JP4208421B2 - 太陽電池アレイの設置方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発電面の一部が物体の影に覆われる太陽電池アレイ及び太陽電池アレイの設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池アレイの設置場所に、電柱、出窓等の影が生じ、影の面積は小さい場合であっても、影が時間とともに移動して、影の影響が広範囲に及ぶため、影を避けて設置することができないとき、又は、影を避けて設置することによって所要の発電容量が確保できなくなるときは、影が生じる場所にも太陽電池アレイを設置し、発電面の一部が影に覆われた状態で太陽電池アレイを運転することがある。
【0003】
図4(a)及び(b)は、従来の太陽電池アレイを遮光性の物体の近傍に設置した状態を示す模式図及び該太陽電池アレイの回路図である。
該太陽電池アレイは、ストリング11とストリング13とを並列に接続してなり、ストリング11は8枚の太陽電池モジュール1a,1a,…を直列に接続してなり、ストリング13はストリング11と同様にして8枚の太陽電池モジュール1a,1a,…を直列に接続してなる。
太陽電池アレイは遮光性の物体(例えば電柱)21近傍の屋根面に設置されており、物体21の影2が、ストリング13の一部を覆っている。
該太陽電池アレイはインバータを介して負荷に接続されている。
【0004】
図5は従来の太陽電池アレイの各ストリングのIV曲線を示すグラフである。
横軸は各ストリングの動作電圧(V)であり、縦軸は該動作電圧のときの各ストリングの発電電力(W)である。IV曲線S1はストリング11又は影2に覆われない場合のストリング13を表わし、発電電力が最大の600Wになる最適動作電圧は190Vである。即ち、ストリング13が影2に覆われない場合、従来の太陽電池アレイは最適動作電圧190Vで運転された場合、発電電力は最大の1200Wを出力する。
IV曲線S3は影2に覆われている場合のストリング13を表わし、発電電力は最大でも550W程度であり、最適動作電圧は170Vである。
【0005】
以上のような太陽電池アレイを遮光性の物体21近傍で用いる場合であって、該物体21の影2がストリング13を覆うとき、影2の影響によってストリング13の最適動作電圧はストリング11の最適動作電圧よりも低くなる。各ストリング11,13は並列に接続され、インバータに接続されているために、各ストリング11,13から出力される電力の総和が最大となる電圧で動作される。この場合、各ストリング11,13夫々の最適動作電圧に大きな差があるときは、太陽電池アレイの出力が低下することが知られている。このため、ストリング11の動作電圧をストリング13の最適動作電圧と略等しくすることによって、前記太陽電池アレイを用いて最大限の出力を得る。
即ち、ストリング13が影2に覆われる場合、従来の太陽電池アレイは動作電圧170Vで運転され、発電電力は1100Wを出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の太陽電池アレイは、時間とともに広範囲を移動する小さな影を避けて設置したとき、例えば設置場所が狭くなって充分な面積の太陽電池アレイを設置することができず、所要の発電容量を確保できない場合があった。
また、前記影を避けずに太陽電池アレイを設置した場合、発電面の一部のみが影に覆われる場合であっても、例えば影に覆われないストリング11と影に覆われるストリング13とが混在することになり、このときストリング13の最適動作電圧がストリング11の最適動作電圧よりも低くなるため、太陽電池アレイ全体としての動作電圧は各ストリング11,13の最適動作電圧からずれてしまい、太陽電池アレイをシステム効率が低い状態で運転しなければならなかった。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ストリングを構成する太陽電池モジュールの枚数をストリング毎に変え、太陽電池モジュールの枚数が他のストリングより多いストリングが、他のストリングよりも影に覆われる時間が長くなるように配置することにより、影に覆われる場所でもシステム効率が最大の状態で運転することができる太陽電池アレイの設置方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る太陽電池アレイの設置方法は、複数枚の太陽電池モジュールを直列に接続してなるストリングを、複数、並列に接続してなる太陽電池アレイの設置方法において、前記太陽電池モジュールの枚数が、他のストリングより多いストリングを備え、太陽電池モジュールの枚数が他のストリングより多いストリングの方が、他のストリングよりも影に覆われている時間が長くなるように各ストリングを配置することを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、太陽電池モジュールの数が多いストリングを他のストリングよりも長時間影に覆われるストリングとして配置し、他のストリングを前記ストリングよりも影に覆われる時間が短いストリングとして用いて配置し、このとき各ストリングの最適動作電圧が同程度になるよう構成されているため、影に覆われる場所でもシステム効率が最大の状態で運転することができる。
また、特定のストリングが影に覆われるように配置し、他のストリングは影に覆われないよう配置することによって、影に覆われるストリングにだけ太陽電池モジュールを追加して各ストリングの最適動作電圧を同程度にすることができるため、影に覆われる場所に設置する場合であっても、太陽電池モジュールの最小限の増加によって所要の発電容量を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1(a)及び(b)は、本発明の太陽電池アレイを遮光性の物体の近傍に設置した状態を示す模式図及び該太陽電池アレイの回路図である。
該太陽電池アレイは、ストリング11とストリング12とを並列に接続してなる1200Wシステムであり、遮光性の物体(例えば電柱)21近傍の屋根面に設置されている。
このとき、物体21の影2がストリング12の一部を覆い、影2が時間とともに移動した場合であっても、影2がストリング12を覆い、ストリング11を覆わないようにストリング11,12を配置してある。
【0012】
