JP4210899B2 - 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ピックアップ及びディスクドライブ装置についての技術分野に関する。詳しくは、2種類の異なるディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置において、性能の向上を図ると共に部品点数の削減による小型化を図る技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置は、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動し該ディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射する光ピックアップを備えている。
【0003】
ディスクドライブ装置には、異なる2種類のディスク状記録媒体、例えば、CD(Compact Disc)とDVD(Digital Versatile Disc)に対して情報信号の記録や再生を行うようにしたものがある。このようなディスクドライブ装置にあっては、各ディスク状記録媒体に対応した波長を有するレーザー光を使用する必要があるが、ディスクドライブ装置には部品点数の削減等を目的として同一の発光素子を用いて異なる波長を有するレーザー光を出射させるようにしたものがある。
【0004】
このようなディスクドライブ装置においては、発光素子の一方の発光点からCDに対応した780nmの波長を有するレーザー光が出射され、他方の発光点からDVDに対応した650nmの波長を有するレーザー光が出射される。
【0005】
発光素子から出射された各レーザー光は、同一の回折素子(グレーティング)によってそれぞれ0次光と±1次光に回折され、各ディスク状記録媒体の記録面で反射されて受光素子の3つの受光面でそれぞれ0次光と±1次光が受光される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レーザー光の回折角度θ(0次光と±1次光とが為す角度)は、グレーティングの格子ピッチ(グレーティングの溝間の間隔)をPdとし、レーザー光の波長をλとすると、Sinθ=λ/Pdで表され、回折角度θは波長λに依存する。従って、上記のように、異なる波長を有するレーザー光を1つの回折素子によって回折した場合には、それぞれのレーザー光で回折角度θが異なる。
【0007】
このように波長によって回折角度が異なってしまうと、図8に示すように、一方のレーザー光の0次光Sdと±1次光Se、Seをそれぞれ受光素子の各受光面a、b、cの中央部で受光させ、他方のレーザー光の0次光Sfを0次光Sdが受光される受光面aの中央部に合わせるようにしたときに、他方のレーザー光の±1次光Sg、Sgが受光素子の各受光面b、cの中央部からずれてしまう。従って、非点収差を利用する方法によってトラッキングの誤差信号を検出しようとする場合に、他方のレーザー光についてはプッシュプル信号の検出ができなくなってしまう。
【0008】
そこで、異なる波長を有する2種類のレーザー光を出射する1つの発光素子と1つのグレーティングを用いて光学系を構成した場合には、各レーザー光をそれぞれ受光するための2つの受光素子が必要となるが、受光素子が2つとなる分、部品点数の増加による製造コストの高騰を来たしてしまうという問題がある。
【0009】
一方、異なる波長を有する2種類のレーザー光を出射する1つの発光素子と1つのグレーティングを用いて構成した光学系において、例えば、650nmの波長を有するレーザー光の0次光のみを使用し±1次光を使用しない所謂1ビームの対応(DPD法:Differential Phase Detection法、可動プッシュプル法)とすることも可能である。
【0010】
ところが、この場合には、DPD法では、DVD(DVDビデオ、DVD−ROM)に対する情報信号の再生は可能であるが、情報信号の記録ができなくなり、また、DVD−RAMに対しては情報信号の記録及び再生の双方ともできなくなり、使用可能なディスク状記録媒体の種類が限定されてしまうという不都合がある。また、可動プッシュプル法では、偏光ホログラム素子等の高価な光学素子を使用する必要があるためコスト高となってしまうという問題がある。
【0011】
そこで、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、部品点数の削減による小型化を図ると共に性能の向上を図ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、2種類の異なるディスク状記録媒体へ向けて該各ディスク状記録媒体に対応した第1の波長及び第2の波長を有するレーザー光を出射する発光素子と、第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を回折する回折素子と、第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を各レーザー光の進行方向に応じて反射し又は透過するビームスプリッターと、第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光をディスク状記録媒体の記録トラックに集光する対物レンズと、各ディスク状記録媒体で反射された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の光軸を一致させる光軸合成素子と、該光軸合成素子によって光軸が一致された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光が入射されると共にレーザー光の0次光と±1次光とを各別に受光する3つの受光面を有する受光素子とを設け、受光素子の3つの受光面を、0次光を受光するメインビーム受光面と該メインビーム受光面を挟んで互いに反対側に位置しそれぞれ±1次光を受光する一対のサブビーム受光面とによって構成し、メインビーム受光面を十字状の2本のエリア分割線によって4分割し、一対のサブビーム受光面のそれぞれに、該サブビーム受光面を3つの受光面の並び方向に直交する方向に2分割するエリア分割線と、第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の各受光スポットを3つの受光面の並び方向にそれぞれ分割するための第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成し、一対のサブビーム受光面に、それぞれエリア分割線によって第1のエリアと第2のエリアとを形成し、第1の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面の第1のエリアで受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光と、他方のサブビーム受光面の第2のエリアで受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出し、第2の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面の第2のエリアで受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光と、他方のサブビーム受光面の第1のエリアで受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出するようにしたものである。
【0014】
別の本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、2種類の異なるディスク状記録媒体へ向けて該各ディスク状記録媒体に対応した第1の波長及び第2の波長を有するレーザー光を出射する発光素子と、第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を回折する回折素子と、第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を各レーザー光の進行方向に応じて反射し又は透過するビームスプリッターと、第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光をディスク状記録媒体の記録トラックに集光する対物レンズと、各ディスク状記録媒体で反射された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の光軸を一致させる光軸合成素子と、該光軸合成素子によって光軸が一致された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光が入射されると共にレーザー光の0次光と±1次光とを各別に受光する3つの受光面を有する受光素子とを設け、受光素子の3つの受光面は、0次光を受光するメインビーム受光面と該メインビーム受光面を挟んで互いに反対側に位置しそれぞれ±1次光を受光する一対のサブビーム受光面とによって構成し、メインビーム受光面を十字状の2本のエリア分割線によって4分割し、一方のサブビーム受光面に、第1の波長を有するレーザー光の受光スポットを3つの受光面の並び方向に分割するための第1のスポット分割線を形成し、他方のサブビーム受光面に、第2の波長を有するレーザー光の受光スポットを3つの受光面の並び方向に分割するための第2のスポット分割線を形成し、第1の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面で受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出し、第2の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、他方のサブビーム受光面で受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出するようにしたものである。
