JP4218431B2 - ねじ締付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はねじ締付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被締付け物を貫通した多角形頭のねじにナットを締め付けるためのねじ締付け装置として、図1に示すように、ねじ51を貫通させた被締付け物10を保持する保持具20と、被締付け物10を保持具20に対して押圧又は離間するようにその長手軸線方向に移動可能な押圧具30と、ねじ51に挿入部材53、54を挟んでナット52を締め付けるための締付け具40とを備えたねじ締付け装置100が公知である。この押圧具30は、ナット52の締付け時に発生するねじ51の回転力に抗してねじ頭を不動に保持するために、ねじ頭の上側面と係合するようにねじ頭の上方で延びているねじ頭保持部32をさらに備えている。
【0003】
ところが、このようにねじ頭保持部32とねじ頭の上側面と係合させる方法では、ねじ頭保持部32とねじ頭の上側面の距離が小さすぎると、図1に示すように、ねじ先端51aが浮き上がってねじ頭51bが沈んだ状態となり、この状態でナット52を締め付けると、ナット52とねじ頭51bの間の挿入部材53の下側に大きな力が生じて挿入部材53が壊れてしまう。
【0004】
逆に、ねじ頭保持部32とねじ頭の上側面の距離が大きすぎると、図2に示すように、ねじ先端51aが沈んでねじ頭51bが浮き上がった状態となり、この状態でナット52を締め付けると、ナット52とねじ頭51bの間の挿入部材53の上側に大きな力が生じて挿入部材53が壊れてしまう。このように、ねじを確実に保持することができないという問題があった。
【0005】
そこで、ねじ頭保持部32をねじ頭51bの両側面と係合させる方法が提案されている。この場合、ねじ頭保持部32は、押圧部30の長手軸線に平行に延びた溝部の形態である。これにより、ねじ51が上下方向にずれている場合にもねじ頭51bをねじ頭保持部32の溝部に保持することができる。しかしながら、ねじ頭51bが所定位置から横にずれている場合には、ねじ頭51bがねじ頭保持部32の溝部内に保持されないで押圧具30によって直接的に押圧されてしまうため、ナット52とねじ頭51bの間の挿入部材53に大きな力が生じて挿入部材53が壊れてしまう。これを避けるためにこのねじ頭保持部32の溝部の幅を広げることによりねじ頭51bの横のずれを許容することが考えられるが、溝部内でねじ頭の回転を防ぐためには溝部の横幅が小さい必要があり、溝部の横幅を広げるには限界がある。このように、従来のいずれの方法でもねじを確実に保持することができないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、ねじを確実に保持しうるねじ締付け装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るねじ締付け装置によれば、被締付け物を保持する保持具と、押圧具が被締付け物を保持具に対して押圧する伸長位置と、押圧具が被締付け物と離間した後退位置との間においてその長手軸線方向に移動可能に配置された押圧具と、被締付け物を貫通した多角形頭のねじに締付け物を締め付ける締付け具と、押圧具が伸長位置に位置する時にねじの頭を不動に保持するために押圧具の長手軸線に平行に延びている溝部を有するねじ頭保持部とを備えたねじ締付け装置において、ねじ頭保持部は、押圧具の長手軸線及びねじの長手軸に直角な横断方向に自由に移動できるように押圧具に取り付けられている。このように、ねじ頭保持部が横断方向に自由に移動可能であるので、押圧具が伸長位置に移動する時にねじが所定位置からずれている場合でも、ねじ頭が押圧具のねじ頭保持部と接触してガイドされてねじ頭保持部の溝内に保持されるように、ねじ頭保持部が横断方向に移動することができる。それゆえ、ねじを確実に保持することができる。
【0008】
請求項2に係るねじ締付け装置によれば、ねじ頭保持部の溝部の被締付け物側が拡開している。これにより、ねじ締付け手順の押圧段階において、押圧具が被締付け物に向けて後退位置から伸長位置に移動する時にねじ頭が溝部にガイドされて溝部内に保持されうる範囲をより広くすることができる。それゆえ、ねじをより確実に保持することができる。
【0009】
請求項3に係るねじ締付け装置によれば、押圧具は、伸長位置において被締付け物の内部に配置される。このように、押圧具が伸長位置にある時に押圧具が被締付け物の内部に配置されるので、押圧具に取り付けられたねじ頭保持部によってねじ頭を保持するのが容易になる。それゆえ、ねじをより確実に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は本発明のねじ締付け装置100の全体図である。図3に示すように、ねじ締付け装置100は、多角形頭のねじ51を貫通させた被締付け物10を保持する保持具20と、被締付け物10を保持具20に対して押圧又は離間するようにその長手軸線方向に移動可能な押圧具30と、被締付け物10を貫通したねじ51との間で挿入部材53、54を挟んで締付け物としてのナット52を締め付けるための公知の締付け具40とを概ね備えている。
【0011】
被締付け物10は、本実施例では、スイッチの接点部材である。このスイッチ接点部材10は、下側基部10aと、下側基部10a上に配置された、コの字形断面の銅製の上側部材10bとを備えている。この上側部材10bの側面にはねじ51の径よりも大きな穴が設けられており、ねじ51の先端51aがこの側面の外側でねじ頭51bがこの側面の内側となるように、ねじ51がこの穴を貫通して配置されている。また、ナット52と上側部材10bの間を電気的に絶縁するために樹脂製の挿入部材53、54をナット52と上側部材10bの側面との間に挟むようにナット52がねじ51に仮止めされている。そのため、ナット52を締め付ける必要がある。
【0012】
