JP4197989B2 - 溶接着部の検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水シートに代表される被溶接着体を並べて互いに接合するに際し、隣接した被溶接着体どうしを接着或いは溶着して一体的に接合する際に利用して有利な溶接着部の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅の屋根やベランダ或いは屋上を含む雨水や散水等が降りかかる面では、防水性が付与される。例えば屋根或いはベランダや屋上の床の場合、屋根下地或いは歩行用ボードの上面に防水シートを全面にわたって敷き込み、この防水シートを互いに溶着或いは接着し、この防水シートの上面に屋根材や床材を施工することで、防水性を持った屋根やベランダ或いは屋上が形成される。
【0003】
またベランダに於ける腰壁、屋上に於ける立ち上がり部分では、これらの部位に水平方向に塩ビ鋼板等の鋼板を配置し、この鋼板に防水シートの端部を重ねて溶着或いは接着することで防水性が付与される。
【0004】
更に、ベランダや屋上の床では、スラブの表面に断熱材を介して歩行用ボードが施工され、この歩行用ボードの表面に防水シートが施工される。この防水シートは歩行用ボードに溶接着することなく、スラブに対して固定される。このため、一端に塩ビ鋼板からなる円板を取り付けたネジを歩行用ボードの表面側からスラブに螺合させておき、この円板に防水シートを被せながら接着剤或いは溶剤を塗布して固定する作業が行われる。
【0005】
防水シートを貼り合わせる場合、防水シートの貼り合わせ部に接着剤或いは溶剤を塗布した後、重ね合わせて、モップやローラを用いて接着圧をかけて接着することが行われている(特許文献1参照)。
【0006】
上記の如く、防水シートは熱融着性を有すると同時に接着剤或いは溶剤を塗布して接着或いは溶着することも可能である。このような接着剤或いは溶剤を用いて防水シートを施工する場合、屋根下地或いは歩行用ボードの一方側から他方側に向けて順に並べて敷き込みつつ側端を所定寸法重ね合わせ、作業員が防水シートの重合部分に接着剤或いは溶剤を塗布し、更に、塗布した部分を上面から手で押さえ付け、或いは押さえ付けた状態でずらして接着或いは溶着の補助を行っている。
【0007】
防水シートを接着或いは溶着する際に、接着,溶着部位に一様な厚さで接着剤或いは溶剤を塗布する塗布作業は、溶剤或いは溶剤を含む接着剤を含ませた刷毛を作業員が移動させることで行うのが一般的である。この場合、刷毛が含む接着剤や溶剤が不足したとき、この刷毛を接着剤や溶剤を収容した容器に浸して補充することとなる。
【0008】
上記の如くして防水シートどうし、或いは塩ビ鋼板と防水シートを接着,溶着した後、接着,溶着が確実に行われているか否か、防止シートの接着,溶着部分が想定した部位から逸脱していないかを検査する。この検査は接着,溶着部位にヘラ等を差し込んで不良部分を探し出すことで行っている。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−300496号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
防水シートを歩行用ボードの表面に施工する際に、接着剤或いは溶剤が円板から歩行用ボードにはみ出したり、こぼしたりして歩行用ボードと防水シートが溶接着したような場合、防水シートの成分が歩行用ボード側に移行して該防水シートが硬化してしまうという問題が生じることがあり、防水シートの溶接着部と非溶接着部との境界を明らかにしておくことが必要となる。このため、簡単に溶接着部,非溶接着部を検査するための方法を開発することが要求されている。
【0011】
本発明の目的は、防水シートに代表されるシート状の被溶接着体に接着剤或いは溶剤を塗布して形成した溶接着部における検査作業の合理化をはかり、作業性の向上と溶接着の品質の安定をはかることが出来る溶接着部の検査方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る溶接着部の検査方法は、溶接着代の溶接着状態を検査するに当たり、上側の可撓性を有するシート体の表面に吸盤を吸着させて引き上げることで溶接着状態を確認し、且つ上側のシート体の表面に溶接着部分と非溶接着部分との境界を描くことで視認し得るようにすることを特徴とするものである。
【0013】
本発明に於いて、シート状の被溶接着体とは、少なくとも上側は可撓性を有するシート状の被溶接着体であり、代表的には防水シートである。また下側のシート状の被溶接着体とは、可撓性を有する防水シート、ベランダや屋上の立ち上がり部に配置され防水シートに溶接着される塩ビ鋼板や、ベランダや天井の床面に設けられた例えば歩行用ボードを固定し且つ防水シートが溶接着される円板を含む鋼板等を含むものとし、以下これらを含めて「シート体」という。
