JP4222105B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動接点が固定接点に溶着しているときにハンドルをO F F位置に移動できないようにした回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IEC規格に適合する回路遮断器を提供することが成されている。このIEC規格に適合させるためには、可動接点が固定接点に溶着した際、ハンドルをOFF位置に移動できないようにしなければならない。
【0003】
この種の回路遮断器として、特公平1−39176号に示すものが存在する。
【0004】
このものは、ハンドルレバー(開閉レバー)がフレーム(固定フレーム)に設けられた開閉レバー軸に軸支され、一対の引張りばね(操作スプリング)により開閉レバー軸に軸支されるように付勢されている。そして、接点溶着時にハンドルレバーに形成された係合突起部(または側縁係合部)がコンタクトホルダーの折り曲げ係合部(またはコンタクト軸若しくはクロスバーの突出係合部)と係合衝合してハンドルレバーがこれ以上OFF方向に移動しないようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特公平1−39176号。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した回路遮断器のうち第1実施例および第2実施例(図6および図7)によれば、ハンドルレバーを開閉レバー軸でフレームに軸支させる際、ハンドルレバーの軸受部分が(第3実施例のように)切欠されていないため、ハンドルレバーをフレームに軸支させ難いという問題があった。
【0007】
また、上述した回路遮断器のうち第3実施例(図8)によれば、ハンドルレバーを開閉レバー軸でフレームに軸支させる際、ハンドルレバーの軸受部分が切欠されているので、ハンドルレバーをフレームに軸支させ易い。しかしながら、この場合、図8においてハンドルレバーに無理矢理O F F方向へカを加えると、開閉レバー軸でハンドルレバーが抜ける方向の移動を規制することができず、一対の引張りばね(操作スプリング)が伸びてハンドルがO F F位置に移動してしまう恐れがあった。この場合、接点が閉位置で溶着状態にあるにも拘らずハンドルをO F F位置へ移動させることができれば、オフ位置で掛け金式ロックを掛けられる可能性があり、この第3実施例のものはIEC規格に適合させることができない。
【0008】
本発明は、かかる事由に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、ハンドルレバーをフレームに軸支させ易く、かつ、接点溶着時にハンドルに無理矢理O F F方向へカを加えてもハンドルがO F F位置に移動しない回路遮断器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の回路遮断器は、ハンドルを一端に保持したハンドルレバーと、このハンドルレバーをハンドル方向へ移動可能な状態で前記ハンドルレバーの他端側を回動自在に支持するフレームと、このフレームに軸支されたトリップリンクと、このトリップリンクを係止するラッチ部材と、前記トリップリンクに一端側が支持された第1連結リンクと、この第1連結リンクの他端側に一端側が回動自在に支持された第2連結リンクと、この第2連結リンクの前記第1連結リンクとの支持点と前記ハンドルレバーの前記一端側とに係止される引張ばねと、可動接点を固着した可動接触子を保持するとともに前記第2連結リンクの他端側に連結された回動自在なクロスバーと、前記可動接点に接離する固定接点を固着した固定接触子と、過電流を検出し前記ラッチ部材を作動させて前記トリップリンクとラッチ部材とのラッチ状態を解除して前記可動接点を前記固定接点から強制開極する引外し装置とを備え、
前記トリップリンクが前記ラッチ部材にラッチされた状態で、前記ハンドルの回動操作によって前記第2連結リンクの前記第1連結リンクとの支持点と前記ハンドルレバーの引張ばね支持点とを結ぶ線が前記トリップリンクと前記第1連結リンクとの支持点を越えると接点の開閉状態を反転させるとともに、接点の閉極時に過大電流が流れて前記ラッチ部材から前記トリップリンクが外れると、前記トリップリンクと前記第1連結リンクとの支持点が前記第2連結リンクの前記第1連結リンクとの支持点と前記ハンドルレバーの引張ばね支持点とを結ぶ線を越えて接点を強制開極する回路遮断器において、
