JP4194197B2 - マイクロ波による茶葉含水率測定方法並びに装置 - Google Patents

マイクロ波による茶葉含水率測定方法並びに装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロ波を用いた製茶途中の茶葉等の含水率測定の手段に関するものであり、特にその測定精度を向上させるための方法並びに装置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
従来から製茶加工中の茶葉の含水率の測定を行い、この測定値に応じた製茶機の自動制御が行われている。このための茶葉の含水率測定装置としては、電気抵抗式の水分計、マイクロ波式の水分計、近赤外線式の水分計等が用いられているが、それぞれ以下に示すような点で改良の余地があった。
【0003】
まず電気抵抗式の水分計は電極間に茶葉を位置させ、茶葉の電気抵抗を計測するというものであり、原理的に茶葉表面の水分の計測しかできないため、測定結果は表面抵抗に依存しがちで不正確で茶葉全体の水分を把握することが困難であり、製茶ラインの制御を行うためのデータとして用いるのには不充分である。
また茶葉の含水率によって一定以上の電圧がかかると、絶縁破壊を引き起こして測定不能な状態となってしまうため、例えば粗揉機では6V、中揉機では12Vの電圧で測定を行っており、測定及びデータ処理を複雑化させている。
【0004】
またマイクロ波式の水分計については、茶葉重量の測定装置であるロードセル等を必須とするため、測定系の構成の複雑化は否めない。
【0005】
また近赤外線の水分計は、前記電気抵抗式の水分計よりも若干茶葉内部までの水分測定が行えるものの、原理的にはやはり茶葉表面水分の計測しかできない。また近赤外線の照射範囲は非常に狭いため、試料のごく一部しか計測対象とならないという欠点があった。更にまた近赤外線水分計は高価であるため汎用性に乏しい。
【0006】
そこで本出願人は上述したような不具合を解消した含水率測定装置として、マイクロストリップラインを用いた含水率測定装置を発明し、すでに特願平10−212652号「マイクロ波による含水率測定方法及びその装置並びにこれらを用いた製茶工程制御方法」として特許出願に及んでいる。
このものは、マイクロ波の送信機と受信機との間にマイクロストリップ線路から成る伝送路を形成し、前記マイクロストリップ線路におけるストリップ導体を、適宜の厚さの保護板で被覆するとともに、前記マイクロストリップ線路に付着した茶葉、水分等を除去するためのクリーニング機構を具えて成るものである。
【0007】
そしてこのようなマイクロ波による含水率測定装置を用いることで、製茶機器によって加工中の茶葉の含水率測定を高精度で行い、この値に基づいて当該製茶機器からの茶葉の取り出し時期を判定するため、当該製茶機器による茶葉の加工度合いを最適のものとすることができ、高品質の加工茶葉を得ることを可能としたものである。
【0008】
しかしながらこのようなマイクロ波による含水率測定装置にも、サンプリングを更に効率よく行うことや、サンプリング時間の短縮、更に安定したサンプリング量を得ること等の点で更なる改良の余地があった。
【0009】
【解決を試みた技術課題】
本発明はこのような背景を認識して成されたものであって、茶葉収容部にサンプリングされた茶葉を、サンプリング途中において高密度状態に整えることにより、サンプリングを効率よく行い、サンプリング時間の短縮を図り、また安定したサンプリング量を得ることにより、精度の良い水分計測が行える新規なマイクロ波による含水率測定方法及び装置の開発を試みたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載のマイクロ波による茶葉含水率測定方法は、マイクロ波の送信機と受信機との間にマイクロストリップ線路から成る伝送路を形成し、この伝送路をサンプリング装置における茶葉収容部内に位置させ、茶葉収容部内にサンプリングされた茶葉の含水率を測定する装置を用いた茶葉含水率測定方法において、前記装置における前記茶葉収容部は、底板と、この底板の両側に立ち上がる一対の側板と、前記底板に対向して設けられる天板と、前記天板の前後に立ち上がるシャッター板及び背板とを要素とする板枠部材により構成され、前記茶葉収容部における底板の上面に前記マイクロストリップ線路を配設し更に前記背板を茶葉収容部をシャッター板側に移動可能することで排出作用板とし、また前記天板を底板に向って移動可能することで、押圧作用板としたものであり、含水率の測定あたっては、前記茶葉収容部にサンプリングされた茶葉を、サンプリング途中において天板によって押圧することにより嵩密度を高める一方、その上方には、茶葉の受入余裕空間を広げ、この受入余裕空間に更に茶葉を受け入れることにより、サンプリング途中に押圧しない場合と比較して多量の茶葉を茶葉収容部内に受け入れ、その後更に茶葉を天板により押圧した状態でマイクロストリップ線路にマイクロ波を送出し、茶葉は取り込まれた茶葉収容部から移動することなく茶葉収容部内で含水率を測定されることを特徴として成るものである。
