JP4213594B2 - サンプル・デバイスの保存加工 - Google Patents
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Description
DeBrabanderらの特許文献12は、明視野又は落射偏光顕微鏡法及びビデオ・カメラによるコントラスト増強を利用することによって、直径200nm未満の個々の金属粒子を検出する方法を記載している。発明者らは、以下のように述べている。
非特許文献4(及び特許文献12)は、顕微鏡分解能以下の金粒子及び明視野ビデオ・コントラスト増強を利用することを記載している。具体的には、直径5〜40nmの金粒子を用いた明視野ビデオ・コントラスト増強顕微鏡法によって細胞が観察された。著者らは、偏光落射照明を用いてその反射光を収集するか、あるいは、単色光及び簡単なカメラを用いた透過明視野照明による「より簡単で明らかにより感度の高い方法」を用いることを記載している。
RLS(共鳴光散乱)により、顕微鏡分解能以下の粒子に結合した分析物の存在を検出するための極めて感度の高い方法が得られる。好ましくは、この粒子は、均一なサイズの金及び/又は銀粒子であり、一般にそのサイズは直径40〜120nmの範囲の値をとるが、例えば、1〜500nm(1nm、500nmを含む)又は20〜200nmあるいは30〜300nmというより大きな範囲の値をとる粒子を使用することもできる。適当な条件下で白色光その他の多色光で照明すると、これらの粒子は、特定の色及び強度の光を極めて効率よく散乱する。これらの粒子を、特定の粒子結合を行うことができるように様々な生体分子で誘導体化し、それによって、例えば、特定のハプテン、抗原、タンパク質、ペプチド、炭水化物、脂質、小分子リガンド、核酸など多くの異なる標的部分を検出し、かつ定量する可能性がある。RLS検出システムにより、精確な顕微的位置決定が必要な応用例で、優れた空間分解能も得られる。このようなRLS粒子は、様々な分析物アッセイにおける標識として極めて有用であり、本発明の方法において好ましいものである。
RLS(共鳴光散乱)粒子の光学特性は、粒子の組成、サイズ及び形状並びに浸浴媒質の屈折率によって決まる。(目視検出の応用例では)最適な標識の組成及びサイズとは、電磁スペクトルの可視領域中で強い光散乱バンドを示すものである。超高感度検出で望まれる粒子の組成及びサイズは、特にRayleighの光散乱理論で表される光散乱理論を検討することによって推定することができる。Rayleighの式は、入射光の波長よりもはるかに小さい(半径が入射光波長の約1/10未満の)球形で均質な粒子に適用される。使用する粒子の一部の直径がこのRayleighサイズ範囲よりも大きくても、Rayleighの式により、超高感度標識として用いるのに最も適した粒子を選択するための基本的な指針が得られる。Rayleighの式を検討する前に、以下の段落に示す光散乱の機序を理解すると有利である。
単色偏光(すなわち、所与の方向に振動する電磁波からなる)ビームで小さな粒子を照明すると、粒子中の電子に、振動する電気的な力が加わる。これらの電子はそれに応答して、入射光と同じ周波数で偏光方向(ここでは、垂直方向とする)に振動する。粒子が入射光波長よりもはるかに小さい場合、粒子中の電子はすべて、入射光と位相が揃った状態で全体として振動し、そのため、振動する大きな電気双極子モーメントが生じる。このような振動する双極子は、励起入射波と同じ周波数及び波長を有する電磁波を放射することが電気力学理論から知られている。散乱光を構成するのはこの放射である。単色光で照明すると、すべての粒子は、粒子サイズ、組成又は形状と無関係に、入射光と同じ波長で光を散乱することを強調しておく。検出可能な光散乱粒子は、以下により詳細に論じるように、白色光照明下で、異なる色などの異なる光学特性を示すように構成することもできる。
小さな粒子の散乱に関するRayleighの式は、入射光が垂直方向に沿って偏光している場合には、以下のように記述することができる。
