JP4193057B2 - プレクーラ - Google Patents

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Description

本発明はプレクーラに係り、特にドライルーム設備にドライエアを供給する低露点空気製造用除湿機の上流側に配置されるプレクーラに関する。
本願出願人は、特許文献1において、ドライルーム設備にドライエアを供給する低露点空気製造用除湿機を提案している。また、この特許文献1では、ドライルーム設備として、露点温度−60°C(水分10ppm)程度の低露点環境を必要とするリチウムイオン電池の製造設備を例示している。
ところで、低露点環境が必要なドライルーム設備では、低露点空気製造用除湿機からドライルーム設備に所望の低露点空気を供給するために、低露点空気製造用除湿機の上流側において、ある程度、外気潜熱処理を行う必要がある。このため、低露点空気製造用除湿機の上流側にはプレクーラが設置され、プレクーラによって外気を潜熱処理することにより低露点空気製造用除湿機の潜熱負荷を軽減し、低露点空気製造用除湿機からドライルーム設備に所望の低露点空気を供給するように構成されている。
図7は、従来のプレクーラ1の構造図である。同図に示すプレクーラ1は、ケーシング2内に外気を吸引/送風するためのファン3を有し、吸引した外気を粗除湿するために、その下流側に10°C程度の冷水を使用した冷却コイル4、及びその下流側に更に露点を下げるためブラインを使用した冷却コイル5が並設されている。ファン3によって吸引された外気は冷却コイル4、及び冷却コイル5を通過することにより潜熱処理され、この処理外気が低露点空気製造用除湿機6に供給される。なお、低露点空気製造用除湿機6の構成及び作用については、特許文献1に詳述されているので、本件明細書においてはその説明を省略する。
特開2003−14251号公報
しかしながら、図7に示した従来のプレクーラ1は、下流側の冷却コイル5を凍結や着霜が生じない温度で運転する必要があるため、外気の露点を大きく下げることができないという問題があった。何故ならば、冷却コイル5に凍結や着霜が生じた場合、冷却コイル5の運転を停止しなければならず、稼動率が下がるためである。また、このような凍結/着霜問題は、冷却コイル5の上流側にヒータ等のデフロスト装置7を配置し、デフロスト装置7によって冷却コイル5を加熱することにより解消できる。しかし、プレクーラ1にデフロスト装置7を別途設けなければならないので、イニシャルコスト及びランニングコストがかかるという問題があった。以上の事由から従来のプレクーラ1は、低露点空気製造用除湿機6の上流側において常時安定した外気の潜熱処理を行うことが難しく、また、効率よく露点を下げることも困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、低露点空気製造用除湿機の上流側において常時安定した外気の潜熱処理を行い、且つ効率よく露点を下げることができるプレクーラを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、ドライルーム設備にドライエアを供給する低露点空気製造用除湿機の上流側に配置され、所定の温湿度に潜熱処理した空気を前記低露点空気製造用除湿機に供給するプレクーラにおいて、前記プレクーラは、外気を吸引するファンと、第1の冷却コイルと、第2の冷却コイルと、前記ファンによって吸引した外気を前記第1の冷却コイルから前記第2の冷却コイルを介して前記低露点空気製造用除湿機に供給する第1の流路と、前記ファンによって吸引した外気を前記第2の冷却コイルから前記第1の冷却コイルを介して前記低露点空気製造用除湿機に供給する第2の流路と、前記第1の流路又は前記第2の流路に外気が流れる流路を切り替える切替手段と、前記第1の冷却コイルに着霜が生じたことを確認すると、前記第1の流路に外気が流れるように前記切替手段を制御し、前記第1の冷却コイルを停止制御するとともに前記第2の冷却コイルを稼動制御し、前記第2の冷却コイルに着霜が生じたことを確認すると、前記第2の流路に外気が流れるように前記切替手段を制御し、前記第1の冷却コイルを稼動制御するとともに前記第2の冷却コイルを停止制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記切替手段による第1の流路と第2の流路との切り替えを前記着霜の状況に基づいて繰り返し制御することを特徴としている。
