JP4192583B2 - 内燃機関の弁駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の内燃機関の吸気弁及び排気弁は、内燃機関のクランク軸から取り出された動力によって開閉駆動されている。しかし、近年では、開閉時期を変化させるため電動モータによって吸気弁や排気弁を駆動することが試みられている。例えば特許文献1には、カム軸をモータで駆動して吸気弁を開閉させる弁駆動装置が開示されている。また、EGR用の弁を対象としたものであるが、バルブステムに設けたねじ機構を利用してモータの回転を弁の直線的な開閉運動に変換する弁駆動装置も知られている(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−177536号公報
【特許文献2】
特開平10−73178号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、多数の吸気弁及び排気弁をそれぞれ個別に電動モータで駆動するならば、必要な電動モータの個数やそれらの電動モータの消費電力が増加するという不都合がある。
【0005】
そこで、本発明は、多数の吸気弁及び排気弁をそれぞれ個別に制御しつつ、吸気弁及び排気弁の動力源を共用化可能な弁駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の弁駆動装置は、吸気弁用のカム軸の回転により吸気弁を、排気弁用のカム軸の回転により排気弁をそれぞれ駆動する内燃機関の弁駆動装置において、サンギア、サンギアの回りを周回可能なプラネタリギア、プラネタリギアをサンギアの軸線の回りに回転可能に保持するキャリア、及びプラネタリギアと噛み合うリングギアを有する遊星歯車装置と、前記サンギア、前記キャリア及び前記リングギアの3つの要素うち、いずれか一つの要素を駆動する主駆動手段と、前記サンギア、前記キャリア及び前記リングギアの3つの要素うち、他の一つの要素を駆動する副駆動手段と、を備え、前記サンギア、前記キャリア及び前記リングギアの3つの要素うち、残りの一つの要素から前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸のうちのいずれか一方のカム軸へ回転が出力されるように構成され、前記主駆動手段又は前記副駆動手段のいずれか一方の駆動手段のみが前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸のうちのいずれか他方のカム軸を駆動するための手段として共用されている、ことにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
【0007】
本発明の弁駆動装置によれば、吸気弁用のカム軸及び排気弁用のカム軸のうちのいずれか一方のカム軸に出力される回転は、遊星歯車装置のサンギア、キャリア、リングギアの3つの要素のうち、主駆動手段及び副駆動手段に駆動される2つの要素の回転によって決定される。そして、主駆動手段又は副駆動手段のいずれか一方の駆動手段のみが吸気弁用のカム軸及び排気弁用のカム軸のうちのいずれか他方のカム軸を駆動するための手段として共用化されている。従って、他方の駆動手段を制御することにより他方のカム軸とは別個に一方のカム軸を制御可能である。例えば、主駆動手段を他方のカム軸と共用し、主駆動手段により駆動される要素の回転数を内燃機関の回転数と比例させても、副駆動手段を制御することにより一方のカム軸に出力される回転の位相を制御して、一方のカム軸の動弁特性を他方のカム軸とは別個に変更することが可能である。なお、本発明において、遊星歯車装置の要素に回転を加える動作も、遊星歯車装置の要素の回転を制動する動作も、力を与えて遊星歯車装置の動作状態を変化させる点で、いずれも「駆動」の範囲に含まれる。
【0008】
本発明の弁駆動装置において、前記主駆動手段はモータジェネレータであってもよい(請求項2)。この場合、主駆動手段を電気的に制御して、一方のカム軸に出力する回転を制御可能である。
【0009】
本発明の弁駆動装置において、前記主駆動手段は前記内燃機関であってもよい(請求項3)。この場合、一方のカム軸に出力される動力を内燃機関から供給するため、必要電力を低減可能である。
【0010】
本発明の弁駆動装置において、前記副駆動手段はモータジェネレータであってもよい(請求項4)。この場合、副駆動手段を電気的に制御して、一方のカム軸に出力する回転を制御可能である。
【0011】