図2に、水に浸浴した異なる組成をもつ40nmの球形粒子の光散乱スペクトルを示す。これらはRayleighの式を用いて計算したものである。ガラス及びポリスチレン粒子では、実質的にnpは波長に無関係であり、Isとλ0の関係は、Rayleighの式から予想されるように、波長が増加するにつれて1/λ4に従って単調に減少する。一方、金属粒子では、それらの複素屈折率のために、可視領域中の波長において、表面プラズモン共鳴としても知られる強い光散乱バンドを示し得る。一般に、350〜850nm、350〜450nm、400〜500nm、450〜550nm、530〜640nm及び600〜850nmの波長範囲内で強い光散乱バンドを示す粒子が好ましい。金及び銀粒子は、電磁スペクトルの可視領域中でこの表面プラズモン共鳴を示し得る。これらのバンドを図2のグラフに示す。図では、光散乱が強くなる条件が、40nmの金粒子では525nm、40nmの銀粒子では380nmでほぼ満たされることが示されている。セレニウムは、波長依存性の複素屈折率を有するが、光散乱が強くなる条件が、可視領域内の波長では満たされず、40nmのセレニウム粒子は、可視領域では光散乱バンドを示さない。
入射光の波長に匹敵するか、あるいはそれよりも直径が大きい粒子の光散乱及び吸収特性は、Rayleigh理論では理解することができないが、Mie理論によって予測することができる。Mie理論は、Rayleigh理論よりも複雑であり、したがってここには示さない。粒子が大きい場合に生じる光の散乱特性の大きな変化の1つは、粒子サイズの増加に伴い散乱光の色が変化することであり、より本質的には、粒子サイズの増加に伴い光散乱バンドがより長波長側にシフトすることである。粒子が小さい場合には、散乱光強度は粒子半径に伴って増加するが、光散乱及び吸収バンドの形状及び波長の最大値は、粒子サイズの変化とともに変化しない。図3及び4に、Mie散乱によって計算した異なるサイズの銀及び金粒子の光散乱スペクトルを示す。Mie理論の予測値は実験結果に極めてよく一致することがわかっている。超高感度検出では、光散乱断面積は約10−10cm2、あるいはεφsの値が約2.5×1010M−1cm−1であることが好ましい。
当業者なら、本発明の理論的な方法を用いて、組成、サイズ、形状及び均質性という個々の粒子パラメータを評価し、改変し、調整し、それによって、容易に検出かつ測定される1つ又は複数の所望の光散乱特性を導出する(すなわち、構成する)ことができよう。粒子を選択する際に、サンプルのタイプ、診断フォーマット及び機器の照明及び検出手段の制限に関する考察を行う必要がある。例えば、一応用例では、ハイ・スループット検査機器上で非特異的バックグラウンド光を多く含む固相サンプル上の複数分析物検出を実施することができ、別の応用例では、診療所におけるその場でのアッセイで溶液中の単一分析物検出を実施することができる。
様々な異なるアッセイ・フォーマットを用いて様々なサンプル・タイプ中の分析物を検出するのに用いることができる最も重要な光散乱特性の一部の簡単な概要を示す。検出する光散乱特性の測定値は、散乱光の強度、波長、色、偏光、角度依存性及びRIFSLIW(散乱光の強度及び/又は波長の回転個別変動)のうち1つ又は複数のものである。
混合組成の球形粒子を理論的かつ物理的な実験によって評価して、様々な診断的かつ分析的な応用例におけるそれらの可能な有用性を査定した。理論的な評価では、異なる厚さの銀をコーティングした金の「コア」粒子及び異なる厚さの金又はポリスチレンをコーティングした銀のコア粒子を検討した。「コア」とは、その上に追加の層又は厚さの異なる光散乱材料をかぶせ、それによってある種の割合の混合組成物が形成される、球形粒子を意味する。直径16nmの金のコア粒子に追加の厚さの銀を加えた混合組成物からなる粒子について、直接的な物理実験を行った。これらの例では、金及び銀が金属状の材料を代表し、ポリスチレンが非金属状の材料を代表している。これらの例は、1種又は複数種の異なる金属状及び/又は非金属状の材料の混合物からなる粒子が関与する多数の異なる可能な組合せのうちの単なるいくつかの例である。
非対称又は対称な非球形粒子などの非球形粒子の入射光ビームに対する物理的な向きにより、これらの粒子を検出するのに用いられる追加の散乱光特性が得られる。非球形対称構造には、扁平回転楕円体、三角柱又は六方粒子、かん体その他の多角形粒子構造、及びかん体、円柱、円錐などの円柱構造が含まれる。非球形構造によって散乱された光の性質(例えば、色、波長、偏光など)は、その構造の幾何形状及び照明光ビームの偏光方向に対する相対的な向きに大きく依存する。この固有の特性は、RIFSLIW(散乱光の強度及び/又は波長の回転個別変動)の観察によるものである。