請求項1、2に記載の発明によれば、制御手段が切替手段を制御し、第1の流路に外気が流れるように流路を切り替え、且つ第1の冷却コイルを停止制御するとともに第2の冷却コイルを稼動制御し、第2の冷却コイルによって外気を潜熱処理する。この運転条件を「運転条件I 」と称する。
運転条件I において、外気は第2の冷却コイルで冷却/除湿され低露点空気製造用除湿機に供給されるが、しばらくすると、第2の冷却コイルの表面で着霜が生じ始める。着霜を確認すると、制御装置は、切替手段を制御し、第2の流路に外気が流れるように流路を切り替え、且つ第1の冷却コイルを稼動制御するとともに第2の冷却コイルを停止制御し、第1の冷却コイルによって外気を潜熱処理する。この運転条件を「運転条件II」と称する。
このように運転条件を、運転条件I から運転条件IIに切り替えると、外気は、着霜が生じている第2の冷却コイルでデフロストを行いつつ、第1の冷却コイルによって更に冷却/除湿され、低露点空気製造用除湿機に供給される。また、第2の冷却コイルでのデフロスト操作によって、外気が潜熱処理されるため、第1の冷却コイルの潜熱負荷を低減することができる。
この後、第1の冷却コイルに着霜が生じ始めると、制御手段は、運転条件IIから運転条件I に切り替える。これにより、外気は、着霜が生じている第1の冷却コイルでデフロストを行いながら、第2の冷却コイルによって更に冷却され、低露点空気製造用除湿機に供給される。また、第1の冷却コイルでのデフロスト操作により、外気が潜熱処理されるため、第2の冷却コイルの潜熱負荷を低減することができる。このように運転条件I 、IIの切り替えを着霜に基づいて繰り返すことにより、デフロスト操作を潜熱処理に利用することができ、低露点空気製造用除湿機の上流側で効率よく且つ安定した外気潜熱処理を行うことができる。したがって、本発明のプレクーラによれば、低露点空気製造用除湿機の上流側で常時安定した外気潜熱処理を行い、効率よく露点を下げることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記第1の流路の出口には第1の圧力計が設けられ、前記第2の流路の出口には第2の圧力計が設けられ、前記第1の冷却コイルと前記第2の冷却コイルとの間の中間流路には第3の圧力計が設けられ、前記制御手段は前記第1の圧力計、前記第2の圧力計、及び前記第3の圧力計によって検出された圧力に基づいて前記切替手段を制御するとともに、前記第1の冷却コイル及び前記第2の冷却コイルの稼動及び停止を制御することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、第1及び第2の冷却コイルに着霜が生じたことを、第1、第2及び第3の圧力計によって検出される外気の圧力に基づいて判断し、制御手段が切替手段を制御するとともに、第1の冷却コイル及び第2の冷却コイルの稼動及び停止を制御する。すなわち、運転条件I において第2の冷却コイルに着霜が生じ始めると、第3の圧力計によって検出される圧力が徐々に高くなり、第1の圧力計によって検出される圧力が徐々に低くなっていく。制御手段には、その差圧のしきい値が記憶されており、その差圧がしきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)には、安定した低露点空気の供給が不能になると判断し、運転条件IIに切り替える。この後、運転条件IIにおいて第1の冷却コイルに着霜が生じ始めると、第3の圧力計によって検出される圧力が徐々に高くなり、第2の圧力計によって検出される圧力が徐々に低くなっていく。制御手段は、その差圧が前記しきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)に、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件I に切り替える。このように圧力計で検出された圧力に基づいて運転条件を切り替え制御することにより、低露点空気製造用除湿機の上流側で常時安定した外気潜熱処理を自動で行うことができ、効率よく露点を下げることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1及び第2の冷却コイルに着霜が生じたことを、第1の流路と第2の流路の合流部に設けた風量計によって検出される風量に基づいて判断し、制御手段が切替手段を制御するとともに、第1の冷却コイル及び第2の冷却コイルの稼動及び停止を制御する。すなわち、運転条件I において第2の冷却コイルに着霜が生じ始めると、風量計によって検出される風量が徐々に小量になっていく。