JP4206670B2

JP4206670B2 - Vehicle door structure

Info

Publication number: JP4206670B2
Application number: JP2002036135A
Authority: JP
Inventors: 嘉男福島; 耕治岸野
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2002-02-14
Filing date: 2002-02-14
Publication date: 2009-01-14
Anticipated expiration: 2022-02-14
Also published as: JP2003237369A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センターピラーレスタイプの車両におけるドア構造、特にフロントドアに用いて好適なドア構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、車両への乗降性を向上させるため、センターピラーを無くして車体のドア開口面を広くさせた車両構造が提案されている。そして、このセンターピラーレス構造を実現させる技術としては、ドア開閉構造に関するもの、シートベルト用部材の配設構造に関するもの、車体の剛性、強度をセンターピラーのある車両と同等レベルに確保するもの等がある。
【０００３】
例えば、図７（Ａ）に示した様に、特開２００１−１３８８６４号には、センターピラーが無い車両において、後端部に開閉用回動支点を有するリアドア１００（又は、車両前後方向に摺動可能なリアドア１００）の前方部にフロントシート用のシートベルトＳＢを支持するシートベルトアンカーＳＡが設けられた構造が開示されている。図７（Ｂ）は、そのドア構造の詳細を示した図で、アウターパネル１０１とインナーパネル１０２他で構成されるリアドア１００において、アウターパネル１０１とインナーパネル１０２との間のドア前方上下部にドアロック機構部品１０４，１０５等が設けられるとともに、補強部材１０３が設けられているものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、センターピラーレス構造の車両においての最重要課題は車両の安全性、特に側面衝突に対しての安全性の確保にある。一般的に、側面衝突に対しては車両のルーフサイドレールとサイドシルを連結しているセンターピラーによって車体の強度、剛性が高められて安全性が確保されているが、センターピラーレス構造の場合、車体のドア開口部とともにドアそのものの強度、剛性を向上することが必須である。
【０００５】
上記、特開２００１−１３８８６４号では、補強部材１０３をリアドア１００の前方上下方向に配設した構造とされているが、この補強部材１０３は、ベルト取付強度を確保するためのものとされ、側面衝突に対して高い安全性が確保されたドア補強構造となっておらず、センターピラーレス構造の車両において、車両本体とともにドアの強度、剛性の向上が実現できる構造が望まれる。さらに、リアドア１００の前方部からシートベルトＳＢが引き出される構造では、後部座席の乗員がリアドアを開けて下車しようとすると、シートベルトが邪魔になるばかりでなく、前方の座席の乗員が装着しているシートベルトがその乗員を強く締め付ける状態となってしまうという問題がある。
【０００６】
以上より本発明は、センターピラーレス構造の車両において、センターピラーレス構造の車両において、乗降性や荷物の出し入れ等が良好なセンターピラーレス構造の利点を生かしつつ、さらにドアの強度、剛性の向上が実現できる構造を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の第１の構成による車両のドア構造は、ドアボデー部と該ドアボデー部の上方に取付けられてドアウインドガラスを保持するドアサッシュ部とを有するフロントドアを具備する、センターピラーレス構造の車両のドア構造であって、上記ドアサッシュ部の車両後方側において上下方向に延びる端辺部の、インナーパネルとアウターパネルによって形成された閉断面の内部に、上下方向に延びる、閉断面のバー部材及びプレス成形されたパネル部材から構成された補強部材が上記ドアサッシュ部から上記ドアボデー部の下部まで延長して配設され、上記補強部材の上記パネル部材の上端部及び上記ドアボデー部の車両後方側の下端部に上記フロントドアと車体との間を着脱可能にロックするロック機構が取付けられたものである。
【０００８】
本発明の第１の構成によれば、補強部材の上端部及びドアボデー部の車両後方側の下端部にフロントドアと車体との間を着脱可能にロックするロック機構を取付けたことにより、フロントドアの車両後方側がルーフサイドレールとサイドシルとを連結した構造を形成するので、車体剛性が高まって側突に対する安全性を高めることができる。
【０００９】
本発明の第１の構成によれば、ドアサッシュの端辺部は、インナーパネルとアウターパネルが接合されて閉断面を形成しているので、側突に対する安全性確保の効果をより奏することができる。
【００１０】