【0011】
また請求項2記載のマイクロ波による茶葉含水率測定方法は、前記要件に加え、前記背板については、その下辺にクリーニング機構を設け、排出作用時における移動の際に、前記マイクロストリップ線路上に付着した茶葉、水分等を除去することを特徴として成るものである。
【0012】
更に請求項3記載のマイクロ波による茶葉含水率測定装置は、マイクロ波の送信機と受信機との間にマイクロストリップ線路から成る伝送路を形成し、この伝送路をサンプリング装置における茶葉収容部内に位置させ、茶葉収容部内にサンプリングされた茶葉の含水率を測定する装置において、前記装置における前記茶葉収容部は、底板と、この底板の両側に立ち上がる一対の側板と、前記底板に対向して設けられる天板と、前記天板の前後に立ち上がるシャッター板及び背板とを要素とする板枠部材により構成され、前記茶葉収容部における底板の上面に前記マイクロストリップ線路を配設し更に前記背板を茶葉収容部をシャッター板側に移動可能することで排出作用板とし、また前記天板を底板に向って移動可能することで、押圧作用板としたものであり、更に前記天板は、前記茶葉収容部にサンプリングされた茶葉を、サンプリング途中において、押圧することにより嵩密度を高めて、茶葉の受入余裕空間を広げるように押圧作用を行い、また茶葉収容部は、出現した前記受入余裕空間に更に茶葉を受け入れることにより、サンプリング途中に押圧しない場合と比較して多量の茶葉を茶葉収容部内に受け入れるものであり、含水率の測定にあたってはその後更に茶葉を天板により押圧した状態でマイクロストリップ線路にマイクロ波を送出し、茶葉は取り込まれた茶葉収容部から移動することなく茶葉収容部内で含水率を測定されることを特徴として成るものである。
【0013】
更にまた請求項4記載のマイクロ波による茶葉含水率測定装置は、前記請求項3記載の要件に加え、前記背板については、その下辺にクリーニング機構を設け、排出作用時における移動の際に、前記マイクロストリップ線路上に付着した茶葉、水分等を除去することを特徴として成るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下にまず本発明のマイクロ波による茶葉含水率測定装置についてその構成を説明し、次いでこのものの作動態様を説明するとともに、併せて本発明のマイクロ波による茶葉含水率測定方法について説明する。
本発明に係る含水率測定装置1は発明の背景で述べたように、本出願人による特許出願である特願平10−212652号「マイクロ波による含水率測定方法及びその装置並びにこれらを用いた製茶工程制御方法」において開示したものに多少の改良を加えたものである。
【0015】
本実施の形態の含水率測定装置1は、具体的には図1に示すように、一例として製茶工場における製茶装置20(一例として粗揉機)の側板部21に具えるサンプリング装置2と一体的に構成される。もちろん含水率測定装置1の配設個所においては、製茶装置20の前面等適宜の位置を選択し得るものである。また更に具体的な製茶装置20としては、粗揉機のほか、葉打機、中揉み機、中揉機等の各種製茶装置や茶葉の搬送機上に設けることも可能である。
【0016】
前記サンプリング装置2には茶葉収容部3を形成するものであって、この茶葉収容部3は、底板4と、この底板4の両側に立ち上がる一対の側板5と、前記底板4に対向して設けられる天板8と、前記底板4の前後に立ち上がるシャッター板6及び背板7とを要素とする板枠部材により区画された方形空間である。
なお以下の説明において前方とは、シャッター板6側を意味し、また後方とは背板7側を意味するものである。
【0017】
そして前記背板7を、前記側板5及び底板4に沿って前後に移動可能に構成することで排出作用板とし、且つ天板8を背板7に沿って、底板4に接近離反するように移動可能に構成することで押圧作用板としている。
このため適宜のブラケットを用いて筐体9に対して排出シリンダ7a、計測シリンダ8aを固定し、これらのロッドをそれぞれ背板7の裏面、天板8の裏面に固定して成る。
【0018】
また前記背板7の下辺(底板4側)には、クリーニング機構の一例としてナイロンブラシ17を具えるものとする。このクリーニング機構としては前記ナイロンブラシ17や、ゴムヘラ、布等、前記背板7の移動によって底板4の上面をワイプするもののほか、適宜圧搾空気を噴出するノズル等を具えたエアパージ機構を採用することもできる。
