JP4219280B2 - ガスハイドレートの再ガス化装置 - Google Patents

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本発明は、ガスハイドレートの再ガス化装置に関する。
ガスハイドレートは、水分子の作る籠の中にガスを取り込んでなる固体として安定な水和物であり、取り込まれたガスがメタンの場合はメタンハイドレート、天然ガス(通常、メタンを主成分とした混合ガス)の場合は天然ガスハイドレートと呼ばれている。天然ガスハイドレートは、低温高圧の下で安定し、常温常圧の下で不安定になるため、陸上では永久凍土地域、海域では水深500m以深の海底下に存在することが確認され、有望な天然ガス資源として注目されている。
一方で、ガスハイドレートは、その構造中に大量のガスを貯蔵でき、かつ、−10数℃、大気圧で輸送、貯蔵することができることから、天然ガスハイドレート(NGH)を工業的に生産し、液化天然ガス(LNG)に代わる天然ガスの輸送や貯蔵の手段として利用する研究が進められている。
このようなガスハイドレートを利用する場合、ガスハイドレートからガスを取り出す、いわゆる再ガス化が必要になる。この再ガス化は、例えば、筒状横型の容器にガスハイドレートを収め、この容器内部に温水を供給してガスハイドレートを加熱するとともに、容器を回転させてガスハイドレートと温水とを攪拌させることにより行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−279281号公報(第1図、第2−4頁参照)
しかし、特許文献1のものには容器を回転駆動させる装置が必要になることから、本発明者らは、静止型の容器内に円筒状の熱交換器を配置し、容器内のガスハイドレートと水を熱媒で加熱してガス化することを提案している。このような再ガス化装置において、さらにガス化を促進させるため、円筒状の熱交換器の内筒内に攪拌羽根を設け、この攪拌羽根で水を下方に流動させ、その流れを容器の底で反転させて熱交換部を上昇させて循環させる構成とするのが好ましい。
しかし、このような構成の場合、攪拌羽根の回転で水面に渦が発生し、この渦の先端が攪拌羽根に巻き込まれると、攪拌流に気泡が混ざって攪拌羽根の下流側の流れが不安定になる。その結果、循環水量や熱交換器の熱交換率が低下するおそれがある。
本発明は、渦を巻き込むことによって攪拌羽根の下流側に生じる不安定な流れを改善することにある。
上記課題を解決するために、本発明の再ガス化装置は、ガスハイドレートが供給される筒状の容器と、この容器の胴部に同心状に設けられ、内筒と外筒の両端を閉塞板で塞いで空間が形成され、上下の閉塞板を貫通する複数の伝熱管が設けられ、空間に熱媒の流出入口が連通されてなる熱交換器と、内筒内に配置され、内筒内の流体を下方に流動させる攪拌羽根とを備えて構成する。特に、熱交換器の内筒の上端部にリング状の堰板を設けたことを特徴とする。これにより、堰板の分だけ内筒の入口高さが高くなり、渦全体がその分だけ上方に移動されるから、渦核の先端が攪拌羽根に巻き込まれ難くなる。
また、堰板に代えて、攪拌羽根の上方の内筒内面と内筒上端部の一方に、内筒の内方に突出させたじゃま板を配設してもよい。これによれば、攪拌羽根の入り側の渦を弱められて渦核が短かくなるので、その先端が攪拌羽根に巻き込まれ難くなる。
なお、堰板やじゃま板を設ける構成に代えて、攪拌羽根の位置を下げて水面から離しても渦の巻き込みを抑制できるが、この場合は、攪拌羽根の回転軸が長くなるので、回転軸の強度を上げる必要がある。この点、本発明によれば、回転軸を長くすることなく渦の巻き込みを抑制できるという効果がある。
本発明によれば、渦を巻き込むことによって攪拌羽根の下流側に生じる不安定な流れを改善できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明のガスハイドレートの再ガス化装置の一実施形態を示す断面図である。本実施形態で使用するガスハイドレートは、例えば、天然ガスハイドレートやメタンガスハイドレートなどを用いることができる。このガスハイドレートとともに容器内で攪拌される流体として、例えば、水を用いる。
図1に示すように、ガスハイドレートの再ガス化装置は、筒状縦型の耐圧タンクからなる容器1を備え、容器1内の胴部と同心に配設された筒状の熱交換器3を有して構成されている。容器1は、内部に水9が充填され、水位は、熱交換器3が水没するように調整されている。
容器1内の水9は、容器1の下部に連通する排出口11から図示していない循環ポンプにより抜き出され、その一部が容器1の気相部に配置されたノズル13から容器1内、特に、容器1の内壁に向けて放出される。ノズル13の先端は、例えば、複数の小孔が形成された容器1と同心の中空リングで形成されている。ノズル13と水面との間に、例えば、網目状の部材で構成された籠15が配設されている。ガスハイドレート(例えば、粒径20〜50mm)は、図示していない供給装置から投入口17を介して籠15内に投入される。また、容器1内で生じたガスは、排出口19から排出され、ガスの利用機器やガスを貯留するタンクなどに送られる。
