JP4222564B2 - 聴覚補償方式個人適応システム - Google Patents

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Description

本発明は、聴覚補償方式個人適応システムに関し、特に、個人に適した単一または複数の聴覚補償方式の設定を短時間に効率的に決定することができる聴覚補償方式個人適応システムに関する。
携帯電話が普及し、多くの人が携帯電話を持つようになった。高齢者や難聴者は、携帯電話から送出される音声を聞き取り難いことがあり、その聞き取り難さの原因は個人ごとに異なるため、送出される音声は、利用者個人に合った聴覚補償方式で補償されたものであることが望まれる。携帯電話に限らず、音声を送出するその他の機器においても同様である。従来、利用者個人の聴覚特性に合うように聴覚補償処理した音声を提供することが提案されている。
例えば、特許文献1には、周波数切替えと音量調整ダイヤル操作により利用者が自分の聴覚特性に合うように受話回路の増幅部の利得およびその周波数特性を調整し得る聴覚特性補償手段付き電話機が提案されている。
また、特許文献2には、送信側より複数種類の聴覚補償処理を施した音声データを個別の複数の音声チャンネルで伝送するとともに該音声チャンネルを識別するための付加情報を伝送し、受信側では付加情報に基づいて各音声チャンネルの音声に施された聴覚補償処理を判断して最適音声を選択するための選択画面を表示し、この選択画面での選択に従って選択された音声チャンネルの音声を出力させるようにしたデジタル放送用聴覚補償方法が提案されている。
特開平8−191340号公報 特開2000−341652号公報
しかしながら、特許文献1に記載された聴覚特性補償手段付き電話機では、利用者が聴き取ることができる最小可聴レベルの設定操作を、音量調整ダイヤルの操作により行い、この設定操作を各測定周波数ごとに行っているので、聴覚特性補償の設定を決定するまでに多くの時間が掛かるという課題がある。また、ここでは、音圧レベルと周波数特性の補償を行っているだけであり、この補償では十分に聞き取りやすい音声を利用者に提供することはできない。補償方式を増やすとその設定操作にはさらに多くの時間と労力を要するようになってしまうという課題が生じる。
特許文献2に記載されたデジタル放送用聴覚補償方法では、音声に施された聴覚補償処理を判断して最適音声を選択するための選択画面を表示させるので、利用者は実際に聴覚補償が適用された音声を聞いて比較する以前に自分に適する聴覚補償を先入観で持ってしまう可能性があり、必ずしも利用者に適する聴覚補償が決定されるとはいえない。
特許文献2には、3種類以上の聴覚補償処理を採用することが可能であることも記載されているが、利用者は選択可能な聴覚補償処理の設定の組み合わせ全てを比較する必要があり、利用者に多くの負担を強いるだけでなく、利用者は自身に適する設定の組合せを決定するまで曖昧な判断を下してしまうという可能性があるという課題もある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、個人に適した単一または複数の聴覚補償方式の設定を短時間に効率的に決定することができる聴覚補償方式個人適応システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、聴覚補償方式について候補設定を指定するための補償方式候補設定指定部と、補償方式候補設定指定部で指定された候補設定に従って調整された一対の音声を提示し、該一対の音声の内、聞き取りやすい方の音声を利用者に選択させ、該選択および最適設定決定手順に従って、該利用者に適する補償方式の設定を決定する補償方式設定部を備え、前記最適設定決定手順として、以下のステップS1〜S8からなる手順を有することを特徴としている。
S1.比較対象となる可変値(候補設定)の個数をN(N≧3)とし、N個のうち値が最大のものをM、最小のものをmとし、まず、Mとmの比較選択を行い、S2へ進む。
S2.1段前の比較に用いた2値の間にある可変値の個数kについて、
(1)kが3以上の奇数のときS3へ進む。
(2)kが4以上の偶数のときS4へ進む。
(3)k=1のときS5へ進む。
(4)k=2のときS8へ進む。
S3.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値の中間値をcとし、fとcとの比較選択を行い、S2へ移る。
