JP4217705B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信分野において、送信機がSDMA(Space Division Multiple Access)を利用したMIMO(Multi Input Multi Output)通信を行う場合の、その通信信号を受信して復調する受信装置に関する。
無線通信において、送信機がSDMAを利用したMIMO通信を行う場合、AA(Adaptive Array:アダプティブアレイ)受信を行う受信機では、複数本のアンテナから受信信号それぞれに対し、位相、振幅を制御するウェイトを乗算することにより、空間的に異なる信号源から発せられた所望信号と干渉信号を分離して抽出し、復調する。
近年注目されているMIMO通信の方式例を図7〜図9に示す。図7に示すシステムAは、送信機TXは複数のアンテナにて信号S1,S2を個別に送信するオムニ(Omni)送信を行い、受信機の受信ユニットRX1,RX2にて信号S1,S2を個別にAA受信し、合成して復調するシステムである。このシステムAは、送信機TXの負荷が少ないが、受信機の負荷が大きいのが特徴である。
図8に示すシステムBは、送信機は送信ユニットTX1,TX2にて信号S1,S2を個別にAA送信し、受信機は受信ユニットRX1にて信号S1を、また受信ユニットRX2にて信号S2を受信して復調し、これを合成するOmni受信するシステムである。このシステムBは、送信機TXの負荷が非常に大きいが、受信機の負荷は少ないのが特徴である。
図9に示すシステムCは、送信機と受信機とが共にAAを装備し、AA送受信を行うシステムである。このシステムCは、通信性能は良いが、送信機、受信機共に負荷が非常に大きいという特徴がある。
SDMAを実現するためにはAA送信技術が必須であり、一般的にはAA受信よりもAA送信の方が困難とされている。このため、現行のMIMO通信を行う無線通信システムでは上記システムAを採用するのが一般的となっている。
ここで、システムBやシステムCにおけるSDMA通信が行える送信機に対向する受信機に注目してみると、システムBではOmni受信、システムCではAA受信を行っている。つまり、SDMAを利用したMIMO通信において、受信方式はOmni受信でもよいが、より性能を向上させるためにはAA受信を採用する、といったコンセプトになる。つまり、受信端末に固定的にAA受信機能かOmni受信機能のいずれかを搭載させるだけであり、その両者を選択的に切り替えて受信させるというシステムは見られない。そのため、AA受信単機能を搭載した受信機では、周囲の環境によってはOmni受信でも十分な性能が得られるにもかかわらずAA受信を行うため、受信機側に消費電力等で大きな負荷を与える問題点があった。
SDMAを利用したMIMO通信では、図10のグラフに示したように、フェージング速度が大きい場合はAA受信の効果があるが、フェージング速度が小さい場合はAA受信の効果がなく、Omni受信とほぼ同じ性能になる。例えば、フェージング速度8km/hのOmni受信の曲線B1とAA受信の曲線B2との信号ノイズ比(SNR)を比較すると、特に高く周波数の帯域でOmni受信で信号ノイズ比に9dB≧の差がある。これに対して、フェージング速度0km/hのOmni受信の曲線A1とAA受信の曲線A2との信号ノイズ比を比較すると、周波数に関係なくほとんど差がない。そのため、受信信号品質が安定している環境ではOmni受信の単機能を受信装置に備えさせればよいという要求がある。
また、一般的にAA受信はOmni受信に比べて受信感度が良く、性能が厳しく求められるような通信に向くが、反面、AA受信処理のためには大きな信号処理能力が必要であり、消費電力が大きくなるため、低消費電力化が求められる電子機器、例えば携帯電話その他の携帯端末にはAA受信機能は搭載させない方が良いという実現性の問題点もある。
つまり、フェージング速度が小さく、Omni受信でもある程度の性能が見込めるような環境では、AA受信は余分な処理であり、消費電力の増大を引き起こすため、行わないほうが望ましい。反面、フェージング速度が大きい、信号ノイズ比が大きいためにエラー率が大きいといった環境では、AA受信でなければ良好な通信が望めないという状況も起こる。
特開2002−50989号公報
