JP4190597B2

JP4190597B2 - Manufacturing method of progressive multifocal lens

Info

Publication number: JP4190597B2
Application number: JP23539896A
Authority: JP
Inventors: 守康白柳
Original assignee: セイコーオプティカルプロダクツ株式会社
Priority date: 1996-09-05
Filing date: 1996-09-05
Publication date: 2008-12-03
Anticipated expiration: 2016-09-05
Also published as: JPH1078567A

Description

【０００１】
【発明の技術分野】
本発明は、累進多焦点レンズの製造方法に関する。
【０００２】
【従来技術およびその問題点】
従来眼鏡レンズの製作範囲は、例えば、図８の（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示すような球面屈折力ＳＰＨおよび円柱屈折力ＣＹＬの組合せ表で示されている。累進多焦点レンズの場合にはさらに加入屈折力ＡＤＤとの組合せもあるので、三次元的な表になる。
【０００３】
このような多様な屈折力の累進多焦点レンズを加工するために、従来眼鏡レンズ製造業者は、遠用部頂点屈折力（球面屈折力と円柱屈折力）の値によって、図８（ｂ）中にアルファベットＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅで示すように製作範囲を複数のブロックに分けて、それぞれのブロック内ではレンズの前面または後面の何れか一面を、加入屈折力ＡＤＤに応じた共通の累進屈折面としている。そして所望の遠用部頂点屈折力を得るために、累進屈折面とは反対側の面の形状を変えている。たとえば、加入屈折力ＡＤＤ２．００ディオプトリ（Dptr）で、図８（ｂ）中Ｄで示される範囲の全３６種類の遠用部頂点屈折力を得るために、レンズの前面に共通の１種類の累進屈折面を用い、レンズの後面を、４種類の球面及び３２種類のトーリック面の中から選択している。
【０００４】
より具体的には、球面屈折力ＳＰＨ＋４．００Dptr、円柱屈折力ＣＹＬ＋０．００Dptr、加入屈折力ＡＤＤ２．００Dptrの累進多焦点レンズを製作するには、前面を遠用部測定基準点の面屈折力（遠用部面屈折力）７．００Dptrで加入屈折力ＡＤＤ２．００Dptrの累進屈折面とし、後面を−３．２４Dptrの球面とする。
また、球面屈折力ＳＰＨ＋３．５０Dptr、円柱屈折力ＣＹＬ＋０．５０Dptr、加入屈折力ＡＤＤ２．００Dptrの累進多焦点レンズを製作するには、前面を前記と同様の累進屈折面とし、後面を−３．７４／−３．２４Dptrのトーリック面とする。
【０００５】
従来の累進多焦点レンズの製造方法においては、同じ共通ブロックの累進屈折面は加入屈折力ＡＤＤによらずほぼ一定の遠用部面屈折力としていた。例えば、図８（ｂ）中のＤブロックで加入屈折力ＡＤＤ４．００Dptr用の累進屈折面の遠用部面屈折力は、加入屈折力ＡＤＤ２．００Dptr用のものと同じく７．００Dptrであった。この場合、球面屈折力ＳＰＨ＋４．００Dptr、円柱屈折力ＣＹＬ＋０．００Dptr、加入屈折力ＡＤＤ４．００Dptrの累進多焦点レンズを製作する場合には、前面を遠用部面屈折力７．００Dptrで加入屈折力４．００Dptr用の累進屈折面とする。ここで、後面を上記−３．２４Dptrの球面とすると、遠用部頂点屈折力はＳＰＨ＋４．０６Dptrになってしまう。加入屈折力ＡＤＤが２．００Dptrの場合には中心厚が６．９０mmであったのが、加入屈折力ＡＤＤが４．００Dptrになると累進屈折面の曲率が大きくなり、中心厚が７．８５mmにまで厚くなってしまい、このレンズ厚の変化の影響を受けて、遠用部頂点屈折力が強くなってしまうのである。
【０００６】
加入屈折力ＡＤＤが２．００Dptrおよび４．００Dptrの場合の眼鏡レンズの垂直断面図を図９の（ａ）、（ｂ）に示した。図９の（ａ）、（ｂ）において、符号１５、１６はレンズの前面、２５、２６はレンズの後面、３５、３６は累進屈折面、４５、４６は遠用部測定基準点、５５、５６は近用部加入屈折力測定基準点を示している。加入屈折力ＡＤＤが４．００Dptrの従来レンズの場合、後面を−３．３０Dptrの球面にすると、球面屈折力ＳＰＨ＋４．００Dptrが得られる。従来例１について各加入屈折力ＡＤＤ毎に、累進屈折面の遠用部面屈折力Ｄ１Ｆと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋４．００Dptr、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得るための後面屈折力Ｄ２を求めると、表１および図１０のようになる。図１０において、横軸は加入屈折力ＡＤＤ、縦軸は上方が遠用部面屈折力Ｄ１Ｆ、下方が後面屈折力Ｄ２である。
【０００７】
従来例１
【表１】

