JP4212052B2 - 色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤 - Google Patents

色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤 Download PDF

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本発明は、特定の天然物(プロポリス)を主剤として使用した皮膚の表皮下及び表皮上に発現するシミ、老斑等のメラニン色素斑の除去用または除去補助(除去後の再発防止)用皮膚外用剤に関する
従来、皮膚の表皮下及び表皮中に発現するシミ、老斑等の色素斑は、メラニンの集積が原因であり、黒茶色または灰色状を呈して美容上好ましくなかった。色素斑を改善する化粧品(美白剤)は、例えば特許文献1、2等多数提示されている。また、レーザ、超音波または電気イオン抽出法等による物理的な除去手段も採られている。その他、有機酸またはフェノール系他、ケミカル剤を使用したケミカルピーリング、ビタミンC誘導体のイオン導入によるメラニンの淡色化等の施術があるが、いずれも高額を要する技術・医術として普及している。中でもレーザにより高額の用を掛けて除去されたシミでも、その30〜40%が数週間後に再出現する現状にある。
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ここで、昨今、サプリメントあるいは化粧剤素材として注目されているプロポリスは、ミツバチが自然木の樹液や花粉等を採取し、自らの唾液酵素で合成して作る物質であり、幼虫を保護する巣を構成するものである。プロポリスは、優れた抗菌・抗ウィルス・抗炎症作用、還元作用、抗酸化作用、抗癌・制癌作用、免疫力調整作用、血圧安定作用、組織再生作用等多用の効能をもつことが知られている。プロポリスの製法(抽出法)としては、アルコール抽出法、水抽出法、及び臨界抽出法等がある。アルコール抽出法の場合、プロポリス原体から次の段階を経て抽出される。
(i)プロポリス原体から、アルコールを用いてその成分を抽出する段階
(ii)上記(i)で得られたアルコール溶液を濾過する段階
(iii)上記(ii)で得られた濾液を必要に応じて濃縮する段階
抽出された液状のプロポリスエキス中に溶解している固形分がプロポリスである。アルコール抽出法の場合は、製品中のその他の液体成分として、抽出に用いたアルコールも共存する。
特許文献3には、経口摂取用途のプロポリスの製造方法が記載されている。また、特許文献4、5等には、主成分である化粧品基剤(油分、保湿剤、酸化防止剤、防腐剤等)にプロポリスを混合した肌荒れ抑制効果に優れた化粧品が記載されている。
特開平6−65044号公報 特開平6−128142号公報 特開2004−149415号公報 特開2002−173413号公報 特開2004−161664号公報
特許文献1、2等に記載された、いわゆる美白効果のあると云われる化粧品は、色素斑をある程度薄くする効果はあるが、完全に除去することは困難である。
さらに、レーザ等を用いた物理的な除去手段では、角質層から表皮下のメラニン層までを溶かすため、真皮上に発現した色素斑は除去できる例が多いと云われるが、数週間後にシミが再発現する例が30〜40%に及ぶと云われている。
またさらに、レーザ等による除去や特殊な薬剤によるケミカルピーリングは、美容整形外科等において専用の設備を用いて専門技師や医師による治療として行われており、通院等の手間がかかる上、費用も高額であった。
以上の現状に鑑み、本発明は、プロポリスを用いて確実に色素斑を改善除去できる皮膚外用剤を提供することを目的とする。同時に、特別な設備、施設と併せて専門技術や資格が無くとも、安全かつ容易に色素斑を改善除去できる皮膚外用剤を提供することを目的とする。加えて、低コストでかつ効果的に色素斑を改善除去(根絶)できる皮膚外用剤を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく本発明は、次の構成を提供する。