本発明は、上記のような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、SDMAを利用し、送信機がAA送信を行うMIMO通信システムにおいて、AA受信とOmni受信を受信電波状況によって自動的に切り替えることにより、通信品質の安定性と共に負荷の軽減も図れる受信装置を提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る受信装置は、複数のアンテナそれぞれの受信した受信信号オムニ復調すオムニ受信手段と、前記受信信号アダプティブアレイ方式にて復調すアダプティブアレイ受信手段と、前記受信信号を前記オムニ受信手段または前記アダプティブアレイ受信手段のいずれか一方入力る入力切替え手段と、前記受信信号の信号品質を逐次検出する品質検出手段と、前記質検出手段が逐次検出する前記信号品質に基づき、前記入力切替え手段を用いて前記オムニ受信手段または前記アダプティブアレイ受信手段のいずれか一方に前記受信信号を入力させる受信方式判定手段とを備え、前記受信方式判定手段は、前記信号品質の移動平均値が閾値よりも劣化した場合、または前記信号品質が所定回数連続して閾値よりも劣化した場合に、前記受信信号を前記アダプティブアレイ受信手段に入力させ、前記移動平均値が閾値よりも良化した場合、または前記信号品質が所定回数連続して閾値よりも良化した場合に、前記受信信号を前記オムニ受信手段に入力させるものである。
上記の特徴において、前記受信装置は、多入力多出力(MIMO)通信が実行される無線通信システムにおいて用いられ、前記複数のアンテナのそれぞれは、複数のアンテナを有する送信機から送信された複数の個別信号が混在した信号を受信し、前記オムニ受信手段は、前記入力切替え手段から前記受信信号が入力された場合、前記オムニ復調によって、前記受信信号に含まれる前記複数の個別信号を分離し、前記アダプティブアレイ受信手段は、前記入力切替え手段から前記受信信号が入力された場合、前記アダプティブアレイ方式を用いて、前記受信信号に含まれる前記複数の個別信号を分離する。上記の特徴において、前記信号品質は、前記受信信号のフェージング速度であ
上記の特徴において、前記信号品質は、前記受信信号の受信エラー率である
上記の特徴において、前記信号品質は、前記受信信号の信号レベルである
上記の特徴において、前記質検出手段は、前記受信信号の変調方式を判定し、前記受信方式判定手段は、前記変調方式の変調多値数が多いほど、前記閾値を高くすることによって、前記受信信号を前記オムニ受信手段に優先的に入力させる
本発明によれば、SDMAを利用し、送信機がAA送信を行うMIMO通信システムにおいて、AA受信とOmni受信を受信電波状況によって自動的に切り替えることにより、通信品質の安定性と共に負荷の軽減も図れる受信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形態の受信装置100を示し、本受信装置100は、AA受信機能とOmni受信機能とを搭載し、フェージング速度の大小に応じてそのAA受信機能とOmni受信機能とを切り替え、消費電力の低減化と受信品質の安定化化を共に図ることを特徴としている。
図1に示すように、本受信装置100は複数の、ここでは2本のアンテナ11a,11b、このアンテナ11a,11bの受信信号に対してRF処理を行うRF部12a,12b、RF部12a,12bそれぞれの復調信号に対してA/D変換するA/D部13a,13b、このA/D部13a,13bにより変換された受信デジタル信号をAA受信処理系とOmni受信処理系との何れかに切り替えて出力するスイッチ(SW)14a,14bを前段部として備えている。
本受信装置100はさらに、2系統のAA受信処理ユニット151,152、同様に2系統のOmni受信処理ユニット161,162を備え、さらに、受信方式判定部17を備えている。尚、Omni受信系統に切り替わる状態では、スイッチ(1)14aは受信デジタル信号Xd1をOmni受信処理ユニット(1)161に入力し、スイッチ(2)14bは受信デジタル信号Xd2をOmni受信処理ユニット(2)162に入力する接続である。