ある種の応用例で、ある種のタイプの組成物を用いる場合、粒子表面を「コーティング」して、粒子をさらに化学的に安定化させるか、あるいは、特定の応用例で分析的かつ診断的アッセイに極めて重要であり得る追加の表面結合属性を追加すると有用なことがある。例えば、銀が急速に酸化されることはよく知られている。銀粒子又は銀を含む混合組成物粒子を使用するために、表面上に金その他の物質の薄いコーティングを施して、銀がその化学的な安定性に関してもはや環境の影響を受けないようにすることによって、銀を含む粒子を化学的に安定化させることができる。
粒子の光散乱特性を検出する方法によっては、粒子の集合体におけるおおよそのサイズ及び粒子サイズの分布が極めて重要であり得る。例として、多くの市販の金粒子調製品では、粒子サイズ分布の変動係数は、約10%未満から約20%未満程度であると見積もられている。パーセント変動係数は、粒子サイズ分布の標準偏差を粒子調製品の平均値で割った商と定義される。したがって、変動係数が20%の60nmの粒子調製品の場合、標準偏差の1単位は約+12nmである。すなわち、約10%の粒子が、48nmよりも小さいか、72nmよりも大きい。このようなサイズの変動は、調製品の粒子のおおよその「平均」サイズに応じて、散乱光強度及び散乱光の色に大きな影響を及ぼす。
ある種の応用例では、個々の粒子の色を用いて、特定のタイプの分析物を同定し定量する。例えば、画像によるサイトメトリの応用例では、表面に付着した異なるタイプの粒子の数及び色を検出することによって、異なるタイプの細胞表面抗原などを同定し計数することが興味の対象であり得る。上記その他の関連するタイプの複数分析物検出では、異なる粒子のそれぞれのサイズ分布をできるだけ狭く保つ必要がある。粒子調製品の平均粒子直径は、白色光照明下で散乱光の所望の色が得られるように選択すべきである。それには、散乱光の異なる色を生成するために同じ応用例で用いることになる比較的小さい粒子と大きい粒子それぞれの平均粒子サイズの中間サイズに近い平均すなわち「中間」粒子サイズを用いる。こうすると、散乱光の色による異なるタイプの粒子の解像性が最大になる。
散乱光の強度は、粒子サイズが増減すると大きく変動し得る。積算光強度測定を行う際には特にこの強度変動を考慮に入れなければならない。変動係数が20%の上記60nm粒子調製品を使用することは、全体の10%の粒子の強度が、60nmの粒子の約3倍になるか、あるいは約1/3になることを意味する。さらに、残りの90%の集合に含まれる粒子の強度もかなり変動する。測定対象の粒子が多数存在する応用例では、積算光強度の「平均値」が60nm粒子を近似するはずである。しかし、粒子の濃度が低い場合には、統計学的なこのような変動が、サンプルごとの読取り値の精度に影響を及ぼし、補正アルゴリズムが必要となり得る。できるかぎり狭い粒子分布を用いることによって、測定の精度及び容易さが高められる。
ある種のタイプの分析物アッセイでは、吸光特性によって分析物の検出を行うことができる濃度で分析物が存在する。例えば、免疫クロマトグラフィ・アッセイなどの技術分野における現在の問題は、一般に用いられるサイズ(直径4〜50nm)の金粒子を使用すると、それらの吸光色では光学的に解像できない粒子しか得られないことである。これらの粒子は、濾紙又は類似の診断アッセイ用固相媒質上で観察するとピンクから赤の色を有する。銀粒子その他の金属状粒子のサイズ及び/又は形状を変えることによって、多くの異なる色の光の吸収が得られる。光の吸収による粒子のこれらの異なる色を用いて、粒子の吸光色により異なる分析物を検出することができる。肉眼で検出することができるこれらの色は、免疫クロマトグラフィ・フロー・アッセイ、パネル・タイプ及びマイクロアレイあるいはより大型の個相の単一又は複数分析物アッセイなどの多くのタイプの固相アッセイにおいて極めて有用である。球形で非対称な銀粒子及びある種の混合組成の他の金属状粒子により、光の吸収による広範囲な色が得られる。