制御手段には、その風量のしきい値が記憶されており、その風量がしきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)には、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件IIに切り替える。この後、風量は徐々に増えていくが、運転条件IIにおいて第1の冷却コイルに着霜が生じ始めると、風量計によって検出される風量が徐々に小量になっていく。制御手段は、その風量が前記しきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)に、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件I に切り替える。このように風量計で検出された風量に基づいて運転条件を切り替え制御することにより、低露点空気製造用除湿機の上流側で常時安定した外気潜熱処理を自動で行うことができ、効率よく露点を下げることができる。風量の前記しきい値は、ファンによって吸引される風量に基づいて設定されるものである。すなわち、風量の前記しきい値とは、ファンによって吸引される風量と風量計によって検出される風量との差に基づいて設定されている。
請求項5に記載の発明によれば、前記ファンと前記第1の流路及び前記第2の流路との間には、第3の冷却コイルが配置され、前記第3の冷却コイルには冷水が供給されるとともに、前記第1の冷却コイル及び前記第2の冷却コイルにはブラインが供給されることを特徴としている。外気を急激に冷却可能なブラインが供給される第1及び第2の冷却コイルによる外気潜熱処理の前段において、冷水が供給される第3の冷却コイルによってまず外気を緩やかに潜熱処理したので、第1及び第2の冷却コイルに生じる着霜を抑えることができる。よって、露点と風量の安定した外気潜熱処理を行うことができる。
本発明に係るプレクーラによれば、第1及び第2の冷却コイルを並列して備え、外気の第1及び第2の流路及び第1及び第2の冷却コイルの稼動、停止動作を切り替えられるようにしたので、低露点空気製造用除湿機の上流側で効率よく且つ安定した外気潜熱処理を行うことができる。また、第1及び第2の冷却コイルの周りの流路に第1、第2及び第3の圧力計を設けたり、プレクーラの出口の風量を常時検出する風量計を設けたりして、それぞれの検出値に基づき、第1及び第2の冷却コイルの稼動、停止及び外気の第1及び第2の流路の切り替えを制御したので、低露点空気製造用除湿機の上流側で効率よく、且つ露点と風量の安定した外気潜熱処理を自動で行うことができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るプレクーラの好ましい実施の形態について詳説する。
図1には、第1の実施の形態のプレクーラ10の構造が示されている。同図に示すプレクーラ10は、前段に外気を吸引/送風するファン12、及び外気を粗除湿するために冷水(約10°C)を使用した冷却コイル(第3の冷却コイル)14が設けられている。また、プレクーラ10の後段には、露点を急激に下げるためにブラインを使用した二段の冷却コイル(第1の冷却コイル)16、及び冷却コイル(第2の冷却コイル)18が並設されている。冷却コイル14を出た外気は、バルブ20、22を備えた第1の流路24、又はバルブ26、28を備えた第2の流路30に選択的に送風される。なお、冷却コイル16、18に使用される冷媒として、ブラインに代えてフロンを使用してもよい。フロンの場合は、流量制御が困難でコンプレッサをON/OFFすることによる供給/停止操作しかできないが、塩化カルシウム又は食塩の水溶液であるブラインは流量制御が可能なので、微妙な温度制御が実行できるという利点がある。また、外気を急激に冷却可能なブラインが供給される冷却コイル16、18による外気潜熱処理の前段において、冷水が供給される冷却コイル14によってまず外気を緩やかに潜熱処理したので、冷却コイル16、18に生じる着霜を抑えることができる。
第1の流路24は、外気を冷却コイル16から冷却コイル18を介して低露点空気製造用除湿機32に供給する流路であり、第2の流路30は、外気を冷却コイル18から冷却コイル16を介して低露点空気製造用除湿機32に供給する流路である。低露点空気製造用除湿機32は、プレクーラ10によって潜熱処理された外気を、ドライルーム設備34に適した低露点空気になるように更に潜熱処理し、この低露点のドライエアをドライルーム設備34に供給する除湿機である。なお、ドライルーム設備34に供給されたドライエアの一部をファン12によって吸引しプレクーラ10に循環させる循環流路(不図示)も配設されている。
