JP4203460B2 - 携帯情報端末、および携帯情報端末の運用方法 - Google Patents

携帯情報端末、および携帯情報端末の運用方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池を搭載した携帯情報端末、およびその携帯情報端末の運用方法に関し、例えば、展示場などの公共施設において展示物に関する情報を使用者に提供する情報提供手段として用いられる携帯情報端末、およびその携帯情報端末の運用方法に関する。
近年、電子技術の進歩によって、携帯電話機、ノート型パソコン、オーディオ・ビジュアル機器、カムコーダ、あるいはPDA(Personal Digital Assistant)などのような携帯型の電子機器が急速に普及している。こうした携帯電子機器は二次電池によって駆動するシステムが主流であり、その駆動時間を延ばすため、従来のようなシール鉛蓄電池に続き、Ni/Cd電池、Ni/水素電池、さらには、リチウムイオン(Liイオン)二次電池など、新型の高エネルギー密度な二次電池が搭載されるようになった。これによって、携帯電子機器はより小型・軽量化が進み、またそれによって携帯電子機器のさらなる高機能化が図られるようになる。とりわけLiイオン二次電池に対して、エネルギー密度をより一層高めるために、電池活物質の開発や高容量電池構造の開発が進められ、一充電当りの使用時間がより長い電池電源を実現するための努力が払われている。その結果、従来の二次電池に比べて体積比で数倍の容量向上を実現している。
しかし、二次電池は一定の電力を使用した後には必ず充電操作を行う必要があり、充電設備と比較的長い充電時間が必要となるために、携帯電子機器を、何時でも、何処でも、長時間に亘って連続的に駆動するためには、充電を行いながら携帯電子機器を使用する必要がある。
また、携帯電子機器の用途として、美術館や博物館などの公共施設で来場者に貸し出し、展示物の説明を行うための携帯型情報端末機器(以下、携帯情報端末という)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、来場者が持つ携帯情報端末と展示物との間で通信を行い、展示物の説明に関する文字、画像、あるいは音声などの情報を携帯情報端末に表示したり再生したりすることができる。このような用途に利用される携帯情報端末においては、特に、二次電池の電池容量を充分に確保しながら携帯情報端末を使用する必要がある。そこで、携帯情報端末に二次電池のほかに燃料電池を同時に搭載し、携帯情報端末の電源オフ時に二次電池の残量を判定して、二次電池の残量が少ないときは燃料電池から二次電池への充電を行うことにより、二次電池の電池容量を確保する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
燃料電池としては、アノード、電解質膜、カソード、および拡散層から構成される膜/電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)のアノードで液体の燃料が酸化され、カソードで酸素が還元される燃料電池が知られており、前記の特許文献2の技術では、その代表的な燃料電池としてダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)が用いられている。また、携帯電話機に二次電池とDMFCを搭載して、必要に応じてDMFCから二次電池へ充電を行うことによって二次電池の容量を確保する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−259612号公報(段落番号0011〜0029、および図1〜図9参照) 特開2004−227832号公報(段落番号0014〜0043、および図1〜図7参照) 特開2004−194434号公報(請求項1および図1参照)
しかしながら、用途が異なっても携帯情報端末である以上は、常に二次電池の電池容量を確保しながら使用する必要があるが、使用する施設の環境によっては携帯情報端末の使用時間が長時間化することもある。例えば、大規模な博覧会や展示会などで来場者の人数が非常に多い施設の環境条件においては、貸し出すための携帯情報端末数が十分でないと、携帯情報端末を充電する時間が不足し、それをカバーするために数多くの携帯情報端末を準備しなければならない。また、博覧会などが開館している間に、貸し出し、回収、充電といった作業を規則正しく行いながら来場者に充分に電池容量のある携帯情報端末を提供することは係員にとって大きな負担となる。さらに、電池容量の不足する携帯情報端末を来場者に貸し出すことがないように携帯情報端末の充電状態を正確かつ迅速に把握することも係員の大きな負担となる。
これらのことを解消するためには、多数の二次電池を搭載して電池容量を確保することが考えられるが、この場合、携帯情報端末におけるハンディタイプな利点が損なわれ、適切な方法ではない。
また、前記特許文献2に開示されたような二次電池と燃料電池(DMFC)を搭載した携帯情報端末を用いても、携帯情報端末の電源オフ時(つまり、返却時など)にDMFCによって二次電池を充電するようになっているため、貸し出しと回収のサイクルが早い場合や長時間に亘って貸し出され電池の残容量が少ない場合などにおいては、充分な充電時間を確保することができず、携帯情報端末を満充電にした状態で次の来場者に渡すことができない恐れがある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、二次電池と燃料電池を搭載して二次電池に対して効果的に充電を行うことにより使用中の電力を充分に確保できるような携帯情報端末、およびその携帯情報端末の運用方法を提供することを目的とする。
本発明の携帯情報端末は、前記の目的を達成するために、携帯情報端末を稼動させる燃料電池と、それぞれ独立して充放電が行われる複数組の二次電池と、稼動状態と携帯情報端末の稼動を停止させる待機状態とにおいて、複数組の二次電池のうち1組の二次電池を選択して燃料電池から充電し、他の組の二次電池から負荷へ電力を放電する第1の充放電手段と、所定のタイミングにおいて複数組の二次電池の充放電系統の切り替えを行う切替手段とを備えることを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末において、燃料電池の電力容量は携帯情報端末を稼動させる稼働状態における平均消費電力未満であることを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末において、携帯情報端末は稼動状態において情報を表示させ、かつ待機状態では情報を表示させない表示手段を備えたことを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末において、充放電系統の切り替えを行う所定のタイミングとして、稼動状態から待機状態に遷移させるタイミング、所定の場所に貼付されたICチップの情報を読み取ったタイミング、又は所定の時間が経過したタイミングを用いることを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末において、稼動状態から待機状態に遷移させるタイミングとして、ICチップのうち、あらかじめ指定したICチップの情報を読み取ったタイミングであることを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末において、商用電源から複数の二次電池を充電しながら負荷へ電力を供給する第2の充放電手段を備え、待機状態において第2の充放電手段が充放電動作を行っているときは、第1の充放電手段は充放電動作を停止していることを特徴とするものである。
また、本発明の携帯情報端末は、前記の目的を達成するために、燃料電池、複数の二次電池、情報を記録するICチップと無線で交信を行うアンテナ、および前記アンテナが受信した前記ICチップの情報を読み取るリーダ、情報の表示を行う表示手段を備え、来場者に貸与する携帯情報端末の運用方法であって、携帯情報端末の操作ボタンの操作によって、燃料電池が複数組の二次電池のうち1組の二次電池を充電し、他の組の二次電池が負荷へ電力を供給する状態で、その携帯情報端末を待機状態から稼動状態へ遷移させる手順と、稼動状態において、所望の対象物に貼付されたICチップに携帯情報端末をかざし、アンテナを介してリーダがそのICチップに記録された情報を読み取って対象物に関する情報を表示手段に表示させる手順と、特定のICチップの情報を携帯情報端末に読み込ませ、稼動状態から待機状態へ遷移させると共に複数組の二次電池の充放電系統を切り替える手順と、を含むことを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末の運用方法において、待機状態から稼動状態に遷移させる過程と稼動状態から待機状態に遷移させる過程のサイクルを所望の回数繰り返した後、燃料電池による充電機能を停止させて複数組の二次電池を商用電源によって充電させる手順を含むことを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末の運用方法において、商用電源によって複数組の二次電池を充電する時間帯は、1日に1回、かつ限定された領域を利用する来場者がいない時間帯であることを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末の運用方法において、限定された領域を利用する来場者の属性に応じて待機状態から稼動状態に遷移させる手法を変更することにより、表示手段へ表示させる情報内容を来場者の属性に対応させることを特徴とするものである。