本明細書では、RLS(共鳴光散乱)粒子標識に関する使用法を強調して本発明を説明するが、本発明はそれに限定されるものではなく、可視光その他のタイプのEM放射を放出する他のタイプの標識とともに用いることもできる。本発明のこの態様を利用することができる他のタイプの標識の例には、とりわけ、蛍光標識、発光標識、色素標識及び放射性標識が含まれる。このような標識を使用する分析物アッセイ及びサンプル・デバイスは、当業者に周知のものである。RLS粒子標識を、同じサンプル中でこれらのタイプの標識と組み合わせて用いる分析物アッセイも企図されている。本発明のある種の実施形態では、分析物アッセイの構成に応じて、対象となる1種又は複数種の分析物に標識を付着させる。異なるタイプの標識を使用して、異なる供給源からの1種又は複数種の異なる分析物を追跡し同定することができる。
本発明の様々な実施形態において、サンプルを固定し保護し、かつサンプル上の標識の検出を可能にするコーティング組成物からなる少なくとも1つの層で覆うか、あるいはコーティングすることによってサンプルを保存加工する。好ましくは、このサンプルは、サンプル・デバイスなどの固相体上で保持する。使用する材料によっては、サンプルを覆うか、あるいはコーティングするコーティング組成物は、サンプル・デバイスの一部となり得る。
サンプル・デバイスのコーティングは、噴霧法、浸漬法及び流し込み法、スパッタ堆積法、蒸着、プラズマ増強成長法及びマスキング技術を含めて、様々な方法で実施することができるが、これらに限定されるものではない。適切なコーティング方法の選択は、選択した特定のコーティング、得られる仕上げコーティングの必要な特徴、表面特性、簡便性、コストその他のプロセス・ファクタによって決まることがコーティング塗布技術分野の技術者には理解されよう。いくつかの実施形態では、最終コーティングを形成するために、コーティング組成物を硬化させることが必要である。硬化は、熱及び/又は光などの物理的な作用因子、あるいは、空気、蒸気又は揮発剤及びガス状の硬化剤を含めて化学的な作用物質に曝すことによって行うことができる。特定の実施形態では、コーティング組成物を塗布した後で硬化させると、固体の、すなわち恒久的なコーティングが得られる。
上記で説明したように、本発明では、特定の応用例に必要な特性に応じて、任意の数の異なるタイプのコーティング材料を用いることができる。ただし、コーティングの生成プロセスでは、対処すべき多くの実際上の懸念があり、それらは保存加工するサンプル・デバイスのタイプによって決まることになる。本発明で用いるのに適したコーティング材料を識別又は生成するための実際上の検討事項がいくつかある。候補となるコーティング材料の物理的かつ光学的な特性、例えば、粘性、毒性、屈折率などを、選択を行う際に検討する必要がある。さらに、利用可能なコーティング材料の1つ又は複数の特性が望ましくない場合、以下に説明する方法によってそれらを改変して、より望ましい材料を提供することができる。
一般に、非特異的な光の散乱が少ない状態で、光学的に透明なコーティングが得られる材料を選択すると有益である。このような非特異的な光の散乱は、例えば、汚染粒子物体、異なる屈折率をもつ凝固した材料及び泡を含めて、材料の不均質性から生じ得る。したがって、著しいバックグラウンド散乱が生じないコーティング材料を選択することが好ましい。さらに、材料の取扱い及びコーティング・プロセスは、散乱材料の混入を最小限に抑えるように行うべきである。したがって、例えば、ほこりその他の空気中の粒子から材料を保護し、泡が生成されないように取り扱うべきである。ただし、粒子又は泡が存在する場合には、それぞれ濾過及び脱気を行うことによってこれらをほぼ除去することができる。
本発明で有用なコーティングは、光の大部分を妨げず、また散乱させずに透過させることが可能であるべきである。したがって、一般に、不透明なコーティングは使用することができない。さらに、特にRLS標識とともに用いるには、上記で示したように、コーティングは、バックグラウンド光散乱の生成に大きく寄与すべきではない。したがって、半透明のコーティングは、たとえかなりの光を透過させるとしても好ましくない。コーティングには、目に見える曇りやそれに類似する特徴がないことが極めて好ましい。
