JP4203368B2 - 電熱ロッドの温度制御機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、美容室などにおけるパーマの施術時に用いられる、電熱ロッドの温度制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2003−102534号公報
【0003】
従来より美容室などで行われている頭髪のパーマネントウェーブ処理(以下、パーマと記す)において、電熱ロッドを用いるものがある。
この電熱ロッドは、電源接続時に発熱するヒータ等の発熱部材を内蔵するものであり、この電熱ロッドに、カーリング剤を塗布した状態の頭髪を巻き付けた後、電熱ロッドを発熱させることにより、頭髪にウェーブを形成することができる。
この電熱ロッドには電気コードが接続され、箱状などの形態を有するパーマ装置本体に備えられた電源から電力が供給される。この一例が特許文献1に示されている。
【0004】
電熱ロッドのヒータはオンオフ制御され、過熱により電熱ロッドに巻き付けられた頭髪を傷めないようになされている。このオンオフ制御は、従来、パーマ装置本体内にダミーの電熱ロッドが設けられ、そのダミーの電熱ロッドに通電することにより、この電熱ロッドの表面温度をセンサーなどにより感知し、その温度を基準として、パーマ装置本体に接続され、頭髪を巻き付けた電熱ロッドを一括してオンオフ制御していた。
【0005】
ところが、ダミーの電熱ロッドと実際に頭髪を巻き付けた電熱ロッドとは、放熱に関する環境などが異なるため、ダミーの電熱ロッドの温度が基準では精度の低い制御しかできなかった。また、頭髪を巻き付けた複数の電熱ロッドを全て画一的に制御するものであるため、特に小径の電熱ロッドと大径の電熱ロッドとを混在させて同時に使用する場合、この従来の画一的なオンオフ制御では、各電熱ロッドに径が異なることにより発生する温度差により、頭髪に均一にウェーブをかけることができなかった。また、電熱ロッドのヒータや、電熱ロッドとパーマ装置本体とを接続する電気コードが断線した場合でも、特にそれを感知する手段を備えるものではなかった。
これら上記の問題点は、特許文献1に記載のパーマ装置においても有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上記従来の問題点を解決するために発明されたものであり、頭髪を巻き付けたロッドを適切に温度制御でき、複数の電熱ロッドを個々に制御可能であり、ヒータや電気コードの断線などによる導通不良を感知できる電熱ロッドの制御機構を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、被施術者の頭髪に巻き付けることにより、パーマネントウェーブ処理を行うための電熱ロッド1の通電を制御する、電熱ロッドの温度制御機構において、電熱ロッド1と本体部2とを備え、電熱ロッド1と本体部2とは電気コード3で接続されたものであり、本体部2は、複数の電熱ロッド1に対して電気的に接続可能なものであって、ヒータ加熱用電流Pの供給を行うものであり、この本体部2は、信号処理部44とスイッチ部46とを有しており、電熱ロッド1には、通電することにより加熱されるヒータHと、電熱ロッド1の温度を検知して、この検知した温度に対応する電気信号である温度検出信号Sを応答するための温度検出信号応答部42とが備えられたものであり、電熱ロッド1と本体部2との間で温度検出信号Sを伝達する回路は、本体部2におけるスイッチ部46から上記の電気コード3を通り、電熱ロッド1内において温度検出信号応答部42を通り、電気コード3を通って本体部2におけるスイッチ部46へと戻るように構成されており、上記のスイッチ部46は、ヒータ加熱用電流Pと温度検出信号Sとを所定時間ごとに切り替えて本体部2から電熱ロッド1に供給するものであり、上記の信号処理部44は、上記の温度検出信号応答部42から受け取った温度検出信号Sが、あらかじめ決められた温度検出信号Sの設定値に対応する温度値と比較して、受け取った温度検出信号Sに対応する温度値が小さい場合は、ヒータHへのヒータ加熱用電流Pの通電を行い、上記の設定値と比較して、温度検出信号Sに対応する温度値が大きい場合は、ヒータHへのヒータ加熱用電流Pの通電を遮断するかあるいは制限するものであり、電気コード3は、電熱ロッド1と本体部2と、温度検出信号Sの伝達、及びヒータ加熱用電流Pの供給が可能なように接続するものであり、上記温度検出信号Sの伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流Pを供給するための電線とを兼用するものであることを特徴とする、電熱ロッドの温度制御機構を提供する。
【0008】
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記の本体部2は、上記の信号処理部44とスイッチ部46の他に、直流電流である温度検出信号Sを送るためのリファレンス回路45とアースEとを有しており、上記の温度検出信号応答部42は、上記の温度検出信号Sを、前記検知した温度に対応するように電流値を変化させて応答するためのものであり、上記の温度検出信号Sは、上記のスイッチ部46が通電可能な状態とされた際に、上記のリファレンス回路45からスイッチ部46、電気コード3、温度検出信号応答部42、ヒータHの順に流れ、電気コード3、スイッチ部46を通ってアースEへと至るものであって、上記の信号処理部44は、温度検出信号Sの電流値を取り込むものであり、この信号処理部44には、電熱ロッド1を制御するための設定温度に応じた温度検出信号Sの電流値があらかじめ設定されており、この信号処理部44が電熱ロッド1から伝達された温度検出信号Sの電流値を取り込むことにより、上記の設定温度よりも電熱ロッド1の温度が高いと判断した場合は、上記スイッチ部46によってヒータ加熱用電流Pの電熱ロッド1への供給が遮断されて、その間は温度検出信号Sの伝達が継続されるものであり、その後、信号処理部44が上記の設定温度よりも電熱ロッド1の温度が低下したと判断した場合に、上記スイッチ部46が切り替わり、ヒータ加熱用電流Pの電熱ロッド1への供給が再開されることを特徴とする、請求項1に記載の電熱ロッドの温度制御機構を提供する。
【0009】
また、本願の請求項3に記載の発明は、被施術者の頭髪に巻き付けることにより、パーマネントウェーブ処理を行うための電熱ロッド1の通電を制御する、電熱ロッドの温度制御機構において、 電熱ロッド1と本体部2とを備え、電熱ロッド1には、通電することにより加熱されるヒータHと、電熱ロッド1の温度を検知して、この検知した温度に対応する電気信号である温度検出信号Sを応答するための温度検出信号応答部51とが備えられたものであり、本体部2は、複数の電熱ロッド1に対して電気的に接続可能なものであって、ヒータ加熱用電流Pの供給を行うものであり、電熱ロッド1に設けられた信号処理部52にて、温度検出信号応答部51から受け取った温度検出信号Sが、あらかじめ決められた温度検出信号Sの設定値に対応する温度値と比較して、受け取った温度検出信号Sに対応する温度値が小さい場合は、ヒータHへの通電を行い、上記の設定値と比較して、温度検出信号Sに対応する温度値が大きい場合は、ヒータHへの通電を遮断するかあるいは制限するものであり、電熱ロッド1と本体部2とは、信号処理部52の状態を管理するための管理用信号S’の伝達、及びヒータ加熱用電流Pの供給が可能なように接続されたものであり、本体部2にはスイッチ部57が設けられており、このスイッチ部57は、ヒータ加熱用電流Pと管理用信号S’とを所定時間ごとに切り替えて電熱ロッド1に供給するものであり、上記電気コード3が、上記管理用信号S’の伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流Pを供給するための電線とを兼用するものであることを特徴とする、電熱ロッドの温度制御機構を提供する。
【0010】
本願の請求項1または2に記載の発明にあっては、温度検出信号応答部42から応答される、検知した電熱ロッド1の温度に対応する温度検出信号Sを受けて、信号処理部44がヒータHの通電を制御するため、頭髪を巻き付けた電熱ロッド1を適切に温度制御でき、また、複数の電熱ロッド1を個々に制御可能とできる。また、ヒータ1と本体部2との間でやり取りがなされる温度検出信号Sを利用して、ヒータHや電気コード3の断線などによる導通不良を感知できる。また、電気コード3が、温度検出信号Sの伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流Pを供給するための電線とを兼用するものであるため、従来と比べて電気コード3の重量が増加せず、被施術者に従来以上の負担をかけることがない。
【0011】
また、本願の請求項3に記載の発明にあっては、温度検出信号応答部51から応答される、検知した電熱ロッド1の温度に対応する温度検出信号Sを受けて、信号処理部52がヒータHの通電を制御するため、頭髪を巻き付けた電熱ロッド1を適切に温度制御でき、また、複数の電熱ロッド1を個々に制御可能とできる。また、ヒータ1と本体部2との間でやり取りがなされる信号処理部52の状態を管理するための管理用信号S’を利用して、ヒータHや電気コード3の断線などによる導通不良を感知できる。また、電気コード3が、管理用信号S’の伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流Pを供給するための電線とを兼用するものであるため、従来と比べて電気コード3の重量が増加せず、被施術者に従来以上の負担をかけることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。図1は、本願発明に係る電熱ロッドの温度制御機構を備えたパーマ装置本体の一実施例の使用状態を示す説明図であり、図2は、パーマ装置本体と電熱ロッドとを接続する電気コードを示す説明図であり、図3,4は本願発明の電熱ロッドの温度制御機構に係る、回路構成の実施例を示す説明図である。
【0013】
本願発明において用いる電熱ロッド1は、図2に略示したような円筒状のものであり、外周面に被施術者の頭髪を巻き付けることができる。電熱ロッド1の端面には、電源供給のためのソケット1aが設けられており、電気コード3のプラグ3aに接続される。そして、電熱ロッド1の内部には電源接続時に発熱するヒータHなどの発熱部材が設けられている。よって、パーマ時にソケット1aを通じて電源に接続することにより電熱ロッド1を発熱させることができ、この熱が電熱ロッド1の外周面に伝達され、外周面に巻き付けられた頭髪に作用してウェーブさせることができる。
なお、電熱ロッド1の内部には温度制御機構の一部も共に設けられるが、これについては後述する。
【0014】
上記の電熱ロッド1は、図1に示すように、電気コード3のプラグ3bを介してパーマ装置本体2のソケット2aに接続される。パーマ装置本体2は、電熱ロッド1に電力を供給するための電源やその他のスイッチ類が設けられたものであり、図1に示すような箱状のものや、被施術者が着席する椅子に内蔵したもの、壁や天井に取り付けたものなど、種々の形態で実施が可能である。
このパーマ装置本体2にも温度制御機構の一部が共に設けられるが、これについては後述する。
【0015】
本願発明における電熱ロッドの温度制御機構は、上記の電熱ロッド1の温度を検知して、検知した温度の情報を処理し、この情報に応じて電熱ロッド1のヒータHへの通電を制御するものである。このような制御をなすためには、種々の回路構成をとることができるが、本願発明に係る回路構成の実施例として、下記の2種を例示して説明する。なお、下記の実施例1と実施例2の説明において、区別を要する部分以外には、図に同一の記号を付して説明している。
【0016】
まず、実施例1は、図3に示すような回路構成であり、電熱ロッド1にはダイオード41と温度検出信号応答部としてのサーミスタ42とが基板上に設けられる。そして、パーマ装置本体2には、トランス43、マイコン44、リファレンス回路45、スイッチ部46がそれぞれ設けられている。
【0017】
まず、ヒータHを発熱させるために通電を行うには、マイコン44からスイッチ制御信号Cをスイッチ部46に送ることにより、スイッチ部46を図示の位置Aとして回路を導通させる。そして、トランス43で変圧された交流電流であるヒータ加熱用電流P1,P2をダイオード41を経由し、ヒータHに供給する。ここでサーミスタ42はダイオード41と並列に配位されており、ダイオード41と同じ電圧しかかからないため、ヒータ加熱用電流P1,P2によってサーミスタ42が破壊されることはない。
【0018】
ここで、スイッチ部46は、所定時間ごとにマイコン44から出されるスイッチ制御信号Cを受けて、位置Aと位置Bとが切り替わるようになっている。そして、スイッチ部46を位置Bとした際に、リファレンス回路45から直流電流である温度検出信号Sを送る。この温度検出信号Sは、図示のようにサーミスタ42、ヒータHの順に流れ、アースEへと至る。
サーミスタ42は、温度によって抵抗値が変化するものであって、温度検出信号Sの電圧は一定であるため、電熱ロッド1の温度に応じて温度検出信号Sの電流値が変化する。この電流値をマイコン44に取り込むことにより、マイコン44に電熱ロッド1の温度の情報が伝達される。なお、ヒータH自体のインピーダンスもヒータH自身の温度により変化するが、これはサーミスタ42の抵抗値よりもはるかに小さい値であるため無視できる。
【0019】
マイコン44には、あらかじめ電熱ロッド1を制御するための設定温度に応じた電流値が設定されている。そして、マイコン44が、この設定温度よりも電熱ロッド1の温度が高いと判断した場合は、マイコン44からスイッチ制御信号Cが出されず、スイッチ部46を位置Bのまま維持し、温度検出信号Sの取り込みを継続する。この際、ヒータ加熱用電流P1,P2がスイッチ部46によって遮断され、ヒータHには通電しないため、電熱ロッド1の温度はやがて低下する。そして、マイコン44が、上記の設定温度よりも電熱ロッド1の温度が低下したと判断した場合は、マイコン44からスイッチ制御信号Cが出され、スイッチ部46を位置Aに転換して、ヒータHへのヒータ加熱用電流P1,P2の供給が再開される。
上記のようにしてヒータHがオンオフ制御されることにより、電熱ロッド1の温度があらかじめ設定された一定の温度に維持される。
また、マイコン44の設定により、電熱ロッド1ごとの温度制御が可能であるため、小径の電熱ロッド1と大径の電熱ロッド1とを混在させて同時に使用する場合であっても、それぞれの電熱ロッド1ごとに温度制御が可能であり、頭髪に均一にウェーブをかけることができる。
なお、上記の温度検出信号Sを送る際に、回路の短絡や断線などの導通不良のチェックを行うこともできる。
【0020】
次に実施例2は、図4に示すような回路構成であり、電熱ロッド1には温度検出信号応答部としてのサーミスタ51、そしてロッド側マイコン52とトライアック53とコンデンサ54とが基板上に設けられる。そして、パーマ装置本体2には、トランス55、本体側マイコン56、スイッチ部57がそれぞれ設けられている。
【0021】
まず、ヒータHを発熱させるために通電を行うには、本体側マイコン56からスイッチ制御信号Cをスイッチ部57に送ることにより、スイッチ部57を図示のように位置Aとして回路を導通させる。そして、トランス55で変圧された交流電流であるヒータ加熱用電流Pをトライアック53を経由し、ヒータHに供給する。
【0022】
この実施例2においては、温度制御は電熱ロッド1内で完結するものである。サーミスタ51によって検出された電熱ロッド1の温度の情報は、ロッド側マイコン52に取り込まれる。そして、この検出した温度から、ロッド側マイコン52がトライアック53をオンオフしてヒータHを制御し、電熱ロッド1の温度があらかじめ設定された一定の温度に維持される。
【0023】
ここで、実施例2においては、スイッチ部57は、所定時間(本実施例では数msec程度)ごとに本体側マイコン56からのスイッチ制御信号Cを受けて、位置Aと位置Bとが自動的に切り替わるようになっている。そして、スイッチ部57が位置Bとなった際に、本体側マイコン56から管理用信号S’を送る。この管理用信号S’によって、本体側マイコン56とロッド側マイコン52との間で情報のやり取りを行い、本体側マイコン56において、パーマ装置本体2に対して複数接続された電熱ロッド1の温度の情報を収集して一括管理できる。
また、各々の電熱ロッド1におけるロッド側マイコン52の設定により、電熱ロッド1ごとの温度制御が可能であるため、小径の電熱ロッド1と大径の電熱ロッド1とを混在させて同時に使用する場合であっても、それぞれの電熱ロッド1ごとに温度制御が可能であるため、頭髪に均一にウェーブをかけることができる。なお、各々の電熱ロッド1におけるロッド側マイコン52の設定温度の変更は、本体側マイコン56から管理用信号S’を送ることにより行うことができる。
また、上記の管理用信号S’を送る際に、回路の短絡や断線などの導通不良のチェックを行うこともできる。
【0024】
ここでこの実施例2においては、ヒータHの温度制御が電熱ロッド1内で完結するものであるため、本体側マイコン56を省略したものであっても良い。この場合は、図4に示した回路構成においてトランス55以外を省略したものとでき、パーマ装置本体2は電熱ロッド1に電力を供給するためにのみ用いるものとなり、回路構成を簡略化できる。ただし、この場合における電熱ロッド1の設定温度の変更は、各電熱ロッド1のロッド側マイコン52を個々に操作する必要がある。
【0025】
なお、スイッチ部57が位置Bにある際には、ロッド側マイコン52を動作させるための電流としても利用されるヒータ加熱用電流Pが、パーマ装置本体2から電熱ロッド1へ供給されないため、スイッチ部57が位置Aにある際に、あらかじめ電熱ロッド1内に設けられたコンデンサ54に蓄電しておき、その蓄えた電気をロッド側マイコン52に供給してロッド側マイコン52を動作させる。
【0026】
本願発明におけるヒータHの制御方法については、上記の各実施例に例示した、ヒータHへの通電を遮断して行うオンオフ制御に限らず、電流・電圧・周波数を変化させることにより、ヒータHへの通電を制限することによる制御としても良い。
【0027】
上記のようにスイッチ部46,57の切り替えにより、ヒータ加熱用電流Pと、温度検出信号Sあるいは管理用信号S’とを同一の電線に通すことが可能である。よって、電熱ロッド1とパーマ装置本体2とを接続する電気コード3は、温度検出信号Sあるいは管理用信号S’の専用の電線を設ける必要がなく、従来どおりの2本の電線で足りる。
通常、一人の被施術者に対し、電熱ロッド1は30本程度使用されるものであるため、従来と比べて電気コード3の重量を増加させることなく実施できる本願発明は、被施術者に従来以上の負担をかけることがないものである。
【0028】
【発明の効果】
本願の請求項1または2に記載の発明にあっては、温度検出信号応答部から応答される、検知した電熱ロッドの温度に対応する温度検出信号を受けて、信号処理部がヒータの通電を制御するため、頭髪を巻き付けたロッドを適切に温度制御でき、また、複数の電熱ロッドを個々に制御可能とできる。また、ヒータと本体部との間でやり取りがなされる温度検出信号、あるいは信号処理部の状態を管理するための管理用信号を利用して、ヒータや電気コードの断線などによる導通不良を感知できる。また、電気コードが、温度検出信号の伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流を供給するための電線とを兼用するものであるため、従来と比べて電気コードの重量が増加せず、被施術者に従来以上の負担をかけることがない。
【0029】
また、本願の請求項3に記載の発明にあっては、温度検出信号応答部から応答される、検知した電熱ロッドの温度に対応する温度検出信号を受けて、信号処理部がヒータの通電を制御するため、頭髪を巻き付けた電熱ロッドを適切に温度制御でき、また、複数の電熱ロッドを個々に制御可能とできる。また、ヒータ1と本体部2との間でやり取りがなされる信号処理部52の状態を管理するための管理用信号S’を利用して、ヒータHや電気コード3の断線などによる導通不良を感知できる。また、電気コードが、管理用信号の伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流を供給するための電線とを兼用するものであるため、従来と比べて電気コードの重量が増加せず、被施術者に従来以上の負担をかけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る電熱ロッドの温度制御機構を備えたパーマ装置本体の一実施例の使用状態を示す説明図である。
【図2】本例のパーマ装置本体と電熱ロッドとを接続する電気コードを示す説明図である。
【図3】本願発明の電熱ロッドの温度制御機構に係る、回路構成の第1実施例を示す説明図である。
【図4】本願発明の電熱ロッドの温度制御機構に係る、回路構成の第2実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電熱ロッド
2 本体部、パーマ装置本体
3 電気コード
42,51 温度検出信号応答部、サーミスタ
44 信号処理部、マイコン
52 信号処理部、ロッド側マイコン
H ヒータ
P ヒータ加熱用電流
S 温度検出信号
S’ 管理用信号

Claims (3)

  1. 被施術者の頭髪に巻き付けることにより、パーマネントウェーブ処理を行うための電熱ロッド(1)の通電を制御する、電熱ロッドの温度制御機構において、
    電熱ロッド(1)と本体部(2)とを備え、
    電熱ロッド(1)と本体部(2)とは電気コード(3)で接続されたものであり、
    本体部(2)は、複数の電熱ロッド(1)に対して電気的に接続可能なものであって、ヒータ加熱用電流(P)の供給を行うものであり、
    この本体部(2)は、信号処理部(44)とスイッチ部(46)とを有しており、
    電熱ロッド(1)には、通電することにより加熱されるヒータ(H)と、
    電熱ロッド(1)の温度を検知して、この検知した温度に対応する電気信号である温度検出信号(S)を応答するための温度検出信号応答部(42)とが備えられたものであり、
    電熱ロッド(1)と本体部(2)との間で温度検出信号(S)を伝達する回路は、本体部(2)におけるスイッチ部(46)から上記の電気コード(3)を通り、電熱ロッド(1)内において温度検出信号応答部(42)を通り、電気コード(3)を通って本体部(2)におけるスイッチ部(46)へと戻るように構成されており、
    上記のスイッチ部(46)は、ヒータ加熱用電流(P)と温度検出信号(S)とを所定時間ごとに切り替えて本体部(2)から電熱ロッド(1)に供給するものであり、
    上記の信号処理部(44)は、上記の温度検出信号応答部(42)から受け取った温度検出信号(S)が、あらかじめ決められた温度検出信号(S)の設定値に対応する温度値と比較して、受け取った温度検出信号(S)に対応する温度値が小さい場合は、ヒータ(H)へのヒータ加熱用電流(P)の通電を行い、上記の設定値と比較して、温度検出信号(S)に対応する温度値が大きい場合は、ヒータ(H)へのヒータ加熱用電流(P)の通電を遮断するかあるいは制限するものであり、
    電気コード(3)は、電熱ロッド(1)と本体部(2)と、温度検出信号(S)の伝達、及びヒータ加熱用電流(P)の供給が可能なように接続するものであり、上記温度検出信号(S)の伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流(P)を供給するための電線とを兼用するものであることを特徴とする、電熱ロッドの温度制御機構。
  2. 上記の本体部(2)は、上記の信号処理部(44)とスイッチ部(46)の他に、直流電流である温度検出信号(S)を送るためのリファレンス回路(45)とアース(E)とを有しており、
    上記の温度検出信号応答部(42)は、上記の温度検出信号(S)を、前記検知した温度に対応するように電流値を変化させて応答するためのものであり、
    上記の温度検出信号(S)は、上記のスイッチ部(46)が通電可能な状態とされた際に、上記のリファレンス回路(45)からスイッチ部(46)、電気コード(3)、温度検出信号応答部(42)、ヒータ(H)の順に流れ、電気コード(3)、スイッチ部(46)を通ってアース(E)へと至るものであって、
    上記の信号処理部(44)は、温度検出信号(S)の電流値を取り込むものであり、
    この信号処理部(44)には、電熱ロッド(1)を制御するための設定温度に応じた温度検出信号(S)の電流値があらかじめ設定されており、
    この信号処理部(44)が電熱ロッド(1)から伝達された温度検出信号(S)の電流値を取り込むことにより、上記の設定温度よりも電熱ロッド(1)の温度が高いと判断した場合は、上記スイッチ部(46)によってヒータ加熱用電流(P)の電熱ロッド(1)への供給が遮断されて、その間は温度検出信号(S)の伝達が継続されるものであり、
    その後、信号処理部(44)が上記の設定温度よりも電熱ロッド(1)の温度が低下したと判断した場合に、上記スイッチ部(46)が切り替わり、ヒータ加熱用電流(P)の電熱ロッド(1)への供給が再開されることを特徴とする、請求項1に記載の電熱ロッドの温度制御機構。
  3. 被施術者の頭髪に巻き付けることにより、パーマネントウェーブ処理を行うための電熱ロッド(1)の通電を制御する、電熱ロッドの温度制御機構において、
    電熱ロッド(1)と本体部(2)とを備え、
    電熱ロッド(1)には、通電することにより加熱されるヒータ(H)と、
    電熱ロッド(1)の温度を検知して、この検知した温度に対応する電気信号である温度検出信号(S)を応答するための温度検出信号応答部(51)とが備えられたものであり、
    本体部(2)は、複数の電熱ロッド(1)に対して電気的に接続可能なものであって、ヒータ加熱用電流(P)の供給を行うものであり、
    電熱ロッド(1)に設けられた信号処理部(52)にて、温度検出信号応答部(51)から受け取った温度検出信号(S)が、あらかじめ決められた温度検出信号(S)の設定値に対応する温度値と比較して、受け取った温度検出信号(S)に対応する温度値が小さい場合は、ヒータ(H)への通電を行い、上記の設定値と比較して、温度検出信号(S)に対応する温度値が大きい場合は、ヒータ(H)への通電を遮断するかあるいは制限するものであり、
    電熱ロッド(1)と本体部(2)とは、信号処理部(52)の状態を管理するための管理用信号(S’)の伝達、及びヒータ加熱用電流(P)の供給が可能なように接続されたものであり、
    本体部(2)にはスイッチ部(57)が設けられており、
    このスイッチ部(57)は、ヒータ加熱用電流(P)と管理用信号(S’)とを所定時間ごとに切り替えて電熱ロッド(1)に供給するものであり、
    上記電気コード(3)が、上記管理用信号(S’)の伝達用の電線と、ヒータ加熱用電流(P)を供給するための電線とを兼用するものであることを特徴とする、電熱ロッドの温度制御機構。
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