S4.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値の中間に当たる2値のうちfに近い方をcとし、fとcの比較選択を行い、S2へ移る。
S5.1段前の比較で選択された値をf、2段前の比較で選択された値をffとするとき、
(1)f=ffのときS6へ進む。
(2)f≠ffのときS7へ進む。
(3)ffが存在しないときはS6へ進む。
S6.1段前の比較に用いた2値の中間値をcとし、fとcの比較選択を行い、選択された値を結果とする。
S7.fに隣接する2値の比較選択を行う。選択された値とfの比較選択を行い、選択された値を結果とする。
S8.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値に挟まれた2値のうちfに近い方をcとし、fとcの比較選択を行う。選択された値を結果とする。
本発明は、さらに聴覚補償に利用する単一あるいは複数の聴覚補償方式を選択するための利用補償方式選択部と複数補償方式設定併合部を備え、前記補償方式候補設定指定部は、前記利用補償方式選択部で選択された単一あるいは複数の聴覚補償方式のそれぞれについて候補設定を指定し、前記利用補償方式選択部で複数の聴覚補償方式が選択された場合、前記補償方式設定部は、複数の聴覚補償方式のそれぞれについて利用者に適する設定を決定し、前記複数補償方式設定併合部は、前記補償方式設定部で決定された複数の聴覚補償方式の設定の組合せの内、利用者が聞き取りやすいとした設定の組合せを該利用者に最適な補償方式の設定と決定するようにすることもできる。
また、前記利用補償方式選択部で複数の聴覚補償方式が選択された場合、それぞれの聴覚補償方式の設定を決定する順が無作為に決定されるようにするのがよく、また、前記利用補償方式選択部で複数の聴覚補償方式が選択された場合、それぞれの聴覚補償方式の設定を決定する順が利用者に明示されないようにするのもよい。
本発明によれば、利用者が自身に適する聴覚補償方式の設定を決定する過程で、システムから提示される2つの音声サンプルについてどちらが聞き取り易いかを選択するだけであり、また、最適な聴覚補償が最終的に決定されるまでの操作回数を少なくする最適設定決定手順を有しているので、利用者に掛かる負担を軽減することができる。同時に、利用者が曖昧な判断を下してしまう可能性を小さくすることができるので、ここで決定された聴覚補償方式の設定の信頼性を高くすることができる。
また、複数の聴覚補償方式を組み合わせて利用者に十分に聞き取りやすい設定を決定するに際しても、その決定を短時間で効率的に行うことができるようになる。
さらに、聴覚補償方式の設定の決定の際に、現在どのような聴覚補償方式の設定について比較を行っているかを利用者に明示しないことにより、利用者の先入観を排除でき、利用者により適した聴覚補償方式の設定を決定することができるようになる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は、本発明に係る聴覚補償方式個人適応システムの一実施形態を示す機能ブロック図である。本システムは、ソフトウエアで構成することができる。また、ハードウエアで構成してもよい。
本発明に係る聴覚補償方式個人適応システムは、単一の聴覚補償方式の候補設定の最適設定決定手順に特徴があり、また、その最適設定決定手順を利用して聴覚補償の設定を決定するシステム構成全体にも特徴がある。
図1の実施形態では、利用補償方式選択部11、補償方式候補設定指定部12、単一補償方式設定部13、単一補償方式設定終了判定部14、複数補償方式設定併合部15、および結果出力部16を備え、単一の聴覚補償方式の設定だけでなく、複数の聴覚補償方式の設定を組み合わせても被検者(利用者)に最適な聴覚補償ができるようにしている。
以下の聴覚補償方式の選択や各聴覚補償方式についての候補設定の指定などは、好ましくは検査者側で行う操作であり、利用者は単に提示された一対の音声の内、聞き取りやすい方の音声を選択するのみでよい。
まず、利用補償方式選択部11では、利用者に合った聴覚補償に利用する単一あるいは複数の聴覚補償方式が選択される。聴覚補償方式は、例えばAGC、周波数イコライザ、ピッチ変更、ホルマント変更、話速変換などである。複数の聴覚補償方式が選択された場合には、それぞれの聴覚補償方式の設定を決定する順が無作為に決定される。
