JP4219081B2 - 主として熱動弁に用いる発熱部 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、主として暖房機器・冷房機器・給湯機器等において熱媒・冷媒を制御するように用いられる熱動弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱動弁には、図1および図2に示しているように、熱動弁Vを、ボディ1に弁体(バルブ)2を組み込んだバルブ部Aと、その弁体2を駆動するワックスサーモエレメント等の熱応動素子3を保持部材4に組み付け保持せしめる駆動部Bとに分け、そのバルブ部Aには、それのボディ1の内部に、そのボディ1の外周に設けた流体入口10および流体出口11に対して流路12・12を介して連通する弁室13を設けて、そこに、流体入口10と流体出口11との連通を開閉する弁体2を装入し、その弁体2に連結する弁軸20の外端側を、ボディ1の上面側に形成した組付座14に臨ませておき、駆動部Bには、保持部材4に保持せしめた熱応動素子3の感温部30の外端面に、その感温部30を加熱して熱応動素子3を起動させるための通電により発熱する正特性サーミスタ(PTC)等の発熱体5を、それの電極とする上下の両面のそれぞれに金属板よりなる電極板6・6をそれぞれ当接して、サンドイッチ状に挟んだ状態とし、これを押さえ蓋40により保持部材4に閉じ合わせて組み付けておき、保持部材4には、保持せしめた熱応動素子3の出入りする作動ロッド31が臨む底部に、前述のバルブ部Aのボディ1の上面側に形設してある組付座14に対応する組付座41を設け、また、熱応動素子3の感温部30の回りに、それの放熱を良好にするための通気口42を設けておいて、この駆動部Bをバルブ部Aに組み付けることで、図1にあるように熱動弁Vに組み立て、電極板6・6に設けた端子60・60に結線したリード線61・61に通電して発熱体5を発熱させることで、弁体2を開弁させるようにした形態のものがある。
【0003】
また、バルブ部Aと駆動部Bとを分けて構成し、それらを連結して組み立てる熱動弁Vにおいて、それの駆動部Bの保持部材4に保持せしめた熱応動素子3の感温部30に発熱体5を当接して組み付ける際、保持部材4の発熱体5を収容する部分を、感温部30と発熱体5との間に設けるシール膜aにより密封し、発熱体5には、それの上下の両面に、その発熱体5をサンドイッチ状に挟むよう一対の電極板6・6をそれぞれ当接して、それら電極板6・6に端子60・60を設けて、それにリード線61・61を接続し、それらの引出口を、ゴムブッシュbまたは接着剤により封止する手段が、特開平11−37340号として知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従前手段は、前者にあっては、熱応動素子3を保持せしめる保持部材4に、通気口42を設けて、熱応動素子3の感温部30の回りの空気の対流を良くすることで、熱応動素子3の放熱が効果的に行なわれるようにしていることから、発熱体5および電極板6・6等の通電部分の耐湿性が考慮されていないことになって、浴室等の湿度の高い所、または水が直接掛かるようになる所での使用ができず、また、ボディ1内の流路12に冷水が流れたときの温度降下により生ずる結露によって電気的ショートのトラブルが起こる問題がある。
【0005】
後者にあっては、発熱体5および電極板6・6等の通電部分を防水するためのシールを、シール膜aとゴムブッシュb等を用いて行なうことから、組み立てに手間が掛かる問題がある。
【0006】
また、発熱体5に、円板状の正特性サーミスタを用い、それの上下の両面をそれぞれ電極とする形態としていることから、電極を設けるそれぞれの面に接続端子またはリード線を結線する際、熱応動素子3と接触させる側の面においては、熱応動素子3に対する密着を良くするために、発熱体5に直接端子またはリード線を半田付けすることができないことで、電極板6を用いこれを発熱体5に当接して端子60を取り出すようにすることから、発熱体5の上下の両面に電極板6・6をそれぞれ当接して、サンドイッチ状に挟み、この電極板6・6に発熱体5の外に突出する端子60・60を設けて、それにリード線61・61を結線するようにしている。
【0007】
