JP4190902B2

JP4190902B2 - Steering lock device

Info

Publication number: JP4190902B2
Application number: JP2003027104A
Authority: JP
Inventors: 勲越智
Original assignee: U-SHINLTD.
Current assignee: U-SHINLTD.
Priority date: 2003-02-04
Filing date: 2003-02-04
Publication date: 2008-12-03
Anticipated expiration: 2023-02-04
Also published as: JP2004238840A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等のステアリングをロックするために用いられるステアリングロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】
特許第３０２９０５９号公報
【０００３】
従来、前記特許文献１において、正規キーを用いてのステアリングロック解除と、正規キーを用いることなく電子認証によるステアリングロック解除との両方を可能にしたステアリングロック装置が開示されている。このステアリングロック装置では、正規キーを挿入してシリンダをＬＯＣＫ位置から他の回動位置（例えばＡＣＣ位置、ＯＮ位置、ＳＴＡＲＴ位置等）に回動させると、ステアリングに連結されたステアリングシャフトの回動を阻止していたロックシャフトが移動してステアリングシャフトとの係合が外れることによってステアリングロックが解除されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献１に開示されるステアリングロック装置では、ステアリングロックが一旦解除された後にキーでシリンダをＬＯＣＫ位置に戻り回動させるとステアリングシャフトがロックされてしまう構成になっており、もし走行中に不意にキーをＬＯＣＫ位置に回動してしまった場合にステアリングがロックされてしまう恐れがある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記問題を解決するために本発明は、ボディ内に回動可能に保持されるとともに外周部に係合部を有するロータと、該ロータ内に回動可能に保持され、キーの挿入により前記ロータ内で回動可能となるシリンダと、該シリンダの回動操作に応じて作動し、ステアリングシャフトの回動を阻止するロックシャフトと、前記ロータの係合部に係合して前記ロータの回動を阻止するロック部材と、該ロック部材を作動させるアクチュエータとを備えたステアリングロック装置であって、
前記シリンダに前記ロック部材と係合して前記シリンダの所定位置への回動を阻止する回動規制部を設けて、前記ロータの係合部を貫通して延びる前記ロック部材が前記シリンダの回動をも規制可能にしたことを特徴とするものである。
【０００６】
本発明のステアリングロック装置では、前記ロータの係合部の内側に配置され、前記シリンダの端部に連結されて一体に回動する連結部材を設け、該連結部材に前記回動規制部を設けてもよい。
【０００７】
また、本発明のステアリングロック装置では、前記回動規制部は、前記ロック部材と係合する係合面と、前記連結部材が前記所定位置から回動操作されたときに前記ロック部材を付勢力に抗して作動させて前記係合面と係合する位置に移動させる傾斜面とにより形成されてもよい。
【０００８】
【発明の効果】
本発明のステアリングロック装置によれば、ロータの回動を規制するアクチュエータおよびロック部材を利用してシリンダの回動をも規制するようにしたので、別のアクチュエータ、または、シフトレバーからのワイヤ等によるＡＴロック機構を必要とせずにシリンダの回動規制を行うことができる。
【０００９】
連結部材を設けた本発明のステアリングロック装置によれば、連結部材はロック部材と係合してシリンダの所定位置への回動を阻止する回動規制部を有しているので、走行中にシリンダがステアリングロック位置である前記所定位置に向かって回動されたとしても前記回動規制部によって前記所定位置まで回動されるのを防止でき、不意にステアリングがロックされてしまうことがない。
【００１０】
連結部材の回動規制部が係合面と傾斜面とにより形成されている本発明のステアリングロック装置によれば、連結部材がシリンダと共に前記所定位置から回動操作されたときに前記傾斜面がロック部材を付勢力に抗して作動させて前記係合面と係合する位置に移動させるようにしたので、アクチュエータを作動させることなくシリンダの前記所定位置からの回動操作を可能にするとともに、ロック部材が前記係合面と係合する位置に移動した後は前記所定位置へ向かってのシリンダの回動操作を規制することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図１は本発明の一実施形態であるステアリングロック装置１０の長手方向断面を示し、図２は図１のＡ−Ａ線断面を示し、図３は図１のＢ−Ｂ線断面を示す。なお、ステアリングロック装置の長手方向断面において、便宜上、右側を「前」、左側を「後」という。
【００１２】
ステアリングロック装置１０は、例えば亜鉛等の金属で形成されたボディ１２を備えている。ボディ１２の前端部には、略円筒状のホルダ１４が収容固定されている。ホルダ１２内には、略円筒状のロータ１６が回動可能および前後移動可能に保持されている。そして、ロータ１６内には、略円柱状のシリンダ１８が回動可能に保持されている。
【００１３】
シリンダ１８の前端部には内部空間２０を有するノブ２２が固定され、ホルダ１４の開口部から前方に突出している。また、図２に示すように、シリンダ１８は、その中心部に、前端面から軸方向に延びて穿孔されたキー孔２４を有している。シリンダ１８のキー孔２４には、ノブ２２の内部空間２０を介してキーを挿入できるようになっている。
【００１４】
さらに、図２に示すように、シリンダ１８の前端部外周には２つの係合凸部１９が形成されている。一方、ホルダ１４の内周には、シリンダ１８の係合凸部１９を受け入れ可能な第１凹部１５ａと第２凹部１５ｂとが形成されている。シリンダ１８が図１に示す前方位置にあって係合凸部１９がホルダ１４の第１凹部１５ａに係合しているとき、シリンダ１８は回動不能な状態にある。一方、シリンダ１８が前方位置から後方へ一旦押し込まれた状態で回動させられてから前方位置に戻され、これによりシリンダ１８の係合凸部１９がホルダ１４の第２凹部１５ｂ内に係合したとき、シリンダ１８は前方位置において第２凹部１５ｂの周方向長さで許容される範囲内で回動可能になる。
【００１５】
シリンダ１８は、係合凸部１９の後方に隣接してフランジ部２６を有している。このフランジ部２６は、ロータ１６の前端部に形成された段部に係合している。これにより、ノブ２２によりシリンダ１８を後方へ押し込むと、ロータ１６も一緒に後方へ移動するようになっている。
【００１６】
図３にも示すように、シリンダ１８の内部にスライドシャッタ３０が径方向にスライド移動可能に設けられている。スライドシャッタ３０は、スプリング３２によって径方向外側へ付勢されている。これにより、シリンダ１８の外周面から突出したスライドシャッタ３０の一端部は、ロータ１６に形成された係合孔３４内に突入して係合するようになっている。
【００１７】
一方、スライドシャッタ３０の他端部には、ロータ１６に形成された貫通孔内でスライド移動可能に配置されたスライダ３６の一端部が当接している。スライダ３６の他端部にはスチールボール３８が当接して配置されている。このスチールボール３８は、ボディ１２の外壁上に取り付けられたキースイッチ４０からホルダ１４を貫通して延びる検知ピン４２の先端に当接している。ここで、スチールボール３８とキースイッチ４０の検知ピン４２との接触面はホルダ１４とロータ１６との接触面と一致しており、これによりスチールボール３８はホルダ１４内におけるロータ１６の回動を妨げないようになっている。
