolation or vibration control is exhibited by appropriately setting the resistance moment of the pile head, the hinge formation planned position and the resistance moment of the middle part of the pile. The hinge formation planned position in the axial middle part is formed in one place or a plurality of places in the axial direction of the pile.
この場合、杭の中間部に加え、杭の頭部にも曲げモーメントに対する抵抗力が急変(急激に低下)するヒンジ形成予定位置が形成されることで、図2に示すようにヒンジが中間部にのみ形成される場合より履歴吸収エネルギーによる地震時のエネルギー吸収性能が向上する。
また杭1の頭部1aにもヒンジが形成されることで、杭全長に亘って杭に生じる曲げモーメントを調整することができるため、杭を合理的に設計(杭断面を縮小化)することが可能になる。
In this case, in addition to the intermediate portion of the pile, the hinge formation planned position where the resistance to the bending moment suddenly changes (rapidly decreases) is also formed in the head portion of the pile. The energy absorption performance at the time of earthquake due to the history absorbed energy is improved compared to the case where it is formed only in
Moreover, since the bending moment generated in the pile can be adjusted over the entire length of the pile by forming a hinge on the
地震による慣性力が基礎6上の建物等の上部構造7に作用したとき、杭1の頭部1aと中間部にヒンジが形成されることで、杭1は図2に示すように頭部1aと中間部間、すなわちヒンジ間の地盤をほぼ一様に塑性変形させることができるため、杭1によるエネルギー吸収に加え、杭中間部にヒンジを形成しない場合より大きな地盤の塑性変形によるエネルギー吸収効果を期待することができる。この結果、基礎6上の上部構造7に入力される地震力(慣性力)が低減され、杭1に作用する応力も低減されることになる。
また杭自体の変形能力が上がるため、地盤の大変形時にも杭が破損に至ることなく、その変形に追従することが可能になる。
When an inertial force due to an earthquake acts on an
In addition, since the deformability of the pile itself is increased, it is possible to follow the deformation without breaking the pile even when the ground is largely deformed.
本発明では前記特許文献4とは異なり、図9−(a)に示すようにヒンジ形成予定位置に地盤反力に対する抵抗モーメントMmが働き、杭頭部にも抵抗モーメントMhが働く。このことから、Mhに応じてMm及び中間部におけるヒンジ形成予定位置の位置(杭中間部においてヒンジ形成予定位置をどこに配置するか)を適切に設定すれば、杭中間部のヒンジ形成予定位置に働くせん断力Qmを小さくすることができ、結果として図9−(b)に示すようにヒンジ形成予定位置より下の区間の曲げモーメントを小さくすることが可能となる。すなわち杭頭部と杭中間部のヒンジに一定の抵抗モーメントMh、Mmを持たせることができることで、この杭頭部における抵抗モーメントMhに応じて杭中間部のヒンジ形成予定位置の位置及び抵抗モーメントMmを適切に計画することにより杭全長に亘って杭に生じる曲げモーメントを調整することができるため、杭を合理的に設計(杭断面を縮小化)することが可能になる。
これに対し、特許文献4では杭要素の両端に抵抗モーメントが生じないことから、ヒンジ(ピン)を設けない場合より杭に大きな曲げモーメントを生じさせる可能性がある等、杭を合理的に設計することには限界がある。
In the present invention , unlike the above-mentioned
On the other hand, in
また前記特許文献4とは異なり、杭の中間部に加え、頭部にもヒンジを形成することで、頭部の抵抗モーメントMh、杭中間部のヒンジ形成予定位置の位置及び抵抗モーメントMmを調整することが可能であるため、Mh、Mmを適切に設定すれば、杭中間部のヒンジ形成予定位置に働くせん断力Qmを小さくし、ヒンジ形成予定位置より下の区間の曲げモーメントを小さくすることが可能となる。すなわち杭頭部に抵抗モーメントMh、杭中間部のヒンジに一定の抵抗モーメントMmを持たせることができることで、これらの抵抗モーメントMh、Mm及び中間部のヒンジ形成予定位置の位置を適切に計画することにより杭全長に亘って杭に生じる曲げモーメントを調整することができるため、杭を合理的に設計(杭断面を縮小化)することが可能になる。
Also, unlike the above-mentioned