さらに、本発明の携帯情報端末の運用方法において、待機状態から稼動状態に遷移させてから携帯情報端末を貸与する前に燃料電池の燃料の状態を確認し、燃料が所定量以下である場合には燃料カートリッジを交換することを特徴とするものである。
本発明の携帯情報端末は、前記の目的を達成するために創案されたものであり、例えば燃料電池として、ダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)と、例えば二次電池として複数組のリチウムイオン二次電池(以下、Liイオン電池という)とを搭載した構成となっている。そして、携帯情報端末の電源のON/OFF状態に関わらず、常に何れか組のLiイオン電池を燃料電池から充電し、他の組のLiイオン電池によって携帯情報端末の負荷に電力を供給している。このような構成によって、携帯情報端末の操作ボタンを押すことによりその携帯情報端末は稼動状態となる。したがって、展示場の来場者がその携帯情報端末を展示物にかざすと、携帯情報端末に貼付されたアンテナおよびリーダが展示物の近傍に貼付されたRFID(Radio Frequency Identification)(つまり、ICチップ)の情報を読み取って、その展示物の情報を文字や画像によって表示させたり音声によって再生することができる。
さらに、来場者がその携帯情報端末を返却したときに、係員がその携帯情報端末を所定のRFIDチップにかざすと、所定のRFIDチップ(特定のICチップ)に記録された情報によってその携帯情報端末の電源がオフされて待機状態となる。このとき、複数組の二次電池の充放電系統が切り替わる。つまり、前回燃料電池で充電されていた二次電池が負荷に接続され、前回負荷に接続されていた二次電池が燃料電池の充電系統に切り替わる。このような状態で次の来場者に貸し出されて稼動状態に入る。また、夜間や休日などで来場者がいない時間帯には燃料電池による充電機能を停止させ、商用電源によって複数組の二次電池を充電することができる。
本発明によれば、携帯情報端末が待機状態にあるか稼動状態にあるかに関わらず、常に、複数組の二次電池(例えば、Liイオン電池)のうち何れかの組の二次電池が燃料電池(例えば、DMFC)によって充電されている。したがって、展示場における昼間の運用中には商用電源による二次電池の充電が不要になるので、係員による携帯情報端末の貸出し/返却の際の負担が軽減される。
また、携帯情報端末の返却時には所定のに含まれるICチップの情報を読み取ることによって、携帯情報端末の電源がオフされて待機状態となるので、電源の切り忘れによる無駄な電力の消費を防止することができる。さらに、このとき、燃料電池(例えば、DMFC)による二次電池(例えば、Liイオン電池)の充電系統が自動的に切り替わるので、携帯情報端末に搭載された全ての二次電池はバランスよく充電された状態で運用することができる。また、夜間などにおいて、商用電源によって二次電池を充電するときは、自動的に燃料電池による充電機能は停止される。これによって、展示場の係員、来場者共に使い勝手のよい携帯情報端末を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る燃料電池搭載型の携帯情報端末および携帯情報端末の運用方法の実施の形態について、博覧会で展示物の説明を行う幾つかの例によって説明する。なお、以下に用いる各図面において同一の構成要素は同一の符号を付すことにし、重複する説明は可能な限り省略する。
<発明の概要>
本発明では、携帯情報端末には燃料電池としてダイレクトメタノール型燃料電池(以下、DMFCと略す)と二次電池としてLiイオン二次電池(以下、Liイオン電池と略す)が搭載されている。そして、携帯情報端末の電源のオン/オフ状態に関わらず常にLiイオン電池をDMFCから充電しながら運用する。この携帯情報端末には、来場者向けの取り扱い方法の説明が記憶され、来場者に貸し出すために携帯情報端末を手渡す直前に、係員が携帯情報端末のボタンを押して電源をオンする。これによって、携帯情報端末の電源がオンされ、来場者向けに取扱い方法を説明する画面が表示される。また、携帯情報端末には、RFID(Radio Frequency Identification)チップに記録された情報を読み出すための読取装置(リーダ)とアンテナとが備えられていて、来場者が展示館内の展示物へ携帯情報端末を近づけると、その展示物に組み込まれたRFIDチップと携帯情報端末との間で情報伝送が行われる。これによって、携帯情報端末の内部に組み込まれたメモリ、大容量ハードディスク装置、又はリムーバブルハードディスク(いわゆるiVDR:Information Versatile Disk for Removable usage)などから、RFIDチップから送信された情報と対応した展示物に関する画像データ、テキスト、および音声などを再生する。以下、携帯情報端末のこのようなモードを稼動状態という。
また、携帯情報端末が来場者から返却されるときは、係員が携帯情報端末を受け取った後に、その携帯情報端末に特定のRFIDチップから所定の情報を読み込ませることにより、その携帯情報端末は自己診断モードに入る。そして、DMFCの状態やLiイオン電池の充電状態をチェックした後、それらの充電状態が正常であれば自動的に携帯情報端末の電源をオフし、DMFCからLiイオン電池への充電のみの充電モードに入る。充電モードに入った携帯情報端末はバックヤードで管理されながら、再び順序よく来場者に貸し出される。また、夜間などの閉館時においては、バックヤードに設置されたAC充電器(商用電力)によってLiイオン電池を直接充電し、次の開館時までにLiイオン電池を満充電状態にする。AC充電器で充電する場合、DMFCによる充電が停止される。以下、携帯情報端末のこのようなモードを待機状態という。このようにして、携帯情報端末の稼動状態と待機状態とで充電モードを切り替えながら、開館中はDMFCによってLiイオン電池を充電すると共に閉館後はAC充電器によってLiイオン電池の充電を行うことにより、Liイオン電池の容量を小さくしても開館中はAC充電器から充電を行うことなしにLiイオン電池に十分な電池容量を確保して携帯情報端末を運用することができる。
また、Liイオン電池は独立に充放電可能な2組を用意し、稼動状態においてDMFCから充電されるLiイオン電池(以下、充電側Liイオン電池という)と、稼動状態において負荷に給電を行うLiイオン電池セル(以下、給電側Liイオン電池という)とに役割を分担させる。そして、来場者からの返却時に特定のRFIDチップからの情報を読み込んだ時に、それぞれのLiイオン電池セルの役割を切り換える。つまり、前の稼動状態における充電側Liイオン電池を次の稼動状態では給電側Liイオン電池とし、前の稼動状態における給電側Liイオン電池を次の稼動状態では充電側Liイオン電池とする。また、二次電池の残量管理機能(以下、SOCという)によって2組のLiイオン電池の容量を監視し、残容量の少ない方のLiイオン電池をDMFCから充電するようにDMFC充電系統の切り替えを行っている。さらに、燃料電池の起動時間にばらつきが発生することもあるので、DC/DCコンバータのPG信号を監視すると共に、Liイオン電池の充電電流指令値を変化させる手順を用いることによって、燃料電池の起動における不具合をカバーする。
<第1の実施の形態>
次に、図面を用いて本発明に係る携帯情報端末の第1の実施の形態について説明する。
図1は本発明における燃料電池搭載型の携帯情報端末の運用方法を示す説明図である。
まず、図1を用いて、本発明における燃料電池搭載型の携帯情報端末50の運用の流れを概略的に説明する。展示館61の入口59から来場者が入場すると、係員は貸出窓口55において来場者に貸し出す。このとき携帯情報端末50が手渡される直前に、係員がその携帯情報端末50のボタンを2度押して電源をオンにする。これによって、携帯情報端末50の電源がオンされると、来場者向けに取扱い方法を説明するための初期の説明画面が表示される。来場者は説明画面に示された情報で携帯情報端末50の操作方法を理解可能になる。次に、来場者が説明画面に示された操作方法で、例えば展示館内の展示物52aへ携帯情報端末50を近づけると、展示物52aに組み込まれたRFIDチップ51aと携帯情報端末50のRFIDリーダ69(図6参照)との間で情報伝送が行われる。これによって、携帯情報端末50の内部に組み込まれた大容量ハードディスクで構成されるiVDR47やメモリ63(図6参照)などから展示物52aに関する情報が音声や文字や画像などによって再生される。展示物52bについても同様の方法によって、展示物52bに組み込まれたRFIDチップ51bからの情報にしたがって、展示物52bに関する情報を再生する。このときは、一方のLiイオン電池が給電側となり、他方のLiイオン電池がDMFCによって充電される充電側となる。
このようにして、来場者は携帯情報端末50によって所望の展示物における情報を再生しながら館内を一巡したのち、出口60の付近にある返却窓口56において携帯情報端末50を返却する。すると、係員がその携帯情報端末50を受け取った後に、その携帯情報端末50を特定のRFIDチップ53に近づけ、自己診断のための情報を読み込ませる。これによってその携帯情報端末50は自己診断モードに入る。自己診断モードではDMFCの状態やLiイオン電池の充電状態がチェックされる。そして、DMFCの状態やLiイオン電池の充電状態を自動チェックした後、充電状態が正常であれば自動的に携帯情報端末50の電源をオフし、DMFCからLiイオン電池への充電のみの充電モードに入る。このとき、前回の稼動状態における給電側Liイオン電池がDMFCから充電される充電側Liイオン電池となり、前回の稼動状態における充電側Liイオン電池が給電側Liイオン電池となるような充電系統の切り替えが行われる。
