JP4214822B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、案内経路を提示するナビゲーション装置等に係り、特に、踏切における待ち時間を加味して案内経路を提示するナビゲーション装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、上空を軌道とするGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星を利用して現在地や移動速度をリアルタイムで求めることのできるナビゲーション装置が、自動車等の移動体搭載用あるいは携帯用として広く普及し始めている。ナビゲーション装置においては、電子化された地図データに基づいてモニタ上に地図を表示するようになっている。ユーザがルートを設定する際には、少なくとも、出発地(始点)と目的地(終点)とを指定する。すると、ナビゲーション装置は、指定された出発地と目的地との2点間を結ぶ最適なルートを探索して生成し、推奨ルートとしてユーザに提示する。
【0003】
また近年、道路上に設置したビーコン(情報通信施設)やFM(周波数変調)多重放送などを使って、渋滞、事故、交通規制、駐車場などの交通情報をリアルタイムで提供するシステムとして、VICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)が普及しつつある。こうしたVICS情報を受信するユニットを備えたナビゲーション装置においては、VICS情報に基づいて交通規制や交通事故などによる交通障害情報や渋滞の情報を文字情報や図形情報としてモニタ上に表示することが可能となっている。しかも、VICS情報を加味してルート探索を行うナビゲーション装置もある。このナビゲーション装置は、ユーザに対して迂回路を含む推奨ルートを提示することができる。
【0004】
さらに、上述した渋滞情報の他、例えば列車が走行する鉄道線路と道路とが交差する踏切における待ち時間も考慮して、ユーザに対して推奨ルートを提示する技術も存在する(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−311536号公報(第4-6頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特許文献1に記載の技術では、ナビゲーション装置とは別個に設けられた固定の基地局が、列車の運行情報に基づいて踏切の遮断時間帯を検出すると共に検出した踏切の遮断時間帯情報を送信しており、一方、ナビゲーション装置では、受信した踏切の遮断時間帯に基づいて、推奨ルート中に存在する踏切の遮断時間帯にこの踏切を通過すると判断した場合に、この踏切を通過しない他の迂回ルートを再探索するようになっている。
【0007】
しかしながら、このような構成では、推奨ルートの検索を行うたびにナビゲーション装置が基地局にアクセスして遮断時間帯情報を受信しなければならず、例えばナビゲーション装置と基地局とを結ぶネットワークが混雑しているような場合には、踏切の遮断時間帯情報を受信するまでに時間がかかり、結果として迂回ルートの探索に要する時間が長くなってしまうという技術的課題がみられた。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、案内経路を探索する際の外部ネットワークへのアクセス頻度を低減することで、より高速に案内経路を提示することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のナビゲーション装置は、走行予定経路中に含まれる踏切が遮断される時間に関する踏切遮断情報を踏切情報格納部に格納し、この踏切を通過する列車の遅延に関する列車遅延情報を列車遅延情報取得部で取得し、この列車遅延情報取得部によって列車遅延情報が取得されない場合には、踏切遮断情報格納部より取得された踏切遮断情報に基づいて踏切を通過する列車を待つ必要があるか否かの判定を、列車遅延情報取得部によって列車遅延情報が取得された場合には、列車遅延情報取得部により取得された踏切遮断情報に基づいて、踏切を通過する列車を待つ必要があるか否かの判定を判定部にて行い、この判定部によって踏切で通過列車を待つ必要があると判定された場合に、踏切における待ち時間を加味して経路探索部で迂回経路を探索する。
【0010】
ここで踏切遮断情報格納部は、踏切遮断情報として時刻表情報と踏切位置情報とを格納し、判定部は、時刻表情報および踏切位置情報に基づいて、走行予定経路中に含まれる踏切への列車の到達時刻を計算し、得られた到達時刻に基づいて判定を行うことを特徴とすることができる。
【0011】