図1に示したプレクーラ10の運転方法を説明する。まず、第1の流路24に外気が流れるようにバルブ20、22を開くとともにバルブ26、28を閉じる。そして、冷却コイル16へのブラインの供給を停止するとともに冷却コイル18にブラインを供給し、冷却コイル18によって外気を潜熱処理する運転条件を設定する。この運転条件を「運転条件I 」と称する。
運転条件I において、前段の冷却コイル14によって所定量潜熱処理された外気は、冷却コイル16を単に通過して、冷却コイル18によって冷却/除湿され、低露点空気製造用除湿機32に供給される。そして、しばらくすると、冷却コイル18の表面で着霜が生じ始める。着霜を確認すると、第2の流路30に外気が流れるようにバルブ20、22を閉じるともにバルブ26、28を開く。そして、冷却コイル16にブラインを供給するとともに冷却コイル18へのブラインの供給を停止し、冷却コイル16によって外気を潜熱処理する運転条件を設定する。この運転条件を「運転条件II」と称する。
このように運転条件I から運転条件IIに運転を切り替えると、外気は、着霜が生じている冷却コイル18でデフロストを行いつつ、冷却コイル16によって更に冷却/除湿され、低露点空気製造用除湿機32に供給される。また、冷却コイル18でのデフロスト操作によって、外気がここで潜熱処理されるため、冷却コイル16の潜熱負荷を低減することができる。
この後、冷却コイル16に着霜が生じ始めると、運転条件IIから運転条件I に運転を切り替える。これにより、外気は、着霜が生じている冷却コイル16でデフロストを行いながら、デフロストされた冷却コイル18によって更に冷却され、低露点空気製造用除湿機32に供給される。また、冷却コイル16でのデフロスト操作により、外気がここで潜熱処理されるため、冷却コイル18の潜熱負荷を低減することができる。
このように運転条件I 、IIの切り替えを着霜状況に基づいて繰り返すことにより、デフロスト操作を潜熱処理に利用することができ、超低露点空気製造用除湿機の上流側で効率よく且つ安定した外気潜熱処理を行うことができる。したがって、第1の実施の形態のプレクーラ10によれば、低露点空気製造用除湿機の上流側で常時安定した外気潜熱処理を行い、効率よく露点を下げることができる。
図2は、図1に示したプレクーラ10の構造を基本としたプレクーラ10の変形例が示されている。図1のプレクーラ10は、流路変更用のバルブ20、22、26、28として二方バルブを使用したため、一つの流路24、30において各々2台のバルブ20、22、バルブ26、28を必要としたが、図2の如くバルブとして三方バルブ36、38を使用するとことにより、二台の三方バルブ36、38を設けることで、図1に示したプレクーラ10と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、上流側において三方バルブ36が第1の流路24と第2の流路との分岐部に設けられ、下流側において三方バルブ38が第1の流路24と第2の流路との合流部に設けられている。
図1のプレクーラ10は、冷却コイル16、18の表面の着霜状態を確認した後、運転条件を運転条件I から運転条件IIに、運転条件IIから運転条件I に手動で切り替えるものである。
図3には、運転条件の切り替えを自動化したプレクーラ50が示されている。図3のプレクーラ50を説明するに当たり、図1に示した第1の実施の形態のプレクーラ10と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付して説明する。
図3のプレクーラ50は、コンピュータ(制御手段)52によって冷却コイル16、18の稼動/停止を制御するとともに、各バルブ20、22、26、28を開閉させる不図示の電磁弁(切替手段)を制御することにより、運転条件I 、IIの切り替えを自動化したものであり、外気の圧力を検出する3台の圧力計54、56、58、又は風量計60のうち少なくとも一種類の計器から出力される検出値に基づいて運転条件I 、IIの切り替えを行う。なお、符号62は露点計である。
まず、圧力計54、56、58によって検出された圧力に基づいて運転条件I 、IIの切り替えを制御する例について説明する。
圧力計(第1の圧力計)54は、第1の流路24の出口に設けられ、圧力計(第2の圧力計)56は、第2の流路30の出口に設けられている。また、圧力計58は、冷却コイル16と冷却コイル18との間の中間流路64に設けられている。運転条件I において冷却コイル18に着霜が生じ始めると、冷却コイル18の空気抵抗が大きくなるので、圧力計58によって検出される圧力が徐々に高くなり、圧力計54によって検出される圧力が徐々に低くなっていく。
