JP4190294B2 - 電子機器装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電子機器装置に関し、特に、少なくとも2種の形態に変化し得る電子機器装置において適切な入力を行なうことのできる電子機器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型のパーソナルコンピュータや開閉式のPDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話など、形態が変化し得る電子機器装置が広く普及している。
【0003】
このような形態が変化し得る電子機器装置として、特許文献1は、入力デバイスとしてタッチパネルを備えた電子機器において、蓋を閉じた状態では、該蓋がタッチパネルに接触してもタッチ位置の検出がなされることなく、誤動作を防止することのできる電子機器について開示している。特許文献1に開示されている電子機器は、蓋の開閉を検知し、蓋が閉じられた時に、タッチパネルへの電圧印加を停止するものである。
【0004】
また、特許文献2は、情報処理装置の表示部の開閉状態に応じて、多段階的な省電力モードへの移行を行なう情報処理装置について開示している。特許文献2に開示されている情報処理装置は、表示部の開閉角度を検出する2個以上のスイッチを設けることで目的を達成している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−7070号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−20165号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1あるいは特許文献2において開示されているような従来技術では、表示部にタッチパネルを具備し、表示部が本体に対して開閉かつ回転自在に支持される等のように、少なくとも2種以上の入力可能な配置形態に成り得る電子機器装置において、利用者が表示部を回転させ、電子機器装置の形態を変化させる際に発生し得るタッチパネルへの誤入力を防止できないという問題がある。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、利用者の操作に基づき、少なくとも2種の形態に変化し得る電子機器装置において、電子機器装置の形態を利用者が変化させる際に発生し得るタッチパネルへの誤入力を防止することができる電子機器装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、電子機器装置は、本体と、本体と回転可能に接続され、本体に対して開状態と閉状態とを有し、本体に対して開状態である第1の形態から、本体に対する回転により略180度回転した第2の形態へ移行可能な、情報を表示する表示手段と、情報を入力する入力手段と、本体に対する、表示手段の配置形態を検出する検出手段と、検出手段にて検出した表示手段の配置形態が第1の形態または第2の形態であるか否かを判断する判断手段と、判断手段において、表示手段の配置形態が第1の形態または第2の形態と判断された場合に、入力手段における入力を有効にし、判断手段において、表示手段の配置形態が第1の形態と第2の形態とのいずれでもないと判断された場合に、入力手段における入力を無効にする制御手段とを備える。
また、本発明の他の局面に従うと、電子機器装置は、本体と、本体と回転可能に接続され、情報を表示する表示手段と、情報を入力する入力手段と、本体に対する、表示手段の回転状態を検出する検出手段と、検出手段にて検出した表示手段の回転状態が回転している途中の状態であるか否かを判断する判断手段と、判断手段において、表示手段の回転状態が回転している途中の状態でないと判断された場合に、入力手段における入力を有効にし、判断手段において、表示手段の回転状態が回転している途中の状態であると判断された場合に、入力手段における入力を無効にする制御手段とを備える。
なお、入力手段は、表示手段に積層された座標入力手段であることが好ましい。
また、本体と表示手段とは第1方向を軸にして開閉し、検出手段は、表示手段の、上記第1方向に直交する第2方向を軸にした回動を検出することで、表示手段の配置形態または回転状態を検出することが好ましい。
【0010】
本発明に従えば、入力手段の配置形態の変化途中か否かを検出し、変化途中である場合には、入力手段における情報の入力を無効に、また、変化途中でない場合には、入力手段における情報の入力が有効になることから、電子機器装置の形態変化中に起こり得る利用者の入力手段への接触による誤入力を防ぐことが可能となる。