保持具20は、押圧具30の押圧に抗して被締付け物10を保持する。本実施例において、被締付け物10はその底面において凹状部分10dを有し、保持具20はその上面において凹状部分10dに対応する形状の凸状部分21を有する。このような構成により、被締付け物10の凹状部分10dを保持具20の凸状部分21に載せるだけで、被締付け物10を保持具20に確実に係合させて保持することができる。
【0013】
押圧具30は、空気シリンダ(図示しない)に接続されており、被締付け物10を保持具に対して押圧する伸長位置と、被締付け物10と離間した後退位置との間においてその長手軸線方向に移動可能に配置されている。押圧具30は、好ましくは、被締付け物10の凹部10cに対応する形状を有する突部31を先端に有し、伸長位置において押圧具30の突部31を被締付け物10の凹部10cに係合させて被締付け物10を正確に押圧保持する。
【0014】
次にねじ頭保持部32について説明する。図4は本発明のねじ締付け装置の側面図であり、図5は本発明のねじ締付け装置の断面図である。図4及び5に示すように、押圧具30は、ナット52の締付け時に回転力が発生するねじ頭51bを不動に保持するためにさらにねじ頭保持部32を備えている。ねじ頭保持部32は、上側部材32aと、押圧具30の長手軸線に平行に延びている溝部33をその内側において有している横断部材32bとで構成されている。これにより、ナット52の締付け時、すなわち、押圧具30が伸長位置に位置する時、この溝部33においてねじ51の両側面を保持することにより、回転力が発生するねじ頭51bを不動に保持することができる。
【0015】
また、ねじ頭51bを包囲する溝部33を有する横断部材32bは、押圧具30の長手軸線及びねじ51の長手軸に直角な横断方向に延びている凸状部分32cを有しており、上側部材32との間に挟まれて、押圧具30の外面における横断部材32bの凸状部分に対応する形状の凹状通路30b上において自由に移動可能に配置されている。このように、溝部33を有するねじ頭保持部32が押圧具30に関して横断方向に自由に移動できるように取り付けられているので、押圧具30が伸長位置に移動する時にねじ頭51bが所定位置からずれている場合でも、ねじ頭51bが押圧具30のねじ頭保持部32と接触してガイドされてねじ頭保持部32の溝部33内に保持されるように、ねじ頭保持部32が横断方向に移動する。これにより、ねじ51を確実に保持し、ねじ51の締付けを確実に行うことができる。
【0016】
また、図6の本発明のねじ締付け装置のねじ頭保持部32の拡大図に示すように、上側部材32aは、前述のように横断部材32bを押圧具30との間で保持する機能の他に、その側面が横断部材32bの溝部33と係合することにより、横断部材32bの横断方向の移動範囲を制限するストッパの機能も有する。なお、上側部材32aの横幅B3は、ねじ頭51bの幅寸法B1以下である。また、溝部33の横幅B2はねじ頭51bの幅寸法B1よりも大きくかつねじ頭の最大寸法よりも小さい。
【0017】
次に本発明のねじ締付け装置を用いたねじ締め付け手順について説明する。まず、被締め付け物10の位置決め段階において、押圧具30を後退位置に配置し、被締付け物10を保持具20上に保持する。次の押圧段階において、押圧具30を後退位置から伸長位置へ移動させて被締付け物10を押圧具30と保持具20の間で押圧保持する。この時、ねじ頭51bが所定位置からずれている場合にも、ねじ頭保持部32がねじ頭51b側に移動してねじ頭51bを溝部33内に確実に保持することができる。次に締付け段階において、締付け具40でナット52をねじ51に締め付ける。最後の被締め付け物10の取り外し段階において、押圧具30を伸長位置から後退位置へ移動させて被締付け物10を取り外すことにより、ねじ締付け手順が完了する。
【0018】
好ましくは、この溝部33の被締付け物10側の部分33aは、拡開した形状となっている。これにより、ねじ頭51bが所定位置から比較的に大きく横にずれている場合にも、ねじ頭51bは、拡開している部分にガイドされて溝部33に保持されうる。
【0019】
なお、押圧具30が被締付け物10の内部に配置されていると、押圧具30と別の部材を用いることなく、押圧具30によってねじ頭51bを不動に保持することができるという利点があるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のねじ締付け装置の断面図である。
【図2】従来の別のねじ締付け装置の断面図である。
【図3】本発明のねじ締付け装置の全体図である。
【図4】本発明のねじ締付け装置の側面図である。
【図5】本発明のねじ締付け装置の断面図である。
【図6】本発明のねじ締付け装置のねじ頭保持部の拡大図である。
【符号の説明】
10…被締付け物
20…保持具
30…押圧具
32…ねじ頭保持部
33…溝部
40…締付け具
51…多角形頭のねじ
52…ナット
100…ねじ締付け装置
Claims (3)
- 被締付け物を保持する保持具と、
押圧具が前記被締付け物を前記保持具に対して押圧する伸長位置と、押圧具が前記被締付け物と離間した後退位置との間においてその長手軸線方向に移動可能に配置された押圧具と、
前記被締付け物を貫通した多角形頭のねじに締付け物を締め付ける締付け具と、
前記押圧具が前記伸長位置に位置する時に前記ねじの頭を不動に保持するために前記押圧具の長手軸線に平行に延びている溝部を有するねじ頭保持部とを備えたねじ締付け装置において、
前記ねじ頭保持部は、前記押圧具の長手軸線及び前記ねじの長手軸に直角な横断方向に自由に移動できるように前記押圧具に取り付けられていることを特徴とするねじ締付け装置。 - 前記ねじ頭保持部の溝部の被締付け物側が拡開していることを特徴とする請求項1に記載のねじ締付け装置。
- 前記押圧具は、前記伸長位置において前記被締付け物の内部に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ締付け装置。
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