このため、発熱体5および電極板6・6ならびに端子60・60らの通電部分を、防水のために密封する際に、発熱体5と電極板6・6との3つの部品を、一つとして気密状態としなければならない制約がある。そして、これらを樹脂材でインサート成形して完全な防水型にシールしようとすると、インサート成形の際に樹脂材が発熱体5と電極板6・6との間に流れ込むようになることで、接続不良な不良品を多くするようになることからインサート成形が行なえないことにより、機械的手段により気密処理しなければならず、この工作が厄介な問題がある。
【0008】
また、発熱体5に、正特性サーミスタ(PTC)を用いた場合に、それの二つの電極間に距離の差などがあると、そのPTCの内部を流れる電流の密度にムラができ、電流の流れ易い部分が早く温度上昇して、PTCの表面に温度ムラを生ぜしめ、熱応動素子3の作動の制御を不精確なものとする問題がある。
【0009】
本発明は、従来手段に生じている上述の問題を解消するためになされたものであって、発熱体とそれに組み付けた電極とからなる発熱部の、樹脂材によるモールド化を可能にして、発熱体・電極・端子等の通電部分である発熱部を、完全に気密化し得るようにし、かつ、温度ムラを問題のない程度に小さくして、使用環境に制約のないしかも、精度のよい熱動弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部hを挿入せしめるケース7には、該ケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース7の周壁の外面側の部位に、波状部7a若しくは凸状リング7bを設けて、該ケース7の外面の縁面距離を長くし、発熱主体部hは、発熱体5の熱応動素子3に対し接触状態とする面と反対側の一面側に、電極50・50を電気的に区分して一対に設け、かつ、区分された一対の電極の境界部分に発熱体5の内部に刳り込む凹状の溝部wを設けて電極50・50間の縁面距離を延ばし、この発熱主体部hを前記ケース7内に挿入し、そのケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース7の周壁の外面部位と該ケース7の上面側の部位とを、絶縁材zで被覆モールドして、前記発熱主体部hを該ケース7内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部を提起するものである。またこれに併せて、
樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部hを挿入せしめるケース7には、該ケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース7の周壁の外面側の部位に、波状部7a若しくは凸状リング7bを設けて外面の縁面距離を長くし、このケース7に発熱主体部hを挿入し、そのケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース7の周壁の外面部位と該ケース7の上面側の部位とを、絶縁材zで被覆モールドして、前記発熱主体部hを該ケース7内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部、および、
樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部hを挿入せしめるケース7には、該ケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース7の周壁の外面側の部位に、波状部7a若しくは凸状リング7bを設けて外面の縁面距離を長くし、かつ、側壁の外面側または外周面に、Oリング状の弾性体8を嵌めて装着し、このケース7に発熱主体部hを挿入し、そのケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース7の周壁の外面部位と該ケース7の上面側の部位とを、絶縁材zで被覆モールドして、前記発熱主体部hを該ケース7内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部、および、
樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部hを挿入せしめるケース7には、該ケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース7の周壁の外面側の部位に、波状部7a若しくは凸状リング7bを設けて外面の縁面距離を長くし、発熱主体部hは発熱体5に設けた電極50に接続する端子60を、波形状、櫛歯状に形成して、該端子60の電極50に接続する端部から他端の電気接続部とする端部60aまでの縁面距離を長くし、この発熱主体部hを前記ケーシング7に挿入し、そのケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース7の周壁の外面部位と該ケース7の上面側の部位とを、絶縁材zで被覆モールドして、前記発熱主体部hを該ケース7内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部、および、
樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部hを挿入せしめるケース7には、該ケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース7の周壁の外面側の部位に、波状部7a若しくは凸状リング7bを設けて外面の縁面距離を長くし、発熱主体部hの発熱体5に設けた電極50・50に接続する端子60・60には、長手方向の中間部位のまわりに、Oリング状の弾性体8を嵌めて密着せしめ、この発熱主体部hを前記ケース7に挿入し、そのケース7の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース7の周壁の外面部位と該ケース7の上面側の部位とを、絶縁材zで被覆モールドして、前記発熱主体部hを該ケース7内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部を提起するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明による熱動弁Vは、ボディ1内の流路12を弁体2により開閉するバルブ部Aの構成および、その弁体2の開閉作動の駆動を、通電により発熱する発熱体5によって起動する熱応動素子3により行なわせるようにすること自体については、従前手段の熱動弁Vと同様に構成してよい。
【0012】
例えば、図1および図2に示している従前の例にあるように、流路12を開閉する弁体2をボディ1内に組み込んだバルブ部Aと、保持部材4に熱応動素子3を保持せしめ、その熱応動素子3の感温部30に、発熱体5とそれに設ける電極および端子らよりなる発熱部を組み付け接触させて駆動部Bを組み立て、これらを組み合わせて熱動弁Vを組み立てるようにしてよい。
【0013】
また、図4・図5に示している熱動弁の例のように、流体入口10と流体出口11とを外周に設けたボディ1の内部に、流路12を介して流体入口10および流体出口11に連通する弁室13を設けて、そこに流路12を開閉する弁体2を装入し、その弁体2に連結する弁軸20の外端側をボディ1の上面側に設けた組付座14から突出させてバルブ部Aを組み立て、これに、ワックスサーモエレメント等の熱応動素子3を保持せしめた保持部材4を、それの下面側に設けた組付座41と前記バルブ部Aに設けた組付座14との結合により組み付け、この保持部材4に保持せしめた熱応動素子3の感温部30に、発熱体5とそれに設ける電極50・50および端子60・60らからなる発熱部を、接触状態に組み付け、これにより熱動弁Vを組み立てるようにしてもよい。
【0014】
しかし、熱応動素子3の感温部30に接触状態に組み付ける発熱部は、通電により発熱する正特性サーミスタ等を板状に成形して形成する発熱体5と、それに通電するために設ける一対の電極50・50と、その電極50・50に接続させて設ける端子60・60とにより発熱主体部hを構成するようにするが、この発熱主体部hは、保持部材4に保持せしめた熱応動素子3およびバルブ部Aに対して別に分け、これらと、別体のものとして組み立てておいて、この発熱主体部hだけを樹脂材等の絶縁材zにより、インサートモールドして密封し完全な防水型の発熱部Hを構成し得るようにする。
【0015】
そして、この発熱主体部hは、それの板状の発熱体5に通電のために設ける一対の電極50・50を、図6および図7に示している例のように、板状の発熱体5の上下の両面のうちの一方の面となる一面側にだけ設け、他面側には電極50・50が無い状態にする。
【0016】
このとき、発熱体5の一面側に設ける一対の電極50・50は、別に形成しておく電極板(図示していない)を焼き付ける等で発熱体5に取り付けるようにしてもよいが、図6にあるように、板状の発熱体5の一面に、銀ペースト等の導電ペイントを印刷して焼成することで一体に焼き付けて、その一面の一半側と他半側とに区分する略半月状にそれぞれ装設するようにしてよい。発熱体5に一体に焼き付け装設したそれら電極50・50には、それぞれ端子60・60を半田付け、またはスポット熔接により固定接続する。