コンピュータ52には、その差圧のしきい値(図4参照)が記憶されており、その差圧がしきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)には、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件IIに切り替える。このように運転条件I から運転条件IIに自動的に切り替えることにより、外気は、着霜が生じている冷却コイル18でデフロストを行いつつ、デフロストされた冷却コイル16によって更に冷却/除湿され、低露点空気製造用除湿機32に供給される。また、冷却コイル18でのデフロスト操作によって、外気がここで潜熱処理されるため、冷却コイル16の潜熱負荷を低減することができる。
この後、運転条件IIにおいて冷却コイル16に着霜が生じ始めると、同様に圧力計58によって検出される圧力が徐々に高くなり、圧力計56によって検出される圧力が徐々に低くなっていく。コンピュータ52は、その差圧がしきい値(図5参照)を超えた場合(着霜が成長した場合)に、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件I に切り替える。このように運転条件IIから運転条件I に自動的に切り替えることにより、外気は、着霜が生じている冷却コイル16でデフロストを行いつつ、デフロストされた冷却コイル18によって更に冷却/除湿され、低露点空気製造用除湿機32に供給される。また、冷却コイル18でのデフロスト操作によって、外気がここで潜熱処理されるため、冷却コイル16の潜熱負荷を低減することができる。このように圧力計54、56、58によって検出された圧力に基づいて運転条件I 、IIを切り替え制御することにより、低露点空気製造用除湿機の上流側で常時安定した外気潜熱処理を自動で行うことができ、効率よく露点を下げることができる。
ここで、図4について説明する。図4のグラフは、外気冷却時間に対する冷却コイル16、18の前後の差圧の変化を示したグラフであり、横軸に経過時間、縦軸に差圧が示されている。同図によれば、時間の経過とともに霜が成長していき、差圧が上昇していくことが示され、差圧の許容運転領域の上限値がしきい値であることが示されている。このしきい値がコンピュータ52に記憶されている。なお、許容運転領域とは、運転条件の切り替えを行わない領域である。
次に、図3に示した風量計60によって検出された風量に基づいて運転条件I 、IIの切り替えを制御する例について説明する。
この風量計60は、流路24と流路30の合流部に設けられている。運転条件I において冷却コイル18に着霜が生じ始めると、風量計60によって検出される風量が徐々に小量になっていく。コンピュータ52には、その風量のしきい値(図5参照)が記憶されており、その風量がしきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)には、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件IIに切り替える。
この後、風量は徐々に増えていくが、運転条件IIにおいて冷却コイル16に着霜が生じ始めると、風量計60によって検出される風量が徐々に小量になっていく。コンピュータ52は、その風量が前記しきい値を超えた場合(着霜が成長した場合)に、安定した低露点空気の供給ができなくなると判断し、運転条件I に切り替える。このように風量計60で検出された風量に基づいて運転条件を切り替え制御することにより、低露点空気製造用除湿機32の上流側で常時安定した外気潜熱処理を自動で行うことができ、効率よく露点を下げることができる。なお、風量の前記しきい値は、ファン12によって吸引される風量に基づいて設定されるものである。すなわち、風量の前記しきい値とは、ファン12によって吸引される風量と風量計60によって検出される風量との差に基づいて設定されている。
ここで、図5について説明する。図5のグラフは、冷却コイル16、18前後の差圧の変化に対するプレクーラ50の出口の風量の変化を示したグラフであり、横軸に差圧、縦軸に風量が示されている。同図によれば、霜成長に起因する差圧の上昇に従って風量が減少していくことが示され、風量の許容運転領域の下限値がしきい値であることが示されている。このしきい値がコンピュータ52に記憶されている。なお、許容運転領域とは、運転条件の切り替えを行わない領域である。