【０００８】
図８において、Ａブロックを加入屈折力ＡＤＤによらず一定の遠用部面屈折力５．００Dptrを持った累進屈折面で製作する場合、球面屈折力ＳＰＨ＋１．００Dptr、円柱屈折力ＣＹＬ＋０．００Dptr、加入屈折力ＡＤＤ２．００Dptrの累進多焦点レンズを製作するための後面屈折力は−４．０７Dptrであるが、この後面屈折力を加入屈折力ＡＤＤ１．００Dptrに適用すると、球面屈折力ＳＰＨ＋０．９９Dptrになってしまい、加入屈折力ＡＤＤ４．００Dptrに適用すると球面屈折力ＳＰＨ＋１．０４Dptrになってしまう。
【０００９】
この従来例２について各加入屈折力ＡＤＤごとに、累進屈折面の遠用部面屈折力Ｄ１Ｆと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋１．００Dptr、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得るための後面屈折力Ｄ２を求めると、表２および図１１のようになる。図１１において、横軸は加入屈折力ＡＤＤ、縦軸は上方が遠用部面屈折力Ｄ１Ｆ、下方が後面屈折力Ｄ２である。
【００１０】
従来例２
【表２】

【００１１】
このように、従来のレンズ技術では、累進屈折面の遠用部面屈折力を加入屈折力ＡＤＤによらず一定に設定していたので、所望の遠用部頂点屈折力を得るためには累進屈折面の反対側の面の面屈折力を加入屈折力ＡＤＤに応じて調整する必要があった。そのため、累進多焦点レンズの完成品を成形によって製作する場合には、累進屈折面の反対側の面を成形するための球面型やトーリック型が多種類必要であった。また、あらかじめ累進屈折面が成形された半完成品を研削、研磨して累進多焦点レンズの完成品を製作する場合には、多種類の研磨皿が必要であった。成形型や研磨皿の種類が多くなれば、製造設備コスト、管理コストが上がり、さらに加工者の負担も増えて加工ミスにもつながりやすいという問題があった。
【００１２】
【発明の目的】
本発明は、累進屈折面の反対側の面を成形するための型や、研磨加工するための研磨皿の種類を減らし、製造設備コスト、管理コストを低減させ、加工者の負担を減らして加工ミスを防ぐことができる累進多焦点レンズの製造方法を提供することを目的とする。
【００１３】
【発明の概要】
この目的を達成する本発明の累進多焦点レンズの製造方法は、所定の遠用部頂点屈折力および所定の加入屈折力の製作範囲を包含する累進多焦点レンズ製品群における前記製作範囲を遠用部頂点屈折力の値によって複数のブロックに分割し、それぞれのブロック内においてはレンズの前面または後面の何れか一方の面を、加入屈折力毎に異なり、ブロック内で共通の累進屈折面とし、他方の面の形状により所定の遠用部頂点屈折力を得る累進多焦点レンズの製造方法において、正の遠用部頂点屈折力のブロックに割り当てられた累進屈折面は、より大きな加入屈折力の累進多焦点レンズを製作するための累進屈折面ほど遠用部測定基準点における面屈折力を小さく設定することにより、前記所定の遠用部頂点屈折力が同一の場合には、前記加入屈折力にかかわらず他方の面の面屈折力を同一にすること、に特徴を有する。
【００１４】
特に本発明は、正の遠用部頂点屈折力を持ち、遠用部測定基準点において主子午線に沿った断面の面屈折力をＤＦｍ、主子午線に直交する断面の面屈折力をＤＦｓとするとき、ＤＦｍ＜ＤＦｓを満足する累進多焦点レンズの製造方法において、同一の遠用部頂点屈折力のブロックにおいては、より大きな加入屈折力の累進屈折面ほど、遠用部測定基準点における平均面屈折力を小さくする。なお、前記平均面屈折力は、面屈折力ＤＦｍおよびＤＦｓの算術平均とする。
さらに本発明は、加入屈折力の変化による遠用部測定基準点における主子午線に沿った断面の面屈折力の変化をΔＤＦｍ、主子午線に直交する断面の面屈折力の変化をΔＤＦｓとするとき、｜ΔＤＦｍ｜＜｜ΔＤＦｓ｜とすることが望ましい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。
図１および図２は、本発明を適用した、前面が累進屈折面、後面が球面である累進多焦点レンズの実施例１および２の面屈折力をグラフで示す図である。図１および図２において、横軸は加入屈折力ＡＤＤ、縦軸は上方が遠用部面屈折力Ｄ１Ｆ、下方が後面屈折力Ｄ２である。
【００１６】
表３は、図１に示した実施例１における、加入屈折力ＡＤＤごとに、累進屈折面の遠用部面屈折力Ｄ１Ｆと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋４．００Dptr、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得ることができる後面屈折力Ｄ２との関係の具体的数値例である。
【００１７】
実施例１
【表３】