【0017】
これにより、板状に形成されている発熱体5には、それの上下の両面のうちの一方の面にだけ電極50・50とそれに接続する端子60・60とが存在し、他方の面には、電極50・50・端子60・60等の突起物が一切無く、かつ、電極板6も無いようになる。
【0018】
しかも、発熱体5の一面側に設ける一対の電極50・50を、導電ペイント等を印刷し焼成して焼き付けることで装設した場合にあっては、この発熱体5の電極50・50を一対に設ける一面側にも、発熱体5と別体の金属板よりなる電極板が無いことになるので、発熱体5に電極50・50・端子60・60を設けて組み立てる発熱主体部hを樹脂等の絶縁材zによりインサート成形により被覆して密封し、完全な防水型の発熱部Hにするときに、発熱体5と金属板よりなる電極板との間に樹脂材が流れ込んで、接触不良の不良品が形成されることがなくなり、樹脂等の絶縁材zによりモールド成形して密封し、通電部分を防水するのが支障なく行なえるようになる。
【0019】
板状に成形してある特性サーミスタ等からなる発熱体5の一面側にだけ、導電ペイントの印刷・焼き付けになどより電極50・50を一体に設けて、それらに接続させた端子60・60から通電し、電極50・50に電気を印加した際、一方の電極50から発熱体5を介して他方の電極50に流れる電流は、図8にて矢印に示している如く、距離の短い電極50・50が設けてある発熱体5の表面側に流れ、発熱体5はこの電気が流れる表面側だけがまず昇温し、それにより抵抗が増大して電気が流れなくなるに従い発熱体5の下層側を流れるようになって、熱応動素子3と接触状態とする底面側まで昇温させるようになる。
【0020】
図9および図10は、上述の発熱体5の一面側に電極を一対に設ける際の、発熱体5の不均一な発熱化を是正する手段を例示している。
【0021】
この手段は、発熱体5の一面側に、図10にあるように、電気的に分離された2つの電極50・50を一対に対向するよう設ける際、その一対の電極50・50を設ける発熱体5の一面側には、2つの電極50・50に区分される境界部位に、図9にあるよう発熱体5の内部に向けて刳り込む凹溝wを形設し、かつ、この凹溝wは図10にあるように境界部位に沿い、発熱体5の一面側の一端から他端に向け横切るように形成して、電極50・50間の縁面距離を大きくし、これにより、電極50・50を流れる電流が、図9にて矢印にあるように凹溝wを迂回して流れるようにすることで、発熱体5の不均一な発熱化を是正する手段である。
【0022】
次に図11は、発熱体5の上下の両面の一面側に電極50・50を一対に設けたときの、発熱体5の発熱化の不均一を是正するための別の手段の例を示している。
【0023】
この手段は、発熱体5の、電極50・50を設けた一面側と反対側となる他面側の全面に、導電ペイント等の電気伝導の良い部材yを印刷し焼き付けておくことで、電極50・50に電気を印加したときに、一方の電極50から発熱体5を経て他方の電極50に流れる電流が図11において矢印に示しているように、一方の電極50からこの電気伝導の良い部材yを経て他方の電極50に向けて流れるようになることで、発熱体5の各部の発熱化が均一になるようにする手段である。
【0024】
この手段は、前述の一対の電極50・50の境界部位に凹溝wを形設する手段と組み合わせて併用することで発熱体5の発熱化を一層均一にし得るようになる。
【0025】
また、この手段において、発熱体5の電極を設ける一面側と反対側の他面側に設ける電気伝導の良い部材yは、熱伝導の良い部材を用いた場合においても、発熱化を均一にする効果が得られる。また、このことから、電気伝導の良い部材yは熱伝導も良いものであることが一層有効である。
【0026】
発熱体5は、それの一面側に設けた電極50・50に端子60・60を接続して、発熱主体部hに構成する。
【0027】
そして、この通電部となる発熱主体部hは、樹脂等の絶縁材(モールド材)zによりインサート成形し、図12に例示しているよう端子60・60のリード線61・61を接続する電気接続部となる外端側の端部60a・60aを残して、そっくり被覆成形し、通電部が密封された防水型の発熱部Hにする。
【0028】