本発明の弁駆動装置において、前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸は、同一の気筒に対して設けられており、前記主駆動手段は、前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸に対して共用されていてもよい(請求項5)。この場合、主駆動手段の数を減らし、弁駆動装置を小型化することが可能である。
【0013】
本発明の弁駆動装置において、前記主駆動手段の駆動する要素の回転数を所定の回転数とした場合において、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最小回転数として設定された回転数にしたときと、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最大回転数として設定された回転数にしたときとで、前記副駆動手段の駆動する要素の回転方向が等しくてもよい(請求項6)。この場合、副駆動手段を常に同一方向で回転させて吸気弁又は排気弁を制御することができる。従って、例えば副駆動手段としてのモータジェネレータを正逆両方向に回転させる場合には駆動回路の素子が増え、モータジェネレータに所定の電流を与えてその回転を停止させるロック制御を行った場合にはモータジェネレータやその駆動回路の特定の相に電流が集中するという不都合が生じるが、これらの不都合を回避することができる。
【0014】
本発明の弁駆動装置において、前記主駆動手段の駆動する要素の回転数を所定の回転数とした場合において、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最大回転数として設定された回転数にしたときと、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転を停止させたときとで、前記副駆動手段の駆動する要素の回転数が互いに略等しく、回転方向が互いに逆方向であってもよい(請求項7)。副駆動手段を正逆両方向に回転させる場合において各回転方向への回転数の使用範囲に差があると、最高回転数が大きい側の回転方向を基準として、必要なトルクが得られるように副駆動手段を選定する必要がある。このため、最高回転数が大きいほど副駆動手段はより大きなトルクが求められて大型化する。他方、最高回転数が小さい側の回転方向については副駆動手段の本来の能力が十分に活用されず無駄が生じる。しかし、一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最大回転数として設定された回転数にしたときと、そのカム軸へ回転を出力する要素の回転を停止させたときとで、副駆動手段の駆動する要素の回転数が等しく、回転方向が逆方向となるようにすることで、いずれの回転方向にも副駆動手段の能力を無駄なく活用することができ、副駆動手段を小型化することができる。
【0016】
本発明の弁駆動装置において、前記吸気弁用のカム軸と、前記排気弁用のカム軸との位相のずれを制限する位相制限手段を備えてもよい(請求項8)。吸気弁用のカム軸と排気弁用のカム軸との位相のずれが無制限に拡大すると、例えば、吸気弁及び排気弁が同時に開かれ、シリンダ内で両弁が干渉するという不都合が生じる。しかし、位相制限手段により吸気弁用のカム軸と排気弁用のカム軸との位相のずれを制限することにより、このような不都合を回避することが可能である。
【0017】
本発明の弁駆動装置において、前記遊星歯車装置の要素のうち前記他の一つの要素の回転を制動する制動手段を備えてもよい(請求項9)。この場合、速やかに他の一つの要素の回転を停止、又は回転数を減少させることにより、制御の応答性を向上させることが可能である。特に、エンジン加減速時のようにカム軸の駆動速度を急に変化させる場合や、副駆動手段を逆回転させて吸気弁や排気弁を停止している状態から副駆動手段を再度正転させて吸気弁や排気弁を動作させるときのように回転方向を切り替える場合において、制御の応答性を向上させることができる。制動手段には、例えば油圧等で機械式に副駆動手段の駆動する要素の回転を制動するものを利用可能である。
【0018】
本発明の弁駆動装置において、前記内燃機関には複数の気筒が設けられ、前記主駆動手段は前記複数の気筒間で共用されていてもよい(請求項10)。この場合、主駆動手段を複数の気筒間で共用化して弁駆動装置の小型化を図ることが可能である。なお、複数の気筒を含む気筒群毎に副駆動手段を共用化してもよい。
【0019】