【００１８】
表４は、図２に示した実施例２における、加入屈折力ＡＤＤごとに、累進屈折面の遠用部面屈折力Ｄ１Ｆと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋１．００Dptr、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得ることができる後面屈折力Ｄ２との関係の具体的数値例である。
【００１９】
実施例２
【表４】

【００２０】
以上の実施例１および２によれば、同一の遠用部頂点屈折力のレンズ群では、レンズの後面を、加入屈折力ＡＤＤにかかわらず、共通の球面とすることが可能になった。
【００２１】
後面を累進屈折面とした眼鏡レンズの垂直断面図を図３に示す。この眼鏡レンズに本発明を適用した実施例３において、各加入屈折力ＡＤＤごとに、累進屈折面の遠用部面屈折力Ｄ２Ｆと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋４．００Dptr、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得ることができる前面屈折力Ｄ１との関係を表５および図４に示した。図３において、符号１１はレンズの前面、２１はレンズの後面、３１は累進屈折面、４１は遠用部測定基準点、５１は近用部加入屈折力測定基準点を示している。
【００２２】
実施例３
【表５】

【００２３】
この実施例３によれば、後面２１の累進屈折面３１の加入屈折力ＡＤＤによらず、前面１１を共通の球面とすることができる。
【００２４】
図５は、前面を累進屈折面とし、遠用部測定基準点における主子午線に沿ったメリジオナル断面の面屈折力と、主子午線に直交するサジタル断面の面屈折力に所定の差をつけ、ベースカーブ（レンズ前面の屈折力）を低くすることによって薄型・軽量化を図ったレンズの正面図である。
【００２５】
本発明を図５に示したレンズに適用した実施例４を表６及び図６に示した。表６および図６は、各加入屈折力ＡＤＤ毎に、累進屈折面の遠用部測定基準点における主子午線に沿った断面屈折力Ｄ１Ｆｍと、主子午線に直交する断面屈折力Ｄ１Ｆｓと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋４．００、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得ることができる後面屈折力Ｄ２との関係を示している。なお、図５において、符号３２は累進屈折面、４２は遠用部測定基準点、５２は近用部加入屈折力測定基準点、６２は主子午線、７２はメリジオナル断面、８２はサジタル断面を示している。図６において、符号ｍは加入屈折力ＡＤＤとメリジオナル断面７２における断面屈折力Ｄ１Ｆｍとの関係を示し、符号ｓは加入屈折力ＡＤＤとサジタル断面８２における断面屈折力Ｄ１Ｆｓとの関係を示している。
【００２６】
実施例４
【表６】

