JP4217052B2 - Motor drive circuit - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレスモータを回転駆動する単相全波駆動型のモータ駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
単相全波駆動ブラシレスファンモータの駆動方式として、永久磁石が固着されたロータの回転位置をホール素子で検出し、そのホール素子が出力する検出電圧を増幅してモータの固定子コイルに供給する方式が用いられている。さらに静音化(回転ノイズの抑制)およびフライバック電圧(固定子コイルに流れる電流が反転するときコイルインダクタンス成分により発生する電圧)の抑制を目的として、モータ駆動信号のスルーレート(単位時間当りの駆動信号変化量)を小さくしたいわゆるソフトスイッチング駆動方式が用いられており、従来技術の例を挙げると、特願2001−128804号明細書に示されている方法が使用されている。
【0003】
上記の明細書に記載されたソフトスイッチング駆動方式のモータ駆動回路を図3に示す。図3において、21,22はプッシュプル出力の演算増幅器であり、それらの出力端子間にブラシレスファンモータ23の固定子コイルが接続されている。演算増幅器21の反転入力端子(−)および演算増幅器22の非反転入力端子(+)の共通接続点と、演算増幅器21の非反転入力端子(+)および演算増幅器22の反転入力端子(−)の共通接続点との間に、ホール素子24が接続されている。また、演算増幅器21の反転入力端子(−)と出力端子の間には帰還抵抗25(抵抗値RF)が、演算増幅器22の反転入力端子(−)と出力端子の間には帰還抵抗26(抵抗値RF)が、それぞれ接続されている。27,28はホール素子のバイアス抵抗である。
【0004】
ここで、図3に示したモータ駆動回路において、ホール素子24を、電圧VH1,VH2(通常は正弦波で互いに逆相)を出力する信号源24aと出力抵抗値RHで等価的に表した回路を図4に示す。演算増幅器21、22はそれぞれRHを入力抵抗値、RFを帰還抵抗25,26の抵抗値とした反転増幅器を構成している。演算増幅器21,22はホール素子24の出力電圧VH1,VH2をそれぞれ「−RF/RH」倍した電圧を出力するので、この閉ループ電圧利得を適当な値に設定することで正弦波波形から疑似台形波に波形を変換してスルーレートを小さくしたソフトスイッチング駆動を実現している。
【0005】
このように、図3に示したモータ駆動回路では、駆動信号のスルーレートを、ホール素子24の出力電圧VH1、VH2の振幅Aと、ホール素子24の出力抵抗値RHと帰還抵抗値RFの比で決まる閉ループ電圧利得とで決定していた。モータ駆動回路の動作周波数をfとし、時間をtとしたときスルーレートの大きさ|SR|は、
|SR|=2πfA|cos2πft|×(RF/RH) (1)
と表すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電圧振幅Aのバラツキ、および抵抗値RH,RFのバラツキによる電圧利得のバラツキが、スルーレート|SR|のバラツキ要因となっていた。すなわち、上記式(1)より、スルーレート|SR|を決定するパラメータがA、RF、RH、fの4種類となるため、それらのバラツキによってスルーレート|SR|に大きなバラツキが発生するという問題があった。
【0007】
ここで、図3の演算増幅器21,22、帰還抵抗25,26を半導体集積回路で形成した場合のスルーレート|SR|の具体例を示す。ホール素子24にインジウムアンチモンタイプのものを使用して定電流バイアスする場合、そのホール素子24の出力電圧振幅Aは±40%程度のバラツキをもっており、出力抵抗値RHは±30%程度のバラツキをもっている。また、帰還抵抗値RFは、半導体集積回路製造工程において拡散層やポリシリコンで形成した場合、一般的に±30%程度のバラツキをもっている。よって、式(1)よりスルーレート|SR|のバラツキを計算すると、−68%から+160%の範囲をもつことが分かる。さらにA、RF、RHはそれぞれ温度特性をもっているためスルーレート|SR|の変動幅はさらに増大する。
【0008】
また、ブラシレスファンモータの電源投入時の起動トルクは、一般的に、固定子コイルに流れる電流によって発生する磁界の大きさと、ロータに固定された永久磁石が発生する磁界の大きさによって決まるが、起動するためには十分なトルクを発生させる必要がある。従来のソフトスイッチング駆動方式においてこの起動トルクを決定する要素であるコイル電流は、ロータの停止位置におけるホール素子の出力電圧VH1,VH2と、RF/RHで表される演算増幅器21,22の閉ループ電圧利得と、演算増幅器21,22が持つオフセット電圧によって決まる。それらのバラツキがコイル電流すなわち起動トルクのバラツキに繋がるため、それを考慮して起動不良が発生しないように設計する必要があった。以上のことから、従来ではモータ駆動回路の設計マージンを大きく確保する必要があった。
【0009】
