JP4207967B2 - 電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体とそれを用いた画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
近年、電子写真感光体には有機感光体が広く用いられている。有機感光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応した材料が開発しやすいこと、環境汚染のない材料を選択できること、製造コストが安い事など他の感光体に対して有利な点がある。しかし、欠点としては機械的強度、化学的な耐久性が弱く、多数枚のプリント時に感光体の静電特性の劣化や、表面の傷の発生等が問題となる。
即ち、有機感光体(以下単に感光体とも云う)の表面には帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段などにより電気的、機械的な外力が直接加えられるため、それらに対する耐久性が要求される。
具体的には摩擦による感光体表面の摩耗や傷の発生、コロナ帯電時に発生するオゾン等の活性酸素、チッソ酸化物による表面の劣化に対する耐久性向上が要求されている。
上記のような機械的、化学的耐久性の問題を解決するために、有機感光体はその層構成を電荷発生層と、電荷輸送層の積層構成にし、表面層の電荷輸送層を高強度且つ活性ガスが透過しにくい均一層にし、電荷輸送層の膜厚を20μmより厚くする構成が多く採用されている。
しかし、電荷輸送層の膜厚をあまり厚くすることは、高画質を保持するには有利でないため、これまで電荷輸送層を薄膜化し、静電潜像の拡散を防止した有機感光体が既に特開平5−119503号等で提案されている。しかしながら、これらの提案された有機感光体は、感光体の耐久性、及び高画質化の要求に対して、尚十分な解決とはなり得ていない。
有機感光体の耐摩耗特性を改良する方法としては、硬化性シリコーン樹脂を用いる保護層等の他に、特開昭56−117245号、同63−91666号及び特開平1−205171号の各公報に、感光体の最表面層にシリカ粒子を含有せしめ、感光体表面の機械的強度を高めれば、耐久性を向上せしめることができることが記載されている。更に又特開昭57−176057号、又は同61−117558号等の各公報並びに特許文献1には前記シリカ粒子をシランカップリング剤等で処理して成る疎水性シリカ粒子を感光体の最表面層に含有せしめ、感光体の機械的強度を高くすると共に潤滑性を付与すると、より高耐久性の感光体が得られることが記載されている。
しかしながら、これらの耐摩耗性改良技術は、繰り返し画像形成を行い、多数枚の複写画像を形成すると、画像品質、特に鮮鋭性が低下する傾向が見られる。
また、電荷輸送層中に酸化防止剤を添加する方法も多年の検討が成されている(例えば特許文献2参照)。
さらに、感光体としての帯電特性を高く保ちながら、電荷輸送層表面の物理的強度を上げるため、電荷輸送層を複層化する試みも多数の事例がある(例えば特許文献3参照)。
これらは、有機感光体の特性を改善するのに有効であったが、今日、有機感光体に対する性能向上の要求レベルは高く、その意味では十分な特性とはいえなかった。
一方、デジタル画像の高解像度の画像形成のためには、感光体表面に形成された静電潜像に正確にトナーが付着し、デジタルのドット潜像を正確に顕像化することが必要である。即ち、有機感光体の表面にトナーを飛散させないで、静電潜像を忠実に再現するトナー像を形成するには、有機感光体の表面に異物が付着しないこと、及び繰り返し使用しても表面が荒れない特性にすることが重要である。
特開平3−155558号公報 特開平1−106066号公報 特開平2−160247号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされた。
特に上記の改善技術はすべて採用すれば、それらの加え合わされた効果が得られるとは必ずしもいえず、むしろ併用していけば互いに他の作用を相殺しあってしまうため、どの様な組み合わせで用いるかが、大きな課題であることが判明した。そこで、本願発明の発明者は、長期の使用においても高感度と機械的強度を保持し、かつ、画像流れ、耐ガス劣化のない、帯電電位が安定な電子写真感光体を提供するに適した、各耐久性向上技術の組み合わせを検討した。
即ち、本発明の目的は、長期の使用においても高感度と機械的強度を保持し、かつ、画像流れ、耐ガス劣化のない、帯電電位が安定な電子写真感光体と、それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
本発明の発明者は、鋭意検討した結果、積層タイプの感光体における電荷輸送層を少なくとも2層構成とし、下層側(支持体側)の電荷輸送層に含有される電荷輸送物質の双極子モーメント(Dp)と濃度、および上層側(表面側)の電荷輸送層中に含有される電荷輸送物質の双極子モーメント(Dp)と濃度を特定の組み合わせにすることにより、高感度でありながら機械的強度が高く、しかも、耐ガス性が高く、画像流れがない電子写真感光体が得られることを見いだし、本発明に至った。
即ち、本発明の目的は、下記構成を採ることにより達成される。
(1)
導電性支持体上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを順次積層してなる電子写真感光体において、該電荷輸送層は少なくとも2つの層からなり、かつ電荷輸送層の構成層の中、支持体側の層には電荷輸送物質をA(モル数/g)含有し、表面側の層には双極子モーメント(Dp)が0.75以下の電荷輸送物質をB(モル数/g)含有するとき、下記関係式(1)と(2)を満たし、
9.0×10−4>A>3.0×10−4・・・・(1)
8.0×10−4>B>2.0×10−5・・・・(2)
かつ、表面層側の層中には数平均一次粒径が3〜150nmである無機微粒子、並びに下記一般式Vで表される酸化防止剤を含有することを特徴とする電子写真感光体。
Figure 0004207967
(一般式Vにおいて、R 、R は各々炭素数2〜5のアルキル基を表す。)
(2)
前記無機微粒子が金属酸化物粒子であることを特徴とする1に記載の電子写真感光体。
(3)
前記金属酸化物粒子が酸化チタン粒子であることを特徴とする2に記載の電子写真感光体。
(4)
前記金属酸化物粒子がアルミナ粒子であることを特徴とする2に記載の電子写真感光体。
(5)
前記無機微粒子がシリカ粒子であることを特徴とする1に記載の電子写真感光体。
(6)
前記無機微粒子はケイ素原子を有する化合物で表面処理されていることを特徴とする1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。

