JP4198441B2 - 交流励磁形発電電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交流励磁形発電電動機の制御装置、特に電力系統における周波数変動を迅速に抑制できる交流励磁形発電電動機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力系統に接続し発電を行っている発電機の発電量が、電力系統を介して負荷で消費される電力量より多い場合に、発電機の発電電力の余剰分が発電機の加速エネルギーとして作用するので、この分発電機速度が上昇し交流周波数が上昇する。逆に、発電量が不足する場合には不足分が発電機の減速エネルギーとして作用するので、この分発電機速度が下降し、交流周波数が低下する。
【0003】
電力の供給源と需要端の中間においてこれら交流周波数の変動からエネルギーの需給バランスの変動を検出し、過不足分を一時的に発電電動機の慣性エネルギーに変換することにより、発電電力変動や負荷変動による電力動揺を抑制する方法が知られている。もちろん、これらの方法は、長時間の有効電力を吸収または放出するのではなく、数秒程度の短時間の周期で有効電力の吸収放出を繰り返すことにより上記のような変動を抑制しようとするものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−295097号公報(第3頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の交流励磁形発電電動機の制御装置おいて、利用可能な交流励磁形発電電動機の回転エネルギーを最大限に活用して、電力系統の周波数変動を迅速に抑制できるものが望まれていた。また、電力系統の周波数変動を抑制するに当たり、交流励磁形発電電動機の回転数が許容範囲を逸脱して上昇しすぎたり、減少しすぎたりすることを防止しなければならない。なお、発電機を制御するための条件を電力系統側で検出する場合、特に発電機の制御装置と電力系統との距離が数キロメートルと遠い場合、信号の伝送遅れ、信号品質の低下、建設費の増加などの問題点があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解決して、電力系統の周波数変動を迅速に抑制でき、また交流励磁形発電電動機の運転許容範囲を逸脱して運転されないように制御できる交流励磁形発電電動機の制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る交流励磁形発電電動機の制御装置は、固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、交流励磁形発電電動機の運転可能な回転数の上限値と下限値と回転数とに基づいて回転数から交流励磁形発電電動機の運転可能回転数の上限値又は下限値まで加減速することにより交流励磁形発電電動機が吸収又は放出可能な回転エネルギーを求める手段と、周波数が所定の周波数を超えると電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の有効電力を低下させ吸収可能な回転エネルギーを限度に電力系統の余剰電力を交流励磁形発電電動機に回転エネルギーとして吸収させ、周波数が所定の周波数より低い別の所定の周波数を下回ると電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の有効電力を増加させ放出可能な回転エネルギーを限度に交流励磁形発電電動機の回転エネルギーを放出させて電力系統の不足電力を補うように交流励磁形発電電動機の有効電力を制御することにより電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段とを備えたものである。
【0008】
そして、固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数の変動に応じて交流励磁形発電電動機の運転可能な回転数の上限値又は下限値になるように電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の回転数を制御することにより電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段とを備えたものである。
【0009】
さらに、固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と回転数からすべり周波数を求める手段と、交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数の変動に応じてすべり周波数が交流励磁形発電電動機の回転子の励磁可能な励磁周波数の上限値又は下限値になるように電力変換器の出力周波数を制御することにより電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段とを備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の一形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図、図2は図1の加減速抑制信号発生器の構成図である。図1において、交流励磁形発電電動機1は、発電機母線25及び昇圧変圧器2を介して電力系統3に接続されている。可変周波数の電力変換器4は、励磁変圧器5を介して発電機母線25に接続され、電力の供給を受ける。
【0011】
変換器制御装置6は、計器用変流器(CT)23にて変流された交流励磁形発電電動機1の回転子の電流、後述の位相及び回転数検出器7、d軸制御装置11、q軸制御装置15から入力された各信号に基づき、電力変換器4を制御する。変換器制御装置6は、すべり周波数制御器6aを有する。すべり周波数制御器6aは、交流励磁形発電電動機1のすべり周波数fsを検出し、電力変換器4の出力周波数feがこのすべり周波数fsと等しくなるよう制御する。
【0012】
位相及び回転数検出器7は、交流励磁形発電電動機1の回転子の回転位相及び回転数Nを検出する。電圧検出器8は、計器用変圧器(PT)22を介して交流励磁形発電電動機1(発電機母線25)の固定子電圧Vgを検出する。制御目標電圧設定器9は、固定子電圧の制御目標電圧V0を設定する。電圧偏差検出器10は、制御目標電圧設定器9にて設定された制御目標電圧V0と電圧検出器8にて検出される固定子電圧Vgとの偏差ΔVを検出する。d軸制御装置11は、電圧偏差検出器10にて検出された偏差ΔVに基づき変換器制御装置6へd軸成分の制御指令値を与える。
【0013】
有効電力検出器12は、PT22にて変圧された交流励磁形発電電動機1の固定子電圧と計器用変流器(CT)21にて変流された交流励磁形発電電動機1の固定子の電流とに基づき、交流励磁形発電電動機1の固定子の有効電力Pgを検出する。なお、CT21及びPT22は、その製作費を安価にするとともに、検出した信号の伝送距離を短くするために、昇圧変圧器2の低圧側である発電機母線25であってかつ交流励磁形発電電動機1の近くに設けられている。
