JP4199057B2 - 通信端末及びコンテンツ受信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する通信端末及びコンテンツ受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットや携帯電話網などの通信ネットワーク上において、動画像や音声などのコンテンツを、コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して、ブロードキャストやマルチキャストを用いて、同時に送信することが検討されている。
【0003】
このようなコンテンツを送受信する場合、IETFにおいて規定されているRTP(Real-time Transport Protocol、非特許文献1参照)が一般的に用いられる。RTPに基づいて生成されるRTPパケットには、シーケンス番号やタイム・スタンプが付加されているため、RTPパケットを受信する通信端末は、受信したRTPパケットを正当な順序及びタイミングで再生することが可能となる。
【0004】
また、RTPを用いた通信では、RTCP(RTP Control Protocol)が付随して用いられる。RTCPには、(1)RTPパケットの送信者(送信装置)から送信されるRTCP送信者レポート、(2)RTPパケットの受信者(受信端末等)から送信されるRTCP受信者レポート、及び(3)RTPパケットの受信者から送信されるRTCP送信元記述パケット、などが規定されている。
【0005】
RTCP送信者レポート(Sender Report)には、上述した動画像や音声などのコンテンツを同期を取りつつ再生するために必要な情報が含まれており、RTPパケットの受信者は、RTCP送信者レポートを参照することにより、受信した動画像や音声などのコンテンツ間の同期を取りつつ再生することができる。
【0006】
一方、RTCP受信者レポート(Receiver Report)には、受信したパケット数や欠落したパケット数などの受信品質を示す情報が含まれており、RTPパケットの送信者は、定期的に通知されるRTCP受信者レポートにより、RTPパケットの受信者の受信品質を確認し、必要に応じ、欠落したパケットの再送などの制御を実行する。
【0007】
また、RTCP送信元記述パケット(SDES: Source Description)は、コンテンツ送信装置と、コンテンツを受信する複数の通信端末とが、ユーザ名や電子メールアドレスなどの情報を定期的に相互に通知するために利用される。RTCP送信元記述パケットを受信者間において相互に通知することにより、当該コンテンツを受信している受信者数を確認することができる。
【0008】
ところで、携帯電話網などの無線通信区間を有するネットワークにおいては、コンテンツ送信装置から、基地局と通信端末(移動通信端末)とを接続する無線リンクを介して、コンテンツが送信される。また、RTP/RTCPを用いて当該コンテンツを受信する場合、RTCP受信者レポートやRTCP送信元記述パケットを、移動通信端末から定期的に送信する必要があるため、移動通信端末と、基地局との間に上り無線リンクが開設されることとなる。
【0009】
図14は、上述したような携帯電話網などのネットワークを介して、移動通信端末が、コンテンツを受信する場合の通信シーケンスの概略を示している。
【0010】
まず、移動通信端末10aは、当該コンテンツを受信するために必要な符号化則などの情報が記述されたセッション情報を、基地局BS1とネットワークNWとを介して、コンテンツ送信装置20から取得する。セッション情報は、SAP(Session Announcement Protocol)を用いて、コンテンツ送信装置から移動通信端末に送信される。もしくは、移動通信端末が、HTTPを用いてコンテンツ送信装置からセッション情報を取得する。また、セッション情報は、例えばSDP(Session Description Protocol)に基づいて記述されたファイルによって提供される。
【0011】
次いで、移動通信端末10aは、基地局BS1に対して、上り無線リンクの開設を要求し、当該開設の要求に応じて、必要なネットワーク資源が確保され、上り無線リンクが設定される。ここで、ネットワーク資源とは、通信コネクションの設定のために確保される基地局装置内のメモリ容量や無線リンクの拡散コードなどのことである。
【0012】
その後、移動通信端末10aは、例えばマルチキャストを用いて、動画像や音声などの情報を含むRTPメディアパケット及びRTCP送信者レポートなどのRTCPパケットをコンテンツ送信装置20から受信し、受信したコンテンツを再生する。さらに、移動通信端末10aは、RTCP受信者レポートなどのRTCPパケットを定期的にコンテンツ送信装置20に送信する。
【0013】
このように、コンテンツの受信中においては、上り無線リンクが継続して設定され、RTCP受信者レポートやRTCP送信元記述パケットを送信するために当該無線リンクが使用される。
【0014】
【非特許文献1】
H. Schulzrinne, S. Casner, R. Frederick and V. Jacobson, “RTP: A Transport Protocol for Real-Time Applications”, IETF RFC 1889, January 1996
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したコンテンツの受信方法では、コンテンツ送信装置から通信端末への方向(下り方向)の通信、すなわちコンテンツの送信に用いられるネットワーク資源については、マルチキャストなどを用いることにより、コンテンツを受信する通信端末数に拘わらず、一定に保つことができるが、通信端末からコンテンツ送信装置への方向(上り方向)の通信、すなわち、RTCPパケットなどの受信者情報を送信するために用いられるネットワーク資源は、コンテンツを受信する通信端末数に比例して増大するという問題があった。