前記可動接点が前記固定接点に溶着した状態で、前記ハンドルをオフ方向に回動させる際に前記ハンドルレバーが前記クロスバーに係合して前記ハンドルのオフ操作を阻止する係合部を有するとともに、前記係合部の係合状態で前記ハンドルがさらにオフ操作されることにより前記係合部を支点に前記ハンドルレバーが前記フレームに対して前記引張ばねに抗して移動するのを防止する移動防止部を有し、
前記フレームは両側片を有し、前記移動防止部は、前記フレームの両側片に円弧状の長孔を形成し、前記長孔の一部を両側片の上側から切欠した形状の軸受部と、前記ハンドルレバーから突出して前記軸受部内で移動自在な軸部とから構成され、前記軸受部の長手方向の長さを前記ハンドルのオン位置およびリセット位置間の長さとしたものである。
【0010】
請求項1記載の回路遮断器によれば、接点溶着時に、ハンドルをオフ方向に軽く回転させるとクロスバーとハンドルレバーとの係合部でハンドルがオフ方向に移動せず、その状態でハンドルを無理矢理強い力でオフ方向に回転させても、ハンドルレバーとフレームとの移動防止部により、従来のように引張ばねが伸びてハンドルがオフ方向に移動するのを防止できる。したがって、ハンドルレバーをフレームに軸支させ易く、かつ、接点溶着時にハンドルに無理矢理OFF方向へカを加えてもハンドルがOFF位置に移動しない。
前記移動防止部は、前記フレームの両側片に円弧状の長孔を形成し、前記長孔の一部を両側片の上側から切欠した形状の軸受部と、前記ハンドルレバーから突出して軸受部内で移動自在な軸部とから構成され、前記軸受部の長手方向の長さを前記ハンドルのオン位置およびリセット位置間の長さとしたため、ハンドルレバーをオンおよびリセット位置に規制することを兼ねることができ、製造し易いものとなる。
【0013】
請求項記載の回路遮断器は、請求項において、前記軸受部が、前記ハンドルのオン位置で前記軸部が前記引張ばねの伸びる方向に係合させるようにしたものである。
【0014】
請求項記載の回路遮断器によれば、請求項と同様な効果のほか、ハンドルのオン位置でハンドルレバーがばたつかず、ハンドルのオン操作による衝撃でハンドルレバーがフレームから外れるのを防止できる。
【0015】
請求項記載の回路遮断器は、請求項または請求項において、前記軸部が、前記フレームの前記両側片の厚み以下の突出量としたものである。
【0016】
請求項記載の回路遮断器は、請求項または請求項と同様な効果のほか、フレームから軸部が突出せず、フレームを小型化して各部品をコンパクトに配設することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態の回路遮断器を図1から図11に基づいて説明する。すなわち、この回路遮断器は、主に図1および図2において、ハンドルレバー1、フレーム2、トリップリンク3、ラッチ部材4、第1連結リンク5、第2連結リンク6、引張ばね7、クロスバー8、固定接触子9、引外し装置10を有する。11はこれらを内蔵したハウジングである。
【0018】
ハンドルレバー1はハンドル12を一端に保持している。ハンドル12は、ハウジング11の上面から回動自在に突出している。実施の形態のハンドルレバー1は両側片14を有する略逆U字形に形成され、一端側となる上端部の両側より係合片13を張り出し、他端側となる両側片14の下端に切欠きにより軸受け部15を形成している。また上端部の中央にリブ16を形成し、リブ16の両側にスリット17を複数形成している。ハンドル12の下面にハンドルレバー1の上端部に嵌合する溝18を形成し、溝18の底部両側に係合片13を係合する横溝19を形成している。ハンドル12の溝18をハンドルレバー1の上端部に被せ、スライドして係合片13を横溝19に係合しハンドル12をハンドルレバー1に保持させる。
【0019】
フレーム2は、ハンドルレバー1をハンドル方向へ移動可能な状態でハンドルレバー1の他端側を回動自在に支持する。実施の形態のフレーム2は、一端の連結部2aで連結された一対の側片2bからなり、一対の側片2bの略中央下部に筒状の軸部2cを外方に突出し、ハンドルレバー1の両側片14が一対の側片2bの外側に被さり、軸受け部15を軸部2cに回動自在に係合している。フレーム2はその4つのコーナ部に取付孔2dを設け、ハウジング11内の取付台11aに固定している。ハウジング11の底部とフレーム2の下面との間にクロスバー収納空間を形成している。
【0020】
トリップリンク3は、フレーム2に軸支されている。実施の形態では、フレーム2の一対の側片2b間に入る略横U字形をなし、その両端の下部側に孔3aを形成し、フレーム2の連結部2aの近くに形成された孔2eに軸20が通され、軸20にトリップリンク3の孔3aが嵌合してトリップリンク3が軸支されている。トリップリンク3のU字の中央部にラッチ係合部3cを折曲している。