本発明の弁駆動装置において、カムフリクションの発生時期が互いに重ならない複数の気筒間で前記副駆動手段が共用されていてもよい(請求項11)。この場合、副駆動手段に要求される動力を増加させることなく、モータジェネレータの数を減らすことが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の弁駆動装置の第1の実施形態を示す。弁駆動装置1は、車両の動力源として使用される4サイクル式内燃機関の吸気弁及び排気弁をカムによって駆動するように構成されている。すなわち、弁駆動装置1は、主駆動手段としての第1モータジェネレータ(MG)2が発生する回転運動を、遊星歯車装置3A,3Bを介して吸気弁駆動用のカム軸4A及び排気弁駆動用のカム軸4Bにそれぞれ伝達してカム軸4A,4Bを回転させることにより、吸気弁及び排気弁を駆動する。
【0022】
図2にも示すように、遊星歯車装置3A,3Bは、サンギア軸5と、サンギア軸5と一体回転するサンギア6と、サンギア6と噛み合いつつその周囲を公転する複数(図では3つ)の遊星ギア(プラネタリギア)7…7と、遊星ギア7と噛み合う内歯歯車として構成されたリングギア8と、遊星ギア7をサンギア軸5の軸線の回りに回転自在に支持するキャリア9と、サンギア軸5と同軸上をキャリア9と一体回転可能に設けられたキャリア軸10と、サンギア軸5と同軸上をリングギア8と一体に回転可能に設けられたリングギア軸11とを備えている。
【0023】
遊星歯車装置3A,3Bのサンギア軸5はギア12a、12b、12cを含んだ伝達機構12を介して第1MG2の出力軸2aと接続されている。従って、サンギア6は第1MG2によって駆動可能である。なお、伝達機構12は第1MG2の回転運動をサンギア軸5,5に等しく伝達できればよく、その構成は適宜に変更してよい。また、遊星歯車装置3A,3Bのリングギア軸11はカム軸4A,4Bとそれぞれ接続されており、それにより、カム軸4A,4Bはリングギア8と一体的に回転駆動される。但し、リングギア軸11とカム軸4A、4Bとの間に伝達機構が設けられてもよい。さらに、遊星歯車装置3A,3Bのキャリア軸10はギア13a、13bを含んだ伝達機構13を介して副駆動手段としての第2モータジェネレータ(MG)14,14の出力軸14aと接続されている。従って、キャリア9は第2MG14によって駆動可能である。なお、伝達機構13を省略して第2MG14の出力軸14aをキャリア9と直結してもよい。第2MG14は、キャリア9に駆動される場合には発電機として機能する。その電力は所定のバッテリーに蓄電可能である。また、第2MG14に代えて、発電機としての機能する副駆動手段を設けてもよい。この場合には、副駆動手段は専らキャリア軸10の回転抵抗を変化させる手段として機能することになる。
【0024】
以上のように構成された弁駆動装置1においては、第2MG14によるキャリア9の回転を変化させることにより、サンギア軸5,キャリア軸10及びリングギア軸11の回転運動の相関関係を適宜に変化させることができる。以下、図3を参照して各軸5,10,11の回転数の関係を説明する。
【0025】
図3(a)は、サンギア6、キャリア9、リングギア8のそれぞれの歯数と各軸5,10,11の回転数(回転速度)との関係を示す共線図である。この図において、縦軸は各ギアの回転数を示し、横軸はギア間の歯数の関係を示す。横軸上にサンギア6の位置S、及びリングギア8の位置Rを取り、位置Sと位置Rとの距離を1:ρに内分する位置Cをキャリア9の位置とする。但し、変数ρはリングギア8の歯数(Zr)に対するサンギア6の歯数(Zs)の比である。こうして定義された位置S、C、Rにそれぞれのギアと一体に設けられたサンギア軸5,キャリア軸10及びリングギア軸11の回転数Ns、Nc、Nrをプロットする。遊星歯車装置3A、3Bは、このようにプロットされた3点が必ず一直線に並ぶという性質を有している。この直線を動作共線と呼ぶ。動作共線は2点が決まれば一義的に定まる。従って、動作共線を用いることにより、3つのギアの回転数のうち2つのギアの回転数から残余のギアの回転数を求めることができる。
【0026】
例えば、図3(a)に実線L1で示した設定例ではキャリア軸10の回転数Nc=0であるからキャリア軸10は回転しない。これに対して、例えば破線L2で示すように第2MG14によりキャリア軸10に回転数Nc′を与えた場合には、第1MG2によるサンギア軸5の回転数Nsが一定であるにも拘らず、リングギア軸11の回転数がNrからNr′へと変化する。このような性質を利用すれば、カム軸4A,4Bの間で主駆動手段としての第1MG2が共用されていても、遊星歯車装置3A,3Bのそれぞれのキャリア軸10を第2MG14によって互いに独立して駆動することにより、カム軸4A,4Bの回転速度を互いに独立して変化させることができる。