本発明の第１の構成によれば、ドアサッシュのインナーパネルとアウターパネルによって形成された閉断面の内部には、上下方向に延びる補強部材が設けられているので側突に対する安全性確保の効果を一層増すことができる。
【００１１】
本発明の第１の構成によれば、ドアサッシュのインナーパネルとアウターパネルによって形成された閉断面の内部には、上下方向に延びる補強部材を複数有しているので構成５の側突に対する安全性確保の効果をより一層増すことができる。
【００１２】
本発明の第１の構成によれば、ドアサッシュのインナーパネルとアウターパネルによって形成された閉断面の内部において、上下方向に延びる複数の補強部材が、閉断面のバー部材とプレス成形されたパネル部材とから構成されたものであるため、複雑なプレス型が不要で、低コスト、且つ高強度の端辺部とすることができる。
【００１３】
本発明の第２の構成による車両のドア構造は、第１の構成において、ドアサッシュ部は、プレス成形された端辺部と、端辺部の上端部から前方に向かって延びる様にロール成形された他辺部とから成り、端辺部と他辺部とでドアウインドガラスが保持されるものである。
【００１４】
本発明の第２の構成によれば、ドアサッシュ部のうちの端辺部はプレス成形、他辺部はロール成形により製造されるので、製造工程が簡便で低コストのドアサッシュとすることができる。
【００１５】
本発明の第３の構成による車両のドア構造は、構成１又は２において、上記補強部材の上記パネル部材の上端部及び上記ドアボデー部の車両後方側の下端部には、夫々、車体に設けられたロック部材と着脱可能に係合するラッチ部材が配設されたものである。
【００１６】
本発明の第３の構成によれば、補強部材の上端部及びドアボデー部の車両後方側の下端部にはラッチ部材が配設されるとともに、車体側のルーフサイドレールとサイドシルには各々ラッチ部材が着脱可能に係合されるロック部材（ストライカー）が設けられて、ドアサッシュとドアボデーとから成るドアを車体上部と下部にてロックするため、構成１で説明したのと同じく、車体剛性が高まってより一層の側突に対する安全性を向上することができる。
【００１７】
本発明の第４の構成による車両のドア構造は、構成１〜３において、ドアサッシュの端辺部には、ドアに近接して配設された座席の乗員を拘束するシートベルトを案内支持するショルダーアンカー部材が取付けられたものである。
【００１８】
本発明の第４の構成によれば、ドアに近接して配設された座席の乗員を拘束するシートベルトのショルダーアンカー部材は、構成１〜３で補強されたドアサッシュの端辺部に取付けられているので、ベルトアンカーに衝撃的に大きな荷重が加わっても変形することの無いドアサッシュとすることができる。また、ドア端辺部がフロントドアの後方側であれば、後部座席の乗員が下車する場合にシートベルトが邪魔になったり、リアドアが開放されてもフロントシートに座っている乗員を強く締め付けたりする問題が解消される。
【００１９】
本発明の第５の構成による車両のドア構造は、構成１〜４において、上記フロントドアは、隣接するリアドアと協働して車体に形成された連続した開口を開閉する構造とされるものである。
【００２０】
本発明の第５の構成によれば、フロントドアは、隣接するリアドアと協同で車体に形成された連続した開口を開閉する構造とされ、即ち、フロントドアとリアドアの境部にルーフサイドレールとサイドシルを連結するピラーが無い構造とされて、車体側面は、フロントドアとリアドアが共に開いた状態において、一つの連続した開口部となるので、乗員の乗降性や荷物の出し入れが極めて容易なものとすることができる。
【００２１】
本発明の第６の構成による車両のドア構造は、構成１において、上記ロック機構が取付けられていないスライド式のリアドアをさらに具備するものである。
【００２２】
【発明の効果】
以上から、本発明は、特別な成形方法を用いることなく、極めて簡便、低コストな方法で、車体の強度、剛性を高めて側突に対する安全性が確保できるとともに、乗降性と荷物の出し入れが容易なセンターピラーレス構造の車両を提供することができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は、本発明に係る車両を示す斜視図である。図１に示した様に、本発明におけるドアは、フロントドア１がフロントドア前端部に設けられたヒンジ（図省略）を回動支点として開閉するタイプで、リアドア２が所定範囲内で前後方向に移動可能なスライド式ドアとなっている。また、フロントドア１とリアドア２の境部においてルーフサイドレール３とサイドシル４を上下方向に連結するセンターピラーが無い車体構造であるため、フロントドア１とリアドア２がともに開いた状態においては、フロントドア１に対応する車体開口部とリアドア２に対応する車体開口部とで一つの開口部５を形成し、乗員の乗降性や荷物の出し入れが容易なものとされている。
【００２４】
そして本発明は、以上のようなピラーレス構造を有する車両であるため、フロントドア１及びリアドア２のロック機構に特徴を持っており、詳細は後で説明するが、フロントドア１及びリアドア２を閉じた時の境部付近のルーフサイドレール３およびサイドシル４に各々ロック機構部材であるストライカー２２、２６が取付けられるとともに、フロントドア１の後端部の上部と下部に各々、ストライカー２２、２６と係合するラッチ部材が設けられている。