このモールド材zによりインサートモールドする際、発熱主体部hは、図12・図13にあるよう、板状の発熱体5の電極50・50を一対に設けた一面側が上面側となるよう金型内にセットし、かつ、下面側となる発熱体5の電極50・50を設けない他面側の下方を包むモールド材zの肉厚を薄くするとともに、この肉薄部の下方に熱動弁Vの熱応動素子3の感温部30の外端に嵌合していく嵌合凹部uを形成するようにモールドする。
【0029】
これにより、通電部である発熱主体部hは、端子60のリード線61を結線するための電気接続部となる端部60aだけを突出させた状態としてモールド材zにより被覆成形されるが、この端子60の周面を介して内部の電極50および発熱体5に水が浸入していくおそれがあるので、この端子60は、図14に例示しているように、ジグザグ状または波状または櫛歯状に形成していて、モールドしたときの縁面距離を長くしておくことが有効であり、これによって、発熱体5が冷えてケース7の内部が負圧になって水分を吸い込むようになっても、発熱体5まで水分が至らないようにすると共に、発熱体5が発熱しケース7内部が正圧になった際に水分を外部に逃がして、冷熱の繰り返しでも発熱体に水分が影響しないようになる。
【0030】
また、端子60の縁面を伝って浸入する水を防ぐため、図15に例示しているように、その端子60の長手方向の中間部位で、モールドの際にモールド材z内に埋没する部位の外周に、Oリング状の弾性材8を嵌合して密着しておいて、図16にあるようにモールドするようにしてもよい。
【0031】
また、発熱体5は、図17に例示しているように、樹脂材等の絶縁材で有底の筒状に形成したケース7内に、電極50・50を設けた一面側と反対の他面側が下になる姿勢として挿入し、かつ、このケース7は、それを成形する樹脂材の絶縁材の肉厚を、底壁70において肉薄に形成しておき、これを、肉薄の底壁70側が下面側となる姿勢として金型内にセットして図18にあるようにモールド材zによりインサートモールドして密封し、二重の防水型に形成するようにすることも有効である。
【0032】
この図18に示すよう、発熱体5を挿入したケース7の外周をモールド材zでモールドするとき、モールド材zによるモールドは、端子60の電気接続部とする端部60aを突出させ、また、ケース7の外周で底壁外面側のモールドは、その底壁の外面側の熱応動素子の感温部が当接する中央部位の接触面の外周周辺部位のモールドとして、ケース7の底壁70の下面側の熱応動素子3の感温部30の外端面が接当する中央部位にはモールドするモールド材zが無い状態として、発熱体5を挿入したケース7の底壁70の下面が熱応動素子3に直接当接していくようにしてよい。熱応動素子3の感温部30との接触面は熱伝導の点からできるだけ薄肉とすることが望ましく、また、発熱体5が直接接触するので耐熱性が要求される。ケース7はモールド性等を考慮する必要が無く材料、成形条件等選択できるので耐熱性がある材料を使用し接触面の肉厚を薄くすることができる。そしてモールド材zは薄肉部がないのでモールドしやすく、安価な材料の採用もできる。
【0033】
また、この発熱体5を挿入するケース7は、それを成形する樹脂等の絶縁材と、インサートモールドするモールド材zとに材質の差異が有る場合に、ケース7の周面とモールドしたモールド材zとの間に、冷熱の繰り返しにより剥離が生じ、それによる間隙を介し水が浸入して、発熱体5が水分の影響を受けるようになる場合がある。
【0034】
このことから、ケース7は実施例として例示する図19にあるように、周壁の外面側に波状部7aを形設して縁面距離を長くしておいて図20にあるようにモールドするか、図21にあるよう、波状7aを形成した周壁から底壁70の外周部を垂下するリング状部7bをさらに設けて図22にあるようモールドすることで縁面距離を長くしておき、これにより、発熱体5が冷えてケース7の内部が負圧になって水分を吸い込むようになっても発熱体5までは水分が至らないようにするとともに、発熱体5が発熱してケース7内部が正圧になった際に水分を外部に逃して、冷熱の繰り返しでも発熱体5に水分が影響しないようにする。
【0035】
また、この防水のための手段は、上述の縁面距離を長くする手段にかえて、図23に示している例のように、ケース7の外周面にOリング状の弾性材8を嵌着しておいて図24にあるようモールドすることで、剥離が生じたときのシール性をこの弾性材8により保持せしめるようにしてもよい。
【0036】
