JP4192634B2 - コンバイナ光学系 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シースルー型の画像表示装置(アイグラスディスプレイなど)に搭載されるコンバイナ光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
アイグラスディスプレイに搭載されるコンバイナ光学系には、画像表示素子から射出する表示光束と外界から入射する外光とを重畳するためのハーフミラーが配置される。
近年、表示光束の光量ロスを低減するため、ハーフミラーに代えて偏光ビームスプリッタを配置し、かつ1/4波長板を挿入したコンバイナ光学系が提案された(特許文献1など)。
【0003】
偏光ビームスプリッタと1/4波長板との組み合わせによると、表示光束を特定の偏光方向(p偏光又はs偏光)に偏光させておきさえすればその表示光束をほとんどロス無く観察者の眼に導光することができる。
【特許文献1】
特許第3260867号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このコンバイナ光学系は、表示光束の光量ロスが抑えられる代わりに観察者の眼に入射する外光の光量が少なく、外光の視認性(以下、「シースルー性」という。)が悪いという欠点がある。
【0005】
偏光ビームスプリッタは、外光の全部を眼の方向へ透過できるのではなく、ランダムな光である外光の特定の偏光方向の成分(p偏光成分、又はs偏光成分)しか透過できないからである。
そこで本発明は、表示光束の光量ロスの低減とシースルー性の向上との双方が同時に図られたコンバイナ光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明を例示するコンバイナ光学系は、画像表示素子から射出した表示光束の第1偏光成分及び第2偏光成分をそれぞれ反射及び透過する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタを透過又は反射した前記表示光束を反射可能な位置に配置され、かつ光学的パワーを付与してからその表示光束をその偏光ビームスプリッタに再入射させる主反射面と、前記偏光ビームスプリッタと前記主反射面との間に配置された1/4波長板とを備え、シースルー型の画像表示装置に用いられるコンバイナ光学系において、前記偏光ビームスプリッタは、前記表示光束の波長を選択波長とし、かつその選択波長の反射率半値幅が50nm以下に狭められた反射波長選択性を有し、前記画像表示素子から前記偏光ビームスプリッタに至る前記表示光束の光路中には、前記偏光ビームスプリッタで反射する表示光束に対してテレセントリック性を付与するための補正用光学系が配置されていることを特徴とする。
【0007】
なお、前述したコンバイナ光学系において、前記主反射面の配置位置は、前記偏光ビームスプリッタを透過した前記表示光束を反射可能な位置であり、前記補正用光学系は、前記偏光ビームスプリッタに再入射する前記表示光束に対してテレセントリック性を付与してもよい。
【0008】
また、前述したコンバイナ光学系において、前記主反射面の配置位置は、前記偏光ビームスプリッタを反射した前記表示光束を反射可能な位置であり、前記補正用光学系は、前記偏光ビームスプリッタに最初に入射する前記表示光束に対してテレセントリック性を付与してもよい。
また、前記画像表示素子は、複数種類の色成分からなる前記表示光束を射出するカラー画像表示素子であり、前記偏光ビームスプリッタは、前記複数種類の色成分の波長の各々を選択波長とし、かつそれら選択波長の反射率半値幅がそれぞれ50nm以下に狭められた反射波長選択性を有していてもよい。
【0009】
また、前記偏光ビームスプリッタには、前記反射波長選択性を有した誘電体膜が用いられてもよい。
また、前記偏光ビームスプリッタには、前記反射波長選択性を有した回折パターンが用いられてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
[第1実施形態]
図1、図2、図3、図4、図5を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態では、アイグラスディスプレイに搭載されるコンバイナ光学系について説明する。
【0013】
図1は、アイグラスディスプレイの外観図であり、図2は、コンバイナ光学系1の模式図である。
図1に示すように、アイグラスディスプレイは、基板15、光源ユニット3、装着具16などからなる。
コンバイナ光学系1は、図2中点線で符号1で示す部分であり、光源ユニット3内の画像表示素子(透過型液晶表示素子などからなる。)20から射出した表示光束に基づき画像表示素子20の拡大虚像を形成する光学系である。
【0014】
コンバイナ光学系1を構成する要素は、光源ユニット3内に配置された補正用光学系18、基板15内に配置された主反射面(反射ミラー、反射型ホログラム素子など)17、偏光ビームスプリッタ(PBS)13、1/4波長板14などである。
【0015】