【0014】
上記溶接着部の検査方法では、上側の可撓性を有するシート体に対して吸盤を吸着させて引き上げると、溶接着が確実に行われている部位では引き上げられず、溶接着が行われていない部位では容易に引き上げられる。特に、溶接着部分と非溶接着部分の境界に於ける非溶接着部側を引き上げることで、溶接着と非溶接着部分との境界を確認することが出来る。そして、前記境界を視認し得るように描いておくことで、非溶接着部に対する補修を行うことが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る溶接着部の検査方法の好ましい実施形態について説明する。尚、以下の説明に於いて「溶接着」は、シート体に接着剤を塗布して接着する場合と、溶剤を塗布して溶着する場合を含んでおり、実際の作業に於いては、溶着と接着を同時に行うものではなく、何れかを選択的に行うものである。
【0016】
本発明に係る検査方法は、シート体とシート体、シート体と鋼板等を溶接着した後、これらの溶接着部と非溶接着部とを確認して両者の境界を描くことで外部から容易に視認し得るようにしたものであり、この境界を視認した結果、例えば溶接着してはならない部位が溶接着されていたような場合はこの部位を剥がし、溶接着しなくてはならない部位が溶接着されていないような場合はこの部位を改めて補修する作業を確実に行えるようにしたものである。
【0017】
シート体どうし、或いはシート体と鋼板等が溶接着しているか否かは、上側のシート体を吸盤によって吸着して引き剥がし方向の力を作用させることで確認することが可能である。この場合、シート体を引き剥がす力の大きさは限定するものではなく、検査する作業員が上側のシート体に吸盤を押し当てて軽く引き上げる程度で充分である。
【0018】
以下、本発明に係る溶接着部の検査方法の好ましい実施例を説明する。図1は溶接着部を形成する際に使用する溶接着補助具(以下「補助具」とする)を下面側から見た斜視図である。図2は補助具の正面図と側面図である。図3は補助具を用いた溶接着方法の例を説明する図である。図4は補助具の他の例を下から見た斜視図である。図5は溶接着部を形成する際に使用する溶接着用補助具の構造を説明する正面図である。図6は容器に設けた通気部材の構成を説明する拡大図である。図7は溶接着用補助具を用いて防水シートを溶接着する際の方法の例を説明する図である。図8は溶接着部を形成する際に使用する溶接着具の構成を説明する図である。図9は溶接着具を用いた溶接着方法を説明する図である。図10は塗布部材によって溶接着代に溶接着剤を塗布する状態を説明する図である。図11はシート体どうしの溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。図12はベランダや屋上に設けた歩行用ボードを固定するディスクに対するシート体の溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。図13はベランダや屋上の立ち上がり部に配置された鋼板に対するシート体の溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。図14はプレハブ鋼板に対するシート体の溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。
【0019】
先ず、図1,2により補助具Aの構成について説明する。図に於いて、補助具Aは、金属製のフレーム1と、フレーム1に回転可能に取り付けられた2個の金属製のローラ2と、2個のローラ2の間に出没可能に配置された合板からなる基板を有する摺動部材3と、摺動部材3を突出方向に付勢する付勢部材4と、を有して構成されている。ローラ2は少なくとも2個は必要であるが、2個以上の数は限定するものではない。また摺動部材3は2個のローラ2の間に配置されるものであり、ローラ2の数に対応した数で設けられる。
【0020】
上記補助具Aによって後述するシート体Cの溶接着部を溶着する際には、作業員が手で運搬して溶接着部に載置すると共に、作業員が手で押圧力を付与して溶接着部に充分な力を作用させることで安定した溶着強度を発揮させ、且つ溶接着部にローラ2及び摺動部材3が接触して夫々回転し或いは摺動することによって、シート体Cに面内方向の力を作用させず、これによりシワの発生を防止することも可能である。
【0021】
上記の如く、補助具Aはシート体Cを溶着する際に作業員によって操作されて溶接着部を押圧する機能を有するため、作業員が容易に持ち運びし得る重量の範囲で可及的に重く構成されていることが好ましい。この場合、シート体Cを溶着する際に溶接着部に付与される押圧力の中、作業員による押圧力の比重が小さくなり、作業員の個性による溶着品質のバラツキを小さくすることが可能である。