【0015】
従って、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置にあっては、同一の発光素子から出射された異なる波長を有する2種類のレーザー光が同一の受光素子の受光面で受光される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0017】
ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成る(図1参照)。
【0018】
外筐2内にはシャーシ3が配置され、該シャーシ3に図示しないスピンドルモーターが取り付けられている。スピンドルモーターのモーター軸にはディスクテーブル4が固定されている。
【0019】
シャーシ3には配置孔3aが形成され、ディスクテーブル4が配置孔3aを介してシャーシ3の上方へ突出されている。
【0020】
シャーシ3の下面側には、リードスクリュー5とガイド軸6、6とが平行な状態で配置されている。シャーシ3の配置孔3aには、光ピックアップ7がディスクテーブル4に装着されるディスク状記録媒体100の半径方向へ移動可能な状態で配置されている。
【0021】
光ピックアップ7は移動ベース8と該移動ベース8に設けられた所要の光学要素(光学素子)と移動ベース8上に支持された対物レンズ駆動装置9とを有し、移動ベース8の両端部がそれぞれガイド軸6、6に摺動自在に支持されている。移動ベース8に設けられた図示しないナット部材がリードスクリュー5に螺合され、移動ベース8に取り付けられた図示しない送りモーターによってリードスクリュー5が回転されると、ナット部材がリードスクリュー5の回転方向に応じた方向へ送られ、光ピックアップ7がガイド軸6、6に案内されてディスクテーブル4に装着されるディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
【0022】
対物レンズ駆動装置9は固定部10と該固定部10に複数のサスペンション11、11、・・・を介して移動可能に支持された可動部12とを有し、該可動部12に対物レンズ13が保持されている(図1参照)。
【0023】
移動ベース8には、所要の各光学要素が配置されている(図2参照)。
【0024】
光学要素としては、発光素子14、回折素子15、ビームスプリッター16、コリメーターレンズ17、立ち上げミラー18、対物レンズ駆動装置9に設けられた対物レンズ13、光軸合成素子19、調整レンズ20及び受光素子21等であり、これらの各光学要素によってディスクドライブ装置1の光学系が構成される。
【0025】
発光素子14は異なる波長を有するレーザー光を発光する2つの発光点を有し、第1の発光点からは、例えば、780nmの波長(第1の波長)を有するレーザー光が出射され、第2の発光点からは、例えば、650nmの波長(第2の波長)を有するレーザー光が出射される。一方のディスク状記録媒体100、即ち、CD100aに対する情報信号の記録又は再生が行われるときには、第1の発光点から780nmの波長を有するレーザー光が出射され、他方のディスク状記録媒体100、即ち、DVD100bに対する情報信号の記録又は再生が行われるときには、第2の発光点から650nmの波長を有するレーザー光が出射される。
【0026】
発光素子14の第1の発光点と第2の発光点とは所定の間隔、例えば、30μm〜300μmの間隔を置いて配置されており、第2の波長を有するレーザー光は上記した光学系の光軸上に一致されているが、第1の波長を有するレーザー光は光学系の光軸上からずれている。
【0027】
回折素子15としては、例えば、グレーティングが用いられ、一方の面が複数の溝を有する回折面15aとして形成されている。回折素子15は、入射されるレーザー光を回折して0次光と±1次光とを生成する機能を有する。回折素子15における回折角度の大きさは、入射されるレーザー光の波長に依存するため、780nmの波長を有するレーザー光が入射されたときの回折角度θ1は、650nmの波長を有するレーザー光が入射されたときの回折角度θ2よりも大きい。
【0028】
ビームスプリッター16は、例えば、反射型であり、発光素子14から出射されたレーザー光を分離面16aで反射してコリメーターレンズ17へ導き、ディスク状記録媒体100で反射されたレーザー光の戻り光を透過して光軸合成素子19へ導く機能を有する。
【0029】
コリメーターレンズ17は入射されたレーザー光の光束を平行光束にする機能を有し、立ち上げミラー18はレーザー光を反射して対物レンズ13又はコリメーターレンズ17へ導く機能を有し、対物レンズ13は入射されたレーザー光をディスク状記録媒体100の記録トラック上に集光させる機能を有する。
【0030】
光軸合成素子19は、光学系の光軸上からずれた第1の波長を有するレーザー光の光軸方向を補正し、受光素子21の所定の位置及び方向から入射させる機能を有している。
【0031】
調整レンズ20はレーザー光の倍率を調整するためのレンズである。
【0032】
受光素子21は、メインビーム受光面22とサブビーム受光面23、24とを有している(図3参照)。メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24はそれぞれ一定の間隔を置いて配置され、サブビーム受光面23、24がメインビーム受光面22を挟んで互いに反対側に位置されている。
【0033】
メインビーム受光面22は0次光を受光する領域であり、サブビーム受光面23は+1次光を受光する領域であり、サブビーム受光面24は−1次光を受光する領域である。従って、発光素子14から各レーザー光が出射されると、メインビーム受光面22には、780nmの波長を有するレーザー光の0次光の受光スポットSma又は650nmの波長を有するレーザー光の0次光の受光スポットSmbが形成され、サブビーム受光面23、24には、それぞれ780nmの波長を有するレーザー光の±1次光の受光スポットSsa、Ssa又は650nmの波長を有するレーザー光の±1次光の受光スポットSsb、Ssbが形成される(図3参照)。
【0034】
メインビーム受光面22は十字状の2本のエリア分割線22a、22bによって4つの正方形状のエリアに等分に分割されており、この4つのエリアがそれぞれエリアa、エリアb、エリアc、エリアdとされている。従って、各レーザー光の0次光の受光スポットSma、Smbは、それぞれエリア分割線22a、22bによって4つに分割される。
【0035】
サブビーム受光面23には、受光面22、23、24の並び方向(以下、受光面の並び方向を単に「並び方向」と言う。)に離間して第1のスポット分割線23aと第2のスポット分割線23bとが形成されている。サブビーム受光面23は第1のスポット分割線23aと第2のスポット分割線23bとによって3つのエリアに分割され、この3つのエリアがそれぞれメインビーム受光面22に近い側からエリアe、エリアf、エリアgとされている。
【0036】
第1のスポット分割線23aは第2のスポット分割線23bよりメインビーム受光面22から遠い位置に形成されている。第1のスポット分割線23aは、第1の波長を有するレーザー光の+1次光の受光スポットSsaを2つに分割し(図3(b)参照)、第2のスポット分割線23bは、第2の波長を有するレーザー光の+1次光の受光スポットSsbを2つに分割する機能を有する(図3(c)参照)。
【0037】
サブビーム受光面24には、並び方向に離間して第1のスポット分割線24aと第2のスポット分割線24bとが形成されている。サブビーム受光面24は第1のスポット分割線24aと第2のスポット分割線24bとによって3つのエリアに分割され、この3つのエリアがそれぞれメインビーム受光面22に近い側からエリアh、エリアi、エリアjとされている。
【0038】
第1のスポット分割線24aは第2のスポット分割線24bよりメインビーム受光面22から遠い位置に形成されている。第1のスポット分割線24aは、第1の波長を有するレーザー光の−1次光の受光スポットSsaを2つに分割し(図3(b)参照)、第2のスポット分割線24bは、第2の波長を有するレーザー光の−1次光の受光スポットSsbを2つに分割する機能を有する(図3(c)参照)。
【0039】
以上のように構成された光学系において、発光素子14から第1の波長を有するレーザー光が出射されると、出射されたレーザー光は回折素子15によって回折角度θ1で回折されて0次光と±1次光が生成される。レーザー光はビームスプリッター16の分離面16aで反射されてコリメーターレンズ17によって平行光束とされ、立ち上げミラー18で立ち上げられて対物レンズ13を介してディスクテーブル4に装着されたCD100aの記録面に照射される。CD100aの記録面に照射されたレーザー光は、該記録面で反射されて戻り光として再び対物レンズ13、立ち上げミラー18及びコリメーターレンズ17を介してビームスプリッター16に入射される。ビームスプリッター16に入射された戻り光は、ビームスプリッター16の分離面16aを透過され、光軸合成素子19によって光軸方向が補正されて調整レンズ20を介して受光素子21に入射される。