【0012】
本発明に従えば、第1の配置形態の脱却を検知した時点から、第2の配置形態への到着を検知した時点までの期間を、配置形態が変化途中状態であると判断することが可能となる。すなわち、第1の配置形態の脱却から第2の配置形態への到着の間に生じる利用者の入力手段への接触による誤入力を防ぐことが可能となる。
【0014】
本発明に従えば、形態変化手段が稼動中であるか否かで、配置形態の変化途中か否かを判断することから、利用者の配置形態の変化操作中に生じる利用者の入力手段への接触による誤入力を防ぐことが可能となる。
【0016】
本発明に従えば、規定時間経過後に入力手段における情報の入力を有効にする(規定時間経過までは無効状態を維持する)、具体的には、第1の形態から第2の形態を経由し、さらに、第3の形態へ配置形態を変化させる場合や、形態変化手段が稼動中か否かで配置形態の変化途中か否かを判断する場合における、一定期間の無効状態の維持により、比較的生じやすい、変化途中からの脱却直後の利用者の入力手段への接触による誤入力を、より確実に防ぐことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態における電子機器装置の構成を示すブロック図である。図1を参照して、電子機器装置は、一般的なパーソナルコンピュータ等が該当し、入力部であるタッチパネル1−1と、タッチパネル1−1における情報の入力を制御するタッチパネル制御部1−2と、中央処理装置であって当該電子機器装置全体の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)1−3と、ディスプレイ等から構成される表示装置1−4と、各種情報やCPU1−3で実行するプログラム等を記憶する記憶装置1−5と、表示装置1−4およびタッチパネル1−1を含む表示部の形態の変化を認識する表示部形態変化認識部1−6と、タイマ1−7とを含む。
【0019】
タッチパネル制御部1−2は、タッチパネル1−1からの有効な入力のみを座標位置データに変換し、CPU1−3に前記座標位置データを送信する。
【0020】
CPU1−3は、タッチパネル制御部1−2から送られてきた前記座標位置データを入力座標値として処理する。タッチパネル制御部1−2へ入力される情報は、タッチパネル1−1からの出力結果、表示部形態変化認識部1−6からの出力結果、タイマ1−7からの出力結果である。
【0021】
本実施の形態において、タイマ1−7は、所定時間経過したか否かを判定する。タイマ1−7は、計時開始の信号を受取ってから所定時間経過した場合のみタッチパネル制御部1−2に対して「1」を出力し、それ以外の場合は「0」を出力するものと定義する。
【0022】
次に、図2は、本実施の形態における電子機器装置の外形を示す図である。図2を参照して、電子機器装置は、表示部2−1と、本体部2−2とからなる。
【0023】
本実施の形態における電子機器装置は、表示部2−1に表示装置1−4とタッチパネル1−1とを具備し、表示部2−1が本体部2−2に対して開閉かつ180°回転可能に支持されている。また、表示部2−1を本体部2−2に対して180°回転させた後、表示部2−1を本体部に折畳むことができる。
【0024】
図2に、表示部2−1が本体部2−2に対し開いた形態の電子機器装置の外観を示す。この形態を、第1の形態と定義する。
【0025】
また、図3に、表示部2−1が本体部2−2に対して、第1の形態から180°回転した形態の電子機器装置の外観を示す。この形態を、第2の形態と定義する。
【0026】
また、図4は、第2の形態から表示部2−1を本体部2−5側に折畳んだ形態の電子機器装置の外観を示す。この形態を、第3の形態と定義する。
【0027】
以降の実施例1および2においては、当該電子機器装置が、第1の形態から第2の形態へと形態が変化する場合について述べる。
【0028】
[実施例1]
実施例1における表示部形態変化認識部1−6の詳細を、図5〜8を用いて説明する。
【0029】
図5を参照して、実施例1における表示部形態変化認識部1−6は、第1の形態検出スイッチ3−1と、第2の形態検出スイッチ3−2と、スイッチ押下部3−3とを含む。
【0030】
実施例1においては、表示部形態変化認識部1−6は、当該電子機器装置の第1の形態もしくは第2の形態への到着を、第1の形態検出スイッチ3−1および第2の形態検出スイッチ3−2のON/OFFにて検出し、形態変化途中か否かを検出する。