【0019】
また前記シャッター板6は、対向した一対の側板5の前端面に沿って上下に移動することで茶葉収容部3の開閉を行うものであり、筐体9に対して固定したシリンダ6aのロッドを上端面に固定して成る。
【0020】
更に前記底板4の茶葉収容部3側の面(上面)には、マイクロストリップ線路10を配設するものであり、このマイクロストリップ線路10におけるストリップ導体12側の面を、絶縁材から成る適宜の保護板16で被覆する。本実施の形態では保護板16として、厚さ0.4mmのアクリル板を用いた。
【0021】
以下上述のマイクロストリップ線路10について詳細に説明する。
マイクロストリップ線路10は図4に示すように、導体板11の上方に帯状のストリップ導体12を位置させるものであって、このストリップ導体12を保持するために、導体板11と、ストリップ導体12との間に誘電体13をスペーサとして挿入して成るものである。
【0022】
前記導体板11及びストリップ導体12の素材としては、銅、鉄等導電率の高い金属を用いることが好ましいが、ステンレススチール等の耐蝕性に優れた金属を用いることもできる。また前記誘電体13としてはシリコーン、フッ素樹脂、エポキシ樹脂等を含んだグラスファイバー、セラミック等を用いる。
【0023】
また本実施の形態においては、電磁波のうち、特に3〜5GHz帯(λ≒10〜6cm)の一例として4GHz(λ≒7.5cm)のマイクロ波を扱うため、この周波数におけるマイクロストリップ線路10の特性インピーダンスが、送信機19a及び受信機19bとマッチングするように寸法等を適宜設計する。本実施の形態では、一例として誘電体13として比誘電率εr ≒4.7のガラス繊維入りエポキシを用い、ストリップ導体12の幅を2〜5mm、ストリップ導体12と導体板11との間隔を1〜1.5mmとした。もちろんこれらの数値は誘電体13の比誘電率εr の値、使用するマイクロ波の周波数等によって変化するものである。
また、使用する電磁波の周波数は、前記3〜5GHz帯のマイクロ波に限定されるものではなく、要は水分に吸収される周波数であれは適宜の高周波を選択することができる。
【0024】
本実施の形態におけるストリップ導体12の形状は、一例として図5(a)に示すように底板4のほぼ対角線上を引き廻すようにした。
なおこのようなストリップ導体12の引き廻しパターンについては、図5(b)に示すように底板4の各辺に沿ってほぼ全域にわたって引き廻すようにしたり、図5(c)に示すように数カ所で折り返すことで底板4の全面を通るようにする等、種々の実施の形態が採り得るものである。
【0025】
そして前記ストリップ導体12の入力端12a及び出力端12bにはそれぞれ、図5に示すようにSMA、BNC等の高周波用のコネクタ14a、コネクタ14bを取り付け、同軸ケーブルC等によって送信機19a、受信機19bに接続される。
【0026】
上述のようなマイクロストリップ線路10を伝播するマイクロ波の減衰は、導体損失、誘電体損失及び放射損失となる。つまり図5に示す測定系において、送信機19aからの出力値と、受信機19bへの入力値との差は、前記導体損失、誘電体損失及び放射損失を合わせたものとなり、マイクロストリップ線路10上に試料(茶葉A)が位置しない状態で、送信機19aから所定レベルのマイクロ波を送出すると、前記損失の分だけ減衰したレベルのマイクロ波が受信機19bに到来するものであり、この受信レベルを基準値とする。
【0027】
そして送信機19aから送出したマイクロ波のレベルと、受信機19bに到来したマイクロ波のレベルとの差異は、試料たる茶葉Aによるマイクロ波の吸収分と、前記損失分による減衰量分との合計になるものであり、このときの値から損失分による減衰量(基準値)を差し引いた値が茶葉Aによるマイクロ波の吸収分M(dB)となる。
そしてこの値M(dB)から、下式によって試料(茶葉A)の含水率G(%)を求めることができる。
G=aM+b (a、bは補正値)
なお補正値a、bについては、事前に実験によって求められる値であって、上記測定系を用いた測定によって得られたM値と、重量計を用いて乾燥前後の茶葉Aの重量値から得た水分値(実測値)との間に相関関係が見出せることから、決定されるものである。
【0028】
本発明に係る含水率測定装置1の基本的な実施の形態は上述した通りであって、以下この作動態様と併せて本発明に係るマイクロ波による茶葉含水率測定方法について説明する。
(1)サンプリング