【0016】
さらに、コンテンツ送信装置において、通信端末からの当該コンテンツの受信品質の通知を必要としない場合、例えば、コンテンツ送信装置が、通知された受信品質に基づいてコンテンツの送信方法を制御しない場合や、当該コンテンツを受信している通信端末数の確認が不要な場合においても、通信端末は、受信者情報を送信するため、当該ネットワーク資源が浪費されるといった問題があった。
【0017】
特に、有限な無線周波数帯域を複数の移動通信端末が共用する携帯電話網などのネットワークにおいては、上述したようなコンテンツの送受信を当該ネットワーク上において実現する場合、かかる問題を解決し、効率的にネットワーク資源を利用することが求められていた。
【0018】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する場合において、上り方向の通信に用いられるネットワーク資源を効率的に利用することができる通信端末及びコンテンツ受信方法を提供することをその目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する通信端末であって、前記コンテンツの受信品質を含む受信者情報を通知するために割り当てられた通信帯域を示す通信帯域情報を取得する通信帯域情報取得部と、取得した前記通信帯域情報に基づいて、上り無線リンクを介して前記受信者情報を通知する受信者情報処理部とを備え、前記受信者情報処理部は、前記通信帯域が割り当てられていない場合、前記上り無線リンクを開設しないことを要旨とする。
【0020】
かかる特徴によれば、受信者情報(RTCPパケット)を通知するための通信帯域が割り当てられていない場合、前記受信者情報処理部が、上り無線リンクを開設せず、受信者情報を通知しないため、コンテンツ送信装置が、受信者情報の通知を必要としていない場合などにおいて、基地局装置内のメモリ容量や無線リンクの拡散コードなどのネットワーク資源が浪費されることを回避し、ネットワークを効率的に利用することができる。この結果、同一のネットワーク資源を用いて、より多くの通信端末が、コンテンツを受信することができる。
【0021】
本発明の第1の特徴において、前記受信者情報処理部は、前記通信帯域が所定の値以下の場合、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放することが好ましい。
【0022】
かかる特徴によれば、例えば、受信者情報を通知するための通信帯域が狭小な場合、受信者情報処理部が、受信者情報を通知する都度、上り無線リンクを開設し、当該受信者情報を通知後、上り無線リンクを解放するため、受信者情報の送信のために特定の通信端末によって上り無線リンクが継続して確保されることが回避され、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
【0023】
本発明の第1に特徴において、前記受信者情報処理部は、前記通信帯域情報と前記受信者情報の送信間隔とに基づいて、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放するか否かを決定することが好ましい。
【0024】
かかる特徴によれば、例えば、受信者情報(RTCPパケット)の送信間隔が所定の値より長い場合には、受信者情報処理部が、受信者情報を通知する都度、上り無線リンクを開設し、当該受信者情報を通知後、上り無線リンクを解放するため、受信者情報の送信のために特定の通信端末によって、上り無線リンクが継続して確保されることが回避され、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
【0025】
また、かかる特徴によれば、例えば、受信者情報の送信間隔が所定の値より短い場合には、受信状態通知手段が、コンテンツの受信中に継続して上り無線リンクを設定するため、上り無線リンクの開設と解放との反復による通信端末や基地局などの処理負荷の増大を回避することができる。
【0026】
本発明の第1の特徴において、前記コンテンツを受信している通信端末の数を示す受信端末数情報を取得する受信端末数取得部をさらに備え、前記受信者情報処理部は、前記通信帯域情報と前記受信端末数情報とに基づいて、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放するか否かを決定することが好ましい。
【0027】
かかる特徴によれば、例えば、コンテンツを受信している通信端末の数が所定の数より多い場合には、受信者情報処理部が、受信者情報を通知する都度、上り無線リンクを開設し、当該受信者情報を通知後、上り無線リンクを解放するため、受信者情報の送信のために特定の通信端末によって、上り無線リンクが継続して確保されることが回避され、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
【0028】
本発明の第2の特徴は、コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する通信端末を用いたコンテンツ受信方法であって、前記通信端末が、前記コンテンツの受信品質を含む受信者情報を通知するために割り当てられた通信帯域を示す通信帯域情報を取得するステップと、前記通信端末が、取得した前記通信帯域情報に基づいて、上り無線リンクを介して前記受信者情報を通知するステップとを備え、前記通信端末は、前記通信帯域が割り当てられていない場合、前記上り無線リンクを開設しないことを要旨とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
(通信端末を含むネットワーク構成)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る通信端末を含むネットワーク構成図である。
【0030】