また、他の観点から捉えると、本発明のナビゲーション装置は、出発地から目的地へと向かう推奨経路を推奨経路探索手段で探索し、この推奨経路探索手段によって探索された推奨経路中に踏切が存在する場合に、この踏切において列車の通過を待つ必要があるか否かを判断手段で判断し、この判断手段によって踏切において列車の通過を待つ必要があると判断された場合に、踏切を回避した迂回経路を迂回経路探索手段で探索し、判断手段は、踏切を通過する列車の運行に遅延がない場合には内蔵された踏切遮断情報に基づいて判断を行い、踏切を通過する列車の運行に遅延がある場合には外部から取得した踏切遮断情報に基づいて判断を行うことを特徴としている。
【0012】
ここで、推奨経路または迂回経路を表示する表示手段をさらに含み、表示手段は、判断手段によって踏切において列車の通過を待つ必要がないと判断された場合に、推奨経路を表示することを特徴とすることができる。また、推奨経路または迂回経路を表示する表示手段をさらに含み、表示手段は、判断手段によって踏切において列車の通過を待つ必要があると判断された場合に、推奨経路または迂回経路のうち予定走行時間の少ない経路を表示することを特徴とすることができる。
【0013】
さらに、本発明は、出発地から目的地へと向かう推奨経路を探索するステップと、探索された推奨経路中に踏切が存在する場合に、踏切において列車の通過を待つ必要があるか否かを判断するステップと、踏切において列車の通過を待つ必要がある場合に、踏切を回避した迂回経路を探索するステップと、この踏切を通過する列車の運行に遅延がない場合に、内蔵された踏切遮断情報に基づいて判断を行うステップと、この踏切を通過する列車の運行に遅延がある場合に、外部から取得した踏切遮断情報に基づいて判断を行うステップとを含む方法の発明として捉えることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるナビゲーション装置1の全体構成を示す図である。このナビゲーション装置1の構成は、例えば、車載ナビゲーションシステム、携帯用ナビゲーションシステム、PDA等の携帯情報装置、および各種コンピュータ装置等、地図情報を表示する各種システムに適用される。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態のナビゲーション装置1は、予め定められた制御プログラムに従ってソフトウェアのデジタル演算処理を実行するシステムコントローラ10、地図や案内経路および地点情報等を表示するディスプレイ等の表示装置20、装置の操作を行うためのボタン等からなる(またはリモートコントローラ(図示せず)に実装されたキーにて実現される)操作キー30、所定の記録媒体から構成され、地図データや道路データ、および後述する踏切データ等のナビゲーション装置1に必要な情報が記録されているデータ格納部40、ナビゲーション装置1を搭載した車両あるいはユーザの現在位置情報や渋滞情報、および後述する列車遅延情報を取得するための外部データ取得部50を備えている。そして、表示装置20、操作キー30、データ格納部40、外部データ取得部50は、システムコントローラ10に接続されている。
【0016】
表示装置20は、例えば液晶表示装置等により構成されており、システムコントローラ10が処理する地図データや案内データに基づく交差点拡大図画面、分岐点拡大図画面、走行中の現経路や新たに探索した経路、各経路における目的地に関する情報、目的地名、時刻、距離、進行方向矢印等を表示する。また、表示装置20は、運転席近傍のインスツルメントパネルに設置されており、ユーザ(例えば運転者)はこれを見ることにより自車両の現在位置を確認したり、これからの経路に関する情報を得たりすることができる。さらに、表示装置20の表示画面にタッチパネル、タッチスクリーン等を含むタブレットを使用し、画面に触れることで地点入力、道路入力等の各種入力を行えるように構成し、操作キー30を兼用するようにしてもよい。
【0017】
操作キー30は、出発地や目的地を入力したり、ユーザの意思によるナビゲーション処理をシステムコントローラ10に指示したりする機能を備えている。その機能を実現するための手法として、目的地を住所や郵便番号、地図上の座標等で入力したり、経路案内をリクエストしたりするタッチスイッチやジョグダイアル等のリモートコントローラ等を用いることができる。また、音声入力装置やICカードや磁気カードに記録されたデータを読み取るための記録カード読み取り装置を付加することもできる。
【0018】