【0027】
また、カム軸4A又は4Bが一回転する間に第2MG14によるキャリア軸10の駆動速度を変化させることにより、カム軸4A、4Bを一定速度で回転させた場合には得られない吸気弁又は排気弁の動弁特性を得ることができる。この点を図4により説明する。
【0028】
図4(a)は、内燃機関の定常状態(クランク軸が一定速度で回転している状態)の吸気工程における各軸5,10,11の回転数の経時変化を、図4(b)はその時の吸気弁のリフト量の経時変化を示している。第1MG2は弁を駆動するための主たる部分を供給するから、サンギア軸5の回転数は、内燃機関の回転数の上昇に伴って上昇し、内燃機関が定常状態の場合には、図4(a)に示すようにサンギア軸5の回転数Nsも一定に保たれる。もし、遊星歯車装置3Aを介さずにサンギア軸5の回転をカム軸4Aに伝達した場合には、吸気弁のリフト量の推移は図4(b)に破線L3で示すようになる。一方、図4(a)に示すように、キャリア軸10の回転数Ncをリングギア軸11の回転方向を正として、吸気工程の前半に増加させ、吸気工程の後半に回転数を減少させると、リングギア軸11の回転数Nrもそれに伴って増減する。その結果、図4(b)に実線L4で示すように、吸気弁のリフト量は吸気工程の早い段階で最大値まで立ち上がり、リフト量の大きい状態が比較的長く維持される。図4(c)及び(d)は吸気弁の開閉期間中においてキャリア軸10の回転数Ncを増加させた例である。この場合には作用角が小さくなり、吸気量を絞り込むことができる。
【0029】
遊星歯車装置3A、3Bでは、各ギアから伝達されるトルクを動作共線に働く力に置き換えて示したとき、動作共線が剛体として釣り合いが保たれるという性質を有している。従って、リングギア軸11に要求される回転数に対応して第1MG2及び第2MG14の回転数を決定し、第1MG2及び第2MG14の動力を決定すればよい。
【0030】
このように、本実施形態では、第1MG2の回転数を一定としつつ、第2MG14を利用してカム軸4A、4Bの位相を制御することにより、第1MG2の制御には複雑な制御を必要としない一方で、吸気弁及び排気弁それぞれの動弁特性の変更を適宜に行うことが可能である。しかも、第2MG14は、第1MG2に比較して出力可能な回転数が低いものを利用可能であり、小型化することが可能である。なお、カムの位相の制御時期、制御量については、内燃機関の燃焼状態等に応じて種々の設定が可能であるが、本発明の要旨ではないので詳細は省略する。
【0031】
サンギア6、キャリア9、リングギア8の歯数と各軸5、10、11の回転数の関係は図3(a)に示した例に限らず、様々に設定することができる。他の設定例を図5(a)及び(b)を参照して説明する。
【0032】
図5(a)の共線図において、実線L5はリングギア軸11の回転数Nrが最小となった場合の動作共線であり、破線L6は回転数Nrが最大となった場合の動作共線である。回転数Nrが最小となった場合と、回転数Nrが最大となった場合とで、キャリア軸10の回転方向は同一である。このように設定することで、第2MG14を常に同一方向で回転させて吸気弁及び排気弁を動作させることができる。第2MG14を正逆両方向に回転させる場合には第2MG14に対する駆動回路の素子が増え、第2MG14に所定の電流を与えてその回転を停止させるロック制御を行った場合には第2MG14やその駆動回路の特定の相に電流が集中するという不都合が生じるが、図5(a)の例によればこれらの不都合を回避することができる。なお、図5(a)の回転数Nrの最小値及び最大値を、通常カム動作時(クランク軸の回転数の半分の速度でカム軸4A,4Bを回転させる動作状態を意味する。)における回転数Nrの最大値、最小値としてもよい。第2MG14を一方向のみに回転させる場合に、その一方向への回転の遊星歯車装置3A、3Bへの伝達のみを許容し、反対方向への回転伝達を阻止するワンウェイ機構を設けてもよい。
【0033】
図5(b)はさらに他の設定例を示す。図5(b)の共線図において、実線L7はリングギア軸11に最大回転数Nrを与えた場合を、実線L8はリングギア軸11の回転数Nrを0に設定した場合、つまり吸気弁又は排気弁を停止させた場合をそれぞれ示している。この例では、リングギア軸11に最大回転数Nrを与えたときのキャリア軸10の回転数Ncと、回転数Nr=0としたときのキャリア軸10の回転数Nc′とが互いに等しい大きさで、回転方向が互いに逆向きとなっている。このような設定を実現するにはギア比ρ、回転数Ns、Nrとの間に次のような関係を与えればよい。