【００１８】
また、スライドシャッタ３０は、その中央部に、スライド方向に長い矩形孔３１を有している。この矩形孔３１は、キー未挿入時には、シリンダ１８のキー孔２４に対してスライド方向に若干ずれた位置にある。これにより、シリンダ１８のキー孔２４にキーを挿入すると、前記矩形孔３１の縁部がキー先端で押されることでスライドシャッタ３０がシリンダ１８の内側へ移動するようになっている。このようにスライドシャッタ３０が移動することで、スライダ３６およびスチールボール３８を介して検知ピン４２が押されて、キースイッチ４０がシリンダ１８へのキー挿入を検知できるようになっている。さらに、シリンダ１８にキーが挿入されたときに移動したスライドシャッタ３０は、その両端面がシリンダ１８の外周面と一致した状態になるので、ロータ１６内でのシリンダ１８の回動を妨げることはない。
【００１９】
シリンダ１８の内部には、複数の板状のタンブラ４４がキー孔２４と直交する方向にスライド移動可能にそれぞれ配置されている。各タンブラ４４は、キー未挿入時には、その端部がシリンダ１８の外周から突出してロータ１６の内面の係合溝１７に係合し、これによりロータ１６内でのシリンダ１８の回動が阻止されている。一方、シリンダ１８のキー孔２４にキーが挿入されると、各タンブラ４４はシリンダ１８の内側へ移動してその端部がシリンダ１８内に没入する。これにより、各タンブラ４４とロータ１６の係合溝１７との係合が解除され、ロータ１６内においてシリンダ１８が回動可能になる。
【００２０】
ロータ１６の後端部は、前端側に比べて内径、外径ともに拡大されている。このロータ１６の拡径された後端部の外周部には、図４に示すように、軸方向に切り込まれた溝状の係合部４６が形成されている。ロータ１６の後端部からは、前記係合部４６を挟んで形成された第１凸部４８および段部５０と、前記段部５０から周方向に所定距離だけ離れて形成された第２凸部５２とが軸方向に突出して設けられている。軸方向における第１凸部４８と第２凸部５２の各突出高さは同じに形成してあるが、段部５０の突出高さは第１凸部に比べて低く形成されている。また、段部５０と第２凸部５２との間にあるロータ１６の円弧状後端面は、後述するロック部材のスライド面５４となる。
【００２１】
ロータ１６の係合部４６の内側には、シリンダ１８の後端部に連結されてシリンダ１８と一体に回動する連結部材５６が配置されている。連結部材５６は、円盤状部分５８と、この円盤状部分５８の中心から後方へ突出する太鼓状断面を有する連結軸６０とからなる。
【００２２】
連結部材５６の円盤状部分５８の外周には、軸方向に切り込まれた溝状の係合部６２と、この係合部６２から周方向に延びるスライド溝６４とが形成されており、前記係合部６２から前記スライド溝６４への侵入部分に回動規制部６６が設けられている。回動規制部６６は、シリンダ１８の所定回動位置（例えばＬＯＣＫ位置）への回動を阻止するためのもので、係合部６２側に設けられた傾斜面６７と、後述するロック部材と係合する係合面６８とにより形成されている。
【００２３】
また、連結部材５６は、シリンダ１８が初期回動位置であるＬＯＣＫ位置にあるときに連結部材５６の係合部６２とロータ１６の係合部４６とが周方向において揃うように、シリンダ１８に取り付けられている。さらに、連結部材５６の後端部には、係合部６２の側壁面に沿って後方に突出する凸部６５が設けられている。この凸部６５は、ＬＯＣＫ位置にあるシリンダ１８に連結された連結部材５６がロータ１６の後端部の内側に配置されたときに、ロータ１６の第１凸部４８とぴったり重なるように、前記第１凸部４８と同一の幅および突出高さを有している。
【００２４】
図１を再び参照すると、ボディ１２の外壁上には、アクチュエータとしての電磁ソレノイド７２がカバー７０で覆われて固定されている。電磁ソレノイド７２のプランジャ７４の先端には、ロック部材７６が固定されている。ロック部材７６は、プランジャ７４に外装されたスプリング７８によって前方（すなわち電磁ソレノイド７２から離れる方向）に付勢されている。
【００２５】
ロック部材７６は、側面がＬ字状をなす部分と、このＬ字状をなす部分のうちボディ１２の外壁面に沿った部分からボディ１２の内側方向に向かって垂直に立設された突片７６ｂとからなる。このロック部材７６の突片７６ｂの先端は、ボディ１２外壁の貫通孔を介してロータ１６の係合部４６に係合するとともに、前記係合部７６を貫通して延びて連結部材５６の係合部６２にも係合している。
【００２６】
シリンダ１８に連結されて一体に回動する連結部材５６の連結軸６０は、カムシャフト８０に対して前後移動可能で、かつ、回転力を伝達可能に連結されている。カムシャフト８０は、フランジ部８２とカム部８４と有している。カムシャフト８０のフランジ部８２と連結部材５６との間にはスプリング８６が配置されており、このスプリング８６によって連結部材５６およびシリンダ１８は前方に付勢されている。
【００２７】
ボディ１２内には、ロックシャフト９０がスライド移動可能に設けられている。ロックシャフト９０はその一端部に従動部９２を有しており、この従動部９２が図示しないスプリングの付勢力によってカムシャフト８０のカム部８４に圧接されている。
【００２８】
図１に示すようにシリンダ１８が初期回動位置であるＬＯＣＫ位置にあるとき、ロックシャフト９０の先端はボディ１２から突出して図示しないステアリングシャフトの凹部内に係合しており、これによりステアリングシャフトの回動が阻止されてステアリングがロックされた状態にある。一方、シリンダ１８がＬＯＣＫ位置から他の回動位置（例えばＡＣＣ位置）へ回動されると、これに伴ってカムシャフト８０も回動する。これによりカム部８４で従動部９２が押されることでロックシャフト９０が移動してその先端がボディ内１２に没入し、その結果、ステアリングシャフトとロックシャフトの係合が外れて、ステアリングロックが解除されることになる。
【００２９】
カムシャフト８０のフランジ部８２の近傍には、移動検知スイッチ９４が設けられている。この移動検知スイッチ９４は、検知ピン９６を有しており、ロータ１６およびシリンダ１８の後端部で検知ピン９６が押されることによりロータ１６およびシリンダ１８の後方移動を検知できるようになっている。
【００３０】
ボディ１２の後端部にはイグニッションスイッチ９８が装着されている。カムシャフト８０の後端はイグニッションスイッチ９８の内部にある図示しないロータに連結されており、カムシャフト８０の回動に伴って前記ロータが回転することにより所定のスイッチ操作が行われるようになっている。
【００３１】
ステアリングロック装置１０はさらに、図示しない制御部を備えている。制御部は、携帯機から発信される電子信号や移動検知スイッチ９４から入力される検知信号等に応じて、電磁ソレノイド７２の作動を制御するものである。
【００３２】
次に、上述した構成からなるステアリングロック装置１０において、メカニカルキーを用いずに電子認証でロック解除操作および再ロック操作を行う場合の動作について説明する。
図１に示される初期状態において、シリンダ１８およびロータ１６は、回動位置がＬＯＣＫ位置で、前後位置については前方位置にある。このとき、シリンダ１８の外周から突出したスライドシャッタ３０がロータ１６内面の係合孔３４に係合していることで、シリンダ１８とロータ１６は一体に回動可能な状態に連結されているが、図６▲１▼で示すように、ロック部材７６の突片７６ｂはロータ１６の係合部４６と連結部材５６の係合部６２とに係合しているためにシリンダ１８およびロータ１６の回動が阻止されている。
【００３３】
この状態で、携帯機を所持したユーザが車両に乗り込む等により接近すると、制御部は、携帯機から発信される電子信号を受信して電子認証を行い、認証が確認できたら移動検知スイッチ９４からの検知信号を受けることを条件に電磁ソレノイド７２を作動させ得る状態になる。
【００３４】