多くの応用例では、コーティングが物理的及び/又は化学的に耐久性があると極めて有益である。サンプル・デバイスを直ちに読み取り、後で読み取るために保管しない場合、こうした特徴はあまり重要でなくなり、より柔らかく及び/又はより化学的に耐性が少ないコーティングも十分に許容可能である。しかし、一般に、硬いコーティングが好ましい。遭遇し得る化学物質に対する耐性も有利になる。
本発明のある種の実施形態では、光学的に透明な材料の1つ又は複数の層を用いて、サンプル及び/又はサンプル・デバイスをコーティングする。各層は異なる厚さを有し得る。コーティングの厚さは、サンプル上の標識を効果的に照明し検出することができるものとする。複数のコーティング層を用いる実施形態では、これらの層全体の厚さは、効果的な照明及び検出を損なわないものとすべきである。小さなあるいは密に並んだフィーチャを有するサンプル・デバイスの場合、また、単一粒子検出の場合には、コーティングにより、信号又は画像が、個々の応用例で必要なレベル、例えば、隣接するマイクロアレイのフィーチャを区別することができるレベル以下になるほどに歪まない(又は、信号強度及び/又は分解能が劣化しない)ことが極めて好ましい。典型的なコーティングの厚さは、1μm〜1mm(1nm、1mmを含む)の範囲の値をとり、好ましくは、1μm〜0.1mm又は0.02mm〜0.1mmの範囲の値をとる。
任意の数の適切なコーティング材料を用いることができるが、本発明では、コーティング材料の粘性を改変すると有益であり得ることが示されている。本発明の一実施形態では、ポリウレタンを含むコーティング材料の希釈液、多くの有機溶剤、例えば、極めて揮発性の高いケトン系溶剤を含むラッカーその他の透明なコーティング仕上げ剤は、粘性を低くし、元の材料及びコーティング調合物の硬化時間を短縮し、それによって、それらの材料を、本発明の方法で用いるコーティング材料としてより有利にする効果を有することが示されている。これらの特徴により、以下の利益が得られる。すなわち、使用者の取扱い時間が短縮され(例えば、元の形態に対する硬化時間が3〜4時間で、希釈した形態に対しては〜1時間)、得られる層(又は表層)がより薄くなり(粘性の低下により、過剰な材料がより完全に流れ落ちることが可能になる)、濃縮された形態は粒子材料のレベルがより高くなり得るので、バックグラウンド・レベルが下がり、また、傾いた位置で乾燥させることにより、乾燥後、固相体上で、基板の下側端部又は縁部に存在するリップ又は硬化した過剰な材料の形成が明らかになくなる。このようなケトン系溶剤の例には、2−ブタノン及びアセトンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
別の実施形態では、本発明は、サンプルを含む膜及び/又は膜の中及び/又はその上に存在する1つ又は複数の標識の保存加工法を提供する。好ましい実施形態では、この膜はサンプル・デバイスであり、コーティング組成物をサンプル・デバイスに塗布してコーティングを形成してサンプル・デバイスを保存加工する。
後で(最初の又は繰返し)分析を行うために保管するサンプル・デバイスの場合、サンプル及び分析結果を損なう恐れがある欠陥が生成されないようにデバイスを保管することが極めて好ましい。このような欠陥は、光学的損傷、物理的損傷、化学的損傷及び表面上の異物の存在(例えば、ほこり)など様々に形成され得る。
保管又は分析中に、ほこりなどの異物がコーティング上に被着することを最小限に抑えることが望ましい。ただし、表面上にほこりその他の材料が見つかった場合には、凝固したコーティングをガス流(例えば、空気又は窒素)で洗浄及び/又は清浄化することができる。このような洗浄溶液及び/又はガスはそれ自体が、本質的に、コーティング表面上に被着する異物を含まないものとすべきである。さらに、上記で示したように、洗浄溶液及び/又はガスは、コーティング媒質と化学的に適合するように選択すべきである。さらに、表面の洗浄は、物理的損傷を避けるように行うべきである。例えば、洗浄は、表面への研磨性の損傷を避けるように、例えば、液体を穏やかな流れから適度な流れの範囲で用い、拭いたり、こすり洗いせずに行うべきである。比較的柔らかいコーティングよりも硬いコーティングを選択することによっても物理的損傷を避けることができる。