【0014】
制御目標有効電力設定器13は、制御目標有効電力P0を設定する。電力偏差検出器14は、制御目標有効電力設定器13にて設定された制御目標有効電力P0と有効電力検出器12にて検出される有効電力Pgとの偏差ΔPを検出する。q軸制御装置15は、電力偏差検出器14にて検出された偏差ΔPに基づき変換器制御装置6へq軸成分の制御指令値を与える。周波数検出器30は、PT22を介して交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgを検出する。
【0015】
加減速抑制信号発生器33は、図2に示すように、加減速発生時抑制指令信号発信手段33a、上下限回転数設定手段33b、利用可能回転エネルギー計算手段33c、制御継続時間設定手段33e、有効電力値計算手段33f及び周波数変動抑制手段としての抑制信号生成手段33gを有する。この加減速抑制信号発生器33は、電力系統の加減速を検出して、電力系統の周波数変動の抑制を行う抑制信号S6を発生する。
【0016】
次に動作について説明する。交流励磁形発電電動機1の場合、設備の経済性などの点から回転子の交流励磁の周波数範囲、つまり交流励磁形発電電動機1の運転可能回転数範囲が制限されている場合がある。運転可能回転数範囲が制限されている場合に一律の加速抑制信号あるいは減速抑制信号を加えると、この運転可能回転数範囲から逸脱した運転域に入り込む可能性がある。
【0017】
加減速抑制信号発生器33は、交流励磁形発電電動機1が許容される最大限の範囲で、電力系統3における過剰な有効電力をその回転エネルギーとして吸収し、あるいは不足する有効電力をその回転エネルギーから放出するように交流励磁形発電電動機1を制御する。これにより、電力系統3の周波数変動を迅速に抑制するとともに、交流励磁形発電電動機1が運転可能回転数範囲から逸脱した運転域に入り込むのを防止する。以下、詳細に動作を説明する。
【0018】
図2において、加減速発生時抑制指令信号発信手段33aは、電力系統3すなわち交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fζを超える(fg>fζ)まで加速されたとき、あるいは周波数fgが別の所定の周波数fη(但し、fη<fζ)を下回る(fg<fη)まで減速されたとき、加減速抑制指令信号S2を発信する。
【0019】
利用可能回転エネルギー計算手段33cは、加減速発生時抑制指令信号発信手段33aから加減速抑制指令信号S2を受信すると、次のようにして利用可能回転エネルギーを計算する。
以下では、交流励磁形発電電動機1の回転数を増加させることにより、余剰電力を吸収する場合について説明する。
【0020】
回転数Nにて回転している回転子が持っている回転エネルギーE1は、交流励磁形発電電動機1の慣性能率をI(kg・m)とすると、
E1=I・(2π・N/60)・(2π・N/60)/2
=2・I・π・π(N・N/3600) (W・秒)
(1)
にて求められる。従って、運転可能回転数の上限値をNmaxとすると、回転数がNからNmaxまで変化するときの回転エネルギーΔEは、式(2)にて求まる。
ΔE=2・I・π・π(N・N−Nmax・Nmax)/3600 (W・秒)
(2)
【0021】
回転エネルギーΔEはW・秒の単位であり、シミュレーション計算などにより決定した加速抑制の制御継続時間をtとすると、このときの有効電力の可能制御量ΔPcは、
ΔPc=ΔE/t (3)
で求まる。有効電力値計算手段33fは、制御継続時間設定手段33eに予め設定された上記制御継続時間tと、上記ΔEとから、上記(3)式に基づきΔPcを計算する。
これに基づき、抑制信号生成手段33gにて生成される抑制信号S6を、このΔPc、tの関数による図2の抑制信号生成手段33gの枠内に示すような、一定時間tの間有効電力をΔPだけ減少させる信号とすることにより、交流励磁形発電電動機1を過度に制御することなく運転許容限度内での電力系統の周波数変動抑制制御を実現できる。
【0022】
具体的には、図1に示すように抑制信号S6を電力偏差検出器14に加算することにより、有効電力を低下させる方向に制御し電力系統の加速を抑制する。つまり、電力系統が加速されるのは発電量>負荷(需要)量の状態であるので、発生有効電力を少なくし、交流励磁形発電電動機1の回転エネルギーとして吸収させることにより、電力系統の周波数の上昇を抑制することができる。
【0023】
加減速発生時抑制指令信号発信手段33aは、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fζを超えると、加減速抑制指令信号S2を発する。加減速抑制指令信号S2を受けた後、利用可能回転エネルギー計算手段33c、有効電力値計算手段33f、抑制信号生成手段33gは上述のように動作し、抑制信号S6を発信する。
【0024】
なお、電力系統が減速した場合の制御も、固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fηを下回ったことを検出すること、交流励磁形発電電動機1の回転数がNminを下回らないようにしながら、最速にて交流励磁形発電電動機1の回転エネルギーを放出させ有効電力Pgを増加させる方向に制御する以外は上述した電力系統が加速した場合の制御と同様である。
また、上記はq軸制御として有効電力を制御している例を示したが、q軸制御として回転数あるいはすべりを制御している場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0025】
なお、応答時間を短縮するために、利用可能回転エネルギー計算手段33cや有効電力値計算手段33fの代わりに、例えば利用可能な回転エネルギーを求める手段としての有効電力値記憶手段を設け、この有効電力値記憶手段に回転数に対応させて予め算出しておいた利用可能回転エネルギーΔE及び可能制御量ΔPcをテーブルとして記憶させておき、加減速抑制指令信号S2が発せられたとき、当該テーブルを参照して回転数Nに対応した可能制御量ΔPcを読み出すようにすることもできる。
【0026】
以上のように、この実施の形態によれば、利用可能な回転エネルギーを求め、電力系統の周波数が変動したとき、利用可能な回転エネルギーと予め定められた抑制継続時間とから求めた交流励磁形発電電動機の有効電力の可能制御量だけ交流励磁形発電電動機の有効電力を増減して、すなわち利用可能な回転エネルギーに応じて交流励磁形発電電動機の有効電力を制御することにより、利用可能な回転エネルギーを最大限に活用して電力系統の周波数変動を迅速に抑制することができる。
【0027】
また、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧Vg、周波数fg、電流Jg、電力Pgなどの交流励磁形発電電動機の諸量の情報に基づいて、交流励磁形発電電動機の有効電力を制御することができる。従って、交流励磁形発電電動機の制御装置と電力系統との距離が遠い場合でも、信号の伝送遅れ、信号品質の低下、建設費の増加などを防止できる。
【0028】
実施の形態2.