【0040】
受光素子21に入射された第1の波長を有するレーザー光は、回折された0次光がメインビーム受光面22で受光され、±1次光がそれぞれサブビーム受光面23、24で受光される。
【0041】
光ピックアップ7にあっては、第1の波長を有するレーザ光の0次光Smaのスポット中心がメインビーム受光面22のエリア分割線22a、22bの交点に略一致するように、かつ、第1の波長を有するレーザ光の±1次光Ssa、Ssaの各スポット中心がそれぞれサブビーム受光面23、24の第1のスポット分割線23a、24aの中央に略一致するように、回折素子15による回折角度θ1及び各受光面22、23、24の位置が設定されている。
【0042】
一方、発光素子14から第2の波長を有するレーザー光が出射されると、出射されたレーザー光は回折素子15によって回折角度θ1より小さな回折角度θ2で回折されて0次光と±1次光が生成される。レーザー光はビームスプリッター16の分離面16aで反射されてコリメーターレンズ17によって平行光束とされ、立ち上げミラー18で立ち上げられて対物レンズ13を介してディスクテーブル4に装着されたDVD100bの記録面に照射される。DVD100bの記録面に照射されたレーザー光は、該記録面で反射されて戻り光として再び対物レンズ13、立ち上げミラー18及びコリメーターレンズ17を介してビームスプリッター16に入射される。ビームスプリッター16に入射された戻り光は、ビームスプリッター16の分離面16aを透過され、順に光軸合成素子19及び調整レンズ20を介して受光素子21に入射される。
【0043】
受光素子21に入射された第2の波長を有するレーザー光は、回折された0次光がメインビーム受光面22で受光され、±1次光がそれぞれサブビーム受光面23、24で受光される。
【0044】
光ピックアップ7にあっては、第2の波長を有するレーザ光の0次光Smbのスポット中心がメインビーム受光面22のエリア分割線22a、22bの交点に略一致するように、かつ、第2の波長を有するレーザ光の±1次光Ssb、Ssbの各スポット中心がそれぞれサブビーム受光面23、24の第2のスポット分割線23b、24bの中央に略一致するように、回折素子15による回折角度θ2及び各受光面22、23、24の位置が設定されている。
【0045】
受光素子21に第1の波長を有するレーザー光の戻り光又は第2の波長を有するレーザー光の戻り光が入射されると、メインビーム受光面22で受光された0次光Sma、Smbに基づいてCD100a、DVD100bに対する情報信号の記録又は読取が行われる。同時に、メインビーム受光面22で受光された0次光Sma、Smbに基づいてフォーカシングの誤差信号の検出が行われ、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24で受光された0次光Sma、Smb及び±1次光Ssa、Ssa、Ssb、Ssbに基づいてトラッキングの誤差信号の検出が行われ、これらの検出結果に基づいて対物レンズ駆動装置9の可動部12が固定部13に対して変位されてフォーカシング調整及びトラッキング調整が行われる。
【0046】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24に0次光又は±1次光が受光されると、各エリアa、b、c、d、e、f、g、h、i、j毎に光電変換されて各検出電流が生成され、これらの各検出電流が電圧に変換されて検出信号a、b、c、d、e、f、g、h、i、jとして出力される。
【0047】
光ピックアップ7にあっては、フォーカシングの誤差信号の検出に非点収差法が用いられており、CD100a及びDVD100bについてのフォーカシング誤差信号FEが、図示しない演算回路によってそれぞれ次の計算式
FE=(a+c)―(b+d)・・・(1)
に基づいて演算されて生成される。
【0048】
トラッキングの誤差信号の検出には差動プッシュプル法が用いられており、CD100aについてのトラッキング誤差信号TEaが、演算回路によって次の計算式
TEa=(a+d)―(b+c)―K1{g―(f+e)+(h+i)―j}・・・(2)
に基づいて演算されて生成される。但し、K1は比例定数である。
【0049】
DVD100bについてのトラッキング誤差信号TEbは、演算回路によって次の計算式
TEb=(a+d)―(b+c)―K2{(g+f)―e+h―(i+j)}・・・(3)
に基づいて演算されて生成される。但し、K2は比例定数である。
【0050】
以上に記載した通り、光ピックアップ7にあっては、受光素子21のサブビーム受光面23、24に、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットSsa、Ssa、Ssb、Ssbをそれぞれ分割する第1のスポット分割線23a、24aと第2のスポット分割線23b、24bとを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができる。
【0051】
従って、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子14、回折素子15、ビームスプリッター16及び受光素子21を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップ7の小型化を図ることができる。
【0052】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のCD(CD―ROM、CD―R、CD―RW等)、DVD(DVDビデオ、DVD―ROM、DVD―R、DVD―RAM等)に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体100の種類が増加し、光ピックアップ7の性能の向上を図ることができる。
【0053】
次に、受光面の第1の変形例について説明する(図4参照)。以下に示す変形例は、上記したメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24と比較して、±1次光を受光するサブビーム受光面に新たな別の分割線が形成されていることのみが相違するため、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0054】
メインビーム受光面22は0次光を受光する領域であり、サブビーム受光面23Aは+1次光を受光する領域であり、サブビーム受光面24Aは−1次光を受光する領域である。
【0055】
サブビーム受光面23Aには、該サブビーム受光面23Aを受光面22、23A、24Aの並び方向に直交する方向(以下、受光面の並び方向に直交する方向を単に「直交方向」と言う。)に等分に分割するエリア分割線23cが形成されている。サブビーム受光面23Aは第1のスポット分割線23aと第2のスポット分割線23bとエリア分割線23cとによって6つのエリアに分割され、図4に示すように、この6つのエリアがそれぞれエリアe、エリアf、エリアg、エリアk、エリアl、エリアmとされている。サブビーム受光面23Aにあっては、エリアe、エリアf及びエリアgによって第1のエリア23A1が構成され、エリアk、エリアl及びエリアmによって第2のエリア23A2が構成される。
【0056】
サブビーム受光面24Aには、該サブビーム受光面24Aを直交方向に等分に分割するエリア分割線24cが形成されている。サブビーム受光面24Aは第1のスポット分割線24aと第2のスポット分割線24bとエリア分割線24cとによって6つのエリアに分割され、図4に示すように、この6つのエリアがそれぞれエリアh、エリアi、エリアj、エリアn、エリアo、エリアpとされている。サブビーム受光面24Aにあっては、エリアh、エリアi及びエリアjによって第1のエリア24A1が構成され、エリアn、エリアo及びエリアpによって第2のエリア24A2が構成される。
【0057】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23A、24Aに0次光又は±1次光が受光されると、各エリアa、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、m、n、o、p毎に光電変換されて各検出電流が生成され、これらの各検出電流が電圧に変換されて検出信号a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、m、n、o、pとして出力される。
【0058】
フォーカシングの誤差信号の検出には非点収差法が用いられ、CD100a及びDVD100bについてのフォーカシング誤差信号FEが、演算回路によってそれぞれ次の計算式
FE=(a+c)―(b+d)・・・(4)
に基づいて演算されて生成される。
【0059】
また、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23A、24Aの場合には、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができる。
【0060】