なお、携帯情報端末50は、返却時に特定のRFIDチップ53からの情報の読み込みによって充電系統を切り替える際、SOC判定によって常に残容量の少ない側のLiイオン電池にDMFCの充電系統が切り替わるので、満充電されているLiイオン電池にDMFCの充電系統が切り替わるおそれはない。
そして、返却された携帯情報端末50は、DMFCによって充電しながらカート54で貸出窓口55へ搬送されて再び来場者に貸し出される。また、夜間などの閉館時においては、バックヤードに設置されたAC充電器(充電ラック)58によって給電側Liイオン電池および充電側Liイオン電池を直接充電する。このとき、DMFCによる充電が停止されている。こうして次の開館時までにはいずれのLiイオン電池も満充電の状態にする。
図2は携帯情報端末の外観を示す図で、図3は図2に示す携帯情報端末のA−A断面図である。
携帯情報端末50は、図2に示すように携帯情報端末50の正面側の側部にiVDR取出し口41および空気孔42があり、操作面には係員や入場者が操作可能なボタン43、44が配置されている。また、正面側の後部には、見やすい傾斜角度に変えることのできる液晶画面45が配置されている。さらに、本体左側には燃料電池の燃料カートリッジを交換するためのカートリッジ交換口48が設けられ、その上面には燃料確認窓40が設けられている。携帯情報端末50の内部には図3の断面図で示すように、燃料電池ユニット11、Liイオン電池18a、Liイオン電池18b、およびハードディスクなどで構成されるiVDR47が収納されている。さらに、液晶画面45のケースの背面にはRFIDアンテナ46が配置されている。DMFCは燃料電池ユニット11に収納されている。携帯情報端末50には図4、図5に示すような電源回路系統が備えられLiイオン電池18aまたはLiイオン電池18bに対して充放電制御を行っている。電源回路系統の詳細については後述する。
図6に示すように携帯情報端末50には制御ユニットとしてRFIDリーダ69、バスコントローラ70、CPU62、メモリ63、iVDRI/F65、コネクタ64、LCDコントローラ68、バックライトコントローラ66、バックライト67が備えられている。
RFIDリーダ69、CPU62、メモリ63、iVDRI/F65、LCDコントローラ68、バックライトコントローラ66がバスコントローラ70に接続されている。メモリ63はさらにCPU62と接続されている。
前記したiVDR47は大容量ハードディスクなどで構成され、iVDRI/F65を介して着脱可能にバスコントローラ70に接続されている。
前記したRFIDアンテナ46はRFIDリーダ69に接続されている。
前記した液晶画面45はLCDコントローラ68に接続され、バックライトコントローラ66に接続されるバックライト67によって照明されるようになっている。
この制御ユニットは携帯情報端末50において電源の負荷となる。
次に、本実施の形態における携帯情報端末50の動作の流れを詳細に説明する。一つの展示館61(図1参照)において携帯情報端末50は多数個を用意する必要があるが、その個数は、時間当りの来場者数、平均滞留時間、全来場者に対する保持率、来場者が使用する時間と使用しない時間との割合、携帯情報端末50の消費電力、燃料電池ユニット11の発電量などによって算出される個数に加えて、故障時における予備機を付加した個数が必要であり、例えば百人以上の来場者が同時入館できる大規模の博覧会では数百台の規模となる。
図9は、図1に示す携帯情報端末の運用方法における貸出窓口での来場者への携帯情報端末の貸出時の流れを示すフローチャートである。
図1において展示館61の入口59から来場者が入場すると、係員は貸出窓口55で来場者に携帯情報端末50を貸し出す。来場者に貸与される携帯情報端末50は、使用によって、Liイオン電池18a又はLiイオン電池18bの電池容量が減った場合、図3に示すように内部に搭載された燃料電池ユニット11が動作し、電池容量が減ったLiイオン電池18aまたはLiイオン電池18bのいずれか一方(つまり、充電側Liイオン電池)が充電状態になる。そこで、係員が貸し出すための携帯情報端末50のボタン44(図2参照)を例えば2度続けて押すと(ステップS1)、携帯情報端末50は電源オンとなる。このときLiイオン電池18aまたはLiイオン電池18bが燃料電池ユニット11によって充電される場合、DMFC充電状態で電源オンとなり(ステップS2)、携帯情報端末50は直ちに自己診断モードとなって異常の判定を行う(ステップS3)。その結果、携帯情報端末50は異常であると判定すると故障シーケンスに移り(ステップS4)、異常内容が携帯情報端末50の液晶画面45(図2参照)に表示される(ステップS5)。判定される故障内容は、例えば、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの充電不良や燃料電池ユニット11の発電状態異常などが含まれる。また、異常の内容は図6に示すメモリ63、あるいはiVDR47に書き込まれて記憶される。
ステップS3の自己診断の結果、携帯情報端末50は異常なしと診断すれば、携帯情報端末50の液晶画面45(図2参照)に自動的に初期の操作説明画面が表示される(ステップS6)。これによって携帯情報端末50は稼動状態である動作状態モードとなる(ステップS7)。また、このとき初めて液晶画面45を照明するバックライト67はバックライトコントローラ66によって点灯される(図6参照)。したがって、係員は来場者に渡す前にこのバックライト67の点灯によって携帯情報端末50が正常な状態であるか否かを液晶画面45(図2参照)の操作画面表示によって確認することができる(ステップS8)。
操作説明画面について、図9のフローチャートには特に示していないが、オプションとして次のような機能を実現させることもできる。すなわち、係員は、来場者が大人であるか、子供であるか、あるいは外国人であるかなどを判断し、図2のボタン44の押し方を変更することによって来場者に最適な初期画面を表示させることができる。例えば、大人の場合はボタン44を2度押すと漢字かな交じりの文字を表示し、子供の場合にはボタン43を2度押しするとひらがな文字のみを表示し、外国人の場合にはボタン43とボタン44を1度ずつ押すと英文を表示するなど、表示文字に区別をつけることで来場者に最適な表示を選択することが可能となる。このとき、このような判別は来場者の情報として図6のメモリ63やiVDR47に記憶させることができる。もちろん、押しボタンは専用のボタンを設けてもよいし、同じボタンの押し方をさまざまに変化させることによっても同様な効果を持たせることができる。なお、このように初期画面の表示を変えても自己診断の結果が同じように表示されている。
再び、図9のフローチャートに戻って、係員は、ステップS8で操作画面表示によって携帯情報端末50の状態確認を行い、携帯情報端末50は異常である旨の表示がされていたら、その携帯情報端末50は故障機として区分し、貸し出さないことにする(ステップS9)。一方、携帯情報端末50は異常なしである旨の表示がされていたら、係員が図2に示す携帯情報端末50の燃料確認窓40から燃料カートリッジの燃料残量を確認する(ステップS10)。そして、燃料残量が所定の量である場合は来場者に対してその携帯情報端末50を貸し出す(ステップS12)。一方、燃料残量が所定の量より少ない場合には、カートリッジ交換口48(図2)を開けて内部の燃料カートリッジを取り出して交換した後(ステップS11)、来場者に対してその携帯情報端末50を貸し出す(ステップS12)。なお、図2に示すカートリッジ交換口48は来場者が不用意に開けることがないように特殊な工具を用いてのみ開閉できる構造とすることが望ましい。
これによって、来場者は操作画面が表示されている携帯情報端末50を受け取ると、図1に示すように、初期説明の表示にしたがって操作方法を理解して展示物52aの近傍に移動して展示物を鑑賞する。展示物52aの置き台にはRFIDチップ51aが付設されているので、来場者は展示物52aの表示にしたがって携帯情報端末50をRFIDチップ51aまたは51bの位置に近づける。このとき、図3に示すように、携帯情報端末50のRFIDアンテナ46は液晶画面45の背面に配置されているので、来場者は無理のない姿勢でRFIDアンテナ46をRFIDチップ51aまたは51bに近づけることができる。なお、展示物52aまたは52bが大きなパネルなどの場合には、展示物52a自体ではなく、その近傍に来場者が携帯情報端末50を近づけやすい形状の構造物、例えば、柱状のアクセスポイントを設けてRFIDチップ51aまたは51bを付設してもよい。
次に、図1に示すように携帯情報端末50はRFIDアンテナ46(図3)を介してRFIDチップ51aまたは51bからの信号を受信すると、RFIDリーダ69(図6参照)がRFIDアンテナ46から受信したRFIDチップ51aまたは51b(図1)からの情報を読み取る。すると、CPU62(図6参照)はこの情報に応じてiVDRインタフェース65を介してiVDR47の所定のアドレスにアクセスし、iVDR47に記憶された情報をメモリ63に展開する。そして、メモリ63に展開された情報は、順次、LCDコントローラ68を介して図2の液晶画面45に表示される。