このようにして、発熱部Hをモールドすることで、完全に気密性が保たれ、冷熱の繰り返しにより気密性が破れたとしても発熱体5および電極50らの通電部分が水分の影響を受けないようになる。
【0037】
そして、このモールド材zによりモールドした発熱部Hは、例えば、バルブ部Aが図5にあるように形成され、それのボディ1の上面側に設けた組付座14に、保持部材4の底面側の組付座41を接合して保持部材4を組み付け、それに熱応動素子3を挿し込んで保持させるようにしてある場合においては、この保持部材4に保持せしめた熱応動素子3の感温部30の外端面に、モールド材zでモールドした発熱部Hを、それの発熱体5の電極50・50を設けた一面側と反対の他面側が接触状態となるように載架して、モールド材zによりモールドした部位に成形しておく組付座90・90を、保持部材4に形設しておく筒状の組付台43・43の上面に対応させて、セットネジ91・91により締着することで、保持部材4に図25に示しているように組み付けて、熱動弁Vに組み立てるようにする。
【0038】
また、発熱部Hがモールド材zによりモールドされた際そのモールド部に嵌合凹部uが形成されている場合には、この嵌合凹部uを熱応動素子3の感温部30の外端側に嵌合させる。
【0039】
次に図26および図27は、発熱部Hを配管等の凍結防止用のヒーターとして用いる手段を示している。
【0040】
図26は、導水用の配管pに設けた角柱部92に、図20にあるように取付面側が平面になるようモールド材zで被覆モールドした発熱部Hを組み付けて、配管p内の導水が凍結するのを防止するためのヒーターとしている例であり、また図27は、モールド材zで成形する際に、取付面側が弧面になるように成形しておいた発熱部Hを、配管pの外面に当接し、別に形成して配管pに嵌合させるU字形の取付金具93に組付座90・90を対向させてセットネジ91・91を螺合することで配管pの外面に装着し、その配管p内の導水の凍結防止用のヒーターとして用いている例である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による熱動弁の発熱部は、板状の発熱体5の上下の両面のうちの一面側に、電気的に区分された電極50・50を一対に設け、これらに端子60・60を接続して、この電極50・50を設けた側と反対の他面側には、電極も端子も電極板も無い状態にして、熱応動素子3に対する設置側となるように、前記一対の端子60・60の電気接続部とする端部60a・60aを除いて、樹脂等の絶縁材zにより被覆モールドして、密封するので、完全な防水ができ、熱応動素子3の組み付けが適確に行なえる。
請求項1に記載の第1の発明にあっては、ケース7の外面とモールド成形した絶縁材との間に生成される間隙を介して発熱部に水分が侵入するようになるのを防止するとともに、発熱部の発熱体の不均一な発熱化が是正できるようになる。
また、請求項2に記載の第2の発明にあっては、ケース7の外面とモールド成形した絶縁材との間に生成される間隙を介して水分が発熱部に侵入するようになるのを防止できるようになる。
また請求項3に係る発明にあっては、ケース7の外面とモールド成形した絶縁材との間に生成してくる間隙を介して水分が発熱部に吸引されていくようになるのを、ケース7外面の縁面距離を長くしたことと、ケース7外面に沿い生成してくる間隙により形成される水分の侵入路の途中をOリング状の弾性体8により遮断することで、確実に防止し得る。
また請求項4に係る発明にあっては、ケース7外面とモールド成形した絶縁材との間に生成される間隙を介しての発熱部への水分の侵入と、端子60の外面とモールド成形した絶縁材との間に生成される間隙を介しての発熱部への水分の侵入との両方が、ケース7外周に設けた波状部7a若しくは凸状リング7bによるケース7の外面の縁面距離を長くしたことと、端子60を櫛歯状・波形状に形成して、該端子60の電極に接続する端部から他端の電気接続部とする端部60aまでの縁面距離を長くしたこと、とにより防止できるようになる。
また請求項5に係る発明にあっては、ケース7外面とモールド成形した絶縁材との間に生成される間隙を介しての発熱部への水分の侵入と、端子60の外面とモールド成形した絶縁材との間に生成される間隙を介しての発熱部への水分の侵入との両方が、ケース7外周に設けた波状部7a若しくは凸状リング7bによりケース7の外面の縁面距離を長くしたことと、端子60の外面の長手方向の途中に嵌めたOリング状の弾性体8により、端子60の外面に沿い生成される間隙による水分の侵入路の途中を遮断すること、とによって防止できるようになる。