図6は、図3に示したプレクーラ50の構造を基本としたプレクーラ50の変形例が示されている。図3のプレクーラ10は、流路変更用のバルブ20、22、26、28として二方バルブを使用したため、一つの流路24、30のおいて各々2台のバルブ20、22、バルブ26、28を必要としたが、図6の如くバルブとして三方バルブ36、38を使用するとことにより、二台の三方バルブ36、38を設けることで、図3に示したプレクーラ50と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、上流側において三方バルブ36が第1の流路24と第2の流路との分岐部に設けられ、下流側において三方ダンパ38が第1の流路24と第2の流路との合流部に設けられている。なお符号64は、冷却コイル14の出口部における圧力を検出するための圧力計である。
第1の実施の形態のプレクーラの構造を示したブロック図 図1に示したプレクーラの変形例の構造を示したブロック図 第2の実施の形態のプレクーラの構造を示したブロック図 外気冷却時間に対する冷却コイル前後の差圧の変化を示したグラフ 冷却コイル前後の差圧の変化に対するプレクーラ出口の風量の変化を示したグラフ 図3に示したプレクーラの変形例の構造を示したブロック図 従来のプレクーラの構造を示したブロック図
符号の説明
10…プレクーラ、12…ファン、14、16、18…冷却コイル、20、22、26、28、36、38…バルブ、24、30…流路、32…低露点空気製造用除湿機、34…ドライルーム設備、、54、56、58…圧力計、60…風量計、62…露点計

Claims (5)

  1. ドライルーム設備にドライエアを供給する低露点空気製造用除湿機の上流側に配置され、所定の温湿度に潜熱処理した空気を前記低露点空気製造用除湿機に供給するプレクーラにおいて、
    前記プレクーラは、
    外気を吸引するファンと、
    第1の冷却コイルと、
    第2の冷却コイルと、
    前記ファンによって吸引した外気を前記第1の冷却コイルから前記第2の冷却コイルを介して前記低露点空気製造用除湿機に供給する第1の流路と、
    前記ファンによって吸引した外気を前記第2の冷却コイルから前記第1の冷却コイルを介して前記低露点空気製造用除湿機に供給する第2の流路と、
    前記第1の流路又は前記第2の流路に外気が流れる流路を切り替える切替手段と、
    前記第1の冷却コイルに着霜が生じたことを確認すると、前記第1の流路に外気が流れるように前記切替手段を制御し、前記第1の冷却コイルを停止制御するとともに前記第2の冷却コイルを稼動制御し、前記第2の冷却コイルに着霜が生じたことを確認すると、前記第2の流路に外気が流れるように前記切替手段を制御し、前記第1の冷却コイルを稼動制御するとともに前記第2の冷却コイルを停止制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプレクーラ。
  2. 前記制御手段は、前記切替手段による第1の流路と第2の流路との切り替えを前記着霜の状況に基づいて繰り返し制御することを特徴とする請求項1に記載のプレクーラ。
  3. 前記第1の流路の出口には第1の圧力計が設けられ、前記第2の流路の出口には第2の圧力計が設けられ、前記第1の冷却コイルと前記第2の冷却コイルとの間の中間流路には第3の圧力計が設けられ、
    前記制御手段は前記第1の圧力計、前記第2の圧力計、及び前記第3の圧力計によって検出された圧力に基づいて前記切替手段を制御するとともに、前記第1の冷却コイル及び前記第2の冷却コイルの稼動及び停止を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレクーラ。
  4. 前記第1の流路と前記第2の流路の合流部には風量計が設けられ、
    前記制御手段は前記風量計によって検出された風量に基づいて前記切替手段を制御するとともに、前記第1の冷却コイル及び前記第2の冷却コイルの稼動及び停止を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレクーラ。
  5. 前記ファンと前記第1の流路及び前記第2の流路との間には、第3の冷却コイルが配置され、前記第3の冷却コイルには冷水が供給されるとともに、前記第1の冷却コイル及び前記第2の冷却コイルにはブラインが供給されることを特徴とする請求項1、2、3又は4のうちいずれか一つに記載のプレクーラ。
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