同図に示すように、本実施形態に係る通信端末を構成する移動通信端末10a乃至10dは、基地局BS1乃至BS3と無線リンクを開設して所定の通信を行うことができる、いわゆる携帯電話端末であり、音声通話に加え、映像や音声などのコンテンツを受信・再生する機能を有している。
【0031】
なお、移動通信端末10a乃至10dとして、携帯電話端末に限らず、基地局BS1乃至BS3と無線リンクを開設でき、映像や音声などのコンテンツを受信・再生する機能を有している通信端末であれば、携帯情報端末(PDA)などを用いることもできる。
【0032】
また、本実施形態では、基地局BS1乃至BS3と、映像や音声などのコンテンツを移動通信端末10a乃至10dに送信するコンテンツ送信装置20とが、ネットワークNWによって接続されている。なお、本実施形態では、コンテンツ送信装置20は、ネットワークNWに直接接続されているが、ネットワークNWとインターネットとが接続され、インターネットにコンテンツ送信装置20が接続される構成としてもよい。
【0033】
移動通信端末10a乃至10dは、上述した基地局BS1乃至BS3との間に開設される無線リンクを介して、コンテンツ送信装置20から、移動通信端末10a乃至10dに対して、ブロードキャストやマルチキャストを用いて送信されるコンテンツを受信することができる。
【0034】
(通信端末の構成)
図2は、移動通信端末10aの論理ブロック構成を示す図である。なお、移動通信端末10b乃至10dも同一の論理ブロック構成を有している。
【0035】
移動通信端末10aは、無線送信部111と、無線受信部112と、多重部113と、分離部114と、音声信号処理部115と、セッション情報取得部116と、コンテンツ再生部117と、受信者情報通知処理部118とを有している。
【0036】
無線送信部111は、多重部113から送出されたベースバンド信号を変調し、無線信号として、基地局BS1乃至BS3に対して送信するものである。また、無線受信部112は、基地局BS1乃至BS3から受信した無線信号をベースバンド信号に復調し、復調したベースバンド信号を分離部114に送出するものである。
【0037】
多重部113は、本実施形態では、音声信号処理部115から送出された音声信号と、受信者情報通知処理部118から送出されたRTCP受信者レポートなどの受信者情報とを多重するものである。また、分離部114は、無線受信部112から送出されたベースバンド信号を分離し、分離された信号を音声信号処理部115、セッション情報取得部116またはコンテンツ再生部117に送出するものである。
【0038】
音声信号処理部115は、マイク(不図示)によって取得した移動通信端末10aの利用者の音声信号を所定の符号化則により符号化するとともに、分離部114から送出された信号を復号化し、音声信号としてスピーカ(不図示)から出力するものである。
【0039】
セッション情報取得部116は、映像や音声などのコンテンツを受信するために必要な情報と、RTCP受信者レポートなどの受信者情報を通知するために割り当てられた通信帯域を示す通信帯域情報とが含まれているセッション情報を取得するものであり、本実施形態では、通信帯域情報取得部を構成する。
【0040】
具体的には、セッション情報取得部116は、分離部114から送出された信号から、図7に示すようなセッション情報ファイルを取得する。当該セッション情報ファイルは、SAP(Session Announcement Protocol)を用いて、コンテンツ送信装置20から移動通信端末10a乃至10dに対して送信される。あるいは、移動通信端末10aが、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて、例えばコンテンツ送信装置20上に公開されているセッション情報ファイルを取得してもよい。
【0041】
また、当該セッション情報は、本実施形態では、SDP(Session Description Protocol)にしたがって記述され、“b=RR:0”(図7の下線部)という情報により、RTCP受信者レポート及びRTCP送信元記述パケットの送信に使用できる通信帯域(伝送速度)が、0bit/秒(以下、bps)であることを示している。なお、図7に示すセッション情報ファイルの内容の詳細については、後述する。
【0042】
コンテンツ再生部117は、分離部114から送出された映像や音声の情報を含む信号を受信するとともに、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報に示されている符号化則に基づいて復号化し、映像や音声などの信号をディスプレイやスピーカ(不図示)を用いて再生するものである。
【0043】
具体的には、コンテンツ再生部117は、コンテンツ送信装置20から送信されたRTP(Real-time Transport Protocol)メディアパケット及びRTCP(RTP Control Protocol)パケットに基づいて、映像や音声などのコンテンツを同期を取りつつ再生する。
【0044】
受信者情報通知処理部118は、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報に含まれている通信帯域情報に基づいて、上り無線リンクを介して受信者情報を通知するものである。
【0045】
また、受信者情報通知処理部118は、受信者情報を通知するために使用することのできる通信帯域が割り当てられていない場合、上り無線リンクを開設せず、受信者情報を通知しないように動作することができる。
【0046】
さらに、受信者情報通知処理部118は、受信者情報を通知するために割り当てられた通信帯域が所定の値以下の場合、受信者情報を通知後、上り無線リンクを解放することができる。
【0047】
具体的には、本実施形態に係る受信者情報通知処理部118は、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報に含まれている通信帯域情報の値が、0bpsの場合、上り無線リンクを開設せず、RTCPパケット(RTCP受信者レポート及びRTCP送信元記述パケット)を送信しないように動作する。