これによって、図1において来場者はあたかも展示物52aまたは52bから、直接、図2の液晶画面45に情報が伝送されたように認識し、展示物52aまたは52bに関する文字や画像を読み取ることができる。このようにして、来場者は展示物52a、52b…と順路に従って進み、興味ある展示物に対して同様なアクセスを行う。このとき、携帯情報端末50のiVDR47(図6参照)には、来場者がどの展示物にアクセスしたかを現在時刻と一緒に書き込むことができる。そして、iVDR47に書き込まれた情報を後で分析して入場者の来館統計として利用することができる。その他、iVDR47は図2のiVDR取出し口41から取り出してパソコンなどの他の情報機器で、情報の記入および取り出しが可能である。すなわち、図6に示すように、iVDR47はコネクタ64から分離して自在に取り出すことができる。このような用途としては、iVDR47を取り出して外部のサーバや車載機器などに持ち込んで利用したり、展示品データの更新や来場者情報や故障情報などのデータの吸い上げおよび整理などが挙げられる。なお、展示物52aに関する情報として文字や画像以外に音声を扱った場合は、図6においてバスコントローラ70に音声信号を扱う処理手段を設けて、iVDR47から読み出された音声信号の再生を行うこともできる。
このようにして展示館61を一巡した後、来場者は図1の返却窓口56で携帯情報端末50を係員に返却して出口60から退出する。
図10は、図1に示す携帯情報端末の運用方法における返却窓口での来場者からの携帯情報端末の返却時の流れを示すフローチャートである。
携帯情報端末50が返却されると、係員はその携帯情報端末50を手元にある所定のRFIDチップ53(図1)にかざす(ステップS21)。携帯情報端末50はこのRFIDチップ53からの情報を読み取ると(ステップS22)、直ちに自己診断モードに入る(ステップS23)。ここで、携帯情報端末50に異常がある場合には故障シーケンスに移り(ステップS24)、異常内容が液晶画面45(図2参照)に表示される(ステップS25)。なお、ここで扱う故障内容は、電源オン時と同様に燃料電池ユニット11の発電不良やLiイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの充電不良とすることができる。
一方、ステップS23の自己診断で異常がない場合には、バックライトコントローラ66によってバックライト67(図6参照)がオフし、図2の液晶画面45の画面表示が消される(ステップS26)。これによって、携帯情報端末50は待機モードに入るとともに待機モードおけるDMFC充電中の状態となる(ステップS27)。一方、係員は画面表示が消えたか否かを確認し(ステップS28)、画面表示が消えていない場合はその携帯情報端末50を故障機として区分し、次回の貸し出しに回さないようにする(ステップS29)。
また、ステップS28において画面表示が消えた(オフの場合)ことが確認された場合は、その携帯情報端末50の状態が正常であるため、係員は燃料確認窓40から燃料カートリッジの燃料残量(図2参照)を確認する(ステップS30)。ここで、燃料カートリッジの燃料残量が正常な場合には、図1に示すように携帯情報端末50はカート54に載せられ貸出窓口55に搬送される。このとき、Liイオン電池18aまたはLiイオン電池18bが燃料電池ユニット11からの電力で充電されるDMFC充電中の状態になる(ステップS27)。一方、ステップS30における燃料カートリッジの残量確認で燃料が所定の量より少ない場合には、係員は燃料カートリッジを交換し(ステップS31)し、燃料電池ユニット11は新たな燃料カートリッジで発電を行い、Liイオン電池18aまたはLiイオン電池18bは燃料電池ユニット11に充電されるDMFC充電中の状態になる(ステップS27)。
このようにして、返却された携帯情報端末50をRFIDチップ53にかざして、RFIDチップ53から所定の情報を読み込ませることにより、携帯情報端末50は自己診断から自動的に電源オフするので、係員による電源の切り忘れのおそれはなくなる。したがって、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの電力が無駄に消費されることがなくなるので、携帯情報端末50を長時間に亘って繰返して運用することができる。なお、来場者が返却時に携帯情報端末50によってRFIDチップ53からの情報を読み取ってからその携帯情報端末50を係員に渡してもよいし、電源スイッチを携帯情報端末50に別途設けて係員がオフしてもよい。また、一定時間以上に亘って携帯情報端末50を操作しない場合には自動的に電源がオフとなるようにしてもよい。もちろん、それらを併用してもよい。
図1においては、来場者から返却されて待機状態となった携帯情報端末50は、DMFC充電中の状態となってカート54に積載されて貸出窓口55まで搬送されるが、カート54による携帯情報端末50の搬送ではなく、ベルトコンベアやリフト式の搬送手段を用いて携帯情報端末50を搬送してもよいし、返却窓口56と貸出窓口55を近接して設置することによって搬送手段を省略してもよい。これらのいずれの場合も、携帯情報端末50は,次回の貸出し時には返却された順に貸し出されるように順序管理を行うことが望ましい。
燃料電池ユニット11によるDMFC充電は、以下のように設定されている。すなわち、開館中の使用において、Liイオン電池18aと18bで十分な電力供給ができるとともに、閉館した時点で、Liイオン電池18aと18bに残す電力を極力少なくし、商用電力でLiイオン電池18aと18bを満充電にする。
図7は、本発明における携帯情報端末に搭載されたLiイオン電池の入出力電力とLiイオン電池残容量の合計値の推移を表わす図である。
図7において、横軸に時間の経過を示し、縦軸に前述した一連の運用における1台の携帯情報端末50のLiイオン電池全体(Liイオン電池18aとLiイオン電池18bとの合わせ)入出力電力と、Liイオン電池全体の合計残容量の推移を示している。Liイオン電池全体の入出力電力の収支は、携帯情報端末50の稼動時、すなわち開館中に来場者が使用している状態においては放電状態にあり、閉館中にバックヤードに設置されたAC充電器(充電ラック)58で充電されるときが充電状態にある。携帯情報端末50が稼動のとき、燃料電池ユニット11は常に発電状態にあるため、稼動時においては携帯情報端末50の放電電力(機器消費電力)のうちの一部分は燃料電池ユニット11から負担され、残りがLiイオン電池全体から負担される計算になる。このように図7の(a)に示すようにLiイオン電池全体の放電電力をDMFCすなわち燃料電池ユニット11によるDMFC充電の出力電力を上回る設定を行うことによって、(b)に示すように携帯情報端末50の稼動と充電の繰り返しによって、Liイオン電池18aとLiイオン電池18bの残容量の合計値は、(c)に示すLiイオン電池全体の残容量グラフのように下がる方向に推移する。
ここで、展示館の開館時間を9時とすると、来場者の入れ替わりによる稼動と充電の繰り返しによって、Liイオン電池18aとLiイオン電池18bの合計残容量は満充電の状態から徐々に低下し、閉館時間の22時には残容量はかなり少なくなる。例えば、DMFCの充電電力が0.8wに対して、携帯情報端末50の負荷は2.5〜3.5wであるとすると、約13時間の開館時間による稼動後の22時にはLiイオン電池18aとLiイオン電池18bの合計残容量は(c)に示すようにおよそ20%以下になる。そして、22時を過ぎて閉館時間になると、携帯情報端末50はすべて図1に示すバックヤードの充電ラック58に収納され、AC電源(商用電源)からCCCV(定電流・定電圧)充電される。このとき、Liイオン電池18aとLiイオン電池18bの合計残容量は充電時間と共に上昇し、翌日の開館前にはいずれも満充電に至る。
次に、燃料電池ユニット11とLiイオン電池18a、Liイオン電池18bの充電回路の動作について説明する。
図4は、本発明における携帯情報端末の電源回路系を示す図である。
本実施の形態では、Liイオン電池18a、Liイオン電池18bはLiイオン電池であるが、これらの二次電池は、Liイオン電池に限らず、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池などの他の二次電池を用いても構わない。また、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bには、図4に示すようにそれぞれ、電圧監視回路19aおよび電圧監視回路19bが接続され、さらに、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの入出力経路には、それぞれ、電流積分回路20aおよび電流積分回路20bが接続され、電流積分回路20aおよび電流積分回路20bの出力情報は電源管理回路21へ送信されるように構成されている。
また、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの入力側には、それぞれ、充電制御回路7aおよび充電制御回路7bが接続され、充電電流および充電電圧を制御している。さらに、ACアダプタ2、Liイオン電池18a、およびLiイオン電池18bの出力側には、それぞれ放電スイッチ8a、放電スイッチ8b、および放電スイッチ8cが接続され、これらの放電スイッチ8a、8b、8cを切り替えることによってDC/DCコンバータ9に供給される電源を選択することができる。放電スイッチ8a、8b、8cとしてはオン抵抗の比較的小さなパワーMOSFETを用いるのが最適であるが、リレーなど他の手段を用いても構わない。また、DC/DCコンバータ9の出力は負荷10に供給される。なお、負荷10は図6に示すような部品で構成されている。