1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体を搭載し、少なくとも帯電手段、像露光手段、並びに該電子写真感光体上に形成された静電潜像を粉体トナーを含有する現像剤により現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。

前記粉体トナー中には滑剤が含有されていることを特徴とするに記載の画像形成装置。

前記滑剤が脂肪酸金属塩であることを特徴とするに記載の画像形成装置。
10
1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、少なくとも帯電手段、像露光手段、現像手段、クリーニング手段のいずれか1つを一体的に構成したプロセスカートリッジであって、画像形成装置本体に出し入れ可能に設置されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
11
7〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置は、フルカラー画像形成が可能であることを特徴とする画像形成装置。
12
7〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置に用いられることを特徴とする画像形成方法。
本発明の目的が、上記構成により達成される理由については、下記の如く考えられる。
双極子モーメント(Dp)が比較的小さな電荷輸送物質(CTM)をあまり高濃度でなく表面層に含有させることにより、オゾンやNOxといった化学的な物質に対する感光体の耐性を高めることが出来、また、表面層側の層中には無機微粒子を含有させることにより機械的なストレスに対する耐久性を確保することが出来る。さらに、その下層として電荷輸送物質(CTM)を高濃度に含有させることにより、高感度で画質のよい画像形成が可能となる。従って、両者を併用することにより、高感度高画質でありながら、機械的、化学的影響に対しても強く、バランスのとれた特性をもつ電子写真感光体ができるのであろう。
Aが9.0×10-4より大きいと耐ガス性が低下し、残留溶媒量が大きくなり、電位の安定性が悪く、Aが3.0×10-4より小さいとカブリが出やすく、Bが8.0×10-4より大きいと耐久性が弱くなり、Bが2.0×10-4より小さいと感度低下となる。特に高温高湿環境下でのカラー高速機に対して優れ、高感度高画像でありながら、機械的、化学的影響に対し共に強く、バランスの取れた特性を持つ電子写真感光体となる。
また、本発明の表面側の電荷輸送層(CTL)は、その上に本発明の効果を失わせない極く薄膜の被覆層を有するものでも良いが、通常は感光体の最上層であり、支持体側の電荷輸送層とは、それより支持体側に位置するCTLを指す。これが複数層に更に別れていてもよく、例えば、電荷輸送物質の双極子モーメント(Dp)あるいはその含有量を比べる場合は、最上層側のものと支持体側に塗設されている各々のCTLの値を個々に比較して判断する。
本発明により、長期の使用においても高感度と機械的強度を保持し、かつ、画像流れ、耐ガス劣化のない、帯電電位が安定な電子写真感光体と、それを用いた画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することが出来る。
以下、本発明に用いられる化合物、感光体の構成、画像形成装置等につき更に説明する。
〔電荷輸送物質(CTM)〕
本発明において電荷輸送層の構成層の中、導電性支持体側の構成層に用いることが出来る電荷輸送物質としては、下記のものがある。
Figure 0004207967
Figure 0004207967
Figure 0004207967
Figure 0004207967
本発明において電荷輸送物質の双極子モーメントはAM1のパラメータを用いた半経験的分子軌道計算によって算出した双極子モーメント値を用いた。
AMIパラメターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布及び双極子モーメントは、以下のようにして、半経験的分子軌道計算により求めた。
即ち、分子軌道法ではシュレディンガー方程式で用いる波動関数を、原子軌道の線形結合で表される分子軌道からなるスレーター行列式で近似し、その波動関数を構成する分子軌道を辻褄のあった場(self−consistent field、略してSCF)の近似を用いて求めることにより全エネルギー、波動関数および波動関数の期待値として種々の物理量を計算できる。辻褄の合った場の近似により分子軌道を求める際、計算時間を要する積分計算を種々の実験値を使ってパラメータ近似することにより計算時間を短縮するのが半経験的分子軌道法である。本発明では半経験的パラメータとしてAMIパラメータセットを用い、半経験的分子軌道計算プログラムMOPACのバージョンMOPAC93を用いて計算した(PM3及びMOPACに関しては、J.J.P Stewart,Journal of Computer−Aided Molecular Design,4,1(1990)並びにその中の引用文献)。
また、本発明において用いることが出来る双極子モーメントが0.75以下の電荷輸送物質とは、下記の如きものがある。
ところで上層(感光体の表面側)の電荷輸送層に双極子モーメントが0.75以下の電荷輸送物質に加えて双極子モーメントが0.75を超える電荷輸送物質が含まれていてもよい。しかし、好ましくは双極子モーメントが0.75以下の電荷輸送物質が該層に含まれる電荷輸送物質全量に対して、50質量%以上、更には70質量%以上、特には100質量%であるのが好ましい。
下記に双極子モーメントが0.75以下の電荷輸送物質の構造を、双極子モーメントデータ付きで記した。
Figure 0004207967
Figure 0004207967
〔無機微粒子〕
本発明に用いられる無機微粒子とは、金属酸化物(特に酸化チタン、アルミナ粒子)やシリカ等の微粒子が好ましい。
シリカ微粒子においては、アルミニウム成分を1000ppm以下、カルシウム成分を300ppm以下及び鉄分を1000ppm以下含有するか、又は含有しないシリカ粒子が特によい。
かつ、これら本発明で用いられる無機微粒子は数平均一次粒径が3〜150nmであり、好ましくは5〜100nmである。これら微粒子は、例えばシリカ粒子の場合、実質的に球形粒子で化学炎CVD法により製造される。