続いて、図５に示すように、ユーザがノブ２２をつかんで後方へ押し込むと、シリンダ１８およびロータ１６は後方位置へ移動する。このとき、図６▲２▼に示すように、ロック部材７６の突片７６ｂは係合部４６，６２の縁部で押されることで、スプリング７８の付勢力に抗して後方へ移動する。また、シリンダ１８およびロータ１６が後方位置へ移動することによりシリンダ１８の前端部の係合凸部１９とホルダ１４の係合凹部１５ａとの係合が外れるため、この点においてはホルダ１４内でのシリンダ１８およびロータ１６の回動が許容される。
【００３５】
シリンダ１８およびロータ１６の後方移動を検知した移動検知スイッチ９４は、制御部に対して検知信号を出力する。制御部は、この検知信号の入力を受けて、電磁ソレノイド７２を所定時間だけ通電して作動させる。電磁ソレノイド７２が作動すると、プランジャ７４がスプリング７８の付勢力に抗して引っ込み、これによりロック部材７６が後方へ移動する。このようにロック部材７６が移動すると、図６▲３▼に示すように、係合部４６，６２から脱出してロータ１６の段部５０と係合しない位置まで移動し、これによりシリンダ１８およびロータ１６が回動可能になる。
【００３６】
この状態で、ユーザはノブ２２を回すことによってシリンダ１８およびロータ１６をＬＯＣＫ位置から他の回動位置（例えばＡＣＣ位置、ＯＮ位置、ＳＴＡＲＴ位置等）に回動させる。これにより、カムシャフト８０が回動することで、ロックシャフト９０が移動してステアリングロックシャフトとの係合が外れ、その結果、ステアリングロックが解除される。
【００３７】
ユーザがシリンダ１８およびロータ１６をＬＯＣＫ位置以外の他の回動位置に回動させた後にノブ２２から手を離すと、シリンダ１８およびロータ１６はスプリング８６の付勢力によって後方位置から前方位置へ自動的に戻る。
【００３８】
シリンダ１８およびロータ１６がＬＯＣＫ位置から他の回動位置へ回動された後、電磁ソレノイド７２の通電が解除されると、ロック部材７６の突片７６ｂはスプリング７８の付勢力によって前方へ移動してロータ１６のスライド面５４上に載り、シリンダ１８およびロータ１６の回動操作に応じてスライド面５４上を相対的に移動することになる。
【００３９】
シリンダ１８およびロータ１６が例えばＯＮ位置からＡＣＣ位置まで戻り回動されたとき、図６▲４▼に示すように、ロック部材７６の突片７６ｂがロータ１６の段部５０に係合することでＬＯＣＫ位置への回動が阻止される。この状態で、ユーザがノブ２２を押し込んでシリンダ１８およびロータ１６を前方位置から後方位置へ移動させると、この後方移動を検知した移動検知スイッチ９４から制御部へ検知信号が入力され、これにより制御部は、オートマチック車のシフトレバーがパーキング位置に入っていること、あるいは、車速が０（すなわち車両が停止状態にあること）を条件に、電磁ソレノイド７２を所定時間だけ通電して作動させる。
【００４０】
この電磁ソレノイド７２の作動によりロック部材７６の突片７６ｂがロータ１６の段部５０と係合する位置から前記段部５０と係合しない位置まで後方へ移動し、これにより図６▲５▼に示すようにシリンダ１８およびロータ１６をＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置へと回動させることができる。このとき、ロック部材７６の突片７６ｂの回動はロータ１６の第１凸部４８および連結部材５６の凸部６５に当接して規制されるので、シリンダ１８およびロータ１６はＬＯＣＫ位置まできたときに回動が阻止される。
【００４１】
そして、電磁ソレノイド７２の通電が解除されるとスプリング７８の付勢力によってロック部材７６が前方へ移動し、ロック部材７６の突片７６ｂがロータ１６および連結部材５６の各係合部４８，６５に係合する。また、後方位置でシリンダ１８およびロータ１６をＬＯＣＫ位置まで戻り回動させた後にユーザがノブ２２から手を離すと、シリンダ１８およびロータ１６はスプリング８６の付勢力によって前方位置に自動復帰する。
【００４２】
このようにしてシリンダ１８およびロータ１６がＬＯＣＫ位置まで戻り回動されると、これに伴ってカムシャフト８０も回動する。これにより、ロックシャフト８０がボディ１２から突出してステアリングシャフトの凹部に係合し、その結果、ステアリングがロックされる。
【００４３】
次に、図７，８，９を参照して、ステアリングロック装置１０においてメカニカルキー１を用いてロック解除操作および再ロック操作を行う場合の動作について説明する。
図１に示す状態にあるステアリングロック装置１０において、ノブ２２の内部空間２０を介してシリンダ１８のキー孔２４にキー１を挿入すると、図７に示すように、各タンブラ４４がシリンダ１８内に没入してロータ１６の内面の係合溝１７との係合が解除され、ロータ１６内でのシリンダ１８の回動が許容される。また、キー１の挿入により、スライドシャッタ３０が移動してスライダ３６およびスチールボール３８を介して検知ピン４２が押し込まれ、キースイッチ４０によってキー挿入が検知される。
【００４４】
ロータ１６の後端部においては、図９▲１▼に示すように、ロック部材７６の突片７６が係合部４６に係合しているため、ロータ１６の回動が阻止されている。また、前方位置にあるシリンダ１８は、前端部にある係合凸部１９がホルダ１４の係合凹部１５ａと係合しているため、その回動が阻止されている。
【００４５】
ユーザがキー１をシリンダ１８に挿入してから後方へ押し込むと、図８に示すように、シリンダ１８およびロータ１６が後方位置へ移動し、これによりシリンダ１８の係合凸部１９がホルダ１４の係合凹部１５ａから外れてシリンダ１８が回動可能になる。一方、図９▲２▼に示すように、シリンダ１８およびロータ１６が後方位置へ移動したとき、ロック部材７６の突片７６ｂもまたスプリング７８の付勢力に抗して後方へ移動するが、係合部４６に係合したままであるためロータ１６の回動が阻止された状態にある。
【００４６】
キー１を用いた場合でもユーザが携帯機を所持していれば上述したような電子認証が行われているが、ＬＯＣＫ位置において移動検知スイッチ９４でシリンダ１８およびロータ１６の後方移動が検知されても、キースイッチ４０によりキー挿入が検知されていれば、制御部は電磁ソレノイド７２を通電させることはなく、したがってこの場合にはロック部材７６は後方へは作動されない。
【００４７】
この状態で、ユーザがキー１およびノブ２２を回すと、後方位置にあるシリンダ１８をＬＯＣＫ位置から他の回動位置（例えばＡＣＣ位置）に向けて回動することができる。この場合、シリンダ１８はロータ１６内で回動するが、シリンダ１８と一体に連結部材５６も回動することにより、ロック部材７６の突片７６ｂは連結部材５６の回動規制部６６の傾斜面６７に沿うことでスプリング７８の付勢力に抗して若干後方へ移動した後、前記傾斜面６７を越えたところでスプリング７８の付勢力によって前方へ移動して、図９▲３▼に示すように回動規制部６６の係合面６８と係合する位置にくる。そして、このときのシリンダ１８の回動位置がＡＣＣ位置に対応する。
【００４８】
なお、ユーザがシリンダ１８をＬＯＣＫ位置以外の他の回動位置に回動させた後にキー１およびノブ２２から手を離すと、図９▲３▼に示すようにシリンダ１８およびロータ１６はスプリング８６の付勢力によって後方位置から前方位置へ自動的に戻る。
【００４９】
連結部材５６には周方向に延びるスライド溝６４が形成されており、スライド溝６４にロック部材７６の突片７６ｂが係合した状態でシリンダ１８は回動可能であるため、シリンダ１８をＡＣＣ位置からＯＮ位置やＳＴＡＲＴ位置に回動させることができる。このようにシリンダ１８を回動させることでステアリングロックが解除されるのは上述した電子認証による場合と同様である。
【００５０】
一方、シリンダ１８を例えばＯＮ位置からＡＣＣ位置まで戻り回動させると、図９▲３▼に示すようにロック部材７６の突片７６ｂが回動規制部６６の係合面６８に係合することによりシリンダ１８の回動が規制される。
【００５１】
この状態で、図９▲４▼に示すように、ユーザがキー１およびノブ２２を用いてシリンダ１８およびロータ１６を後方位置まで押し込むと、この後方移動を検知した移動検知スイッチ９４から制御部へ検知信号が出力される。