本発明は上記問題点を改善するためのものであり、モータ駆動信号のスルーレートのバラツキを低減させ、また起動トルクを得るための設計マージンを大きくとる必要のないモータ駆動回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる発明は、ブラシレスモータのロータの磁束分布を検出する磁気検出素子と、該磁気検出素子の同位相出力および逆位相出力又はそのいずれか一方を入力して電源電圧範囲でフルスイングする矩形波を出力するパルス発生手段と、該パルス発生手段の出力を積分して台形波信号を出力する積分回路と、該積分回路の電圧出力を正相増幅して出力する同位相増幅部と、前記積分回路の電圧出力を逆相増幅して出力する逆位相増幅部とを備え、前記同位相増幅部および逆位相増幅部の各電圧出力を前記ブラシレスモータの固定子コイルの両端間に供給するモータ駆動回路において、前記積分回路は、演算増幅器と、該演算増幅器の反転入力端子と出力端子の間に接続された帰還容量C1と、該反転入力端子と前記パルス発生手段の出力端子との間に接続された入力抵抗R3と、前記演算増幅器の非反転入力端子に接続された電圧Vrefの電圧源からなり、前記矩形波のピーク電圧がVpで、Vref=Vp/2のとき、スルーレート|SR|が、|SR|=(Vp/2)/(C1・R3)で設定されていることを特徴とするモータ駆動回路とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面をもとに説明する。図1は本発明の1つの実施形態のブラシレスファンモータ駆動回路のブロック図、図2はその動作の波形図である。11は比較器(パルス発生手段)であり、抵抗12,13(抵抗値R1,R2)でバイアスされたホール素子(磁気検出素子)14の一方の極性の出力電圧VH1と他方の極性の出力電圧VH2を、反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)に入力し増幅して、電源電圧範囲でフルスイングする矩形波に変換する。この比較器11の出力電圧は、積分回路15に入力される。
【0014】
この積分回路15は、演算増幅器151と、その演算増幅器151の反転入力端子(−)に接続された入力抵抗152(抵抗値R3)と、その演算増幅器151の反転入力端子(−)と出力端子との間に接続された帰還容量153(容量値C1)と、その演算増幅器151の非反転入力端子(+)に接続された電圧がVrefの電圧源154とを具備し、比較器11の出力電圧をVrefを基準電圧として時間積分した電圧を出力する。
【0015】
16は積分回路15の出力電圧を非反転入力端子に入力して同相で電力増幅するプッシュプル出力の差動増幅回路からなる非反転電力増幅器(同位相増幅部)、17は積分回路15の出力電圧を反転入力端子に入力して逆相で電力増幅するプッシュプル出力の差動増幅器からなる反転電力増幅器(逆位相増幅部)であり、それら電力増幅器16,17の出力端子間にブラシレスファンモータ18の固定子コイルが接続されている。
【0016】
ソフトスイッチング動作における立ち上がり/立ち下がり時間は、駆動信号の1周期のうちの数%〜10%の値をとり、そのために必要なスルーレートは0.01〜0.1V/μsecである。この値は一般の汎用演算増幅器ICの持つスルーレートの1/10〜1/100、あるいはそれ以下と小さい値である。このスルーレートは比較器11の位相補償回路部に兼ねさせることも回路上は可能であるが、ICに内蔵させる場合は利用できるキャパシタが小さいため実用的ではない。
【0017】
そこで本実施形態では、大きな時定数を設定できる積分回路15を用いて、ここでソフトスイッチング駆動に適し且つバラツキの少ないスルーレートを設定している。この積分回路15において、比較器11が出力する矩形波のピーク電圧をVpとすると、Vref=Vp/2のとき、積分回路15の出力電圧のスルーレート|SR|は、
|SR|=(Vp/2)/(C1・R3) (2)
で与えられる。
【0018】
ここで、図1の比較器11、積分回路15、および電力増幅器16,17を半導体集積回路で形成した場合のスルーレート|SR|のバラツキの具体例を示す。式(2)より、バラツキ要素はVp、C1、R3の3種類存在する。Vpは比較器11の出力段が抵抗152(R3)を駆動するのに十分な電流供給能力を持っていれば電源電圧とほぼ等しくなり、そのバラツキは実質的にゼロである。帰還容量値C1は、ポリシリコンとシリコン基板、ポリシリコンとポリシリコンなどの組み合わせによって形成されるが、一般的に±10%程度のバラツキがある。抵抗値R3は、ポリシリコン、シリコン基板、拡散層などによって形成されるが、一般的に±30%程度のバラツキがある。
【0019】
以上から、式(2)よりスルーレート|SR|のバラツキを計算すると、−31%から+59%の範囲のバラツキとなり、従来の半分程度以下に抑えることができる。さらに温度特性を考えると、従来ではホール素子の出力電圧振幅Aとホール素子の出力抵抗値RHと帰還抵抗値RFが温度特性をもつので、これらが温度特性によるスルーレート|SR|のバラツキ要因であったのに対し、本実施形態において温度特性をもつのは抵抗値R3のみであり、温度特性によるバラツキも減少させることができる。
【0020】
また、従来のモータ駆動回路では、図4において、演算増幅器21,22のオフセット電圧、VH1、VH2、RF、RHのそれぞれのバラツキを考慮して起動不良が発生しないように設計マージンを大きくする必要があったが、本実施形態においては、ホール素子14の出力電圧を比較器11によって電源電圧範囲でフルスイングする矩形波に変換した後に、積分回路15でスルーレートを変換して、プッシュプル出力の電力増幅器16,17で電力増幅し、モータ18の固定子コイルに電流として供給するため、最大の起動電流すなわち最大の起動トルクを発生させることが可能であり、またバラツキが小さいので設計マージンを大きくする必要はない。
【0021】