図3及び図4はこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図3は交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図、図4は図3の加減速抑制信号発生器の構成図である。この実施の形態においては、図3のように加減速抑制信号発生器133を設けている。加減速抑制信号発生器133は、図4に示すように制御継続時間計算手段133e、制御可能有効電力値計算手段133f及び周波数変動抑制手段としての抑制信号生成手段133gを有する。その他の構成については、図1及び図2に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0029】
交流励磁形発電電動機1は、固定子の電流容量、回転子の電流容量あるいは制御装置、電力変換器の性能から運転可能な有効電力の範囲が決まっている。この運転可能な有効電力の最大値をPmax、最小値をPmin、そのときの運転有効電力をPaとすると、利用可能な有効電力値は、(Pmax−Pa)、あるいは(Pmin−Pa)となる。制御可能有効電力値計算手段133fが、この(Pmax−Pa)、あるいは(Pmin−Pa)を求める。これをΔPmaとする。
【0030】
次に、制御継続時間計算手段133eが、このΔPmaと上記(2)式に示した利用可能な回転エネルギーΔEとから制御継続時間t1を次のようにして求める。
t1=ΔE/ΔPma (4)
抑制信号生成手段133gは、抑制信号S7をこのΔPma、t1の関数による図4の抑制信号生成手段133gの枠内に示すような、一定時間t1の間有効電力をΔPmaだけ減少させる信号とすることにより、交流励磁形発電電動機1を過度に制御することなく許容運転限度内での加減速抑制制御を行い、電力系統の周波数変動を抑制する。
【0031】
なお、利用可能な有効電力は、必要に応じ、定常的な運転に対する定格値、時間の関数として表される過渡的な限界値のどちらを適用してもよい。
また、図示していないが、電力系統の加減速抑制制御により電力系統が減速状態となった後も加速抑制制御を継続すると電力系統の減速を拡大し電力系統を不安定とする可能性があるため、上述の加減速抑制信号発生器133には、上記計算により求まった制御時間t1に関係なく、一定時間で、あるいは周波数変化など例えば周波数が低下方向に転じたことを検出し、この抑制制御S7を止める加減速抑制制御停止器が付加されている。
【0032】
以上のように、この実施の形態によれば、利用可能な回転エネルギーと制御可能有効電力値とから制御継続時間を求め、電力系統の周波数が変動したとき、制御可能有効電力値だけ交流励磁形発電電動機の有効電力を増減する、すなわち利用可能な回転エネルギーに応じて交流励磁形発電電動機の有効電力を増減することにより、利用可能な回転エネルギーを最大限に活用して電力系統の周波数変動を迅速に抑制することができる。
【0033】
実施の形態3.
図5、図6はさらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図5は交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図、図6は図5の条件検出器のロジック回路図である。以上に示した実施の形態1及び2は、加減速抑制のための信号を制御目標有効電力設定器13の設定値に加算する方式であるが、加減速抑制制御を行うときは図5に示すように制御モード切換器35によりq軸制御を回転数制御に切り換え、その制御目標回転数Nvを運転可能回転数の上限値あるいは下限値とすることによっても、交流励磁形発電電動機1の能力限度内で電力系統の周波数変動抑制制御を実現できる。以下、具体的に説明する。
【0034】
図5において、交流励磁形発電電動機1の制御装置には、条件検出器34、制御モード切換器35、周波数変動抑制手段としての目標回転数変更器40及び回転数偏差検出器41が設けられている。条件検出器34は、電力系統3が加速あるいは減速しつつあることを検出し、制御モード切換器35及び目標回転数変更器40に切換信号S9,S10,S11(詳細後述)を発信する。制御モード切換器35は、通常は電力偏差検出器14からの偏差ΔPをq軸制御装置15に与える。そして、切換信号S9を受信すると、回転数偏差検出器41からの回転数の偏差ΔNをq軸制御装置15に与えるように切り換える。
【0035】
目標回転数変更器40は、通常の回転数制御時の目標値Nr、運転可能回転数の下限値Nmin、運転可能回転数の上限値Nmaxを記憶しており、切換信号S10、S11に応じてこれらの値のうちの一つを選択して目標回転数Nvとして回転数偏差検出器41に出力する。回転数偏差検出器41は、目標回転数Nvと回転数Nとの偏差ΔNを出力する。
その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0036】