本発明の無機粒子の数平均一次粒径は、透過型電子顕微鏡観察によって10000倍に拡大し、ランダムに300個の粒子を一次粒子として観察し、画像解析によりフェレ径の数平均径として測定値を算出する。
又、別の好ましい態様としては、前記シリカ粒子が疎水化処理された疎水性シリカ粒子を用いる方が好ましい。
上記疎水性シリカの疎水化度は、メタノールに対する濡れ性の尺度(メタノールウェッタビリティ)で示される疎水化度で50%以上のものが好ましい。疎水化度が50%未満であると、クリープ率が小さくなり、且つ感光体表面に湿気を帯びやすく、残留電位が上昇したり、クリーニング不良を発生することもある。より好ましい疎水化度は65%以上、最も好ましくは70%以上である。
表面処理に用いる好ましい反応性有機ケイ素化合物としては、シラザン、シランカップリング剤あるいはポリシロキサン化合物が挙げられる。該ポリシロキサン化合物の分子量は1000〜20000のものが一般に入手しやすく、又、黒ポチ発生防止機能も良好である。
特にメチルハイドロジェンポリシロキサンを最後の表面処理に用いると良好な効果が得られる。
無機微粒子の表面処理を少なくとも2回以上行うことにより、無機微粒子表面が均一に表面被覆(処理)され、該表面処理された酸化チタン粒子を用いると、無機微粒子の分散性が良好で、感光体の表面強度を上げる他に、黒ポチ等の画像欠陥を発生させない良好な感光体を得ることができる。
更に別の好ましい実施態様としては、感光体の最表面層に含有させるのが好ましい。本発明においては、この層には電荷輸送物質も含有されているが、無機微粒子の添加量としては、電荷輸送物質とバインダー樹脂の合計質量に対し5〜100質量%がよい。
〔酸化防止剤〕
本発明におきても感光層、特に電荷輸送層中の表面層には酸化防止剤を含有させる。
本発明に用いられる様な双極子モーメントが0.75以下の電荷輸送物質は比較的酸化されにくいので、添加されるAO剤は、少量の添加か酸化防止機能の弱いもので充分であり、酸化防止剤(AO剤)の過剰添加あるいは強いAO機能の作用による問題点を持ち込まないですむという利点がある。
例えば、以下に示す酸化防止剤と本発明に適合する電荷輸送物質との併用により耐久性の一段の強化を図ることができる。
Figure 0004207967
(一般式Iにおいて、Aは2価の連結基、R1,R2は各々炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
Figure 0004207967
(一般式IIにおいて、Aはリン酸塩、R1、R2は各々炭素数1〜5のアルキル基、Mは金属原子を表し、nは1〜3の整数を表す。)
Figure 0004207967
(一般式IIIにおいて、R1、R2は各々炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
Figure 0004207967
(一般式IVにおいて、R1、R2は各々炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
Figure 0004207967
(一般式Vにおいて、R1、R2は各々炭素数2〜5のアルキル基を表す。)
具体的に化合物を挙げれば下記のごときものがある。
Figure 0004207967
Figure 0004207967
Figure 0004207967
Figure 0004207967
Figure 0004207967
以下、さらに本発明の感光体に用いられる素材、化合物、及び感光体の構成について説明する。
酸化防止剤の添加量は、電荷輸送物質に対して0.5〜20質量%がよい、特に本発明に係わる電荷輸送物質の場合には、低めの添加量である0.5〜10質量%の範囲が好ましい。また、上記一般式Vで表されるAO剤が高温高湿環境下での色再現性が良く特に好ましい。
〔導電性支持体〕
本発明の感光体に用いられる導電性支持体としてはシート状或いは円筒状の導電性支持体が用いられる。
本発明の円筒状の導電性支持体とは回転することによりエンドレスに画像を形成できる円筒状の支持体を意味し、真直度で0.1mm以下、振れ0.1mm以下の範囲にある導電性の支持体が好ましい。この真直度及び振れの範囲を超えると、良好な画像形成が困難になる。
導電性支持体の材料としてはアルミニウム、ニッケルなどの金属ドラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウムなどを蒸着したプラスチックドラム、又は導電性物質を塗布した紙・プラスチックドラムを使用することができる。導電性支持体としては常温で比抵抗103Ωcm以下のものが好ましい。
本発明で用いられる導電性支持体は、その表面に封孔処理されたアルマイト膜が形成されたものを用いても良い。アルマイト処理は、通常例えばクロム酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、硼酸、スルファミン酸等の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理が最も好ましい結果を与える。硫酸中での陽極酸化処理の場合、硫酸濃度は100〜200g/l、アルミニウムイオン濃度は1〜10g/l、液温は20℃前後、印加電圧は約20Vで行うのが好ましいが、これに限定されるものではない。又、陽極酸化被膜の平均膜厚は、通常20μm以下、特に10μm以下が好ましい。
〔中間層(下引き層)〕
本発明においては導電性支持体と感光層の間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることが好ましい。
本発明の中間層には吸水率が小さいバインダー樹脂中に酸化チタンを含有させることが好ましい。該酸化チタン粒子の平均粒径は、数平均一次粒径で10nm以上400nm以下の範囲が良く、15nm〜200nmが特に好ましい。数平均一次粒径が前記範囲の酸化チタン粒子を用いた中間層塗布液は分散安定性が良好で、且つこのような塗布液から形成された中間層は黒ポチ発生防止機能の他、環境特性が良好で、且つ耐クラッキング性を有する。
〔感光層〕
電荷発生層(CGL)
導電性支持体上またはその上に塗設されている中間層の上には、電荷発生層(CGL)が塗設される。電荷発生層中には電荷発生物質(CGM)を含有させる。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、その他の添加剤を含有しても良い。
本発明の有機感光体には、電荷発生物質として、例えば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、アズレニウム顔料などを単独で或いは併用して用いることができる。