【0048】
また、受信者情報通知処理部118は、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報に示されている通信帯域情報の値が、0bpsより大きく、所定の値以下である場合、RTCPパケットの送信の都度、上り無線リンクを開設し、当該RTCPパケットの送信を完了次第、上り無線リンクを解放する。
【0049】
なお、所定の値は、移動通信端末10a乃至10dが、RTCPパケットを送信するために使用できるネットワーク資源、例えば、基地局装置内のメモリ容量、無線リンクの拡散コードなどに応じて、任意を値を設定することができる。
【0050】
さらに、受信者情報通知処理部118は、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報に示されている通信帯域情報の値が、所定の値より大きい場合、コンテンツの受信中に継続して上り無線リンクを設定し、RTCPパケットを送信する。
【0051】
(通信端末を用いたコンテンツ受信方法)
次に、上述した第1の実施形態に係る通信端末を用いたコンテンツ受信方法について説明する。
【0052】
図3は、本実施形態に係るコンテンツの受信方法を示すフローチャートである。まず、本実施形態に係る移動通信端末10aは、移動通信端末10aの利用者によって指定された所望のコンテンツに基づいて、当該所望のコンテンツと対応付けられたセッション情報ファイルをコンテンツ送信装置20から取得する(S11)。上述したように、セッション情報ファイルは、SAPやHTTPを用いて取得することができる。なお、HTTPを用いる場合、移動通信端末10aは、上り無線リンクを開設してセッション情報ファイルを取得する必要がある。かかる場合、移動通信端末10aは、セッション情報ファイルを取得次第、上り無線リンクを解放してもよい。
【0053】
ここで、図7は、SDPに基づいて記述されたセッション情報ファイルの一例を示している。同図に示すように、セッション情報ファイルには、セッションのタイトル名、関連URL、連絡先電話番号、使用される符号化則などの情報が記述されている。同図の例では、ITU-T H.263に規定される符号化則で符号化された動画像(ビデオ)と、AMR(Adaptive Multi-Rate)で符号化された音声(オーディオ)とにより構成されるコンテンツであることを示している。
【0054】
さらに、同図に示すセッション情報ファイルには、上述したように、“b=RR:0”(下線部)と記述された通信帯域情報が含まれている。“b=RR:0”は、当該コンテンツを受信する移動通信端末からコンテンツ送信装置20に送信する受信者情報、すなわちRTCPパケットの送信に使用できる通信帯域が、0bpsであることを示している。
【0055】
次いで、移動通信端末10aは、取得したセッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報の値を確認する(S12)。ここで、通信帯域情報の値が、0bpsの場合、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信処理”(S13)を実行する。
【0056】
図4は、ステップS13の“コンテンツ受信処理”の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、移動通信端末10aは、コンテンツ送信装置20からRTPメディアパケット及びRTCPパケット(RTCP送信者レポート)を受信(S101)し、ビデオ及びオーディオコンテンツを同期を取りつつ再生する。さらに、移動通信端末10aは、コンテンツの受信が終了するまで、RTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信を繰り返す(S102のNO)。一方、当該コンテンツの受信が終了した場合(S102のYES)、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信処理”から復帰し、コンテンツの受信が完了する。
【0057】
ここで、図8は、ステップS11乃至S13の処理を実行した場合における通信シーケンスの概略を示している。同図に示すように、移動通信端末10aは、セッション情報を取得後、当該セッション情報に基づいて、RTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信するが、上り無線リンクを開設せず、RTCPパケット(RTCP受信者レポート及びRTCP送信元記述パケット)を送信しない。したがって、図14に示した従来のコンテンツ受信時の通信シーケンスと異なり、移動通信端末10aは、上り無線リンクを開設することなく、コンテンツを受信することができる。
【0058】
また、ステップS12において、セッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報の値が、所定の値(Xbps)より大きい場合、あるいは通信帯域情報がセッション情報ファイルに含まれていない場合、移動通信端末10aは、基地局BS1と上り無線リンクを開設する(S14)。次いで、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”(S15)を実行する。
【0059】
図5は、ステップS15の“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、移動通信端末10aは、コンテンツ送信装置20からRTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信(S201)し、ビデオ及びオーディオコンテンツを同期を取りつつ再生する。次いで、RTCPパケットを送信する必要がある場合(S202のYES)、移動通信端末10aは、ステップS14において開設した上り無線リンクを用いて、当該RTCPパケットをコンテンツ送信装置20に送信する(S203)。