制御モード切換器35は、通常は、電力偏差検出器14からの偏差ΔPを、q軸制御装置15に与えるように切り換えられている。ここで、条件検出器34の動作を図4に基づいて説明する。条件検出器34は、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが周波数fζよりも大きくなると、信号S9を出して制御モード切換器35を回転数偏差検出器41側に切換えるとともに、目標回転数を運転可能回転数の上限値Nmaxに変更するように、目標回転数変更器40に変更指令S10を発信する。
【0037】
逆に、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgがfηよりも小さくなったとき、つまり電力系統が減速したときは、信号S9を出して制御モード切換器35を回転数偏差検出器41側に切換えるとともに、信号S11を発信して目標回転数変更器40により目標回転数Nvを回転数の下限値Nminに変更する。これにより電力系統3が加速しているときには上限値Nmax、電力系統が減速しているときには下限値Nminに制御することができる。
【0038】
つまり、電力系統が加速しているときに交流励磁形発電電動機1の出力を低下させる方向の制御、電力系統が減速しているときに交流励磁形発電電動機1の出力を増加させる方向の制御となり、電力系統の周波数変動を抑制できる。
【0039】
なお、以上は回転数制御にて説明したが、すべり制御であっても同様の効果を得ることができる。また、以上は制御モード切換信号S9が発せられる前はq軸制御を電力偏差検出器14からの偏差ΔPに基づいて制御しているものを説明したが、常に回転数あるいはすべりに基づいてq軸制御をしているものであってもよい。この場合は、制御モードの切換は不要であり、回転数あるいはすべりの目標値だけを変更することにより同様の効果が得られる。
【0040】
また、以上では目標回転数Nvを上限あるいは下限の回転数Nmax,Nminに切り換えるものを示したが、この目標回転数Nvを固定子巻線電圧の周波数fgの上昇速度あるいは低下速度に応じて例えば比例させて変更するようにしても同様の効果を奏する。
【0041】
実施の形態4.
図7〜図9は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図7は交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。図8は図7の変換器制御装置の励磁周波数切換器の構成図、図9は図7の周波数切換条件検出器のロジック回路図である。上記実施の形態3では、回転数制御に切り換える方式を示したが、電力変換器4の出力周波数、つまり交流励磁形発電電動機1の回転子の励磁周波数を変更しても同様な効果を得ることができる。図7は、この場合の構成を示し、変換制御装置106は、励磁周波数切換器106aを有する。また、周波数切換条件検出器42が設けられている。周波数切換条件検出器42及び励磁周波数切換器106aが、この発明における周波数変動抑制手段である。
【0042】
この実施の形態における励磁周波数切換器106aは、図1の変換器制御装置6のすべり周波数制御器6aの代わりに設けられたものである。図8に示すように、励磁周波数切換器106aは切換スイッチ106bを有し、励磁周波数を実すべり周波数fs1、マイナスすべり最大周波数値fs2、プラスすべり最大周波数値fs3に切換えることができる。
【0043】
図9は、周波数切換条件検出器42のロジック回路を示したものであり、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の範囲内(fζ≧fg≧fη)にあるときは、通常のすべり周波数制御を選択する信号S15を発信する。電力系統が加速され、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fζよりも大きくなったときはマイナスすべり最大周波数値fs2を選択する信号S16を発信する。電力系統が減速され、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fη(但し、fη<fζ)よりも小さくなったときはプラスすべり最大周波数値fs3を選択する信号S17を発信する。この信号S15,S16,S17を励磁周波数切換器106aが受信して電力変換器4の出力周波数を変更する。
【0044】
電力変換器4の周波数がマイナスすべり最大周波数値fs2に設定されると、交流励磁形発電電動機1は許容最大回転数になるよう回転数が増加、つまり有効電力を低下させる方向に変化する。プラスすべり最大周波数値fs3選択時はその逆に変化する。よって、実施の形態4と同様、電力系統の周波数変動を抑制できる。
【0045】
なお、以上は電力変換器4の出力周波数の制御値をプラスすべり最大周波数値、マイナスすべり最大周波数値に切り換えるものを説明した。しかし、この出力周波数の制御値を固定子周波数の上昇速度あるいは低下速度に応じて、例えば比例させて、プラスすべり最大周波数値あるいはマイナスすべり最大周波数値の方向に変更するものであっても、同様な効果が得られる。
【0046】
実施の形態5.