電荷発生層にCGMの分散媒としてバインダーを用いる場合、バインダーとしては公知の樹脂を用いることができる。最も好ましい樹脂としてはホルマール樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。バインダー樹脂と電荷発生物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し20〜600質量部が好ましい。これらの樹脂を用いることにより、繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さくできる。電荷発生層の膜厚は0.1〜2μmが好ましい。
電荷輸送層(CTL)
前記電荷発生層の上には、本発明においては、少なくとも2層の電荷輸送層(CTL)が塗設される。
電荷輸送層に含有される電荷輸送物質(CTM)ついては前記した。
前記積層構成の場合のCTLに含有されるバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等が挙げられる。
CTLに含有されるバインダー樹脂は好ましくは機械的衝撃に強く耐摩耗性が大であり、かつ電子写真性能を阻害しないものがよい。特に好ましいバインダー樹脂としては下記一般式〔I〕〜〔IV〕の構造単位を有するポリカーボネート樹脂があげられる。
特に最上層として、劣化性ガス例えばオゾンやNOx等のガスに対して透過性が低く、又、耐摩耗性が優れる点から、一般式〔I〕が好ましく用いられる。又、下層のポリカーボネイトとしては、残留溶媒の保持能が少ない一般式〔II〕〜〔IV〕が好ましく用いられる。
Figure 0004207967
(式中、R1〜R8は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の置換若しくは無置換のアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基、jは4〜11の整数、R9は炭素原子数1〜9のアルキル基又はアリール基である。)
Figure 0004207967
(式中、R35〜R42はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基を表す。)
Figure 0004207967
(式中、R63〜R70はそれぞれ独立した水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の置換若しくは無置換のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基を表す。)
Figure 0004207967
(式中、R83〜R98はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換、無置換アルキル基はアリール基を表し、kおよびmは正の整数であって、k/mが1〜10になるように選択される。)
なお、前記一般式で示される構造単位を有するポリカーボネート樹脂は、好ましくは重量平均分子量30,000以上のものがよい。
次に、前記各層を形成する際に用いられる溶媒又は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピナール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではないが、ケトン系溶媒を用いた場合に感度、繰り返し使用時に電位変化等が更に良好となる。また、これらの溶媒は単独あるいは2種以上の混合溶媒として用いることもできる。
又、各々の電荷輸送層は電荷輸送物質とバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾燥することによって形成される。電荷輸送物質とバインダー樹脂との混合割合は質量比で3:1〜1:3が好ましく、特には2:1〜1:2が好ましい。
また、電荷輸送層全層の膜厚は5〜50μm、特には10〜40μmが好ましい。
〔現像方法及び現像剤〕
本発明で用いられるのは乾式の現像方法であり、現在、キャリアとトナーを用いる二成分現像法が最も広く用いられている。この他には一成分磁性現像法、一成分非磁性現像法も用いられているが、本発明はそのいずれにも適用することが出来る。
そして、そのいずれも2〜15μm程度の粒径を有する粉体トナーを用い、トナーの主要な構成成分はバインダー樹脂(結着樹脂)と着色剤である。本発明において、バインダー樹脂(結着樹脂)及び着色剤については、特別なものではなく、通常よく用いられているバインダー樹脂及び着色剤をはじめ、いずれも公知のものを用いることが出来る。
本発明において、長期間感光体が使用され転写不良を起こす懸念がある場合には、トナー中に脂肪酸金属塩を滑剤として添加するとよい。脂肪酸金属塩としては、一般的には炭素原子数10以上の飽和又は不飽和脂肪酸の金属塩が好ましい。
例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸インジウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸アルミニウム、オレイン酸アルミニウム等が挙げられる。特に好ましいのはステアリン酸の金属塩である。
現像剤(トナー)中に脂肪酸金属塩を含有させる場合、トナーの後処理工程でトナーに脂肪酸金属塩を混合撹拌して分散させるのが好ましい。添加量はトナーの粒径等にも依存するが、一般的にはトナーの体積平均粒径が2〜15μmの場合は、0.01〜1.0質量%が好ましい。
脂肪酸金属塩が0.01質量%より少ないとトナーから感光体表面への移行が十分ではなく、1.0質量%を超えると、感光体表面の脂肪酸金属塩膜への紙粉の付着が増大し、画像ボケが発生する可能性もある。
また、トナーへの流動性付与の観点から、無機微粒子、有機微粒子をトナーに添加混合することが好ましい。この場合、無機微粒子の使用が好ましく、特にシリカ、酸化チタン、アルミナ等が好ましい。更に、無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリング剤により疎水化処理されていることが好ましい。
〔画像形成装置〕
次に、本発明の有機感光体を用いた画像形成装置について説明する。
図1は画像形成装置1の断面図であり、デジタル方式による画像形成装置であって、画像読取り部W、画像処理部X、画像形成部Y、転写紙搬送手段としての転写紙搬送部Zから構成されている。
画像読取り部Wの上部には原稿を自動搬送する自動原稿送り手段が設けられていて、原稿載置台11上に載置された原稿は原稿搬送ローラ12によって1枚宛分離搬送され読み取り位置13aにて画像の読み取りが行われる。原稿読み取りが終了した原稿は原稿搬送ローラ12によって原稿排紙皿14上に排出される。