【００２７】
本発明を図５に示したレンズに適用した実施例５を表７及び図７に示した。表７および図７は、各加入屈折力ＡＤＤ毎に、累進屈折面の遠用部測定基準点における主子午線に沿った断面屈折力Ｄ１Ｆｍと、主子午線に直交する断面屈折力Ｄ１Ｆｓと、遠用部頂点屈折力ＳＰＨ＋２．００Dptr、ＣＹＬ＋０．００Dptrを得るための後面屈折力Ｄ２との関係を示している。
【００２８】
実施例５
【表７】

【００２９】
実施例４および５は、遠用部測定基準点において主子午線に沿った断面の面屈折力をＤ１Ｆｍ、主子午線と直交する断面の面屈折力をＤ１Ｆｓとするとき、Ｄ１Ｆｍ＜Ｄ１Ｆｓを満足する。
さらに実施例４および５は、図６および図７から分かるように、加入屈折力ＡＤＤの変化による遠用部測定基準点における主子午線に沿った断面の面屈折力の変化をΔＤ１Ｆｍ、主子午線と直交する断面の面屈折力の変化をΔＤ１Ｆｓとすると、
｜ΔＤ１Ｆｍ｜＜｜ΔＤ１Ｆｓ｜
を満足している。
【００３０】
以上の通り実施例４および実施例５の累進多焦点レンズ構成によれば、前面の累進屈折面の加入屈折力ＡＤＤによらず、後面を共通の球面とすることができる。
【００３１】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り本発明によれば、同じ遠用部頂点屈折力を得るための累進屈折面の反対側の面は加入屈折力によらず共通にできるので、成形によって累進多焦点レンズの完成品を製作する場合に累進屈折面の反対側の面を成形するための球面型やトーリック型の種類が少なくて済む。
本発明によって製造するレンズは、加入屈折力が大きくなるに従ってレンズ厚が厚くなり、このレンズ厚の変化の影響を受けて遠用部頂点屈折力が強くなる傾向を、累進屈折面の遠用部面屈折力を小さくすることで補正しているので、累進屈折面と反対側の面を補正しなくて済むようになった。
さらに本発明によると、あらかじめ累進屈折面が成形された半完成品を研削、研磨して累進多焦点レンズの完成品を製作する場合には、加工者の負担が減り、加工ミスも少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の製造方法によって製作した実施例１のレンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【図２】本発明の製造方法によって製作した実施例２のレンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【図３】本発明の製造方法を適用する他のレンズの垂直断面図である。
【図４】本発明の製造方法を図３に示したレンズに適用した実施例３のレンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【図５】本発明の製造方法を適用するさらに他のレンズの正面図である。
【図６】本発明の製造方法を図５に示したレンズに適用した実施例４のレンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【図７】本発明の製造方法を図５に示したレンズに適用した実施例５のレンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【図８】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は累進多焦点レンズの製作範囲およびブロック化の一例を表にして示す図である。
【図９】（ａ）、（ｂ）はレンズの前面を累進面とした場合の加入度数とレンズの厚さの関係を示す図である。
【図１０】従来レンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【図１１】他の従来レンズの面屈折力をグラフで示す図である。
【符号の説明】
１１レンズの前面
２１レンズの後面
３１累進屈折面
３２累進屈折面
４１遠用部測定基準点
４２遠用部測定基準点
５１近用部加入屈折力測定基準点
５２近用部加入屈折力測定基準点
６２主子午線
７２メリジオナル断面
８２サジタル断面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a progressive multifocal lens.
[0002]
[Prior art and its problems]
The production range of the conventional spectacle lens is shown in, for example, a combination table of spherical refractive power SPH and cylindrical refractive power CYL as shown in (a), (b), and (c) of FIG. In the case of a progressive multifocal lens, there is also a combination with the addition power ADD, so that it becomes a three-dimensional table.
[0003]
In order to process such a progressive multifocal lens having various refractive powers, a conventional spectacle lens manufacturer uses a distance apex refractive power (spherical refractive power and cylindrical refractive power) in FIG. 8B. As shown by alphabets A, B, C, D, and E, the manufacturing range is divided into a plurality of blocks, and in each block, either one of the front surface or the rear surface of the lens is shared by the common refractive power ADD. Progressive refractive surface. Then, in order to obtain a desired distance apex refractive power, the shape of the surface opposite to the progressive refractive surface is changed. For example, in order to obtain all 36 kinds of distance portion vertex powers in the range indicated by D in FIG. 8B with the addition power ADD 2.00 diopter (Dptr), one type common to the front surface of the lens is used. A progressive refraction surface is used, and the rear surface of the lens is selected from four types of spherical surfaces and 32 types of toric surfaces.