【0034】
図5(b)の共線図の幾何学的関係からみて、回転数Ns,Nc,Nc′,Nr及びギア比ρとの間には次の関係が成立する。
【数1】
Nc=(Nr−ρ×Ns)/(1+ρ) ……(1)
Nc′=Ns×ρ/(1+ρ) ……(2)
【0035】
そこで、条件Nc=Nc′として(1)、(2)式を連立させてギア比ρについて解けば、
【数2】
ρ=Nr/2Ns ……(3)
となる。
【0036】
このように回転数Ns、Nrとギア比ρとの関係を定めた場合には、第2MG14の回転数の使用範囲が、回転方向を問わず等しくなる。実際には、カム軸4A,4Bの最大回転数Nrが他の条件から与えられるので、ギア比ρ及び/又はサンギア軸5の回転数Nsを調整して上式(3)を満たすようにすればよい。サンギア軸5の回転数Nsが他の条件から与えられて自由に変更できない場合には(3)式を満たすようにギア比ρを調整すればよい。
【0037】
以上のように回転数NcとNc′との大きさを一致させた場合には、第2MG14の回転数の使用範囲が回転方向に拘わりなく一致する。これに対して(3)式が満たされない場合には、回転数Nc又はNc′のいずれか一方が図5(b)の値よりも大きくなり、他方が図5(b)の値よりも小さくなる。第2MG14を正逆両方向に回転させる場合において各回転方向への回転数の使用範囲に差があると、最高回転数が大きい側の回転方向を基準として、必要なトルクが得られるように第2MG14の大きさを選定する必要がある。このため、最高回転数が大きいほど第2MG14はより大きなトルクが求められて第2MG14が大型化する。他方、最高回転数が小さい側の回転方向については第2MG14の本来の能力が十分に活用されず無駄が生じる。しかしながら、(3)式を満たす場合には、いずれの方向にも等しい回転数範囲で第2MG14を駆動することになるから、いずれの回転方向にも第2MG14の能力を無駄なく活用することができ、第2MG14を小型化することができる。
【0038】
なお、ギア比ρの制限等から(3)式を成立させることが困難な場合には、NcとNc′とがほぼ等しい大きさとなるように、(3)式を満たすギア比ρ及び/又は回転数Nsの近似値を採用すればよい。
【0039】
図3(a)、図5(a)、(b)の各例では主駆動手段として第1MG2を利用したが、これに代えて主駆動手段に内燃機関等の熱機関を用いてもよい。この場合、クランク軸の回転を1/2に減速して遊星歯車装置3A、3Bに入力するタイミングチェーン等の機構を設ける必要がある。
【0040】
遊星歯車装置3A,3Bの入力及び出力は図3(a)、図5(a)、(b)の各例のようにリングギア軸11をカム軸4A,4Bへの出力軸として使用する例に限られない。例えば、サンギア軸5に第2MG14を接続し、キャリア軸10にカム軸4A,4Bを接続し、リングギア軸11に第1MG2を接続することにより、リングギア軸11を入力軸に、キャリア軸10を出力軸として選択してもよい。この場合の共線図は図3(b)に示すようになる。他にも、サンギア軸5を出力軸として利用してもよい。
【0041】
(第2の実施形態)
図6を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、図6において図1との共通部分には同一の参照符号を付してある。
【0042】
第2の実施形態の弁駆動装置30では、排気弁を駆動するための遊星歯車装置3Bが省略され、主駆動手段としての第1MG2の出力軸2aと排気側のカム軸4Bとがギア12a、12b及び伝達軸31を介して接続されることにより、第1MG2にてカム軸4Bが直接的に駆動される。このような実施形態では、第1MG2の位相を制御することにより、排気弁の動弁特性を変更することができる。吸気側のカム軸4Aの動作に関しては、第1MG2の位相制御がカム軸4Aの動作に及ぼす影響が排除されつつ吸気弁に所望の動弁特性が与えられるように第2MG14の位相を制御すればよい。本実施形態によれば、第2MG14の数を減らしつつ、吸気弁及び排気弁の動弁特性をそれぞれ変更することが可能である。なお、遊星歯車装置3Aへの回転の入力位置は図6の例に限らず、例えば伝達機構12の適宜の位置又はカム軸4Bから遊星歯車装置3Aへと回転を伝達するようにしてもよい。吸気弁駆動用の遊星歯車装置3Aを省略し、排気弁駆動用の遊星歯車装置3Bを設けてもよい。
【0043】
(第3の実施形態)