【0021】
ラッチ部材4は、トリップリンク3を係止する。実施の形態ではトリップリンク3に近い第1の部材21とトリップリンク3から第1の部材21よりも離れた第2の部材22からなる。第1の部材21はフレーム2の連結部2aと反対側端部の中央付近の孔2fに架設したピン23に、第1の部材21の軸受け21aを軸支している。第1の部材21の中央部の下端がトリップリンク3の係合部3c上に係止し、ラッチ状態とする。第2の部材22はフレーム2の連結部2aと反対側端部の上端の孔2gに架設したピン24に軸受け22aを軸支している。ピン23にはねじりコイルばねを用いたばね25が支持され、ばね25の一端が第1の部材21に係合し、他端が第2の部材22に係合してともに時計方向に回動付勢し、第2の部材22を復帰位置に支持させている。そして、第2の部材22に設けた係止突起22bの先端が第1の部材21に向けて突設され、第1の部材21の窓孔21bの縁部に係止突起22bの先端が当接し、第2の部材22が反時計方向に回動することにより係止突起22bが第1の部材21の窓孔21bに遊嵌可能にしている。第2の部材22は検出片40を取付けている(図1)。このような構成において、第2の部材22が反時計方向に押されると係止突起22bの先端が第1の部材21を摺動して窓孔21bに入り第1の部材21が時計回りに回動し、トリップリンク3の係合部3cから外れ、トリップリンク3のラッチが釈放される。
【0022】
第1連結リンク5は、トリップリンク3に一端側が支持されている。実施の形態では第1連結リンク5がトリップリンク3の内側に入り、トリップリンク3の孔3aの上方位置に形成された切欠き状の軸受け孔3bに第1連結リンク5の軸部5aが回動自在に嵌合している。
【0023】
第2連結リンク6は、第1連結リンク5の他端側に一端側が回動自在に支持されている。実施の形態では第1連結リンク5の下端側に設けた孔5bにピン26を介して上端の孔6aが連結されている。
【0024】
引張ばね7は第2連結リンク6の第1連結リンクとの支持点とハンドルレバー1の一端側とに係止される。実施の形態では2本の引張コイルばねを使用し、一端の例えばフック状の引掛部をピン26に引掛け、他端の例えばフック状の引掛部はスリット17に通して、リブ16に引掛けている。
【0025】
クロスバー8は、可動接点28を固着した可動接触子29を保持するとともに第2連結リンク6の他端側に連結されており、回動自在に支持されている。実施の形態ではハウジング11内の底部とフレーム2の下端との間のクロスバー収納空間に回動自在に収容されている。クロスバー8に形成した円周部8aがフレーム2の下端の円弧凹部2hに摺接され、かつオン状態では図1に示す状態にハウジング11の底部に載置され、円弧凹部2hの円弧中心の回りに反時計方向に回動できるようにしている。可動接触子29は先端の可動接点28と反対側の後端部にピン30を介してクロスバー8に回動自在に保持され、かつばね31により可動接点28が前進する方向に付勢している。また可動接触子29のピン30と可動接点28との間の位置に設けたクロスバー8の孔8bにピン32が挿通され、ピン32に第2連結リンク6の他端側に形成した孔6bを通して連結している。
【0026】
固定接触子9は可動接点28に接離する固定接点33を固着している。実施の形態ではハウジング11の底部に固定され、ハウジング11の一端の外部に露出して設けた端子34に接続されている。
【0027】
引外し装置10は、過電流を検出しラッチ部材4を作動させてトリップリンク3とラッチ部材4とのラッチ状態を解除して可動接点28を固定接点33から強制開極するものである。実施の形態では、過電流を熱に変えるためのヒータ板36に設けられたバイメタル37の先端に調整ねじ38が設けられ、調整ねじ38の先端が第2の部材22の検出片40に対向してバイメタル37の動作で第2の部材22を押すようにしている。ヒータ板36の回りに固定鉄心41を設け、中間部が軸42により軸支された検出部材43の下端部に固定鉄心41に対向する可動鉄心44を設け、検出部材43の上端部を検出片40に対向して、可動鉄心44が固定鉄心41に吸引されることにより第2の部材22を押すようにしている。検出部材43は復帰ばね57により復帰位置に付勢されている。ヒータ板36はハウジング11にねじ55で取付けられ、その一端がハウジング11の他端部の外面に配設された端子46に接続され、ヒータ板36の他端が可撓電線47を介して可動接触子29に接続されている。
【0028】