補償方式候補設定指定部12では、利用補償方式選択部11で選択された単一あるいは複数の聴覚補償方式のそれぞれについて候補設定が指定される。例えば、聴覚補償方式が周波数イコライザの場合、具体例では、周波数1.2kHz以上をそれぞれ3dB,6dB,9dB,12dB増幅させる4つの候補設定を指定することができる。
単一補償方式設定部13では、利用補償方式選択部11で選択された単一の聴覚補償方式あるいは複数の聴覚補償方式のそれぞれについて、補償方式候補設定指定部12で指定された候補設定に従って調整された一対の音声を提示(発音)し、この一対の音声の内、聞き取りやすい方の音声の選択を利用者に促す。そして、利用者が、本発明の特徴とする最適設定決定手順に従って順次提示される一対の音声に内、聞き取りやすい方の音声を選択することに基づいて、該利用者に適する設定を決定する。ここでの処理の詳細は後述する。
単一補償方式設定終了判定部14は、利用補償方式選択部11で選択された聴覚補償方式が単一である場合、単一補償方式設定部13で決定された設定を結果出力部16へ出力する。また、利用補償方式選択部11で選択された聴覚補償方式が複数である場合、選択された聴覚補償方式全てについて設定を決定する作業が完了したかどうかを判定し、完了したと判定した場合はここで決定した設定を複数補償方式設定併合部15へ出力し、完了していない場合は単一補償方式設定部13へ処理を戻して完了していない聴覚補償方式についての設定を行わせる。
複数補償方式設定併合部15では、利用補償方式選択部11で選択された複数の聴覚補償方式のそれぞれについて単一補償方式設定部13で決定された各設定を元に、利用者に適する設定を決定する。この決定処理の詳細については後述する。
結果出力部16は、単一補償方式設定部13あるいは複数補償方式設定併合部15で決定された設定を最終的な聴覚補償方式の設定の決定として出力する。
図2は、単一補償方式設定部(図1の13)の一例を詳細に示す機能ブロック図である。本例の単一補償方式設定部は、一対比較設定決定部21、サンプル構成決定部22、一対比較サンプル作成部23、一対比較サンプル提示部24、一対比較結果選択部25、および設定作業終了判定部26を備える。
一対比較設定決定部21では、候補設定同士の初めての一対比較の場合、補償方式候補設定指定部12で指定された候補設定と最適設定決定手順を元に、一対比較を行う2つの候補設定を決定する。また、候補設定同士の2度目以降の一対比較の場合には、一対比較結果選択部25で選択された設定、および補償方式候補設定指定部12で指定された候補設定と最適設定決定手順を元に、次に一対比較を行う2つの候補設定を決定する。なお、最適設定決定手順の詳細は後述する。
サンプル構成決定部22では、一対比較設定決定部21で決定した2つの候補設定を適用するサンプルを決定する。サンプルとして男女話者の順、話者、発声内容の異なるものなどを用意しておき、これらのサンプル中から無作為に選択して、一対比較設定決定部21で決定された2つの候補設定を適用するサンプルを決定する。ただし、一対比較で用いられるサンプルは、同じものとする。また、サンプルを2発声から構成し、一方を男性話者による発声、他方は女性話者による発声とするのが好ましい。
一対比較サンプル作成部23では、サンプル構成決定部22で決定した構成のサンプルをサンプルデータベース(DB)から取り出し、これに一対比較設定決定部21で決定した2つの候補設定を適用した2つのサンプルを作成する。なお、各補償方式における各候補設定が適用されたサンプルをサンプルDBに予め用意しておき、この中から上記2つのサンプルを取り出すようにしてもよい。
一対比較サンプル提示部24では、一対比較サンプル作成部23で作成された2つのサンプルの提示順を無作為に決定し、利用者に提示する。一対比較結果選択部25では、提示した2つのサンプルのうち利用者が聞き取り易いと感じた方のサンプルを利用者に選択させる。
設定作業終了判定部26では、一対比較結果選択部25で選択された設定、および補償方式候補設定指定部12で指定された候補設定と最適設定決定手順を元に、最終的な設定を決定するために、さらに一対比較を行う必要があるかどうかを判定する。さらに一対比較を行う必要があると判定すれば一対比較設定決定部21を処理を戻して次の候補設定同士の一対比較を行わせ、必要がないと判定すれば一対比較結果選択部25で選択された設定が当該補償方式での利用者に適する設定であると決定して出力する。
次に、一対比較設定決定部21における最適設定決定手順について説明する。ここで用いる最適設定決定手順は、利用者の負担を軽減し短時間で、多くの候補設定(その個数N≧3)から利用者に適する設定を少ない操作回数で決定可能にするものであり、以下のステップS1〜S8からなる。