なお、以上説明した実施形態では、ホール素子14の両方の極性の電圧VH1,VH2を入力して比較器11により矩形波に波形整形したが、電圧VH1,VH2の一方のみを矩形波に波形整形して、これを積分回路15で積分してソフトスイッチング駆動に適したスルーレートをもつ台形波に変換するように構成してもよい。また、駆動対象のモータは磁気検出素子を使用したブラシレスモータであれば、ファンモータに限られるものではない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、2に係る発明によれば、ブラシレスモータをソフトスイッチング駆動する場合、モータ駆動信号のスルーレートのバラツキ範囲が従来では−68%から+160%と大きかったのに対し、そのバラツキ範囲を大幅に低減することが可能になり、特に請求項3に係る発明によれば、−31%から+59%と半分以下の小さいバラツキ範囲に抑えることができる。また、起動時は最大の起動トルクを発生することも可能になり、さらにバラツキ範囲が小さいので設計マージンを大きくとる必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施形態のモータ駆動回路のブロック図である。
【図2】 図1のモータ駆動回路の動作の波形図である。
【図3】 従来のモータ駆動回路のブロック図である。
【図4】 図3のモータ駆動回路の等価回路図である。
【符号の説明】
11:比較器
12,13:バイアス抵抗
14:ホール素子(磁気検出素子)
15:積分回路、151:演算増幅器、152:入力抵抗、153:帰還容量、154:電圧源
16:同相電力増幅器(同位相増幅部)
17:逆相電力増幅器(逆位相増幅部)
18:ブラシレスファンモータ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a single-phase full-wave drive type motor drive circuit for rotationally driving a brushless motor.
[0002]
[Prior art]
As a driving method of a single-phase full-wave brushless fan motor, the rotational position of the rotor to which the permanent magnet is fixed is detected by a hall element, and the detection voltage output from the hall element is amplified and supplied to the stator coil of the motor. The method is used. In addition, the motor drive signal slew rate (driving per unit time) is used to reduce noise (suppression of rotational noise) and to suppress flyback voltage (voltage generated by the coil inductance component when the current flowing through the stator coil is reversed). A so-called soft switching drive system in which the signal change amount) is reduced is used. As an example of the prior art, a method disclosed in Japanese Patent Application No. 2001-128804 is used.
[0003]
FIG. 3 shows a motor driving circuit of the soft switching driving system described in the above specification. In FIG. 3, reference numerals 21 and 22 denote push-pull output operational amplifiers, and a stator coil of the brushless fan motor 23 is connected between their output terminals. A common connection point between the inverting input terminal (−) of the operational amplifier 21 and the non-inverting input terminal (+) of the operational amplifier 22, and the non-inverting input terminal (+) of the operational amplifier 21 and the inverting input terminal (−) of the operational amplifier 22. Hall element 24 is connected to the common connection point. A feedback resistor 25 (resistance value RF) is provided between the inverting input terminal (−) and the output terminal of the operational amplifier 21, and a feedback resistor 26 (between the inverting input terminal (−) and the output terminal of the operational amplifier 22. Resistance values RF) are respectively connected. Reference numerals 27 and 28 denote bias resistors of the Hall element.