別の実施形態では、本発明は、分析物アッセイを実施することと、サンプル・デバイスを保存加工することと、このデバイスを保管し、取り出し、分析し、再利用することとを含むが、これらに限定されるものではない本発明の方法を実施するための材料及び指示を提供するキットを提供する。好ましい実施形態では、このキットは、別々のバイアル中にコーティング組成物及び分析物結合用の光散乱粒子標識を備える。
検出可能な信号を大きく劣化させることなく、サンプル・デバイスを保存加工し、それを所望のとおりに保管することができると、様々な状況で有利である。例えば、このような保存加工を行い、サンプル・デバイスを保管することができると、ある実験のアッセイ結果を繰り返し読み取ることができるだけでなく、アッセイ結果を後で読み取ることができる。こうすると、サンプル・デバイス及び/又はサンプル結果をある期間にわたって、及び/又は異なる実験室間で使用しながら、依然として比較結果を取得することができる。(較正スライドなどの)基準「較正」デバイスで機器又は結果を較正することによって、異なる機器を用いるときでもこのような比較結果を取得することができる。
複数のコーティング材料候補を試験した。塗布のし易さ(シート化、粘性)、乾燥時間、屈折率、光学的透明度、硬さ/スクラッチ耐性、原材料の安定性、溶剤の適合性及びコストの基準を満たすいくつかの適切なコーティング材料を特定した。
0.1(重量/体積)%のSDS(ドデシル硫酸ナトリウム)
0.2(重量/体積)%のBSA(ウシ血清アルブミン)
カゼイン
10mMのPBS(リン酸緩衝食塩水)
純水
乾燥用強制窒素空気
これらの条件を採り入れて、実験処理中にマイクロアレイの操作を近似した。大部分の実験プロセスで用いる実際の条件は、より厳密であり得、処理されるマイクロアレイ・スライド上に、より高いレベルの散乱性不純物が被着し得る。
Kryln=KRYLON(商標)透明コーティング用アクリル
Rstlm=RUSTOLEUM(商標)透明コーティング塗料
PolyU=ポリウレタン
PR=プラスチック(CRAFTICS(商標))とRUSTOLEUM(商標)透明コーティング塗料の(1:1)組合せ
PVA=ポリビニルアルコール:粘弾性ポリマー、セラニーズ社の等級203s、205s
浸漬によってすべてのスライドをコーティングし、標準温度及び圧力で乾燥/硬化させた。スライドをコーティングする前後で走査を行った。コーティング前に行った走査は、スポッティング後に得ることができる最も清浄な状態のスライドのものであった(すなわち、スポッティングの後でスライドにさらなる処理は施さなかった)。一般に、生物学用緩衝液による処理によって、塩類、タンパク質、低分子及び粒子状汚染物が捕捉される結果、かなりのバックグラウンド・ノイズの発生が示されることに留意されたい。好ましい実施形態はPVAを含む。
この例では、RLS粒子とともに使用するガラス・スライドに結合したニトロセルロース膜の生成について説明する。膜を透明にし、かつ凝固して膜を保護する溶液を用いたニトロセルロース膜の透明化及び保存加工プロセスについてもさらに説明する。塗布のし易さ(シート化、粘性)、乾燥時間、屈折率、光学的透明度、ポリマーの硬さ/スクラッチ耐性、原材料の安定性、溶剤の適合性及びコストの基準を満たす、膜の透明化及び保存加工用溶液の候補を特定した。
材料:
コーニング社のGold Sealスライド(任意の普通のガラス・スライドを使用してよい)
3M社の光学接着剤8141、8142、8161あるいは9483(記載したもののうち任意のものを使用することができる)
Pall社のニトロセルロース膜(ただし、任意の製造業者の膜を代わりに使用してよい)
直径約1/2インチの剛体管(接着テープに圧力をかけるのに使用する)
カミソリの刃
テープ
処理:
複数のスライドからなるパネルを7列×2行からなる矩形で配置した。標準のラボ・テープでこれらのスライドを固定して、接着テープ及び膜を貼る間に動かないようにした。この矩形パネルに合うように1片の光学両面接着テープを切断し、まず一方の縁部をラボ・ベンチの最も近いところに貼り付け、矩形グリッドにそろえ、それによって、張力を解放すれば、その接着テープ片がスライド上にまっすぐに落ちるようにした。一方の手で張力を維持しながら、他方の手で剛体管を当てることによって接着テープの接触している縁部に圧力をかける。管の長さ全体にわたってしっかりと均一に圧力を連続してかけることによって接着テープの接触縁部を前方に動かし、反対側の手はゆっくりと圧力を解放する。ここで示した説明は、完全に工業用設備の特徴でありかつ周知の方法であるニップ・ロールによる張合せの手作業の表現である。こうすると、ニトロセルロース膜を貼り付ける光学的に透明な接着テープが泡を生じることなく貼り付けられる。