データ格納部40は、磁気記録媒体として広く用いられるハードディスクドライブ(HDD)41、光ディスクであるDVD−ROM42およびCD−ROM43、半導体メモリを利用した記録媒体であるメモリカード44、DVD+R/RWとDVD−R/RWの両メディアに対応可能とした書き換え可能な光ディスクであるDVD±RW45、次世代光ディスクであるブルーレイ(Blu-ray)46などを、記録媒体として備えることができる。これらの1つ或いは2つ以上を組み合わせて使用しても良い。
【0019】
外部データ取得部50は、二次元の緯度経度および海抜を加えた三次元の位置を測定できると共に、測定された位置情報の補正が可能なGPS受信機51、道路上に設けられたビーコンやFM多重放送などによりリアルタイムで提供される渋滞や事故または交通規制等の交通情報を受信するVICS受信機52、高速データ通信が可能な通信モジュールであるDCM(Data Communication Module)53、消費電力が小さく10m以内であれば障害物があってもデータ通信が可能なBluetooth54、無線通信によりローカルエリアネットワークを実現する無線LAN55等を用いることができる。その他にも、外部ネットワークとの間で通信を行い、位置に関するデータを取得することのできる構成とすることも可能である。
【0020】
本実施の形態では、現在位置に関する測位情報および測位精度情報が、GPS受信機51、VICS受信機52から得られるようになっており、この測位データに応じて対応する領域の地図データをデータ格納部40の所定の記憶媒体から読み出すようになっている。ここで、測位情報および測位精度情報の測定には、主としてGPS受信機51が用いられる。但し、GPS受信機51のみでは通信位置の地理的な要因などによって位置情報の誤差が無視できないレベルに達する場合が多いので、VICS受信機52によるVICSの受信などが併用される。このVICSでは、通信地点の位置や交差点の形状、あるいは変化する道路交通情報を提供するために、例えば一般道路の2〜5kmおきに、スポット通信用装置であるビーコンが設置されている。なお、GPS受信機51やVICS受信機52は送られてくる情報を受け取るだけであるが、DCM53やBluetooth54、無線LAN55を使用すれば、双方向の情報伝達が可能となる。また、DCM53や無線LAN55を使用すれば、高速大容量の双方向通信が可能となるため、地図情報の更新がより容易になる。また、Bluetooth54を使用すれば、BluetoothをサポートしているPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話等との情報交換が可能となる。さらに、狭域通信システムを用いて高速大容量の双方向通信を行うDSRC(Dedicated Short Range Communications)システムが普及した場合には、これから情報を得ることができる。
【0021】
次に、システムコントローラ10について説明する。図2は、システムコントローラ10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。システムコントローラ10は、各種処理を実行するCPU61、外部データ取得部50を構成する各種構成要素(例えばGPS受信機51)からの各種位置情報や渋滞情報等を受信したり、データの送信を行うための外部データ用インタフェース(I/F)62、データ格納部40を構成する各種構成要素(例えばハードディスクドライブ41)から読み出された地図データや踏切データ等を読み込んだり、あるいは更新された地図データや踏切データを書き込むための内部データ用インタフェース(I/F)63、表示装置20や操作キー30との間でユーザ指示の入力および表示や音声出力を行うためのインタフェースである入出力インタフェース(I/F)64を備えている。また、CPU61が実行するプログラム等を格納するROM65、CPU61が処理を実行する際の作業用バッファであるRAM66を備えている。
【0022】
図3は、ナビゲーション装置1の機能を説明するためのブロック図である。このナビゲーション装置1は、経路案内など所謂ナビゲーション機能を実現するための制御を行うナビゲーション制御部71と、このナビゲーション制御部71の要求に応じて外部(車外)より渋滞情報を所得する渋滞情報取得部72と、同様にナビゲーション制御部71の要求に応じて外部(車外)より列車の遅延情報を取得する列車遅延情報取得部73と、道路データおよび地図データが記憶される地図データ記憶部74と、道路中に設けられる踏切に関するデータが記憶される踏切データ記憶部75と、表示部76および操作部77とを有している。なお、図3に示した構成において、渋滞情報取得部72および列車遅延情報取得部73は外部データ取得部50により、地図データ記憶部74および踏切データ記憶部75はデータ格納部40により、それぞれ実現される。また、表示部76は表示装置20により、操作部77は操作キー30により、それぞれ実現される。さらに、ナビゲーション制御部71は、CPU61にて実現されるソフトウェアブロックである。