【００２５】
なお、図示しないが、図１に示したリアドア２は、スライド式ドアに替えてリアドア後端部に設けられたヒンジを回動支点として開閉するタイプとし、上で説明したフロントドアとで、所謂、観音開きタイプのドア開閉機構としても良い。また、図１では車両前方から見て右側のドアのみ示しているが、左側も同様な開閉機構が適用でき、本発明は左右両側のドア構造に対して適用できる。
【００２６】
次に、本発明の一実施形態に係るドアの構造の詳細について図２〜図６を用いて説明する。まず、フロントドア１を車室内側から見た斜視図２とその成形材の組付け状態図３に示している様に、フロントドア１は、ドアサッシュ部６とドアボデー部７より構成されて、ドアサッシュ部６の後方側端辺部８はその上部からドアボデー部７の下部に向かって一体で延び、さらに、ドアサッシュ部６は後方側端辺部８の上部から前方に延び、最終点としてドアボデー部７の前方上部と連結された他辺部１０を有しており、端辺部８と他辺部１０とでドアウインドガラス１１を保持する構造となっている。
【００２７】
また、ドアサッシュ部６の端辺部８における高さ方向中央部付近には、シートベルトＳＢを乗員の肩口方向へ案内するシートベルトアンカーＳＡが取付けられるとともに、端辺部８の上部と下部における内部には、各々、ドアロック部材としてのラッチ部材Ｌ１、Ｌ２が設けられている。
【００２８】
次に図３を用いてドアサッシュ部６の端辺部８と他辺部１０、ならびにドアボデー部７の端辺部８に用いられる成形材について説明する。ドアサッシュ部６はその後端部において上下方向に延びてドアボデー部の下部にまで至る端辺部８と前方に向かって延びる他辺部１０とから成り、その端辺部８は鋼板材がプレス成形された平板状のアウターパネル１２と車両外側方向に開いた略コ字状のインナーパネル１３とで閉断面を形成するとともに、その閉断面内には、後で図５を用いて詳細を説明する複数の補強部材が一体的に組付けられている。端辺部８の構成部材であるインナーパネル１３の上端部１３ａはアウターパネル１２側に傾斜して他辺部１０を保持できる幅にまで屈曲されている。そして、その傾斜面内側には図１におけるルーフサイドレール３に設けられたストライカー２２に係合するラッチ部材Ｌ１が設けられており、開口８ｂはドアを閉じる際にストライカー２２が入るためのものとして形成されている。また、他辺部１０はロール成形によってドアウインドガラス１１（図２参照）の上端部が収まるように溝部１０ａが形成されている。
【００２９】
次に図２における端辺部８の構造を図２のＡ−Ａ断面、Ｂ−Ｂ断面及びＣ−Ｃ断面を示す、図４、図５及び図６にて説明する。図４は図２におけるＡ−Ａ断面図であり、ドアサッシュ部６の端辺部８内に設けられたラッチ部材Ｌ１と車体側に設けられたストライカー２２によるドア１のロック機構を表している。なお、図４において、ストライカー以外の車体側部材は鎖線で示している。
【００３０】
図４に示した様に、ドアサッシュ部６における端辺部８の上部は、アウターパネル１２、インナーパネル１３、補強パネル部材１４、内装材であるトリムＴ、及びドアロック機構としてのラッチ部材Ｌ１より構成され、ラッチ部材Ｌ１は補強部材としての補強パネル１４にボルト、ナットで固定されているとともに、ドア１を閉めた際、車体側のルーフサイドレール３と溶接、一体化されたルーフパネル２１に締結されたストライカー２２に係合するものである。
【００３１】
次に、図２における断面Ｂ−Ｂ、即ちドアサッシュ部６における端辺部８の高さ方向中央付近の構造を図５にて説明する。断面Ｂ−Ｂにおける端辺部８は、断面Ａ−Ａから連続して平板状のアウターパネル１２と、車外方向に向かうに従ってその開口幅が広がる略コ字状のインナーパネル１３と、トリムＴ及び補強部材であるプレス成形された補強パネル部材１４と中空四角形断面を有するアルミ合金製の押出し成形部材１５で構成されている。また、シートベルトアンカーＳＡが押し出し成形部材１５とインナーパネル１３にボルト、ナットで締結されてトリムＴから車室内に設けられ、さらにアウターパネル１２と補強パネル部材１４の前方部の間には所定の幅を持たせ、この間にはサイドウインドガラス１１を上下に円滑に摺動可能な様にグラスガイド１６が設けられている。なお、図中、鎖線部分はスライド式リアドア２の前端部である。
【００３２】
ここで、補強部材である補強パネル部材１４と押出し成形部材１５についてもう少し詳しく説明すると、補強パネル部材１４と押出し成形部材１５は、アウターパネル１２とインナーパネル１３とグラスガイド１６とで形成される閉断面内に設けられている。そして、補強パネル部材１４はインナーパネル１３の車外方向に向かって開口する傾斜面の略中央部分でインナーパネル１３の車室内側、即ち断面略コ字状の底面部１３ａを覆う様に溶接されて閉断面を形成し、補強パネル部材１４とインナーパネル１３の底面部１３ａとの間に形成されるこの閉断面内には、その幅とほぼ同じ外寸法を有する押出し成形部材１５が介挿されるとともに、端辺部８の高さ方向において数箇所で締結されている。
【００３３】