(1)請求項1に係る色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤は、複数回繰り返し使用するための色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤であって、プロポリス原体から抽出されるプロポリスを含有し、1回の使用においては、皮膚における色素斑の箇所に塗布し乾燥させてプロポリスを含む膜を形成した後に所定時間放置するものであり、この使用を複数回繰り返すことにより該色素斑を除去することを特徴とする。
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尚、本明細書における「バイオフラボノイド」の用語は、多種のバイオフラボノイドの総称であり、アンテピリンC、ケルセチン、クロレダン系ジテルペン、カフェイン酸フェネチルエステル、P−クマル酸、ケイ皮酸、及びこれら以外の複数のバイオフラボノイドが含まれる。尚、ここでいう「バイオフラボノイド」は、プロポリス原体から抽出されるプロポリスに含まれる場合、及び、他の種々の植物等から抽出される同様のフラボノイドの場合、いずれであってもよい。
請求項1に係る色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤は、プロポリス原体から抽出されるプロポリスを含有する。抽出されたプロポリスを含有する皮膚外用剤は、液体媒体中に当該プロポリスを含む液体又はペースト状の形態か、またはプロポリスの精製粉末を加工した形態である。この皮膚外用剤を色素斑が発現した箇所の表皮上に塗布することを繰り返す。塗布前の表皮は、汚れ(脂質等)や老化した角質(垢)を完全に取り除き、表皮中にプロポリスが浸透し易い状態とする。これにより、効果向上と、除去所要日数の短縮が期待できる。また、本発明の皮膚外用剤を表皮上に塗布することにより、表皮上の殺菌抗炎消毒と併せて、プロポリスを含む強固な膜を形成する。表皮上に形成された強固な膜は、対象表皮を保護する(原則として、包帯・テープ保護不要)と同時に、メラニン細胞群への通気性を遮断することによりメラニン細胞の生態活動を抑制(枯死促進)する。
色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤に含まれるプロポリスの強い還元作用と異質細胞への攻撃性がメラニン細胞に直接働き、メラニン細胞の活性を阻害または停止(枯死状態)する。これにより、メラニン細胞群を角質層より遊離した状態(軟らかい瘡蓋状)とする。遊離したメラニン細胞群(色素斑)はふき取り除去する(除去完了)。これと並行して、引き続き塗布を繰り返すことにより、プロポリスの有効成分群がもつ各々の有効成分の作用により周辺組織生態の正常化と活性化を促進する事により色素班除去後の再発を防止すると同時に、対象組織の保護も確実にする。この結果、色素斑の除去後の表皮組織の正常化と修復が安全かつ確実になされ、さらにその後の再発が防止される。
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また、本発明の色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤は、主剤プロポリスの殺菌、抗炎、抗ウイルス等の作用により、色素斑の除去段階を通して消毒保護機能が得られるため、感染を防止して皮膚の健全な状態を維持することができる。
またさらに、本発明の色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤を表皮表面に適用して色素斑を除去した後、多くの実施例において6か月余(その後最長五カ年)を経過しても再発が見られない。このことから、色素斑の除去対象箇所の周辺、表皮部のみでなく真皮底部までも作用効果(再生による若返り)が及ぶと考えられる。従って、本発明による色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤は、レーザや薬剤によるピーリングを行った後の皮膚表面に補助剤として適用することにより、従来レーザ等によるピーリングで残存する色素斑の完全除去が可能となる。またピーリングによる除去後に補助剤として塗布することにより残存生態細胞の修復の正常化により色素斑再発を防止する効果がある。よって、本発明による皮膚外用剤は、従来の色素斑等の治療方法と組み合わせることにより、色素斑の完全除去と再発現を防止するための補助剤として使用できる。