補正用光学系18は、収差補正などのために画像表示素子20の射出側に必要に応じて設けられる。
主反射面17は、画像表示素子20の表示画面から射出した表示光束を反射することによって、その表示光束に光学的パワーを付与する。
PBS13は、画像表示素子20の側から射出した表示光束のp偏光成分を透過して主反射面17に入射させると共に、主反射面17から戻る光束のs偏光成分を反射して所定の遠隔位置(アイポイントE.P.)に入射させる。
【0016】
ここで、PBS13から1/4波長板14を介して主反射面17にて反射した表示光束は、1/4波長板14を往復することにより、PBS13に再入射するときには、s偏光となっている。
よって、再入射したその表示光束は、その全部がPBS13において反射され、アイポイントE.P.に入射する。
【0017】
上記した主反射面17の光学的パワーにより、このアイポイントE.P.に入射する表示光束は、平行光束に近づけられている。
したがって、画像表示素子20の表示画面の拡大虚像がPBS13の外界側(アイポイントE.P.からPBS13を覗いたときの前方)に形成される。
図1に示した装着具16は、アイポイントE.P.が観察者の眼の瞳に位置するような位置関係で光源ユニット3と基板15とを観察者の頭部などに固定する。
【0018】
この状態で、観察者には、画像表示素子20の表示画面が眼の前方にあるように見える。また、PBS13は外界から入射する外光を眼の方向へ透過するので、観察者には、この状態で外界を見ることができる。
以上の構成のコンバイナ光学系1によれば、画像表示素子20から射出する表示光束をp偏光に偏光させておきさえすれば、その表示光束をほとんどロス無く観察者の眼に導光することができる。
【0019】
なお、以上説明したコンバイナ光学系1では、外光については、そのp偏光成分のみがPBS13を透過して観察者の眼の側に入射する。一方、外光のs偏光成分については、PBS13にて反射され、眼には入射しない。従来のコンバイナ光学系のシースルー性が低かったのは、このためである。
そこで、本実施形態のコンバイナ光学系1においては、PBS13には、表示光束の波長を選択波長とし、かつその選択波長の反射率半値幅Δが50nm以下であるような反射波長選択性が付与される。
【0020】
PBS13に所望の反射波長選択性を付与するには、次のようにすればよい。例えば、所望の反射波長選択性を有した誘電体膜(例えばSiO2とNb25とを所定回数積層してなる多層膜)をPBS13に用いる。
或いは、所望の反射波長選択性を有した回折パターンをPBS13に用いる。或いは、所望の反射波長選択性を有したGBO(Giant Birefringent Optics)をPBS13に用いる。
【0021】
ここで、画像表示素子20がモノクロ画像表示素子であるとき、表示光束は、例えば、緑(G)色(波長525nm近傍)の光からなる。
このとき、PBS13に付与されるべき反射波長選択性は、例えば図3のとおりである。
図3は、誘電体膜(SiO2とNb25とを所定回数積層してなる多層膜)を利用してPBS13に付与された反射波長選択性の一例を示す図である。
【0022】
なお、図3において、実線がs偏光の光に対する反射特性を示し、破線がp偏光の光に対する反射特性を示している。因みに、偏光ビームスプリッタはp偏光の光については透過するので、p偏光の光に対する反射率は波長に依らず略0である。
図3に示す反射波長選択性の選択波長λ0は、緑(G)色(波長525nm近傍)である。しかも、その選択波長λ0の反射率半値幅Δは、50nm以下に狭められている。
【0023】
このように反射波長選択性の付与されたPBS13は、入射光のp偏光成分を透過するだけでなく、非選択波長の入射光についてはそのs偏光成分をも透過する。よって、PBS13は、s偏光の光の透過率が高い。
しかも、その選択波長λ0の反射率半値幅Δは50nm以下と極めて狭いので、非選択波長の波長範囲は極めて広く、s偏光の光の透過率は極めて高い。
【0024】
したがって、観察者の眼に入射する外光の光量は従来よりも増加し、シースルー性が高まる。
以上、本実施形態のコンバイナ光学系1によれば、表示光束の光量ロスの低減とシースルー性の向上との双方が同時に図られる。
なお、このように付与された反射波長選択性の画角内での変動を抑えるために、PBS13にて反射する有効な表示光束(ここでは、PBS13に再入射して反射する表示光束A)に対しテレセントリック性が付与されていることが望ましい。
【0025】
なお、本明細書において、文言「テレセントリック性」とは、物体面(ここでは、画像表示素子20の表示画面)の互いに異なる位置から射出した各光束の主光線同士の平行性を指す。
テレセントリック性が付与されれば、画像表示素子20の表示画面上の各位置から射出した各光束がそれぞれ略均一な波長特性で反射されるので、観察者によって観察される画像にムラが生じ難くなる。
【0026】
コンバイナ光学系1においてこのテレセントリック性を表示光束に付与するためには、画像表示素子20から表示光束Aまでに配置された光学系が最適化されていればよい。
具体的に、本実施形態のコンバイナ光学系1においては、例えば、主反射面17の光学的パワーを最適化すればよい。