端辺部８は、以上のような断面を持つことにより、側突のような車外方向からの大きな荷重が加わった場合においても、インナーパネル１３と補強パネル部材１４と押出し成形部材１５とが一体化されて極めて強い強度と剛性を持った構造とされているので、乗員の安全性が確保できる。また、例えば前面衝突によりシートベルトＳＢとシートベルトアンカーＳＡを通してインナーパネル１３に過大な引っ張り荷重が加わった場合においても、インナーパネル１３と補強パネル部材１４と押出し成形部材１５とは一体化されているので変形したり、インナーパネル１３が破断されたりするということはない。
【００３４】
次に、フロントドア１の端辺部８における下部ロック機構を、図２のＣ−Ｃ断面、図６を用いて説明する。図６に示したフロントドア１におけるドアボデー部７の下方部は、図４と図５で説明したドア端辺部８の補強構造が上部より延びて、その終端部となっている。即ち、端辺部８を構成するアウターパネル１２、補強パネル部材１４、押し出し成形部材１５及びインナーパネル１３はドアサッシュ部６の上方から一体でドアボデー部７の下方部まで延びており、その終端部は、アウターパネル１２、補強パネル部材１４及びインナーパネル１３の３枚のパネルが車室内側に突出するように成形されているとともに、重ね合わされた状態で溶接されている。そして、インナーパネル１３は下方に延びた後、車室外方向に曲げられてドア最下部においてドアボデーパネル３０と一体化されている。
【００３５】
インナーパネル１３が車室内側に突出した部分の下方部には、ドアをロックするためのラッチ部材Ｌ２が設けられており、このラッチ部材Ｌ２は、車体のフロアパネル２５の外側に溶接されて車体前後方向に延びるサイドシル４の上方面に締結されたストライカー２６に着脱可能に係合する。なお、このドア下部のロック機構と同様に、先に図４で説明したドア上部におけるロック機構も基本的に同じで良く、乗員の操作によってケーブル２７を介してラッチ部材Ｌ２がストライカーを開放する一般的な構造とされている。また、図１から分かるように、本実施例においては、ドア上部に対応するストライカー２２とドア下部に対応するストライカー２６の向きが異なっているが、本発明の主旨からは、特にその向きを特定するものではない。
【００３６】
以上、図４と図６で本発明のドアロックに関する実施例を説明したが、先に説明したように、本発明はルーフサイドレール３とサイドシル４を連結するセンターピラーが無い車体構造を有するものであって、このため、フロントドア１における後部に、補強構造を有する端辺部８をドアサッシュ部６の上部からドアボデー部７の下部に渡って一体的に配設するとともに、ドアサッシュ部６の上部とドアボデー部７の下部とにラッチ部材Ｌ１、Ｌ２を夫々設けて、これらラッチ部材Ｌ１、Ｌ２をルーフサイドレール３とサイドシル４に夫々締結されたストライカー２２、２６と係合する構造とすることにより、センターピラーを有する車体と同等の強度、剛性を得ることができ、よって、本発明により、側突に対して乗員の安全性が確保された構造を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両を示す斜視図
【図２】本発明に係るドアを車室内側から見た斜視図
【図３】本発明に係るドアの成形部材の組付けを表す斜視図
【図４】図２における断面Ａ−Ａを表す図
【図５】図２における断面Ｂ−Ｂを表す図
【図６】図２における断面Ｃ−Ｃを表す図
【図７】従来例を示す図
【符号の説明】
１…フロントドア２…リアドア
３…ルーフサイドレール４…サイドシル
５…開口６…ドアサッシュ部
７…ドアボデー部８…端辺部
１０…他辺部１１…ドアウインドガラス
１２…アウターパネル１３…インナーパネル
１４…補強パネル部材１５…押出し成形部材
２２，２６…ストライカーＳＢ…シートベルト
ＳＡ…シートベルトアンカーＬ１、Ｌ２…ラッチ部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door structure in a center pillarless type vehicle, and more particularly to a door structure suitable for use in a front door.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a vehicle structure has been proposed in which the center pillar is eliminated and the door opening surface of the vehicle body is widened in order to improve the ability to get on and off the vehicle. The technology for realizing the center pillar-less structure includes a door opening / closing structure, a seat belt member arrangement structure, and a vehicle body having rigidity and strength equal to those of a vehicle having a center pillar. is there.