図10〜図12は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すものであり、図10は交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図、図11は図10の加減速抑制信号発生器の構成図である。図12は、図10とは別の交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。この実施の形態は、図1における加減速抑制信号発生器33の代わりに、図10及び図11に示す加減速抑制信号発生器233を設けることにより電力系統の周波数変動を速やかに収束させるものである。
【0047】
加減速抑制信号発生器233は、図11に示すように、スイッチ制御回路233a、偏差検出器233b、周波数変動抑制手段としての位相補正回路233c、開閉スイッチ233dを有している。偏差検出器233bは、定格周波数f0と、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧Vgの周波数fgとの偏差Δfを出力し、この偏差Δfを位相補正回路233cにて位相補正した信号を、開閉スイッチ233dを介して電力偏差検出器14に与えるように構成されている。
【0048】
図11において、常時は、開閉スイッチ233dが開放している。電力系統が加速して交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fζよりも大きくなったときに、開閉スイッチ233dを閉成して位相補正された信号S20を電力偏差検出器14(図10)に与える。これにより、周波数の偏差に応じてq軸制御を変化させて電力系統の周波数変動を抑制する。
【0049】
その後、交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fθ(但し、fθ<fζ、例えばfζ=f0+Δf5に設定する、Δf5は所定値)を下回った状態、及び交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fκ(但し、fκ<fη、例えばfη=f0+Δf5に設定する、Δf5は所定値)を上回った状態が所定時間継続したときに、電力系統の過渡的な動揺が収束したと判断し、スイッチ制御回路233aにより開閉スイッチ233dを開放して電力偏差検出器14へ信号S20を出力しないようにする。
【0050】
電力系統が減速して交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが所定の周波数fη(但し、fη<fζ)よりも小さくなったときも、同様に開閉スイッチ233dを閉成して位相補正された信号S20を電力偏差検出器14(図10)に与える。これにより、周波数の偏差に応じてq軸制御を変化させて電力系統の加減速を抑制する。
【0051】
位相補正は、電力系統の特性、当該交流励磁形発電電動機の制御系及び交流励磁形発電電動機自身の時定数などを考慮し、電力系統の周波数変動抑制に最適なタイミングで制御するためのものである。
【0052】
また、図12に示すように、周波数変化率検出器(例えば、微分器)44と位相補正器45を組み合わせて用いることもできる。図12においては、周波数変化率検出器44にて交流励磁形発電電動機1の周波数の変化率を検出して位相補正器45に入力し、この変化率に所定の位相補正を行って信号S21を電力偏差検出器14に加算するように構成している。
【0053】
位相補正は、上記のように交流励磁形発電電動機1又は電力系統3の周波数の変化率をそのまま位相補正回路45に入力するようにしてもよいし、定格周波数f0と交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fg又は電力系統3の周波数との偏差を位相補正するようにしてもよい。
なお、この実施の形態において、有効電力を制御する代わりに、交流励磁形発電電動機1の回転数又はすべり周波数を制御しても同様の効果を奏する。
以上により、電力系統の加減速による動揺が長く継続するような場合でも、速やかに電力系統の加減速を収束させ、電力系統の安定度を向上させることができる。
【0054】
実施の形態6.
図13は、さらにこの発明の他の実施の形態を示す交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。実施の形態5においては、連続的に電力系統の加減速を抑制するものを示した。しかし、これらの方式の場合、位相補正回路233c(図11)や位相補正器45のゲインをあまり大きく取ると小さな周波数変動においても交流励磁形発電電動機1の出力を大きく変化させることになり、電力系統の不要な周波数変化を発生させる可能性があり、ゲインはあまり大きな値とすることができない。
【0055】
このため、電力系統の動揺が大きい場合の第1波に対する抑制力が不足する場合がある。このような場合、図13に示すように周波数変化率検出器44と位相補正器45を設ける。そして、周波数変動抑制手段としての位相補正器45により位相補正された信号S21を電力偏差検出器14に加える。このように構成することにより、電力系統の大きな動揺から、大きな動揺が収まった後の収束性の改善まで、広範囲の電力系統の周波数変動を抑制することができる。
【0056】
なお、動揺の第1波に対しては図1に示した加減速抑制制御信号発生器33による抑制制御を行い、その後は図13に示した位相補正器45による抑制制御に切り換える切換器を設けても同様の効果を得ることができる。
【0057】
実施の形態7.
図14は、さらにこの発明の他の実施の形態を示す交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。実施の形態1や2では、回転エネルギーなどから求めた時間の間、電力系統の加速あるいは減速を抑制するための抑制信号を継続させるものを示した。しかし、例えば電力系統の加速抑制制御中に電力系統3が減速域となった後もこの制御を継続させると逆に減速を拡大させる。
【0058】
この実施の形態においては、図14のように抑制制御解除器46を設ける。抑制制御解除器46は、周波数検出器30から交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgを得て、周波数fgと定格周波数f0との差の絶対値|fg−f0|が所定値Δf2を下回るようになったとき、加減速抑制制御器33からの信号S6を遮断して抑制制御を解除する。このように、加速抑制制御の結果交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgが定格周波数付近に戻ってきたことを検出し抑制制御を解除することにより、上記のような過度な抑制制御を防止することができる。
【0059】
この実施の形態では、図1に示した実施の形態の制御装置に抑制制御解除器46を設けたものを示したが、実施の形態2〜6に示したものに抑制制御解除器46を設けても同様の効果を奏する。
【0060】
実施の形態8.