非点収差法においては、フォーカシングの誤差信号にプッシュプル信号が漏れ込むという問題があり、特に、DVD―RAM等のランドグループ型のディスク状記録媒体においては、この漏れ込みの問題が生じ易い。
【0061】
一方、差動非点収差法は、0次光のプッシュプル信号と±1次光のプッシュプル信号の位相が逆相であることを利用して、両者のプッシュプル信号を加算してキャンセルすることによりフォーカシングの誤差信号へのプッシュプル信号の漏れ込みを防止してフォーカシングの誤差信号の検出を行う方法である。
【0062】
従って、特に、漏れ込みの問題が生じ易いDVD―RAM等のランドグループ型のディスク状記録媒体について、差動非点収差法を用いることが好ましい。
【0063】
フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法が用いられる場合には、例えば、DVD100bについてのフォーカシング誤差信号FE′が、演算回路によって次の計算式
FE′=(a+c)―(b+d)+K3[{(g+f)+m}―{(k+l)+e}+{(h+i)+p}―{(n+o)+j}]・・・(5)
に基づいて演算されて生成される。但し、K3は比例定数である。
【0064】
トラッキングの誤差信号の検出には差動プッシュプル法が用いられており、CD100aについてのトラッキング誤差信号TEaが、演算回路によって次の計算式
TEa=(a+d)―(b+c)―K4{(g+k)―(f+l+e+m)+(h+n+i+o)―(j+p)}・・・(6)
に基づいて演算されて生成される。但し、K4は比例定数である。
【0065】
DVD100bについてのトラッキング誤差信号TEbは、演算回路によって次の計算式
TEb=(a+d)―(b+c)―K5{(g+f+k+l)―(e+m)+(h+n)―(i+j+o+p)}・・・(7)
に基づいて演算されて生成される。但し、K5は比例定数である。
【0066】
以上に記載した通り、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23A、24Aを用いた場合にあっては、サブビーム受光面23A、24Aに、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットSsa、Ssa、Ssb、Ssbをそれぞれ分割する第1のスポット分割線23a、24aと第2のスポット分割線23b、24bとを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができる。
【0067】
従って、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子14、回折素子15、ビームスプリッター16及び受光素子21を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップ7の小型化を図ることができる。
【0068】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のCD(CD―ROM、CD―R、CD―RW等)、DVD(DVDビデオ、DVD―ROM、DVD―R、DVD―RAM等)に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体100の種類が増加し、光ピックアップ7の性能の向上を図ることができる。
【0069】
さらに、サブビーム受光面23A、24Aにそれぞれエリア分割線23c、24cを形成したので、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【0070】
次に、受光面の第2の変形例について説明する(図5参照)。以下に示す変形例は、上記したメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24と比較して、±1次光を受光するサブビーム受光面の分割線の形成位置が異なること及び新たな別の分割線が形成されていることのみが相違するため、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0071】
メインビーム受光面22は0次光を受光する領域であり、サブビーム受光面23Bは+1次光を受光する領域であり、サブビーム受光面24Bは−1次光を受光する領域である。
【0072】
サブビーム受光面23Bには、該サブビーム受光面23Bを直交方向に等分に分割するエリア分割線23dが形成されている。サブビーム受光面23Bはエリア分割線23dによって第1のエリア23B1と第2のエリア23B2に分割されている。
【0073】
サブビーム受光面23Bには第1のスポット分割線23eと第2のスポット分割線23fとが形成されている。第1のスポット分割線23eは第1のエリア23B1に形成され、第2のスポット分割線23fは第2のエリア23B2に形成され、第2のスポット分割線23fは第1のスポット分割線23eより並び方向においてメインビーム受光面22側に寄った位置に形成されている。
【0074】
サブビーム受光面23Bはエリア分割線23d、第1のスポット分割線23e及び第2のスポット分割線23fによって4つのエリアに分割され、図5に示すように、この4つのエリアがそれぞれエリアe、エリアf、エリアg、エリアhとされている。
【0075】
サブビーム受光面24Bには、該サブビーム受光面24Bを直交方向に等分に分割するエリア分割線24dが形成されている。サブビーム受光面24Bはエリア分割線24dによって第1のエリア24B1と第2のエリア24B2に分割されている。
【0076】
サブビーム受光面24Bには第1のスポット分割線24eと第2のスポット分割線24fとが形成されている。第1のスポット分割線24eは第2のエリア24B2に形成され、第2のスポット分割線24fは第1のエリア24B1に形成され、第2のスポット分割線24fは第1のスポット分割線24eより並び方向においてメインビーム受光面22側に寄った位置に形成されている。
【0077】
サブビーム受光面24Bはエリア分割線24d、第1のスポット分割線24e及び第2のスポット分割線24fによって4つのエリアに分割され、図5に示すように、この4つのエリアがそれぞれエリアi、エリアj、エリアk、エリアlとされている。
【0078】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23B、24Bに0次光又は±1次光が受光されると、各エリアa、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l毎に光電変換されて各検出電流が生成され、これらの各検出電流が電圧に変換されて検出信号a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、lとして出力される。
【0079】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23B、24Bの場合には、各誤差信号の検出において±1次光が用いられる場合には、±1次光の第1のエリア23B1と第2のエリア24B2、又は、第2のエリア23B2と第1のエリア24B1で受光される部分のみが利用される。例えば、第1の波長を有するレーザー光については、第1のエリア23B1と第2のエリア24B2で受光される部分のみが利用され、第2の波長を有するレーザー光については、第2のエリア23B2と第2のエリア24B1で受光される部分のみが利用される。逆に、第1の波長を有するレーザー光について、第2のエリア23B2と第1のエリア24B1で受光される部分のみが利用され、第2の波長を有するレーザー光について、第1のエリア23B1と第2のエリア24B2で受光される部分のみが利用されるようにしてもよい。
【0080】
フォーカシングの誤差信号の検出には非点収差法が用いられ、CD100a及びDVD100bについてのフォーカシング誤差信号FEが、演算回路によってそれぞれ次の計算式
FE=(a+c)―(b+d)・・・(8)
に基づいて演算されて生成される。
【0081】
また、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23B、24Bの場合には、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができる。
【0082】
フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法が用いられる場合には、例えば、DVD100bについてのフォーカシング誤差信号FE′が、演算回路によって次の計算式
FE′=(a+c)―(b+d)+K6{(i+g)―(j+h)}・・・(9)
に基づいて演算されて生成される。但し、K6は比例定数である。
【0083】
トラッキングの誤差信号の検出には差動プッシュプル法が用いられており、CD100aについてのトラッキング誤差信号TEaが、演算回路によって次の計算式
TEa=(a+d)―(b+c)―K7{(e+l)―(f+k)}・・・(10)
に基づいて演算されて生成される。但し、K7は比例定数である。
【0084】
DVD100bについてのトラッキング誤差信号TEbは、演算回路によって次の計算式
TEb=(a+d)―(b+c)―K8{(i+h)―(j+g)}・・・(11)
に基づいて演算されて生成される。但し、K8は比例定数である。