[0003]
For example, as shown in FIG. 7A, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-138864 discloses a rear door 100 having an opening / closing rotation fulcrum at the rear end (or sliding in the vehicle longitudinal direction) in a vehicle without a center pillar. A structure is disclosed in which a seat belt anchor SA for supporting a seat belt SB for a front seat is provided at the front part of a movable rear door 100). FIG. 7B is a diagram showing details of the door structure. In the rear door 100 constituted by the outer panel 101, the inner panel 102, and the like, the door front upper and lower portions between the outer panel 101 and the inner panel 102 are illustrated. The door lock mechanism parts 104 and 105 are provided, and the reinforcing member 103 is provided.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the most important problem in a vehicle having a center pillar-less structure is to ensure the safety of the vehicle, particularly the safety against a side collision. In general, for side collisions, the center pillar that connects the roof side rail and side sill of the vehicle increases the strength and rigidity of the vehicle body to ensure safety, but in the case of a center pillar-less structure, strength between the door opening and the monitor door itself, it is essential to improve the rigidity.
[0005]
In JP-A-2001-138864, the reinforcing member 103 is arranged in the front vertical direction of the rear door 100. However, the reinforcing member 103 is for ensuring belt mounting strength, There is a demand for a structure that can improve the strength and rigidity of the door together with the vehicle body in a vehicle having a center pillar-less structure, which is not a door reinforcement structure that ensures high safety against a collision. Further, in the structure in which the seat belt SB is pulled out from the front part of the rear door 100, when the passenger in the rear seat opens the rear door, the seat belt not only gets in the way, but the passenger in the front seat wears it. There is a problem that the seatbelt that is in a tightly tightened state.
[0006]
As described above, according to the present invention, in the center pillar-less structure vehicle, the center pillar-less structure vehicle can further improve the strength and rigidity of the door while taking advantage of the center pillar-less structure that is good for getting on and off and loading and unloading. It is an object to provide a structure.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A vehicle door structure according to a first configuration of the present invention includes a front door having a door body portion and a door sash portion that is attached above the door body portion and holds a door window glass. a door structure, the side edges extending in the vertical direction in the vehicle rear side of the door sash portion, inside the closed cross section formed by the inner panel and the outer panel, extending in the vertical direction, and a bar member of closed section A reinforcing member composed of a press-molded panel member extends from the door sash portion to a lower portion of the door body portion, and is arranged on the vehicle rear side of the upper end portion of the panel member and the door body portion of the reinforcing member. A lock mechanism for removably locking the front door and the vehicle body is attached to the lower end portion.
[0008]
According to the first configuration of the present invention, the front door is provided by attaching the lock mechanism for detachably locking the front door and the vehicle body to the upper end of the reinforcing member and the lower end of the door body on the vehicle rear side. Since the rear side of the vehicle forms a structure in which the roof side rail and the side sill are connected, the rigidity of the vehicle body is increased and the safety against a side collision can be enhanced.
[0009]
According to the first configuration of the present invention, the end portion of the door sash has a closed cross section formed by joining the inner panel and the outer panel, so that the effect of ensuring safety against a side collision can be further exhibited. it can.
[0010]
According to a first aspect of the present invention, inside the closed cross section formed by the inner panel and the outer panel of the door sash, the reinforcing member extending in the vertical direction is provided on the side collision of ensuring safety against The effect can be further increased.
[0011]
According to the first configuration of the present invention, since there are a plurality of reinforcing members extending in the vertical direction inside the closed cross section formed by the inner panel and the outer panel of the door sash, safety against the side collision of the configuration 5 is achieved. The effect of securing the property can be further increased.
[0012]
According to the first configuration of the present invention, a plurality of reinforcing members extending in the vertical direction are press-molded with a bar member having a closed cross section inside a closed cross section formed by an inner panel and an outer panel of a door sash. Since it is comprised from the member, a complicated press type | mold is unnecessary and it can be set as a low-cost and high intensity | strength edge part.
[0013]
The door structure of the vehicle according to the second configuration of the present invention is, in the first configuration, roll molding so that the door sash portion extends forward from the press-formed end side portion and the upper end portion of the end side portion. The door window glass is held by the end side portion and the other side portion.
[0014]
According to the 2nd structure of this invention, since the edge part of a door sash part is manufactured by press molding and an other side part is roll-molded, it can be set as a door sash with a simple manufacturing process and low cost. it can.
[0015]
In the vehicle door structure according to the third configuration of the present invention, in the configuration 1 or 2, the upper end portion of the panel member of the reinforcing member and the lower end portion of the door body portion on the vehicle rear side are respectively provided on the vehicle body. And a latch member that is detachably engaged with the lock member.