S1.比較対象となる可変値(候補設定)の個数をN(N≧3)とし、N個のうち値が最大のものをM、最小のものをmとし、まず、Mとmの比較選択を行い、S2へ進む。
S2.1段前の比較に用いた2値の間にある可変値の個数kについて、
(1)kが3以上の奇数のときS3へ進む。
(2)kが4以上の偶数のときS4へ進む。
(3)k=1のときS5へ進む。
(4)k=2のときS8へ進む。
S3.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値の中間値をcとし、fとcとの比較選択を行い、S2へ移る。
S4.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値の中間に当たる2値のうちfに近い方をcとし、fとcの比較選択を行い、S2へ移る。
S5.1段前の比較で選択された値をf、2段前の比較で選択された値をffとするとき、
(1)f=ffのときS6へ進む。
(2)f≠ffのときS7へ進む。
(3)ffが存在しないときはS6へ進む。
S6.1段前の比較に用いた2値の中間値をcとし、fとcの比較選択を行い、選択された値を結果とする。
S7.fに隣接する2値の比較選択を行う。選択された値とfの比較選択を行い、選択された値を結果とする。
S8.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値に挟まれた2値のうちfに近い方をcとし、fとcの比較選択を行う。選択された値を結果とする。
以下に、聴覚補償方式を5つ、例えばAGC、周波数イコライザ、ピッチ変更、ホルマント変更、および話速変換とし、それらを単独あるいは複数組合せて利用者に合った設定を決定する場合の具体例について説明する。
AGCについては、AGC設定ありとAGC設定なし(オリジナル)の一対を候補設定とし、両方の候補設定に従った音声を出力して利用者に聞き取り易い方を選択させる。その選択に従ってAGCを設定するか否かを決定する。ここでの利用者の選択は1回の二者択一のみである。従って、AGCは、最適設定決定手順が処理対象とする聴覚補償方式ではない。
周波数イコライザで指定することが可能な設定は、周波数1.0kHz,1.2kHz,1.5kHz,2.0kHzの4通りの中から予め指定された周波数以上を3dB,6dB,9dB,12dB,15dB,18dB,21dB,24dBでそれぞれ増幅する8通りとし、サンプルDBに格納されたオリジナル音声にそれぞれを適用して送出可能としておく。また、オリジナル音声にそれぞれを適用した音声を予めサンプルDBに格納しておき、その中から所定のサンプルを取り出すようにしてもよい。
この8通りの設定から4通りの設定を予め指定し、これにオリジナル音声を加えた5通りの設定から、利用者に合った周波数イコライザの設定を決定する。このように、設定可能な多くの周波数および利得を用意しておき、まずその中から利用者に合うと推定される設定を予め指定して選択の対象とすることにより、多くの人に適合できるとともに各利用者に合った設定を短時間に決定することができるようになる。
図3は、周波数イコライザにおいて、ある周波数(例えば1.0kHz)以上を3dB,6dB,9dB,12dBでそれぞれ増幅する4通り(オリジナルを加えて5通り)の設定が指定された場合の選択手順を示すフロー図である。
まず、増幅が最大である12dBと最小であるオリジナルの一対の聞き取りやすさを比較させる(S31)。実際には両者の状態で調整された一対の音声を送出して利用者に聞き取りやすい方を選択させるということを実行する。利用者がオリジナルを選択した場合には、オリジナルと、オリジナルと12dBの中間値6dBの一対を比較させ(S32)、ここで利用者が12dBを選択した場合には、さらに12dBと、12dBとオリジナルの中間値6dBを比較させる(S33)。
S32で利用者がオリジナルを選択した場合には、オリジナルと、オリジナルと6dBの中間値3dBを比較させ(S34)。ここで利用者がオリジナルを選択した場合にはオリジナルを最終的な設定の決定とし(S35)、3dBを選択した場合には3dBを最終的な設定の決定とする(S36)。
S33で利用者が12dBを選択した場合には、12dBと、12dBと6dBの中間値9dBを比較させる(S37)。ここで利用者が12dBを選択した場合には12dBを最終的な設定の決定とし(S38)、9dBを選択した場合には9dBを最終的な設定の決定とする(S39)。