一方、プラテンガラス13上に置かれた場合の原稿の画像は走査光学系を構成する照明ランプ及び第1ミラーから成る第1ミラーユニット15の速度vによる読み取り動作と、V字状に位置した第2ミラー及び第3ミラーから成る第2ミラーユニット16の同方向への速度v/2による移動によって読み取られる。
読み取られた画像は、投影レンズ17を通してラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像される。撮像素子CCD上に結像されたライン状の光学像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA/D変換を行い、画像処理部Xにおいて濃度変換、フィルタ処理などの処理が施された後、画像データは一旦メモリに記憶される。
画像形成部Yでは、画像形成ユニットとして、像担持体であるドラム状の感光体21と、その外周に、該感光体21を帯電させるローラによる接触方式の帯電手段(帯電器でもある)22、帯電した感光体の表面電位を検出する電位検出手段220、現像手段(現像器でもある)23、転写手段(転写器でもある)である転写搬送ベルト装置45、前記感光体21のクリーニング手段(クリーニング器でもある)26及び光除電手段としてのPCL(プレチャージランプ)27が各々動作順に配置されている。これらの少なくとも1つと感光体21を組み合わせてプロセスカートリッジを構成させることが出来、本発明の好ましい態様の一つである。これらプロセスカートリッジは、画像形成装置本体から容易に出し入れ出来るように(出し入れ可能に)装着することが出来る。
また、現像手段23の下流側には感光体21上に現像されたパッチ像の反射濃度を測定する反射濃度検出手段222が設けられている。感光体21には、本発明の有機感光体が使用され、図示の時計方向に駆動回転される。
回転する感光体21へは帯電手段22による一様帯電がなされた後、像露光手段(像露光器でもある)としての露光光学系30により画像処理部Xのメモリから呼び出された画像信号に基づいた像露光が行われる。書き込み手段である像露光手段としての露光光学系30は図示しないレーザダイオードを発光光源とし、回転するポリゴンミラー31、fθレンズ34、シリンドリカルレンズ35を経て反射ミラー32により光路が曲げられ主走査がなされるもので、感光体21に対してAoの位置において像露光が行われ、感光体21の回転(副走査)によって静電潜像が形成される。本実施の形態の一例では文字部に対して露光を行い静電潜像を形成する。
本発明の画像形成方法においては、感光体上に静電潜像を形成するに際し、像露光をスポット面積が2×10-92以下の露光ビームを用いて行うことが好ましい。このような小径のビーム露光を行っても、本発明の有機感光体は、該スポット面積に対応した画像を忠実に形成することができる。より好ましいスポット面積は、0.01×10-9〜1×10-92である。その結果400dpi(dpiとは2.54cm当たりのドット数)以上で、256階調を実現するところのきわめて優れた画像品質を達成することができる。
前記ビーム光のスポット面積とは該ビーム光の強度がピーク強度の1/e2以上の光強度に対応する面積で表される。
用いられる光ビームとしては半導体レーザを用いた走査光学系、及びLEDや液晶シャッター等の固定スキャナー等があり、光強度分布についてもガウス分布及びローレンツ分布等があるがそれぞれのピーク強度の1/e2までの部分をスポット面積とする。
感光体21上の静電潜像は現像手段23によって反転現像が行われ、感光体21の表面に可視像のトナー像が形成される。転写紙搬送部Zでは、画像形成ユニットの下方に異なるサイズの転写紙Pが収納された転写紙収納手段としての給紙ユニット41(A)、41(B)、41(C)が設けられ、また側方には手差し給紙を行う手差し給紙ユニット42が設けられていて、それらの何れかから選択された転写紙Pは案内ローラ43によって搬送路40に沿って給紙され、給紙される転写紙Pの傾きと偏りの修正を行うレジストローラ対44によって転写紙Pは一時停止を行ったのち再給紙が行われ、搬送路40、転写前ローラ43a、給紙経路46及び進入ガイド板47に案内され、感光体21上のトナー画像が転写位置Boにおいて転写極24及び分離極25によって転写搬送ベルト装置45の転写搬送ベルト454に載置搬送されながら転写紙Pに転写され、該転写紙Pは感光体21面より分離し、転写搬送ベルト装置45により定着手段50に搬送される。
定着手段(定着器でもある)50は定着ローラ51と加圧ローラ52とを有しており、転写紙Pを定着ローラ51と加圧ローラ52との間を通過させることにより、加熱、加圧によってトナーを定着させる。トナー画像の定着を終えた転写紙Pは排紙トレイ64上に排出される。
以上は転写紙の片側への画像形成を行う状態を説明したものであるが、両面複写の場合は排紙切換部材170が切り替わり、転写紙案内部177が開放され、転写紙Pは破線矢印の方向に搬送される。
更に、搬送機構178により転写紙Pは下方に搬送され、転写紙反転部179によりスイッチバックさせられ、転写紙Pの後端部は先端部となって両面複写用給紙ユニット130内に搬送される。
転写紙Pは両面複写用給紙ユニット130に設けられた搬送ガイド131を給紙方向に移動し、給紙ローラ132で転写紙Pを再給紙し、転写紙Pを搬送路40に案内する。
再び、上述したように感光体21方向に転写紙Pを搬送し、転写紙Pの裏面にトナー画像を転写し、定着手段50で定着した後、排紙トレイ64に排紙する。
本発明の有機感光体は電子写真複写機、レーザプリンター、LEDプリンター及び液晶シャッター式プリンター、カラープリンター、フルカラー複写機等の電子写真装置一般に適応するが、更に、電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く適用することができる。
本発明の感光体は高画質画像が安定して得られるために、各基本色別に画像形成して重ね合わせて1枚の画像を形成するため、実質的には極めて高い耐久性を要求されるフルカラー複写機などフルカラー画像形成装置として用いるのに適している。
以下、フルカラー画像形成装置について説明する。
次に図2は本発明の有機感光体を用いたカラー画像形成装置(少なくとも有機感光体の周辺に帯電手段、露光手段、複数の現像手段、転写手段、クリーニング手段及び中間転写体を有する複写機あるいはレーザービームプリンタ)の構成断面図である。ベルト状の中間転写体10は中程度の抵抗の弾性体を使用している。