【0031】
第1の形態検出スイッチ3−1、第2の形態検出スイッチ3−2、およびスイッチ押下部3−3は、電気機器装置に図5に示すように設置される。このため、図5に示すように、電子機器装置が第1の形態にあるときは、スイッチ押下部3−3が第1の形態検出スイッチ3−1のみを押下する(スイッチ3−1:ON状態、スイッチ3−2:OFF状態)。また、図6に示すように、電子機器装置が第2の形態にあるときは、スイッチ押下部3−3が第2の形態検出スイッチ3−2のみを押下する(スイッチ3−1:OFF状態、スイッチ3−2:ON状態)。また、図7に示すように、利用者により表示部2−1が回転させられている途中は、スイッチ押下部3−3は両スイッチ共に押下しないため、第1の形態検出スイッチ3−1および第2の形態検出スイッチ3−2は共にOFF状態となる。
【0032】
図8は、表示部形態変化認識部1−6に含まれる結果検出部(図示せず)の構成の具体例を示す回路図である。結果検出部は、図5〜7に示した第1の形態検出スイッチ3−1および第2の形態検出スイッチ3−2におけるスイッチの押下の結果を検出する。
【0033】
図8を参照して、電子機器装置が第1の形態であるときは、第1の形態スイッチ3−1がON状態で、第2の形態検出スイッチ3−2がOFF状態となる。そして、第1の形態検出スイッチ3−1の結果検出部は「L」レベル信号を、第2の形態検出スイッチの結果検出部は「H」レベル信号を、タッチパネル制御1−2へ供給する。
【0034】
また、電子機器装置が第2の形態であるときは、第1の形態スイッチ3−1がOFF状態で、第2の形態検出スイッチ3−2がON状態となる。そして、第1の形態検出スイッチ3−1の結果検出部は「H」レベル信号を、第2の形態検出スイッチ3−2の結果検出部は「L」レベル信号をタッチパネル制御部1−2へ供給する。
【0035】
また、電子機器装置の表示部2−1が第1の形態と第2の形態の途中状態、つまり、利用者により表示部2−1が回転させられている途中は、第1の形態検出スイッチ3−1、第2の形態検出スイッチ3−2は共にOFF状態となる。そして、第1の形態検出スイッチ3−1、第2の形態検出スイッチ3−2の結果検出部は、共に「H」レベル信号をタッチパネル制御部1−2へ供給する。
【0036】
次に、図9に示すフローチャートを用いて、実施例1の電子機器装置のタッチパネル制御部1−2における処理について説明する。図9に示される処理は、電子機器装置のCPU1−3が、記憶装置1−5に記憶されるプログラムを読出してタッチパネル制御部1−2に実行させることによって実現される。なお、以降では、第1の形態検出スイッチ3−1をSW1、第2の形態検出スイッチ3−2をSW2と表記する。
【0037】
図9を参照して、タッチパネル制御部1−2においてタッチパネル制御を開始した後、ステップS5−1において、SW1あるいはSW2が「L」であるかどうかを判定する。SW1あるいはSW2が「L」である場合(S5−1でYES)、すなわち、表示部2−1が第1の形態あるいは第2の形態のいずれかの形態である場合は、ステップS5−5へ進む。SW1あるいはSW2が「L」でない場合(S5−1でNO)、すなわち、表示部2−1が回転中であって、第1の形態と第2の形態との途中の形態である場合は、ステップS5−2へ進む。
【0038】
次に、ステップS5−2では、SW1とSW2とが共に「H」であるかどうかを判定する。SW1とSW2とが共に「H」である場合(S5−2でYES)、すなわち、表示部2−1が回転中であって、第1の形態と第2の形態との途中の形態である場合は、ステップS5−2へ戻り、SW1とSW2とが共に「H」であるかどうかの判定を繰返す。
【0039】
そして、SW1とSW2とが共に「H」でなくなると(S5−2でNO)、すなわち、表示部2−1の形態変化が終了し、第1の形態あるいは第2の形態になると、ステップS5−3へ進む。
【0040】
次に、ステップS5−3では、計時開始信号をタイマ1−7へ送信し、ステップS5−4へ進む。
【0041】
次に、ステップS5−4では、タイマ1−7からタッチパネル制御部1−2への入力が1かどうか、すなわち、表示部2−1の形態変化が終了してから規定時間が経過したかどうかを判定する。タイマ1−7からの入力が1でない場合(S5−4でNO)、すなわち表示部2−1の形態変化が終了してから規定時間経過していない場合は、ステップS5−4へ戻り、規定時間が経過したかどうかの判定を繰返す。そして、タイマ1−7からの入力が1になると(S5−4でYES)、すなわち規定時間が経過すると、ステップS5−5へ進む。