材料
Deft透明ラッカー
Parks透明ラッカー
2−ブトキシエタノール
Cartesian Technologies社のアレイヤー
RLS観察装置
アレイ・パターン
上記で準備したニトロセルロース膜を、図9に示すように、Cartesian Technologies社のアレイヤー上で、抗ビオチンが結合した80nmのRLS金粒子を矩形アレイ・パターンでスポッティングした。
Claims (35)
- 光散乱粒子を含むか、あるいは光散乱粒子との接触が行われたサンプルを保存加工する方法であって、前記サンプルの少なくとも一部にコーティング組成物を塗布して、光学的に透明なコーティングをされたサンプルを形成することを含み、保存加工され、光を照射されたサンプルからの散乱光が保存加工前のサンプルに比べて増加した信号対ノイズ比を有していることを特徴とする方法。
- 前記サンプルがサンプル・デバイス上に存在する請求項1に記載の方法。
- 前記サンプル・デバイスが、スライド、アレイ・チップ、マイクロタイタ・プレート、マイクロアレイ、膜、ガラス基板及びフィルムからなる群から選択される請求項1に記載の方法。
- 前記コーティング組成物が、アルキド樹脂、アクリル、炭水化物ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、テルペン、ウレタンアルキド及びウレタン油からなる群から選択される少なくとも1つの高分子化合物を含む請求項1に記載の方法。
- 前記コーティング組成物が、ラッカー、ワニス又は木材仕上げ用ラッカーを含む請求項1に記載の方法。
- 高分子化合物を含むコーティング組成物に希釈液を添加することを含む方法によって前記コーティング組成物を調製する請求項1に記載の方法。
- 前記コーティング組成物が木材仕上げ用ラッカーを含み、前記希釈液が、2−ブタノン、2−ブトキシエタノール、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノブチルエーテル又はそれらの組合せである請求項6に記載の方法。
- 前記塗布ステップの後で、前記コーティングが恒久的なもの又は固体になるように前記コーティング組成物を硬化することをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記塗布ステップの後で、暗条件下で前記サンプルを保管することをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記塗布ステップの後で、前記サンプルを保管するステップ及び前記サンプル上の前記光散乱粒子から散乱された光を検出するステップをさらに含み、1日、1週間、1カ月、6カ月又は1年間、前記サンプルを保管した後で前記検出ステップを行う請求項1に記載の方法。
- 前記保管及び検出ステップを複数回実施する請求項10に記載の方法。
- 前記サンプルが膜上にあり、前記コーティング組成物が、前記膜によって散乱する光がより少なくなるように前記膜を改変する請求項1に記載の方法。
- 光散乱粒子を含むか、あるいは光散乱粒子との接触が行われたサンプル上に形成された、少なくとも1つの光学的に透明なコーティングを含むサンプル・デバイスであって、前記光散乱粒子が1〜500nmのサイズのものであるサンプル・デバイス。
- 前記光学的に透明なコーティングの少なくとも1つが、アルキド樹脂、アクリル、炭水化物ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、テルペン、ウレタンアルキド及びウレタン油からなる群から選択される少なくとも1つの高分子化合物を含む請求項13に記載のサンプル・デバイス。
- 固相アレイ、スライド、マイクロタイタ・プレート、アレイ・チップ、マイクロアレイ、膜、ガラス基板又はフィルムである請求項13に記載のサンプル・デバイス。
- 法医学用サンプル・デバイス、同定用サンプル・デバイス又は臨床用サンプル・デバイスである請求項13に記載のサンプル・デバイス。