【0060】
さらに、移動通信端末10aは、ステップS201乃至ステップS203の処理を、コンテンツの受信が終了するまで繰り返す(S204のNO)。一方、当該コンテンツの受信が終了した場合(S204のYES)、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”から復帰する。次いで、移動通信端末10aは、ステップS14において開設した上り無線リンクを解放(S16)し、コンテンツの受信が完了する。
【0061】
なお、移動通信端末10aがステップS11乃至S16の処理を実行した場合における通信シーケンスは、図14に示した従来のコンテンツ受信時の通信シーケンスと同様である。
【0062】
また、ステップS12において、セッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報の値が、0bpsより大きく、所定の値(Xbps)以下の場合(0bps<伝送速度≦Xbps)、移動通信端末10aは、RTCPパケットの送信時に、上り無線リンクを随時開設する“コンテンツ受信・RTCPパケット送信”処理を実行する(S17)。
【0063】
図6は、ステップS17の“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、移動通信端末10aは、コンテンツ送信装置20からRTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信(S301)し、ビデオ及びオーディオコンテンツを同期を取りつつ再生する。次いで、RTCPパケットを送信する必要がある場合(S302のYES)、移動通信端末10aは、基地局BS1と上り無線リンクを開設する(S303)。
【0064】
次いで、移動通信端末10aは、RTCPパケットをコンテンツ送信装置20に送信(S304)し、当該RTCPパケットの送信が完了次第、ステップS303において開設した上り無線リンクを解放する(S305)。
【0065】
さらに、移動通信端末10aは、ステップS301乃至ステップS305の処理を、コンテンツの受信が終了するまで繰り返す(S306のNO)。一方、当該コンテンツの受信が終了した場合(S306のYES)、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”から復帰し、コンテンツの受信が完了する。
【0066】
ここで、図9は、ステップS11、S12及びS17の処理を実行した場合における通信シーケンスの概略を示している。同図に示すように、移動通信端末10aは、セッション情報を取得後、当該セッション情報に基づいて、RTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信し、RTCPパケットの送信が必要な場合、上り無線リンクを開設する。
【0067】
その後、移動通信端末10aは、開設した上り無線リンクを用いて、RTCPパケットを送信し、当該RTCPパケットの送信を完了次第、上り無線リンクを解放する。さらに、移動通信端末10aは、RTPメディアパケット及びRTCPパケットを引き続き受信する。
【0068】
したがって、移動通信端末10aは、RTCPパケットの送信時のみ、セッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報に基づいてネットワーク資源を確保し、当該RTCPパケットを送信することができる。
【0069】
なお、本実施形態では、RTCP受信者レポートなどの受信者情報を送信するために割り当てられた通信帯域を示す通信帯域情報を、SDPに基づいて記述されたセッション情報ファイルに含める形態として説明したが、当該通信帯域情報は、別個の情報として、移動通信端末10a乃至10dに提供してもよい。
【0070】
また、本実施形態では、SDPをセッション情報ファイルの記述方式として用いるとともに、RTPとRTCPとを映像や音声などのコンテンツの伝送プロトコルならびに制御プロトコルとしてそれぞれ用いる形態を説明したが、本発明は、当該プロトコルを用いる実施形態に限定されるものではなく、当該プロトコルと同様の機能を有するプロトコルを用いる場合にも勿論適用することができる。
【0071】
(通信端末及びコンテンツ受信方法による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る通信端末及びコンテンツ受信方法によれば、RTCPパケットを送信するための通信帯域が割り当てられていない場合、受信者情報通知処理部118が、上り無線リンクを開設せず、RTCPパケットを送信しないため、コンテンツ送信装置20が、RTCPパケットによる受信品質の通知を必要としていない場合などにおいて、基地局BS1などの装置内のメモリ容量や無線リンクの拡散コードなどのネットワーク資源が浪費されることを回避し、ネットワークを効率的に利用することができる。この結果、同一のネットワーク資源を用いて、より多くの通信端末が、コンテンツを受信することができる。
【0072】
また、本実施形態によれば、RTCPパケットを送信するための通信帯域が狭小な場合、受信者情報通知処理部118が、RTCPパケットを送信する都度、上り無線リンクを開設し、当該RTCPパケットを送信後、上り無線リンクを解放するため、RTCPパケットの送信のために特定の移動通信端末によって上り無線リンクが継続して確保されることが回避され、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
【0073】
[第2実施形態]
(通信端末の構成)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る通信端末を構成する移動通信端末10aの論理ブロック構成を示す図である。なお、図2に示した本発明の第1の実施形態に係る移動通信端末10aと同様の機能を有するブロックについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態に係る移動通信端末10aも、図1に示したネットワーク構成と同様のネットワーク構成において用いられる。