Liイオン電池18aとLiイオン電池18bおよびそれらの制御を前記した回路で本体ユニット6が構成される。この本体ユニット6には、夜間の充電時にACアダプタ2を接続するためのコネクタ3と、燃料電池ユニット11を接続するためのコネクタ16を備えている。なお、ACアダプタ2は図1に示す充電ラック58に収納されている。
さらに、燃料電池ユニット11の内部にはDMFC12のほか、コネクタ13を介してDMFC12と接続されるOCV保護回路14が備えられている。コネクタ13は、DMFC12本体に対して保守、あるいはDMFC12の交換の際に、DMFC12とOCV保護回路14との配線を簡単に挿抜できるようにするためのものである。OCV保護回路14はDMFC12が無負荷状態で発電状態になった際に発生する高電圧のOCV(Open Circuit Voltage)によって続きの昇圧DC/DCコンバータ15や本体ユニット6を破壊しないようにするためのものである。また、昇圧DC/DCコンバータ15は、DMFC12の出力電圧を昇圧して安定化する役割も持っている。第1の実施の形態におけるDMFC12の直列セル数は6セル、昇圧DC/DCコンバータの出力電圧は約4.5〜5.0Vである。
次に、図4に示す携帯情報端末50の電源回路系の動作について、図8に示すLiイオン電池セルごとの残容量グラフを参照しながら説明する。
図8は、携帯情報端末の状態と二組のLiイオン電池の充放電の関係を示す。図7ではLiイオン電池18aとLiイオン電池18bの合計残容量の推移を示したが、図8においてLiイオン電池18a、Liイオン電池18bそれぞれの残容量の推移を示す。これはLiイオン電池18a、Liイオン電池18bがそれぞれ独立に充放電が行われる2セル(2組)のためである。
図8において、期間T1において携帯情報端末50が貸し出されて稼動状態にあるときは、Liイオン電池18bが負荷10に接続されて放電状態にある場合、Liイオン電池18aがDMFC12からの電力を受けてDMFC充電状態にある。したがって、時間の経つにつれLiイオン電池18bの残容量が減少し、Liイオン電池18aの残容量が増加していく。
そして、期間T2の始めにおいて、携帯情報端末50が返却されて所定のRFIDチップ53からの情報を読み込んだときに、Liイオン電池18bがDMFC充電状態となり、Liイオン電池18aが負荷10を接続する状態に充放電系統が切り替わる。ここで、期間T2におけるLiイオン電池18bのバックヤードでの充電状態について説明する。この状態ではACアダプタ2はコネクタ3(図4参照)に接続されておらず、燃料電池ユニット11はコネクタ16に接続されている。また、この状態では、電圧監視回路4からの状態制御信号17は、ACアダプタ2が接続されていないためにオンであり、かつ燃料電池ユニット11の昇圧DC/DCコンバータ15は稼動状態である。さらに、充電制御回路7bがオンで充電制御回路7aがオフであるため、コネクタ16を介して供給される燃料電池ユニット11の電力は、充電制御回路7bを介してLiイオン電池18bを充電する。
この際には、電流積分回路20bによってLiイオン電池18bの充電電流と時間を詳細に計測し、電源管理回路21がこれらの情報に基づいてLiイオン電池18bの残量を計算する。さらに、Liイオン電池18bの充電電流の積分値をDMFC12の発電電力量とみなし、一定時間毎の測定量を日付・時刻と共にメモリ63やiVDR47(図6参照)に記録する。そして、電源管理回路21が前回の発電量と今回の発電電力の測定量との比較を行い、今回の発電電力の測定量が定格値に対して低い値に設定されている所定量よりも下回った場合にはDMFC12の劣化と判断する。
一方、この状態(つまり、期間T2におけるLiイオン電池18bの充電状態)では放電スイッチ8bがオンであり、Liイオン電池18aは放電スイッチ8bを介してDC/DCコンバータ9に接続される。これによって、負荷10に対しては、放電スイッチ8bの経路でLiイオン電池18aの電荷が放電される。このとき、Liイオン電池18aの出力電流は電流積分回路20aによって検出されて電源管理回路21で管理されている。したがって、この結果、図8の期間T2に示すように、Liイオン電池18bの残容量はDMFC充電によって増加し、Liイオン電池18aの残容量は減少する。なお、バックヤードにおけるDMFC充電状態においては消費電力が殆んどないためにLiイオン電池18aの残容量の減少は少ない。しかし、期間T3の始めに携帯情報端末50が貸し出されて、電源がオンとなった後の期間T3の稼動時においては、消費電力が増大するためにLiイオン電池18aの残容量の減少度合いは大きくなる。なお、稼動状態の期間T3においてもLiイオン電池18bへのDMFC充電は期間T2と変わらないので、Liイオン電池18bの充電カーブは期間T2からの延長状態となる。
次に、返却窓口56において、期間T4の始めで携帯情報端末50がRFIDチップ53からの情報を読み込むことにより、稼動状態から待機状態に推移する際にLiイオン電池18aとLiイオン電池18bの状態が切り替わる。すなわち、期間T4の待機状態では、Liイオン電池18aがDMFC充電状態となり、Liイオン電池18bが負荷に接続された状態となり、携帯情報端末50はバックヤードを移動する。このときには、電源管理回路21でLiイオン電池18aとLiイオン電池18bの状態を把握し、まず、充電制御回路7bをオフし、放電スイッチ8cをオンしてLiイオン電池18bからDC/DCコンバータ9への放電ルートを確保する。そして、放電スイッチ8bをオフしてLiイオン電池18aからの放電ルートを遮断すると共に、充電制御回路7aの動作をオンする。
このとき、ACアダプタ2は接続されていないために状態制御信号17はオンであり、燃料電池ユニット11からの電力は、昇圧DC/DCコンバータ15および充電制御回路7aを介してLiイオン電池18aに充電される。この結果、図8の期間T4に示すようにLiイオン電池18aの残容量は増加し、Liイオン電池18bの残容量は減少する。このとき、期間T4におけるバックヤードの期間においては消費電力が殆んどないためにLiイオン電池18bの残容量の減少は少ないが、携帯情報端末50を来場者に貸与した後の期間T5における稼動時では消費電力が増大するため、Liイオン電池18bの残容量の減少度合いは大きくなる。期間T6は、期間T2と同様に、携帯情報端末50が返却されてLiイオン電池18aとLiイオン電池18bの充放電状態が切り替えられ、バックヤードにおいて、Liイオン電池18bがDMFC充電状態となりLiイオン電池18aが負荷に接続された状態となる。
このように、通常の使用状態においては、稼動状態から待機状態に遷移させるタイミングである携帯情報端末50の返却時ごとにLiイオン電池18aとLiイオン電池18bの充放電状態を切り替えながら運用を行うため、2組のLiイオン電池の残容量の変化傾向は図8のグラフに示すように全体として下降していくことになる。なお、Liイオン電池の切り替えタイミングとしては、タイマによって所定の時間経過による一定時間ごとに行ってもよいし、別のイベント、例えば来場者が場内の特定のRFIDチップに携帯情報端末50をかざしてICチップの情報を読み取ったタイミングによって切り替えを行ってもよい。なお、残量管理機能を有するSOC判定によって、切り替えを行う際には、常に残容量の少ない方のLiイオン電池がDMFC充電状態となるように切り替えが行われる。このため、図8に示す実施の形態ではLiイオン電池18aとLiイオン電池18bは交互に充電放電を繰り返しているが、満充電に近い状態のLiイオン電池がDMFC充電状態となることはないので、状況によっては片方のLiイオン電池を続けて充電、または放電する利用形態があり得る。
すなわち、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bにとっては、常に充電状態と放電状態が明確に切り分けられているために残量管理が容易であり、組合わせたLiイオン電池の全体の電池容量を有効に使用することが実現出来る。また、Liイオン電池そのものにとって問題のある使い方にならないように安全に使用することができる。更に、DMFC12から負荷10への直接の電力パスがないため、DMFC12の状態が負荷10に直接影響を及ぼすことがないので、携帯情報端末50を安定的に駆動することができる。
次に、夜間や休館日において携帯情報端末50を使用しないときは、図1に示すように、携帯情報端末50は充電ラック58に収納されて、図4に示すように商用電源1によるAC充電の動作が行われる。このとき、ACアダプタ2は商用電源1に接続され、コネクタ3を介して携帯情報端末50に接続される。また、携帯情報端末50の中では、電圧監視回路4によって入力電圧を認識して状態制御信号17をオフにする。この結果、昇圧DC/DCコンバータ15は停止し、DMFC12からの電力は本体ユニット6には入力されなくなる。この状態では、充電制御回路7aおよび充電制御回路7bはオンであり、放電スイッチ8aがオン、放電スイッチ8bおよび放電スイッチ8cはオフである。