図6(a)に示すようにシリンダ6aを収縮してシャッター板6を退却させて、茶葉収容部3の前面を開口すると、製茶装置20の葉ざらい等によって掻き上げられた茶葉Aが、茶葉収容部3内に取り込まれる。
【0029】
(2)茶葉の押圧
所定の時間、開口部21aを開口してサンプリングしていると、図6(b)に示されるように茶葉Aが茶葉収容部3に高く積まれ、茶葉Aが茶葉収容部3内に入らなくなる。そこで図6(c)に示されるように、計測シリンダ8aを伸張して天板8を下降させ、茶葉Aを押圧し圧縮する。次に図6(d)に示すように計測シリンダ8aを収縮して、天板8を元の位置に上昇させると、茶葉Aの山が圧縮され嵩密度が大きくなり、換言すれば茶葉Aの山が小体積化したため茶葉収容部3内に広い茶葉の受入余裕空間Sが得られる。従って図6(e)に示されるようにこの受入余裕空間Sに茶葉Aがスムーズに投入されるし、茶葉Aのサンプリング量も多くなる。従って測定精度が向上するとともに、サンプリング時間も短くすることが可能となる。
【0030】
(3)茶葉の測定準備
20秒等の所定のサンプリング時間が経過したら、図6(f)に示すようにシリンダ6aを伸張してシャッター板6を進行させ、茶葉収容部3の前面を閉鎖する。次いで図6(g)に示すように再度計測シリンダ8aを伸長して、天板8を底板4に向けてあらかじめ設定した茶葉Aの加工状態に応じた圧力(一例として2kg/cm2 )で進行させる。
天板8と底板4とによって挟まれた茶葉Aは、茶葉A間の空気が排除されて密度が均一になるとともに、底板4に配設したマイクロストリップ線路10に対して保護板16を介在させて密接して臨んだ状態になる。
【0031】
(4)測定及び含水率の算出
次いで適宜の時間が経過した後、この状態でマイクロストリップ線路10に送信機19aからマイクロ波を供給すると、茶葉Aに含まれた水分によるマイクロ波の吸収が行われる。
このためマイクロストリップ線路10へ向けて送信機19aから送出されたマイクロ波のレベルと、受信機19bによって受信されるマイクロ波のレベルとは一致しなくなるのであり、このときの値と前記基準値との差から茶葉Aの含水率を算出するのである。
【0032】
(5)製茶装置等の運転条件の設定
そして前記茶葉Aの含水率測定結果に応じて製茶装置20の運転条件の設定を適宜変更するものであって、熱風温度、熱風量または揉み手、葉浚いを具えた主軸の回転速度を調整する。
因みに前記含水率の測定結果は、生葉流量計、蒸熱機等の他の製茶機の運転条件の変更のためのデータとして供することもできる。
【0033】
(6)茶葉の排出
次いで、図6(h)に示すように計測シリンダ8aを収縮して天板8を上昇させ、更にシリンダ6aを収縮してシャッター板6を退却させて茶葉収容部3の前面を開口させる。そして、排出シリンダ7aを伸長して背板7を進行させて茶葉収容部3内に位置する茶葉Aを開口部21aから製茶装置20の揉胴内に戻すのである。このときクリーニング機構たるナイロンブラシ17が保護板16の表面をワイプするため、茶葉収容部3内に位置するすべての茶葉Aを排出することができ、次回以降の測定を正確に行うことができる。
【0034】
【他の実施の形態】
本発明は上述した実施の形態を基本の実施の形態とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて以下に示すような実施の形態を採ることもできる。
例えば、サンプリング途中における押圧の回数は、前記基本実施の形態のように一回とするほか、二回、三回と、複数回としてもよい。
また茶葉収容部3には、積載される茶葉Aを均すため、図2中仮想線に示されるように振動機構18を設けるようにしてもよい。この振動機構18としては一例としてモータの回転軸に、重心を偏心させて分胴を具えたバイブレーションモータや、クランク機構とモータとを組み合わせたものなど、公知の構成を採り得る。
【0035】
【発明の効果】
請求項1、3記載のマイクロ波による茶葉含水率測定方法並びに装置によれば、茶葉収容部3にサンプリングされた茶葉Aを、サンプリング途中において、押圧することにより嵩密度を高めて、茶葉Aの受入余裕空間Sを広げ、この受入余裕空間Sに茶葉Aを投入するため、常に安定した多量のサンプリング量にて水分計測でき、測定精度が向上する。また受入余裕空間Sが広がり茶葉Aが茶葉収容部3内に入りやすくなるため、サンプリング時間が例えば30秒から20秒へと短縮できる。
【0036】
また請求項2、4記載のマイクロ波による茶葉含水率測定方法並びに装置によれば、マイクロストリップ線路10に付着した茶葉A、水分等を除去するためのクリーニング機構を設けたため、前回測定分の茶葉Aがマイクロストリップ線路10上に残らないため、精度の高い測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の茶葉含水率測定装置を製茶装置の側板に対して取り付けた状態を示す側面図である。