【0074】
本実施形態に係る移動通信端末10aは、コンテンツ送信装置20から送信されたコンテンツを受信している通信端末の数を示す受信端末数情報を取得する受信端末数情報取得部119をさらに有している。
【0075】
具体的には、受信端末数情報取得部119は、コンテンツ送信装置20から送信された同一のコンテンツを受信している他の移動通信端末、例えば、移動通信端末10b乃至10dから定期的にマルチキャストを用いて送信されるRTCP送信元記述パケットに基づいて、受信端末数を特定することができる。また、受信端末数情報取得部119は、コンテンツ送信装置20から送信されるRTCPパケットの中で明示的に記述される受信端末数情報により、受信端末数情報を取得してもよい。
【0076】
また、本実施形態に係る受信者情報通知処理部118は、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報と、受信端末数情報取得部119によって取得された受信端末数情報とに基づいて、RTCP受信者レポートなどの受信者情報をコンテンツ送信装置20に通知後、上り無線リンクを解放するか否かを決定することができる。
【0077】
さらに、本実施形態に係る受信者情報通知処理部118は、セッション情報取得部116によって取得されたセッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報と、受信者情報の送信間隔とに基づいて、受信者情報をコンテンツ送信装置20に通知後、上り無線リンクを解放するか否かを決定することができる。
【0078】
具体的には、受信者情報通知処理部118は、通信帯域情報が示す受信者情報の通知のための通信帯域(BWall)の値を、取得した受信端末数(Nrt)で除算(BWall/Nrt)し、移動通信端末10aが受信者情報の通知のために使用できる通信帯域(BW10a)を計算する。
【0079】
さらに、受信者情報通知処理部118は、計算した当該通信帯域(BW10a)を、コンテンツ再生部117が受信したRTPメディアパケットの受信品質に基づいて生成するRTCPパケットのパケット長、すなわちビット数(Lrtcp)で除算(BW10a/Lrtcp)し、当該RTCPパケットの送信間隔(Int)を計算する。
【0080】
なお、セッション情報ファイルに通信帯域情報が含まれていない場合、受信者情報通知処理部118は、例えば、RTPの仕様にしたがって、コンテンツ再生部117が受信するRTPメディアパケット数の3.75%に相当する通信帯域を、受信者情報を通知するための通信帯域として、上述した計算を行ってもよい。また、3.75%は、一例であり、受信者情報を通知するために割り当て可能な通信帯域、すなわちネットワーク資源に応じて、適切な値を設定すればよい。
【0081】
さらに、受信者情報通知処理部118は、計算した送信間隔(Int)と、所定の閾値(Y)とを比較する。ここで、例えば、閾値(Y)が、5分と設定されているとする。送信間隔(Int)が、閾値(Y)以下の場合、5分以下の送信間隔でRTCPパケットが送信されることから、受信者情報通知処理部118は、上り無線リンクを継続して設定し、コンテンツ送信装置20からRTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信すると同時に、コンテンツ送信装置20に対して、RTCP受信者レポートなどのRTCPパケットの送信を開始する。
【0082】
一方、送信間隔(Int)が、閾値(Y)より長いの場合、5分より長い送信間隔でRTCPパケットが送信されることから、受信者情報通知処理部118は、RTCPパケットの送信の都度、上り無線リンクを開設し、当該RTCPパケットの送信を完了次第、上り無線リンクを解放する。
【0083】
(通信端末を用いたコンテンツ受信方法)
次に、上述した第2の実施形態に係る通信端末を用いたコンテンツ受信方法について説明する。
【0084】
図11は、本実施形態に係るコンテンツの受信方法を示すフローチャートである。まず、本実施形態に係る移動通信端末10aは、第1の実施形態と同様に、セッション情報ファイルをコンテンツ送信装置20から取得する(S21)。
【0085】
次いで、移動通信端末10aは、取得したセッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報の値を確認する(S22)。ここで、通信帯域情報の値が、0bpsの場合、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信処理”(S23)を実行する。
【0086】
ステップS23の“コンテンツ受信処理”では、第1の実施形態と同様に図4に示したステップが実行される。すなわち、移動通信端末10aは、RTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信するが、上り無線リンクを開設せず、RTCPパケット(RTCP受信者レポート及びRTCP送信元記述パケット)を送信しない。
【0087】
また、ステップS22において、セッション情報ファイルに含まれている通信帯域情報の値が、0bpsより大きい場合、あるいは通信帯域情報がセッション情報ファイルに含まれていない場合、移動通信端末10aは、同一のコンテンツを受信している受信端末数を取得する(S24)。なお、通信帯域情報がセッション情報ファイルに含まれていない場合、上述したRTPメディアパケット数の3.75%に相当する通信帯域を用いてもよい。また、受信端末数は、上述したように、同一のコンテンツを受信している移動通信端末から送信されるRTCP送信元記述パケット、またはコンテンツ送信装置20から送信されるRTCPパケットの中で明示的に記述される受信端末数情報により、取得することができる。