次に、本実施形態の特徴部の構成について説明する。熱交換器3は、容器1の胴部と同心に配置された内筒21と外筒23を有している。内筒21と外筒23の両端は、閉塞板25、26で閉塞され、これにより内筒21、外筒23、閉塞板25、26で囲まれた空間27が形成されている。さらに、閉塞板25、26を貫通させて複数の伝熱管28が設けられている。空間27は、熱媒30の流入口32と流出口33が連結され、図示していない熱媒30を加熱する加熱手段に連結されている。なお、図1においては、容器1の胴部と外筒23とを同一部材で兼用した構成になっているが、これに限らず、例えば、外筒23を内筒21と容器1の胴部の間に配置してもよい。
また、攪拌羽根35が内筒21内に配置されている。攪拌羽根35は、容器1の頂部を挿通して垂下する回転軸37に連結されている。回転軸37は、図示していないモータなどの回転駆動装置に連結されている。回転軸37は、籠15に挿通され、回転軸7の籠15内側の底面の位置に回転軸37から突出する破砕羽根39が設けられている。
本実施形態の特徴部である堰板41は、内筒21と同径のリング状に形成され、円筒21の上端部に設けられている。本例では、堰板41の上端は、全周にわたって間隔を空けて複数の切欠き43が形成されている。
このように構成された特徴部の動作について説明する。まず、回転軸37を回転することにより、籠15に投入されたガスハイドレートは、破砕羽根39によって破砕され、破砕されたガスハイドレートのうち籠15の目(例えば、1〜2mm)よりも小さいものが籠15から水9に落下し、水9中で加熱されてガスを発生させる。
また、回転軸37の回転により攪拌羽根35が回転し、内筒21内の水9を下方に流動させる。下方に流動した水9は、容器1の底で反転して上昇し、伝熱管28内を通流して内筒21の上方に流入して循環する。伝熱管28内を通流する水9は、空間27内に流入された熱媒によって加熱される。このように容器1内の水9を熱交換器3内に循環させることにより、水9の温度が一定値以上に保持されるから、ガスハイドレートの再ガス化が促進されることになる。
一方、攪拌羽根35の回転によって内筒21の上方水面に渦が発生する。この渦の先端が攪拌羽根35に巻き込まれると、攪拌流に気泡が混ざって攪拌羽根35の下流側の流れが不安定になる。この結果、伝熱管28を通流する水9に混入する気泡により流量や熱交換量が不安定になり、ガスハイドレートの再ガス化の促進効果が低下するなどの不具合が生じる。このような不具合に対し、本実施形態の堰板41は有効な効果を有する。すなわち、堰板41を設けることで内筒21の入口を高くでき、言い換えれば、内筒21の入口から攪拌羽根35までの距離を堰板41の分だけ離せるので、渦核の先端が攪拌羽根35に達し難くできる。したがって、本実施形態によれば、攪拌羽根35の下流側の流れを安定化でき、ガスハイドレートの再ガス化の促進効果を確保できる。
また、本実施形態では、堰板41を設けて渦が形成される位置を攪拌羽根35から離すようにしたが、これに代えて、攪拌羽根35の入り側の渦を弱めて渦核を短かくすることにより、その先端が攪拌羽根35に巻き込まれ難くすることもできる。例えば、図2に示すように、攪拌羽根35の上方の内筒21の内面に、内筒21の内方に突出させたじゃま板45を配設する構成にできる。このじゃま板45は、渦が形成される位置に配設されていればよく、例えば、内筒21の上端部などに設けてもよい。じゃま板45は、単なる板状に限らず、一般に渦を弱めるために用いられる周知の形状および構造を適用できる。
また、渦核の先端を攪拌羽根35から離す方法としては、攪拌羽根の回転軸の長さを長くすることが考えられるが、この場合、回転軸の強度を上げる必要がある。この点、堰板やじゃま板を設ける手段によれば、回転軸を長くすることなく渦の巻き込みを抑制でき、特に、容器を大容量化する場合に有効である。また、攪拌羽根の回転軸を容器の底部から挿入すれば、回転軸を長くすることなく渦の巻き込みを抑制できるが、この場合は、回転軸のシールが困難になるので好ましくない。
なお、本実施形態では、容器1内に貯留する流体として水9を用いたが、攪拌羽根35によって循環でき、容器1に落下してきたガスハイドレートを加熱できる流体であれば何を用いてもよい。また、排出口11から抜き出した水9を加熱してノズル13から供給することもできる。この場合、加熱した水9を熱媒30として利用してもよい。
本実施形態の再ガス化装置の一実施形態を示した断面図である。 本実施形態の再ガス化装置の一実施形態の変形例を示した拡大図である。
符号の説明
1 容器
3 熱交換器
9 水
15 籠
21 内筒
23 外筒
25、26 閉塞板
27 空間
28 伝熱管
35 攪拌羽根
39 破砕羽根
41 堰板

Claims (2)

  1. ガスハイドレートが供給される筒状の容器と、該容器の胴部に同心状に設けられ、内筒と外筒の両端を閉塞板で塞いで空間が形成され、前記上下の閉塞板を貫通させて複数の伝熱管が設けられ、前記空間に熱媒の流出入口が連通されてなる熱交換器と、前記内筒内に配置され、前記内筒内の流体を下方に流動させる攪拌羽根と、前記内筒の上端部に設けられたリング状の堰板とを有してなるガスハイドレートの再ガス化装置。
  2. ガスハイドレートが供給される筒状の容器と、該容器の胴部に同心状に設けられ、内筒と外筒の両端を閉塞板で塞いで空間が形成され、前記上下の閉塞板を貫通させて複数の伝熱管が設けられ、前記空間に熱媒の流出入口が連通されてなる熱交換器と、前記内筒内に配置され、前記内筒内の流体を下方に流動させる攪拌羽根と、該攪拌羽根の上方の前記内筒内面と前記内筒上端部の一方に前記内筒の内方に突出するじゃま板を配設してなるガスハイドレートの再ガス化装置。
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