【0085】
以上に記載した通り、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23B、24Bを用いた場合にあっては、サブビーム受光面23B、24Bに、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットSsa、Ssa、Ssb、Ssbをそれぞれ分割する第1のスポット分割線23e、24eと第2のスポット分割線23f、24fとを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができる。
【0086】
従って、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子14、回折素子15、ビームスプリッター16及び受光素子21を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップ7の小型化を図ることができる。
【0087】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のCD(CD―ROM、CD―R、CD―RW等)、DVD(DVDビデオ、DVD―ROM、DVD―R、DVD―RAM等)に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体100の種類が増加し、光ピックアップ7の性能の向上を図ることができる。
【0088】
さらに、サブビーム受光面23B、24Bにそれぞれエリア分割線23d、24dを形成したので、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【0089】
加えて、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23B、24Bの場合には、±1次光のサブビーム受光面23B、24Bの片側の部分で受光される部分のみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0090】
次に、受光面の第3の変形例について説明する(図6参照)。以下に示す変形例は、上記したメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24と比較して、±1次光を受光するサブビーム受光面に1つの分割線のみが形成されていることのみが相違するため、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23、24における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0091】
メインビーム受光面22は0次光を受光する領域であり、サブビーム受光面23Cは+1次光を受光する領域であり、サブビーム受光面24Cは−1次光を受光する領域である。
【0092】
サブビーム受光面23Cには、該サブビーム受光面23Cを並び方向に分割するスポット分割線23gが形成されている。スポット分割線23gによってサブビーム受光面23Cがエリアeとエリアfに分割されている。スポット分割線23gは、第2の波長を有するレーザー光の+1次光の受光スポットSsbを2つに分割する機能を有する(図6(c)参照)。
【0093】
サブビーム受光面24Cには、該サブビーム受光面24Cを並び方向に分割するスポット分割線24gが形成されている。スポット分割線24gによってサブビーム受光面24Cがエリアgとエリアhに分割されている。スポット分割線24gは、第1の波長を有するレーザー光の−1次光の受光スポットSsaを2つに分割する機能を有する(図6(b)参照)。
【0094】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cに0次光又は±1次光が受光されると、各エリアa、b、c、d、e、f、g、h毎に光電変換されて各検出電流が生成され、これらの各検出電流が電圧に変換されて検出信号a、b、c、d、e、f、g、hとして出力される。
【0095】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cの場合には、各誤差信号の検出において±1次光が用いられる場合には、+1次光又は−1次光の何れか一方のみが利用される。例えば、第1の波長を有するレーザー光については、−1次光のみが利用され、第2の波長を有するレーザー光については、+1次光のみが利用される。逆に、第1の波長を有するレーザー光について、+1次光のみが利用され、第2の波長を有するレーザー光について、−1次光のみが利用されるようにしてもよい。
【0096】
フォーカシングの誤差信号の検出には非点収差法が用いられ、CD100a及びDVD100bについてのフォーカシング誤差信号FEが、演算回路によってそれぞれ次の計算式
FE=(a+c)―(b+d)・・・(12)
に基づいて演算されて生成される。
【0097】
トラッキングの誤差信号の検出には差動プッシュプル法が用いられており、CD100aについてのトラッキング誤差信号TEaが、演算回路によって次の計算式
TEa=(a+d)―(b+c)―K9(g―h)・・・(13)
に基づいて演算されて生成される。但し、K9は比例定数である。
【0098】
DVD100bについてのトラッキング誤差信号TEbは、演算回路によって次の計算式
TEb=(a+d)―(b+c)―K10(f―e)・・・(14)
に基づいて演算されて生成される。但し、K10は比例定数である。
【0099】
以上に記載した通り、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cを用いた場合にあっては、サブビーム受光面23C、24Cに、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットSsb、Ssaをそれぞれ分割するスポット分割線23g、24gを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができる。
【0100】
従って、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子14、回折素子15、ビームスプリッター16及び受光素子21を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップ7の小型化を図ることができる。
【0101】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のCD(CD―ROM、CD―R、CD―RW等)、DVD(DVDビデオ、DVD―ROM、DVD―R、DVD―RAM等)に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体100の種類が増加し、光ピックアップ7の性能の向上を図ることができる。
【0102】
さらに、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cの場合には、+1次光又は−1次光の何れかのみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0103】
次に、受光面の第4の変形例について説明する(図7参照)。以下に示す変形例は、上記した第3の変形例に係るメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cと比較して、±1次光を受光するサブビーム受光面に別の新たな分割線が形成されていることのみが相違するため、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cと比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはメインビーム受光面22及びサブビーム受光面23C、24Cにおける同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0104】
メインビーム受光面22は0次光を受光する領域であり、サブビーム受光面23Dは+1次光を受光する領域であり、サブビーム受光面24Dは−1次光を受光する領域である。
【0105】
サブビーム受光面23Dには、該サブビーム受光面23Dを直交方向に等分に分割するエリア分割線23hが形成されている。サブビーム受光面23Dはエリア分割線23hによって第1のエリア23D1と第2のエリア23D2に分割されている。
【0106】
サブビーム受光面23Dはスポット分割線23g及びエリア分割線23hによって4つのエリアに分割され、図7に示すように、この4つのエリアがそれぞれエリアe、エリアf、エリアg、エリアhとされている。
【0107】
サブビーム受光面24Dには、該サブビーム受光面24Dを直交方向に等分に分割するエリア分割線24hが形成されている。サブビーム受光面24Dはエリア分割線24hによって第1のエリア24D1と第2のエリア24D2に分割されている。
【0108】
サブビーム受光面24Dはスポット分割線24g及びエリア分割線24hによって4つのエリアに分割され、図7に示すように、この4つのエリアがそれぞれエリアi、エリアj、エリアk、エリアlとされている。