【００５２】
この検知信号を受けた制御部は、キースイッチ４０によりキー挿入を検知しているが、イグニッションスイッチ９８からの信号に基づきＡＣＣ位置でのシリンダ１８の押し込み操作であると判定できることから、オートマチック車のシフトレバーがパーキング位置に入っていること、あるいは、車速が０（すなわち車両が停止状態にあること）を条件に、電磁ソレノイド７２を所定時間だけ通電して作動させる。これにより、ロック部材７４の突片７６ｂは、図９▲４▼に示すようにスライド溝６４の側壁６９に当接するまで後方へ移動して回動規制部６６と係合しない位置にくる。その結果、ロータ１６内においてシリンダ１８をＡＣＣ位置からＬＯＣＫ位置に回動させることができる。
【００５３】
このようにシリンダ１８をＬＯＣＫ位置まで回動させることで、ステアリングがロックされるのは上述した電子認証による場合と同様である。
【００５４】
以上に説明したように、本実施形態のステアリングロック装置１０によれば、ロータ１６の回動を規制する電磁ソレノイド７２およびロック部材７６を利用してシリンダ１８の回動をも規制するようにしたので、別のアクチュエータ、または、シフトレバーからのワイヤ等によるＡＴロック機構を必要とせずにシリンダ１８の回動規制を行うことができる。
【００５５】
また、連結部材５６はロック部材７６と係合してシリンダ１８のＬＯＣＫ位置への回動を阻止する回動規制部６６を有しているので、走行中にシリンダ１８がステアリングロック位置であるＬＯＣＫ位置に向かって回動されたとしても回動規制部６６によってＬＯＣＫ位置まで回動されるのを防止でき、不意にステアリングがロックされてしまうことがない。
【００５６】
さらに、連結部材５６がシリンダ１８と共にＬＯＣＫ位置から回動操作されたときに傾斜面６７がロック部材７６を付勢力に抗して作動させて係合面６８と係合する位置に移動させるようにしたので、電磁ソレノイド７２を作動させることなくシリンダ１８のＬＯＣＫ位置からの回動操作を可能にするとともに、ロック部材７６が係合面６８と係合する位置に移動した後はＬＯＣＫ位置へ向かってのシリンダ１８の回動操作を規制することができる。
【００５７】
なお、本実施形態では、ロック部材を作動させるアクチュエータとして電磁ソレノイドを用いたが、電磁ソレノイドに代えてモータを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】ステアリングロック装置の長手方向断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図。
【図４】ロータおよび連結部材の分解斜視図。
【図５】シリンダおよびロータを後方位置へ移動させた状態を示すステアリングロック装置の長手方向断面図。
【図６】ロータの後端部を示す図。
【図７】キーを挿入した状態を示すステアリングロック装置の長手方向断面図。
【図８】キーを押し込んでシリンダおよびロータを後方位置へ移動させた状態を示すステアリングロック装置の長手方向断面図。
【図９】ロータの後端部を示す図。
【符号の説明】
１…キー、１０…ステアリングロック装置、１２…ボディ、１４…ホルダ、１６…ロータ、１８…シリンダ、４６…係合部、５６…連結部材、６２…係合部、６６…回動規制部、６７…傾斜面、６８…係合面、７２…電磁ソレノイド（アクチュエータ）、７６…ロック部材、８０…カムシャフト、９０…ロックシャフト、９８…イグニッションスイッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a steering lock device used for locking a steering of, for example, an automobile.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3029059
[0003]
Conventionally, the Patent Document 1 discloses a steering lock device that enables both steering lock release using a regular key and steering lock release by electronic authentication without using a regular key. In this steering lock device, when a regular key is inserted and the cylinder is rotated from the LOCK position to another rotation position (for example, ACC position, ON position, START position, etc.), the steering shaft connected to the steering is rotated. The steering lock is released by the movement of the lock shaft that has been preventing the engagement and the disengagement from the steering shaft.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the steering lock device disclosed in Patent Document 1, the steering shaft is locked if the cylinder is returned to the LOCK position with the key and rotated after the steering lock is once released. If the key is unexpectedly turned to the LOCK position, the steering may be locked.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, the present invention provides a rotor that is rotatably held in a body and has an engaging portion on an outer peripheral portion thereof, and is rotatably held in the rotor by inserting a key. A cylinder that can be rotated in the rotor, a lock shaft that operates according to a rotation operation of the cylinder and prevents the rotation of the steering shaft, and an engagement portion of the rotor to engage with the rotor. A steering lock device comprising a lock member for preventing rotation and an actuator for operating the lock member,
A rotation restricting portion that engages with the lock member and prevents the cylinder from rotating to a predetermined position; The lock member extending through the engagement portion of the rotor can also restrict the rotation of the cylinder.