【0042】
また、この発熱部Hは、モールド材zで被覆モールドすることで防水性が優れていることから湿度の高い場所、水のかかる場所などにおけるヒーター(凍結防止ヒーター)としても有効に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従前の熱動弁の全体の縦断側面図である。
【図2】 同上熱動弁の駆動部の縦断側面図である。
【図3】 同上熱動弁の別の形態のものの縦断側面図である。
【図4】 本発明に用いる熱動弁の参考例の側面図である。
【図5】 同上の熱動弁の縦断側面図である。
【図6】 同上の熱動弁の発熱主体部の平面図である。
【図7】 同上の発熱主体部の側面図である。
【図8】 同上の発熱主体部の作用の説明図である。
【図9】 同上の発熱主体部の発熱体の一面側に凹溝を設けたときの作用の説明図である。
【図10】 同上の発熱主体部の発熱体に凹溝を設けた例の平面図である。
【図11】 同上の発熱主体部の発熱体の他面側に電気伝導および熱伝導のよい材料を印刷し焼付けて設けた場合の作用の説明図である。
【図12】 同上の発熱主体部を、樹脂等の絶縁材よりなるモールド材でモールドして被覆密封した発熱部の縦断側面図である。
【図13】 同上の発熱部の縦断正面図である。
【図14】 同上の発熱主体部の端子の斜視図である。
【図15】 同上の発熱主体部の端子に、Oリング状の弾性材を嵌着した状態の斜視図である。
【図16】 同上の発熱主体部の端子に弾性材を装着してモールドした発熱部の縦断側面図である。
【図17】 同上の発熱主体部と、それを挿入する樹脂等の絶縁材よりなるケースとの縦断正面図である。
【図18】 同上の発熱主体部をケースに挿入してモールドした発熱部の縦断正面図である。
【図19】 本発明を実施せる発熱部の発熱主体部およびケースの縦断正面図である。
【図20】 同上の発熱主体部の同上のケースに挿入してモールドした発熱部の縦断正面図である。
【図21】 同上の発熱主体部およびさらに別の形態のケースの縦断正面図である。
【図22】 同上の発熱主体部を同上のケースに挿入してモールドした発熱部の縦断正面図である。
【図23】 本発明に用いる発熱部の発熱主体部を挿入したケースの外周にOリング状の弾性材を嵌着した例の縦断正面図である。
【図24】 同上の発熱部の発熱主体部を挿入したケースの外周に弾性材を嵌着してモールドした例の縦断正面図である。
【図25】 同上のモールドした発熱部を組付けた熱動弁の正面図である。
【図26】 同上のモールドした発熱部を、導水用の配管の外周に装着して凍結防止用のヒーターとして用いる場合の発熱部を組み付けた配管の縦断正面図である。
【図27】 同上のモールドした発熱部をU字形の取付金具により配管の外周に装着して凍結防止用のヒーターとして用いる場合の発熱部を組み付けた配管の縦断正面図である。
【符号の説明】
A…バルブ部、B…駆動部、H…発熱部、h…発熱主体部、V…熱動弁、a…シール膜、b…ゴムブッシュ、p…配管、u…嵌合凹部、w…凹溝、y…熱伝導良い部材、z…モールド材、1…ボディ、10…流体入口、11…流体出口、12…流路、13…弁室、14…組付座、2…弁体(バルブ)、20…弁軸、3…熱応動素子、30…感温部、31…作動ロッド、4…保持部材、40…押さえ蓋、41…組付座、42…通気口、43…組付台、5…発熱体、50…電極、6…電極板、60…端子、60a…外端部、61…リード線、7…ケース、7a…波状部、7b…リング状部、70…底壁、8…弾性材、90…組付座、91…セットネジ、92…角柱部、93…取付金具。
Claims (5)
- 樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部(h)を挿入せしめるケース(7)には、該ケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース(7)の周壁の外面側の部位に、波状部(7a)若しくは凸状リング(7b)を設けて、該ケース(7)の外面の縁面距離を長くし、発熱主体部(h)は、発熱体(5)の熱応動素子(3)に対し接触状態とする面と反対側の一面側に、電極(50)・(50)を電気的に区分して一対に設け、かつ、区分された一対の電極の境界部分に発熱体(5)の内部に刳り込む凹状の溝部(w)を設けて電極(50)・(50)間の縁面距離を延ばし、この発熱主体部(h)を前記ケース(7)内に挿入し、そのケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース(7)の周壁の外面部位と該ケース(7)の上面側の部位とを、絶縁材(z)で被覆モールドして、前記発熱主体部(h)を該ケース(7)内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部。