また前記の通り、特許文献4において杭を実質的に免震構造化するにはピン間の地盤反力を小さくした上で、水平反力装置とダンパーを付加することが必要であるが、本発明では少なくとも上下いずれかのヒンジに一定の抵抗モーメントを持たせることができることで、地盤に応じて、その抵抗モーメントの大きさとヒンジ形成位置の位置を適切に設定すれば、免震及び制振効果を持たせるのに必要な復元力とエネルギー吸収能力を杭自体に発揮させることが可能であるため、水平反力装置とダンパーを併用する必要がない。換言すれば、本発明によれば、杭頭部と杭中間部、あるいは杭中間部を含む2箇所以上にヒンジを設け、杭頭部における抵抗モーメント、杭中間部のヒンジ形成予定位置の位置及び抵抗モーメントを適切に計画することにより、杭に免震的な作用、あるいは制振的な作用を発揮させることが可能になる。
Also, the street, after reducing the ground reaction force between the pins to substantially seismic isolation structure the pile in the
請求項4に記載の発明では杭を構成するコンクリートの断面中に補助主筋を杭の軸方向に配筋し、この補助主筋をヒンジ形成予定位置で杭の軸方向に分離させることにより、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置を形成する。
補助主筋を杭の軸方向に分離させることは請求項1乃至請求項3において杭がコンクリート杭、または鋼管コンクリート杭である場合に、ヒンジ形成予定位置を形成するための具体的な手段である。
In the invention according to
Separating the auxiliary main bars in the axial direction of the pile is a specific means for forming the hinge formation scheduled position when the pile is a concrete pile or a steel pipe concrete pile in
図3に示すように杭1のコンクリート中に配筋される補助主筋3が破線で示すヒンジ形成予定位置2で杭の軸方向に分離することで、分離した補助主筋3の端部位置で、杭1の軸に直交する断面上、補助主筋3の位置に作用する引張力に対する抵抗力が急変(急激に低下)するため、曲げモーメントに伴うヒンジはヒンジ形成予定位置2である補助主筋3の端部位置に形成される。ヒンジは杭1の全長の内、引張力に対する抵抗力が急変する位置(断面)に集中的に現れるため、ヒンジが形成されることによって杭1を構成するコンクリートの損傷がヒンジ周辺に分散することはなく、ヒンジを挟んだ両側のコンクリートへの損傷はほとんど発生しない。
As shown in FIG. 3, the auxiliary
請求項5に記載の発明では杭を構成する鋼管をヒンジ形成予定位置で杭の軸方向に分離させることにより、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置を形成する。
鋼管を軸方向に分離させることは請求項1乃至請求項4に記載の発明において杭が鋼管、または鋼管コンクリート杭である場合に、ヒンジ形成予定位置を形成するための具体的な手段である。
According to the fifth aspect of the present invention, the steel pipe constituting the pile is separated in the axial direction of the pile at the position where the hinge is to be formed, thereby forming the position where the hinge is to be formed with a relatively low resistance to bending moment.
Separating the steel pipe in the axial direction is a specific means for forming the hinge formation scheduled position when the pile is a steel pipe or a steel pipe concrete pile in the inventions of
この場合も、図4に示すように鋼管5が破線で示すヒンジ形成予定位置2で互いに分離することで、その分離位置で鋼管5に作用する引張力に対する抵抗力が急変(急激に低下)するため、曲げモーメントに伴うヒンジはヒンジ形成予定位置2である鋼管5の端部位置に形成される。ヒンジは引張力に対する抵抗力が急変する位置(断面)に集中的に現れるため、杭が鋼管コンクリート杭である場合にはコンクリートの損傷がヒンジ周辺に分散することがなく、ヒンジを挟んだ両側のコンクリートへの損傷はほとんど発生しない。
Also in this case, as shown in FIG. 4, when the
本発明ではまた、杭を構成するコンクリートの断面中に主筋を杭の軸方向に配筋し、その主筋をヒンジ形成予定位置付近の一部区間においてコンクリートとの付着を切ることにより、ヒンジ形成時のヒンジ形成予定位置付近におけるコンクリートの損傷を軽減する。 In the present invention , the main bar is arranged in the axial direction of the pile in the cross section of the concrete constituting the pile, and the main bar is cut off from the concrete in a part of the vicinity of the position where the hinge is to be formed. The damage of concrete near the planned position of hinge formation is reduced.