AA受信処理ユニット151,152の内部構成は共通であり、それぞれ、アンテナ11a側の受信デジタル信号に対して受信ウェイトを掛算する第1ウェイト掛算器18、アンテナ11b側の受信デジタル信号に対して受信ウェイトを掛算する第2ウェイト掛算器19、これらのウェイト掛算器18,19に与える受信ウェイトを算出する受信ウェイト演算部20、第1、第2ウェイト掛算器18,19の出力を加算して受信信号を出力する加算器21を備えている。ここで、AA受信処理ユニット(1)151の出力する受信信号はy1、AA受信処理ユニット(2)152の出力する受信信号はy2を用いて区別する。
Omni受信処理ユニット161,162は共通の内部構成であり、それぞれ復調器(DEMOD)24を備えている。受信方式判定部17は、応答ベクトル計算部26、ドップラー周波数(FD)推定部27、そして受信方式切替え部28を備えている。
次に、上記構成の第1の実施の形態の受信装置による受信処理動作について説明する。2本のアンテナ11a,11bそれぞれはAA送信機からの送信信号S1,S2の混在する信号X1,X2を受信する。RF部12a,12bそれぞれはこの受信信号X1,X2の検波とベースバンド信号へのアナログ復調処理を行い、ベースバンド信号を出力する。A/D変換器13a,13bそれぞれは、ベースバンド信号をA/D変換して受信デジタル信号Xd1,Xd2それぞれを出力する。
現在の状態では、スイッチ14a,14bはいずれもAA受信系統に切り替えられた状態にあるとすると、受信デジタル信号Xd1,Xd2はAA受信処理ユニット(1)151、AA受信処理ユニット(2)152に同時に入力される。
AA受信処理ユニット(1)151における受信ウェイト演算部20はメモリに保持されている参照信号23とアンテナ11a側の受信デジタル信号Xd1、アンテナ11b側の受信デジタル信号Xd2とを用い、目的とする送信信号S1の係数が1、送信号S2の係数が0になるような受信ウェイトw1,w2を算出し、それぞれウェイト掛算器18,19に出力する。これにより、AA受信処理ユニット(1)151は、送信信号S1の復調信号である受信信号y1を加算器21から出力する。
AA受信処理ユニット(2)152における受信ウェイト演算部20は参照信号23とアンテナ11a側の受信デジタル信号Xd1,アンテナ11b側の受信デジタル信号Xd2とを用い、上記と同様の演算処理により、目的とする送信信号S2の係数が1、送信号S1の係数が0になるような受信ウェイトw1,w2を算出し、それぞれウェイト掛算器18,19に出力する。これにより、AA受信処理ユニット(2)152は、送信信号S1の復調信号である受信信号y1を加算器21から出力する。
他方、スイッチ14a,14bが共にOmni受信系統に切り替わっている場合、Omni受信処理ユニット(1)161では、スイッチ(1)14aからアンテナ11a側の受信デジタル信号Xd1を入力し、参照信号25を用いて復調処理し、受信信号y1として出力する。他方、Omni受信処理ユニット(2)162では、スイッチ(2)14bからアンテナ11b側の受信デジタル信号Xd2を入力し、参照信号25を用いて復調処理し、受信信号y2として出力する。
受信方式判定部17は、上記のAA受信系統とOmni受信系統とを次のようにして切り替える。受信方式判定部17における応答ベクトル計算部26は、受信デジタル信号Xd1,Xd2と復調受信信号y1,y2を用いて、例えば、特開2002−50989号公報に図1、図2を参照して記載されている受信応答ベクトルの算出手法により受信応答ベクトルを求める。これに対して、FD推定部27は、ドップラー周波数を推定し、これによってフェージング速度を推定する。フェージング速度はドップラー周波数FDによって表すことができ、ドップラー周波数FDが低いときはフェージング速度が小さく、ドップラー周波数FDが高いときはフェージング速度が大きい。そして、一般的に、フェージング速度が小さいほど、すなわちドップラー周波数FDが低いほど伝搬路の受信係数の変動は小さく、そのためOmni受信によっても安定した受信が可能である。逆に、ドップラー周波数FDが高い高いほど、すなわちフェージング速度が大きいほど伝搬路の受信係数の変動が大きいので、安定した受信のためにはAA受信が必要となる。