[0006]
In the steering lock device of the present invention, a connecting member is provided inside the engaging portion of the rotor and connected to the end of the cylinder so as to rotate integrally. To the above You may provide a rotation control part.
[0007]
In the steering lock device according to the aspect of the invention, the rotation restricting portion may include an engagement surface that engages with the lock member, and a biasing force of the lock member when the connection member is rotated from the predetermined position. It may be formed by an inclined surface that is acted against and moved to a position that engages with the engagement surface.
[0008]
【The invention's effect】
According to the steering lock device of the present invention, since the rotation of the cylinder is also regulated using the actuator and the lock member for regulating the rotation of the rotor, another actuator, a wire from the shift lever, or the like It is possible to regulate the rotation of the cylinder without requiring an AT lock mechanism.
[0009]
According to the steering lock device of the present invention provided with the connecting member, the connecting member has a rotation restricting portion that engages with the locking member and prevents the cylinder from rotating to a predetermined position. Even if the cylinder is rotated toward the predetermined position which is the steering lock position, the cylinder is rotated to the predetermined position by the rotation restricting portion. The This prevents the steering from being locked unexpectedly.
[0010]
According to the steering lock device of the present invention in which the rotation restricting portion of the connecting member is formed by the engaging surface and the inclined surface, the inclined surface is formed when the connecting member is rotated from the predetermined position together with the cylinder. Since the lock member is operated against the urging force and moved to a position where it engages with the engagement surface, the cylinder can be rotated from the predetermined position without operating the actuator. After the lock member has moved to the position where it engages with the engagement surface, the rotation operation of the cylinder toward the predetermined position can be restricted.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
1 shows a longitudinal section of a steering lock device 10 according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 shows a section taken along line AA in FIG. 1, and FIG. 3 shows a section taken along line BB in FIG. In the longitudinal section of the steering lock device, the right side is called “front” and the left side is called “rear” for convenience.
[0012]
The steering lock device 10 includes a body 12 made of a metal such as zinc. A substantially cylindrical holder 14 is accommodated and fixed at the front end of the body 12. A substantially cylindrical rotor 16 is held in the holder 12 so as to be rotatable and movable back and forth. A substantially cylindrical cylinder 18 is rotatably held in the rotor 16.
[0013]
A knob 22 having an internal space 20 is fixed to the front end of the cylinder 18 and protrudes forward from the opening of the holder 14. As shown in FIG. 2, the cylinder 18 has a key hole 24 that extends in the axial direction from the front end surface and is perforated at the center thereof. A key can be inserted into the key hole 24 of the cylinder 18 through the internal space 20 of the knob 22.
[0014]
Further, as shown in FIG. 2, two engagement convex portions 19 are formed on the outer periphery of the front end portion of the cylinder 18. On the other hand, a first concave portion 15 a and a second concave portion 15 b that can receive the engaging convex portion 19 of the cylinder 18 are formed on the inner periphery of the holder 14. When the cylinder 18 is at the front position shown in FIG. 1 and the engaging convex portion 19 is engaged with the first concave portion 15a of the holder 14, the cylinder 18 is in a non-rotatable state. On the other hand, the cylinder 18 is rotated in a state where the cylinder 18 is once pushed backward from the front position and then returned to the front position, whereby the engagement convex portion 19 of the cylinder 18 is engaged in the second concave portion 15b of the holder 14. In this case, the cylinder 18 can be rotated within a range permitted by the circumferential length of the second recess 15b at the front position.
[0015]
The cylinder 18 has a flange portion 26 adjacent to the rear of the engaging convex portion 19. The flange portion 26 is engaged with a step portion formed at the front end portion of the rotor 16. Thereby, when the cylinder 18 is pushed backward by the knob 22, the rotor 16 also moves backward together.
[0016]
As shown in FIG. 3, a slide shutter 30 is provided inside the cylinder 18 so as to be slidable in the radial direction. The slide shutter 30 is biased radially outward by a spring 32. Thus, one end portion of the slide shutter 30 protruding from the outer peripheral surface of the cylinder 18 enters and engages with an engagement hole 34 formed in the rotor 16.
[0017]
On the other hand, one end of a slider 36 disposed so as to be slidable within a through hole formed in the rotor 16 is in contact with the other end of the slide shutter 30. A steel ball 38 is disposed in contact with the other end of the slider 36. The steel ball 38 is in contact with the tip of a detection pin 42 extending from the key switch 40 attached on the outer wall of the body 12 through the holder 14. Here, the contact surface between the steel ball 38 and the detection pin 42 of the key switch 40 coincides with the contact surface between the holder 14 and the rotor 16, whereby the steel ball 38 rotates the rotor 16 within the holder 14. It does not interfere.