ストリング11は太陽電池モジュール1a(75Wp、Vop23.7V)を8枚直列に接続してあり、ストリング12は9枚の太陽電池モジュール1a,1a,…を直列に接続してある。
図2は、本発明の太陽電池アレイの各ストリングのIV曲線を示すグラフである。
横軸は動作電圧(V)であり、縦軸は発電電力(W)である。IV曲線S1はストリング11を表わし、発電電力が最大の600Wになる最適動作電圧は190Vである。IV曲線S2はストリング12を表わし、発電電力が最大の600W強になる最適動作電圧は190V強である。
【0013】
以上のような太陽電池アレイは、ストリング12の太陽電池モジュール1a,1a,…の枚数をストリング11の太陽電池モジュール1a,1a,…の枚数よりも1枚増加することにより、遮光性の物体21近傍で用いる場合であって、該物体21の影2がストリング12を覆うとき、ストリング11,12の最適動作電圧が略同程度になるよう構成されている。
IV曲線S3は、8枚の太陽電池モジュール1a,1a,…を用いてなるストリングが影に覆われた場合を表わし、発電電力は最大でも550W程度であり、最適動作電圧は170Vである。
【0014】
図3は、本発明の太陽電池アレイのIV曲線を示すグラフである。
横軸は動作電圧(V)であり、縦軸は発電電力(W)である。
8枚の太陽電池モジュール1a,1a,…を用いてなるストリングを2つ並列に接続してなる従来の太陽電池アレイのIV曲線は、最適動作電圧170Vにおける発電電力は最大1090Wを示しているが、本発明の太陽電池アレイのIV曲線は、最適動作電圧190Vにおける発電電力が1210Wを示している。
即ち、従来の太陽電池アレイの太陽電池モジュール1枚当たりの発電電力は68Wであり、本発明の太陽電池アレイの太陽電池モジュール1枚当たりの発電電力は71Wであることから、本発明の太陽電池アレイは太陽電池モジュール1枚当たり4%の出力増加を示していることがわかる。
【0015】
以上のような太陽電池アレイは、ストリング11よりも太陽電池モジュール1a,1a,…の枚数が多いストリング12を影2に覆われるよう配置し、ストリング11を影2に覆われないよう配置することにより、各ストリング11,12の最適動作電圧が略同程度になるよう構成されているため、発電電力を最大にすることができ、システムの効率を最大限にして用いることができる。
また、ストリング11は影2に覆われないよう配置することにより、太陽電池モジュール1aの枚数を増加する必要がないため、前記太陽電池アレイは最小限の太陽電池モジュール1aの増加で所要の発電容量を確保することができる。
なお、本実施の形態の太陽電池アレイは、影に覆われないストリング及び影に覆われるストリングは夫々1つ以上であっても良く、また、各ストリングを構成する太陽電池モジュールの枚数は、夫々8枚以下又は9枚以上であっても良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明の太陽電池アレイによれば、ストリングを構成する太陽電池モジュールの枚数をストリング毎に変えることにより、ストリングが影に覆われたときに、該ストリングの最適動作電圧と他のストリングの最適動作電圧とが同程度になるようストリングの太陽電池モジュールの枚数を増加してある場合は、影に覆われるストリングと影に覆われないストリングとが混在することになるような場所に設置されるとき、各ストリングの最適動作電圧が同程度になるため、影が生じる場所に設置することができ、このとき各ストリングの発電能力を最大限に利用することができて、他のストリングよりも最適動作電圧が低いストリングに合わせて太陽電池アレイをシステム効率が低い状態で運転する必要がなくなる。
また、影に覆われた場合にシステム効率が低い状態で運転する必要がなく、そのため影を避けて設置する必要がないため、影が生じる場所に設置しても、所要の発電容量を確保することができる。
【0017】
本発明の太陽電池アレイの設置方法によれば、太陽電池モジュールの枚数が他のストリングより多いストリングが、他のストリングよりも影に覆われる時間が長くなるように配置することにより、太陽電池モジュールの数が多いストリングを他のストリングよりも長時間影に覆われるストリングとして配置し、他のストリングを前記ストリングよりも影に覆われる時間が短いストリングとして用いて配置し、このとき各ストリングの最適動作電圧が同程度になるよう構成されているため、影に覆われる場所でもシステム効率が最大の状態で運転することができる。
また、特定のストリングが影に覆われるように配置し、他のストリングは影に覆われないよう配置することによって、影に覆われるストリングにだけ太陽電池モジュールを追加して各ストリングの最適動作電圧を同程度にすることができるため、影に覆われる場所に設置する場合であっても、太陽電池モジュールの最小限の増加によって所要の発電容量を確保することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池アレイを遮光性の物体の近傍に設置した状態を示す模式図及び該太陽電池アレイの回路図である。
【図2】本発明の太陽電池アレイの各ストリングのIV曲線を示すグラフである。
【図3】本発明の太陽電池アレイのIV曲線を示すグラフである。
【図4】従来の太陽電池アレイを遮光性の物体の近傍に設置した状態を示す模式図及び該太陽電池アレイの回路図である。
【図5】従来の太陽電池アレイの各ストリングのIV曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
11 ストリング
12 ストリング
1a 太陽電池モジュール
2 影
Claims (1)
- 複数枚の太陽電池モジュールを直列に接続してなるストリングを、複数、並列に接続してなる太陽電池アレイの設置方法において、
前記太陽電池モジュールの枚数が、他のストリングより多いストリングを備え、
太陽電池モジュールの枚数が他のストリングより多いストリングの方が、他のストリングよりも影に覆われている時間が長くなるように各ストリングを配置することを特徴とする太陽電池アレイの設置方法。
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JP2001032311A JP4208421B2 (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 太陽電池アレイの設置方法 |
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