したがって、ACアダプタ2から入力された電力は、ダイオード5を介して充電制御回路7aおよび充電制御回路7bに入力され、それぞれ、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bを充電する。さらに、ACアダプタ2から入力された電力は、放電スイッチ8aおよびDC/DCコンバータ9を介して負荷10へ供給される。なお、この状態では負荷10はスリープ状態となり、ACアダプタ2からの入力電力は主にLiイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの充電にあてられる。つまり、携帯情報端末50を充電ラック58に設けられたコネクタ3に挿入してAC充電を開始すると、自動的に図6のバックライト67をオフにして充電モードに移行する。これにより、電源オフを忘れて無駄なエネルギーを消費する心配がなくなり、多数の携帯情報端末を扱う係員の利便性が向上する。
また、図4において、ACアダプタ2のコネクタ3から携帯情報端末50を抜き取った際には、自動的に電源ONとなって自己診断モードに入り、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの残量チェックを行い、異常がなければバックライト67(図6参照)をオフにしてDMFC12の起動待ち状態となる。さらに、Liイオン電池18aおよびLiイオン電池18bにとっては、専用の充電制御回路7aおよび充電制御回路7bによりLiイオン電池の状態を見ながら最適な充電が行えるため、電池の管理がしやすく、かつ劣化がなくて過充電等の心配もない。また、この状態はLiイオン電池18aおよびLiイオン電池18bの両方が完全に放電していても、ACアダプタ2からの電力が供給できる状態であり、この状態にすることでいつでも本体のメンテナンスを実施することができる。
また、図13は図4における電源回路系の変形例を示す図であり、特に記載する以外は図4の実施例と同一の符号の部材は同一の構成、効果を備えたもので構成されている
この図13においては、コネクタ16からの配線と、ACアダプタ2から充電制御回路7a、7bへの配線をそれぞれ別な配線にした構成になっている。そして、本実施例では充電制御回路7a、7bはコネクタ16からの電圧(即ち、昇圧DC/DC15の出力電圧)と、ACアダプタ2からの電圧を比較して、より高い電圧の入力を採用するようになっており、
例えば、ACアダプタ2の出力を5.5V、DMFC昇圧DC/DC15の出力を4.5Vに設定することにより、ダイオード5の順方向降下電圧0.7Vを考慮しても、通常は商用電源1接続された場合、ACアダプタ2の電圧がコネクタ16からの電圧よりも高くなるので、ACアダプタ2からの電力を自動的に採用するようになる。このことにより、電源管理回路21の制御の負担を減らすことができる。
そして、充電制御回路7a、7bおよび放電スイッチ8b、8cはそれらのスイッチの切替え状況を示す信号を電源管理回路21との間で双方向に伝達することで、電源管理回路21は携帯情報端末50の電源状況を認識することが実現できるようになる。
なお、充電制御回路7a、7bおよび放電スイッチ8b、8cはそれぞれ別個のブロック回路として記載したが、充電制御回路7aと放電スイッチ8b、充電制御回路7bと放電スイッチ8cをそれぞれ一つの集積回路として構成することも可能である。
図5は、図4に示した電源系統の回路構成のうち、燃料電池ユニットの内部に備えられた回路の詳細に示す回路図である。
図5において、DMFC12にはサーミスタ34が接続され、サーミスタ34が検出した温度情報は昇圧コンバータ制御回路30へ入力される。DMFC12はコネクタ13を介してOCV保護回路14に接続される。OCV保護回路14は、シャントレギュレータ22と抵抗23、24、25からなるブリッジ回路で構成されている。また、OCV保護回路14は昇圧DC/DCコンバータ15に接続されている。昇圧DC/DCコンバータ15は、nチャネルパワーMOSFET28、pチャネルパワーMOSFET29、インダクタ27、平滑キャパシタ33、昇圧コンバータ制御回路30、電流センサ26、入力電流制御回路31、および出力電圧制御回路32を備えた構成となっている。なお、昇圧DC/DCコンバータ15はコネクタ16を介して図6に示す本体ユニット6に接続される。
次に、図5に示す燃料電池ユニットの動作について説明する。DMFC12の出力電圧は抵抗24と抵抗25の分圧比としてシャントレギュレータ22の基準電圧と比較される。したがって、DMFC12の出力電圧が所定の値以下である場合は、シャントレギュレータ22のインピーダンスが非常に高くなり抵抗23には電流は流れない。しかし、DMFC12の開放電圧(OCV)が所定の値以上になると、シャントレギュレータ22のインピーダンスが急激に低くなって抵抗23に電流が流れる。
DMFC12の電流−電圧特性は、電流ゼロでは高い開放電圧を持つが、少しでも電流が流れると電圧が大きく低下するという特性を持つ。そのため、OCV保護回路14の回路構成によって、図4の本体ユニット6の状態によらずDMFC12の出力電圧を所定の値以下に保つことができ、開放電圧の上昇によって昇圧DC/DCコンバータ15や本体ユニット6を破損することを防止することができる。
次に、図5に示す昇圧DC/DCコンバータ15の制御方法について説明する。昇圧DC/DCコンバータ15は、昇圧コンバータ制御回路30によってnチャネルパワーMOSFET28とpチャネルMOSFET29を交互にスイッチングさせることにより、nチャネルパワーMOSFET28のON時にインダクタ27に蓄えられたエネルギーをpチャネルパワーMOSFET29のON時に平滑キャパシタ33に移すことによって、昇圧DC/DCコンバータ15の入力電圧より出力電圧を上昇させる回路である。
第1の実施の形態では、昇圧DC/DCコンバータ15の出力電圧を4.5V〜5.0Vに設定する。この昇圧DC/DCコンバータ15は、平滑キャパシタ33の電圧を出力電圧制御回路32にフィードバックし、出力電圧が4.5V〜5.0Vの範囲で一定になるように制御する。さらに、インダクタ27に流れる電流を電流センサ26によって検出して入力電流制御回路31へ入力する。この入力電流制御回路31は、あらかじめ決めた電流値(ILim)以下の場合には出力信号は無く、前述の出力電圧制御回路32の出力信号のみによって昇圧コンバータ制御回路30が動作し、nチャネルパワーMOSFET28およびpチャネルパワーMOSFET29の各ゲート回路のオン/オフ比率を制御する。
しかし、電流センサ26の検出電流が所定の値(ILim)を超えると、入力電流制御回路31の出力信号が変化するので、昇圧コンバータ制御回路30には、出力電圧制御回路32の出力信号に対して入力電流制御回路31の出力信号が優先的に入力され、入力電流ILimが一定値に制限されるように動作する。これによって、DMFCの出力電流を常に所定の値以下に抑制することができ、DMFC内部での気泡による出力低下、同伴水の増加による空気極での結露、および水漏れなどの諸現象を防止し、携帯情報端末50を長く安定的に使用することができる。
なお、図5に示す充電制御方式は、入力電流制御回路31によってDMFC12の電流を制限するため、単純にDMFC12−昇圧DC/DCコンバータ15−負荷10という回路構成においては、本体ユニット6の負荷10の変化に対しては追従できないために安定動作を行うことができない。しかし、第1の実施の形態の充電制御方式においては,図4に示すように、DMFC12の直接の負荷は常にLiイオン電池であって、負荷10は他方のLiイオン電池に接続されているため、DMFC12の出力電流制限による負荷10への影響は起こらない。
次に,温度保護機能について述べる。DMFC12には、前述したように電流制限機能が設けられているために常に安定な動作点で動作するが、図5に示すように、サーミスタ34がDMFC12に接触して温度を検出しているため、万一、DMFC12が過熱して所定の温度以上になっても、昇圧コンバータ制御回路30へ温度情報を入力して昇圧DC/DCコンバータ15のスイッチングを停止し、コンバータ動作をシャットダウンさせる。なお、この温度保護機能は温度ヒステリシスを有しているため、コンバータ動作の停止によって充分にDMFC12が冷却したときには自動的に再起動する。
第1の実施の形態において、pチャネルパワーMOSFET29はショットキバリアダイオードでも実現可能であるし、昇圧コンバータ制御回路30の構成によっては、nチャネルパワーMOSFET28もショットキバリアダイオードを使用することができる。もちろん、nチャネルパワーMOSFET28やpチャネルパワーMOSFET29は他のパワー半導体デバイスであってもよい。また、シャントレギュレータ22は、一般的なコンパレータと基準電源とによって構成することもできる。さらに、電流センサ26は、シャント抵抗、ホール素子、あるいはパワーMOSFET28に内蔵されたセンサMOSFETを用いて検出するなど、様々な電流検出手段によって実現することができる。また、電流センサ26の挿入位置は、インダクタ27の入力側でもよいし、グランド側、すなわちnチャネルパワーMOSFET28のソース電極と抵抗25のグランド側の間に入れてもよい。
また、図5ではOCV保護回路14の後段に昇圧DC/DCコンバータ15が接続されているが、DMFC12の出力端子に直接昇圧DC/DCコンバータ15を接続し、その接続点に並列にOCV保護回路を接続しても回路構成は同じとなる。また、DMFC12の過熱の際にも、入力電流制御回路31と同様に動作させて昇圧DC/DCコンバータ15の出力電圧を絞る方法を行ってもよい。なお、第1の実施の形態におけるiVDR47(図6参照)はハードディスクである必要がなく、光ディスクなど他の記録媒体でも構わない。