【0042】
次に、ステップS5−5では、タッチパネル1−1からの入力があるか否かを判定する。タッチパネル1−1からの入力がない場合は(S5−5でNO)、ステップS5−1へ戻り、上述の処理を繰返す。タッチパネル1−1からの入力がある場合は(S5−5でYES)、ステップS5−6へ進む。
【0043】
次に、ステップS5−6では、タッチパネル1−1からの入力を座標位置データに変換し、ステップS5−7へ進む。さらに、ステップS5−7では、変換された座標位置データをCPU1−3へ送信し、ステップS5−1へ戻って、上述の処理を繰返す。なお、上述のステップS5−6におけるタッチパネル1−1からの入力を座標位置データに変換する処理については、一般的な変換技術を用いて行なわれる処理であるため、ここでの説明は行なわない。
【0044】
本実施の形態の電子機器装置は、実施例1において上述の処理を実行することによって、タッチパネル1−1の配置状態が、定められた第1の形態あるいは第2の形態の時以外はタッチパネル1−1からの入力を無効にすることができる。このことによって、電子機器装置の形態変化中に起こり得る利用者のタッチパネル1−1への接触による誤入力を防ぐことができる。
【0045】
さらに、本実施の形態の電子機器装置は、実施例1において上述の処理を実行することによって、タッチパネル1−1の配置状態が、利用者操作に基づき、定められた第1の形態あるいは第2の形態に移行した後、規定時間内はタッチパネル1−1からの入力を無効にすることができる。このことによって、電子機器装置の形態変化終了と同時に利用者がタッチパネルから手を離さなくても、規定時間内の利用者によるタッチパネルへの接触は誤入力とし、認識されないようにすることができる。
【0046】
[実施例2]
次に、実施例2における表示部形態変化認識部1−6の詳細を、図10を用いて説明する。
【0047】
図10を参照して、実施例2における表示部形態変化認識部1−6は、表示部回転検出センサ4−1と、表示部回転軸4−2と、表示部開閉軸4−3とを含み、電気機器装置に図10に示すように設置される。
【0048】
表示部回転検出センサ4−1は、表示部回転軸4−2に取付けられており、表示部2−1の回転を検出する。本実施例では、表示部回転検出センサ4−1として具体的にはロータリーエンコーダを用いる。ロータリーエンコーダとは、回転軸に取付けてその動きを検出するセンサであり、機械式マウス、ジョグダイヤル等で利用されている。本実施例では、微小時間経過前後のロータリーエンコーダの出力値を比較し、変化があれば表示部回転軸4−2は回転中であり、変化がなければ表示部回転軸4−2は停止していると判定する。
【0049】
すなわち、本実施例の電子機器装置の表示部形態変化認識部1−6は、先の実施例1とは異なり、形態変化を司る機構部である回転軸あるいはヒンジ部(具体的には表示部回転軸4−2)が可動中か否かに応じて、形態変化途中か否かを検出する。
【0050】
次に、図11に示すフローチャートを用いて、電子機器装置のタッチパネル制御部1−2における処理について説明する。図11に示される処理もまた、電子機器装置のCPU1−3が、記憶装置1−5に記憶されるプログラムを読出してタッチパネル制御部1−2に実行させることによって実現される。
【0051】
図11を参照して、タッチパネル制御部1−2においてタッチパネル制御を開始した後、ステップS7−1において、変数R0,R1に表示部回転検出センサ4−1であるロータリーエンコーダからタッチパネル制御部1−2への入力を保持し、ステップS7−2へ進む。
【0052】
次に、ステップS7−2では、変数R0にR1の値を代入し、さらに変数R1に表示部回転検出センサ4−1であるロータリーエンコーダからの入力を保持し、ステップS7−3へ進む。
【0053】
次に、ステップS7−3では、変数R0とR1との値が等しいかどうかを判定する。変数R0とR1との値が異なる場合(S7−3でNO)、すなわち、電子機器装置の表示部回転軸4−2が回転中である場合は、ステップS7−2およびステップS7−3の処理を繰返す。
【0054】
そして、変数R0とR1との値が等しくなると(S7−3でYES)、すなわち、表示部2−1の形態変化が終了表示部回転軸4−2の回転が停止し、電子機器装置の表示部回転軸4−2が停止すると、ステップS7−4へ進む。
【0055】
次に、ステップS7−4では、計時開始信号をタイマ1−7へ送信し、ステップS7−5へ進む。
