JP4222484B2 - 排熱回収ボイラ - Google Patents

排熱回収ボイラ Download PDF

Info

Publication number
JP4222484B2
JP4222484B2 JP2004049394A JP2004049394A JP4222484B2 JP 4222484 B2 JP4222484 B2 JP 4222484B2 JP 2004049394 A JP2004049394 A JP 2004049394A JP 2004049394 A JP2004049394 A JP 2004049394A JP 4222484 B2 JP4222484 B2 JP 4222484B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
once
gas
evaporator
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004049394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005241076A (ja
Inventor
克己 下平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP2004049394A priority Critical patent/JP4222484B2/ja
Publication of JP2005241076A publication Critical patent/JP2005241076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4222484B2 publication Critical patent/JP4222484B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

本発明は、複合発電プラント等の高温ガスの熱エネルギーを管列からなる熱交換器を用いて回収する貫流型排熱回収ボイラに係わり、特に貫流蒸発器の構成に関する。
発電用ガスタービン等の排気ガスは600℃程度の温度を有している。排熱回収ボイラは、このような高温ガスからの熱回収により蒸気を発生する装置である。特に発電分野においては、排熱回収ボイラはガスタービン、蒸気タービン及び発電機と共に構成する複合発電設備が普及している。複合発電設備は高い発電効率と高負荷変化率、高速起動停止等の特徴を有している。また天然ガスを燃料とする複合発電設備は、燃料中の炭素分が少ない事と高効率であることからCO2排出量が少なく、また排気ガスに硫黄酸化物を含まない事などから更なる普及が期待されている。
これまで排熱回収ボイラでは汽水分離ドラムを使用する、いわゆるドラム型ボイラが一般的であったが、近年、貫流型ボイラの開発が進められている。貫流型ボイラにおいては、ドラム型ボイラで用いられていた大径の汽水分離ドラムが不要となる。このため、ドラム型ボイラでは汽水分離ドラム隔壁の熱応力により規定されていた蒸気圧力変化率の制限が緩和され、特にボイラの起動時間が半減すると期待されている。
図6に貫流型排熱回収ボイラの概要を示す。排熱回収ボイラにはガス流れがほぼ水平となる横型と、ほぼ鉛直となる縦型がある。以下では大型設備で主に採用される横型のボイラを例に説明する。
排熱回収ボイラはケーシング1で囲まれたガスダクト2の中に1以上の熱交換器が配置された構造である。熱交換器は内部流体の状態により、節炭器5、蒸発器6及び過熱器7を備え(さらに再熱器を設けることがある)、内部流体とガス温度の相対関係から、ガス上流側に過熱器7、下流側に節炭器5及び中間部に蒸発器6が配置される。
各熱交換器は、鉛直に配置された伝熱管群から構成されており、所望の熱交換量(収熱量)と内部流体流量を確保するため、ガス流れ直角方向及びガス流れ方向に複数列の伝熱管を配置することが一般的である。
ここで、ガス流れ直角方向の同じ列に配置された伝熱管は同じガス温度に曝されると期待できる。このような伝熱管群を以後、管列と称する。
排熱回収ボイラにおいては、小型化を図るためフィン付伝熱管が一般に採用されている。フィン付管は伝熱管の周囲にフィンを一定間隔で取り付け、有効伝熱面積を拡大したものである。
図示していないガスタービンから排出された燃焼排ガスG1は排熱回収ボイラのケーシング1内のガスダクト2へと導かれ、その中に配置された過熱器7、貫流蒸発器6及び節炭器5の順に各熱交換器内の水、蒸気、又は水と蒸気の混合流体と熱交換され低温ガスG2として煙突へと排出される。
水・蒸気系では、図示していない給水ポンプにより供給された低温水は節炭器5で飽和温度近傍まで予熱された後に高温水F1として第1の貫流蒸発器6aの下方の入口管寄せ21aに導かれる。入口管寄せ21aから複数の管列が分岐した伝熱管25の群が設けられ、各伝熱管25はガスダクト2を横切って上方に伸びて出口管寄せ22aに接続している。高温水F1は個々の伝熱管25を上昇する間にガスからの熱を受けて、その一部が気化した気液二相流となり出口管寄せ22aで集合する。出口管寄せ22aを出た出口流体F2は第2の貫流蒸発器6bの下方の入口管寄せ21bに導かれる。第2の貫流蒸発器6bにおいて気液二相流の流体の蒸発を完了し、わずかに過熱した蒸気となって出口管寄せ22bに集合した後、過熱器7に供給され、該過熱器7で所定の温度まで過熱された後に蒸気タービン等の需要先に供給される。
