JP4200648B2 - 交流発電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車、トラックあるいは船舶等に搭載される交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の交流発電機には、エンジンによる回転駆動力を伝えるためにプーリが用いられている。
【0003】
図3は、従来の交流発電機の部分的な断面図であり、プーリ近傍の詳細構造が示されている。図3に示すように、交流発電機に用いられているプーリ100は凹部102を有しており、その底部に回転軸104を通すための貫通孔が設けられている。そして、この底部の貫通孔に回転軸104を通した後にナット106によって締め付けることにより、交流発電機に対するプーリ100の取り付けが行われる。
【0004】
また、図3に示すように、従来の交流発電機のフレーム110には、回転子112に固定された冷却ファン114によって発生する冷却風の吸入、排出を行うための吸入窓116や排出窓118が設けられており、これら吸入窓116や排出窓118を通して外部から雨水や洗浄液等が浸入しやすくなっている。このため、特にこれらの被液によって、交流発電機が破損または損傷するおそれがある使用環境下、例えば船舶用エンジンによって駆動される交流発電機に海水による被液が頻繁に起こるような使用環境下では、このような被液から交流発電機を保護する必要があるため、別部品となるカバーを交流発電機の上部に取り付けるなどの対策を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の交流発電機をプーリ100が天方向を向くように設置した場合に、天方向からの被液に対してプーリ100の凹部102に液溜まりが発生するという問題がある。この液溜まりは、プーリ100、回転軸104、ナット106に対する錆の発生を誘因するため好ましくない。
【0006】
このような液溜まりの発生およびこれに起因する不具合は、交流発電機の上部にカバーを取り付けることである程度解決することができるが、交流発電機の取り付け環境によっては、取り付けスペースが確保できずにカバーそのものの取り付けが困難な場合や、エンジンとプーリとを連結する駆動用ベルトの掛け外し等の作業性の悪化により採用が困難な場合がある。また、カバーを用いる場合には、部品点数の増加になり、しかも別部品として用意されたカバーを管理する必要が生じる。このため、カバーを用いずに行うことができる被液対策が望まれている。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、プーリでの液溜まりを防止することができるとともに、別部品を用いることなく被液対策を行うことができる交流発電機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の交流発電機は、回転子および固定子を支持するフレームと、回転子の回転軸に締め付け固定された回転駆動用のプーリとを有しており、プーリの軸方向外端面に凹部が形成されているとともに、この凹部の底部近傍に水抜き孔が形成されている。凹部に溜まった水が底部近傍に形成された水抜き孔を通して排出されるため、プーリでの液溜まりを防止することができ、この液溜まりに起因する錆の発生等を有効に防止することができる。
【0009】
また、上述した水抜き孔は、プーリの径方向に沿って形成することが望ましい。プーリの回転時に発生する遠心力によって、プーリの凹部に滞留した水を効率よく排出することができる。
【0010】
また、上述した水抜き孔は、径方向外側にいくにしたがってフレーム側に傾斜させて形成することが望ましい。これにより、プーリの回転が停止した状態においても、凹部に滞留した水を排出することができる。
【0011】
また、上述したフレームに冷却風の吸入・排出を行う吸入・排出窓を設けた場合に、水抜き孔の排出側開口部を吸入・排出窓の最外径位置よりも外側に形成することが望ましい。これにより、プーリの凹部から排出された水が、フレームに形成された吸入・排出窓を通して交流発電機内部に浸入することを防止することができる。
【0012】
また、上述したプーリは、水抜き孔よりもフレーム側に形成されたフランジ部を有することが望ましい。フランジ部によってフレームを覆うことにより、このフランジ部にカバーの機能を持たせることができるため、別部品としてのカバーが不要になり、部品点数の増加を伴わずに交流発電機に対する被液対策を行うことができる。
【0013】
特に、このフランジ部の外径は、フレームに形成された吸入・排出窓の最外径以上に設定することが望ましい。これにより、フレームの吸入・排出窓をフランジ部によって完全に覆い隠すことができるため、被液対策の効果をさらに上げることができる。
【0014】
また、上述したプーリの凹部は、取り付け状態において天方向を向いていることが望ましい。交流発電機がこのようにして搭載された場合に、被液による滞留が最も生じやすくなるため、滞留による錆の発生を最も効果的に防止することができる。また、フランジ部もフレームに対して天方向に配置されることになるため、被液防止の効果が最も顕著になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、船舶に搭載された交流発電機に本発明を適用した場合の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は、一実施形態の交流発電機の構成を示す部分的な断面図である。図1に示す交流発電機1は、固定子2、回転子3、フレーム4、軸受け5、プーリ6等を含んで構成されている。
【0017】
固定子2は、固定子鉄心に形成された複数個のスロットに所定の間隔で巻き回された三相の固定子巻線を備えている。回転子3は、界磁巻線をそれぞれが複数の爪部を有するポールコア31によって、回転軸32を通して両側から挟み込んだ構造を有している。フロント側のポールコア31の端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すために軸流式の冷却ファン33が溶接等によって取り付けられている。同様に、リヤ側のポールコアの端面にも、リヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠心式の冷却ファン(図示せず)が溶接等によって取り付けられている。