21は像形成体として繰り返し使用される回転ドラム型の感光体であり、矢示の反時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
感光体21は回転過程で、帯電手段22により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段30により画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームによる走査露光光等による画像露光を受けることにより目的のカラー画像のイエロー(Y)の色成分像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、その静電潜像がイエロー(Y)の現像手段(イエロー色現像器)23Yにより第1色であるイエロートナーにより現像される。この時第2〜第4の現像手段(マゼンタ色現像器、シアン色現像器、ブラック色現像器)23M、23C、23Bkの各現像器は作動オフになっていて感光体21には作用せず、上記第1色目のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。
中間転写体70はローラ79a、79b、79c、79d、79eで張架されて時計方向に感光体21と同じ周速度をもって回転駆動されている。
感光体21上に形成担持された上記第1色目のイエロートナー画像が、感光体1と中間転写体70とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラ24aから中間転写体70に印加される1次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写体70の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
中間転写体70に対応する第1色のイエロートナー画像の転写を終えた感光体21の表面は、クリーニング装置26により清掃される。
以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のクロ(ブラック)トナー画像が順次中間転写体70上に重ね合わせて転写され、目的のカラー画像に対応した重ね合わせカラートナー画像が形成される。
2次転写ローラ24bで、2次転写対向ローラ79bに対応し平行に軸受させて中間転写体70の下面部に離間可能な状態に配設してある。
感光体21から中間転写体70への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイアスはトナーとは逆極性で、バイアス電源から印加される。その印加電圧は、例えば+100V〜+2kVの範囲である。
感光体21から中間転写体70への第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2次転写ローラ24b及び中間転写体クリーニング手段26Aは中間転写体70から離間することも可能である。
ベルト状の中間転写体70上に転写された重ね合わせカラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの転写は、2次転写ローラ24bが中間転写体70のベルトに当接されると共に、対の給紙レジストローラ44から転写紙ガイドを通って、中間転写体70のベルトに2次転写ローラ24bとの当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送される。2次転写バイアスがバイアス電源から2次転写ローラ24bに印加される。この2次転写バイアスにより中間転写体70から第2の画像担持体である転写材Pへ重ね合わせカラートナー画像が転写(2次転写)される。トナー画像の転写を受けた転写材Pは定着手段50へ導入され加熱定着される。
次に、本発明の代表的な態様を示しさらに説明する。しかし、無論、本発明の範囲がこれらに限定されるわけではない。尚、文中「部」とは特に断りがない限り「質量部」を表す。
〔実施例1〕
〈感光体1−1の作製〉
直径100mmのアルミニウムドラム上にポリアミド樹脂から成る厚さ0.3μmの中間層を設けた。次にCuKα特性X線を用いたX線回折図に於いて、ブラック角(2θ±0.2℃)が27.3°に最大ピークを有し、その他に9.5°,9.7°,11.6°,15.0°,24.1°等にもピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン(CGM−1)30部、ブチラール樹脂「エスレックB(BX−L)」(積水化学社製)10部、メチルエチルケトン1600部から成る塗布液を前記中間層上に浸漬塗布して、乾燥後の膜厚0.3μmのCGLを形成した。
次いで電荷輸送物質(CTM)として例示化合物(TL−1)500部、ポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ300」(三菱瓦斯化学社製)600部を、非ハロゲン系混合溶媒のテトラヒドロフラン(THF)/トルエン=8/2の3000部に溶解して成る下層(支持体側)CTL塗布液を作製した。更にCTMとして前記例示化合物(TS−5)550部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ800」(三菱瓦斯化学社製)600質量部を、非ハロゲン系混合溶媒のテトラヒドロフラン(THF)/トルエン=8/2の3000質量部に溶解した溶液にさらに無機微粒子(シリカ粒子H)50質量部を混合分散して成る上層(表面層)CTL塗布液を作製した。
前記CGL上に下層CTL塗布液及びその上に上層CTL塗布液を円形スライドホッパー塗布機により同時塗布して、乾燥後の膜厚がそれぞれ15μmの感光体1−1を得た。
電荷輸送層の電荷輸送物質モル濃度A、Bは、電荷輸送物質のモル数を各電荷輸送層の膜質量で除して求めた(この時、塗布液に不溶な成分(例えば、シリカの量)は膜質量に含めない)。
即ち、下記のごとくして算定した。
電荷輸送物質(TL−1、分子量:700) 500部
ポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ300」 600部
であるから、
A=(500/700)/1100=6.5×10-4モル/g
同様に、
電荷輸送物質(TS−5、分子量:749) 550部
ポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ800」 600部
であるから、
B=(550/749)/1150=6.4×10-4モル/g
シリカ粒子Hの作製方法