- 光散乱粒子を含むか、あるいは光散乱粒子との接触が行われたサンプル中でバックグラウンド光散乱を減少させるか、または、光散乱粒子標識の特異的検出を増強する方法であって、
前記サンプルの少なくとも一部にコーティング組成物を塗布または被覆して光学的に透明なコーティングをされたサンプルを形成する工程を含み、前記光学的に透明なコーティングがアルキド樹脂、アクリル樹脂、炭水化物ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルアセテート、テルペン、ウレタンアルキド、ウレタン油、ワニス、および木材仕上げ用ラッカーから成る群より選択され、前記コーティングがバックグラウンド光散乱の低下および/または前記標識から散乱した光の検出の増強をもたらす屈折率を有している、方法。 - 前記サンプルが、固相アレイ、スライド、アレイ・チップ、マイクロタイタ・プレート、膜からなる群から選択されるサンプル・デバイス上に存在する請求項17に記載の方法。
- 前記サンプルを保管する前に前記標識から散乱された光を検出し、それが前記サンプル・デバイス上の少なくとも1つの分析物の存在又はその量あるいはその両方を示す請求項17に記載の方法。
- コーティング組成物と、
光散乱粒子を含むか、あるいは光散乱粒子との接触が行われたサンプルに前記コーティング組成物を被覆するための1組の指示とを含むキット。 - 硬化剤、剥離剤、希釈剤又は光散乱粒子のうち少なくとも1つ又は複数のものをさらに含む請求項20に記載のキット。
- 前記光散乱粒子が、結合条件下で分析物に結合する部分を含む請求項20に記載のキット。
- 少なくとも1つのサンプル・デバイスをさらに含む請求項20に記載のキット。
- 光散乱粒子を検出する機器をさらに含む請求項20に記載のキット。
- 較正デバイスを準備する方法であって、
サンプル・デバイス上の1つ又は複数の離散位置に既知量の光散乱粒子を被着させることと、
前記サンプル・デバイスに、光学的に透明なコーティングを形成するコーティング組成物を被覆することとを含む、方法。 - 前記較正デバイスが、アレイ、チップ、スライド及びプレートからなる群から選択される請求項25に記載の方法。
- マスター較正基準に対して前記較正デバイスを較正することをさらに含む請求項25に記載の方法。
- 既知量の光散乱粒子を含み、光学的に透明なコーティングで恒久的に保存加工された少なくとも1つの離散位置を含む較正デバイスであって、前記光散乱粒子が1〜500nmのサイズのものである、較正デバイス。
- 前記光散乱粒子が、1平方マイクロメートル当たり10〜0.0006粒子数の表面密度で前記位置に存在する請求項28に記載の較正デバイス。
- 前記光散乱粒子が金又は銀粒子であり、前記光散乱粒子の直径が、20、40、60、80、100、120、140及び200nmからなる群から選択される請求項28に記載の較正デバイス。
- 1組の光散乱粒子によって生成される光信号を分析する方法であって、
(a)規定した条件下で1組の光散乱粒子からの散乱光信号を測定することと、
(b)同じ規定条件下で、既知量の光散乱粒子からの散乱光信号を測定することと、
ステップ(a)及び(b)からの前記散乱光信号を比較して、ステップ(a)の前記組の中の光散乱粒子の量を予測することを含み、較正デバイス上に存在する前記既知量の光散乱粒子が、光学的に透明なコーティングで恒久的に保存加工される、方法。 - 前記光散乱粒子が金又は銀粒子であり、前記光散乱粒子の直径が、20、40、60、80、100、120、140及び200nmからなる群から選択される請求項13に記載のサンプル・デバイス。
- 前記光散乱粒子が金又は銀粒子であり、前記光散乱粒子の直径が、20、40、60、80、100、120、140及び200nmからなる群から選択される請求項1に記載の方法。
- 前記塗布ステップの後で、前のステップによって形成されたコーティングの少なくとも一部を除去することと、前記サンプルに別のコーティング組成物を塗布して別の光学的に透明なコーティングを形成することとをさらに含む請求項1に記載の方法。
- サンプルを検出する工程をさらに含む、請求項17記載の方法。
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