上記のような効果を発揮するプロポリスの有効成分として、個々の成分の作用特性から考えて、アンテピリンC、ケルセチン、クロレダン系ジテルペン、カフェイン酸フェネチルエステル、P−クマル酸及びケイ皮酸の主要な6種と、これら6種以外の複数のバイオフラボノイドとが主として機能していると考えられる。
アンテピリンCは、優れた抗腫瘍効果があるとして知られ、癌細胞に対して強い殺細胞作用と増殖抑制作用を有する。ケルセチンは、抗腫瘍物質として知られ、遺伝子が複製する前の段階で癌細胞を抑制する効果がある。クロレダン系ジテルペンは、強力な抗癌、抗腫瘍物質として知られ、癌細胞に対して選択毒性を示し、正常細胞の活性化を促進する。カフェイン酸フェネチルエステルは、抗癌、抗腫瘍物質として知られ、正常細胞には害を与えず、異質化細胞(癌細胞等)にだけ強い損傷を与える。
よって、シミの除去を可能ならしめる有効成分としては、上記の作用特性と当初その応用効果を期待したこと、及びその実施結果から見て、アンテピリンC、ケルセチン、クロレダン系ジテルペン、カフェイン酸フェネチルエステル、P−クマル酸及びケイ皮酸の6種の成分を有効成分として含むことが重要である。
さらに、実施全行程をサポートしているその他の有効成分として、上記6種以外の複数のバイオフラボノイドがある。これらの複数のバイオフラボノイドは、その抗菌、抗ウイルス、抗酸化作用、及び免疫機能の活性化に加えて細胞結合組織の強化作用があるとされており、これらを有効成分として含むことにより、色素斑の除去段階における衛生状態が良好に維持され、除去後の組織細胞の再生、修復を促進する事により、再発効果も得られる。尚、プロポリス成分中の樹脂(ヤニ成分)は乾燥して、塗布治療部を外気と遮断保護し、消毒・殺菌・外気遮断による安全を確保できる為、本剤一剤で本ピーリングの全ての行程をカバー出来る事を特徴とする。
以上の効果のメカニズムをまとめると、上記のアンテピリンC、ケルセチン、クロレダン系ジテルペン、カフェイン酸フェネチルエステル、P−クマル酸及びケイ皮酸の6種の成分と、その他の複数のバイオフラボノイドとを含む有効成分の複合作用により、メラニン集合体を異質組織集合体として、これを攻撃して不活化(枯死)すると同時に、抗菌と免疫機能の活性化作用によりメラニン集合体(シミ等)を遊離除去し、さらに除去後の周辺細胞の活性化と細胞組織の強化により、表皮組織の修復、復元、活性化まで確実に実現しているものと考えられる。
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(1)本発明のプロポリス含有皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、特に色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤であり、プロポリス原体から抽出されたプロポリスからなる。すなわち、天然のプロポリス原体から抽出されたプロポリスをそのまま主剤として使用する皮膚外用剤である。プロポリス原体は、ミツバチが種々の樹木や花から採取してきた樹液、樹脂及び花粉等から合成されたものであり、ハチの種類、樹木の種類、産地等によりその有効成分の種類及び組成には多少ばらつきがある。また、後述する幾つかの抽出法によっても有効成分の種類及び組成が異なってくる。また、従来知られている水抽出法、アルコール抽出法、ミセル抽出法、及び超臨界抽出法等、抽出方法によっても有効成分の抽出度が異なる。本発明の皮膚外用剤は、本発明の効果を発揮できる程度に有効成分が含まれるならば、抽出法はいずれでもよい。
プロポリスには含有成分として100種以上が確認されている。本発明の皮膚外用剤の含有するプロポリス有効成分としては、プロポリス原体から抽出したプロポリス全体の総合効果がベストであるが、特にアンテピリンC、ケルセチン、クロレダン系ジテルペン、カフェイン酸フェネチルエステル、P−クマル酸及びケイ皮酸の6種の主要な有効成分と、これら以外の複数のバイオフラボノイドとを含むことが重要である。複数のバイオフラボノイドについては、種類を限定しないが、多種を豊富に含むことが好適である。6種の主要な有効成分とこれら以外の複数のバイオフラボノイドとの相乗作用により、前述の効果が発揮される。