[0004]
Here, in the motor drive circuit shown in FIG. 3, the Hall element 24 is equivalently represented by a signal source 24a that outputs voltages VH1 and VH2 (usually sine waves and opposite phases) and an output resistance value RH. Is shown in FIG. The operational amplifiers 21 and 22 constitute inverting amplifiers in which RH is an input resistance value and RF is a resistance value of feedback resistors 25 and 26, respectively. Since the operational amplifiers 21 and 22 output voltages obtained by multiplying the output voltages VH1 and VH2 of the Hall element 24 by “−RF / RH”, respectively, by setting the closed loop voltage gain to an appropriate value, the pseudo trapezoid can be obtained from the sine wave waveform. Soft switching drive with reduced slew rate by converting the waveform into a wave is realized.
[0005]
As described above, in the motor drive circuit shown in FIG. 3, the slew rate of the drive signal is determined by the ratio of the amplitude A of the output voltages VH1 and VH2 of the Hall element 24 to the output resistance value RH of the Hall element 24 and the feedback resistance value RF. The closed-loop voltage gain determined by When the operating frequency of the motor drive circuit is f and the time is t, the magnitude of the slew rate | SR |
| SR | = 2πfA | cos2πft | × (RF / RH) (1)
It can be expressed as.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, variations in voltage amplitude A and variations in voltage gain due to variations in resistance values RH and RF have caused variations in slew rate | SR |. That is, from the above equation (1), there are four types of parameters, A, RF, RH, and f, that determine the slew rate | SR |. Therefore, the slew rate | SR | was there.
[0007]
Here, a specific example of the slew rate | SR | when the operational amplifiers 21 and 22 and the feedback resistors 25 and 26 of FIG. 3 are formed of a semiconductor integrated circuit is shown. When an indium antimony type Hall element 24 is used for constant current bias, the output voltage amplitude A of the Hall element 24 has a variation of about ± 40%, and the output resistance value RH has a variation of about ± 30%. Yes. The feedback resistance value RF generally has a variation of about ± 30% when it is formed of a diffusion layer or polysilicon in the semiconductor integrated circuit manufacturing process. Therefore, when the variation of the slew rate | SR | is calculated from the equation (1), it can be seen that it has a range of −68% to + 160%. Further, since A, RF, and RH each have temperature characteristics, the fluctuation range of the slew rate | SR | further increases.
[0008]
The starting torque when the brushless fan motor is turned on is generally determined by the magnitude of the magnetic field generated by the current flowing in the stator coil and the magnitude of the magnetic field generated by the permanent magnet fixed to the rotor. It is necessary to generate a sufficient torque for starting. In the conventional soft switching drive system, the coil current, which is an element for determining the starting torque, includes the output voltages VH1 and VH2 of the Hall element at the stop position of the rotor, and the closed loop voltages of the operational amplifiers 21 and 22 expressed by RF / RH. It is determined by the gain and the offset voltage of the operational amplifiers 21 and 22. Since these variations lead to variations in coil current, that is, starting torque, it is necessary to design in such a way that no starting failure occurs in consideration thereof. From the above, conventionally, it has been necessary to ensure a large design margin for the motor drive circuit.
[0009]
The present invention is intended to improve the above problems, and provides a motor drive circuit that reduces variations in the slew rate of a motor drive signal and does not require a large design margin for obtaining a starting torque. Objective.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a magnetic detection element for detecting a magnetic flux distribution of a rotor of a brushless motor and an in-phase output and / or an anti-phase output of the magnetic detection element, and a full swing in a power supply voltage range. A pulse generation means for outputting a rectangular wave, an integration circuit for integrating the output of the pulse generation means to output a trapezoidal wave signal, and an in-phase amplification section for amplifying and outputting the voltage output of the integration circuit in positive phase , and a reverse phase amplifier for outputting the reversed phase amplifies the voltage output of the integrating circuit, supplied with each voltage output of the in-phase amplifier section and opposite phase amplifier unit across the stator coils of the brushless motor the motor drive circuit, the integrating circuit includes an operational amplifier, a feedback capacitor C1 inverting input terminal and connected between the output terminal of the operational amplifier, the pulse generating means and said inverting input terminal An input resistor R3 connected to the power terminal and a voltage source of the voltage Vref connected to the non-inverting input terminal of the operational amplifier. The peak voltage of the rectangular wave is Vp, and Vref = Vp / 2. In this case, the motor drive circuit is characterized in that the slew rate | SR | is set as | SR | = (Vp / 2) / (C1 · R3) .