図7を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。なお、図7において図6との共通部分には同一の参照符号を付してある。
【0044】
第3の実施形態の弁駆動装置40は、第2の実施形態の弁駆動装置30と比較して、吸気弁と排気弁との位相のずれを所定の範囲内に制限するための位相制限装置41を備える点で相違する。位相制限装置41は、互いに同軸上に配置された位相制限軸42A、42Bと、カム軸4A,4Bの回転を位相制限軸42A,42Bにそれぞれ伝達する伝達機構43,43とを備えている。伝達機構43は例えばギア43a、43bを備えているが、カム軸4A,4Bの回転を位相制限軸42A,42Bに対して互いに等しい速度比で伝達できるものであればその構成は問わない。
【0045】
図7(b)に示すように、位相制限軸42A,42Bの端面は互いに対向し、位相制限軸42Bの端面には凸部42aが、位相制限軸42Aの端面には円弧を描くように延びる溝部44bがそれぞれ設けられている。凸部42aは溝部42bに挿入されている。
【0046】
以上の位相制限装置41によれば、カム軸4A,4Bが同一速度で回転しているときは凸部42aが溝部42b内で相対的に静止する。しかし、第1MG2又は第2MG14の位相制御によって吸気弁又は排気弁の動弁特性を変化させると、位相制限軸42A,42Bが相対的に回転して凸部42aが溝部42b内を移動する。しかし、その凸部42aの移動範囲は溝部42b内に制限される。従って、カム軸4A,4Bの回転方向に関する相対的な変位量が制限され、その結果、吸気弁と排気弁との位相のずれが所定範囲に制限される。
【0047】
以上のように吸気弁及び排気弁の位相のずれ量を制限した場合には、第1MG2や第2MG14による位相制御が正常に行えないときでも吸気弁と排気弁との間の位相のずれが無制限に拡大するおそれがない。内燃機関によっては、吸気弁及び排気弁が最大リフト量付近まで開くとシリンダ内で両弁が干渉することがある。クランク軸からの回転でカム軸を駆動する従来型の弁駆動装置では吸気弁及び排気弁を同時的に最大リフト量付近まで開くことができないが、本実施形態の弁駆動装置40では、位相制限装置41がなければ吸気弁及び排気弁を最大リフト量付近まで同時に開くことが可能であり、そのような状態が生じないように制御するだけでは制御の失調時(正常な制御が不可能となったとき)に吸気弁及び排気弁が同時に開かれるおそれがある。これに対して、上述した位相制限装置41によれば、凸部42aと溝部42bとの位置を適切に定めることにより、吸気弁及び排気弁の干渉を確実に防止することができる。
【0048】
なお、位相制限装置41は、第1の実施形態の弁駆動装置1に設けてもよい。位相制限装置41の構成は図7の例に限らず、適宜に変更してよい。
【0049】
(第4の実施形態)
図8を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。なお、図8において図6との共通部分には同一の参照符号を付してある。
【0050】
図8(a)に示すように、第4の実施形態は、第2の実施形態の弁駆動装置30と比較して、キャリア軸10の回転を制動するブレーキ装置51を備える点で相違する。ブレーキ装置51は、キャリア軸10と一体的に回転するディスク52を油圧によって作動するキャリパ53によって挟み込むディスクブレーキとして構成されている。
【0051】
以上のようなブレーキ装置51によれば、第2MG14による制御とは別にブレーキ装置51にてキャリア軸10の回転を適宜に制動することができるので、第2MG14のみでキャリア軸10を制動する場合と比較して、キャリア軸10を停止又は減速させる必要が生じたときの制御の応答性を向上させることができる。特に、エンジン加減速時のようにのようにカム軸4A,4Bの駆動速度を急に変化させる場合や、第2MG14を逆回転させて吸気弁や排気弁を停止している状態から第2MG14を再度正転させて吸気弁や排気弁を動作させるときのように回転方向を切り替える場合において、図8(b)に示すようにブレーキ装置51にてキャリア軸10の回転数Ncを0(つまり停止状態)に保持することにより、制御の応答性を向上させることができる。また、第2MG14が故障してキャリア軸10の速度を制御不能となった場合にもブレーキ装置51にてキャリア軸10を強制的に停止させて吸気弁や排気弁の動弁特性を一定の状態に保持することができる。
【0052】
なお、ブレーキ装置51は、遊星歯車装置3Aに入力される回転を停止等させるものであればよく、例えば、出力軸14a、伝達機構13、キャリア9の回転を制動するものでもよい。ブレーキ装置51を第1の実施形態の弁駆動装置1に設けてもよい。