以上は、2つの貫流蒸発器6a、6bからなる構成で説明したが、単一の貫流蒸発器6で構成する場合、3以上の貫流蒸発器6を直列に接続する場合もある。いずれの構成においても最終段の蒸発器で蒸発が完了するよう構成するのが一般的である。
特表2001−505645号公報
排熱回収ボイラに導かれた燃焼排ガスは、熱交換器の管列を通過するたびに熱を奪われ温度が低下する。従来技術による貫流蒸発器6では入口流体は均質であるため、必然的にガス−流体温度差(ガスと管内流体の温度差)はガス流れ方向下流側になるに従って小さくなり、管列毎の収熱量も前記温度差に比例してガス流れ方向ほど小さくなる。
従来の自然循環型の蒸発器においては、各管列の収熱量に相当する蒸発量の数倍から数十倍の飽和水が供給されているため、全ての管列出口では気液二相流が形成され、出口管寄せに接続される管列の出口温度も均質(=飽和温度)に保たれていた。
一方、貫流型蒸発器の場合、図6の第2の蒸発器6bのような、最終段となる貫流蒸発器においては、その出口流体は過熱蒸気となる。このため、管列の収熱量に応じて内部流体温度が上昇し、管列毎の出口温度にガス流れ方向の温度分布が生じる。この様子を示したのが図7である。
なお、図6において横軸のPn(n=1、2、3、4)はガス流れ方向の伝熱管列を示し、Tgn(n=1、2、3、4)は管列Pnの出口ガス温度を、Tg0は管列P1の入口ガス温度をそれぞれ示す。この温度分布は出口管寄せ22bに熱応力を発生させ、疲労破壊の要因となる可能性がある。また、各管列の入口流体温度をTfin、各管列の出口流体温度をTfoutで示し、各管列の入口流体エンタルピーをhin、各管列の出口流体エンタルピーをhoutで示し、各管列の有効温度差をθ、伝熱面積をQで示す。
本発明の課題は、上記課題を解決し、安定した運転が可能な貫流型排熱回収ボイラを提供することにある。
前記本発明の課題は次の解決手段により解決できる。
請求項1記載の発明は、ガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを導入して蒸気を発生させる貫流節炭器、貫流蒸発器、貫流過熱器及び貫流再熱器の中で少なくとも貫流節炭器、貫流蒸発器及び貫流過熱器を備えた貫流型排熱回収ボイラにおいて、前記貫流蒸発器は流体が供給される複数の伝熱管列からなり、出口流体が気液二相流である第1の貫流蒸発器と入口流体が気液二相流、出口流体が過熱蒸気である第2の貫流蒸発器とを備え、更に前記第1の貫流蒸発器出口流体である気液二相流を乾き度の異なる2以上の流体に分配する流体分配器を設け、前記流体分配器により分配された乾き度の小なる流体を前記第2の貫流蒸発器のガス流れ上流側の管列に、乾き度の大なる流体を前記第2の貫流蒸発器のガス流れ下流側の管列にそれぞれ供給することで、貫流蒸発器の各々の伝熱管列に供給する内部流体のエンタルピにガス流れ方向の分布を持たせ、ガス流れ上流側の管列には、ガス流れ下流側の管列に比べてエンタルピがより小さい流体を供給し、ガス流れ下流側の管列には、ガス流れ上流側の管列に比べてエンタルピがより大きい流体を供給するように構成した排熱回収ボイラである。
請求項記載の発明は、直立した円筒形の本体に対し、上方から気液二相流が供給され、本体底部付近の周壁の複数の高さに接続された出口連絡配管より取り出される流体分配器と、伝熱管列ごと又は複数の伝熱管列が接続する2以上の入口管寄せを設けた貫流蒸発器とを備え、よりガス流れ上流側に位置する伝熱管列が接続された前記入口管寄せには、前記流体分配器の出口連絡配管のうち、該流体分配器本体のより下方に接続された出口連絡配管を接続し、よりガス流れ下流に位置する伝熱管に接続された入口管寄せには、流体分配器本体のより上方に接続された出口連絡配管を接続した請求項1記載の排熱回収ボイラである。
請求項記載の発明は、前記流体分配器の本体底部のほぼ中心にミストを分散させる内装物を備えた請求項記載の排熱回収ボイラである。
(作用)
貫流蒸発器の管列毎に収熱量が異なる場合に、出口蒸気温度を一定値に保つためには、管列毎に供給するエンタルピを当該管列の収熱量に対応させて分布させればよい。すなわち、熱吸収量が多い管列にはエンタルピの低い流体を、熱吸収量が少ない管列にはエンタルピが高い流体を供給することにより、熱吸収量の差は入口流体のエンタルピ差と相殺され、出口蒸気のエンタルピ、すなわち温度をほぼ一定とすることができる。
管列入口流体が気液二相流の場合には、該エンタルピの差は乾き度の差となる。従って、気液二相流を乾き度の異なる、すなわち二相流中の液相流量の異なる流体に分配することでエンタルピの異なる流体を貫流蒸発器に供給することができる。