利用者がS32で6dBを選択した場合、およびS33で6dBを選択した場合には、6dBに隣接する2値つまり3dBと9dBを比較させる(S40)。ここで利用者が3dBを選択した場合には、3dBと6dBを比較させ(S41)、9dBを選択した場合には、9dBと6dBを比較させる(S42)。
利用者がS41で6dBを選択した場合、およびS42で6dBを選択した場合には6dBを最終的な設定の決定とする(S43)。また、利用者がS41で3dBを選択した場合には3dBを最終的な設定の決定とし(S36)、利用者がS42で9dBを選択した場合には9dBを最終的な設定の決定とする(S39)。
以上の手順によれば、5通りの設定の中から利用者に合った設定を3回あるいは4回の一対比較で決定することができる。これに対して5通りの設定について総当たりで一対比較による順位付けを行い、最高位になった設定を決定するには、10回の一対比較が必要である。
AGCと周波数イコライザは、物理量として一緒に扱いやすいので、聴覚補償方式の設定の決定に際しては、両者を一緒にして扱うのがよい。もちろん、これら両者を一緒に扱う必要はなく、別々に扱ってもよい。一緒に扱う場合には、AGCと周波数イコライザの両者が聴覚補償方式として予め指定され、かつ両者についての設定の決定がともにオリジナル以外である場合、まず、AGCと周波数イコライザの設定の決定をともに適用するか、いずれか一方の設定のみを適用するかを決定する。なお、周波数イコライザの適用については、サンプルDBにオリジナル音声を格納しておいてその都度適用するようにするか、予め適用された音声をサンプルDBに格納しておいてその中から所定のものを取り出すようにするかは任意である。
この決定に際しては、「両者とも」、「AGC設定のみ」、「周波数イコライザ設定のみ」の3通りについて総当たりで一対比較による順位付けを行い、最高位になった設定をAGCと周波数イコライザを合わせた設定として決定とする。ただし、3通りの設定に優劣が生じない場合にはAGCと周波数イコライザをともに適用した設定を選択して決定する。上記3通りの中からAGCと周波数イコライザの設定を決定するには、3回の一対比較が必要である。
ピッチ変更あるいはホルマント変更で指定することが可能な設定は、-30%,-25%,-20%,-15%,-10%,-5%,+5%,+10%,+15%,+20%,+25%,+30%の12通りとし、サンプルDBに格納されたオリジナル音声にそれぞれを適用して送出可能としておく。また、オリジナル音声にそれぞれを適用した音声を予めサンプルDBに格納しておき、その中から所定のサンプルを取り出すようにしてもよい。この12通りの設定から4通りの設定を予め指定し、これにオリジナル音声を加えた5通りの設定から、利用者に合ったピッチ変更あるいはホルマント変更の設定を決定する。
図4は、ピッチ変更あるいはホルマント変更において、-20%,-10%,+10%,+20%の4通り(オリジナルを加えて5通り)の設定が指定された場合の選択手順を示すフロー図である。この手順は、図3と同様であるので説明を省略する。この手順でも5通りの設定の中から利用者に合った設定を3回あるいは4回の一対比較で決定することができる。
ピッチ変更とホルマント変更も物理量として一緒に扱いやすいので、まず、両者を一緒にして扱うのがよい。もちろん、これら両者を一緒に扱う必要はなく、別々に扱ってもよい。一緒に扱う場合には、ピッチ変更とホルマント変更の両者が聴覚補償方式として予め指定され、かつ両者についての設定の決定がともにオリジナル以外である場合、ピッチ変更とホルマント変更の設定の決定をともに適用するか、いずれか一方の設定のみを適用するかを決定する。なお、ピッチ変更とホルマント変更の適用については、サンプルDBにオリジナル音声を格納しておいてその都度適用するようにするか、予め適用された音声をサンプルDBに格納しておいてその中から所定のものを取り出すようにするかは任意である。
この決定に際しては、「両者とも」、「ピッチ変更設定のみ」、「ホルマント変更設定のみ」の3通りについて総当たりで一対比較による順位付けを行い、最高位になった設定をピッチ変更とホルマント変更を合わせた設定として決定とする。ただし、3通りの設定に優劣が生じない場合にはピッチ変更とホルマント変更をともに適用した設定を選択して決定する。上記3通りの中からピッチ変更とホルマント変更の設定を決定するには、3回の一対比較が必要である。