この場合、主筋の、コンクリートとの付着が切れた(付着なしの)区間は、付着のある(付着ありの)区間がコンクリートの変形に追従しようとするときにコンクリートからの拘束を受けることなく伸縮できるため、前記のようにヒンジを挟んだ両側のコンクリートに加え、付着なしの区間回りのコンクリートの損傷も軽減される。
引張側の主筋4は図5−(a)に示すように曲げモーメントによる軸方向引張力を負担し、付着のある区間においては杭1の変形に追従するが、破線で示すヒンジ形成予定位置2付近の、付着なしの区間においてはコンクリートから分離することで、伸び変形をし、最終的に降伏に至る。
In this case, the section of the main reinforcement that is not attached to the concrete (not attached) expands and contracts without being restricted by the concrete when the attached (attached) section tries to follow the deformation of the concrete. Therefore, in addition to the concrete on both sides sandwiching the hinge as described above, damage to the concrete around the section without adhesion is also reduced.
The
主筋4は図5−(b)に示すようにヒンジ形成予定位置2から頭部1a側へかけて、付着なしの区間から付着ありの区間に移行した部分において、引張側にあっては前記引張力に抵抗し、圧縮側にあっては圧縮力に抵抗する。この引張抵抗力及び圧縮抵抗力は杭1の成方向に対になることで曲げモーメントに抵抗する偶力である曲げ戻しモーメントを形成する。
この曲げ戻しモーメントによって主筋4の付着のない区間における付着のない主筋4を除く部分の曲げモーメントは図5−(c)のように曲げモーメントが低減される。この曲げ戻しモーメントによる曲げモーメントの低減効果からも、前記した主筋4の付着のない部分を除く部分のコンクリートのひび割れや圧壊等の損傷が抑制されることが分かる。
As shown in FIG. 5- (b), the
With this bending return moment, the bending moment of the portion excluding the non-attached
図6は杭1の成方向中心の片側に付き、複数本の主筋4を配筋し、主筋4の付着を切る区間の長さを主筋4毎に相違させた場合を示し、図7は図6の場合の、主筋4の付着のない区間における付着のない主筋4を除く部分の曲げモーメント分布を示す。ここに示すように複数本の主筋4の付着なしの区間の長さを相違させた場合には、主筋4の付着のない区間における付着のない主筋4を除く部分の曲げモーメントが段階的に低減され、曲げモーメントの最大値も低減されることが分かる。
FIG. 6 shows a case where a plurality of
上記の通り、本発明では杭の軸方向中間部に曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置を形成することで、ヒンジ形成予定位置のヒンジが曲げモーメントに抵抗しながら塑性化するため、履歴吸収エネルギーによるエネルギー吸収能力を効果的に発揮させることができる。
また杭中間部の曲げモーメントの最大値がヒンジを形成しない場合より低減されるため、杭の断面を縮小することができ、杭の製作、もしくは構築に要するコストを低減することができる。
As described above, in the present invention, the hinge formation planned position in which the resistance to the bending moment is relatively reduced is formed in the axial intermediate portion of the pile, so that the hinge at the hinge formation position is plasticized while resisting the bending moment. Therefore, the energy absorption ability by the history absorption energy can be effectively exhibited.
Moreover, since the maximum value of the bending moment of a pile intermediate part is reduced rather than the case where a hinge is not formed, the cross section of a pile can be reduced and the cost required for manufacture or construction of a pile can be reduced.
請求項5に記載の発明によれば、杭の頭部と中間部のヒンジ形成予定位置にヒンジを形成するため、杭の頭部においてもエネルギー吸収能力を発揮させることができる。
加えてヒンジが形成される頭部と中間部間の地盤をほぼ一様に塑性変形させることができるため、地盤の塑性変形によるエネルギー吸収効果を期待することができ、上部構造に入力する地震力と杭に作用する応力を低減することができる。
According to invention of
In addition, since the ground between the head and the middle where the hinge is formed can be plastically deformed almost uniformly, the energy absorption effect due to the plastic deformation of the ground can be expected, and the seismic force input to the superstructure And the stress acting on the pile can be reduced.