図15、図16は、さらにこの発明の他の実施の形態を示すもので、図15は交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図、図16は有効電力制限器の構成図である。交流励磁形発電電動機1は運転可能な出力範囲を持っており、以上に示した各実施の形態1〜7における加減速抑制制御において、この運転可能な出力範囲を超えた運転状態となる可能性がある。この実施の形態は、これを防止するためのものである。
【0061】
図15において、交流励磁形発電電動機1の制御装置には有効電力制限器48が設けられ、有効電力検出器12にて検出された有効電力Pgに基づいてq軸制御装置15へ電力制御のための制御信号S31を発信する。q軸制御装置15は、上記制御信号S31に従って交流励磁形発電電動機1の電力を制御する。有効電力制限器48は、図16に示すように対上限偏差検出器48a、対下限偏差検出器48b、高値選択器48c、低値選択器48dを有する。有効電力制限器48には、電圧偏差検出器14から偏差ΔPが、有効電力検出器12から有効電力pgが入力される。
【0062】
対上限偏差検出器48aは、有効電力検出器12からの有効電力pgと交流励磁形発電電動機1の運転可能な有効電力の上限値Pmaxとの偏差ΔP1を求める。対下限偏差検出器48bは、有効電力検出器12からの有効電力pgと交流励磁形発電電動機1の運転可能な有効電力の下限値Pmaxとの偏差ΔP2を求める。
【0063】
高値選択器48cは、偏差ΔPと偏差ΔP2とを比較し、高い方の値を低値選択器48dに出力する。低値選択器48dは、高値選択器48cからの出力と偏差ΔP1とを比較し低い方の値を選択し、制御信号S31として、q軸制御装置15に出力する。q軸制御装置15は、この制御信号S31に基づき交流励磁形発電電動機1の有効電力を制御する。
【0064】
これにより、交流励磁形発電電動機1が有効電力の上限値Pmaxと下限値Pminとの間で運転されているときは、高値選択器48c、低値選択器48dとも偏差ΔPの方を選択するため、制御信号S31として偏差ΔPがそのまま出力される。そして、交流励磁形発電電動機1の有効電力PgがPmaxより大きくなったとすると、有効電力と上限値Pmaxとの偏差ΔP1はマイナス(負)、有効電力Pgと下限値Pminとの偏差ΔP2もマイナス(負)となる。一方、有効電力Pgが増加していることから偏差ΔPは有効電力を増加させる方向のプラスであり、高値選択器48cでは高い方の値である偏差ΔPが選択される。
【0065】
低値選択器48dでは、低い方の値である有効電力Pgと上限値Pmaxとの偏差ΔP1が選択される。従って、制御信号S31として偏差ΔP1が選択され、有効電力を抑制する方向に制御される。最終的には偏差零つまり有効電力が上限値Pmaxに到達する。また、交流励磁形発電電動機1の有効電力Pgが下限値Pminより小さくなったときは、制御信号S31として偏差ΔP2が出力される。そして、有効電力を増加する方向に制御され、最終的には有効電力が下限値Pminまで回復する。
以上により、交流励磁形発電電動機1が許容範囲を超えて運転されるのを防止できる。
【0066】
この実施の形態では、有効電力Pgの大きさに応じて時限特性無しで有効電力の出力制限を行うものを示したが、交流励磁形発電電動機1の有する過負荷耐量を有効に活用するために所定時間所定量の過負荷を許容するように時限特性を持たせたようなものであってもよい。また、有効電力の代わりに固定子電流の制御を行う制限制御方式、有効電力以外に無効電力を加味してd、q両軸の制限制御を行う方式、あるいは交流励磁形発電電動機1の運転可能な回転数範囲での運転となるよう回転数の制限制御を行う方式としてもよい。
【0067】
この実施の形態では、図1の実施の形態の制御装置に有効電力制限器48を設けたものを示したが、実施の形態2〜7に示したものに有効電力制限器48を設けても同様の効果を奏する。
【0068】
実施の形態9.
図17は、さらにこの発明の他の実施の形態を示す原動機制御器の構成図である。図17において、周波数調整用制御手段としての原動機制御器50は、周波数偏差検出器50a、原動機出力増減信号発信器50bを有している。以上の各実施の形態においては、電力系統3の加減速を抑制する方式について示した。しかしながら、電力系統の加減速が収束した後、電力系統の需給バランスが崩れ、電源(供給)に比べ負荷(需要)の方が多いと周波数は低めで、逆だと高めで安定する。交流励磁形発電電動機1にポンプ水車などの原動機が接続されている場合は、図17に示す原動機制御器50(発電方向の例)を設けて、その出力を制御する。
【0069】
原動機制御器50は、その周波数偏差検出器50aにて定格周波数f0と交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgとの偏差Δfを求めて原動機出力増減信号発信器50bに与える。原動機出力増減信号発信器50bは、偏差Δfが所定値λよりも大きくなると原動機出力増の信号S41を出力し、偏差Δfが(−λ)よりも小さくなると原動機出力減の信号S42を出力し、図示しない原動機の出力を制御する。これにより、交流励磁形発電電動機1の入力を調整し、その能力の範囲内で需給バランスの崩れを補償することができる。
【0070】
実施の形態10.
図18は、さらにこの発明の他の実施の形態を示す原動機制御器の構成図である。図18において、すべり値調整用制御手段としての原動機制御器51は、すべり値検出器51a、原動機出力増減信号発信器51bを有している。電力系統3の加減速が収束した後、電力系統の需給バランスを極力維持しようと制御した結果、交流励磁形発電電動機1がその可変周波数の上限あるいは下限での運転状態となる場合がある。この状態での運転の場合、次に電力系統での加減速が発生した場合、加速あるいは減速のどちらかの抑制制御ができない。そこで、この実施の形態においては、このような事態を防止するために、交流励磁形発電電動機1にポンプ水車などの原動機が接続されている場合は、図18に示す原動機制御器(発電方向の例)51を付加する。
【0071】
原動機制御器51は、そのすべり検出器51aにて交流励磁形発電電動機1の固定子巻線電圧の周波数fgと回転数Nからすべり値Sを求めて原動機出力増減信号発信器51bに与える。原動機出力増減信号発信器51bは、すべり値Sが所定値Spmよりも大きくなると原動機出力増の信号S43を、すべり値Sが(−Spm)よりも小さくなると原動機出力減の信号S44を出力し、図示しない原動機の出力を制御する。これにより、交流励磁形発電電動機1の入力を調整し、その能力の範囲内で交流励磁形発電電動機1がその可変周波数限度内での運転となるよう制御することが可能である。所定値Spmを、例えば通常運用時の制御目標のすべり値に設定すると、すべり値が制御目標のすべり値になるように原動機の出力が制御される。
【0072】
実施の形態11.