可燃性ガスとしてLPGを3.0(N・m3/h)、初期支燃性ガスとして酸素を90.0(N・m3/h)の流量で供給し、更に平均粒径20μmのアルミニウム成分21.5ppm、カルシウム成分2.25ppm、鉄成分10.8ppmを含有した金属珪素を35(kg/h)の割合で、空気からなるキャリアガス中に分散させたものを7(N・m3/h)の流量で供給して、シリカ粉末を得た。得られたシリカ粉末の混入成分はアルミニウム10ppm、カルシウム1ppmであり、平均粒径は50nm、球形度(長軸/短軸比)は1.0であった。
参考の感光体1−2〜1−4及び比較感光体1〜5の作製〉
上記実施例1の感光層中のCTL中のCTMの種類と、無機微粒子を表1に記載した如く変更して、参考の感光体1−2〜1−3及び比較感光体1−1〜1−5を作製した。
Figure 0004207967
〔性能評価〕
以上のようにして得た8種類の電子写真感光体を、ステアリン酸亜鉛を0.05質量%含有するトナーを用い、レーザードット露光、反転現像、静電転写、爪分離、クリーニング補助ブラシローラー及びブレードクリーニングプロセスを採用するKonica 7075(現コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)社製)を用い、該複写機に装着して評価した。
性能評価は、画素率が7%の文字画像、人物顔写真、ベタ白画像、ベタ黒画像がそれぞれ1/4等分ずつあるオリジナル画像をA4中性紙を転写紙として用いて実写して行った。外部環境は、常温、常湿(23℃,60%RH)下で連続5万コピーを行い、下記の評価を行った。
評価基準
〈画像濃度〉
マクベス社製RD−918を使用して測定し、転写紙の反射濃度を「0」として相対反射濃度で測定した。5万枚コピー後の画像で評価した。
◎:ベタ黒画像が濃度1.2以上
○:ベタ黒画像が濃度1.0以上
×:ベタ黒画像が濃度1.0未満
〈カブリ(初期及び5万枚コピー後のベタ白画像で判定)〉
マクベス社製RD−918を使用して、印字されていない転写紙(白紙)の濃度を20箇所、絶対画像濃度で測定し、その平均値を白紙濃度とする。次に、画像形成が成された転写紙の白地部分を同様に20箇所、絶対画像濃度で測定し、その平均濃度から前記白紙濃度を引いた値をカブリ濃度として評価した。
◎:0.005以下(良好)
○:0.005より大で、0.01以下(実用上問題ないレベル)
×:0.01より大(実用上問題あり)
〈画質〉
前記8種類の感光体を順次前記複写機に装着し、中間調を有する原稿を用いて50,000回の画出しを行った。この間クリーニング不良の有無、画像傷の有無について評価した。
◎:クリーニング不良が無く、画像傷発生せず
○:クリーニング不良が無く、画像傷発生しないが、感光体に細かい傷あり
×:クリーニング不良が発生、これによる画像傷発生(実用上問題あり)
〈画像流れ〉
5万コピー後の実写画像を見て、画面上に画像流れの1ヶ所もないものを「○」、1ヶ所でも有るものを「×」として評価した。
〈膜厚減耗量〉
感光体の均一膜厚部分をランダムに10ヶ所測定し、その平均値を感光体の膜厚とする。膜厚測定器EDDY 560C(HELMUT FISCHER GMBHT CO社製)を用いて1回目と5万コピー後の膜厚を測定し、その差を膜厚減耗量とした。
Figure 0004207967
上記の如く参考の感光体は、画像流れ、繰り返しの画像濃度、画質評価、及び膜厚減耗特性共に優れた性能を有する。
〔実施例2〕
(中間層)
直径100mmのアルミニウムドラム上に下記中間層塗布液を浸漬塗布し、120℃、30分で乾燥し、乾燥膜厚1.0μmの中間層を形成した。
下記の中間層分散液を同じ溶媒にて2倍に希釈し、一夜靜置後にろ過し(フィルター:日本ポール社製リジメッシュフィルター公称ろ過精度;5μm、圧力;50kPa)、中間層塗布液を作製した。
(中間層分散液の作製)
バインダー樹脂(例示ポリアミドN−1) 1部(1.00体積部)
ルチル型酸化チタンA1(一次粒径35nm;メチルハイドロジェンシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)を用い、酸化チタン全質量の5質量%の量で表面処理したもの) 3.5部(1.00体積部)
エタノール/n−プロピルアルコール/THF(質量比:45/20/30)10部
上記成分を混合し、サンドミル分散機を用い、10時間、バッチ式にて分散し、中間層分散液を作製した。
(電荷発生層)
下記成分を混合し、サンドミル分散機を用いて分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を浸漬塗布法で前記中間層の上に塗布して、乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
チタニルフタロシアニン顔料(Cu−Kαの特性X線回折スペクトルのブラック角(2θ±0.2°)において、少なくとも27.3°に最大回折ピークを有し、その他に9.5°、9°.7°、11.6°、15.0°、24.1°等にもピークを有するチタニルフタロシアニン顔料) 20部
シリコーン変性ポリビニルブチラール 10部
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタン 700部
t−ブチルアセテート 300部
(下層電荷輸送層)
電荷輸送物質(TL−1) 1105部
ポリカーボネート(ユーピロンZ300:三菱ガス化学社製) 600部
THF/トルエン(質量比:7/3) 3000部
シリコンオイル(KF−54:信越化学社製) 1部
を混合し、溶解して下層電荷輸送層塗布液2を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布し、110℃、70分乾燥を行い、乾燥膜厚保15.0μmの下層電荷輸送層を形成した。
(上層電荷輸送層)
電荷輸送物質(TS−1) 469部
ポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ800:三菱ガス化学社製) 600部
THF/トルエン(質量比:7/3) 3000部
シリコンオイル(KF−54:信越化学社製) 1部
無機微粒子(シリカ粒子30nm) 50部
を混合分散し、上層電荷輸送層塗布液2を調製した。この塗布液を下層電荷輸送層上に円形スライドホッパー塗布機により塗布して、乾燥膜厚保5.0μmの上層電荷輸送層を形成し、感光体2−1を得た。
〈感光体2−2〜2−10の作製〉
上記感光体2−1の電荷輸送層中の電荷輸送物質の種類、含有量と無機微粒子のシリカ粒子径を表3に記載した如く変更し、感光体2−2〜2−10を作製した。