【0088】
さらに、移動通信端末10aは、RTCPパケットの送信間隔(Int)を計算する(S25)。
【0089】
次いで、移動通信端末10aは、ステップS25において計算した送信間隔(Int)の値を確認する(S26)。ここで、所定の閾値(Y)以下の場合、移動通信端末10aは、上り無線リンクを開設(S27)し、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”を実行する(S28)。
【0090】
図12は、ステップS28の“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、移動通信端末10aは、コンテンツ送信装置20からRTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信(S401)し、ビデオ及びオーディオコンテンツを同期を取りつつ再生する。次いで、RTCPパケットを送信する必要がある場合(S402のYES)、移動通信端末10aは、ステップS27において開設した上り無線リンクを用いて、当該RTCPパケットをコンテンツ送信装置20に送信する(S403)。
【0091】
さらに、同一のコンテンツを受信している受信端末数に変動があった場合(S404のYES)、移動通信端末10aは、RTCPパケットの送信間隔(Int)を再計算する(S405)。なお、受信端末数が変動したことは、上述した同一のコンテンツを受信している移動通信端末から送信されるRTCP送信元記述パケットまたはコンテンツ送信装置20から送信されるRTCPパケットの中で明示的に記述される受信端末数情報を監視することにより、検出することができる。
【0092】
次いで、移動通信端末10aは、ステップS405において計算した送信間隔(Int)の値を確認する(S406)。ここで、送信間隔(Int)が所定の閾値(Y’)以下の場合、または受信端末数に変動がない場合(S404のNO)、移動通信端末10aは、ステップS401乃至S406の処理をコンテンツの受信が終了するまで繰り返す(S408のNO)。また、当該コンテンツの受信が完了した場合(S408のYES)、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”から復帰する。次いで、移動通信端末10aは、ステップS27において開設した上り無線リンクを解放(S29)し、コンテンツの受信が完了する。
【0093】
一方、ステップS405において計算した送信間隔(Int)が、所定の閾値(Y’)より大きい場合、移動通信端末10aは、上り無線リンクを解放する(S407)。すなわち、送信間隔(Int)が所定の閾値(Y’)より長くなった場合、移動通信端末10aは、上り無線リンクを解放し、RTCPパケットの送信時に、上り無線リンクを随時開設する“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”(S30)に移行する。
【0094】
また、ステップS26において、計算した送信間隔(Int)が所定の閾値(Y)より大きい場合、移動通信端末10aは、RTCPパケットの送信時に、上り無線リンクを随時開設する“コンテンツ受信・RTCPパケット送信”処理を実行する(S30)。
【0095】
図13は、ステップS30の“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、移動通信端末10aは、コンテンツ送信装置20からRTPメディアパケット及びRTCPパケットを受信(S501)し、ビデオ及びオーディオコンテンツを同期を取りつつ再生する。次いで、RTCPパケットを送信する必要がある場合(S502のYES)、移動通信端末10aは、基地局BS1と上り無線リンクを開設する(S503)。
【0096】
次いで、移動通信端末10aは、RTCP受信者レポートまたはRTCP送信元記述パケットをコンテンツ送信装置20に送信(S504)し、当該RTCPパケットの送信が完了次第、ステップS503において開設した上り無線リンクを解放する(S505)。
【0097】
さらに、同一のコンテンツを受信している受信端末数に変動があった場合(S506のYES)、移動通信端末10aは、RTCPパケットの送信間隔(Int)を再計算する(S507)。
【0098】
次いで、移動通信端末10aは、ステップS507において計算した送信間隔(Int)の値を確認する(S508)。ここで、送信間隔(Int)が所定の閾値(Y’)より大きい場合、または受信端末数に変動がない場合(S506のNO)、移動通信端末10aは、ステップS501乃至S508の処理をコンテンツの受信が終了するまで繰り返す(S509のNO)。また、当該コンテンツの受信が完了した場合(S509のYES)、移動通信端末10aは、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”から復帰し、コンテンツの受信が完了する。
【0099】
一方、ステップS508において計算した送信間隔(Int)が、所定の閾値(Y’)以下の場合、すなわち、送信間隔(Int)が所定の閾値(Y’)より短くなった場合、移動通信端末10aは、上り無線リンクを開設(S27)し、“コンテンツ受信・RTCPパケット送信処理”(S28)に移行する。
【0100】
なお、本実施形態では、移動通信端末10aが、受信端末数情報を取得後、上り無線リンクを継続して設定するか否かを決定する形態について説明したが、受信端末数情報の取得に時間を要する場合などには、まず、移動通信端末10aが、上り無線リンクを開設し、受信端末数情報を取得後に、上り無線リンクを継続して設定するか否かを決定する形態とすることもできる。
【0101】
また、本実施形態では、受信端末数が変動するごとに、RTCPパケットの送信間隔(Int)の再計算を行う形態について説明したが、送信間隔(Int)と通信帯域とに基づいて、所定の閾値(Y及びY’)となる受信端末数を予め決定しておき、当該受信端末数に応じて、該当する動作を移動通信端末10aに選択させるようにすることもできる。