上記構成において、トリップリンク3がラッチ部材4にラッチされた状態において、ハンドル12の回動操作によって第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線がトリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)を越えると接点の開閉状態を反転させるように構成している。また接点の閉極時に過電流が流れてラッチ部材4からトリップリンク3が外れると、トリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)が第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線を越えて接点を強制開極するように構成している。
【0029】
さらに、可動接点28が固定接点33に溶着した状態において、ハンドル12をオフ方向に回動させる際にハンドルレバー1がクロスバー8に係合してハンドル12のオフ操作を阻止する係合部48、49を有する。係合部48はクロスバー8の上面でピン30よりも可動接点28と反対側の位置から上方に突設されている。係合部49はハンドルレバー1の下端部に係合部48に対向して突設している。これらの係合部48、49は、ラッチ部材4からトリップリンク3が外れて可動接点28が固定接点33に溶着した状態において、ハンドル12をオフ方向に回動させて第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線がトリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)を越える位置までの間で相互に係合するようにしている。
【0030】
係合部48、49の係合状態でハンドル12がさらにオフ操作されることにより、係合部48、49を支点にハンドルレバー1がフレーム2に対して引張ばね7に抗して移動するのを防止する移動防止部50を有する。
【0031】
移動防止部50は、フレーム2の両側片2bに軸部2cを中心とする円弧状の長孔を形成し、その長孔の一部を両側片2bの上側から切欠した形状の軸受部51と、ハンドルレバー1から突出して軸受部51内で回動移動自在な軸部52とから構成され、軸受部51の長手方向(円弧に沿った方向)の長さをハンドル12のオン位置およびリセット位置間の長さとしている。このとき、切欠き51aは軸部52を嵌合するためのもので、オン位置とリセット位置の中間のオン位置寄りの位置に形成されており、軸受部51は図3に示すように、ハンドル12のオン位置で軸部52が引張ばね7の伸びる方向に係合させるようにしている。また軸部52は、ハンドルレバー1の両側片14の内面にたたき出しにより筒形に形成し、図5に示すようにフレーム2の両側片2bの厚み以下の突出量としている。そしてこの移動防止部50は、ラッチ部材4からトリップリンク3が外れて可動接点28が固定接点33に溶着した状態において、ハンドル12をオフ方向に回動させて第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線がトリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)を越える位置で引張ばね7が伸びるのを防止するように設けている。
【0032】
図1および図3はオン状態である。この状態ではトリップリンク3がラッチ部材4にラッチされている。引張ばね7によりハンドル12がオン状態を維持するとともに引張ばね7により第1連結リンク5と第2連結リンク6とが伸びた状態となり、このため第2連結リンク6でクロスバー8を回動して可動接触子29の可動接点28を固定接触子9の固定接点33に接触させ、ばね31により接点圧を付与している。これにより端子34、46間がオンとなり電流が流れる。また図3に示すように軸受け部51のオン側端部に軸部52が切欠き51aから入り込み嵌合している。
【0033】
図6および図7はオフ状態である。図1において、ハンドル12をオン状態からオフ方向に回動操作し、第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(5b、6a)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(6)とを結ぶ線がトリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)を越えると、ハンドル12がオフ方向に付勢されるとともに、引張ばね7により第1連結リンク5と第2連結リンク6が伸びた状態から屈曲して、クロスバー8を回動させ、可動接触子29が固定接触子9から開離する。これにより端子34、46間がオフとなるとともに、ハンドルレバー1の回動とクロスバー8の回動が同方向にほぼ同時に起こるので係合部48、49が係合衝合することがない。この場合も、軸部52が軸受け部51のオン側端部からオフないしリセット側端部に切欠き51aを越えて入り込み嵌合している。オフ状態からハンドル12をオン方向に操作すると図1のオン状態となる。