【0022】
フレーム1は、ローラ2を回転可能に支持すると共に、ローラ2の間に配置された摺動部材3を出没可能に保持し、更に、摺動部材3との間に付勢部材4を保持する機能を有するものである。このため、フレーム1はステンレス鋼板や鋼板を2つの側板1aと天板1bを有するコ字状に成形して構成され、合理的な重量を実現している。
【0023】
フレーム1の側板1aであって対向する位置には、ローラ2の軸を支持するボルト5を挿通する孔が形成されると共に、摺動部材3の出没方向を案内する長穴1cが形成されている。
【0024】
ローラ2は予め設定された外径を持った金属製の所謂ストレートローラとして形成されており、内部には図示しないベアリング及び軸が収容され、該軸を中心として回転し得るように構成されている。従って、前記軸をボルト5によってフレーム1に固定することで、ローラ2をフレーム1に対して回転可能に取り付けることが可能である。
【0025】
尚、ローラ2の外径や幅(長さ)は特に限定するものではないが、本例では、ローラ2は外径が約30mm、幅が約70mmの寸法を持って形成されている。また2個のローラ2の間隔は、約270mm(ローラの端部を結ぶ全長が約300mm)として形成されている。
【0026】
摺動部材3は、合板によって形成された基板3aと、基板3aの突出端側の面に貼り付けられた滑りシート3bと、基板3aと滑りシート3bの間に貼り付けた弾性材3cを有して構成されている。またフレーム1の点板1bと基板3aの間には付勢部材4が配置され、該付勢部材4によって摺動部材3はフレーム1から突出する方向に付勢されている。
【0027】
摺動部材3の基板3aはフレーム1に於ける2個のローラ2の間に配置されている。特に、摺動部材3の基板3aは、両端部であるローラ2と対向する面がローラ2の径に対応する曲面状に形成されている。従って、シート体Cに対する押圧は、2個のローラ2の間に略断点なく連続した状態となる。即ち、シート体Cに対する押圧を略連続した状態で実現することが可能である。このため、溶着すべき部位に、隣接するシート体Cの重なりや他の原因による凹凸が生じているような場合であっても、この凹凸になじんで確実に追従することが可能である。
【0028】
摺動部材3の両側面にはフレーム1の側板1aに形成された各長穴1cに夫々挿通したネジ6が螺合されている。従って、摺動部材3の出没方向,出没量は長穴1cの長さに規制される。即ち、摺動部材3は、滑りシート3bに力が作用していない状態ではネジ6が長穴1cの点板1bとは反対側の端部に当接する位置まで突出する。また長穴1cの点板1b側の端部は、滑りシート3bが2個のローラ2の先端を結ぶ線(ローラトップ)に一致する位置まで没入したときに、ネジ6との間に多少の余裕がある程度の位置に設定されている。
【0029】
滑りシート3bとしては、所定の間隔で多数の直線状の突起を形成した低摩擦シートを利用しており、該突起を補助具Aの移動方向(長手方向)に配置することで、より円滑に移動し得るように構成されている。特に、本例では、敷居等に於ける滑りを良くするための滑りシートを長手方向にさいたものを利用している。
【0030】
弾性材3cは、補助具Aを利用して溶着する際に摺動部材3がシート体Cに接触したときのクッション材となるものである。この弾性材3cの材料としては特に限定するものではなく、ポリエチレンやウレタン等の発泡体を用いることが可能である。そしてシート体Cの硬さや溶着すべき部位の凹凸、接着剤や溶剤の種類等の条件に応じて、材料や発泡倍率或いは厚さ等を適宜設定している。
【0031】
付勢部材4は摺動部材3を突出させる方向に付勢するものであり、この機能を発揮し得るものであれば利用することが可能である。このような機能を発揮する最も単純な機構として、例えば圧縮コイルバネやゼンマイバネ,竹の子バネ等のバネがある。本例では、付勢部材4として圧縮コイルバネを用いている。
【0032】
上記の如き付勢部材4を用いることによって、溶着作業を実行するに際し、補助具Aをシート体Cに載置すると共に、作業員が押圧力を付与したとき、この力に応じて付勢部材4が変形して摺動部材3が没入し、2個のローラ2と滑りシート3bがシート体Cに接触する。
【0033】
従って、溶接着部に於けるシート体Cには、2個のローラ2によって押圧力が付与され、同時に摺動部材3によって押圧力が付与される。このため、シート体Cには線及び面を介して押圧力が作用することとなり、3枚〜4枚のシート体Cが重なる部位であっても、これらのシート体Cからなる凸部を容易に乗り越えることが可能であり、且つシワが発生することなく、作業員の違いによる溶着強度の変化の少ない溶着を実現することが可能となる。
【0034】