フィン付伝熱管自体には、例えば、ガス流れ上流側の管列ほどフィンピッチを大きくする等の処理、即ち伝熱面積をガス流れ上流側の管列ほど小さくするなどの対策を講じる必要がなく、伝熱管の管列数が増えることはなく、単一のフィンピッチの管列のみでよいため、製作が複雑化することもない。
請求項1記載の発明によれば、ガス流れ上方の管列には、ガス流れ下方の管列に供給する流体よりエンタルピが小さい流体を供給するように構成したので、管列毎の熱吸収量の分布に起因する、貫流蒸発器出口管寄せの温度分布を解消することが可能となり、プラントの安定運転に寄与する。
具体的には、気液二相流を乾き度の異なる2以上の流体に分配する流体分配器を備えているので、管列毎の熱吸収量の分布に起因する、貫流蒸発器出口管寄せの温度分布を解消することが可能となり、プラントの安定運転に寄与する。
請求項記載の発明によれば、よりガス流れ上流側に位置する伝熱管列が接続された前記入口管寄せには、前記流体分配器の出口連絡配管のうち、該流体分配器本体のより下方に接続された出口連絡配管を接続し、よりガス流れ下流に位置する伝熱管に接続された入口管寄せには、流体分配器本体のより上方に接続された出口連絡配管を接続するので、前記請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに管列毎の熱吸収量の分布に起因する、貫流蒸発器出口管寄せの温度分布を解消することが可能となり、プラントの安定運転に寄与する。
請求項記載の発明によれば、流体分配器の本体底部のほぼ中心にミストを分散させる内装物を備えたことで前記請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、さらに管列毎の熱吸収量の分布に起因する、貫流蒸発器出口管寄せの温度分布を解消することが可能となり、プラントの安定運転に寄与する。
図1に本発明の実施例を示す。図6と同一の構成要素については同一の記号を付し説明を省略する。
本実施例の第2の貫流蒸発器6bは、4つの伝熱管列から構成されており、以下、各伝熱管列をガス上流側より順にP1、P2、P3、P4と称する。
管列P1〜P4の出口は単一の出口管寄せ22bに接続している。一方入口管寄せ21bは第1の入口管寄せ21b−1及び第2の入口管寄せ21b−2を備え、管列P1及びP2が第1の入口管寄せ21b−1に、管列P3及びP4が第2の入口管寄せ21b−2にそれぞれ接続している。
第1の貫流蒸発器6aの出口管寄せ22aには、図3に示す流体分配器100が接続されており、第1の貫流蒸発器6aから流入する気液二相流を、乾き度の異なる2つの流体に分配し、乾き度の大きい流体を第2の貫流蒸発器6bの第1の入口管寄せ21b−1に、乾き度の小さい流体を第2の貫流蒸発器6bの第2の入口管寄せ21b−2に接続した。
これにより、図2に示すように、管列毎の収熱量θに対応し、収熱量θの多いガス流れ上流側の管列により小さな乾き度、すなわちエンタルピがより小さい流体が供給され、収熱量の差が相殺されて、出口温度の均質化が図られる。
流体分配器100は図3に示すような構造を有する。円筒形に成型された本体は中心軸が直立するように設置される。本体下方周壁には出口連絡配管101a、101bが本体高さ方向の2つの位置にそれぞれ放射状に接続されている。
第1の貫流蒸発器6aを出た気液二相流は流体分配器100の上方から中心軸上に接続された配管200により導入され、出口連絡配管101a、101bへと流出する。気液二相流は、飽和蒸気と飽和水とが混合した流体であり、その割合は全質量に対する飽和蒸気の質量の比である乾き度として表わされる。第1の貫流蒸発器6aの出口の乾き度は典型的には0.5〜0.8程度であり、気相中にミスト(液滴)が同伴されるような流動形態である。
このような気液二相流が分配器100から出口連絡配管101a、101bに流出しようとした場合の流れの様子を図4の模式図を用いて説明する。
比較的粒径の小さいミストは気相に同伴されるものの、粒径の大きなミストは慣性力が強いため直進し、流体分配器100の底部に衝突する。衝突したミストは流体分配器100の底部に液面を形成、後続のミストの衝突により再飛散して気相に搬送され出口連絡配管101へと導かれる。従って、より液面に近い下側の出口連絡配管101aにより多くのミスト、すなわち液相が流出することとなる。
すなわち、本実施例のように高さ方向の複数の位置に出口連絡配管101a、101bを接続した場合、より下方の出口連絡配管から、より液相割合の多い、すなわち乾き度の小さい流体を得ることができる。
また、上述の説明は各出口連絡配管101a、101bへの液相の分配の割合が出口連絡配管101a、101bの高さ方向の距離d1により調整可能であることを示唆しており、貫流蒸発器6bの管列の収熱量に応じたエンタルピの分配を実現することができる。すなわち、出口連絡配管101aと出口連絡配管101b間の距離d1を大きく取るほど出口連絡配管101aからの出口流体201aの乾き度を小さくし、出口連絡配管101からの出口流体201bの乾き度を大きくすることが可能である。