【0023】
次に、踏切データ記憶部75に記憶される踏切データについて詳細に説明する。本実施の形態では、日常的に使用する経路上に存在する踏切の遮断情報(踏切遮断情報)がデータベース化され、例えばハードディスクドライブ41内に格納されている。図4は、踏切遮断情報としての踏切データを構成する時刻表の一例を示している。この時刻表に示す鉄道路線にはA駅からW駅までの駅が存在し、図4(a)に示す上り方面の時刻表と、図4(b)に示す下り方面の時刻表とがワンセットになっている。また、各時刻表は、列車番号と各駅A〜Wにおける列車の出発時刻とを対応付けたテーブルとなっている。また、図5は、他の踏切遮断情報としての踏切データを構成する踏切位置の一例を示している。ここで、図5(a)は図4(a)に示す上り方面の踏切位置であり、図5(b)は図4(b)に示す下り方面の踏切位置である。各踏切位置は、各駅A〜Wとこれら各駅A〜Wから踏切までの距離とを対応付けたテーブルとなっている。図5(c)はR駅とS駅との間を例として踏切位置を説明するための図であり、踏切は、図5(a)、(b)より、R駅から50mだけ離れ、S駅から1870m離れた位置にあることが理解される。
【0024】
図6は、ナビゲーション装置1における案内経路(推奨ルート)の探索処理の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザの指示(例えば出発地、目的地の入力)に基づいて推奨ルートの検索を行う(ステップ101)。これは、一般的なナビゲーション機器と同じ手法で行われるもので、推奨経路探索手段の一つとしてのナビゲーション制御部71において、GPS受信機51等により受信した位置データによって現在地のデータを取得すると共に、現在地および目的地に対応する地図データをデータ格納部40より取得し、さらにVICS受信機52等により受信された渋滞情報を加味して推奨経路データを演算することによって得られる。
【0025】
次に、得られた推奨ルート中に踏切が含まれるか否かを判断する(ステップ102)。ここで、推奨ルート中に踏切が含まれない場合は、得られた推奨ルートを地図と共に表示手段としての表示部76に表示して(ステップ110)、処理を終了する。一方、推奨ルート中に踏切が含まれる場合は、次に、この踏切を通過する鉄道路線における列車遅延情報があるか否かを判断する(ステップ103)。この列車遅延情報は、図示しない基地局より送信されるものであって、列車遅延情報取得部の一つとしての例えばVICS受信機52、DCM53、無線LAN55等によって受信することができる。ここで、列車遅延情報があると判断した場合には、車外ネットワークから踏切遮断情報を取得し(ステップ104)、列車遅延情報がないと判断した場合には、車内データベースから踏切遮断情報を取得する(ステップ105)。これらのうち、ステップ104で受け取られる踏切遮断情報は外部データ取得部50を介して取得され、ステップ105で受け取られる踏切遮断情報は踏切遮断情報格納部の一つとしての踏切データ記憶部75(データ格納部40)より取得される。なお、外部データ取得部50を介して取得される踏切遮断情報は、遅延に対応して修正された時刻表テーブルである。
【0026】
そして、得られた踏切遮断情報に基づいて、得られた推奨ルートを走行した場合に、判定部あるいは判断手段の一つとしてのナビゲーション制御部71において、踏切で通過列車を待つ必要があるか否かを判断する(ステップ106)。ここで、踏切で通過列車を待つ必要がない(踏切に引っ掛からない)と判断した場合は、得られた推奨ルートを地図と共に表示装置20に表示して(ステップ110)、処理を終了する。一方、踏切で通過列車を待つ必要がある(踏切に引っ掛かる)と判断した場合は、経路探索部あるいは迂回経路探索手段の一つとしてのナビゲーション制御部71において、踏切を経由しない迂回ルートの検索を行い(ステップ107)、次いで、得られた迂回ルートを走行するのに要する時間(予定走行時間)が上述した推奨ルートを走行するのに要する時間よりも短いかどうかを判断する(ステップ108)。ここで、推奨ルートを走行した場合の予定走行時間の方が短い場合には、得られた推奨ルートを地図と共に表示装置20に表示して(ステップ109)、処理を終了する。一方、迂回ルートを走行した場合の予定走行時間の方が短い場合には、得られた迂回ルートを地図と共に表示装置20に表示して(ステップ110)、処理を終了する。