本発明の皮膚外用剤の製造において、原料であるプロポリス原体及びプロポリスの抽出方法は特に限定しないが、上記の特に効果的な有効成分を豊富に含有することができるプロポリス原体及び抽出方法を採用することが望ましい。また、本発明の皮膚外用剤は、液状形態であっても粉末形態であっても、塗布可能な状態に加工することにより、使用可能である。液状形態の場合は、抽出法により必然的に含まれる液体媒体(水、アルコール)を含むものもある。また、適宜濃縮したり、希釈したものも含まれるが、例えば、健康食品業界で表示されている有効成分濃度30%以上のものが好適である。
尚、アルコール抽出法により得たプロポリスは、アルコールを含むので、アルコールかぶれを生じるおそれのある人に対しては、他の抽出法で得られたプロポリスを用いるようにする
(削除)
いずれの製法による場合にも、本発明のプロポリスを主剤とした皮膚外用剤は100パーセント、天然プロポリス原体から抽出された製剤であり、その安全性はもとより、その効果特性を発揮させるべく皮膚への浸透性の高いものを厳選し、精製したものである。
(2)本発明の皮膚外用剤の使用方法
(2-1)色素斑除去プロセス例
本発明の皮膚外用剤の使用方法を説明する。色素斑の除去プロセスの一例は、次の通りである。本発明の皮膚外用剤の他に、表皮の状態を清潔に保つために必要に応じて消毒用のアルコールまたはヒドロキシロール等の消毒用補助剤を用いる。
(i)色素斑除去の第一段階
本発明の皮膚外用剤は、健康補助食品として汎用されているとはいえ、表皮への塗布後の表皮下への浸透が重要である。特に、アルコール抽出法により抽出されたプロポリスを使用する場合、アルコールによるかぶれ等の炎症を生じる可能性がある。従って、第一段階では、(本剤は自然の有害物質、毒物は含まないが)安全性を確保するために、アレルギー体質の人または肌が弱い人のために事前に簡単な化粧剤適合検査を行う。検査方法は、次の通りである。先ず、目立たない場所の皮膚0.5〜1.0cm2を定め、皮膚外用剤を塗布し、数時間〜一日程度放置することにより表皮下に浸透させて反応の有無を確認する。塗布部に炎症等の異常がなければ、第二段階へ進む。この第一段階は、安全性確保のためであるので、明らかに不要(プロポリスを飲用して異常のない人、肌の強い人、アレルギー体質でない人等)の場合は省略することができる。
(ii)色素斑除去プロセスの第二段階
第二段階では、先ず、除去対象であるシミ等の色素斑発現部の表皮を清潔にした後、表皮付着物(脂質等)を拭き取り、さらに老化した角質(垢等)を除去することにより表皮表面の浸透性をよくする。例えば、表皮表面を指またはツール等で摩擦して角質層を薄く取り除く(強度の垢すり状態)。表皮下のメラニン集合体への浸透性を促進することにより、効果が大幅に改善され、除去期間の短縮が図れる。
(iii)色素斑除去プロセスの第三段階
第三段階では、皮膚外用剤を除去対象の表皮表面に塗布し、乾燥させる。その後、1〜2回塗布と乾燥を繰り返す(重ね塗り)。十分乾燥させた後、数時間〜1日程度放置する。本発明の皮膚外用剤は強力な殺菌、抗菌作用を有すると共に、塗布した表皮上に固化膜を形成して外気と遮断された状態を形成する。従って、その後放置して、例えば水に濡れても支障はない。任意であるが、外見上不都合の場合、清潔性と通気性を確保するならば適宜の部材で塗布部を被覆してもよい。塗布後の放置により、皮膚外用剤と表皮下メラニンとを十分作用させた後、水またはアルコールで洗浄して拭き取る。
以上の第二段階と第三段階を、通常3〜5回繰り返す。これにより、メラニン集合体が黒く凝固した状態(枯死状態)で真皮上に遊離して黒茶色の柔軟な瘡蓋状の凝固体となり浮き出てくる。これを丁寧に拭き取り、メラニン集合体である色素斑の除去を完了する。
色素斑除去後の処置は、清潔に保ち、引き続き皮膚外用剤をうすく塗布、乾燥して色素班が除去された表皮部分の保護と同時に再生修復を促進する。その後も、本発明の皮膚外用剤を一日一回塗布するか、一般の消毒用軟膏等で保護すれば、2〜3日で状態は復元する。その後表皮は、自然再生により1週間から2週間程度でほとんど目立たなくなる。最終的には完全に色素斑のない健全な表皮状態となる。
(削除)
以下の実施例では、健康食品業界で表示されている有効成分濃度30%以上のプロポリスを用いた。
<60歳代男性被験者の顔面6箇所の色素斑除去例>
図1は、60歳代男性被験者の顔面の色素斑除去対象箇所を示す図である。a〜fはそれぞれ、6箇所の色素斑すなわちシミを示す。a〜dの4箇所は数ミリ角の大きさのシミであった。除去プロセスは、次の通り行った。