図19は、さらにこの発明の他の実施の形態を示す原動機制御器の構成図である。この実施の形態は、図17に示した周波数を制御するための原動機制御器50と図18に示したすべり値を制御する原動機制御器51との両者の機能を有するものである。図19において、周波数及びすべり値調整用制御手段としての原動機制御器54は、周波数偏差検出器50a、原動機出力増減信号発信器50b、すべり検出器51a、原動機出力増減信号発信器51b、OR回路54a,54bを有している。
【0073】
OR回路54aは、偏差Δfが所定値λより大きくなるか、すべり値Sが所定値Spmより大きくなると原動機出力増の信号S45を発し、原動機の出力を増加させる。OR回路54bは、偏差Δfが(−λ)よりも小さくなるか、すべり値Sが(−Spm)よりも小さくなると原動機出力減の信号S45を発し、原動機の出力を減少させる。交流励磁形発電電動機1の能力の範囲内で、電力系統の周波数維持及び引き続き発生する電力系統の周波数変動に対する加減速抑制制御能力を確保することができる。
【0074】
なお、実施の形態1〜8では交流励磁形発電電動機1の駆動装置には触れなかったが、本発明は、この駆動装置が水車/ポンプのような原動機/回転負荷であるシステムあるいは同期調相機のように駆動装置が無いシステムのどちらにも適用可能で、いずれにおいても同様の効果を奏する。
【0075】
【発明の効果】
この発明に係る交流励磁形発電電動機の制御装置は、以上説明したように、固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、交流励磁形発電電動機の運転可能な回転数の上限値と下限値と回転数とに基づいて回転数から交流励磁形発電電動機の運転可能回転数の上限値又は下限値まで加減速することにより交流励磁形発電電動機が吸収又は放出可能な回転エネルギーを求める手段と、周波数が所定の周波数を超えると電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の有効電力を低下させ吸収可能な回転エネルギーを限度に電力系統の余剰電力を交流励磁形発電電動機に回転エネルギーとして吸収させ、周波数が所定の周波数より低い別の所定の周波数を下回ると電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の有効電力を増加させ放出可能な回転エネルギーを限度に交流励磁形発電電動機の回転エネルギーを放出させて電力系統の不足電力を補うように交流励磁形発電電動機の有効電力を制御することにより電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段とを備えたものであるので、
交流励磁形発電電動機が吸収又は放出可能な回転エネルギーを求め、周波数が所定の周波数を超えると電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の有効電力を低下させ吸収可能な回転エネルギーを限度に電力系統の余剰電力を交流励磁形発電電動機に回転エネルギーとして吸収させ、周波数が所定の周波数より低い別の所定の周波数を下回ると電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の有効電力を増加させ放出可能な回転エネルギーを限度に交流励磁形発電電動機の回転エネルギーを放出させて電力系統の不足電力を補うように交流励磁形発電電動機の有効電力を制御することにより電力系統の周波数変動を迅速に抑制することができる。
【0076】
そして、固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数の変動に応じて交流励磁形発電電動機の運転可能な回転数の上限値又は下限値になるように電力変換器を介して交流励磁形発電電動機の回転数を制御することにより電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段とを備えたものであるので、
交流励磁形発電電動機の回転数が運転可能な回転数の上限値又は下限値になるように交流励磁形発電電動機の有効電力を増減することにより電力系統の周波数の変動を迅速に抑制することができる。
【0077】
さらに、固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と回転数からすべり周波数を求める手段と、交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数の変動に応じてすべり周波数が交流励磁形発電電動機の回転子の励磁可能な励磁周波数の上限値又は下限値になるように電力変換器の出力周波数を制御することにより電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段とを備えたものであるので、
すべり周波数が交流励磁形発電電動機の回転子の励磁可能な励磁周波数の上限値又は下限値になるように電力変換器の出力周波数を制御することにより電力系統の周波数の変動を迅速に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態である交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図2】 図1の加減速抑制信号発生器の構成図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態である交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図4】 図3の加減速抑制信号発生器の構成図である。
【図5】 さらに、この発明の他の実施の形態である交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図6】 図5の条件検出器のロジック回路図である。
【図7】 さらに、この発明の他の実施の形態である交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図8】 図7の変換器制御装置の励磁周波数切換器の構成図である。
【図9】 図7の周波数切換条件検出器のロジック回路図である。
【図10】 さらに、この発明の他の実施の形態である交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図11】 図10の加減速抑制信号発生器のロジック回路及び構成図である。
【図12】 図10の制御装置とは別の交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図13】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図14】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図15】 この発明の他の実施の形態である交流励磁形発電電動機の制御装置の構成図である。
【図16】 図15の有効電力制限器の構成図である。
【図17】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す原動機制御器の構成図である。
【図18】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す原動機制御器の構成図である。
【図19】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す原動機制御器の構成図である。
【符号の説明】
1 交流励磁形発電電動機、3 電力系統、4 電力変換器、6 変換器制御装置、