このドップラー周波数(FD)推定部27によるドップラー周波数FDの推定演算処理は、同上公報において図6を参照して記載されているドップラー周波数推定回路の演算手法により行う。つまり、応答ベクトル計算部26にて算出された現在のフレームのスロットにおける受信応答ベクトルと前フレームの対応するスロットにおける受信応答ベクトルとの相関値に基づいてドップラー周波数FDを推定するのである。そして受信方式切替え部28は、図2の表1を参照し、FD推定部27の求めたドップラー周波数FDが7Hzであれば受信信号品質が良好であるとしてOmni受信方式にすると判定し、FDが7Hz以上であればAA受信方式にすると判定し、その判定結果によりスイッチ14a,14bをOmni受信系統からAA受信系統に切り替えさせる。
以上により、本実施の形態の受信装置では、受信信号品質の良否をフェージング速度の大小によって判断し、フェージング速度が小さければ受信信号品質が比較的良好であると見なしてOmni受信を行い、フェージングが大きければ受信信号品質が悪いと見なしてAA受信に切り替えることができ、常時AA受信する場合よりも負荷を小さくすることができ、同時に受信信号品質が悪ければAA受信に切り替えることによって安定した受信もできるようになる。
尚、受信方式切替え部28はFD推定部27の逐次の計算結果に基づいて切替え判定するのではなく、FDの移動平均が7Hzを越えたときにAA受信方式に切り替えるという移動平均方式、あるいはFDが例えば10回連続して7Hzを越えたときにはAA受信方式に切り替えるカウンタ方式により切替え判定させることもできる。このような切替え方式を採用すれば、Omni受信方式/AA受信方式の頻繁な切替え動作を回避でき、より安定した動作を行わせることができる。
例えば、移動平均方式では、
Figure 0004217705
により、この移動平均値が図2の表1のFDの閾値7Hzを超えるか否かによって受信方式の切替え判断をするのである。また、カウンタ方式では、
Figure 0004217705
の判断規則に則って受信方式の切替え判断をするのである。
(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態の受信装置200について、図3及び図4を用いて説明する。本受信装置200は、AA受信機能とOmni受信機能とを搭載し、受信エラー率の大小に応じてそのAA受信機能とOmni受信機能とを切替え、消費電力の低減化と受信品質の安定化を共に図ることを特徴としている。
図3に示す本受信装置200は、図1に示した第1の実施の形態の受信装置100と大部分の構成を共通にするが、受信方式判定部17Aの構成を異にする。そこで、以下、この受信方式判定部17Aの構成について詳説し、また、それにより受信エラー率の大小に基づくAA受信とOmni受信との間の切替え動作について説明する。
受信方式判定部17Aは、AA受信処理ユニット151,152又はOmni受信処理ユニット161,162が出力する受信信号y1,y2に対して受信エラーを計算する受信エラー計算部31、この受信エラー計算部31の算出する受信エラーからエラー率を算定するエラー率測定部32、そして、このエラー率測定部32の算定するエラー率の大小によって受信方式の切替え判定を行う受信方式切替え部33を備えている。
この受信方式判定部17Aでは、受信エラー計算部31がAA受信系あるいはOmni受信系が出力する受信信号y1,y2に対して、例えばパリティチェックによってエラー信号を検出し、エラー率測定部32が一定期間の全受信信号に対するエラー信号の発生率FERを計算する。そして、受信方式切替え部33はこのエラー率FERが図4に示す表2の判断基準を参照し、エラー率FERが1%より小さければ受信電波が安定しているとして消費電力が少なくOmni受信を行う判定をし、逆にエラー率FERが1%以上であれば受信信号品質が不安定であるのでAA受信を行う判定をし、この判定結果をスイッチ14a,14bに出力する。これにより、スイッチ14a,14bを、第1の実施の形態と同様に、Omni受信系統とAA受信系統との間で切り替えさせることができる。
以上により、本実施の形態の受信装置200では、受信信号品質の良否を受信信号のエラー率の大小によって判断し、エラー率が小さければ受信信号品質が比較的良好であると見なしてOmni受信を行い、エラー率が大きければ受信信号品質が悪いと見なしてAA受信に切り替えることができ、常時AA受信する場合よりも負荷を小さくすることができ、同時に受信信号品質が悪ければAA受信に切り替えることによって安定した受信もできる。