[0004]
More specifically, in order to manufacture a progressive multifocal lens having a spherical refractive power SPH + 4.00 Dptr, a cylindrical refractive power CYL + 0.00 Dptr, and an addition refractive power ADD 2.00 Dptr, the front surface has a surface refractive power of the distance measurement reference point ( The distance refractive power is 7.00 Dptr and the addition refractive power is ADD 2.00 Dptr, and the rear surface is -3.24 Dptr.
In order to manufacture a progressive multifocal lens having spherical refractive power SPH + 3.50 Dptr, cylindrical refractive power CYL + 0.50 Dptr, and addition refractive power ADD 2.00 Dptr, the front surface is a progressive refractive surface similar to the above, and the rear surface is −3.74. /-3.24Dptr toric surface.
[0005]
In the conventional progressive multifocal lens manufacturing method, the progressive refractive surface of the same common block has a substantially constant distance surface refractive power regardless of the addition power ADD. For example, the distance-part surface refractive power of the progressive addition surface for the addition refractive power ADD 4.00 Dptr in the D block in FIG. 8B is 7.00 Dptr, similar to that for the addition refractive power ADD 2.00 Dptr. In this case, when a progressive multifocal lens having spherical refractive power SPH + 4.00 Dptr, cylindrical refractive power CYL + 0.00 Dptr, and addition refractive power ADD4.00 Dptr is manufactured, the front surface has an addition refractive power of 7.00 Dptr. A progressive refractive surface for 4.00 Dptr. Here, if the rear surface is a spherical surface of −3.24 Dptr, the distance portion vertex refractive power becomes SPH + 4.06 Dptr. When the addition power ADD is 2.00 Dptr, the center thickness is 6.90 mm. However, when the addition power ADD is 4.00 Dptr, the curvature of the progressive refractive surface increases and the center thickness becomes 7.85 mm. The distance apex refractive power becomes stronger under the influence of the change in the lens thickness.
[0006]
9A and 9B show vertical sectional views of the spectacle lens when the addition power ADD is 2.00 Dptr and 4.00 Dptr. 9A and 9B, reference numerals 15 and 16 are front surfaces of the lens, 25 and 26 are rear surfaces of the lens, 35 and 36 are progressive refractive surfaces, 45 and 46 are distance measurement reference points, 55, Reference numeral 56 denotes a reference power measuring reference point for the near portion. In the case of a conventional lens having an addition power ADD of 4.00 Dptr, a spherical power of SPH + 4.00 Dptr is obtained by making the rear surface a spherical surface of −3.30 Dptr. For the conventional example 1, for each additional refractive power ADD, the rear surface refractive power D1F of the progressive refractive surface and the rear surface refractive power D2 for obtaining the distance portion vertex refractive power SPH + 4.00 Dptr, CYL + 0.00Dptr are obtained. It becomes like Table 1 and FIG. In FIG. 10, the horizontal axis represents the addition power ADD, the vertical axis represents the distance portion surface power D1F above, and the rear surface power D2 below.
[0007]
Conventional Example 1
[Table 1]