【0018】
フレーム4は、固定子2および回転子3を収容しており、軸受け5を用いることにより回転子3を回転軸32を中心に回転可能な状態で支持している。また、回転子3のポールコア31の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2がこのフレーム4によって固定されている。また、フレーム4には、固定子2の固定子巻線に対向した位置に冷却風の排出窓41が、冷却ファン33の軸方向に沿って対向した位置に冷却風の吸入窓42がそれぞれ設けられている。
【0019】
プーリ6は、回転軸32の端部に、ナット61によって軸受け5との間に締め付け固定されている。プーリ6の詳細形状については後述する。
【0020】
上述した構造を有する交流発電機1は、ベルト等を介してプーリ6にエンジン(図示せず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の界磁巻線に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア31のそれぞれの爪部が励磁され、固定子2の固定子巻線に三相交流電圧を発生させることができ、図示しない整流装置の出力端子からは直流の出力電力が取り出される。
【0021】
ところで、本実施形態の交流発電機1は、プーリ6が天方向を向くように船舶に搭載される。このため、交流発電機1の全体が被液したときに、プーリ6内に水が溜まりやすくなるが、本実施形態では、このようにしてプーリ6内に溜まった水をプーリ6の外部に排出する工夫がなされている。
【0022】
次に、プーリ6の詳細について説明する。図2は、図1に示した交流発電機1の平面図である。図1に示すように、プーリ6は、軸方向外端面に凹部62を有し、この凹部62の底部63の近傍にほぼ径方向に沿った複数(例えば4個)の水抜き孔64が形成されている。水抜き孔64をほぼ径方向に沿って形成することにより、プーリ6の回転によって生じる遠心力によって、凹部62に溜まった水をこの水抜き孔64を通して効率よく排出することができる。また、この水抜き孔64は、径方向外側にいくにしたがってフレーム4側に次第に接近するように若干の傾斜をもって形成されている。これにより、プーリ6の回転が停止した状態においても、凹部62に溜まった水は、自重によって水抜き孔64を通して効率よくプーリ6の外部に排出されるようになっている。
【0023】
また、プーリ6は、水抜き孔64よりもフレーム4側に円形のフランジ部65を有している。このフランジ部65は、プーリ6のフレーム4側の鍔部を延長したものであり、その直径φAは、フレーム4に形成された冷却風の排出窓41の最外径φBと同じかあるいはこれより大きな値が設定されている。このようにフランジ部65によって、フレーム4に形成された冷却風の吸入窓42や排出窓41を全体的に覆うことにより、交流発電機1の外部からの被液によって内部に水が浸入することを防止することができる。また、フランジ部65を形成することにより、水抜き孔64を通して排出された水が、吸入窓42や排出窓41を通して交流発電機1の内部に浸入することを防止することもできる。さらに、このような被液対策を別部品としてのカバーを用いることなく行うことができるため、部品点数低減によるコストダウンを図ることができるとともに、別部品の管理の煩雑さを軽減することが可能になる。
【0024】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、フランジ部65が形成されたプーリ6を用いる場合を説明したが、フランジ部65がなく水抜き孔64のみが形成されたプーリを用いるようにしてもよい。この場合には、交流発電機1の全体に対する被液対策にはならないが、プーリ6の凹部62に対する液溜まりを防止する効果がある。また、上記実施形態では、水抜き孔64は4個設けたが、水抜き孔64は少なくとも1個設ければよい。
【0025】
また、本実施形態では、船舶用の交流発電機について説明したが、プーリが天方向を向くように搭載される場合には、船舶以外の用途、例えば車両に搭載される交流発電機に本発明を適用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の交流発電機の構成を示す部分的な断面図である。
【図2】図1に示した交流発電機の平面図である。
【図3】従来の交流発電機の部分的な断面図である。
【符号の説明】
1 交流発電機
2 固定子
3 回転子
4 フレーム
5 軸受け
6 プーリ
41 排出窓
42 吸入窓
62 凹部
63 底部
64 水抜き孔
65 フランジ部

Claims (3)

  1. 回転子および固定子を支持するフレームと、前記回転子の回転軸に締め付け固定された回転駆動用のプーリとを有する交流発電機において、
    回転子は、界磁巻線をそれぞれが複数の爪部を有するポールコアを有しており、フロント側のポールコアの端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を吐き出すために冷却ファンが取り付けられており、リヤ側のポールコアの端面にも、リヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠心式の冷却ファンが取り付けられており、
    固定子は、前記回転子のポールコアの外周側に所定の隙間を介して配置され、前記フレームには、前記固定子の固定子巻線に対向した位置に冷却風の排出窓が、冷却ファンの軸方向に沿って対向した位置に冷却風の吸入窓がそれぞれ設けられており、
    前記プーリは軸方向外端面に凹部を有し、この凹部の底部近傍に水抜き孔が形成されており、
    前記プーリは、前記水抜き孔よりも前記フレーム側に形成されたフランジ部を有し、さらに前記フランジ部の外径を前記吸入・排出窓の最外径以上に設定し、
    前記凹部は、取り付け状態において天方向を向いていることを特徴とする交流発電機。
  2. 請求項1において、
    前記水抜き孔は、前記プーリの径方向に沿って形成されていることを特徴とする交流発電機。
  3. 請求項2において、
    前記水抜き孔は、径方向外側にいくにしたがって前記フレーム側に傾斜するように形成されていることを特徴とする交流発電機。
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