なお、施工上の理由等から前記距離d1を必要以上に大きく取らざるを得ない場合は、図5に示したような内装物102を流体分配器100の本体下部中心付近に設けることにより、ミストの飛散を促進し、距離d1を小さくした場合と同等の効果を得る事ができる。このとき、内装物102の上面と上段側の出口連絡配管101bとの間の距離d2を小さくするほど、上側出口流体201bの乾き度が小さくなり、下側出口流体201aとの乾き度の差が縮小する。
図2には図1の貫流型排熱回収ボイラによる貫流蒸発器6bの各種状態量を示す。図6に示す従来技術の場合と同様に横軸のPn(n=1、2、3、4)はガス流れ方向の伝熱管列を示し、Tgn(n=1、2、3、4)は管列Pnの出口ガス温度を、Tg0は管列P1入口ガス温度をそれぞれ示す。また、各管列の入口流体温度をTfin、各管列の出口流体温度をTfoutで示し、各管列の入口流体エンタルピーをhin、各管列の出口流体エンタルピーをhoutで示し、各管列の有効温度差をθ、伝熱面積をQで示す。
図6に示す従来技術の場合と比べて、貫流蒸発器6bの各管列の出口流体エンタルピーhoutが平均化されていることが分かる。これは貫流蒸発器6bの各管列の中でガス流れのより下流側の入口流体エンタルピーhinを、より上流側の入口流体エンタルピーhinより大きくしたためである。
以上の説明は、貫流蒸発器6bの入口管寄せを2つに分割した場合を例として説明したが、出口管寄せ22における温度分布を抑制するため、必要に応じて任意に分割することが可能であることは言うまでもない。
また、流体分配器100の形状・構成は、同一段の出口連絡配管101a、又は101bへの等分配性を確保できるものであれば、必ずしも図3に示される円筒から枝状に管が伸びている例に限定されない。ただ流体分配器100は円筒状であれば、等分配性、耐圧強度の面で有利である。
本発明は、複合発電プラント等の高温ガスの熱エネルギーを管列からなる熱交換器を用いて回収する貫流型排熱回収ボイラに適用できる。
本発明の一実施例の貫流型排熱回収ボイラの概略側面図である。 図1の貫流型排熱回収ボイラによる貫流蒸発器の各種状態量を示す図である。 図1の貫流型排熱回収ボイラによる貫流蒸発器の流体分配器の構造の一形態図である。 図3の流体分配器における気液ニ相流の分配の模式図である。 図3の流体分配器に内装物を備えた場合の気液ニ相流の分配の模式図である。 従来技術による貫流型排熱回収ボイラの概略側面図である。 従来技術による貫流型排熱回収ボイラによる貫流蒸発器の各種状態量を示す図である。
符号の説明
1 ケーシング 2 ガスダクト
5 節炭器 6 蒸発器
7 過熱器 6a 第1の貫流蒸発器
6b 第2の貫流蒸発器
21b−1 第1の入口管寄せ
21b−2 第2の入口管寄せ
21a、21b 入口管寄せ
22a、22b 出口管寄せ
25 伝熱管 100 流体分配器
101a、101b 出口連絡配管
102 内装物 200 配管
201a 下側出口流体
201b 上側出口流体
d1、d2 距離 F1 高温水
F2 出口流体 G1 燃焼排ガス
G2 低温ガス

Claims (3)

  1. ガスタービンと、該ガスタービンの排ガスを導入して蒸気を発生させる貫流節炭器、貫流蒸発器、貫流過熱器及び貫流再熱器の中で少なくとも貫流節炭器、貫流蒸発器及び貫流過熱器を備えた貫流型排熱回収ボイラにおいて、
    前記貫流蒸発器は流体が供給される複数の伝熱管列からなり、出口流体が気液二相流である第1の貫流蒸発器と入口流体が気液二相流、出口流体が過熱蒸気である第2の貫流蒸発器とを備え、
    更に前記第1の貫流蒸発器出口流体である気液二相流を乾き度の異なる2以上の流体に分配する流体分配器を設け、
    前記流体分配器により分配された乾き度の小なる流体を前記第2の貫流蒸発器のガス流れ上流側の管列に、乾き度の大なる流体を前記第2の貫流蒸発器のガス流れ下流側の管列にそれぞれ供給することで、貫流蒸発器の各々の伝熱管列に供給する内部流体のエンタルピにガス流れ方向の分布を持たせ、ガス流れ上流側の管列には、ガス流れ下流側の管列に比べてエンタルピがより小さい流体を供給し、ガス流れ下流側の管列には、ガス流れ上流側の管列に比べてエンタルピがより大きい流体を供給するように構成したことを特徴とする排熱回収ボイラ。
  2. 直立した円筒形の本体に対し、上方から気液二相流が供給され、本体底部付近の周壁の複数の高さに接続された出口連絡配管より取り出される流体分配器と、
    伝熱管列ごと又は複数の伝熱管列が接続する2以上の入口管寄せを設けた貫流蒸発器とを備え、
    よりガス流れ上流側に位置する伝熱管列が接続された前記入口管寄せには、前記流体分配器の出口連絡配管のうち、該流体分配器本体のより下方に接続された出口連絡配管を接続し、よりガス流れ下流に位置する伝熱管に接続された入口管寄せには、流体分配器本体のより上方に接続された出口連絡配管を接続したことを特徴とする請求項1記載の排熱回収ボイラ。
  3. 前記流体分配器は、その本体底部のほぼ中心にミストを分散させる内装物を備えることを特徴とする請求項記載の排熱回収ボイラ。