更に杭の中間部に加え、頭部にもヒンジを形成することで、それぞれに生ずる抵抗モーメントの大きさを調整することができるため、これらの抵抗モーメントの大きさ及び位置を適切に設定することで、杭の曲げモーメントを請求項1の場合より小さくすることが可能になり、杭を合理的に設計(杭断面を縮小化)することが可能である。
Furthermore, by forming hinges on the head in addition to the middle part of the pile, it is possible to adjust the magnitude of the resistance moments that occur, so set the magnitude and position of these resistance moments appropriately. Thus, the bending moment of the pile can be made smaller than in the case of
また杭頭部の抵抗モーメント、杭中間部のヒンジ形成予定位置及び抵抗モーメントを適切に設定することで、杭に免震的な作用、あるいは制振的な作用を発揮させることが可能になる。 Moreover, by appropriately setting the resistance moment of the pile head, the hinge formation planned position and the resistance moment of the middle portion of the pile, it becomes possible to exert the seismic isolation or vibration control effect on the pile.
本発明ではまた、コンクリートの断面中に配筋される主筋をヒンジ形成予定位置付近の一部区間においてコンクリートとの付着を切ることで、付着のある部分とない部分の境界で主筋が引張及び圧縮抵抗力を発揮するため、主筋の付着のない区間における付着のない主筋を除く部分の曲げモーメントを低減し、その区間におけるコンクリートの損傷を軽減することができる。 In the present invention, the main bars arranged in the cross section of the concrete are cut off from adhering to the concrete in a part of the vicinity of the position where the hinge is to be formed. Since the resistance force is exerted, the bending moment of the portion excluding the main bar without adhesion in the section where the main bar does not adhere can be reduced, and the concrete damage in the section can be reduced.
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は杭1の軸方向中間部に、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置2が形成された請求項1記載の杭のヒンジ誘発構造の概要を示す。
図2は杭1の頭部1aと杭1の軸方向中間部に、曲げモーメントに対する抵抗力が相対的に低下したヒンジ形成予定位置2が形成された請求項3記載の杭のヒンジ誘発構造の概要を示す。図1では杭1の頭部1aが基礎(フーチング)6に固定(剛に接合)されているが、図2ではヒンジが形成されている。
FIG. 1 shows an outline of a hinge induction structure for a pile according to
FIG. 2 shows a hinge inducing structure for a pile according to
杭1には鋼管杭、もしくは鋼杭その他の金属製の杭、コンクリート杭、鉄筋コンクリート杭、鋼管コンクリート杭、あるいは固化材(固結材)と掘削地盤を攪拌混合したソイルセメント、またはソイルセメントと鋼管を組み合わせた合成杭等が使用され、鉄筋コンクリート杭には鉄骨の芯材が入る場合があり、コンクリート杭は中空の場合と中実の場合がある。杭1の地盤中への埋設方法、もしくは地盤中での構築方法は問われない。またヒンジ形成予定位置2、またはそれを挟んだ区間の構造は問われず、鉄筋コンクリート造、鉄骨その他の金属製の場合がある。
図3はヒンジ形成予定位置2が杭1の軸方向中間部に、または杭1の軸方向中間部と頭部1aに形成された場合に、杭1を構成するコンクリートの断面中に補助主筋3を杭1の軸方向に配筋し、この補助主筋3をヒンジ形成予定位置2で杭1の軸方向に分離させることによりヒンジ形成予定位置2が形成された請求項4に記載の杭のヒンジ誘発構造の具体例を示す。
FIG. 3 shows the auxiliary
図3はまた、杭1を構成するコンクリートの断面中に主筋4が杭1の軸方向に配筋され、主筋4が、ヒンジ形成予定位置2付近の一部区間においてコンクリートとの付着が切れている杭のヒンジ誘発構造の具体例でもある。
前記補助主筋3は主筋4に沿う形で配筋される。主筋4のコンクリートとの付着が切れる区間はヒンジ形成予定位置2の少なくとも片側に形成される他、図6に示すようにヒンジ形成予定位置2を跨いで形成される。同一線上の補助主筋3、3はヒンジ形成予定位置2で互いに分離する。
FIG. 3 also shows that the
The auxiliary
図4はヒンジ形成予定位置2が杭1の軸方向中間部に、または杭1の軸方向中間部と頭部1aに形成された場合に、杭1を構成する鋼管5がヒンジ形成予定位置2で杭1の軸方向に分離することによりヒンジ形成予定位置2が形成された請求項5に記載の杭のヒンジ誘発構造の具体例を示す。