【0027】
さらに言えば、画像表示素子20に対する補正用光学系18の位置関係、主反射面17の位置関係、及びPBS13の位置関係、並びに、補正用光学系18の光学的パワー、主反射面17の光学的パワーなどの少なくとも1つを最適化すればよい(なお、これらパラメータに、基板15の補正用光学系18側の端面の形状などを加えてもよい。)。
【0028】
なお、画像表示素子20がカラー画像表示素子であるとき、表示光束は一般に、緑(G)色(波長525nm近傍)、赤(R)色(波長650nm近傍)、青(B)色(475nm近傍)の各光からなる。
このとき、PBS13に付与されるべき反射波長選択性は、例えば図4又は図5のようになる。
【0029】
図4,図5は、誘電体膜(SiO2とNb25とを所定回数積層してなる多層膜)を利用してPBS13に付与された反射波長選択性の例を示す図である。
なお、図4,図5において、実線がs偏光の光に対する反射特性を示し、破線がp偏光の光に対する反射特性を示している。因みに、偏光ビームスプリッタはp偏光については透過するので、p偏光の光に対する反射率は波長に依らず略0である。
【0030】
図4,図5に示す反射波長選択性の選択波長λ0は、緑(G)色(波長525nm近傍)、赤(R)色(波長650nm近傍)、青(B)色(475nm近傍)である。しかも、それら選択波長λ0の反射率半値幅Δは、それぞれ50nm以下に狭められている。
図4,図5の相違は、反射率半値幅Δの相違である。図4に示したものの方が、反射率半値幅Δが狭いので、コンバイナ光学系1のシースルー性をより高くすることができる。
【0031】
[第2実施形態]
図6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、コンバイナ光学系の別の例である。ここでは、第1実施形態のコンバイナ光学系1との相違点についてのみ説明する。
図6は、本実施形態のコンバイナ光学系2の模式図である。
【0032】
図6に示すように、コンバイナ光学系2を構成する要素は、コンバイナ光学系1と同様、補正用光学系18、主反射面17、1/4波長板14、PBS13などである。また、補正用光学系18は、光源ユニット3内の画像表示素子20の射出側に必要に応じて設けられる。また、1/4波長板14は、主反射面17の前面に配置される。
【0033】
但し、PBS13に対する主反射面17及び1/4波長板14の位置関係は、コンバイナ光学系1におけるそれとは反対になっている。
PBS13は、画像表示素子20の側から射出した表示光束のs偏光成分を反射して主反射面17に入射させると共に、主反射面17から戻る光束のp偏光成分を透過して所定の遠隔位置(アイポイントE.P.)に入射させる。
【0034】
ここで、本実施形態のコンバイナ光学系2においても、PBS13から1/4波長板14を介して主反射面17にて反射した表示光束は、1/4波長板14を往復することにより、PBS13に再入射するときには、p偏光となっている。よって、再入射したその表示光束は、その全部がPBS13において透過し、アイポイントE.P.に入射する。
【0035】
以上の構成のコンバイナ光学系2によれば、画像表示素子20から射出する表示光束をs偏光に偏光させておきさえすれば、その表示光束をほとんどロス無く観察者の眼に導光することができる。
なお、以上説明したコンバイナ光学系2でも、外光については、そのp偏光成分のみがPBS13を透過して観察者の眼の側に入射する一方で、外光のs偏光成分については、PBS13にて反射され、眼には入射しない。
【0036】
そこで、本実施形態のPBS13にも、第1実施形態のコンバイナ光学系1において説明したのと同様の反射波長選択性(図3、図4、図5参照)が付与される。
このような本実施形態のコンバイナ光学系2によれば、PBS13のs偏光成分の透過率が高まるので、第1実施形態のコンバイナ光学系1と同様に、表示光束の光量ロスの低減とシースルー性の向上との双方が同時に図られる。
【0037】
また、コンバイナ光学系2においても、反射波長選択性の画角内での変動を抑えるために、PBS13において反射する有効な表示光束(ここでは、PBS13に最初に入射して反射する表示光束A)に対し、テレセントリック性が付与される。
コンバイナ光学系2においてこのテレセントリック性を表示光束に付与するためには、画像表示素子20から表示光束Aまでに配置された光学系が最適化されていればよい。
【0038】
具体的に、本実施形態のコンバイナ光学系2においては、画像表示素子20に対する補正用光学系18の位置関係、PBS13の位置関係、補正用光学系18の光学的パワーなどを最適化すればよい(なお、これらパラメータに、基板15の補正用光学系18側の端面の形状などを加えてもよい。)。
[その他]
なお、第1実施形態のコンバイナ光学系1、又は第2実施形態のコンバイナ光学系2においては、主反射面17に対しPBS13と同様の反射波長選択性を付与してもよい。これによって、主反射面17におけるシースルー性を高めることができる。
【0039】