[0018]
The slide shutter 30 has a rectangular hole 31 that is long in the sliding direction at the center thereof. When the key is not inserted, the rectangular hole 31 is slightly displaced in the sliding direction with respect to the key hole 24 of the cylinder 18. Thus, when a key is inserted into the key hole 24 of the cylinder 18, the slide shutter 30 moves to the inside of the cylinder 18 by pushing the edge of the rectangular hole 31 with the tip of the key. As the slide shutter 30 moves in this manner, the detection pin 42 is pushed via the slider 36 and the steel ball 38 so that the key switch 40 can detect the key insertion into the cylinder 18. Further, the slide shutter 30 that has moved when the key is inserted into the cylinder 18 is in a state in which both end surfaces thereof coincide with the outer peripheral surface of the cylinder 18, so that the rotation of the cylinder 18 within the rotor 16 is prevented. Absent.
[0019]
Inside the cylinder 18, a plurality of plate-like tumblers 44 are respectively arranged so as to be slidable in a direction perpendicular to the key holes 24. When the key is not inserted, the end of each tumbler 44 protrudes from the outer periphery of the cylinder 18 and engages with the engagement groove 17 on the inner surface of the rotor 16, thereby preventing the cylinder 18 from rotating within the rotor 16. ing. On the other hand, when a key is inserted into the key hole 24 of the cylinder 18, each tumbler 44 moves to the inside of the cylinder 18, and its end portion is immersed in the cylinder 18. Thereby, the engagement between each tumbler 44 and the engagement groove 17 of the rotor 16 is released, and the cylinder 18 can be rotated in the rotor 16.
[0020]
The rear end portion of the rotor 16 has both an inner diameter and an outer diameter that are larger than those on the front end side. As shown in FIG. 4, a groove-like engaging portion 46 cut in the axial direction is formed on the outer peripheral portion of the rear end portion of the rotor 16 whose diameter has been increased. From the rear end portion of the rotor 16, a first convex portion 48 and a step portion 50 formed with the engaging portion 46 interposed therebetween, and a second convex portion formed at a predetermined distance in the circumferential direction from the step portion 50. A portion 52 is provided protruding in the axial direction. The protrusion heights of the first protrusion 48 and the second protrusion 52 in the axial direction are the same, but the protrusion height of the step 50 is lower than that of the first protrusion. Further, the arc-shaped rear end surface of the rotor 16 between the step portion 50 and the second convex portion 52 becomes a slide surface 54 of the lock member described later.
[0021]
A connecting member 56 that is connected to the rear end portion of the cylinder 18 and rotates integrally with the cylinder 18 is disposed inside the engaging portion 46 of the rotor 16. The connecting member 56 includes a disk-shaped portion 58 and a connecting shaft 60 having a drum-shaped cross section that protrudes rearward from the center of the disk-shaped portion 58.
[0022]
A groove-like engagement portion 62 cut in the axial direction and a slide groove 64 extending in the circumferential direction from the engagement portion 62 are formed on the outer periphery of the disk-shaped portion 58 of the connecting member 56. A rotation restricting portion 66 is provided at a portion where the engaging portion 62 enters the slide groove 64. The rotation restricting portion 66 is for preventing the cylinder 18 from rotating to a predetermined rotation position (for example, LOCK position), and includes an inclined surface 67 provided on the engaging portion 62 side, a lock member described later, and the like. The engaging surface 68 is engaged.
[0023]
Further, the connecting member 56 is attached to the cylinder 18 so that the engaging portion 62 of the connecting member 56 and the engaging portion 46 of the rotor 16 are aligned in the circumferential direction when the cylinder 18 is in the LOCK position which is the initial rotation position. It is attached. Further, a convex portion 65 that protrudes rearward along the side wall surface of the engaging portion 62 is provided at the rear end portion of the connecting member 56. The protrusion 65 is arranged so that the connecting member 56 connected to the cylinder 18 at the LOCK position is exactly overlapped with the first protrusion 48 of the rotor 16 when the connecting member 56 is disposed inside the rear end of the rotor 16. The first protrusion 48 has the same width and protrusion height.
[0024]
Referring again to FIG. 1, an electromagnetic solenoid 72 as an actuator is covered and fixed on the outer wall of the body 12 by a cover 70. A lock member 76 is fixed to the tip of the plunger 74 of the electromagnetic solenoid 72. The lock member 76 is urged forward (that is, in a direction away from the electromagnetic solenoid 72) by a spring 78 externally mounted on the plunger 74.
[0025]
The lock member 76 has a portion whose side surface is L-shaped, and a protruding piece that is erected vertically from the portion along the outer wall surface of the body 12 toward the inner side of the body 12 of the L-shaped portion. 76b. The tip of the protruding piece 76b of the lock member 76 engages with the engaging portion 46 of the rotor 16 through the through hole in the outer wall of the body 12, and extends through the engaging portion 76 to engage the connecting member 56. The joint 62 is also engaged.
[0026]
A connecting shaft 60 of a connecting member 56 that is connected to the cylinder 18 and rotates integrally is connected to the camshaft 80 so as to be able to move back and forth and to transmit a rotational force. The camshaft 80 has a flange portion 82 and a cam portion 84. A spring 86 is disposed between the flange portion 82 of the camshaft 80 and the connecting member 56, and the connecting member 56 and the cylinder 18 are urged forward by the spring 86.
[0027]
A lock shaft 90 is slidably provided in the body 12. The lock shaft 90 has a driven portion 92 at one end thereof, and the driven portion 92 is pressed against the cam portion 84 of the camshaft 80 by a biasing force of a spring (not shown).
[0028]
As shown in FIG. 1, when the cylinder 18 is in the LOCK position, which is the initial rotation position, the tip of the lock shaft 90 protrudes from the body 12 and engages in a recess of the steering shaft (not shown). The steering is locked by preventing the rotation of the steering wheel. On the other hand, when the cylinder 18 is rotated from the LOCK position to another rotation position (for example, the ACC position), the camshaft 80 is also rotated accordingly. As a result, when the driven portion 92 is pushed by the cam portion 84, the lock shaft 90 moves and the tip thereof is immersed in the body 12, and as a result, the engagement between the steering shaft and the lock shaft is released, and the steering lock is released. Will be.
[0029]
A movement detection switch 94 is provided in the vicinity of the flange portion 82 of the camshaft 80. The movement detection switch 94 has a detection pin 96, and the rearward movement of the rotor 16 and the cylinder 18 can be detected by pressing the detection pin 96 at the rear ends of the rotor 16 and the cylinder 18. .
[0030]
An ignition switch 98 is attached to the rear end of the body 12. The rear end of the camshaft 80 is connected to a rotor (not shown) in the ignition switch 98, and a predetermined switch operation is performed when the rotor rotates as the camshaft 80 rotates. Yes.
[0031]
The steering lock device 10 further includes a control unit (not shown). The control unit controls the operation of the electromagnetic solenoid 72 in accordance with an electronic signal transmitted from the portable device, a detection signal input from the movement detection switch 94, or the like.