【0109】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23D、24Dに0次光又は±1次光が受光されると、各エリアa、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l毎に光電変換されて各検出電流が生成され、これらの各検出電流が電圧に変換されて検出信号a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、lとして出力される。
【0110】
メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23D、24Dの場合には、各誤差信号の検出において±1次光が用いられる場合には、+1次光又は−1次光の何れか一方のみが利用される。例えば、第1の波長を有するレーザー光については、−1次光のみが利用され、第2の波長を有するレーザー光については、+1次光のみが利用される。逆に、第1の波長を有するレーザー光について、+1次光のみが利用され、第2の波長を有するレーザー光について、−1次光のみが利用されるようにしてもよい。
【0111】
フォーカシングの誤差信号の検出には非点収差法が用いられ、CD100a及びDVD100bについてのフォーカシング誤差信号FEが、演算回路によってそれぞれ次の計算式
FE=(a+c)―(b+d)・・・(15)
に基づいて演算されて生成される。
【0112】
また、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23D、24Dの場合には、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができる。
【0113】
フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法が用いられる場合には、例えば、DVD100bについてのフォーカシング誤差信号FE′が、演算回路によって次の計算式
FE′=(a+c)―(b+d)+K11{(f+h)―(e+g)}・・・(16)
に基づいて演算されて生成される。但し、K11は比例定数である。
【0114】
トラッキングの誤差信号の検出には差動プッシュプル法が用いられており、CD100aについてのトラッキング誤差信号TEaが、演算回路によって次の計算式
TEa=(a+d)―(b+c)―K12{(i+l)―(j+k)}・・・(17)
に基づいて演算されて生成される。但し、K12は比例定数である。
【0115】
DVD100bについてのトラッキング誤差信号TEbは、演算回路によって次の計算式
TEb=(a+d)―(b+c)―K13{(f+g)―(e+h)}・・・(18)
に基づいて演算されて生成される。但し、K13は比例定数である。
【0116】
以上に記載した通り、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23D、24Dを用いた場合にあっては、サブビーム受光面23D、24Dに、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットSsb、Ssaをそれぞれ分割するスポット分割線23g、24gを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができる。
【0117】
従って、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子14、回折素子15、ビームスプリッター16及び受光素子21を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップ7の小型化を図ることができる。
【0118】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のCD(CD―ROM、CD―R、CD―RW等)、DVD(DVDビデオ、DVD―ROM、DVD―R、DVD―RAM等)に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体100の種類が増加し、光ピックアップ7の性能の向上を図ることができる。
【0119】
さらに、サブビーム受光面23D、24Dにそれぞれエリア分割線23h、24hを形成したので、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【0120】
加えて、メインビーム受光面22及びサブビーム受光面23D、24Dの場合には、+1次光又は−1次光の何れかのみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0121】
尚、上記には、780nmの波長を第1の波長とし、650nmを第2の波長として説明したが、650nmの波長が第1の波長であると共に780nmが第2の波長であってもよい。
【0122】
また、上記には、第1の波長が780nmであり、第2の波長が650nmである例を説明したが、第1の波長と第2の波長はそれぞれ780nmと650nmに限られることはなく、本発明は、波長の長さが異なる2種類の任意の波長を有するレーザー光が用いられる場合に適用することができる。
【0123】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0127】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、請求項1に記載した発明によれば、受光素子のサブビーム受光面に、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットをそれぞれ分割する第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができ、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子、回折素子、ビームスプリッター及び受光素子を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップの小型化を図ることができる。
【0128】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体の種類が増加し、光ピックアップの性能の向上を図ることができる。
【0129】
さらに、±1次光のサブビーム受光面の片側の部分で受光される部分のみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0130】
加えて、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【0131】
請求項に記載した発明によれば、受光素子のサブビーム受光面に、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットをそれぞれ分割する第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができ、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子、回折素子、ビームスプリッター及び受光素子を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化による光ピックアップの小型化を図ることができる。
【0132】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体の種類が増加し、光ピックアップの性能の向上を図ることができる。
【0133】
さらに、±1次光のサブビーム受光面の片側の部分で受光される部分のみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0134】
請求項に記載した発明によれば、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【0138】
請求項に記載した発明によれば、受光素子のサブビーム受光面に、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットをそれぞれ分割する第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができ、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子、回折素子、ビームスプリッター及び受光素子を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化によるディスクドライブ装置の小型化を図ることができる。
【0139】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体の種類が増加し、ディスクドライブ装置の性能の向上を図ることができる。
【0140】
さらに、±1次光のサブビーム受光面の片側の部分で受光される部分のみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0141】
加えて、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【0142】