7 位相及び回転数検出器、8 電圧検出器、9 制御目標電圧設定器、
10 電圧偏差検出器、11 d軸制御装置、12 有効電力検出器、
13 制御目標有効電力設定器、14 電力偏差検出器、15 q軸制御装置、
30 周波数検出器、31 電流検出器、33 加減速抑制信号発生器、
33a 加減速発生時抑制指令信号発信手段、
33c 利用可能回転エネルギー計算手段、33e 制御継続時間設定手段、
33f 有効電力計算手段、33g 抑制信号生成手段、34 条件検出器、
35 制御モード切換器、40 目標回転数変更器、41 回転数偏差検出器、
42 周波数切換条件検出器、44 周波数変化率検出器、45 位相補正器、
46 抑制制御解除器、48 有効電力制限器、50,51,54 原動機制御器、
106 変換器制御装置、106a 励磁周波数切換器、
133 加減速抑制信号発生器、133f 制御可能有効電力計算手段、
133e 制御継続時間計算手段、133g 抑制信号生成手段、
233 加減速抑制信号発生器、233c 位相補正回路。

Claims (10)

  1. 固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、
    上記固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の運転可能な回転数の上限値と下限値と上記回転数とに基づいて上記回転数から上記交流励磁形発電電動機の運転可能回転数の上限値又は下限値まで加減速することにより上記交流励磁形発電電動機が吸収又は放出可能な回転エネルギーを求める手段と、
    上記周波数が所定の周波数を超えると上記電力変換器を介して上記交流励磁形発電電動機の有効電力を低下させ上記吸収可能な回転エネルギーを限度に上記電力系統の余剰電力を上記交流励磁形発電電動機に回転エネルギーとして吸収させ、上記周波数が上記所定の周波数より低い別の所定の周波数を下回ると上記電力変換器を介して上記交流励磁形発電電動機の有効電力を増加させ上記放出可能な回転エネルギーを限度に上記交流励磁形発電電動機の回転エネルギーを放出させて上記電力系統の不足電力を補うように上記交流励磁形発電電動機の有効電力を制御することにより上記電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段と、
    を備えた交流励磁形発電電動機の制御装置。
  2. 上記周波数変動抑制手段は、上記交流励磁形発電電動機が吸収又は放出可能な回転エネルギーと予め定められた上記周波数変動を抑制するために上記交流励磁形発電電動機の有効電力の制御を継続する時間である抑制継続時間とから求めた上記交流励磁形発電電動機の有効電力の可能制御量だけ上記交流励磁形発電電動機の有効電力を増減するものであることを特徴とする請求項1に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
  3. 上記周波数変動抑制手段は、上記交流励磁形発電電動機の運転可能な有効電力の最大値と最小値と現在の有効電力とに基づいて求めた制御可能有効電力値だけ上記交流励磁形発電電動機の有効電力を増減するものであることを特徴とする請求項1に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
  4. 固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、
    上記固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数の変動に応じて上記交流励磁形発電電動機の運転可能な回転数の上限値又は下限値になるように上記電力変換器を介して上記交流励磁形発電電動機の回転数を制御することにより上記電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段と、
    を備えた交流励磁形発電電動機の制御装置。
  5. 固定子巻線が電力系統に接続されるとともに回転子巻線が可変周波数の電力変換器に接続された交流励磁形発電電動機を制御するものであって、
    上記固定子巻線の電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と上記回転数からすべり周波数を求める手段と、
    上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数の変動に応じて上記すべり周波数が上記交流励磁形発電電動機の回転子の励磁可能な励磁周波数の上限値又は下限値になるように上記電力変換器の出力周波数を制御することにより上記電力系統の周波数変動を抑制する周波数変動抑制手段と、
    を備えた交流励磁形発電電動機の制御装置。
  6. 上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と上記電力系 統の定格周波数との偏差が所定値以下になったとき上記周波数変動抑制手段の動作を解除する抑制動作解除手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
  7. 上記交流励磁形発電電動機の有効電力の出力限界を超えないように上記交流励磁形発電電動機の有効電力を制限する出力制限手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
  8. 上記交流励磁形発電電動機は原動機又は回転負荷に連結されたものであって、上記周波数変動抑制手段の動作後所定時間後に上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と上記電力系統の定格周波数との偏差が所定値以上であるとき上記原動機の出力又は上記回転負荷の大きさを変化させて上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と上記電力系統の定格周波数との偏差が上記所定値未満になるようにする周波数調整用制御手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
  9. 上記交流励磁形発電電動機は原動機又は回転負荷に連結されたものであって、上記周波数変動抑制手段の動作後所定時間後に上記交流励磁形発電電動機のすべり値が許容すべり値範囲の上限値又は下限値であるとき上記原動機の出力又は上記回転負荷の大きさを変化させて上記すべり値が上記上限値より小さく上記下限値より大きくなるようにするすべり値調整用制御手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
  10. 上記交流励磁形発電電動機は原動機又は回転負荷に連結されたものであって、上記周波数変動抑制手段の動作後所定時間後に上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と上記電力系統の定格周波数との偏差が所定値以上でありかつ上記交流励磁形発電電動機のすべり値が許容すべり値範囲の上限値又は下限値であるとき上記原動機の出力又は上記回転負荷の大きさを変化させて上記交流励磁形発電電動機の固定子巻線の電圧の周波数と上記電力系統の定格周波数との偏差が上記所定値未満になるようにする周波数調整用制御手段及び上記すべり値が上記上限値より小さく上記下限値より大きくなるようにするすべり値調整用制御手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の交流励磁形発電電動機の制御装置。
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