上記の如く構成された補助具Aでは、ローラ2を金属ローラとすることによって、例えば溶接着部位に於ける重ね合わせたシート体Cの間から溶剤や接着剤がはみ出して付着した場合であっても、容易に剥がすことが可能であり、また補助具Aの重量を増加させることが可能である。
【0035】
また摺動部材3を構成する滑りシート3bが溶剤によって溶けたような場合、滑りシート3bを基板3aに対して張り替えることで補修し、或いは摺動部材3そのものを交換することが可能となる。
【0036】
尚、フレーム1の天板1bに把手を付けて持ち運びし易いように構成しても良く、この把手を利用して押圧力を付与し得るように構成しても良い。
【0037】
次に、上記の如く構成された補助具Aを用いてシート体Cを溶接着する溶接着方法(第1の溶接着方法)について図4により説明する。図に於いて、シート体Cとして、屋根工事に用いる防水シート11,12を利用している。防水シート11の上部に防水シート12が敷き込まれており、両者の端部に所定寸法の重ね合わせ部からなる溶接着部13が形成されている。
【0038】
溶接着部13では、予め、防水シート11,12の間に該防水シート11,12を溶着するのに最適な接着剤或いは溶剤が作業員によって塗布される。その後、塗布した接着剤或いは溶剤の性質に応じて直ちに或いは所定時間経過後、作業員が補助具Aを手で持って防水シート11,12の上部に載置し、フレーム1を把持して溶接着部13を押圧しながら移動させる。
【0039】
補助具Aが載置され、且つ該補助具Aの重量と作業員による押圧力が付与された溶接着部13では、前記押圧力は2個のローラ2を介して集中的に作用し、且つ摺動部材3の滑りシート3bを介して均等に作用する。このため、溶接着部13には押圧力が偏って作用することがなく、要項な溶着を実現することが可能である。
【0040】
また補助具Aを移動するのに伴って、摺動部材3の滑りシート3bと溶接着部13の間に滑り摩擦が発生して防水シート12に面内方向の力が作用するが、滑りシート3bの摩擦係数が小さいことと、が滑りシート3bの防水シート12に対する接触面積が大きいことから、防水シート12にシワが発生することがない。
【0041】
上記の如く、補助具Aを用いてシート体Cの溶着を行うことによって、溶接着部13を良好な状態で押圧して安定した溶着強度を発揮させることが可能となる。
【0042】
図4は補助具の他の例である補助具Bの構成を説明する斜視図である。図に示す補助具Bは、補助具Aに対し、滑りシート3bの構造が変わるのみで、他の構成は全く同一である。
【0043】
図に於いて、摺動部材3を構成する滑りシート3bは、多数の四角錐状の突起を形成した低摩擦シートによって構成されており、四角錐状の突起を間引きして数を減らすことで、より小さい接触摩擦となるように構成されている。このように構成された補助具Bであっても、前述の補助具Aと同様にしてシート体Cの溶着を行うことが可能である。
【0044】
次に、溶接着用補助具Dの構成について図5,6により説明する。図に於いて、溶接着用補助具Dは、容器21と、容器21のキャップ22に取り付けられた供給部材23と、供給部材23の先端に取り付けた塗布部材24と、供給部材23に設けた調整部材25と、容器21に設けた通気部材26と、を有して構成されている。
【0045】
容器21はポリエチレン製の半透明で可撓性を有するビンによって構成され、一方の端部(上端部)にはキャップ22を着脱可能に取り付けるネジ部21aが形成されている。また底部21bの近傍には、容器21の壁面を内部に押し込んで形成したバリング部21cが形成されており、このバリング部21cに通気部材26が取り付けられている。
【0046】
容器21の容量は特に限定するものではないが、本例では、容量を250mLのビンを用いている。従って、内部に溶接着剤を収容した状態でも、重量や約300g程度であり、充分に高い作業性を発揮することが可能である。
【0047】
図6に示すように、バリング部21cに設けた通気部材26は、六角ボルトによって構成されており、該六角ボルトのネジ部26aに、頭部26bから僅かに離隔した位置から先端側に向かって深さと幅が大きくなる溝26cが軸方向に形成されている。通気部材26をこのように構成することで、頭部26bを回転させて通気部材26を引き抜くと、これに伴って溝26cが露出し、該溝26cを通して大気が容器21の内部に作用させることが可能である。
【0048】
このため、通気部材26を操作して容器21の内部に大気を作用させたとき、収容された溶接着剤に対して常に大気圧を作用させることが可能となり、塗布部材24による塗布に伴って収容されている量が減少しても、容器21の内部圧を大気圧として安定した供給を維持することが可能である。
【0049】