請求項に記載した発明によれば、受光素子のサブビーム受光面に、波長の異なる各レーザー光の±1次光の受光スポットをそれぞれ分割する第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成したので、波長の異なるレーザー光のそれぞれについてプッシュプル信号を検出することができ、異なる波長を有するレーザー光に対して共通の発光素子、回折素子、ビームスプリッター及び受光素子を用いることができ、部品点数の削減及びこれによる各光学要素の省スペース化によるディスクドライブ装置の小型化を図ることができる。
【0143】
また、異なる波長を有する2種類のレーザー光について、それぞれ0次光と±1次光のそれぞれ3つの回折光を用いることができるため、各種のディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び再生を行うことができ、使用可能なディスク状記録媒体の種類が増加し、ディスクドライブ装置の性能の向上を図ることができる。
【0144】
さらに、±1次光のサブビーム受光面の片側の部分で受光される部分のみを利用して誤差信号の検出を行うため、エリアの数が少なく受光面の簡素化及び信号検出の簡素化を図ることができる。
【0145】
請求項に記載した発明によれば、フォーカシングの誤差信号の検出に差動非点収差法を用いることができ、正確なフォーカシングの誤差信号の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図7と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視図である。
【図2】光ピックアップに設けられた光学系の構成を示す概念図である。
【図3】各受光面におけるスポットの位置を示す概念図であり、(a)は0次光と±1次光の各受光面における位置関係を示し、(b)は第1の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示し、(c)は第2の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示す。
【図4】第1の変形例に係る各受光面におけるスポットの位置を示す概念図であり、(a)は0次光と±1次光の各受光面における位置関係を示し、(b)は第1の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示し、(c)は第2の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示す。
【図5】第2の変形例に係る各受光面におけるスポットの位置を示す概念図であり、(a)は0次光と±1次光の各受光面における位置関係を示し、(b)は第1の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示し、(c)は第2の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示す。
【図6】第3の変形例に係る各受光面におけるスポットの位置を示す概念図であり、(a)は0次光と±1次光の各受光面における位置関係を示し、(b)は第1の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示し、(c)は第2の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示す。
【図7】第4の変形例に係る各受光面におけるスポットの位置を示す概念図であり、(a)は0次光と±1次光の各受光面における位置関係を示し、(b)は第1の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示し、(c)は第2の波長を有するレーザー光のスポットの位置を示す。
【図8】従来の問題点を示す概念図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、4…ディスクテーブル、7…光ピックアップ、13…対物レンズ、14…発光素子、15…回折素子、16…ビームスプリッター、19…光軸合成素子、21…受光素子、22…メインビーム受光面、22a…エリア分割線、22b…エリア分割線、23…サブビーム受光面、23a…第1のスポット分割線、23b…第2のスポット分割線、24…サブビーム受光面、24a…第1のスポット分割線、24b…第2のスポット分割線、23A…サブビーム受光面、23A1…第1のエリア、23A2…第2のエリア、23c…エリア分割線、24A…サブビーム受光面、24A1…第1のエリア、24A2…第2のエリア、24a…第1のスポット分割線、24b…第2のスポット分割線、24c…エリア分割線、23B…サブビーム受光面、23B1…第1のエリア、23B2…第2のエリア、23d…エリア分割線、23e…第1のスポット分割線、23f…第2のスポット分割線、24B…サブビーム受光面、24B1…第1のエリア、24B2…第2のエリア、24d…エリア分割線、24e…第1のスポット分割線、24f…第2のスポット分割線、23C…サブビーム受光面、23g…スポット分割線、24C…サブビーム受光面、24g…スポット分割線、23D…サブビーム受光面、23D1…第1のエリア、23D2…第2のエリア、23h…エリア分割線、24D…サブビーム受光面、24D1…第1のエリア、24D2…第2のエリア、24h…エリア分割線、100…ディスク状記録媒体、100a…CD(ディスク状記録媒体)、100b…DVD(ディスク状記録媒体)

Claims (6)

  1. ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動し該ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップであって、
    2種類の異なるディスク状記録媒体へ向けて該各ディスク状記録媒体に対応した第1の波長及び第2の波長を有するレーザー光を出射する発光素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を回折する回折素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を各レーザー光の進行方向に応じて反射し又は透過するビームスプリッターと、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光をディスク状記録媒体の記録トラックに集光する対物レンズと、
    各ディスク状記録媒体で反射された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の光軸を一致させる光軸合成素子と、
    該光軸合成素子によって光軸が一致された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光が入射されると共にレーザー光の0次光と±1次光とを各別に受光する3つの受光面を有する受光素子とを備え、
    受光素子の3つの受光面は、0次光を受光するメインビーム受光面と該メインビーム受光面を挟んで互いに反対側に位置しそれぞれ±1次光を受光する一対のサブビーム受光面とによって構成され、
    メインビーム受光面が十字状の2本のエリア分割線によって4分割され、
    一対のサブビーム受光面のそれぞれに、該サブビーム受光面を3つの受光面の並び方向に直交する方向に2分割するエリア分割線と、第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の各受光スポットを3つの受光面の並び方向にそれぞれ分割するための第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成し、
    一対のサブビーム受光面には、それぞれエリア分割線によって第1のエリアと第2のエリアとが形成され、
    第1の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面の第1のエリアで受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光と、他方のサブビーム受光面の第2のエリアで受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出し、
    第2の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面の第2のエリアで受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光と、他方のサブビーム受光面の第1のエリアで受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出するようにした
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動し該ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップであって、
    2種類の異なるディスク状記録媒体へ向けて該各ディスク状記録媒体に対応した第1の波長及び第2の波長を有するレーザー光を出射する発光素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を回折する回折素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を各レーザー光の進行方向に応じて反射し又は透過するビームスプリッターと、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光をディスク状記録媒体の記録トラックに集光する対物レンズと、