除去対象箇所に消毒前処理を行い、本発明の皮膚外用剤を塗布し、1日放置した。その後、消毒ガーゼで拭き取った。これを数回繰り返した。この結果、対象箇所の真皮上に軟らかいかさぶた状の物体が浮き出た状態となった。これは、メラニン細胞群が枯死、凝固した状態と考えられる。この状態の物体を消毒ガーゼで拭き取ることにより、シミを除去できた。除去後の表皮は、ごく浅い表皮表面が取り除かれた状態となる。引き続き1回/1〜2日の塗布を繰り返すことにより1〜2週間で表皮が再生され、除去と再生が完了した。その後、1年3か月を経ても再発はしなかった。
図2(A)〜(F)の写真は、図1のシミfの除去プロセス経過中の顔面の対象箇所を示す。除去プロセス経過の記録は次の通りである。
・平成15年9月6日:シミfの除去開始(図2(A))。
・同年9月6〜8日:朝夕2回、本発明の皮膚外用剤の塗布と、消毒ガーゼによる拭き取りを繰り返す。
・同年9月9日朝:浮き出た物体(遊離した枯死状態のメラニン細胞群)を消毒ガーゼにより拭き取る。図2(B)は、当日夕方の写真である。
・同年9月11日:図2(C)の写真の通りである。
・同年9月13日:図2(D)の写真の通りである。
・同年9月15日:表皮再生により除去完了。図2(F)の写真の通りである。
<60歳代男性被験者の手6箇所の色素斑除去例>
図3は、60歳代男性被験者の両手の色素斑除去対象箇所を示す図である。1〜6はそれぞれ、6箇所の色素斑すなわちシミを示す。除去プロセスは、次の通りである。
除去対象箇所の消毒と浸透性改善の前処理を行い、本発明の皮膚外用剤を塗布し、1日放置した。その後、消毒ガーゼで拭き取った。これを3〜5回繰り返した。この結果、対象箇所の真皮上に軟らかいかさぶた状の物体が浮き出た状態となった。この状態の物体を消毒ガーゼで拭き取ることにより、シミを除去できた。除去後の表皮は、ごく浅い表皮表面が取り除かれた状態となる。引き続きプロポリスの1日1回塗布を繰り返し、表皮を保護し、表皮の再生を待って除去完了とした。その後、1年3か月を経ても再発はしなかった。
(削除)
(削除)
<10〜60歳代被験者の色素斑除去例>
10〜60歳代の複数の被験者の色素斑に対し、本発明の皮膚外用剤を適用した症例は次の通りである。
・症例1:56歳女性、頬部シミ(過去2回のレーザ治療にも拘わらず色素沈着)に適用。前述の第二段階の後、皮膚外用剤の塗布を計3回繰り返した。2か月後には、発赤は残るもののシミは消失し残った発赤は自然に消失した。図(A)及び(B)の写真は、この症例1の被験者における塗布前及び塗布後のシミの外観を示す。
・症例2:64歳女性、頬部シミに適用。毎週1回の第二段階と皮膚外用剤の塗布を行った。2か月後には、シミが消失した。
・症例3:42歳女性、頬部シミに適用。1回/2〜3日の第二段階と皮膚外用剤の塗布を行った。2週間後には、シミが除去された。さらに、1か月後には完全修復した。
・症例4:35歳女性、頬部シミに適用。毎週1回の第二段階と皮膚外用剤の塗布を行った。2か月後には、シミが消失した。
・症例5:63歳男性、頬部シミに適用。2〜3日に1回の第二段階と皮膚外用剤の塗布を行った。2週間後には、シミが除去された。さらに1か月後には完全修復した。
・症例:63歳女性、手の甲のシミ大小6箇所。1回/2〜3日の塗布でシミ除去後、発赤が残ったが2か月後完全修復した。
・症例:63歳女性、脚の内側のシミ。1回/2〜3日の塗布で2か月後に消失。
60歳代男性被験者の顔面の色素斑除去対象箇所を示す図である。 (A)〜(F)は、図1のシミfの除去プロセス経過中の顔面の対象箇所を示す写真である。 60歳代男性被験者の両手の色素斑除去対象箇所を示す図である。 (A)及び(B)は、一被験者における除去プロセス前及び除去プロセス後のシミの外観を示す写真である。
符号の説明
a〜f 色素斑
1〜6 色素斑

Claims (1)

  1. 複数回繰り返し使用するための色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤であって、プロポリス原体から抽出されるプロポリスを含有し、1回の使用においては、皮膚における色素斑の箇所に塗布し乾燥させてプロポリスを含む膜を形成した後に所定時間放置するものであり、この使用を複数回繰り返すことにより該色素斑を除去することを特徴とする色素斑除去及び再発防止用皮膚外用剤。
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