[0008]
In FIG. 8, when the A block is made of a progressive refractive surface having a constant distance surface refractive power of 5.00 Dptr regardless of the addition refractive power ADD, spherical refractive power SPH + 1.00 Dptr, cylindrical refractive power CYL + 0.00 Dptr, The rear refractive power for manufacturing a progressive multifocal lens having an addition refractive power of ADD 2.00 Dptr is −4.07 Dptr. When this rear refractive power is applied to the addition refractive power ADD1.00 Dptr, the spherical refractive power is SPH + 0.99 Dptr. Therefore, when applied to the addition power ADD 4.00 Dptr, the spherical power SPH + 1.04 Dptr is obtained.
[0009]
For this conventional example 2, for each additional refractive power ADD, when calculating the rear surface refractive power D1F of the progressive refractive surface and the rear surface refractive power D2 for obtaining the distance portion vertex refractive power SPH + 1.00Dptr, CYL + 0.00Dptr Table 2 and FIG. 11 are obtained. In FIG. 11, the horizontal axis indicates the addition power ADD, the vertical axis indicates the distance portion surface power D1F, and the lower side indicates the rear surface power D2.
[0010]
Conventional example 2
[Table 2]

[0011]
As described above, in the conventional lens technology, the distance refractive power of the progressive refractive surface is set to be constant irrespective of the addition power ADD. It was necessary to adjust the surface refractive power of the surface opposite to the refractive surface according to the addition refractive power ADD. Therefore, when a finished product of a progressive multifocal lens is manufactured by molding, a large number of spherical types and toric types for molding a surface opposite to the progressive refractive surface are necessary. Further, when a semi-finished product having a progressive refracting surface formed in advance is ground and polished to produce a finished product of a progressive multifocal lens, various types of polishing dishes are required. If there are many types of molds and polishing dishes, manufacturing equipment costs and management costs increase, and further, the burden on the processor increases, leading to processing errors.
[0012]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention reduces the mold for molding the surface opposite to the progressive refractive surface and the type of polishing dish for polishing, reduces manufacturing equipment costs and management costs, and reduces the burden on the processor. An object of the present invention is to provide a method of manufacturing a progressive multifocal lens that can prevent mistakes.
[0013]
SUMMARY OF THE INVENTION
The method of manufacturing a progressive multifocal lens according to the present invention that achieves this object uses the manufacturing range in a progressive multifocal lens product group that includes a manufacturing range of a predetermined distance apex refractive power and a predetermined addition power. Dividing into a plurality of blocks according to the value of the partial vertex refractive power, and in each block, either the front surface or the rear surface of the lens is different for each addition power, and is a progressive refractive surface common in the block , In the manufacturing method of a progressive multifocal lens that obtains a predetermined distance vertex power by the shape of the other surface, the progressive addition surface assigned to the positive distance vertex power block has a larger addition power. By setting the surface refractive power at the distance measurement reference point to be smaller in the progressive refractive surface for manufacturing the progressive multifocal lens, when the predetermined distance portion vertex refractive power is the same, That the surface power of the other surface regardless power the same, to have the features.
[0014]
In particular, the present invention has a positive distance vertex refractive power, and the distance refractive power of the cross section along the main meridian at the distance measurement reference point is DFm, and the surface refractive power of the cross section perpendicular to the main meridian is DFs. In the progressive multifocal lens manufacturing method satisfying DFm <DFs, in the same distance portion vertex power block, the progressive addition surface having a larger addition power is the average surface at the distance measurement reference point. Reduce refractive power. The average surface power is the arithmetic average of the surface powers DFm and DFs.
Further, in the present invention, the change in the surface refractive power of the cross section along the main meridian at the distance measurement reference point due to the change in the addition refractive power is ΔDFm, and the change in the surface refractive power of the cross section perpendicular to the main meridian is ΔDFs. , | ΔDFm | <| ΔDFs |.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 and FIG. 2 are graphs showing the surface refractive powers of Examples 1 and 2 of progressive multifocal lenses to which the present invention is applied and the front surface is a progressive refraction surface and the rear surface is a spherical surface. 1 and 2, the horizontal axis represents the addition power ADD, the vertical axis represents the distance portion surface power D1F above, and the rear surface power D2 below.
[0016]
Table 3 shows that, for each addition refractive power ADD in the embodiment 1 shown in FIG. 1, the distance refractive power D1F for the progressive refractive surface and the vertex light power SPH + 4.00 Dptr, CYL + 0.00Dptr for the distance. It is a specific numerical example of the relationship with the rear surface refractive power D2 that can be
[0017]
Example 1
[Table 3]