供給部材23はキャップ22の略中央に接着され、該キャップ22には供給部材23の内部に形成された孔と連続した孔が形成されている。供給部材23は、金属製、例えばステンレス製のパイプによって構成され、先端に塗布部材24が取り付けられると共に、キャップ22との接着部の近傍に調整部材25が設けられている。
【0050】
供給部材23が容器21の上端側に設けられることから、溶接着用補助具Dを用いて溶接着剤を塗布する場合には容器21を倒立(キャップ22を下に、底部21bを上に)して使用する。そしてシート体の塗布面は水平に位置することが一般的であることから、供給部材23は略直角に近い角度で湾曲して形成されている。
【0051】
供給部材23の先端部分であって塗布部材24が取り付けられる範囲には、小さい孔を形成しておくことが好ましい。この孔を形成しておくことで、供給された溶接着剤を供給部材の先端の孔(パイプの中心孔)以外の部位からも塗布部材24に供給することが可能となり、広い範囲で一様に塗布することが可能となる。
【0052】
また実際にシート体Cに溶接着剤を塗布する場合、塗布部材24をシート体Cに押し付けるようにして移動させるため、供給部材23は前記押付力に対し充分な強度と剛性を有する太さと肉厚を有するパイプを利用することが必要となる。
【0053】
塗布部材24は、直接シート体Cと接触して溶接着剤を塗布する機能を有する。このため、溶接着剤によって浸食されることのない材質と、シート体Cと接触したときに円滑に塗布し得る材質で、更に、供給部材23を通して供給された溶接着剤が円滑に且つ一様に浸出し得る材質であることが必要である。
【0054】
本例では、塗布部材23としてサック状に形成したフェルトを用いており、このフェルトを供給部材23の先端部分に差し込むことで、着脱し得るように構成されている。またサック状に形成したフェルトには必要に応じて孔を形成することも可能である。
【0055】
塗布部材24の長さは特に限定するものではなく、シート体Cに塗布すべき寸法に対応して設定される。本例では、塗布部材24の長さは約60mmの寸法を持って形成されている。
【0056】
調整部材25は、供給部材23の流路となるパイプの中心孔を開放し、或いは遮断すると共に、開放,遮断の過程で断面積を変化させて溶接着剤の供給量を調整する機能を有する。また供給部材23を構成するパイプの外形よりも極端に大きくない寸法を有して構成されている。このような部材としては、ピーコックを含むコックを用いることが可能である。
【0057】
本例では、調整部材25は、パイプ状の本体25aに、該本体25aの中心孔を開放,遮断する穴を有する回動体25bを直交させて回動可能に嵌合して構成されている。従って、回動体25bを回動させることで、本体25aの中心孔を開閉して溶接着剤の供給,遮断を行うと共に、供給量を調整することが可能である。
【0058】
次に、上記の如く構成された溶接着用補助具Dを用いてシート体Cを溶接着する際の方法について図7により簡単に説明する。図に於いて、シート体として、屋根工事に用いる防水シート11,12を利用している。防水シート11の上部に防水シート12が敷き込まれており、両者の端部に所定寸法の重ね合わせ部からなる溶接着部13が形成される。
【0059】
本例に於いて、対象となる防水シート11,12は、表面に溶剤を塗布することによって溶ける。このため、重ね合わせた防水シート11,12に溶剤を塗布することで互いに溶かし、この状態で圧接させて溶着している。従って、防水シート11,12に対する溶着を行うに際し、容器21には溶剤を収容している。
【0060】
先ず、溶接着用補助具Dを倒立させて塗布部材24を下側とし、この状態で通気部材26を操作して容器21の内部に大気を作用させると共に、調整部材25を操作して容器21に収容された溶接着剤を塗布部材24に供給する。この状態で、溶接着剤は塗布部材24から浸出して塗布の準備が完了する。
【0061】
重ね合わせた防水シート11,12の間に溶接着用補助具Dの塗布部材24を挿入し、防水シート12を手で押さえながら溶接着用補助具Dを移動させる。これにより、溶接着部13には防水シート11,12を溶接着するのに最適な量の溶接着剤が塗布される。その後、塗布した接着剤或いは溶剤の性質に応じて直ちに或いは所定時間経過後、作業員が溶接着部13の上部を押圧することで、該溶接着部13を溶接着する。
【0062】
本例のように、塗布部材24を高い剛性を持ち且つ溶接着剤の流量を調整する調整部材25を設けた供給部材23の先端部分に着脱可能に取り付けることによって、塗布部材24に作用する塗布作業時の反力を支持することが可能となり、且つ塗布部材24に供給する溶接着剤の流量を直接調整することが可能である。このため、溶接着剤を一様な厚さで塗布することが可能となる。
【0063】