【0034】
図8および図9はトリップ状態である。端子34、46間に過電流が流れると、バイメタル37が動作し、調整ねじ38で第2の部材22の検出片40を押す。端子34、46間に短絡電流が流れると可動鉄心44が固定鉄心41に吸引され、復帰ばね57に抗して検出部材43が第2の部材22の検出片40を押す。これにより第2の部材22がばね25に抗して反時計方向に回動すると、係止突起22bが第1の部材21の窓孔21bに嵌合し、第1の部材21がばね25により時計方向に回動し、第1の部材21がトリップリンク31のラッチ係合部3cから外れ釈放され、引張ばね7により第2連結リンク6が引き上げられ、トリップリンク3が反時計方向に回動し、トリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(3b、5a)が第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線を越えると、第1連結リンク5と第2連結リンク6が伸びた状態から屈曲した状態に引き上げられ、こうして可動接触子29が固定接触子9から開離し、同時にハンドルレバー1およびハンドル12がオン位置とオフ位置との中間に移動する。なお第1部材21はバイメタル37の復帰および検出部材43のばね57による復帰により、同時に係止突起22bが窓孔21bから外れて係止突起22bの先端が第1の部材21に図1の状態に当接する。トリップ状態からのリセットはハンドル12をオフ方向のオフ位置を越えたリセット位置まで操作し、ハンドルレバー1でトリップリンク3を押してラッチ係合部3cを第1の部材21にラッチ係止させる。
【0035】
図10および図11は接点間に過大電流が流れることによる接点28、33の溶着状態である。この場合、ラッチ部材4がトリップリンク3から外れているが、可動接触子29が開離動作できないので第2連結リンク6が上がらず第1連結リンク5が回動できず、したがって支持点(5a、3b)はほとんど動かない。この状態からハンドル12をオフ方向に回動しようとすると、第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線がトリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)を越える位置までの間で、クロスバー8とハンドルレバー1との係合部48、49が衝合する。ハンドル12に力を加えてさらにオフ方向に押したとき、可動接触子29の溶着が外れるとハンドルをオフにすることができる。しかし可動接触子29の溶着が外れない場合、ハンドルレバー1の切欠き状の軸受け部15が係合部48、49を支点にしてフレーム2の軸部2cから離れるように反時計方向に回動しようとするが、第2連結リンク6の第1連結リンク5との支持点(26)とハンドルレバー1の引張ばね支持点(16)とを結ぶ線がトリップリンク3と第1連結リンク5との支持点(5a、3b)を越える位置で移動阻止部50の軸受け部51に軸部52が切欠き51aからオフ側へ入り込んで嵌合しているので上へ移動することができない。このため、移動阻止部50がなければ従来のように引張ばね7に抗してハンドルレバー1を持ち上げながらハンドル12がオフ位置へ移動することがなく、接点溶着時のオフ操作を防止することができる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載の回路遮断器によれば、接点溶着時に、ハンドルをオフ方向に軽く回転させるとクロスバーとハンドルレバーとの係合部でハンドルがオフ方向に移動せず、その状態でハンドルを無理矢理強い力でオフ方向に回転させても、ハンドルレバーとフレームとの移動防止部により、従来のように引張ばねが伸びてハンドルがオフ方向に移動するのを防止できる。したがって、ハンドルレバーをフレームに軸支させ易く、かつ、接点溶着時にハンドルに無理矢理O F F方向へカを加えてもハンドルがO F F位置に移動しない。
【0037】
またハンドルレバーをオンおよびリセット位置に規制することを兼ねることができ、製造し易いものとなる。