FIG. 4 shows that the
図4はまた、杭1を構成するコンクリートの断面中に主筋4が杭1の軸方向に配筋され、主筋4が、ヒンジ形成予定位置2付近の一部区間においてコンクリートとの付着が切れている杭のヒンジ誘発構造の具体例でもある。
前記補助主筋3は主筋4に沿う形で配筋される。主筋4のコンクリートとの付着が切れる区間はヒンジ形成予定位置2の少なくとも片側に形成される他、図6に示すようにヒンジ形成予定位置2を跨いで形成される。
FIG. 4 also shows that the
The auxiliary
図6は杭1の成方向の片側に付き、複数本の主筋4を配筋し、その各主筋4の付着を切る区間の長さを相違させた場合を示す。ここでは前記のようにヒンジ形成予定位置2を跨ぐ形で主筋4のコンクリートとの付着が切れる区間を形成しているが、ヒンジ形成予定位置2の片側にのみ形成することもある。また杭1の成方向中心の片側に付き、複数本の主筋4と1本の補助主筋3を配筋しているが、補助主筋3を複数本配筋することもある。
FIG. 6 shows a case where a plurality of
1 杭
1a 頭部
2 ヒンジ形成予定位置
3 補助主筋
4 主筋
5 鋼管
6 基礎
7 上部構造
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記杭を構成するコンクリートの断面中に、前記ヒンジ形成予定位置付近の一部区間においてコンクリートとの付着が切れた主筋が前記杭の軸方向に配筋され、
前記ヒンジ形成予定位置付近の一部区間である主筋のコンクリートとの付着が切れた区間の一端は前記ヒンジ形成予定位置に一致し、他端は前記ヒンジ形成予定位置に関して片側の、前記ヒンジ形成予定位置から、前記主筋の伸び変形が可能な長さの距離を隔てた位置にあることを特徴とする杭のヒンジ誘発構造。 In the pile in which the hinge formation planned position where resistance to tensile force due to bending moment is relatively lowered is formed in the middle in the axial direction,
During the cross section of the concrete that constitutes the pile, the main reinforcement that has broken the bond with the concrete in a partial section near the hinge formation planned position is arranged in the axial direction of the pile,
One end of the section where the main reinforcement adheres to the concrete, which is a partial section near the position where the hinge is to be formed, coincides with the position where the hinge is to be formed, and the other end is one side of the position where the hinge is to be formed. The pile-inducing structure for a pile, which is located at a position separated from the position by a distance that allows the main muscle to be deformed by extension .
前記杭を構成するコンクリートの断面中に、前記ヒンジ形成予定位置付近の一部区間においてコンクリートとの付着が切れた主筋が前記杭の軸方向に配筋され、
前記ヒンジ形成予定位置付近の一部区間である前記主筋のコンクリートとの付着が切れた区間は前記ヒンジ形成予定位置を跨いで連続して形成されていることを特徴とする杭のヒンジ誘発構造。 In the pile in which the hinge formation planned position where resistance to tensile force due to bending moment is relatively lowered is formed in the middle in the axial direction,
During the cross section of the concrete that constitutes the pile, the main reinforcement that has broken the bond with the concrete in a partial section near the hinge formation planned position is arranged in the axial direction of the pile,
The pile inducing structure according to claim 1, wherein a section of the main reinforcement, which is a partial section in the vicinity of the hinge formation planned position, is continuously formed across the hinge formation planned position.
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