次に溶接着具Eの構成について図8〜図10により説明する。尚、図に於いて前述した各実施例と同一の部分或いは同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0064】
溶接着具Eは前述した補助具A或いは補助具Bと溶接着用補助具Dを一体化して構成したものである。即ち、溶接着具Eは、溶接着剤を収容し且つ大気と通気する通気部材26を設けた容器21と、この容器21に可撓性を有する管27を介して接続された塗布部材28とからなる溶接着用補助具D、シート体Cの表面を押圧する2個のローラ2と、2個のローラ2の間に配置された摺動部材3と、摺動部材3を付勢する付勢部材4とを設けたフレーム1とからなる補助具A或いは補助具Bを有し、フレーム1に容器21を支持する支持部材35を設けたものである。
【0065】
上記フレーム1〜付勢部材4は前述した補助具A或いは補助具Bを選択的に用いることが可能であるが、本例では補助具Aを利用している。また容器21,調整部材25,通気部材26は前述した溶接着用補助具Dをそのまま利用し、容器21の調整部材25に接続される管27,塗布部材28は前述の供給部材23,塗布部材24とは異なる構成としている。
【0066】
支持部材35はフレーム1の天板1bの端部側に接近した位置に配置され、容器21を着脱可能に支持し得るように構成されている。即ち、支持部材35は、所定の高さを持った柱35aと、フレーム1の天板1bに取り付けられる取付片35bと、容器21を支持する支持片35cと、を有しており、取付片35bを天板1bに固定することで、フレーム1に取り付けられている。
【0067】
支持片35cは容器21を支持し得る機能を発揮すれば良く、形状を限定するものではない。即ち、支持片35cは、支持すべき容器21の形状に対応して最適な形状に形成される。本例では、容器21が円筒形状であるため、支持片35cも該容器21を嵌め込むことが可能なリング状に形成されると共に所定位置に嵌め込まれた容器21を固定するネジ(図示せず)を設けている。
【0068】
従って、支持部材35の支持片35cに容器21を支持することによって、シート体Cに対する溶接着作業を実施する際に、作業員は容器21を持つ必要がなく、単にフレーム1を移動させることで容器21を移動させることが可能となる。
【0069】
管27は容器21に収容された溶接着剤を塗布部材28に供給する機能を有するものであり、可撓性を持った管として構成されている。本例では、管27としてポリエチレン製のチューブを用いている。
【0070】
塗布部材28はシート体Cに溶接着剤を塗布する機能を有するものであり、本例では刷毛28を利用している。この刷毛28は、木製の本体28aと、本体28aに植え込まれた毛28bとを有しており、本体28aが適度な剛性と強度を有するため、管27を取り付けたり、ガイド部材29を取り付けるのに有利である。
【0071】
管27の端部は刷毛28の本体28aに沿って且つ先端部分が毛28bに沿って配置され、固定具30によって本体28aに固定されている。また管27の末端部分は閉塞されており、毛28bと対応する側壁に針穴程度の径を持った複数の小穴が形成されている。前記小穴は、刷毛28の進行方向に向かって斜め下方となるように形成されており、この方向に形成することで、溶接着剤の浸出が毛28bによって邪魔されることがなく、且つ浸出した溶接着剤を満遍なく毛28bに供給することが可能となる。
【0072】
従って、容器21に収容された溶接着剤は、容器21のキャップ22に設けた調整部材25を通過して管27を流通し、その後、管27の側壁に設けた小穴から浸出して刷毛28の毛28bに供給され、該毛28bからシート体Cに塗布される。このとき、作業員は、容器21がフレーム1に取り付けた支持部材35に支持されているため、刷毛28を持って移動させることで、シート体Cの溶接着代13に対する溶接着剤の塗布を行うことが可能となる。
【0073】
刷毛28の一方側の面(上面)に取り付けたガイド部材29は、溶接着するシート体Cの上側のシート体Cの縁と係合して刷毛28の移動方向を案内すると共に、溶接着部13に於ける刷毛28の侵入深さを規制するものである。
【0074】
このため、ガイド部材29は、刷毛28の本体28aに固定される固定片29aと、固定片29aから立ち上がりシート体Cの端縁と当接する立ち上がり片29bと、立ち上がり片29bと連続して形成され毛28bの上方に配置されてシート体Cの上面と対向するガイド片29cと、を有して構成されている。そして、立ち上がり片29bを刷毛28に於ける毛28bの先端部分から溶接着部13の寸法に対応する位置に配置して固定片29aを本体28aに固定することで、シート体Cに於ける溶接着部13に対する溶接着剤の塗布寸法を規定することが可能である。
【0075】