また、第1実施形態のコンバイナ光学系1、又は第2実施形態のコンバイナ光学系2に、外光と観察画像との間の輝度差を必要に応じて低減することのできる機能を設けてもよい。外界が明るすぎるときには眼が疲れやすくなるからである。
【0040】
この機能を設けるには、例えば、コンバイナ光学系1又はコンバイナ光学系2の基板15の外界側に、液晶板やエレクトロクロミック板など、外光の透過率を電気的に調整することのできる調光素子を付加すればよい。
さらに、外界の輝度を測定する照度センサを画像表示素子20の近傍などに配置し、この照度センサの出力にその調光素子を連動させれば、輝度差の低減を自動化することもできる。
【0041】
また、第1実施形態又は第2実施形態のコンバイナ光学系1、2は、画像表示素子20から射出される表示光束を直接、観察者の眼に導光するものであるが、画像表示素子20の表示画面の中間像から射出される表示光束を観察者の眼に導光するコンバイナ光学系を構成することもできる。
【0042】
【実施例】
以下、図面及び表により本発明の実施例を示す。なお、以下の各実施例において、PBS13は、上述した各実施形態におけるPBS13と同様、図3,図4,図5の何れかの反射波長選択性が付与される。
【0043】
[第1実施例]
本実施例は、第2実施形態に対応する実施例である。
図7は、本実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
なお、図7では、光路に作用しない面については一部省略してある。また、
図7の各要素には、実施形態においてそれに対応する要素と同じ符号を付した。また、画像表示素子20の表示画面の配置位置については、符号「20a」を付した(図8,図9,図10,図11,図12においても同様。)。
【0044】
このコンバイナ光学系では、主反射面17として、反射型ホログラム素子(HOE)が用いられている。
表1、表2は、本実施例のコンバイナ光学系のデータである。
【表1】
Figure 0004192634
【表2】
Figure 0004192634
なお、表に示すデータの光線追跡の方向は、射出瞳(アイポイントE.P.)から表示画面20aへ向かう方向とした。
データを表す座標系としては、射出瞳の中心に原点があり、かつ、観察者の手前から前方方向をZ方向、観察者の上下方向をX方向、観察者の右左方向をY方向としたXYZ座標系を採用した。
【0045】
また、表中の数値の単位は、個別の指定のあるものを除き、長さは[mm]、角度は[°]である。
また、表において、「nd」はd線に対する屈折率、「νd」はd線に対するアッベ数を示す。
また、以上の表についての説明は、以下の各表においても同様に当てはまる。
【0046】
[第2実施例]
本実施例は、第1実施形態に対応する実施例である。
図8は、本実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
このコンバイナ光学系では、主反射面17として、反射ミラーが用いられている。
【0047】
表3、表4は、本実施例のコンバイナ光学系のデータである。
【表3】
Figure 0004192634
【表4】
Figure 0004192634
[第3実施例]
本実施例は、第1実施形態に対応する実施例である。
【0048】
図9は、本実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
このコンバイナ光学系では、主反射面17として、HOEが用いられている。
表5、表6は、本実施例のコンバイナ光学系のデータである。
【表5】
Figure 0004192634
【表6】
Figure 0004192634
[第4実施例]
本実施例は、第1実施形態に対応する実施例である。
図10は、本実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
このコンバイナ光学系では、主反射面17として、HOEが用いられている。
【0049】
表7、表8は、本実施例のコンバイナ光学系のデータである。
【表7】
Figure 0004192634
【表8】
Figure 0004192634
[第5実施例]
本実施例は、第1実施形態に対応する実施例である。
【0050】
図11は、本実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
このコンバイナ光学系では、主反射面17として、反射ミラーが用いられている。
表9、表10は、本実施例のコンバイナ光学系のデータである。
【表9】
Figure 0004192634
【表10】
Figure 0004192634
[第6実施例]
本実施例は、第1実施形態に対応する実施例である。
【0051】
図12は、本実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
このコンバイナ光学系では、主反射面17として、反射ミラーが用いられている。
表11、表12は、本実施例のコンバイナ光学系のデータである。
【表11】
Figure 0004192634
【表12】
Figure 0004192634