Figure 0004207967
実施例1と同様にして評価し、表4に示す結果を得た。
Figure 0004207967
〔実施例3〕
〈感光体3−1の作製〉
感光体2−1で用いた直径100mmのアルミニウムドラムを、60mmのアルミニウムドラムに変え、更に下層電荷輸送層と上層電荷輸送層を下記塗布液にて層形成した以外は感光体2−1と同様に作製した。
(下層電荷輸送層)
電荷輸送物質(TL−1) 757部
ポリカーボネート(ユーピロンZ300:三菱ガス化学社製) 600部
THF/トルエン(質量比:7/3) 3000部
シリコンオイル(KF−54:信越化学社製) 1部
を混合し、溶解して下層電荷輸送層塗布液2を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布し、110℃、70分乾燥を行い、乾燥膜厚15.0μmの下層電荷輸送層を形成した。
(上層電荷輸送層)
電荷輸送物質(TS−1) 220部
ポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ800:三菱ガス化学社製) 600部
THF/トルエン(質量比:7/3) 3000部
シリコンオイル(KF−54:信越化学社製) 1部
無機微粒子(シリカ粒子30nm;メチルハイドロゲンポリシロキサンを用いシリカの全質量に対して、4質量%の量にて表面処理) 50部
AO剤(AO−1) 6.6部
を混合分散し、上層電荷輸送層塗布液2を調製した。この塗布液を下層電荷輸送層上に円形スライドホッパー塗布機により塗布して、乾燥膜厚保5.0μmの上層電荷輸送層を形成し、感光体3−1を得た。
〈感光体3−2〜3−14を作製〉
上記感光体3−1の上層電荷輸送層中のAO−1を、表5に記載した如く変更し、感光体3−1と同様に表面処理し、粒径を表5に記す様に変えたシリカ、酸化チタン、アルミナを用いた以外は、感光体3−1と同様にして感光体3−2〜3−14を作製した。
Figure 0004207967
評価は、市販のフルカラー複合機8050(コニカミノルタビジネステクノロジー社製:中間転写体を用いたタンデム方式のフルカラー複合機:プロセススピード300mm/sec)の改造機に搭載し、モノクロ及びカラーの画像評価を高温高湿(30℃、80%RH)環境下で行った。評価項目等は実施例1と同様にして評価し、更に下記のごとくして、カラー画像の色再現性を評価した。
色再現性
実写1枚目及び100枚目の画像のイエロー、マゼンタ、シアンの各トナーにおける二次色(レッド、ブルー、グリーン)のソリッド画像部の色を「Macbeth Color−Eye 7000」いより測定し、CMC(2:1)色差式を用いて各ソリッド画像の1枚目と100枚目の色差を算出した。
評価の表示は下記の如く区分して行った。
◎:色差が2未満
○:色差が2〜3の範囲(実用上問題なし)
×:色差が3より大きい(実用上問題あり)
結果は表6示す。
Figure 0004207967
上記の如く本発明の感光体は、画像流れ、繰り返しの画像濃度、画質評価、及び膜厚減耗特性共に優れた性能を有する。又、酸化防止剤(AO剤)添加の場合、高温高湿環境下でも上記の優れた性能を有し、高速カラー画像形成装置においても色再現性が優れている。
デジタル方式による画像形成装置の断面図。 カラー画像形成装置の構成断面図。
符号の説明
1 画像形成装置
21 有機感光体
22 帯電手段
23 現像手段
24 転写極
25 分離極
26 クリーニング手段
30 露光光学系
45 転写搬送ベルト装置
50 定着手段
P 転写紙

Claims (12)

  1. 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを順次積層してなる電子写真感光体において、該電荷輸送層は少なくとも2つの層からなり、かつ電荷輸送層の構成層の中、支持体側の層には電荷輸送物質をA(モル数/g)含有し、表面側の層には双極子モーメント(Dp)が0.75以下の電荷輸送物質をB(モル数/g)含有するとき、下記関係式(1)と(2)を満たし、
    9.0×10−4>A>3.0×10−4・・・・(1)
    8.0×10−4>B>2.0×10−5・・・・(2)
    かつ、表面層側の層中には数平均一次粒径が3〜150nmである無機微粒子、並びに下記一般式Vで表される酸化防止剤を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0004207967
    (一般式Vにおいて、R 、R は各々炭素数2〜5のアルキル基を表す。)
  2. 前記無機微粒子が金属酸化物粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記金属酸化物粒子が酸化チタン粒子であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記金属酸化物粒子がアルミナ粒子であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
  5. 前記無機微粒子がシリカ粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  6. 前記無機微粒子はケイ素原子を有する化合物で表面処理されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を搭載し、少なくとも帯電手段、像露光手段、並びに該電子写真感光体上に形成された静電潜像を粉体トナーを含有する現像剤により現像する現像手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記粉体トナー中には滑剤が含有されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記滑剤が脂肪酸金属塩であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、少なくとも帯電手段、像露光手段、現像手段、クリーニング手段のいずれか1つを一体的に構成したプロセスカートリッジであって、画像形成装置本体に出し入れ可能に設置されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置は、フルカラー画像形成が可能であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置に用いられることを特徴とする画像形成方法。
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