上記ガイド部材29では、ガイド片29cと刷毛28の一部とによってコ字状の空間が形成され、該空間によってシート体Cの端縁をガイドすることが可能である。また立ち上がり片29bは、進行方向上流側の寸法が大きく、下流側の寸法が小さく形成されている。このため、溶接着部13に於ける重ね合わせたシート体Cに於ける上側のシート12をガイド部材29に係合させる際に、該シート体Cに於ける溶接着剤の未塗布部分を上方に巻き上げることが可能となり、塗布部分を外部から容易に視認することが可能となる。
【0076】
次に、上記の如く構成された溶接着具Eによってシート体Cを溶接着する方法について図8〜図10により説明する。尚、本例でも、前述した各溶接着方法と同様に、シート体Cとして防水シート11,12を用い、この防水シート11,12を溶接着部13で重ね合わせて溶接着するものとする。
【0077】
先ず、図8に示すように、溶接着剤を収容した容器21を倒立させて支持部材35の支持片36cに嵌め込んで支持する。次に、上側の防水シート12の端縁を刷毛29に設けたガイド部材29に係合させ、容器21の通気部材26を開いて該容器21の名言うに大気圧を作用させると共に調整部材25を調整して収容した溶接着剤を刷毛28に供給する。
【0078】
図10に示すように、刷毛28を溶接着部13に差し込んで一方方向(図に於ける手前方向に移動させ、この過程で溶接着部13に溶接着剤を塗布する。次いで、図9に示すように、溶接着部13の上側の防水シート12の上部にローラ2を載置し得るようにフレーム1を配置し、更に、刷毛28を進行させながらフレーム1を矢印方向に移動させる。このとき、刷毛28及びフレーム1は、何れも作業員によって手操作される。尚、作業員の足を操作の補助とすることも可能である。
【0079】
上記の如くして刷毛28に溶接着剤を連続的に供給しつつ移動させて溶接着部13に塗布し、その後、容器21を支持したフレーム1を溶接着部13を押圧した状態で移動させることで、目的の溶接着部13を溶接着することが可能である。
【0080】
次に、溶接着部13の検査方法について図11〜図14により説明する。本例に係る検査方法は、溶接着部13に於ける上側のシート体C(防水シート12)が下側のシート体C(防水シート11を含むシート状の被溶接着体)に対する溶接着部分と非溶接着との境界を検査確認して描くことで視認し得るようにしたものである。
【0081】
図11は、2枚のシート体Cとして防水シート11,12の端部を互いに溶接着代分重ね合わせた溶接着部13を溶接着したものである。検査は同図(b)に示すように、溶接着部13に於ける受け側の防水シート12に吸盤36を押し付けて吸着し、この状態で防水シート12の面に対し垂直方向に引き上げることで行われる。
【0082】
吸盤36によって吸着した防水シート12を引き上げたとき、非溶接着部分の防水シート12が持ち上がることで、溶接着部分と非溶接着部分との境界が確認される。この境界には同図(a)に示すように、チョーク等によって線37が描かれ、この線37によって非溶接着部分を視認することが可能となる。
【0083】
そして、線37を視認された非溶接着部分は、予め設定された補修規格に基づいて、補修され或いはそのままの状態で保持される。即ち、検査要員が溶接着部13の検査を行って線37を描いた後、シート体Cの溶接着を専門とする作業員が該線37を視認し、この線37に従って所要個所を適宜補修して行くことが可能である。
【0084】
図12は、2枚のシート体Cの一方がベランダや屋上の床に取り付けられた図示しない歩行用ボードを固定するための鋼板からなるディスク38として構成され、他方のシート体Cが防水シート12として構成され、ディスク38と該ディスク38の上部を覆う防水シート12とを溶接着したものである。この場合の検査も、同図(b)に示すように、防水シート12を吸盤36によって吸着して引き上げることで行われる。
【0085】
特に、防水シート12がディスク38の周囲の歩行用ボードに溶接着されているような場合、防水シート12に含まれる成分が溶接着剤を通して歩行用ボードに移動し、この結果防水シート12の柔軟性が損なわれて硬化してしまうという問題が生じるが、この問題を回避するために、検査に伴って防水シート12がディスク38の周囲に溶接着されていることが確認されたときには、直ちに吸盤36によって溶接着部分を引き剥がすことが行われる。
【0086】
また防水シート12がディスク38に対して非溶接着状態である場合には、チョーク等によって、溶接着部分と非溶接着部分との境界を線で描き、検査規格に従って適宜補修し、或いは現状を保持する。
【0087】
図13は、2枚のシート体Cの一方がベランダや屋上の立ち上がり部に取り付けられた塩ビ鋼板等からなる立ち上がり部鋼板39として構成され、他方のシート体Cが防水シート12として構成され、立ち上がり部鋼板39と該立ち上がり部鋼板39の上部を覆う防水シート12とを溶接着したものである。この場合の検査も、同図(b)に示すように、防水シート12を吸盤36によって吸着して垂直方向に引っ張ることで行われる。