【0052】
【発明の効果】
以上本発明によれば、表示光束の光量ロスの低減とシースルー性の向上との双方が同時に図られたコンバイナ光学系が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アイグラスディスプレイの外観図である。
【図2】第1実施形態のコンバイナ光学系1の模式図である。
【図3】誘電体膜(SiO2とNb25とを所定回数積層してなる多層膜)を利用してPBS13に付与された反射波長選択性の一例を示す図である。
【図4】誘電体膜(SiO2とNb25とを所定回数積層してなる多層膜)を利用してPBS13に付与された反射波長選択性の別の例を示す図である。
【図5】誘電体膜(SiO2とNb25とを所定回数積層してなる多層膜)を利用してPBS13に付与された反射波長選択性のさらに別の例を示す図である。
【図6】第2実施形態のコンバイナ光学系2の模式図である。
【図7】第1実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
【図8】第2実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
【図9】第3実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
【図10】第4実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
【図11】第5実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
【図12】第6実施例のコンバイナ光学系の光路図である。
【符号の説明】
1,2 コンバイナ光学系
3 光源ユニット
13 偏光ビームスプリッタ(PBS)
14 1/4波長板
17 主反射面
18 補正用光学系
15 基板
20 画像表示素子

Claims (6)

  1. 画像表示素子から射出した表示光束の第1偏光成分及び第2偏光成分をそれぞれ反射及び透過する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを透過又は反射した前記表示光束を反射可能な位置に配置され、かつ光学的パワーを付与してからその表示光束をその偏光ビームスプリッタに再入射させる主反射面と、
    前記偏光ビームスプリッタと前記主反射面との間に配置された1/4波長板とを備え
    シースルー型の画像表示装置に用いられるコンバイナ光学系において、
    前記偏光ビームスプリッタは、
    前記表示光束の波長を選択波長とし、かつその選択波長の反射率半値幅が50nm以下に狭められた反射波長選択性を有し
    前記画像表示素子から前記偏光ビームスプリッタに至る前記表示光束の光路中には、
    前記偏光ビームスプリッタで反射する表示光束に対してテレセントリック性を付与するための補正用光学系が配置されている
    ことを特徴とするコンバイナ光学系。
  2. 請求項1に記載のコンバイナ光学系において、
    前記主反射面の配置位置は、
    前記偏光ビームスプリッタを透過した前記表示光束を反射可能な位置であり、
    前記補正用光学系は、
    前記偏光ビームスプリッタに再入射する前記表示光束に対してテレセントリック性を付与する
    ことを特徴とするコンバイナ光学系。
  3. 請求項1記載のコンバイナ光学系において、
    前記主反射面の配置位置は、
    前記偏光ビームスプリッタを反射した前記表示光束を反射可能な位置であり、
    前記補正用光学系は、
    前記偏光ビームスプリッタに最初に入射する前記表示光束に対してテレセントリック性を付与する
    ことを特徴とするコンバイナ光学系。
  4. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のコンバイナ光学系において、
    前記画像表示素子は、
    複数種類の色成分からなる前記表示光束を射出するカラー画像表示素子であり、
    前記偏光ビームスプリッタは、
    前記複数種類の色成分の波長の各々を選択波長とし、かつそれら選択波長の反射率半値幅がそれぞれ50nm以下に狭められた反射波長選択性を有している
    ことを特徴とするコンバイナ光学系。
  5. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のコンバイナ光学系において、
    前記偏光ビームスプリッタには、
    前記反射波長選択性を有した誘電体膜が用いられる
    ことを特徴とするコンバイナ光学系。
  6. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のコンバイナ光学系において、
    前記偏光ビームスプリッタには、
    前記反射波長選択性を有した回折パターンが用いられる
    ことを特徴とするコンバイナ光学系。
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