[0018]
Table 4 shows that, for each additional refractive power ADD in the embodiment 2 shown in FIG. 2, the distance refractive power D1F for the progressive refractive surface and the vertex light power SPH + 1.00Dptr and CYL + 0.00Dptr for the distance are obtained. It is a specific numerical example of the relationship with the rear surface refractive power D2 that can be
[0019]
Example 2
[Table 4]

[0020]
According to Examples 1 and 2 described above, in the lens group having the same distance portion vertex power, the rear surface of the lens can be a common spherical surface regardless of the addition power ADD.
[0021]
FIG. 3 shows a vertical sectional view of a spectacle lens having a rear surface as a progressive refraction surface. In Example 3 in which the present invention is applied to this spectacle lens, the distance refractive power D2F of the progressive refractive surface and the distance vertex power SPH + 4.00 Dptr, CYL + 0.00Dptr are obtained for each additional refractive power ADD. Table 5 and FIG. 4 show the relationship with the front refractive power D1 that can be used. In FIG. 3, reference numeral 11 denotes a front surface of the lens, 21 denotes a rear surface of the lens, 31 denotes a progressive refractive surface, 41 denotes a distance portion measurement reference point, and 51 denotes a near portion addition refractive power measurement reference point.
[0022]
Example 3
[Table 5]

[0023]
According to the third embodiment, the front surface 11 can be a common spherical surface regardless of the addition power ADD of the progressive refractive surface 31 of the rear surface 21.
[0024]
FIG. 5 shows a progressive refracting surface as a front surface, with a predetermined difference between the surface refractive power of the meridional section along the main meridian at the distance measurement reference point and the surface refractive power of the sagittal section perpendicular to the main meridian. FIG. 3 is a front view of a lens that is made thinner and lighter by lowering a curve (refractive power on the front surface of the lens).
[0025]
Example 4 in which the present invention was applied to the lens shown in FIG. 5 is shown in Table 6 and FIG. Table 6 and FIG. 6 show the sectional refractive power D1Fm along the main meridian at the distance measuring reference point of the progressive refractive surface, the sectional refractive power D1Fs orthogonal to the main meridian, This shows the relationship with the rear surface refractive power D2 that can obtain the partial vertex power SPH + 4.00 and CYL + 0.00Dptr. In FIG. 5, reference numeral 32 is a progressive refractive surface, 42 is a distance measurement reference point, 52 is a near addition optical power measurement reference point, 62 is a main meridian, 72 is a meridional section, and 82 is a sagittal section. ing. In FIG. 6, the symbol m indicates the relationship between the addition power ADD and the cross-sectional power D1Fm at the meridional section 72, and the symbol s indicates the relationship between the addition power ADD and the cross-section power D1Fs at the sagittal section 82.
[0026]
Example 4
[Table 6]

[0027]
Example 5 in which the present invention was applied to the lens shown in FIG. 5 is shown in Table 7 and FIG. Table 7 and FIG. 7 show the sectional refractive power D1Fm along the main meridian at the distance measurement reference point of the progressive refractive surface, the sectional refractive power D1Fs orthogonal to the main meridian, and the distance for each additional refractive power ADD. This shows the relationship with the rear surface refractive power D2 for obtaining the partial vertex refractive power SPH + 2.00 Dptr and CYL + 0.00 Dptr.
[0028]
Example 5
[Table 7]