JP2004049394A 2004-02-25 2004-02-25 排熱回収ボイラ Expired - Fee Related JP4222484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004049394A JP4222484B2 (ja) 2004-02-25 2004-02-25 排熱回収ボイラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004049394A JP4222484B2 (ja) 2004-02-25 2004-02-25 排熱回収ボイラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005241076A JP2005241076A (ja) 2005-09-08
JP4222484B2 true JP4222484B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=35022992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004049394A Expired - Fee Related JP4222484B2 (ja) 2004-02-25 2004-02-25 排熱回収ボイラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4222484B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008076020A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Babcock Hitachi Kk 貫流式排熱回収ボイラ
CN112065522A (zh) * 2020-09-08 2020-12-11 华中农业大学 一种基于有机朗肯循环余热回收系统的板翅式蒸发器传热性能数值计算方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005241076A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6957630B1 (en) Flexible assembly of once-through evaporation for horizontal heat recovery steam generator
US7628124B2 (en) Steam generator in horizontal constructional form
JPH0626606A (ja) 蒸気発生装置の作動方法及び蒸気発生装置
JP6712266B2 (ja) 熱回収蒸気発生器及びその作動方法
RU2006110522A (ru) Способ пуска прямоточного парогенератора и прямоточный парогенератор для осуществления способа
US9581327B2 (en) Continuous steam generator with equalizing chamber
US9267678B2 (en) Continuous steam generator
JP2012519830A (ja) 貫流蒸発器
PL189524B1 (pl) Kocioł
US20170010053A1 (en) Tube arrangement in a once-through horizontal evaporator
JP5456071B2 (ja) 貫流蒸発器
JP5345217B2 (ja) 貫流ボイラ
JP4222484B2 (ja) 排熱回収ボイラ
JP2007504425A (ja) 貫流ボイラおよびその運転方法
CN1682075B (zh) 卧式蒸汽发生器
CN100523604C (zh) 运行卧式蒸汽发生器的方法和执行该方法的蒸汽发生器
JP2002147701A (ja) 排熱回収蒸気発生装置
JPH03117801A (ja) 排熱回収ボイラ
JP2002340301A (ja) 貫流型排熱ボイラ
JPH05203103A (ja) 複圧式排熱回収ボイラ
US20240328687A1 (en) Lane switching heat exchanger
JP3752173B2 (ja) 貫流型排熱ボイラ
JP2009222304A (ja) 貫流式排熱回収ボイラ
KR20240067725A (ko) 수직형 폐열회수보일러의 관류형 증발기 및 이를 포함하는 폐열회수보일러
JPH09243002A (ja) 排熱回収熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4222484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees