JP4201669B2 - 冷凍システム及び冷凍システムの制御方法 - Google Patents

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本発明は、室内空調と被冷却設備の冷却とを行う冷凍システム及び冷凍システムの制御方法に関する。
一般に、コンビニエンスストア等の店舗の室内空調を行う空調系統部と、店舗内に設けられた被冷却設備、例えばオープンショーケースやウォークインショーケース等の冷却を行う冷却系統部とを備える冷凍システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この冷凍システムでは、室内ユニットは店舗内(室内)を快適な温度に保つような場所に配置される。また、オープンショーケース(被冷却設備)は、そのオープンショーケースに陳列された商品が顧客の注意を引くような場所に配置される。このように、室内ユニットと被冷却設備とは配置する目的が異なるために、店舗によっては、室内ユニットと被冷却設備とが近くに配置されたり、遠くに配置されたりすることになる。
特開2002−174470号公報
しかしながら、室内ユニットと被冷却設備とが近くに配置されると、室内ユニットから吹出された風力により、店舗内に設けられたオープンショーケースの冷風(例えば、エアカーテン等)に外乱が発生し、そのことにより、オープンショーケース内の温度が上昇してしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、室内ユニットから吹出された風力により、店舗内に設けられたオープンショーケースの冷風に外乱が発生することを防止することのできる、冷凍システム及び冷凍システムの制御方法を提供することにある。
本発明は、空調用圧縮機、熱源側熱交換器及び利用側熱交換器を含む空調用冷媒回路を有し、空調用圧縮機を運転して室内ユニットにより室内空調を行う空調系統部と、冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、冷却用圧縮機を運転して蒸発器により被冷却設備の冷却を行う冷却系統部とを備え、室内ユニットが風向変更手段を備え、前記被冷却設備が前記風向変更手段で風向を制御された室内ユニットの吹出空気による外乱を検知する外乱検知手段を備え、この外乱検知手段により被冷却設備の外乱が検知された場合、風向変更手段による風向を制御することを特徴とするものである。
本発明は、上記構成において、前記外乱検知手段が前記被冷却設備の庫内温度を測定する温度測定手段を含むことを特徴とするものである。
本発明は、上記構成において、前記外乱検知手段が前記被冷却設備自体の故障を除外する除外手段を含むことを特徴とする。
本発明は、上記構成において、前記除外手段が前記被冷却設備の消費電力を測定する消費電力測定手段を含むことを特徴とする。
本発明は、空調用圧縮機、熱源側熱交換器及び利用側熱交換器を含む空調用冷媒回路を有し、空調用圧縮機を運転して室内ユニットにより室内空調を行う空調系統部と、冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、冷却用圧縮機を運転して蒸発器により被冷却設備の冷却を行う冷却系統部とを備え、前記室内ユニットが風向変更手段を備え、この風向変更手段により風向を制御された前記室内ユニットからの吹出空気による前記被冷却設備に発生する外乱を検知する第一のステップと、前記被冷却設備の外乱が検知された場合、前記風向変更手段による風向を制御する第二のステップとを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、室内ユニットから吹出された風力により、店舗内に設けられたオープンショーケースの冷風に外乱が発生することを防止することでオープンショーケース内の温度を一定範囲内に保つことができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は本実施形態の冷凍システム1のシステム構成である。この冷凍システム1は、例えばコンビニエンスストアの店舗内2(室内)の室内空調と、そこに設置されている冷却貯蔵設備(被冷却設備)としての冷蔵ケース3や冷凍ケース4の庫内冷却とを実現するものである。なお、冷蔵ケース3は、前面や上面が開口しているオープンショーケース3Aと、透明ガラス扉にて開口が開閉自在に閉塞されたウォークインショーケース3Bとがあり、その庫内は冷蔵温度(+3℃〜+10℃)に冷却され、飲料やサンドイッチなどの冷蔵食品が陳列され、冷凍ケース4の庫内は冷凍温度(−10℃〜−20℃)に冷却され、冷凍食品やアイスクリームなどの冷菓が陳列されるものである。
冷凍システム1は、店舗内2の空調を行う空調系統部6と、冷蔵ケース3や冷凍ケース4の庫内冷却を行う冷却系統部8とを備えている。この空調系統部6は、店舗内2の天井などに設置された室内ユニット11と、店舗外に設置された室外ユニット12とを備えている。この室内ユニット11と室外ユニット12との間には空調用冷媒回路7が配管構成されている。
この空調用冷媒回路7は室内ユニット11内に設置された利用側熱交換器27と、室外ユニット12内に設置された熱源側熱交換器16と、空調用圧縮機13A、13Bとにより冷暖房サイクルを行うものである。
空調用圧縮機13Bは定速運転用の圧縮機であり、空調用圧縮機13Aはインバータ制御用の圧縮機である。これら空調用圧縮機13A、13Bは、並列接続されて各空調用圧縮機13A及び13Bの吐出側が逆止弁5A、5Bを介して合流され、四方弁14の一方の入口に接続される。また、四方弁14の一方の出口は、室内ユニット11の各利用側熱交換器27の入口に接続される。
各利用側熱交換器27の出口は、合流された後、室外ユニット12内の膨張弁18及び膨張弁17を介して熱源側熱交換器16の入口に接続される。この熱源側熱交換器16は、少数の並列配管若しくは単数の配管に集約される入口側16Bと多数の並列配管からなる流路抵抗の比較的小さい出口側16Aとで構成される。熱源側熱交換器16の出口側16Aは、四方弁14の他方の入口に接続され、この四方弁14の他方の出口は逆止弁22を介してアキュムレータ23に接続される。そして、このアキュムレータ23の出口が空調用圧縮機13A、13Bの吸込側に接続され、これにより、空調用圧縮機13A、13Bから吐出された冷媒は利用側熱交換器27及び熱源側熱交換器16を経由して空調用圧縮機13A、13Bに戻される。
また、この空調用冷媒回路7においては、膨張弁18と膨張弁(第1の膨張弁)17との間の冷媒管が分岐され、この分岐管が膨張弁(第2の膨張弁)19を介してカスケード熱交換器21に接続される。このカスケード熱交換器21は、複数の伝熱プレートを積層して、各伝熱プレート管に2種類の冷媒が流通する冷媒通路21A、21Bを交互に形成し、隣接する冷媒通路21A、21Bを2種類の冷媒が流通する間に伝熱プレートを介して熱交換が行われるプレート式熱交換器が適用される。このカスケード熱交換器21は、一方の冷媒通路21Aの入口が膨張弁19に接続され、その出口がアキュムレータ23の入口に接続される。これにより、膨張弁19により低圧とされた冷媒はカスケード熱交換器21に供給された後、空調用圧縮機13A、13Bに戻されるようになっている。
すなわち、この冷凍システム1においては、冷媒循環経路として、熱源側熱交換器16を経由する経路αと、カスケード熱交換器21を経由する経路βとが形成されるようになっている。
室外側空調コントローラ26は、汎用のマイクロコンピュータで構成され、外気温や冷媒圧力に基づいて室外ユニット12側の空調系統部6の機器を制御するものである。また、室内側空調コントローラ28は、汎用のマイクロコンピュータで構成され、リモートコントローラ(不図示)から送信されて受信部(不図示)を介して入力したユーザ指示に基づいて室内ユニット11側の機器を制御したり、室外側空調コントローラ26にユーザ指示に応じた情報などをデータ通信したりするものである。また、送風機24は、熱源側熱交換器16に外気を送風する送風機であり、送風機15は、利用側熱交換器27に室内空気を送る送風機である。
一方、冷却系統部8は、貯蔵設備としての冷蔵ケース3や冷凍ケース4と、室外ユニット12との間に渡って設けられた冷却用冷媒回路9とを備えている。この冷却用冷媒回路9は、冷蔵ケース3に設けられた冷蔵用蒸発器43、室外ユニット12内に設置された凝縮器(熱交換器)38及び冷却用圧縮機37及び冷却用圧縮機54により冷凍サイクルを行うものである。
冷却用圧縮機37の吐出側は、オイルセパレータ31を介して四方弁39の一方の入口に接続され、この四方弁39の一方の出口が四方弁41の一方の入口に接続される。この四方弁41の一方の出口は、カスケード熱交換器21の他方の冷媒通路21Bの入口に接続される。また、カスケード熱交換器21の冷媒通路21Bの出口は、四方弁39の他方の入口に接続されており、この四方弁39の他方の出口は凝縮器38の入口に接続される。この凝縮器38は、多数の並列配管からなる流路抵抗の比較的小さい入口側38Aとこれらが少数の並列配管若しくは単数の配管に集約される出口側38Bとで構成される。そして、この凝縮器38の出口側38Bの出口はレシーバータンク36の入口に接続され、このレシーバータンク36の出口が四方弁41の他方の入口に接続される。すなわち、レシーバータンク36は凝縮器38の冷媒下流側に接続される。
四方弁41の他方の出口は、3つに分岐されて、第1の分岐管が電磁弁47、46及び膨張弁44を順次介して一方の冷蔵用蒸発器43の入口に接続され、第2の分岐管が電磁弁46及び膨張弁44を順次介して他方の冷蔵用蒸発器43の入口に接続され、第3の分岐管が電磁弁52及び膨張弁51を介して冷凍用蒸発器49の入口に接続される。なお、この電磁弁52と膨張弁51の直列回路と並列に電磁弁53が接続されている。
冷凍用蒸発器49の出口は、逆止弁30を介して冷却用圧縮機54の吸込側に接続されると共に、冷蔵用蒸発器43側の電磁弁46と47との間に逆止弁48を介して接続される。この冷却用圧縮機54は、冷却用圧縮機37よりも小出力の圧縮機であり、その吐出側がオイルセパレータ45を介して冷却用圧縮機37の吸込側に接続される。すなわち、冷却用圧縮機37と冷却用圧縮機54は冷媒回路上直列に接続される。また、オイルセパレータ45と冷却用圧縮機37との間には、各冷蔵用蒸発器43の出口が合流された後に接続される。また、冷却用圧縮機37の吸込側は、逆止弁42を介してオイルセパレータ31の出口に接続される。
室外側冷却コントローラ32は、汎用のマイクロコンピュータで構成され、外気温や冷媒圧力に基づいて室外ユニット12側の冷却系統部8の機器を制御するものである。また、室内側冷蔵コントローラ50は、汎用のマイクロコンピュータで構成され、冷蔵用貯蔵設備(冷蔵ケース3)の庫内温度に基づいて冷却系統部8の機器を制御するものである。また、室内側冷凍コントローラ55は、汎用のマイクロコンピュータで構成され、冷凍用貯蔵設備(冷凍ケース4)の庫内温度に基づいて冷却系統部8の機器を制御するものである。また、送風機35は、凝縮器38に外気を送風する送風機であり、送風機20は、凝縮器38に冷蔵ケース3の庫内空気を送る送風機であり、送風機25は、冷凍用蒸発器49に冷凍ケース4の庫内空気を送る送風機である。
また、この冷凍システム1は、主コントローラ56を有している。主コントローラ56は、汎用のマイクロコンピュータで構成され、室外側空調コントローラ26、室内側空調コントローラ28、室外側冷却コントローラ32、室内側冷蔵コントローラ50及び室内側冷凍コントローラ55とデータ通信することにより、冷凍システム1全体の制御を行うものである。なお、この冷凍システム1においては、空調用冷媒回路7と冷却用冷媒回路9とでは異なる冷媒が用いられ、例えば、空調用冷媒回路7にはR410Aが用いられ、冷却用冷媒回路9にはR410Aより沸点が高いR404Aが用いられる。このように、この冷凍システム1は、各冷媒回路に最適な冷媒をそれぞれ用いることができるので、回路設計の自由度を高くすることができる。
次に、冷凍システム1の動作を説明する。
この冷凍システム1において、空調系統部6は、室外側空調コントローラ26及び室内側空調コントローラ28により、リモートコントローラを介して指示された設定温度と店舗内2の温度(室内温度)との差に応じて冷房運転又は暖房運転を行い、室内温度を設定温度に空調する。また、冷却系統部8は、室外側冷却コントローラ32、室内側冷蔵コントローラ50及び室内側冷凍コントローラ55の制御の下、冷蔵ケース3の庫内温度を予め設定された冷蔵温度にすると共に、冷凍ケース4の庫内温度を予め設定された冷凍温度に制御する。
この冷凍システム1において、主コントローラ56は、例えば、各コントローラ26、28、32、50、55とデータ通信することで、空調系統部6と冷却系統部8の現在の運転状態に関するデータを受信し、受信したデータに基づき、後述するその時点で最適な運転パターンを決定し、この最適運転パターンに関するデータ及び各機器の運転データを各コントローラ26、28,32、50、55に送信する。そして、各コントローラ26、28、32、50、55が、主コントローラ56から受信したデータに基づいて後述する制御動作を実行する。
主コントローラ56は、空調系統部6の暖房運転を最適であると判断した場合、暖房運転を行うべく、室外側空調コントローラ26、室内側空調コントローラ28、室外側冷却コントローラ32、室内側冷蔵コントローラ50及び室内側冷凍コントローラ55に所定のデータを送信する。
図1に示すように、室外側空調コントローラ26は、受信データに基づき、四方弁14の一方の入口(オイルセパレータ10との接続口)を一方の出口(利用側熱交換器27との接続口)に連通させ、他方の入口(熱源側熱交換器16との接続口)を他方の出口(アキュムレータ23との接続口)に連通させる。また、膨張弁17を全閉とすると共に膨張弁18を全開とし、空調用圧縮機13A、13Bを運転する。
空調用圧縮機13A、13Bが運転されると、空調用圧縮機13A、13Bの吐出側から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁14を経て利用側熱交換器27に供給される。この利用側熱交換器27には、送風機15により室内空気が通風され、冷媒はここで放熱し、室内空気を加熱する一方、凝縮化する。これにより、店舗内2(室内)の暖房が行われる。
利用側熱交換器27で液化した冷媒は、膨張弁18、膨張弁19を順に経由して低圧とされた後(減圧)、カスケード熱交換器21の冷媒通路21Aに流入し、そこで蒸発して吸熱した後、アキュムレータ23を経て空調用圧縮機13A、13Bの吸込側に供給される循環を繰り返す。
室外側空調コントローラ26は、カスケード熱交換器21の出入口の冷媒温度、或いは、カスケード熱交換器21の温度に基づいて適正な過熱度となるように膨張弁18、19の弁開度を調整する。また、室内側空調コントローラ28は利用側熱交換器27の温度やそこに吸い込まれる空気温度に基づき、店舗内2(室内)の温度を予め設定された設定温度とするように、利用側熱交換器27に通風する送風機15を制御する。
一方、室外側冷却コントローラ32は、冷却系統部8の冷却用冷媒回路9の四方弁39の一方の入口(オイルセパレータ31との接続口)を一方の出口(四方弁41との接続口)に連通させ、他方の入口(カスケード熱交換器21との接続口)を他方の出口(凝縮器38との接続口)に連通させる。また、室外側冷却コントローラ32は、四方弁41の一方の入口(四方弁39との接続口)を一方の出口(カスケード熱交換器21との接続口)に連通させ、他方の入口(レシーバータンク36との接続口)を他方の出口(冷蔵用蒸発器43及び冷凍用蒸発器49(電磁弁46、47、52)との接続口)に連通させる。そして、冷却用圧縮機37及び冷却用圧縮機54を運転する。
これにより、冷却用圧縮機37から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁39、41を経てカスケード熱交換器21の冷媒通路21Bに供給される。
このカスケード熱交換器21に供給された冷却用冷媒回路9の冷媒は、前述の如き空調用冷媒回路7の冷媒の蒸発によって低温となっているカスケード熱交換器21によって冷却され、更に過冷却される。言い換えると、空調用冷媒回路7の冷媒は、冷却用冷媒回路9の冷媒から熱を汲み上げることができる。
カスケード熱交換器21の冷媒通路21Bを通過した冷媒は、四方弁39を経て凝縮器38の入口側38Aに入る。この凝縮器38には送風機35により外気が通風されており、凝縮器38に流入した冷媒はここで放熱し、凝縮する。
この凝縮器38から出た冷媒はレシーバータンク36内に入り、そこに一旦貯留されて気/液が分離される。分離された液冷媒はレシーバータンク36から出て四方弁41を通過した後に分岐され、一方は更に分岐して一方は電磁弁47、46を順次通過して、膨張弁44により絞られた後(減圧)、一方の冷蔵用蒸発器43に供給され、そこで蒸発する。分岐した他方は電磁弁46を通過して膨張弁44に至り、そこで絞られた後(減圧)、他方の冷蔵用蒸発器43に流入し、そこで蒸発する。各冷蔵用蒸発器43には送風機20により冷蔵ケース3の庫内空気がそれぞれ通風・循環されており、冷媒の蒸発による吸熱作用で各庫内空気は冷却される。
上記運転により、空調用冷媒回路7の暖房運転時には、空調用冷媒回路7を流れる低圧側の冷媒をカスケード熱交換器21に供給し、冷却用冷媒回路9を流れる高圧側の冷媒を過冷却することにより、冷蔵ケース3や冷凍ケース4の冷蔵用蒸発器43、44の冷却能力と冷却系統部8の運転効率とを改善することができる。
さらに、暖房運転時には、空調用冷媒回路7の冷媒が、カスケード熱交換器21にて冷却用冷媒回路9の冷媒から熱を汲み上げるので、空調系統部6の暖房能力を改善することができ、総じて室内空調と冷蔵ケース3及び冷凍ケース4の庫内冷却とを行う冷凍システム1全体の効率改善を図り、省エネルギー化を図ることができる。
特にこの場合、冷却用冷媒回路9の高圧側の冷媒を、凝縮器38より先にカスケード熱交換器21に供給するので、この冷媒からの排熱回収を効率的に行い、空調用冷媒回路7の暖房能力をより一層向上させることができる。
次に、図2を参照して、冷凍システム1の店舗配置を説明する。
店舗には出入口60があり、店舗外から店舗内2が一望できるガラス64があり、このガラス64側から順に、書籍等を置く書籍棚62と、商品を陳列する複数の陳列棚63と、オープンショーケース3Aとが配置されている。出入口60の右側にはレジカウンター65があり、出入口60の左側には冷凍ケース4とウォークインショーケース3Bとが配置されている。室外ユニット12は店舗外に配置され、この室外ユニット12は配管を介して、店舗内2にある室内ユニット11と、冷凍ケース4と、オープンショーケース3Aと、ウォークインショーケース3Bとに接続されている。
室内ユニット11は店舗内2を快適な温度に保つ位置に配置され、オープンショーケース3Aは、そのオープンショーケース3Aに陳列された商品が顧客の注意を引くような位置に配置される。この場合、図3に示すように、室内ユニット11とオープンショーケース3Aとが接近配置される場合がある。
図3において、室内ユニット11は4方向吹出し口を有する天井埋め込み形であり、この室内ユニット11の中央には、空気を吸い込む吸い込み口66を有し、この吸い込み口66の外周側に4つの吹出し口60を有し、各吹出し口60にはフラップ61(風向変更手段)が取り付けられている。
オープンショーケース3Aは陳列された商品を冷やすために庫内の温度は+3℃〜+10℃に保たれる。しかし、オープンショーケース3Aには庫外と庫内とを隔てる扉がないため、このオープンショーケース3Aの上方から下方に向けて矢印Aの方向に冷風(エアカーテン)を送風し、このエアカーテンが庫外と庫内とを隔てている。このエアカーテンにより庫内温度は、庫外温度の影響に左右されずに、ほぼ一定範囲(+3℃〜+10℃)の温度に保たれている。
図3の配置構成によれば、オープンショーケース3Aの近くに室内ユニット11が配置され、オープンショーケース3Aの側に指向した、室内ユニット11の送風方向を決めるフラップ61が、実線に示す位置に制御された場合、この室内ユニット11から吹出される温風(暖房運転時)によって、オープンショーケース3Aに外乱を発生させる。すなわち、室内ユニット11から吹出される温風は、矢印Bの方向に送風される。この室内ユニット11から吹出される温風は、オープンショーケース3Aのエアカーテンに当たり、これに外乱を発生させ、これによって、オープンショーケース3Aの庫内温度は、室内ユニット11から吹出される温風の影響で上昇し、一定範囲(+3℃〜+10℃)を超えることがある。この状態では、オープンショーケース3Aの庫内に陳列された冷蔵食品の品質に悪影響が発生する。
本実施形態では、オープンショーケース3Aに発生する外乱を検出するための外乱検出手段が設けられる。この外乱検知手段は、オープンショーケース3Aの庫内温度を測定する温度測定手段(温度センサ)70を含んで構成される。
この温度センサ70の測定値が異常な値を示した場合、例えば、一定範囲(+3℃〜+10℃)を超える値を示した場合、オープンショーケース3Aに外乱が発生したと判定される。ただし、これにはオープンショーケース3A自体の故障による測定値異常が含まれる。これを除外するため、外乱検知手段は、被冷却設備自体の故障を除外する除外手段、例えば、オープンショーケース3Aの消費電力を測定する消費電力測定手段(電流計)71を含んで構成される。