【図2】 含水率測定装置を示す縦断側面図である。
【図3】 同上茶葉収容部を形成する底板、側板、シャッター板、背板及び天板の位置関係並びに可動の様子を骨格的に示す斜視図である。
【図4】 マイクロストリップ線路を示す断面図である。
【図5】 マイクロストリップ線路の種々の形態を示す平面図である。
【図6】 含水率測定の様子を段階的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 含水率測定装置
2 サンプリング装置
3 茶葉収容部
4 底板
5 側板
6 シャッター板
6a シリンダ
7 背板
7a 排出シリンダ
8 天板
8a 計測シリンダ
9 筐体
10 マイクロストリップ線路
11 導体板
12 ストリップ導体
12a 入力端
12b 出力端
13 誘電体
14a コネクタ
14b コネクタ
16 保護板
17 ナイロンブラシ
18 振動機構
19a 送信機
19b 受信機
20 製茶装置
21 側板部
21a 開口部
A 茶葉
C 同軸ケーブル
S 受入余裕空間

Claims (4)

  1. マイクロ波の送信機と受信機との間にマイクロストリップ線路から成る伝送路を形成し、この伝送路をサンプリング装置における茶葉収容部内に位置させ、茶葉収容部内にサンプリングされた茶葉の含水率を測定する装置を用いた茶葉含水率測定方法において、
    前記装置における前記茶葉収容部は、底板と、この底板の両側に立ち上がる一対の側板と、前記底板に対向して設けられる天板と、前記天板の前後に立ち上がるシャッター板及び背板とを要素とする板枠部材により構成され、前記茶葉収容部における底板の上面に前記マイクロストリップ線路を配設し
    更に前記背板を茶葉収容部をシャッター板側に移動可能することで排出作用板とし、また前記天板を底板に向って移動可能することで、押圧作用板としたものであり、
    含水率の測定あたっては、前記茶葉収容部にサンプリングされた茶葉を、サンプリング途中において天板によって押圧することにより嵩密度を高める一方、その上方には、茶葉の受入余裕空間を広げ、この受入余裕空間に更に茶葉を受け入れることにより、サンプリング途中に押圧しない場合と比較して多量の茶葉を茶葉収容部内に受け入れ、その後更に茶葉を天板により押圧した状態でマイクロストリップ線路にマイクロ波を送出し、茶葉は取り込まれた茶葉収容部から移動することなく茶葉収容部内で含水率を測定されることを特徴とするマイクロ波による茶葉含水率測定方法。
  2. 前記背板は、その下辺にクリーニング機構を設け、排出作用時における移動の際に、前記マイクロストリップ線路上に付着した茶葉、水分等を除去することを特徴とする請求項1記載のマイクロ波による茶葉含水率測定方法。
  3. マイクロ波の送信機と受信機との間にマイクロストリップ線路から成る伝送路を形成し、この伝送路をサンプリング装置における茶葉収容部内に位置させ、茶葉収容部内にサンプリングされた茶葉の含水率を測定する装置において、
    前記装置における前記茶葉収容部は、底板と、この底板の両側に立ち上がる一対の側板と、前記底板に対向して設けられる天板と、前記天板の前後に立ち上がるシャッター板及び背板とを要素とする板枠部材により構成され、前記茶葉収容部における底板の上面に前記マイクロストリップ線路を配設し
    更に前記背板を茶葉収容部をシャッター板側に移動可能することで排出作用板とし、また前記天板を底板に向って移動可能することで、押圧作用板としたものであり、
    更に前記天板は、前記茶葉収容部にサンプリングされた茶葉を、サンプリング途中において、押圧することにより嵩密度を高めて、茶葉の受入余裕空間を広げるように押圧作用を行い、また茶葉収容部は、出現した前記受入余裕空間に更に茶葉を受け入れることにより、サンプリング途中に押圧しない場合と比較して多量の茶葉を茶葉収容部内に受け入れるものであり、
    含水率の測定にあたってはその後更に茶葉を天板により押圧した状態でマイクロストリップ線路にマイクロ波を送出し、茶葉は取り込まれた茶葉収容部から移動することなく茶葉収容部内で含水率を測定されることを特徴とするマイクロ波による茶葉含水率測定装置。
  4. 前記背板は、その下辺にクリーニング機構を設け、排出作用時における移動の際に、前記マイクロストリップ線路上に付着した茶葉、水分等を除去することを特徴とする請求項3記載のマイクロ波による茶葉含水率測定装置。
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