[0032]
Next, in the steering lock device 10 having the above-described configuration, an operation in a case where the unlocking operation and the relocking operation are performed by electronic authentication without using a mechanical key will be described.
In the initial state shown in FIG. 1, the rotation position of the cylinder 18 and the rotor 16 is the LOCK position, and the front-rear position is the front position. At this time, the slide shutter 30 protruding from the outer periphery of the cylinder 18 is engaged with the engagement hole 34 on the inner surface of the rotor 16, so that the cylinder 18 and the rotor 16 are connected to each other so as to be integrally rotatable. 6 (1), since the projecting piece 76b of the locking member 76 is engaged with the engaging portion 46 of the rotor 16 and the engaging portion 62 of the connecting member 56, the cylinder 18 and the rotor 16 The rotation is blocked.
[0033]
In this state, when the user who has the portable device approaches by getting into the vehicle or the like, the control unit receives an electronic signal transmitted from the portable device and performs electronic authentication. The electromagnetic solenoid 72 can be operated on condition that the detection signal is received.
[0034]
Subsequently, as shown in FIG. 5, when the user grasps the knob 22 and pushes it backward, the cylinder 18 and the rotor 16 move to the rear position. At this time, as shown in FIG. 6 (2), the projecting piece 76b of the lock member 76 is pushed by the edges of the engaging portions 46 and 62, thereby moving backward against the urging force of the spring 78. Further, since the engagement projection 19 at the front end of the cylinder 18 and the engagement recess 15a of the holder 14 are disengaged by moving the cylinder 18 and the rotor 16 to the rear position, in this respect, within the holder 14 The rotation of the cylinder 18 and the rotor 16 is allowed.
[0035]
The movement detection switch 94 that has detected the backward movement of the cylinder 18 and the rotor 16 outputs a detection signal to the control unit. Upon receiving this detection signal, the control unit energizes and operates the electromagnetic solenoid 72 for a predetermined time. When the electromagnetic solenoid 72 is actuated, the plunger 74 is retracted against the urging force of the spring 78, whereby the lock member 76 is moved rearward. When the lock member 76 moves in this way, as shown in FIG. 6 (3), it moves out of the engaging portions 46 and 62 to a position where it does not engage with the stepped portion 50 of the rotor 16, whereby the cylinder 18 and The rotor 16 can be rotated.
[0036]
In this state, the user rotates the knob 22 to rotate the cylinder 18 and the rotor 16 from the LOCK position to other rotation positions (for example, ACC position, ON position, START position, etc.). As a result, when the camshaft 80 rotates, the lock shaft 90 moves to disengage from the steering lock shaft, and as a result, the steering lock is released.
[0037]
When the user releases the knob 22 after rotating the cylinder 18 and the rotor 16 to a rotation position other than the LOCK position, the cylinder 18 and the rotor 16 are automatically moved from the rear position to the front position by the biasing force of the spring 86. Go back.
[0038]
When the energization of the electromagnetic solenoid 72 is released after the cylinder 18 and the rotor 16 are rotated from the LOCK position to another rotation position, the projecting piece 76b of the lock member 76 is moved forward by the biasing force of the spring 78. Thus, it is placed on the slide surface 54 of the rotor 16 and relatively moves on the slide surface 54 in accordance with the rotation operation of the cylinder 18 and the rotor 16.
[0039]
When the cylinder 18 and the rotor 16 are rotated back from the ON position to the ACC position, for example, the protruding piece 76b of the lock member 76 is engaged with the step portion 50 of the rotor 16 as shown in FIG. Rotation to the LOCK position is prevented. In this state, when the user pushes the knob 22 and moves the cylinder 18 and the rotor 16 from the front position to the rear position, a detection signal is input to the control unit from the movement detection switch 94 that has detected the rearward movement, and the control is thereby performed. The unit activates the electromagnetic solenoid 72 by energizing it for a predetermined time on condition that the shift lever of the automatic vehicle is in the parking position or the vehicle speed is 0 (that is, the vehicle is in a stopped state).
[0040]
By the operation of the electromagnetic solenoid 72, the projecting piece 76b of the lock member 76 moves rearward from a position where it engages with the step portion 50 of the rotor 16 to a position where it does not engage with the step portion 50, thereby FIG. As shown, the cylinder 18 and the rotor 16 can be rotated from the ACC position to the LOCK position. At this time, the rotation of the projecting piece 76b of the lock member 76 is regulated by contacting the first convex portion 48 of the rotor 16 and the convex portion 65 of the connecting member 56, and therefore when the cylinder 18 and the rotor 16 reach the LOCK position. The rotation is prevented.
[0041]
When the energization of the electromagnetic solenoid 72 is released, the lock member 76 is moved forward by the urging force of the spring 78, and the projecting piece 76 b of the lock member 76 is engaged with the engaging portions 48 and 65 of the rotor 16 and the connecting member 56. Engage. When the user releases the knob 22 after returning the cylinder 18 and the rotor 16 to the LOCK position and rotating at the rear position, the cylinder 18 and the rotor 16 are automatically returned to the front position by the biasing force of the spring 86.
[0042]
When the cylinder 18 and the rotor 16 are rotated back to the LOCK position in this way, the camshaft 80 is also rotated accordingly. Thereby, the lock shaft 80 protrudes from the body 12 and engages with the recess of the steering shaft, and as a result, the steering is locked.
[0043]
Next, with reference to FIGS. 7, 8, and 9, operations when the lock release operation and the relock operation are performed using the mechanical key 1 in the steering lock device 10 will be described.
In the steering lock device 10 in the state shown in FIG. 1, when the key 1 is inserted into the key hole 24 of the cylinder 18 through the internal space 20 of the knob 22, each tumbler 44 is placed in the cylinder 18 as shown in FIG. 7. It is immersed and the engagement with the engagement groove 17 on the inner surface of the rotor 16 is released, and the rotation of the cylinder 18 in the rotor 16 is allowed. Further, when the key 1 is inserted, the slide shutter 30 moves and the detection pin 42 is pushed in via the slider 36 and the steel ball 38, and the key switch 40 detects the key insertion.
[0044]
At the rear end of the rotor 16, as shown in FIG. 9 (1), the protrusion 76 of the lock member 76 is engaged with the engaging portion 46, so that the rotation of the rotor 16 is prevented. Further, the cylinder 18 in the forward position is prevented from rotating because the engaging convex portion 19 at the front end is engaged with the engaging concave portion 15 a of the holder 14.