【0053】
(第5の実施形態)
図9及び図10を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。なお、図9において図1との共通部分には同一の参照符号を付してある。図9において、遊星歯車装置3A、3Bは、便宜上リングギア8の半分を省略する等して簡略化して図示されているが、実際には図1と同様にサンギア6、キャリア9、及びリングギア8は同軸上で回転する。
【0054】
第5の実施形態の弁駆動装置60は、直列4気筒式の内燃機関に適用される弁駆動装置として構成されている。弁駆動装置60は、#1〜#4の4つの気筒の吸気弁にそれぞれに対応して設けられた4つの遊星歯車装置3A…3Aと、各気筒の排気弁にそれぞれ対応して設けられた4つの遊星歯車装置3B…3Bとを備えている。第1MG2は#1〜#4の気筒に対して1つだけ設けられており、それぞれの遊星歯車装置3A,3Bのサンギア6…6には共通の第1MG2から回転運動が伝達される。第2MG14に関しては、#1の気筒と#4の気筒とで共用されるようにして1つの第2MG14が、#2の気筒と#3の気筒とで共用されるようにして他の1つの第2MG14が設けられている。
【0055】
図10に示すように、#1〜#4の気筒のそれぞれにおける吸気又は排気のタイミングは、クランク角にして180°ずつずらして設定されており、排気及び吸気は気筒番号にして#1、#3、#4、そして#2の順で行われる。このため、#1の気筒1と#4の気筒との間では吸気弁及び排気弁の動作時期がクランク角にして360°ずれ、#2の気筒と#3の気筒との間では吸気弁及び排気弁の動作時期がクランク角にして360°ずれる。このように吸気弁及び排気弁の動作時期がずれていれば、カムによる吸気弁又は排気弁の開閉駆動に伴う摩擦抵抗(カムフリクション)が第2MG14に重複して作用することはない。従って、#1,#4の気筒間で1つの第2MG14を共用し、#2,#3の気筒間で他の1との第2MG14を共用しても、各気筒に対して1:1で第2MG14を設けた場合と比較して、第2MG14に要求される出力は増加しない。従って、第2MG14を大型化することなく、第2MG14の個数を削減することが可能である。なお、第2の実施形態のように、遊星歯車装置3A…3A又は遊星歯車装置3B…3Bのいずれかを省略して、吸気側又は排気側のいずれかのカム軸11の位相を第1MG2により制御するようにしてもよい。
【0056】
以上の実施形態では、#1,#4の気筒によって一つの気筒群が構成され、#2,#3の気筒によって他の一つの気筒群が構成される。但し、カムフリクションが重なり合わない気筒の組み合わせは内燃機関の構成によって種々に変化するので、気筒群の構成も内燃機関の気筒数とレイアウトに応じて適宜に変化させる必要がある。
【0057】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の弁駆動装置によれば、カム軸に出力される回転は、遊星歯車装置のサンギア、キャリア、リングギアの3つの要素のうち、主駆動手段及び副駆動手段に駆動される2つの要素の回転によって決定される。従って、主駆動手段又は副駆動手段のいずれか一方の駆動手段が他のカム軸を駆動するための手段として共用化されていても、他方の駆動手段を制御することにより他のカム軸とは別個にカム軸を制御可能である。例えば、主駆動手段を他のカム軸と共用し、主駆動手段により駆動される要素の回転数を内燃機関の回転数と比例させても、副駆動手段を制御することによりカム軸に出力される回転の位相を制御して、カム軸の動弁特性を他のカム軸とは別個に変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弁駆動装置の第1の実施形態を示す図。
【図2】遊星歯車装置の構成を示す図。
【図3】遊星歯車装置を構成するギアの回転数と歯数との関係を示す図。
【図4】図1の弁駆動装置の動作の経時変化を示す図。
【図5】遊星歯車装置を構成するギアの回転数及び歯数の設定例を示す図。
【図6】本発明の弁駆動装置の第2の実施形態を示す図。
【図7】本発明の弁駆動装置の第3の実施形態を示す図。
【図8】本発明の弁駆動装置の第4の実施形態を示す図。
【図9】本発明の弁駆動装置の第5の実施形態を示す図。
【図10】図9の弁駆動装置の動作の経時変化を示す図。
【符号の説明】
1 弁駆動装置
2 モータジェネレータ(主駆動手段)
6 遊星歯車装置