【0102】
(通信端末及びコンテンツ受信方法による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る通信端末及びコンテンツ受信方法によれば、RTCPパケットのサイズ(パケット長)が所定の値より小さい場合、受信者情報通知処理部118が、RTCPパケットを通知する都度、上り無線リンクを開設し、当該RTCPパケットを通知後、上り無線リンクを解放するため、RTCPパケットの送信のために特定の移動通信端末によって上り無線リンクが継続して確保されることが回避され、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
【0103】
また、本実施形態によれば、RTCPパケットのサイズが所定の値より大きい場合、受信者情報通知処理部118が、コンテンツの受信中に継続して上り無線リンクを設定するため、上り無線リンクの開設と解放とが繰り返されることによる移動通信端末10aや基地局BS1などの処理負荷の増大を回避することができる。
【0104】
さらに、本実施形態によれば、同一のコンテンツを受信している移動通信端末の数が所定の数より多い場合、受信者情報通知処理部118が、RTCPパケットを送信する都度、上り無線リンクを開設し、当該RTCPパケットを送信後、上り無線リンクを解放するため、RTCPパケットの送信のために特定の移動通信端末によって上り無線リンクが継続して確保されることが回避され、ネットワーク資源を効率的に利用することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する場合において、上り方向の通信に用いられるネットワーク資源を効率的に利用することができる通信端末及びコンテンツ受信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る通信端末を含むネットワーク構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る通信端末の論理ブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る通信帯域情報を含むセッション情報ファイルの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るコンテンツ受信時の通信シーケンスを示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るコンテンツ受信時の通信シーケンスを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る通信端末の論理ブロック構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ受信方法を示すフローチャートである。
【図14】従来のコンテンツ受信時の通信シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c,10d…移動通信端末、20…コンテンツ送信装置、111…無線送信部、112…無線受信部、113…多重部、114…分離部、115…音声信号処理部、116…セッション情報取得部、117…コンテンツ再生部、118…受信者情報通知処理部、119…受信端末数情報取得部、BS1,BS2,BS3…基地局、NW…ネットワーク

Claims (4)

  1. コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する通信端末であって、
    前記コンテンツの受信品質を含む受信者情報を通知するために割り当てられた通信帯域を示す通信帯域情報を取得する通信帯域情報取得部と、
    取得した前記通信帯域情報に基づいて、上り無線リンクを介して前記受信者情報を通知する受信者情報処理部と
    を備え、
    前記受信者情報処理部は、前記通信帯域が所定の値以下の場合、前記受信者情報を通知する都度、前記上り無線リンクを開設し、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放することを特徴とする通信端末。
  2. 前記受信者情報処理部は、前記通信帯域情報と前記受信者情報の送信間隔とに基づいて、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放するか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記コンテンツを受信している通信端末の数を示す受信端末数情報を取得する受信端末数取得部をさらに備え、
    前記受信者情報処理部は、前記通信帯域情報と前記受信端末数情報とに基づいて、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放するか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  4. コンテンツ送信装置から複数の通信端末に対して送信されたコンテンツを受信する通信端末を用いたコンテンツ受信方法であって、
    前記通信端末が、前記コンテンツの受信品質を含む受信者情報を通知するために割り当てられた通信帯域を示す通信帯域情報を取得するステップと、
    前記通信端末が、取得した前記通信帯域情報に基づいて、上り無線リンクを介して前記受信者情報を通知するステップと
    を備え、
    前記通信端末は、前記通信帯域が所定の値以下の場合、前記受信者情報を通知する都度、前記上り無線リンクを開設し、前記受信者情報を通知後、前記上り無線リンクを解放することを特徴とするコンテンツ受信方法。
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