[0045]
When the user inserts the key 1 into the cylinder 18 and pushes it backward, the cylinder 18 and the rotor 16 move to the rear position as shown in FIG. The cylinder 18 can be rotated by being disengaged from the engaging recess 15a. On the other hand, as shown in FIG. 9 (2), when the cylinder 18 and the rotor 16 move to the rear position, the protruding piece 76b of the lock member 76 also moves rearward against the biasing force of the spring 78. Since the rotor 46 remains engaged, the rotor 16 is prevented from rotating.
[0046]
Even when the key 1 is used, if the user has a portable device, the electronic authentication is performed as described above. However, the movement detection switch 94 detects the backward movement of the cylinder 18 and the rotor 16 at the LOCK position. However, if the key insertion is detected by the key switch 40, the control unit does not energize the electromagnetic solenoid 72. Therefore, in this case, the lock member 76 is not operated backward.
[0047]
In this state, when the user turns the key 1 and the knob 22, the cylinder 18 at the rear position can be rotated from the LOCK position toward another rotation position (for example, the ACC position). In this case, the cylinder 18 is rotated in the rotor 16, but the connecting member 56 is also rotated integrally with the cylinder 18, so that the projecting piece 76 b of the lock member 76 is an inclined surface of the rotation regulating portion 66 of the connecting member 56. After moving slightly backward against the urging force of the spring 78 along the line 67, it moves forward by the urging force of the spring 78 beyond the inclined surface 67, as shown in FIG. It is in a position to engage with the engagement surface 68 of the rotation restricting portion 66. The rotational position of the cylinder 18 at this time corresponds to the ACC position.
[0048]
When the user releases the key 1 and the knob 22 after rotating the cylinder 18 to a rotation position other than the LOCK position, the cylinder 18 and the rotor 16 are moved to the spring 86 as shown in FIG. The urging force automatically returns from the rear position to the front position.
[0049]
The connecting member 56 is formed with a slide groove 64 extending in the circumferential direction, and the cylinder 18 is rotatable in a state in which the projecting piece 76b of the lock member 76 is engaged with the slide groove 64. Therefore, the cylinder 18 is moved to the ACC position. It can be turned from ON position to START position. The steering lock is released by rotating the cylinder 18 in this manner, as in the case of the electronic authentication described above.
[0050]
On the other hand, when the cylinder 18 is rotated back from the ON position to the ACC position, for example, the protruding piece 76b of the lock member 76 is engaged with the engagement surface 68 of the rotation restricting portion 66 as shown in FIG. Thus, the rotation of the cylinder 18 is restricted.
[0051]
In this state, as shown in FIG. 9 (4), when the user pushes the cylinder 18 and the rotor 16 to the rear position using the key 1 and the knob 22, the movement detection switch 94 that detects this rearward movement moves to the control unit. A detection signal is output.
[0052]
The control unit that has received the detection signal detects the key insertion by the key switch 40, but can determine that the cylinder 18 is pushed in at the ACC position based on the signal from the ignition switch 98. On the condition that the shift lever is in the parking position or the vehicle speed is 0 (that is, the vehicle is in a stopped state), the electromagnetic solenoid 72 is energized and operated for a predetermined time. As a result, the projecting piece 76b of the lock member 74 moves rearward until it comes into contact with the side wall 69 of the slide groove 64 as shown in FIG. As a result, the cylinder 18 can be rotated from the ACC position to the LOCK position in the rotor 16.
[0053]
As described above, the steering is locked by rotating the cylinder 18 to the LOCK position as in the case of the electronic authentication described above.
[0054]
As described above, according to the steering lock device 10 of the present embodiment, the rotation of the cylinder 18 is also regulated using the electromagnetic solenoid 72 and the lock member 76 that regulate the rotation of the rotor 16. Therefore, the rotation of the cylinder 18 can be restricted without requiring an AT lock mechanism using another actuator or a wire from a shift lever.
[0055]
Further, since the connecting member 56 has a rotation restricting portion 66 that engages with the lock member 76 to prevent the cylinder 18 from rotating to the LOCK position, the cylinder 18 is in the LOCK position at the steering lock position during traveling. Even if it is rotated toward the position, it is rotated to the LOCK position by the rotation restricting portion 66. The This prevents the steering from being locked unexpectedly.
[0056]
Further, when the connecting member 56 is rotated together with the cylinder 18 from the LOCK position, the inclined surface 67 operates the lock member 76 against the urging force to move to the position where it engages with the engaging surface 68. Therefore, the cylinder 18 can be rotated from the LOCK position without operating the electromagnetic solenoid 72, and after the lock member 76 is moved to the position where the lock member 76 is engaged with the engagement surface 68, the cylinder 18 moves toward the LOCK position. The rotation operation of the cylinder 18 can be restricted.
[0057]
In this embodiment, an electromagnetic solenoid is used as an actuator that operates the lock member. However, a motor may be used instead of the electromagnetic solenoid.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a steering lock device.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 4 is an exploded perspective view of a rotor and a connecting member.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a steering lock device showing a state where a cylinder and a rotor are moved to a rear position.
FIG. 6 is a view showing a rear end portion of a rotor.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of the steering lock device showing a state where a key is inserted.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of the steering lock device showing a state in which the key and the rotor are moved to the rear position by pushing the key.
FIG. 9 is a view showing a rear end portion of a rotor.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Key, 10 ... Steering lock apparatus, 12 ... Body, 14 ... Holder, 16 ... Rotor, 18 ... Cylinder, 46 ... Engagement part, 56 ... Connection member, 62 ... Engagement part, 66 ... Turning control part, 67 ... Inclined surface, 68 ... Engagement surface, 72 ... Electromagnetic solenoid (actuator), 76 ... Lock member, 80 ... Cam shaft, 90 ... Lock shaft, 98 ... Ignition switch

Claims

A rotor that is rotatably held in the body and has an engaging portion on the outer periphery;
A cylinder that is rotatably held in the rotor and is rotatable in the rotor by inserting a key;
A lock shaft that operates in response to the rotation operation of the cylinder and prevents the rotation of the steering shaft;
A locking member that engages with the engaging portion of the rotor and prevents rotation of the rotor;
A steering lock device comprising an actuator for operating the lock member,
The cylinder is provided with a rotation restricting portion that engages with the lock member to prevent the cylinder from rotating to a predetermined position, and the lock member that extends through the engagement portion of the rotor rotates the cylinder. A steering lock device characterized in that the movement can also be regulated.

Is disposed inside of the engaging portion of the rotor, is connected to an end portion of the cylinder provided with a coupling member which rotates integrally claims, characterized in that a said rotation restricting portion in the coupling member The steering lock device according to 1.

The rotation restricting portion includes an engagement surface that engages with the lock member, and operates the lock member against a biasing force when the connecting member is rotated from the predetermined position. The steering lock device according to claim 2, wherein the steering lock device is formed by an inclined surface that is moved to a position that engages with the surface.