話速変換で指定することが可能な設定は、6モーラ/秒,7モーラ/秒,8モーラ/秒,9モーラ/秒の4通りとし、それぞれの設定をオリジナル音声に適用した音声を予めサンプルDBに格納しておく。この4通りの設定から2通りの設定を予め指定し、これにオリジナル音声を加えた3通りの設定から、利用者に合った話速変換の設定を決定する。
図5は、話速変換において、7モーラ/秒,8モーラ/秒の2通り(オリジナルを加えて3通り)の設定が指定された場合の選択手順を示すフロー図である。
まず、話速変換が最大である7モーラ/秒と最小であるオリジナルの聞き取りやすさを比較させる(S51)。ここで利用者がオリジナルを選択した場合にはオリジナルと、オリジナルと7モーラ/秒の中間値8モーラ/秒を比較させ(S52)、7モーラ/秒を選択した場合には7モーラ/秒と、7モーラ/秒とオリジナルの中間値8モーラ/秒を比較させる(S53)。
S52で利用者がオリジナルを選択した場合にはオリジナルを最終的な設定の決定とし(S54)、8モーラ/秒を選択した場合には8モーラ/秒を最終的な設定の決定とする(S55)。
S53で利用者が7モーラ/秒を選択した場合には7モーラ/秒を最終的な設定の決定とし(S56)、8モーラ/秒を選択した場合には8モーラ/秒を最終的な設定の決定とする(S55)。
この手順では3通りの設定の中から利用者に合った設定を2回の一対比較で決定することができる。これに対して3通りの設定について総当たりで一対比較による順位付けを行い、最高位になった設定を決定するには、3回の一対比較が必要である。
次に、複数補償方式設定併合部15での処理、すなわち複数の聴覚補償方式のそれぞれについて単一補償方式設定部13で決定された各設定を元に、利用者に適する設定を決定する処理を、上記5つの補償方式が選択された場合を例に挙げて説明する。
ここでは、単一補償方式設定部13で決定されたAGCと周波数イコライザの設定、ピッチとホルマントの設定、および話速変換の設定をそれぞれ適用するか否かについて、総当たりで一対比較による順位付けを行い、最高位となったものが利用者に最適な聴覚補償方式の設定であるとして決定する。ただし、この段階でAGCと周波数イコライザの設定、ピッチとホルマントの設定、および話速変換の設定のうち1つの設定のみが残っている場合には、該設定が利用者に最適な聴覚補償方式であるとして決定するだけでよい。
図6は、3つの補償方式の設定から最適な補償方式の設定の組合せの決定を説明するための説明図である。ここでは、3つの補償方式、つまりAGCと周波数イコライザ、ピッチとホルマント、話速変換の3つの補償方式の組合せを考える。図中、「○」印は、該補償方式を適用することを表し、「×」印は、適用しないことを表す。
例えば、図の左端は、AGCと周波数イコライザ、ピッチとホルマント、話速変換の3つの補償方式全てを適用することを示し、右端は、話速変換のみを適用することを示しており、全部で7通り存在する。なお、全ての補償方式を適用しない、つまりオリジナルは除外する。
複数補償方式設定併合部15では、この7通りについて総当たりで一対比較し、利用者に最適な補償方式の設定の組合せを決定する。この決定には21回の一対比較が必要である。
図6の例は、3つの補償方式の設定全てがオリジナルでない場合であるが、これらの設定のうち何れか2つがオリジナルでない場合、すなわち1つだけオリジナルである場合は、そのオリジナルでない設定だけを用いて総当たりで一対比較を行うようにすればよい。なお、2つの補償方式の組合せは3通り存在し、それらを総当たりで一対比較し、最適な補償方式の設定の組合せを決定するには、3回の一対比較が必要となる。
以上のように、複数補償方式設定併合部15では総当たりで一対比較を行い、利用者に最適な補償方式の設定の組合せを決定するが、上記のように、予めAGCと周波数イコライザ、ピッチとホルマントを一緒に扱うことにより、一対比較の回数を少なくし、利用者の負担を軽減できる。
上記複数の聴覚補償方式が選択された場合においてそれぞれの聴覚補償方式の設定を決定する順を無作為とし、また、種々のサンプルの中から比較する一対のサンプルを無作為に選択して提示し、その際の提示内容を利用者に明示しないことにより、利用者の先入観を排除でき、利用者により適した聴覚補償方式の設定を決定することができるようになる。
携帯電話などの装置を利用者に引き渡す際に本発明を適用してその音声回路の調整を行えば、高齢者や難聴者でも比較的軽い負担で該装置を利用することができるようになり、該装置のユーザ層の拡大が期待できる。