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram of a brushless fan motor drive circuit according to one embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a waveform diagram of its operation. Reference numeral 11 denotes a comparator (pulse generating means), which has an output voltage VH1 of one polarity and an output voltage of the other polarity of a Hall element (magnetic detection element) 14 biased by resistors 12, 13 (resistance values R1, R2). VH2 is input to the inverting input terminal (−) and the non-inverting input terminal (+), amplified, and converted into a rectangular wave that fully swings within the power supply voltage range. The output voltage of the comparator 11 is input to the integrating circuit 15.
[0014]
The integrating circuit 15 includes an operational amplifier 151, an input resistor 152 (resistance value R3) connected to the inverting input terminal (−) of the operational amplifier 151, an inverting input terminal (−) and an output terminal of the operational amplifier 151. And a voltage source 154 whose voltage is Vref connected to the non-inverting input terminal (+) of the operational amplifier 151, and the output of the comparator 11 is connected to the feedback capacitor 153 (capacitance value C1). A voltage obtained by integrating the time with Vref as a reference voltage is output.
[0015]
Reference numeral 16 denotes a non-inverting power amplifier (in-phase amplifier) composed of a differential amplifier circuit having a push-pull output that inputs the output voltage of the integrating circuit 15 to a non-inverting input terminal and amplifies the power in phase, and 17 denotes an output of the integrating circuit 15. This is an inverting power amplifier (anti-phase amplification unit) composed of a differential amplifier of push-pull output that inputs voltage to an inverting input terminal and amplifies power in the opposite phase, and a brushless fan motor between the output terminals of these power amplifiers Eighteen stator coils are connected.
[0016]
The rise / fall time in the soft switching operation takes a value of several to 10% of one cycle of the drive signal, and the slew rate required for this is 0.01 to 0.1 V / μsec. This value is as small as 1/10 to 1/100 or less of the slew rate of a general-purpose operational amplifier IC. Although this slew rate can also be used as a phase compensation circuit unit of the comparator 11 on the circuit, it is not practical when incorporated in an IC because the available capacitor is small.
[0017]
Therefore, in this embodiment, the integration circuit 15 that can set a large time constant is used, and a slew rate that is suitable for soft switching drive and has little variation is set here. In this integration circuit 15, when the peak voltage of the rectangular wave output from the comparator 11 is Vp, when Vref = Vp / 2, the slew rate | SR | of the output voltage of the integration circuit 15 is
| SR | = (Vp / 2) / (C1 · R3) (2)
Given in.
[0018]
Here, a specific example of variation in the slew rate | SR | when the comparator 11, the integration circuit 15, and the power amplifiers 16 and 17 of FIG. 1 are formed of a semiconductor integrated circuit is shown. From equation (2), there are three types of variation elements: Vp, C1, and R3. Vp is substantially equal to the power supply voltage if the output stage of the comparator 11 has sufficient current supply capability to drive the resistor 152 (R3), and its variation is substantially zero. The feedback capacitance value C1 is formed by a combination of polysilicon and silicon substrate, polysilicon and polysilicon, etc., but generally has a variation of about ± 10%. The resistance value R3 is formed by polysilicon, a silicon substrate, a diffusion layer, or the like, but generally has a variation of about ± 30%.
[0019]
From the above, when the variation of the slew rate | SR | is calculated from the equation (2), the variation is in the range of −31% to + 59%, which can be suppressed to about half or less of the conventional one. Further considering the temperature characteristics, the output voltage amplitude A of the Hall element, the output resistance value RH of the Hall element, and the feedback resistance value RF have temperature characteristics in the past, and these are due to variations in the slew rate | SR | On the other hand, in this embodiment, only the resistance value R3 has temperature characteristics, and variations due to temperature characteristics can be reduced.