【0088】
そして防水シート12と立ち上がり部鋼板39との溶接着部分と非溶接着部分との境界を確認してチョーク等により線37を描くことで容易に視認し得るようにしておき、その後、補修要員は線37を確認しつつ検査規格に従って適宜補修し、或いは現状を保持する。
【0089】
図14は、2枚のシート体Cの一方が屋根の端部に取り付けられた塩ビ鋼板等からなるプレハブ鋼板40として構成され、他方のシート体Cが防水シート12として構成され、プレハブ鋼板40と該プレハブ鋼板40の上部を覆う防水シート12とを溶接着したものである。この場合の検査も、同図(b)に示すように、防水シート12を吸盤36によって吸着して引き上げることで行われる。
【0090】
そして防水シート12とプレハブ鋼板40との溶接着部分と非溶接着部分との境界を確認してチョーク等により線を描くことで容易に視認し得るようにしておき、その後、補修要員は線を確認しつつ検査規格に従って適宜補修し、或いは現状を保持する。
【0091】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る溶接着部の検査方法では、溶接着部に於ける上側のシート体を吸盤によって吸着して引き上げることで、溶接着しているか非溶接着であるかを検査確認し、溶接着部分と非溶接着部分との境界を描くことで、誰でも境界を視認することが可能となり、補修すべき部位、補修する必要のない部位を確認することが出来る。このため、検査終了後、補修要員が描かれた境界を確認しつつ、補修を行うことが出来る。特に、溶接着剤をこぼしたりして、本来溶接着すべき部位ではない部分が溶接着されているような場合、溶接着部分と非溶接着部分との境界を確認するのみならず、溶接着されてしまった部位を引き剥がすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 補助具を下面側から見た斜視図である。
【図2】 本例に係る補助具の正面図と側面図である。
【図3】 補助具を用いた溶接着方法を説明する図である。
【図4】 補助具の他の例を下から見た斜視図である。
【図5】 溶接着用補助具の構造を説明する正面図である。
【図6】 容器に設けた通気部材の構成を説明する拡大図である。
【図7】 溶接着用補助具を用いて防水シートを溶接着する際の方法の例を説明する図である。
【図8】 溶接着具の構成を説明する図である。
【図9】 溶接着具を用いた溶接着方法を説明する図である。
【図10】 塗布部材によって溶接着代に溶接着剤を塗布する状態を説明する図である。
【図11】 シート体どうしの溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。
【図12】 ベランダや屋上に設けた歩行用ボードを固定するディスクに対するシート体の溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。
【図13】 ベランダや屋上の立ち上がり部に配置された鋼板に対するシート体の溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。
【図14】 プレハブ鋼板に対するシート体の溶接着範囲を検査する状態を説明する図である。
【符号の説明】
A,B 補助具
C シート体
D 溶接着用補助具
E 溶接着具
1 フレーム
1a 側板
1b 天板
1c 長穴
2 ローラ
3 摺動部材
3a 基板
3b 滑りシート
3c 弾性材
4 付勢部材
5 ボルト
6 ネジ
11,12 防水シート
13 溶接着部
21 容器
21a ネジ部
21b 底部
21c バリング部
22 キャップ
23 供給部材
24 塗布部材
25 調整部材
25a 本体部
25b 回動体
26 通気部材
26a ネジ部
26b 頭部
26c 溝
27 管
28 塗布部材,刷毛
28a 本体
28b 毛
29 ガイド部材
29a 固定片
29b 立ち上がり片
29c ガイド片
35 支持部材
35a 柱
35b 取付片
35c 支持片
36 吸盤
37 線
38 ディスク
39 立ち上がり部鋼板
40 プレハブ鋼板
Claims (1)
- 溶接着代の溶接着状態を検査するに当たり、上側の可撓性を有するシート状の被溶接着体の表面に吸盤を吸着させて引き上げることで溶接着状態を確認し、且つ上側のシート状の被溶接着体の表面に溶接着部分と非溶接着部分との境界を描くことで視認し得るようにすることを特徴とする溶接着部の検査方法。
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