[0029]
Examples 4 and 5 satisfy D1Fm <D1Fs, where D1Fm is the surface refractive power of the cross section along the main meridian at the distance measurement reference point, and D1Fs is the surface refractive power of the cross section orthogonal to the main meridian.
Further, as can be seen from FIGS. 6 and 7, in Examples 4 and 5, the change in the surface refractive power of the cross section along the main meridian at the distance measurement reference point due to the change in the addition power ADD is ΔD1Fm, the main meridian Assuming that the change in the surface refractive power of the orthogonal cross section is ΔD1Fs,
| ΔD1Fm | <| ΔD1Fs |
Is satisfied.
[0030]
As described above, according to the progressive multifocal lens configurations of Example 4 and Example 5, the rear surface can be a common spherical surface regardless of the addition power ADD of the front progressive refractive surface.
[0031]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, the surface opposite to the progressive refractive surface for obtaining the same distance portion vertex refractive power can be made common regardless of the addition refractive power. When producing a finished product, there are fewer types of spherical and toric molds for molding the surface opposite to the progressive refractive surface.
In the lens manufactured according to the present invention, the lens thickness increases as the addition power increases, and the distance portion vertex refractive power tends to increase due to the change in the lens thickness. Since the correction is made by reducing the surface refractive power, it becomes unnecessary to correct the surface opposite to the progressive refractive surface.
Furthermore, according to the present invention, when a semi-finished product having a progressive refracting surface formed in advance is ground and polished to produce a finished product of a progressive multifocal lens, the burden on the operator is reduced and processing errors are reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the surface refractive power of a lens of Example 1 manufactured by the manufacturing method of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the surface refractive power of the lens of Example 2 manufactured by the manufacturing method of the present invention.
FIG. 3 is a vertical sectional view of another lens to which the manufacturing method of the present invention is applied.
4 is a graph showing the surface refractive power of a lens of Example 3 in which the manufacturing method of the present invention is applied to the lens shown in FIG. 3; FIG.
FIG. 5 is a front view of still another lens to which the manufacturing method of the present invention is applied.
6 is a graph showing the surface refractive power of the lens of Example 4 in which the manufacturing method of the present invention is applied to the lens shown in FIG. 5; FIG.
7 is a graph showing the surface refractive power of a lens of Example 5 in which the manufacturing method of the present invention is applied to the lens shown in FIG. 5; FIG.
FIGS. 8A, 8B, and 8C are diagrams showing an example of a manufacturing range and blocking of a progressive multifocal lens in a table form.
FIGS. 9A and 9B are diagrams showing the relationship between the addition power and the lens thickness when the front surface of the lens is a progressive surface. FIGS.
FIG. 10 is a graph showing the surface refractive power of a conventional lens.
FIG. 11 is a graph showing the surface power of another conventional lens.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 Front surface 21 Lens rear surface 31 Progressive refracting surface 32 Progressive refracting surface 41 Distance portion measurement reference point 42 Distance portion measurement reference point 51 Near portion addition refractive power measurement reference point 52 Near portion addition refractive power measurement reference point 62 Main meridian 72 Meridional section 82 Sagittal section

Claims

Dividing the production range in the progressive multifocal lens product group including the production range of the predetermined distance portion vertex power and the predetermined addition power into a plurality of blocks according to the value of the distance portion vertex power,
Within each block, either the front or rear surface of the lens is different for each additional refractive power, and is a common progressive refractive surface within the block, and a predetermined distance apex refractive power depending on the shape of the other surface. In the manufacturing method of the progressive multifocal lens to obtain
The progressive refracting surface assigned to the positive distance vertex power block is
By setting the surface refractive power at the distance measurement reference point to be smaller as the progressive refractive surface for producing a progressive multifocal lens having a larger addition refractive power, the predetermined distance portion vertex refractive power is the same. The method of manufacturing a progressive multifocal lens, characterized in that the surface refractive power of the other surface is made the same regardless of the addition refractive power.

2. The progressive multifocal lens according to claim 1, wherein DFm <DFs, where DFm is a surface refractive power of a cross section along the main meridian at a distance measurement reference point, and DFs is a surface refractive power of a cross section perpendicular to the main meridian. Production method.

In claim 2, when the change of the surface refractive power of the cross section along the main meridian at the distance measurement reference point due to the change of the addition refractive power is ΔDFm, the change of the surface refractive power of the cross section perpendicular to the main meridian is ΔDFs,
| ΔDFm | <| ΔDFs |
Satisfying the above, a method for manufacturing a progressive multifocal lens.