[0020]
Further, in the conventional motor drive circuit, it is necessary to increase the design margin so as not to cause a start-up failure in consideration of variations in the offset voltages of the operational amplifiers 21 and 22 and VH1, VH2, RF, and RH in FIG. However, in this embodiment, after the output voltage of the Hall element 14 is converted into a rectangular wave that fully swings in the power supply voltage range by the comparator 11, the slew rate is converted by the integrating circuit 15 and the push-pull output is converted. The power amplifiers 16 and 17 amplify the power and supply the current to the stator coil of the motor 18, so that the maximum starting current, that is, the maximum starting torque can be generated, and the variation is small, so that the design margin is increased. There is no need to make it bigger.
[0021]
In the embodiment described above, voltages VH1 and VH2 of both polarities of the Hall element 14 are input and shaped into a rectangular wave by the comparator 11, but only one of the voltages VH1 and VH2 is shaped into a rectangular wave. Then, this may be integrated by the integrating circuit 15 and converted into a trapezoidal wave having a slew rate suitable for soft switching drive. The motor to be driven is not limited to a fan motor as long as it is a brushless motor using a magnetic detection element.
[0022]
【The invention's effect】
As described above, according to the first and second aspects of the present invention, when the brushless motor is driven by soft switching, the range of variation in the slew rate of the motor drive signal is conventionally large from −68% to + 160%. On the other hand, the variation range can be greatly reduced. In particular, according to the invention of claim 3, it can be suppressed to a small variation range of −31% to + 59%, which is less than half. Further, it is possible to generate the maximum starting torque at the time of starting, and it is not necessary to increase the design margin because the variation range is small.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a motor drive circuit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a waveform diagram of the operation of the motor drive circuit of FIG.
FIG. 3 is a block diagram of a conventional motor drive circuit.
4 is an equivalent circuit diagram of the motor drive circuit of FIG. 3;
[Explanation of symbols]
11: Comparator 12, 13: Bias resistor 14: Hall element (magnetic detection element)
15: integration circuit, 151: operational amplifier, 152: input resistance, 153: feedback capacitor, 154: voltage source 16: in-phase power amplifier (in-phase amplifier)
17: Antiphase power amplifier (antiphase amplifier)
18: Brushless fan motor

Claims (1)

ブラシレスモータのロータの磁束分布を検出する磁気検出素子と、該磁気検出素子の同位相出力および逆位相出力又はそのいずれか一方を入力して電源電圧範囲でフルスイングする矩形波を出力するパルス発生手段と、該パルス発生手段の出力を積分して台形波信号を出力する積分回路と、該積分回路の電圧出力を正相増幅して出力する同位相増幅部と、前記積分回路の電圧出力を逆相増幅して出力する逆位相増幅部とを備え、前記同位相増幅部および逆位相増幅部の各電圧出力を前記ブラシレスモータの固定子コイルの両端間に供給するモータ駆動回路において、
前記積分回路は、演算増幅器と、該演算増幅器の反転入力端子と出力端子の間に接続された帰還容量C1と、該反転入力端子と前記パルス発生手段の出力端子との間に接続された入力抵抗R3と、前記演算増幅器の非反転入力端子に接続された電圧Vrefの電圧源からなり、前記矩形波のピーク電圧がVpで、Vref=Vp/2のとき、スルーレート|SR|が、
|SR|=(Vp/2)/(C1・R3)
で設定されていることを特徴とするモータ駆動回路。
Magnetic detection element that detects the magnetic flux distribution of the rotor of a brushless motor, and pulse generation that outputs a rectangular wave that fully swings in the power supply voltage range by inputting the same phase output and / or opposite phase output of the magnetic detection element Means, an integration circuit that integrates the output of the pulse generation means to output a trapezoidal wave signal, an in-phase amplification unit that amplifies and outputs the voltage output of the integration circuit in the positive phase, and a voltage output of the integration circuit. In a motor drive circuit comprising a reverse phase amplification unit for performing reverse phase amplification and outputting, and supplying each voltage output of the in-phase amplification unit and the reverse phase amplification unit between both ends of the stator coil of the brushless motor,
The integrating circuit includes an operational amplifier, a feedback capacitor C1 connected between the inverting input terminal and the output terminal of the operational amplifier, and an input connected between the inverting input terminal and the output terminal of the pulse generating means. The resistor R3 and a voltage source of the voltage Vref connected to the non-inverting input terminal of the operational amplifier. When the peak voltage of the rectangular wave is Vp and Vref = Vp / 2, the slew rate | SR |
| SR | = (Vp / 2) / (C1 · R3)
A motor drive circuit characterized by being set in (1 ).
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