[0016]
According to the third configuration of the present invention, the latch member is disposed on the upper end portion of the reinforcing member and the lower end portion of the door body portion on the vehicle rear side, and the latch member is provided on the roof side rail and the side sill on the vehicle body side. Since a lock member (striker) that is detachably engaged is provided to lock the door made of the door sash and the door body at the upper and lower parts of the vehicle body, the rigidity of the vehicle body is increased as described in the first configuration. Therefore, the safety against a further side collision can be improved.
[0017]
In the vehicle door structure according to the fourth configuration of the present invention, in Configurations 1 to 3 , the end portion of the door sash guides and supports a seat belt that restrains a seat occupant disposed near the door. A shoulder anchor member is attached.
[0018]
According to the fourth configuration of the present invention, the shoulder anchor member of the seat belt for restraining the seat occupant disposed close to the door is attached to the end side portion of the door sash reinforced by the configurations 1 to 3. Therefore, the door sash that does not deform even when a shockingly large load is applied to the belt anchor can be obtained. Also, if the edge of the door is behind the front door, the seat belt will get in the way when the passenger in the rear seat gets off, or the passenger sitting on the front seat will be tightened strongly even if the rear door is opened. To solve the problem.
[0019]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a vehicle door structure according to any one of the first to fourth aspects, wherein the front door opens and closes a continuous opening formed in the vehicle body in cooperation with an adjacent rear door. is there.
[0020]
According to the fifth configuration of the present invention, the front door is configured to open and close a continuous opening formed in the vehicle body in cooperation with an adjacent rear door, that is, a roof side rail at the boundary between the front door and the rear door. The structure with no pillars connecting the side sills, and the side of the vehicle body is one continuous opening when both the front door and the rear door are open. It can be.
[0021]
A vehicle door structure according to a sixth configuration of the present invention further includes, in configuration 1, a slide-type rear door to which the lock mechanism is not attached.
[0022]
【The invention's effect】
From the above, the present invention can ensure the safety against a side collision by increasing the strength and rigidity of the vehicle body by a very simple and low-cost method without using a special molding method, and it is easy to get on and off and load and unload luggage. An easy center pillar-less vehicle can be provided.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a vehicle according to the present invention. As shown in FIG. 1, the door according to the present invention is a type in which the front door 1 is opened and closed with a hinge (not shown) provided at the front end of the front door as a rotation fulcrum, and the rear door 2 is within the predetermined range. It is a slidable door that can be moved. In addition, since the vehicle body structure does not have a center pillar that connects the roof side rail 3 and the side sill 4 in the vertical direction at the boundary between the front door 1 and the rear door 2, the front door 1 and the rear door 2 are both open when the front door 1 and the rear door 2 are open. The vehicle body opening corresponding to the door 1 and the vehicle body opening corresponding to the rear door 2 form one opening 5 so that passengers can easily get on and off and load and unload luggage.
[0024]
Since the present invention is a vehicle having the pillarless structure as described above, it has a feature in the locking mechanism of the front door 1 and the rear door 2, and the front door 1 and the rear door 2 are closed as will be described in detail later. each locking mechanism member to the roof side rail 3 and the side sill 4 in the border section is the striker 22 and 26 Re mounting et Rutotomoni when the each top and bottom of the rear end portion of the front door 1, the striker 22 and 26 A latch member is provided for engaging with.
[0025]
Although not shown, the rear door 2 shown in FIG. 1 is a type that opens and closes using a hinge provided at the rear end of the rear door instead of a sliding door as a pivot, and is a so-called front door described above. A double door type door opening / closing mechanism may be used. 1 shows only the door on the right side when viewed from the front of the vehicle, the same opening / closing mechanism can be applied to the left side, and the present invention can be applied to the door structures on both the left and right sides.
[0026]
Next, the detail of the structure of the door which concerns on one Embodiment of this invention is demonstrated using FIGS. First, as shown in the perspective view 2 of the front door 1 viewed from the vehicle interior side and the assembly state of the molding material thereof, the front door 1 is composed of a door sash portion 6 and a door body portion 7. The rear side edge part 8 of the door sash part 6 extends integrally from the upper part toward the lower part of the door body part 7, and the door sash part 6 extends forward from the upper part of the rear side edge part 8 as a final point. It has the other side part 10 connected with the front upper part of the door body part 7, and has the structure which hold | maintains the door window glass 11 by the edge part 8 and the other side part 10. FIG.
[0027]
A seat belt anchor SA for guiding the seat belt SB toward the occupant's shoulder opening is attached to the vicinity of the height direction center portion of the end side portion 8 of the door sash portion 6, and at the upper and lower portions of the end side portion 8. Latch members L1 and L2 as door lock members are respectively provided inside.