    各ディスク状記録媒体で反射された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の光軸を一致させる光軸合成素子と、
    該光軸合成素子によって光軸が一致された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光が入射されると共にレーザー光の0次光と±1次光とを各別に受光する3つの受光面を有する受光素子とを備え、
    受光素子の3つの受光面は、0次光を受光するメインビーム受光面と該メインビーム受光面を挟んで互いに反対側に位置しそれぞれ±1次光を受光する一対のサブビーム受光面とによって構成され、
    メインビーム受光面が十字状の2本のエリア分割線によって4分割され、
    一方のサブビーム受光面に、第1の波長を有するレーザー光の受光スポットを3つの受光面の並び方向に分割するための第1のスポット分割線を形成し、
    他方のサブビーム受光面に、第2の波長を有するレーザー光の受光スポットを3つの受光面の並び方向に分割するための第2のスポット分割線を形成し、
    第1の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面で受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出し、
    第2の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、他方のサブビーム受光面で受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出するようにした
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 一対のサブビーム受光面のそれぞれに、該サブビーム受光面を3つの受光面の並び方向に直交する方向にそれぞれ2分割するエリア分割線を形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. ディスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテーブルと、移動ベース上に対物レンズ駆動装置が支持されると共にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動しディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップとを備えたディスクドライブ装置であって、
    上記光ピックアップは、
    2種類の異なるディスク状記録媒体へ向けて該各ディスク状記録媒体に対応した第1の波長及び第2の波長を有するレーザー光を出射する発光素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を回折する回折素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を各レーザー光の進行方向に応じて反射し又は透過するビームスプリッターと、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光をディスク状記録媒体の記録トラックに集光する対物レンズと、
    各ディスク状記録媒体で反射された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の光軸を一致させる光軸合成素子と、
    該光軸合成素子によって光軸が一致された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光が入射されると共にレーザー光の0次光と±1次光とを各別に受光する3つの受光面を有する受光素子とを備え、
    受光素子の3つの受光面は、0次光を受光するメインビーム受光面と該メインビーム受光面を挟んで互いに反対側に位置しそれぞれ±1次光を受光する一対のサブビーム受光面とによって構成され、
    メインビーム受光面が十字状の2本のエリア分割線によって4分割され、
    一対のサブビーム受光面のそれぞれに、該サブビーム受光面を3つの受光面の並び方向に直交する方向に2分割するエリア分割線と、第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の各受光スポットを3つの受光面の並び方向にそれぞれ分割するための第1のスポット分割線と第2のスポット分割線とを形成し、
    一対のサブビーム受光面には、それぞれエリア分割線によって第1のエリアと第2のエリアとが形成され、
    第1の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面の第1のエリアで受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光と、他方のサブビーム受光面の第2のエリアで受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出し、
    第2の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面の第2のエリアで受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光と、他方のサブビーム受光面の第1のエリアで受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出するようにした
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
  5. ディスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテーブルと、移動ベース上に対物レンズ駆動装置が支持されると共にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動しディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップとを備えたディスクドライブ装置であって、
    上記光ピックアップは、
    2種類の異なるディスク状記録媒体へ向けて該各ディスク状記録媒体に対応した第1の波長及び第2の波長を有するレーザー光を出射する発光素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を回折する回折素子と、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光を各レーザー光の進行方向に応じて反射し又は透過するビームスプリッターと、
    第1の波長を有するレーザー光及び第2の波長を有するレーザー光をディスク状記録媒体の記録トラックに集光する対物レンズと、
    各ディスク状記録媒体で反射された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光の光軸を一致させる光軸合成素子と、
    該光軸合成素子によって光軸が一致された第1の波長を有するレーザー光と第2の波長を有するレーザー光が入射されると共にレーザー光の0次光と±1次光とを各別に受光する3つの受光面を有する受光素子とを備え、
    受光素子の3つの受光面は、0次光を受光するメインビーム受光面と該メインビーム受光面を挟んで互いに反対側に位置しそれぞれ±1次光を受光する一対のサブビーム受光面とによって構成され、
    メインビーム受光面が十字状の2本のエリア分割線によって4分割され、
    一方のサブビーム受光面に、第1の波長を有するレーザー光の受光スポットを3つの受光面の並び方向に分割するための第1のスポット分割線を形成し、
    他方のサブビーム受光面に、第2の波長を有するレーザー光の受光スポットを3つの受光面の並び方向に分割するための第2のスポット分割線を形成し、
    第1の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、一方のサブビーム受光面で受光され第1のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出し、
    第2の波長を有するレーザー光については、メインビーム受光面で受光される0次光と、他方のサブビーム受光面で受光され第2のスポット分割線によって分割された1次光とを用いてプッシュプル信号を検出するようにした
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
  6. 一対のサブビーム受光面のそれぞれに、該サブビーム受光面を3つの受光面の並び方向に直交する方向にそれぞれ2分割するエリア分割線を形成した
    ことを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ装置。
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