<第2の実施の形態>
次に、図1、図4、図5、図11および図12を用いて本発明の第2の実施の形態における携帯情報端末の診断方法について説明する。図11は、本発明における第2の実施の形態の携帯情報端末に係るDMFCの状態把握および発電リトライに関する手順の概要を示す図である。
まず、図11を用いて、携帯情報端末の電源系統における状態把握およびDMFCの発電リトライの概要について説明する。
図11に示す手順において、DMFC12の停止状態から(ステップS41)、Liイオン電池18a又はLiイオン電池18bのいずれかをDMFC12で充電する通常充電の状態に入る。このとき、Liイオン電池18a又はLiイオン電池18bは定格値I1の充電電流指令値Icによって充電される(ステップS42)。ここで、DMFC12からのPG信号がLになると、言い換えれば、昇圧DC/DCコンバータ15の出力電圧が低下すると(ステップS43)、Liイオン電池18a又はLiイオン電池18bへの充電電流指令値Icを定格値I1より小さい定格値I2に変更してエージングモードの充電を継続する(ステップS44)。そして、エージングモードの充電を60秒間継続させた後に充電電流指令値Icを再び定格値I1に戻し(ステップS45)、通常充電に移行する(ステップS42)。このようなサイクルを30回繰り返し、31回目にはDMFC異常として処理される(ステップS46)。
また、ステップS44のエージングモードの充電状態において、DMFC12からのPG信号がLであると、つまり昇圧DC/DCコンバータ15の出力電圧が低下すると(ステップS47)、昇圧DC/DCコンバータ15を停止させて充電停止を行う起動待機の状態に入る。もちろん、このときはLiイオン電池18a又はLiイオン電池18bへの充電電流指令値Icは0である(ステップS48)。そして、起動待機の状態が20秒経過した後に充電電流指令値Icを0から小さい定格値I2に戻し(ステップS49)、エージングモードに移行する(ステップS44)。このようなサイクルを10回繰り返し、11回目にはDMFC異常として処理される(ステップS46)。
このような手順は、来場者が携帯情報端末50を使用しているときも使用していないときも常に遷移している。このとき、携帯情報端末50の負荷系にはLiイオン電池18a又はLiイオン電池18bから常に安定な電力が供給されているので、前記の手順の遷移には全く影響を受けることがない。また、DMFCの異常状態に遷移した場合でも、携帯情報端末50には異常の表示は行われず、前記したようにメモリ63やiVDR47(図6参照)へDMFC12の異常が日付・時刻と共に記録される。そして、図1において貸出窓口55における電源オンや返却窓口56における電源オフの際の自己診断モード時に、はじめて異常が表示される。これにより、来場者の携帯情報端末50を使用している最中に電源系統のトラブルが発生することがない。
次に、図12を用いて、携帯情報端末の電源系統における状態把握およびDMFC12の発電リトライの詳細について説明する。
図12は、本発明における第2の実施の形態の携帯情報端末に係るDMFCの状態把握および発電リトライに関する手順の詳細を示す図である。図12において、ACCは図4、図5におけるACC信号35に相当し、電源管理回路21から燃料電池ユニット11の昇圧DC/DCコンバータ15へ出力される。つまり、DMFC12の動作を許可する場合はHを出力し、DMFC12の動作の停止命令を出す場合はLを出力する。また、PGはPG信号36に相当するもので、燃料電池ユニット11の昇圧DC/DCコンバータ15から電源管理回路21へ出力される。つまり、昇圧DC/DCコンバータ15の出力電圧が所定の値であればHを出力し、昇圧DC/DCコンバータ15の出力低下など異常状態の場合にはLを出力する。Icは電源管理回路21から出力される充電制御回路7aおよび充電制御回路7bの充電電流指令値である。
図12において、携帯情報端末50は、最初はDMFC停止状態にある。このとき、ACC信号はL、PG信号はL、および充電電流指令値Icは0である(ステップS51)。そして、起動時には充電電流指令値Icを定格値I1に設定し、ACC信号をHにして昇圧DC/DCコンバータ15を動作させ(ステップS52)、通常充電モードに遷移する。通常充電モードにおいては、DMFC12の発電電力によってLiイオン電池18a又はLiイオン電池18bを充電する。このとき、昇圧DC/DCコンバータ15の出力電圧は所定の値であるのでPG信号はHを出力する(ステップS53)。
また、このとき、電源管理回路21はPG信号を監視し、ここで、もしPG信号がLになった際には(ステップS54)、過負荷(1)のモードに遷移させる。この過負荷(1)の状態では、ACC信号はH、PG信号はL、充電電流指令値Icは定格値I1である(ステップS55)。なお、過負荷(1)は、DMFC12が充分に起動していないため、DMFC12の発電量に対して充電電力が大きいことを意味している。
そこで、充電電流指令値Icを定格値I1よりも充分に小さい定格値I2に変更し(ステップS56)、エージングモードに遷移させる。エージングモードは、ACC信号はH、PG信号はH、充電電流指令値Icは小さい定格値I2であり、60秒間滞在させる(ステップS57)。なお、小さい定格値I2は、例えば定格値I1の1/5程度に設定する。ここで、エージングモードはDMFC12から無理のない電流密度の電流を取り出し、昇温による発電特性の劣化から早期に発電特性の向上を図るモードである。
次に、エージングモードにおいて、60秒後に充電電流指令値Icを小さい定格値I2から定格値I1に増加させ(ステップS58)、通常充電モードに遷移させる。なお、このようなモード遷移は30回まで行う。そこで、PG信号がLになれば、再度、充電電流指令値Icを小さい定格値I2に引き下げ、エージングモードにおいてDMFC12の起動加速を図る。また、エージングモードにおいてPG信号がLであることがわかった場合には(ステップS59)、過負荷(2)モードに移行する。このときは、ACC信号はH、PG信号はL、充電電流指令値Icは定格値I2である(ステップS60)。
そして、ACC信号をLとして昇圧DC/DCコンバータ15を停止させ、同時に充電電流指令値Icも0として充電を停止させ(ステップS61)、起動待機モードに移行する。起動待機モードでは、ACC信号はL、PG信号はL、充電電流指令値Icは0であり、20秒間滞在させる(ステップS62)。また、この起動待機モードでは、ACC信号がLの状態で、20秒後に充電電流指令値Icを小さい定格値I2に設定し、エージングモードに移行させる(ステップS63)。なお、このようなモード遷移は10回まで行う。
また、ステップS53の通常充電においてACC信号がLになった場合(ステップS64)、ステップS55の過負荷(1)においてACC信号がLになった場合(ステップS65)、およびステップS60の過負荷(2)においてACC信号がLになった場合(ステップS66)は、DMFC12を停止させる(ステップS51)。さらに、ステップS57のエージングモードにおいて、ループ31回目でACC信号がLになった場合は、DMFC異常と判断する(ステップS67)。また、ステップS62の起動待機モードにおいて、ループ11回目に到達したらDMFC異常と判断する(ステップS68)。
<まとめ>
以上説明したように、本発明の携帯情報端末によれば、展示場における昼間の運用中にはAC充電が不要になることから、携帯情報端末の貸し出しおよび返却の際の煩雑さが解消する。また、携帯情報端末の貸し出し時にはボタンを押すだけで電源がオンになり、自動的に来場者への説明画面が表示されるので係員の負担が軽減される。さらに、携帯情報端末の返却時には特定のRFIDチップの読み込みによって確実に自己診断や電源のオフを行うことができるため、係員の操作が簡単になるとともに電源の切り忘れなどを防ぐことができる。また、2系統あるLiイオン電池の状態をSOC判定(残量判定)によって自動的に切り替えるため、使用して残量が減少した方のLiイオン電池を使用直後に充電モードにすることができ、DMFC12からの出力電力を無駄にすることがない。
また、携帯情報端末の負荷はDMFCに直接的に接続されない回路構成となっているため、DMFCの状態に関わらず負荷側の機器を安定的に駆動することができる。さらに、Liイオン電池を効率よく商用電源からAC充電することができ、かつ、商用電源からの充電時には自動的にDMFC12からの出力電流がゼロとなる排他的な充電制御になっている。したがって、係員がその都度AC充電の開始時にDMFCのオン/オフ操作を行う必要がなくなるので、携帯情報端末の使い勝手が一段と向上する。また、本発明の携帯情報端末においては、複数のLiイオン電池のそれぞれに充電制御回路、電圧監視回路、および電流積分回路を備えているため、それぞれのLiイオン電池の状態を詳細に検出して把握しながら細やかに電源管理を行うことができる。その結果、Liイオン電池の劣化を抑制して、Liイオン電池の交換サイクルを長くすることができるので、ランニングコストを低く抑えることができる。
また、DMFCの出力電流を所定の値以下に制限する機能を有しているため、DMFCの劣化を防止して電極からの水の発生や過熱を防ぐことができるので、結果的に、携帯情報端末を安全に使用することができる。さらに、DMFCが異常に過熱した場合においてもサーミスタ等による保護機能を備えているため、携帯情報端末を安全に使用することができる。この結果として、博覧会や展示会等でDMFCを搭載した携帯情報端末を大量に長期間運用する際にも好適なシステムを提供することができる。
本発明の携帯情報端末によれば、燃料電池と複数の二次電池(例えば、リチウムイオン電池)を用い、運用中においても、燃料電池がいずれかの二次電池をバックアップ充電しながら他の二次電池によって携帯情報端末の負荷に電力を供給している。このため、携帯情報端末の使用中における電池切れの心配がないので、博覧会や展示会等において長期間に亘って運用するのに好適な携帯情報端末として利用することができる。
本発明における燃料電池搭載型の携帯情報端末の運用方法を示す説明図である。 携帯情報端末の外観を示す図である。 図2に示す携帯情報端末のA−A断面図である。 本発明における携帯情報端末の電源回路系を示す図である。 図4に示した電源系統の回路構成のうち、燃料電池ユニットの内部に備えられた回路の詳細に示す回路図である。 携帯情報端末における制御ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明における携帯情報端末に搭載されたLiイオン電池の入出力電力とLiイオン電池残容量の合計値の推移を表わす図である。 本発明に係る携帯情報端末の状態と二組のLiイオン電池の充放電の関係を示す。 図1に示す携帯情報端末の運用方法における貸出窓口での来場者への携帯情報端末の貸出時の流れを示すフローチャートである。 図1に示す携帯情報端末の運用方法における返却窓口での来場者からの携帯情報端末の返却時の流れを示すフローチャートである。 本発明における第2の実施の形態の携帯情報端末に係るDMFCの状態把握および発電リトライに関する手順の概要を示す図である。 図11に示す手順の詳細内容を示す図である。 図4における電源回路系の変形例を示す図である。
符号の説明
1 商用電源
2 ACアダプタ(第2の充放電手段)
3 コネクタ
4 電圧監視回路
5 ダイオード
6 本体ユニット
7a、7b 充電制御回路(第1の充放電手段)
8a、8b、8c 放電スイッチ(切替手段)
9 DCコンバータ
10 負荷
11 燃料電池ユニット
12 DMFC
13 コネクタ
14 OCV保護回路
15 DCコンバータ
16 コネクタ
17 状態制御信号
18a、18b Liイオン電池
19a、19b 電圧監視回路
20a、20b 電流積分回路
21 電源管理回路
22 シャントレギュレータ
23、14、15 抵抗
26 電流センサ
27 インダクタ
28 nチャネルパワーMOSFET
29 pチャネルパワーMOSFET
30 昇圧コンバータ制御回路
31 入力電流制御回路
32 出力電圧制御回路
33 平滑キャパシタ
34 サーミスタ
35 ACC信号
36 PG信号
40 燃料確認窓
41 口
42 空気孔
43、44 ボタン
45 液晶画面(表示手段)
46 RFIDアンテナ
47 iVDR(記憶手段)
48 カートリッジ交換口
50 携帯情報端末
51a、51b、53 RFIDチップ(ICチップ)
52a、52b 展示物
54 カート
55 貸出窓口
56 返却窓口
58 充電ラック
59 入口
60 出口
61 展示館
62 CPU
63 メモリ(記憶手段)
64 コネクタ
65 iVDRインタフェース
66 バックライトコントローラ
67 バックライト
68 LCDコントローラ
69 RFIDリーダ
70 バスコントローラ
0 順方向降下電圧
I 入力電流
I1 定格値
I2 定格値
Ic 充電電流指令値

Claims (12)

  1. 所定の場所で貸し出され、所定の場所で返却される携帯情報端末であって、
    前記携帯情報端末を稼動させる燃料電池と、
    それぞれ独立して充放電が行われる複数組の二次電池と、
    前記稼動状態と前記携帯情報機器の稼動を停止させる待機状態とにおいて、前記複数組の二次電池のうち1組の二次電池を選択して前記燃料電池から充電し、他の組の二次電池から負荷へ電力を放電する第1の充放電手段と、
    あらかじめ指定したICチップの情報を読み取り前記稼動状態から前記待機状態に遷移させるタイミング、所定の場所に貼付されたICチップの情報を読み取ったタイミング、所定の時間が経過したタイミング、のいずれか所定のタイミングにおいて前記複数組の二次電池の充放電系統の切り替えを行う切替手段と、
    ICチップと無線で交信を行うアンテナと、
    前記アンテナが受信した前記ICチップの情報を読み取るリーダと、
    を備え、
    前記所定のタイミングとして、前記ICチップのうち自己診断情報を記録し前記所定の場所に貼付された特定のICチップを、前記リーダが読み取ると、前記切替手段を介して前記充放電系統を切り替えるとともに前記携帯情報端末の電源をオフさせ、前記燃料電池からの充電を継続させる、
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  2. 前記燃料電池の電力容量は前記携帯情報端末を稼動させる稼働状態における平均消費電力未満であることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
  3. 前記携帯情報端末は前記稼動状態において情報を表示させ、かつ前記待機状態では情報を表示させない表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯情報端末。
  4. 商用電源から前記複数の二次電池を充電しながら前記負荷へ電力を供給する第2の充放電手段を備え、
    前記待機状態において前記第2の充放電手段が充放電動作を行っているときは、前記第1の充放電手段は充放電動作を停止していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の携帯情報端末。
  5. 前記ICチップと無線で交信を行うアンテナと、前記アンテナが受信した前記ICチップの情報を読み取るリーダと、着脱可能な不揮発性の記憶手段とを備え、
    前記稼動状態において、前記リーダが任意の場所に貼付された前記ICチップの情報を読み取って前記記憶手段へ転送し、前記表示手段が前記記憶手段から前記ICチップの情報に対応する提供情報を読み出して表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の携帯情報端末。
  6. 少なくとも1個の操作ボタンを備え、その操作ボタンを少なくとも1回押すことにより前記待機状態から前記稼動状態に遷移させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の携帯情報端末。
  7. 前記携帯情報端末の利用者の属性に応じて、前記待機状態から前記稼動状態に遷移させる操作ボタンの操作方法を変更することにより、前記表示手段へ表示させる情報内容を前記利用者の属性に対応させることを特徴とする請求項6に記載の携帯情報端末。
  8. 燃料電池、複数の二次電池、情報を記録するICチップと無線で交信を行うアンテナ、および前記アンテナが受信した前記ICチップの情報を読み取るリーダ、情報の表示を行う表示手段を備え、来場者に貸与する携帯情報端末の運用方法であって、
    前記携帯情報端末の操作ボタンの操作によって、前記燃料電池が前記複数組の二次電池のうち1組の二次電池を充電し、他の組の二次電池が負荷へ電力を供給する状態で、その携帯情報端末を待機状態から稼動状態へ遷移させる手順と、
    前記稼動状態において、所望の対象物に貼付された前記ICチップに前記携帯情報端末をかざし、前記アンテナを介して前記リーダがそのICチップに記録された情報を読み取って前記対象物に関する情報を表示手段に表示させる手順と、
    前記ICチップのうち自己診断情報を記録し前記携帯情報端末の返却場所に貼付された特定のICチップを前記携帯情報端末に読み込ませ、前記稼動状態から前記待機状態へ遷移させると共に前記複数組の二次電池の充放電系統を切り替え、前記燃料電池からの充電を継続させる手順と、
    を含むことを特徴とする携帯情報端末の運用方法。
  9. 前記待機状態から前記稼動状態に遷移させる過程と前記稼動状態から前記待機状態に遷移させる過程のサイクルを所望の回数繰り返した後、前記燃料電池による充電機能を停止させて前記複数組の二次電池を商用電源によって充電させる手順を含むことを特徴とする請求項8に記載の携帯情報端末の運用方法。
  10. 前記商用電源によって前記複数組の二次電池を充電する時間帯は、1日に1回、かつ前記限定された領域を利用する来場者がいない時間帯であることを特徴とする請求項9に記載の携帯情報端末の運用方法。
  11. 前記限定された領域を利用する来場者の属性に応じて前記待機状態から前記稼動状態に遷移させる手法を変更することにより、前記表示手段へ表示させる情報内容を前記来場者の属性に対応させることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の携帯情報端末の運用方法。
  12. 前記待機状態から前記稼動状態に遷移させてから前記携帯情報端末を貸与する前に前記燃料電池の燃料の状態を確認し、前記燃料が所定量以下である場合には燃料カートリッジを交換することを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の携帯情報端末の運用方法。
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