[0028]
Next, the molding material used for the edge part 8 and the other edge part 10 of the door sash part 6 and the edge part 8 of the door body part 7 is demonstrated using FIG. The door sash portion 6 includes an end side portion 8 extending in the vertical direction at the rear end portion and reaching the lower portion of the door body portion, and another side portion 10 extending forward, and the end side portion 8 is formed by press forming a steel plate material. A closed cross-section is formed by the formed flat outer panel 12 and the substantially U-shaped inner panel 13 opened in the vehicle outer direction, and the details will be described later with reference to FIG. A plurality of reinforcing members are integrally assembled. The upper end portion 13a of the inner panel 13 which is a constituent member of the end side portion 8 is bent to a width capable of holding the other side portion 10 by being inclined toward the outer panel 12 side. A latch member L1 that engages with a striker 22 provided on the roof side rail 3 in FIG. 1 is provided on the inside of the inclined surface, and the opening 8b is provided for the striker 22 to enter when the door is closed. Is formed. Further, the other side portion 10 is formed with a groove portion 10a by roll forming so that the upper end portion of the door window glass 11 (see FIG. 2) is accommodated.
[0029]
Next, the structure of the end portion 8 in FIG. 2 will be described with reference to FIGS. 4, 5, and 6, which show the AA, BB, and CC sections of FIG. 2. 4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2, and shows a locking mechanism of the door 1 by a latch member L1 provided in the end side portion 8 of the door sash portion 6 and a striker 22 provided on the vehicle body side. . In FIG. 4, vehicle body side members other than the striker are indicated by chain lines.
[0030]
As shown in FIG. 4, the upper part of the edge part 8 in the door sash part 6 is the outer panel 12, the inner panel 13, the reinforcement panel member 14, the trim T which is an interior material, and the latch member L1 as a door lock mechanism. The latch member L1 is fixed to a reinforcing panel 14 as a reinforcing member with bolts and nuts. When the door 1 is closed, the roof panel 21 is integrated with the roof side rail 3 on the vehicle body side by welding. It engages with the striker 22 fastened to.
[0031]
Next, the cross section BB in FIG. 2, that is, the structure near the center in the height direction of the edge 8 in the door sash 6 will be described with reference to FIG. The end side 8 in the cross section BB includes a flat outer panel 12 continuously from the cross section AA, a substantially U-shaped inner panel 13 whose opening width increases toward the vehicle outer direction, a trim T, It consists of a press-formed reinforcing panel member 14 that is a reinforcing member and an extruded member 15 made of an aluminum alloy having a hollow rectangular cross section. The seat belt anchor SA is fastened to the extruded member 15 and the inner panel 13 with bolts and nuts, and is provided in the vehicle interior from the trim T. Further, a predetermined belt is provided between the outer panel 12 and the front portion of the reinforcing panel member 14. A glass guide 16 is provided so as to allow the side window glass 11 to slide smoothly up and down. In the figure, the chain line portion is the front end portion of the sliding rear door 2.
[0032]
Here, the reinforcing panel member 14 and the extruded member 15 that are reinforcing members will be described in more detail. The reinforcing panel member 14 and the extruded member 15 are closed by the outer panel 12, the inner panel 13, and the glass guide 16. It is provided in the cross section. The reinforcing panel member 14 is welded so as to cover the vehicle interior side of the inner panel 13, that is, the bottom surface portion 13 a having a substantially U-shaped cross section, at the substantially central portion of the inclined surface that opens toward the vehicle exterior direction of the inner panel 13. In this closed cross section formed between the reinforcing panel member 14 and the bottom surface portion 13a of the inner panel 13, an extruded member 15 having substantially the same outer dimension as the width is inserted. These are fastened at several points in the height direction of the end side 8.
[0033]
The end side portion 8 has the above-described cross section, so that the inner panel 13, the reinforcing panel member 14, and the extruded member 15 are integrated even when a large load from the outside of the vehicle such as a side collision is applied. Since it has a structure with extremely strong strength and rigidity, the safety of passengers can be ensured. Further, for example, even when an excessive tensile load is applied to the inner panel 13 through the seat belt SB and the seat belt anchor SA due to a frontal collision, the inner panel 13, the reinforcing panel member 14, and the extruded member 15 are integrated. Therefore, it does not deform or the inner panel 13 is not broken.
[0034]
Next, the lower locking mechanism in the edge part 8 of the front door 1 is demonstrated using CC cross section of FIG. 2, FIG. In the lower part of the door body part 7 in the front door 1 shown in FIG. 6, the reinforcing structure of the door end side part 8 explained in FIG. 4 and FIG. That is, the outer panel 12, the reinforcing panel member 14, the extrusion molding member 15, and the inner panel 13 constituting the end side portion 8 are integrally extended from the upper side of the door sash portion 6 to the lower portion of the door body portion 7, and the terminal portion thereof The three panels of the outer panel 12, the reinforcing panel member 14, and the inner panel 13 are formed so as to protrude toward the vehicle interior side, and are welded in a superposed state. The inner panel 13 extends downward and is then bent outward from the passenger compartment so as to be integrated with the door body panel 30 at the lowermost part of the door.