8 カム軸
10 モータジェネレータ
20 サンギア
21 遊星ギア
23 キャリア
24 リングギア
30 弁駆動装置
40 弁駆動装置
41 制限装置
50 弁駆動装置
51 ブレーキ装置
60 弁駆動装置
Claims (11)
- 吸気弁用のカム軸の回転により吸気弁を、排気弁用のカム軸の回転により排気弁をそれぞれ駆動する内燃機関の弁駆動装置において、
サンギア、サンギアの回りを周回可能なプラネタリギア、プラネタリギアをサンギアの軸線の回りに回転可能に保持するキャリア、及びプラネタリギアと噛み合うリングギアを有する遊星歯車装置と、
前記サンギア、前記キャリア及び前記リングギアの3つの要素うち、いずれか一つの要素を駆動する主駆動手段と、
前記サンギア、前記キャリア及び前記リングギアの3つの要素うち、他の一つの要素を駆動する副駆動手段と、
を備え、
前記サンギア、前記キャリア及び前記リングギアの3つの要素うち、残りの一つの要素から前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸のうちのいずれか一方のカム軸へ回転が出力されるように構成され、
前記主駆動手段又は前記副駆動手段のいずれか一方の駆動手段のみが前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸のうちのいずれか他方のカム軸を駆動するための手段として共用されている、ことを特徴とする弁駆動装置。 - 前記主駆動手段はモータジェネレータであることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
- 前記主駆動手段は前記内燃機関であることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
- 前記副駆動手段はモータジェネレータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁駆動装置。
- 前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸は、同一の気筒に対して設けられており、前記主駆動手段は、前記吸気弁用のカム軸及び前記排気弁用のカム軸に対して共用されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の弁駆動装置。
- 前記主駆動手段の駆動する要素の回転数を所定の回転数とした場合において、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最小回転数として設定された回転数にしたときと、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最大回転数として設定された回転数にしたときとで、前記副駆動手段の駆動する要素の回転方向が等しいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の弁駆動装置。
- 前記主駆動手段の駆動する要素の回転数を所定の回転数とした場合において、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転数を最大回転数として設定された回転数にしたときと、前記一方のカム軸へ回転を出力する要素の回転を停止させたときとで、前記副駆動手段の駆動する要素の回転数が互いに略等しく、回転方向が互いに逆方向であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の弁駆動装置。
- 前記吸気弁用のカム軸と、前記排気弁用のカム軸との位相のずれを制限する位相制限手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の弁駆動装置。
- 前記遊星歯車装置の要素のうち前記他の一つの要素の回転を制動する制動手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の弁駆動装置。
- 前記内燃機関には複数の気筒が設けられ、前記主駆動手段は前記複数の気筒間で共用されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の弁駆動装置。
- カムフリクションの発生時期が互いに重ならない複数の気筒間で前記副駆動手段が共用されていることを特徴とする請求項10に記載の弁駆動装置。
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