【0027】
次に、上述した経路案内について、具体例を挙げて詳細に説明する。図7は、出発地アおよび目的地イを含む領域の地図を示している。この領域には、鉄道線路が設けられており、車両Cが出発地アから目的地イに向かうためのルートの一つである経路x(図中実線で示す)には、途中に踏切Xが設けられている。一方、車両Cが出発地アから目的地イに向かうための他のルートの一つである経路y(図中破線で示す)には、線路を跨ぐ跨線橋Yが設けられている。なお、この説明では、経路xが予定走行経路であり、以下の条件を仮定する。
1) 車両Cの平均速度は20km/hである。
2) 経路xの方が経路yよりも1km短い。
3) 踏切XはR駅のごく近傍に位置する(R駅から50m、図5参照)。
4) 車両Cが踏切Xに到達する時刻は10:15である。
5) 列車r、sの遅延はない。
6) 列車r、sの全長は一般的な通勤列車の長さである200mである。
7) 列車rがR駅を発車する時刻は10:16である(図4(a)参照)。
8) S駅を発車した列車sがR駅に到着する時刻は10:20である(R駅の発車時刻は10:21、図4(b)参照)。
9) 列車r、sの加速度は一般的な通勤列車の設定値である2.5km/h/s(0.694m/s2)である。
【0028】
列車rのR駅への停車およびR駅からの発車に伴い、踏切Xは10:15頃から遮断される。また、踏切XはR駅の近傍に位置するため、長さ200mの列車rが踏切Xを通過し終えるのにおよそ17秒(√(200[m]/0.694[m/s2]≒16.98[s])を要する。さらに、列車rの通過に伴って踏み切りXの遮断が解除されても、今度はR駅に10:20に到着する列車sが接近してくるため、2分程度の解除の後、踏切Xは再びおよそ17秒遮断される。さらにまた、日本国の道路交通法では、踏切前の一時停止が義務付けられているため、交通の流れが滞留することが多く、2分程度の遮断解除の間に踏切Xを通過することは一般的に困難であることが推測できる。なお、この場合における正確な渋滞情報は、VICS受信機52を介して得ることができる。
【0029】
図6に示すフローチャートに沿ってこの例について説明を行うと、ステップ101では、出発地アから目的地イに向かう推奨ルートを検索した結果、最短ルートである経路xが選択される。続いて、ステップ102において、推奨ルートである経路x中に踏切Xが含まれていることが判断され、次いで、ステップ103において、列車遅延情報はないことが判断される。そして、ステップ105において、データ格納部40(踏切データ記憶部75)に格納される時刻表テーブルと踏切位置テーブルとを取得し、ステップ106において取得された時刻表と踏切位置とから列車rおよびsが踏切Xを通過する時刻が計算されると共に、車両Cが踏切Xに到達する時刻が計算され、両計算結果に基づいて、踏切Xで通過列車(ここでは列車r、s)を待つ必要があるか否かが判断される。この例では、踏切Xが10:15〜10:20頃の間ほぼ遮断された状態となり、また、車両Cは10:15頃に踏切Xに到達するという結果が出るため、車両Cは踏切Xで通過列車r、sを待つ必要があると判断される。このため、ステップ107において迂回ルートの検索が行われる。このとき、経路yを通行した場合には、経路xに比べて1km余計に走行することになるが、車両Cの平均速度は20km/hであるため、ステップ108において、経路xを踏切Xで通過待ちをせずに走行した場合と比べて約3分の遅れ、つまり、経路xを踏切Xで通過待ちをして走行した場合と比べて2分早く目的地イに到達できると予測され、ステップ109において経路xに代えて経路yが迂回ルート(新たな推奨ルート)として表示される。
【0030】
なお、ステップ103において、列車r、sに遅延が発生したとの列車遅延情報があった場合には、ステップ104において、外部データ取得部50により図示しない基地局より遅延発生に伴う新たな時刻表テーブルが取得され、ステップ106において取得された新たな時刻表とデータ格納部40から取得した踏切位置とから列車rおよびsが踏切Xを通過する時刻が計算されると共に、車両Cが踏切Xに到達する時刻が計算され、両計算結果に基づいて、踏切Xで通過列車(ここでは列車r、s)を待つ必要があるか否かが判断される。このとき、ステップ106において例えば遅延の発生により列車が10:15〜10:20の間に踏切Xを通過せず、その結果車両Cが踏切Xで通過列車を待つ必要がないと判断されるような場合には、ステップ108において推奨ルートの方が先に目的地イに到達できると予測され、ステップ110において推奨ルートとして経路xが表示されることになる。
【0031】