室内側冷蔵コントローラ50はオープンショーケース3Aの庫内に設置した温度センサ70で庫内温度を測定し、その結果を主コントローラ56に送信する。また、室内側冷蔵コントローラ50は電流計71でオープンショーケース3Aの消費電流の測定を行い、その結果を主コントローラ56に送信する。この主コントローラ56は、送信された庫内温度に基づいて、オープンショーケース3Aで外乱が発生しているかどうかを判断する。ただし、送信された消費電流に基づいて、消費電力を測定し、この消費電力の測定結果に従って、オープンショーケース3A自体に故障があるか否かを判定し、オープンショーケース3A自体に故障がある場合は外乱の発生から除外する。
主コントローラ56は上述した外乱検知手段で外乱の発生を検知すると、室内側空調コントローラ28を制御し、この室内側空調コントローラ28は、室内ユニット11のフラップ61を実線の位置から破線Cの位置に移動させる。
同時に、主コントローラ56は、リモートコントローラ(不図示)の表示画面に表示されている室内ユニット11のフラップ61の位置表示も破線Cの位置に表示されるように制御する。このフラップ61の位置が破線Cの位置に移動すると、室内ユニット11から吹出される温風は矢印Dの方向に送風され、室内ユニット11から吹出される温風はオープンショーケース3Aのエアカーテンに直接当たることがない。そのため、オープンショーケース3Aから吹出されるエアカーテンは、室内ユニット11から吹出される温風の影響による外乱は発生せず、オープンショーケース3Aの庫内温度は一定範囲内(+3℃〜+10℃)に保たれる。ここで、フラップ61の制御は、4つのフラップ61すべてを同時に制御してもよく、或いは4つのフラップ61の内、オープンショーケース3Aの側に指向したフラップ61のみを制御してもよい。
本実施形態では、図4に示すフローチャートに従い、室内ユニット11のフラップ61の位置が制御される。
このフラップ位置変更制御が開始すると、まず、オープンショーケース3Aで外乱を検知したか判断する(ステップS1)。外乱を検知したか否かは、上述したように、温度センサ70の測定値に基づいて行えばよいが、これに限定されるものではなく、例えば、電流計71の測定値に基づいて行ってもよい。ステップS1で外乱を検知しない場合(ステップS1;No)は、再度このステップS1を実行する。このステップS1で外乱を検知すると(ステップS1;Yes)ステップS2に移行する。このステップS2は、フラップ位置の変更を行ってから15分以上の時間が経過しているかどうかを判断する。この15分と言う時間は、フラップ位置の変更によって、オープンショーケース3Aの庫内温度が安定するために必要な時間である。15分経っていない場合(ステップS2;No)は、ステップS1に移行する。
フラップ位置の変更を行って15分以上時間が経過している場合(ステップS2;Yes)は、フラップ位置の変更(ステップS3)を行いステップS1に移行する。ステップS3でフラップ位置の変更が行われる場合、主コントローラ56は室内側空調コントローラ28にフラップ位置を変更するよう信号を送信し、この室内側空調コントローラ28は室内ユニット11のフラップ61の位置を変更する。
図5は、このフラップ位置変更制御を停止するフローである。
このフラップ位置変更制御停止の処理が開始されると、まず、フラップ位置変更制御でフラップ61の位置を変更したかを判断する(ステップS4)。フラップ位置変更制御でフラップ61の位置を変更した場合(ステップS4;Yes)は、このフラップ位置を記憶し(ステップS5)、次のステップに移行する。ステップS6は、フラップ位置変更制御で変更されたフラップ位置が一巡したか判断する。このフラップ位置が一巡していない場合(ステップS6;No)は、ステップS4に移行する。
このフラップ位置が一巡した場合(ステップS6;Yes)は、フラップ位置変更制御を停止する信号を主コントローラ56に送り、この主コントローラ56は、フラップ位置変更制御の処理を停止しする。この処理は図4で示すフローチャートに図示しない割り込み処理である。また、同時に主コントローラ56は、フラップ位置変更制御停止の処理を終了する。
フラップ位置が一巡するとは、室内ユニット11のフラップ61の移動できる全ての位置で店舗内2の空調を行ったということであり、このフラップ位置を一巡しても、オープンショーケースで外乱を検知したということは、この室内ユニット11のフラップ61をどの位置に移動させても外乱発生を防ぐことはできないということとなる。よって、フラップ位置変更制御処理を停止する。