尚、本実施の形態にあっても、受信方式切替え部33はエラー率測定部32の逐次の計算結果に基づいて切替え判定するのではなく、エラー率の移動平均が1%を越えたときにAA受信方式に切り替えるという移動平均方式、あるいはエラー率が例えば10回連続して1%を越えたときにはAA受信方式に切り替えるカウンタ方式により切替え判定させることもできる。このような切替え方式を採用すれば、Omni受信方式/AA受信方式の頻繁な切替え動作を回避でき、より安定的な動作を行わせることができる。
(第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態の受信装置300について、図5及び図6を用いて説明する。本受信装置300は、AA受信機能とOmni受信機能とを搭載し、受信信号の変調方式と受信信号レベルの大小に応じてそのAA受信機能とOmni受信機能とを切り替え、消費電力の低減化と受信品質の安定化を共に図ることを特徴としている。
図5に示す本受信装置300は、図1に示した第1の実施の形態の受信装置100と大部分の構成を共通にするが、受信方式判定部17Bの構成を異にする。そこで、以下、この受信方式判定部17Bの構成について詳説し、また、それにより受信信号の変調方式と受信信号レベルの大小に基づくAA受信とOmni受信取りの切替え動作について説明する。本受信装置300は特に、適応変調方式を採用した無線通信システムに対応するものである。
受信方式判定部17Bは、スイッチ14a,14bの出力する受信デジタル信号Xd1,Xd2に対してRSSIを測定するRSSI測定部41、AA受信処理ユニット151,152又はOmni受信処理ユニット161,162が出力する受信信号y1,y2から信号変調方式を判定し、またRSSI測定部41の測定したRSSIから受信レベルを判定する受信レベル・変調方式判定部42、そして、この受信レベル・変調方式判定部42の判定結果に基づき、変調方式に応じて設定される受信レベル基準よりも実際の受信レベルが大きいか小さいかによって受信方式の切替え判定を行う受信方式切替え部43を備えている。
この受信方式判定部17Bでは、RSSI測定部41において受信デジタル信号Xd1,Xd2に対して受信信号電界強度を測定する。そして測定したRSSI値を受信レベル・変調方式判定部42に出力する。受信レベル・変調方式判定部42は、RSSI測定値を受信レベルに換算し、また、AA受信処理ユニット151,152又はOmni受信処理ユニット161,162が出力する受信信号y1,y2から信号変調方式がQPSK、16QAM、64QAMの何れであるかを判定する。
そして、受信方式切替え判定部43は、図6の表3に示す判定基準に則り、例えば、
(1)QPSK方式であれば、受信レベルが10dBuVより小さい場合にはOmni受信、10dBuV以上であればAA受信と判定し、
(2)16QAM方式であれば、受信レベルが15dBuVより小さい場合にはOmni受信、15dBuV以上であればAA受信と判定し、
(3)64QAM方式であれば、受信レベルが20dBuVより小さい場合にはOmni受信、20dBuV以上であればAA受信と判定し、
この判定結果によりスイッチ14a,14bを該当する受信系統に切替え動作させる。
以上により、本実施の形態の受信装置300では、受信信号の変調方式と受信信号レベルの大小に応じてそのAA受信機能とOmni受信機能とを切り替え、受信信号品質が比較的良好であればOmni受信を行い、受信信号品質が悪ければAA受信に切り替えることができ、常時AA受信する場合よりも負荷を小さくすることができ、同時に受信信号品質が悪ければAA受信に切り替えることによって安定した受信もできる。
尚、本実施の形態にあっても、受信方式切替え部43は受信レベルの逐次測定結果に基づいて切替え判定するのではなく、受信レベルの移動平均が基準値を越えたときにAA受信方式に切り替えるという移動平均方式、あるいは受信レベルが例えば10回連続して基準値を越えたときにはAA受信方式に切り替えるカウンタ方式により切替え判定させることもできる。このような切替え方式を採用すれば、Omni受信方式/AA受信方式の頻繁な切替え動作を回避でき、より安定的な動作を行わせることができる。