このように、本実施の形態では、列車の遅延が生じていない場合にはナビゲーション装置1に内蔵される踏切遮断情報に基づいて、一方、列車の遅延が生じている場合には車外ネットワークを介して入手した踏切遮断情報に基づいて、踏切における停車時間を考慮した推奨ルートをユーザに提示するようにしたので、車外ネットワークへのアクセスは列車遅延情報の取得時のみで済む。従って、通常状態(列車の遅延が生じていない状態)における推奨ルートや迂回ルートの検索にかかる時間をより短くすること、つまり、推奨ルート検索や迂回ルート検索にかかる時間の平均値を小さくすることができ、ユーザに対してより高速に推奨ルートを提示することが可能になる。
【0032】
なお、本実施の形態では、踏切データ記憶部75に格納された時刻表と踏切位置とに基づいて踏切が遮断される時間を計算するようにしていたが、これに限られるものではなく、踏切とこの踏切が遮断される時間との関係を直接対応付けたテーブルを作成し、このテーブルを踏切データ記憶部75に格納しておくようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、案内経路を探索する際の外部ネットワークへのアクセス頻度を低減することで、より高速に推奨ルートを提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用されるナビゲーション装置の全体構成を示す図である。
【図2】 システムコントローラのハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図3】 ナビゲーション装置の機能を説明するための図である。
【図4】 (a)(b)は踏切遮断情報としての時刻表の一例を示す図表である。
【図5】 (a)(b)は踏切遮断情報としての踏切位置の一例を示す図表であり、(c)は踏切位置を説明するための図である。
【図6】 ナビゲーション装置における案内経路(推奨ルート)の探索処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 踏切を含む推奨ルートおよび踏切を含まない迂回ルートを説明するための図である。
【符号の説明】
1…ナビゲーション装置、10…システムコントローラ、20…表示装置、30…操作キー、40…データ格納部、41…ハードディスクドライブ(HDD)、42…DVD−ROM、43…CD−ROM、44…メモリカード、45…DVD±RW、46…ブルーレイ(Blu-ray)、50…外部データ取得部、51…GPS受信機、52…VICS受信機、53…DCM、54…Bluetooth、55…無線LAN、61…CPU、62…外部データ用インタフェース(I/F)、63…内部データ用インタフェース(I/F)、64…入出力インタフェース(I/F)、65…ROM、66…RAM、71…ナビゲーション制御部、72…渋滞情報取得部、73…列車遅延情報取得部、74…地図データ記憶部、75…踏切データ記憶部、76…表示部、77…操作部

Claims (3)

  1. 出発地から目的地へと向かう推奨経路を探索する推奨経路探索手段と、
    前記推奨経路探索手段によって探索された推奨経路中に踏切が存在する場合に、当該踏切において列車の通過を待つ必要があるか否かの判断を行う判断手段と、
    前記判断手段によって前記踏切において前記列車の通過を待つ必要があると判断された場合に、当該踏切を回避した迂回経路を探索する迂回経路探索手段とを含み、
    前記判断手段は、前記踏切を通過する列車の運行に遅延がない場合には内蔵された踏切遮断情報に基づいて前記判断を行い、当該踏切を通過する列車の運行に遅延がある場合には外部から取得した踏切遮断情報に基づいて当該判断を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記推奨経路または前記迂回経路を表示する表示手段をさらに含み、
    前記表示手段は、前記判断手段によって前記踏切において前記列車の通過を待つ必要がないと判断された場合に、前記推奨経路を表示することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 前記推奨経路または前記迂回経路を表示する表示手段をさらに含み、
    前記表示手段は、前記判断手段によって前記踏切において前記列車の通過を待つ必要があると判断された場合に、前記推奨経路または前記迂回経路のうち予定走行時間の少ない経路を表示することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
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