- 樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部(h)を挿入せしめるケース(7)には、該ケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース(7)の周壁の外面側の部位に、波状部(7a)若しくは凸状リング(7b)を設けて外面の縁面距離を長くし、このケース(7)に発熱主体部(h)を挿入し、そのケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース(7)の周壁の外面部位と該ケース(7)の上面側の部位とを、絶縁材(z)で被覆モールドして、前記発熱主体部(h)を該ケース(7)内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部。
- 樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部(h)を挿入せしめるケース(7)には、該ケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース(7)の周壁の外面側の部位に、波状部(7a)若しくは凸状リング(7b)を設けて外面の縁面距離を長くし、かつ、側壁の外面側または外周面に、Oリング状の弾性体(8)を嵌めて装着し、このケース(7)に発熱主体部(h)を挿入し、そのケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース(7)の周壁の外面部位と該ケース(7)の上面側の部位とを、絶縁材(z)で被覆モールドして、前記発熱主体部(h)を該ケース(7)内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部。
- 樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部(h)を挿入せしめるケース(7)には、該ケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース(7)の周壁の外面側の部位に、波状部(7a)若しくは凸状リング(7b)を設けて外面の縁面距離を長くし、発熱主体部(h)は発熱体(5)に設けた電極(50)に接続する端子(60)を、波形状、櫛歯状に形成して、該端子(60)の電極(50)に接続する端部から他端の電気接続部とする端部(60a)までの縁面距離を長くし、この発熱主体部(h)を前記ケーシング(7)に挿入し、そのケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース(7)の周壁の外面部位と該ケース(7)の上面側の部位とを、絶縁材(z)で被覆モールドして、前記発熱主体部(h)を該ケース(7)内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部。
- 樹脂等の絶縁材により有底の円筒状に形成して発熱主体部(h)を挿入せしめるケース(7)には、該ケース(7)の底壁外面における熱応動素子の感温部が当接する接触面の外周周辺部位および該ケース(7)の周壁の外面側の部位に、波状部(7a)若しくは凸状リング(7b)を設けて外面の縁面距離を長くし、発熱主体部(h)の発熱体(5)に設けた電極(50)・(50)に接続する端子(60)・(60)には、長手方向の中間部位のまわりに、Oリング状の弾性体(8)を嵌めて密着せしめ、この発熱主体部(h)を前記ケース(7)に挿入し、そのケース(7)の底壁外面における熱 応動素子の感温部が当接する中心部の接触面の外周周辺部位と該ケース(7)の周壁の外面部位と該ケース(7)の上面側の部位とを、絶縁材(z)で被覆モールドして、前記発熱主体部(h)を該ケース(7)内に密封したことを特徴とする主として熱動弁に用いる発熱部。
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