本実施形態では、室内ユニット11とオープンショーケース3Aとが近くに配置される場合でも、室内ユニット11から吹出される温風によって、オープンショーケース3Aの冷風に外乱が発生することを防止することができる。よって、オープンショーケース内の温度を一定範囲内に保つことができるため、店舗内2の配置レイアウトの自由度を高くすることができる。
上記実施形態では、オープンショーケース3Aの庫内温度は+3℃〜+10℃の範囲であるが、陳列する商品によって温度範囲は変更可能である。また、オープンショーケース3Aで外乱を検知する手段として、オープンショーケース3Aの庫内温度を測定しているが、冷蔵用蒸発器43の温度を測定して行ってもよい。また、フラップ位置の変更を行ってからオープンショーケース3Aの庫内温度が安定するための時間を15分に設定しているが、この時間は店舗内2の環境により適時設定可能である。また、オープンショーケース3Aから吹出されるエアカーテンがない場合でも本発明を適用することが可能である。また、室内ユニット11は暖房運転されているが、冷房運転時でも本発明を適用することが可能である。また、冷凍ケース4が前面や上面が開口しているオープンショーケースである場合でも本発明を適用することが可能である。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様にすぎず、本発明の範囲内で任意に変形可能である。
本発明の一実施形態に係る冷凍システムの冷媒回路を含むシステム構成を示す図である(空調系統部の暖房運転時)。 本実施形態の冷凍システムの配置を示す図である。 本実施形態のオープンショーケースと室内ユニットとを示す図である。 フラップ位置変更制御のフローを示すフローチャートである。 フラップ位置変更制御停止のフローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 冷凍システム
2 店舗内
3A オープンショーケース
3B ウォークインショーケース
11 室内ユニット
12 室外ユニット
28 室内側空調コントローラ
50 室内側冷蔵コントローラ
56 主コントローラ
61 フラップ
70 温度センサ
71 電流計

Claims (5)

  1. 空調用圧縮機、熱源側熱交換器及び利用側熱交換器を含む空調用冷媒回路を有し、空調用圧縮機を運転して室内ユニットにより室内空調を行う空調系統部と、
    冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、冷却用圧縮機を運転して蒸発器により被冷却設備の冷却を行う冷却系統部とを備え、
    前記室内ユニットが風向変更手段を備え、
    前記被冷却設備が前記風向変更手段で風向を制御された前記室内ユニットの吹出空気による外乱を検知する外乱検知手段を備え、
    この外乱検知手段により前記被冷却設備の外乱が検知された場合、前記風向変更手段による風向を制御することを特徴とする冷凍システム。
  2. 前記外乱検知手段が前記被冷却設備の庫内温度を測定する温度測定手段を含むことを特徴とする請求項1記載の冷凍システム。
  3. 前記外乱検知手段が前記被冷却設備自体の故障を除外する除外手段を含むことを特徴とする請求項2記載の冷凍システム。
  4. 前記除外手段が前記被冷却設備の消費電力を測定する消費電力測定手段を含むことを特徴とする請求項3記載の冷凍システム。
  5. 空調用圧縮機、熱源側熱交換器及び利用側熱交換器を含む空調用冷媒回路を有し、空調用圧縮機を運転して室内ユニットにより室内空調を行う空調系統部と、
    冷却用圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む冷却用冷媒回路を有し、冷却用圧縮機を運転して蒸発器により被冷却設備の冷却を行う冷却系統部とを備え、
    前記室内ユニットが風向変更手段を備え、
    この風向変更手段により風向を制御された前記室内ユニットからの吹出空気による前記被冷却設備に発生する外乱を検知する第一のステップと、
    前記被冷却設備の外乱が検知された場合、前記風向変更手段による風向を制御する第二のステップとを備えることを特徴とする冷凍システムの制御方法。

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