本発明に係る聴覚補償方式個人適応システムの一実施形態を示す機能ブロック図である。 単一補償方式設定部の一例を詳細に示す機能ブロック図である。 周波数イコライザにおける選択手順を示すフロー図である。 ピッチ変更あるいはホルマント変更における選択手順を示すフロー図である。 話速変換における選択手順を示すフロー図である。 3つの補償方式の設定から最適な補償方式の設定の組合せの決定を説明するための説明図である。
符号の説明
11・・・利用補償方式選択部、12・・・補償方式候補設定指定部、13・・・単一補償方式設定部、14・・・単一補償方式設定終了判定部、15・・・複数補償方式設定併合部、16・・・結果出力部、21・・・一対比較設定決定部、22・・・サンプル構成決定部、23・・・一対比較サンプル作成部、24・・・一対比較サンプル提示部、25・・・一対比較結果選択部、26・・・設定作業終了判定部

Claims (4)

  1. 聴覚補償方式について候補設定を指定するための補償方式候補設定指定部と、
    補償方式候補設定指定部で指定された候補設定に従って調整された一対の音声を提示し、該一対の音声の内、聞き取りやすい方の音声を利用者に選択させ、該選択および最適設定決定手順に従って、該利用者に適する補償方式の設定を決定する補償方式設定部を備え、
    前記最適設定決定手順として、以下のステップS1〜S8からなる手順を有することを特徴とする聴覚補償方式個人適応システム。
    S1.比較対象となる可変値(候補設定)の個数をN(N≧3)とし、N個のうち値が最大のものをM、最小のものをmとし、まず、Mとmの比較選択を行い、S2へ進む。
    S2.1段前の比較に用いた2値の間にある可変値の個数kについて、
    (1)kが3以上の奇数のときS3へ進む。
    (2)kが4以上の偶数のときS4へ進む。
    (3)k=1のときS5へ進む。
    (4)k=2のときS8へ進む。
    S3.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値の中間値をcとし、fとcとの比較選択を行い、S2へ移る。
    S4.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値の中間に当たる2値のうちfに近い方をcとし、fとcの比較選択を行い、S2へ移る。
    S5.1段前の比較で選択された値をf、2段前の比較で選択された値をffとするとき、
    (1)f=ffのときS6へ進む。
    (2)f≠ffのときS7へ進む。
    (3)ffが存在しないときはS6へ進む。
    S6.1段前の比較に用いた2値の中間値をcとし、fとcの比較選択を行い、選択された値を結果とする。
    S7.fに隣接する2値の比較選択を行う。選択された値とfの比較選択を行い、選択された値を結果とする。
    S8.1段前の比較で選択された値をf、1段前の比較に用いた2値に挟まれた2値のうちfに近い方をcとし、fとcの比較選択を行う。選択された値を結果とする。
  2. さらに聴覚補償に利用する単一あるいは複数の聴覚補償方式を選択するための利用補償方式選択部と複数補償方式設定併合部を備え、
    前記補償方式候補設定指定部は、前記利用補償方式選択部で選択された単一あるいは複数の聴覚補償方式のそれぞれについて候補設定を指定し、
    前記利用補償方式選択部で複数の聴覚補償方式が選択された場合、前記補償方式設定部は、複数の聴覚補償方式のそれぞれについて利用者に適する設定を決定し、
    前記複数補償方式設定併合部は、前記補償方式設定部で決定された複数の聴覚補償方式の設定の組合せの内、利用者が聞き取りやすいとした設定の組合せを該利用者に最適な補償方式の設定と決定することを特徴とする請求項1に記載の聴覚補償方式個人適応システム。
  3. 前記利用補償方式選択部で複数の聴覚補償方式が選択された場合、それぞれの聴覚補償方式の設定を決定する順が無作為に決定されることを特徴とする請求項2に記載の聴覚補償方式個人適応システム。
  4. 前記利用補償方式選択部で複数の聴覚補償方式が選択された場合、それぞれの聴覚補償方式の設定を決定する順が利用者に明示されないことを特徴とする請求項2または3に記載の聴覚補償方式個人適応システム。
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