【0038】
請求項記載の回路遮断器によれば、請求項と同様な効果のほか、ハンドルのオン位置でハンドルレバーがばたつかず、ハンドルのオン操作による衝撃でハンドルレバーがフレームから外れるのを防止できる。
【0039】
請求項記載の回路遮断器は、請求項または請求項と同様な効果のほか、フレームから軸部が突出せず、フレームを小型化して各部品をコンパクトに配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による回路遮断器のオン状態の断面図である。
【図2】その内蔵部品の分解斜視図である。
【図3】オン状態のフレームとハンドルレバーとの関係および移動阻止部を示す断面図である。
【図4】可動接触子の拡大斜視図である。
【図5】移動阻止部の部分拡大断面図である。
【図6】オフ状態の部分断面図である。
【図7】オフ状態のフレームとハンドルレバーとの関係および移動阻止部を示す断面図である。
【図8】トリップ状態の部分断面図である。
【図9】トリップ状態のフレームとハンドルレバーとの関係および移動阻止部を示す断面図である。
【図10】溶着状態でハンドルをオフ側に倒したときの部分断面図である。
【図11】溶着状態でハンドルをオフ側に倒したときのフレームとハンドルレバーとの関係および移動阻止部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドルレバー
2 フレーム
3 トリップリンク
4 ラッチ部材
5 第1連結リンク
6 第2連結リンク
7 引張ばね
8 クロスバー
9 固定接触子
10 引外し装置
11 ハウジング
12 ハンドル
16 引張ばね支持点
26 支持点
28 可動接点
33 固定接点
48 係合部
49 係合部
50 移動防止部
51 軸受部
52 軸部

Claims (3)

  1. ハンドルを一端に保持したハンドルレバーと、このハンドルレバーをハンドル方向へ移動可能な状態で前記ハンドルレバーの他端側を回動自在に支持するフレームと、このフレームに軸支されたトリップリンクと、このトリップリンクを係止するラッチ部材と、前記トリップリンクに一端側が支持された第1連結リンクと、この第1連結リンクの他端側に一端側が回動自在に支持された第2連結リンクと、この第2連結リンクの前記第1連結リンクとの支持点と前記ハンドルレバーの前記一端側とに係止される引張ばねと、可動接点を固着した可動接触子を保持するとともに前記第2連結リンクの他端側に連結された回動自在なクロスバーと、前記可動接点に接離する固定接点を固着した固定接触子と、過電流を検出し前記ラッチ部材を作動させて前記トリップリンクとラッチ部材とのラッチ状態を解除して前記可動接点を前記固定接点から強制開極する引外し装置とを備え、
    前記トリップリンクが前記ラッチ部材にラッチされた状態で、前記ハンドルの回動操作によって前記第2連結リンクの前記第1連結リンクとの支持点と前記ハンドルレバーの引張ばね支持点とを結ぶ線が前記トリップリンクと前記第1連結リンクとの支持点を越えると接点の開閉状態を反転させるとともに、接点の閉極時に過大電流が流れて前記ラッチ部材から前記トリップリンクが外れると、前記トリップリンクと前記第1連結リンクとの支持点が前記第2連結リンクの前記第1連結リンクとの支持点と前記ハンドルレバーの引張ばね支持点とを結ぶ線を越えて接点を強制開極する回路遮断器において、
    前記可動接点が前記固定接点に溶着した状態で、前記ハンドルをオフ方向に回動させる際に前記ハンドルレバーが前記クロスバーに係合して前記ハンドルのオフ操作を阻止する係合部を有するとともに、前記係合部の係合状態で前記ハンドルがさらにオフ操作されることにより前記係合部を支点に前記ハンドルレバーが前記フレームに対して前記引張ばねに抗して移動するのを防止する移動防止部を有し、
    前記フレームは両側片を有し、前記移動防止部は、前記フレームの両側片に円弧状の長孔を形成し、前記長孔の一部を両側片の上側から切欠した形状の軸受部と、前記ハンドルレバーから突出して前記軸受部内で移動自在な軸部とから構成され、前記軸受部の長手方向の長さを前記ハンドルのオン位置およびリセット位置間の長さとした回路遮断器。
  2. 前記軸受部は、前記ハンドルのオン位置で前記軸部が前記引張ばねの伸びる方向に係合させるようにした請求項1記載の回路遮断器。
  3. 前記軸部は、前記フレームの前記両側片の厚み以下の突出量とした請求項1または請求項2記載の回路遮断器。
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