また、上記の何れの実施の形態にあっても、2チャネルについて説明したが、これに限定されることはなく、3チャネル以上であっても同様に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態の受信装置のブロック図。 上記実施の形態において受信方式切替え判定部が参照するドップラー周波数の切替え基準の表1。 本発明の第2の実施の形態の受信装置のブロック図。 上記実施の形態において受信方式切替え判定部が参照する受信信号エラー率の切替え基準の表2。 本発明の第3の実施の形態の受信装置のブロック図。 上記実施の形態において受信方式切替え判定部が参照する変調方式とRSSIの切替え基準の表3。 従来のMIMO通信システムにおけるOmni送信・AA受信システムのブロック図。 従来のMIMO通信システムにおけるAA送信・Omni受信システムのブロック図。 従来のMIMO通信システムにおけるAA送信・AA受信システムのブロック図。 MIMO通信におけるAA受信とOmni受信との種々のフェージング速度に応じた信号ノイズ比特性を示すグラフ。
符号の説明
100,200,300…受信装置、11a,11b…アンテナ、12a,12b…RF部、13a,13b…A/D変換部、14a,14b…スイッチ、151,152…AA受信処理ユニット、161,162…Omni受信処理ユニット、17,17A,17B…受信方式判定部、26…応答ベクトル計算部、27…ドップラー周波数推定部、28…受信方式切替え判定部、31…受信エラー計算部、32…エラー率測定部、33…受信方式切替え判定部、41…RSSI測定部、42…受信レベル・変調方式判定部、43…受信方式切替え判定部。

Claims (6)

  1. 複数のアンテナそれぞれの受信した受信信号オムニ復調すオムニ受信手段と、
    前記受信信号アダプティブアレイ方式にて復調すアダプティブアレイ受信手段と、
    記受信信号を前記オムニ受信手段または前記アダプティブアレイ受信手段のいずれか一方入力る入力切替え手段と、
    前記受信信号の信号品質を逐次検出する品質検出手段と、
    前記質検出手段が逐次検出する前記信号品質に基づき、前記入力切替え手段を用いて前記オムニ受信手段または前記アダプティブアレイ受信手段のいずれか一方に前記受信信号を入力させる受信方式判定手段と
    を備え
    前記受信方式判定手段は、
    前記信号品質の移動平均値が閾値よりも劣化した場合、または前記信号品質が所定回数連続して閾値よりも劣化した場合に、前記受信信号を前記アダプティブアレイ受信手段に入力させ、
    前記移動平均値が閾値よりも良化した場合、または前記信号品質が所定回数連続して閾値よりも良化した場合に、前記受信信号を前記オムニ受信手段に入力させる
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信装置は、多入力多出力通信が実行される無線通信システムにおいて用いられ、
    前記複数のアンテナのそれぞれは、複数のアンテナを有する送信機から送信された複数の個別信号が混在した信号を受信し、
    前記オムニ受信手段は、前記入力切替え手段から前記受信信号が入力された場合、前記オムニ復調によって、前記受信信号に含まれる前記複数の個別信号を分離し、
    前記アダプティブアレイ受信手段は、前記入力切替え手段から前記受信信号が入力された場合、前記アダプティブアレイ方式を用いて、前記受信信号に含まれる前記複数の個別信号を分離することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記信号品質は、前記受信信号のフェージング速度であることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記信号品質は、前記受信信号の受信エラー率であることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  5. 前記信号品質は、前記受信信号の信号レベルであることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  6. 前記質検出手段は、前記受信信号の変調方式を判定し、
    前記受信方式判定手段は、前記変調方式の変調多値数が多いほど、前記閾値を高くすることによって、前記受信信号を前記オムニ受信手段に優先的に入力させることを特徴とする請求項に記載の受信装置。
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