[0035]
A latch member L2 for locking the door is provided below the portion where the inner panel 13 protrudes toward the vehicle interior side, and this latch member L2 is welded to the outside of the floor panel 25 of the vehicle body. A striker 26 fastened to the upper surface of the side sill 4 extending in the front-rear direction is detachably engaged. Similar to the locking mechanism at the lower part of the door, the locking mechanism at the upper part of the door described above with reference to FIG. 4 may be basically the same. In general, the latch member L2 opens the striker via the cable 27 by the occupant's operation. Structure. Further, as can be seen from FIG. 1, in this embodiment, the striker 22 corresponding to the upper part of the door and the striker 26 corresponding to the lower part of the door are different in direction, but from the gist of the present invention, the direction is particularly specified. Not what you want.
[0036]
As described above, the embodiment relating to the door lock of the present invention has been described with reference to FIGS. 4 and 6. As described above, the present invention has a vehicle body structure without a center pillar for connecting the roof side rail 3 and the side sill 4. For this reason, at the rear part of the front door 1, the end side part 8 having a reinforcing structure is integrally disposed from the upper part of the door sash part 6 to the lower part of the door body part 7, and the door sash part 6. Latch members L1 and L2 are respectively provided on the upper portion of the door body 7 and the lower portion of the door body portion 7, and the latch members L1 and L2 are engaged with the strikers 22 and 26 fastened to the roof side rail 3 and the side sill 4, respectively. Thus, it is possible to obtain the same strength and rigidity as the vehicle body having the center pillar. Therefore, according to the present invention, the safety of the occupant is ensured against the side collision. It is possible to provide an elephant.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a vehicle according to the present invention. FIG. 2 is a perspective view of a door according to the present invention as viewed from the vehicle interior side. FIG. 3 is a perspective view showing assembly of a molded member of the door according to the present invention. 4 is a diagram showing a cross section AA in FIG. 2. FIG. 5 is a diagram showing a cross section BB in FIG. 2. FIG. 6 is a diagram showing a cross section CC in FIG. Figure [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Front door 2 ... Rear door 3 ... Roof side rail 4 ... Side sill 5 ... Opening 6 ... Door sash part 7 ... Door body part 8 ... End side part 10 ... Other side part 11 ... Door window glass 12 ... Outer panel 13 ... Inner panel DESCRIPTION OF SYMBOLS 14 ... Reinforcement panel member 15 ... Extrusion member 22, 26 ... Striker SB ... Seat belt SA ... Seat belt anchor L1, L2 ... Latch member

Claims

A vehicle with a center pillar-less structure, comprising a front door (1) having a door body portion (7) and a door sash portion (6) that is attached above the door body portion (7) and holds a door window glass (11). Door structure,
An end side (8) extending in the vertical direction on the vehicle rear side of the door sash portion (6) extends in the vertical direction inside a closed cross section formed by the inner panel (13) and the outer panel (12) . A reinforcing member composed of a bar member (15) having a closed cross section and a press-molded panel member (14) is disposed extending from the door sash part (6) to the lower part of the door body part (7),
A lock mechanism for removably locking the front door (1) and the vehicle body is attached to an upper end portion of the panel member (14) of the reinforcing member and a lower end portion of the door body portion (7) on the vehicle rear side. The vehicle door structure.

The door sash portion (6) includes the press-molded end side portion (8) and the other side portion (10) roll-formed so as to extend forward from the upper end portion of the end side portion (8). The door structure of a vehicle according to claim 1, wherein the door window glass (11) is held by the end side part (8) and the other side part (10).

The upper end of the panel member (14) of the reinforcing member and the lower end of the door body (7) on the vehicle rear side are detachably engaged with lock members (22, 26) provided on the vehicle body, respectively. The vehicle door structure according to claim 1 or 2, wherein latch members (L1, L2) are disposed.

A shoulder anchor member (SA) for guiding and supporting a seat belt (SB) for restraining an occupant of a seat disposed close to the door is attached to the end side portion (8). 3. The vehicle door structure according to any one of 3 above.

The front door (1) is structured to open and close the adjacent rear door (2) and cooperates with formed to the vehicle body a continuous opening (5), a vehicle door according to any one of claims 1及至4 Construction.

The vehicle door structure according to claim 1, further comprising a sliding rear door (2) to which the lock mechanism is not attached.