【0056】
次に、ステップS7−5では、変数R0にR1の値を代入し、さらに変数R1に表示部回転検出センサ4−1であるロータリーエンコーダからの入力を保持し、ステップS7−6へ進む。
【0057】
次に、ステップS7−6では、変数R0とR1との値が等しいかどうかを判定する。変数R0とR1との値が異なる場合(S7−6でNO)、すなわち、電子機器装置の表示部回転軸4−2が回転中である場合は、ステップS7−2へ戻り、以降の処理を繰返す。
【0058】
そして、タイマ1−7が計時を開始した後に変数R0とR1との値が等しくなると(S7−6でYES)、すなわち、タイマ1−7で計時を開始した後に電子機器装置の表示部回転軸4−2が停止している場合、ステップS7−7へ進む。
【0059】
次に、ステップS7−7では、タイマ1−7からタッチパネル制御部1−2への入力が1かどうか、すなわち、表示部回転軸4−2の回転が停止してから規定時間が経過したかどうかを判定する。タイマ1−7からの入力が1でない場合(S7−7でNO)、すなわち表示部回転軸4−2の回転が停止してから規定時間経過していない場合は、ステップS7−5へ戻り、規定時間が経過したかどうかの判定を繰返す。そして、タイマ1−7からの入力が1になると(S7−7でYES)、すなわち表示部回転軸4−2の回転が停止してから規定時間が経過すると、ステップS7−8へ進む。
【0060】
次に、ステップS7−8では、タッチパネル1−1からの入力があるか否かを判定する。タッチパネル1−1からの入力がない場合は(S7−8でNO)、ステップS7−2へ戻り、上述の処理を繰返す。タッチパネル1−1からの入力がある場合は(S7−8でYES)、ステップS7−9へ進む。
【0061】
次に、ステップS7−9では、タッチパネル1−1からの入力を座標位置データに変換し、ステップS7−10へ進む。さらに、ステップS7−10では、変換された座標位置データをCPU1−3へ送信し、ステップS7−2へ戻って、上述の処理を繰返す。なお、上述のステップS7−9におけるタッチパネル1−1からの入力を座標位置データに変換する処理についても、一般的な変換技術を用いて行なわれる処理であるため、ここでの説明は行なわない。
【0062】
本実施の形態の電子機器装置は、実施例2において上述の処理を実行することによって、タッチパネル1−1の配置状態が連続的に変化する電子機器装置において、タッチパネル1−1の配置状態が利用者操作に基づき変化している最中はタッチパネル1−1からの入力を無効にすることができる。このことによって、タッチパネル1−1の配置状態が変化している最中の利用者によるタッチパネル1−1への接触は誤入力とし、認識されないようにすることができる。
【0063】
さらに、本実施の形態の電子機器装置は、実施例2において形態変化を司る機構部が可動中か否かに応じて形態変化途中か否かを検出するため、タッチパネルの入力を無効とするタイミングあるいは期間を、第1の形態あるいは第2の形態等といったタッチパネル1−1の配置状態を考慮する必要性はない。すなわち、タッチパネル1−1の配置状態に依存することなく形態の変化開始と、変化途中からの脱却とを検知することができる。
【0064】
このように、本実施の形態の電子機器装置は、実施例1あるいは実施例2に述べたようにタッチパネルへの誤入力を防ぐための、形態変化専用の取手を取付ける必要がない。そのため、電子機器装置の小型化を実現できる。
【0065】
なお、本実施の形態においては、当該電子機器装置が、第1の形態から第2の形態へと形態が変化する場合について記述しているが、本実施の形態の実施例1における電子機器装置が第3の形態検出スイッチをさらに備えることによって、あるいは実施例2における電子機器装置が表示部開閉軸4−3の回転を検出する回転検出センサをさらに備えることによって、タッチパネル制御部1−2は、第3の形態を考慮したタッチパネル1−1からの入力の制御を行なうことができる。
【0066】
さらに、上述の電子機器装置が行なうタッチパネル1−1からの入力の制御方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0067】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0068】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0069】
【発明の効果】
以上から、本発明によれば、電子機器装置の形態変化中に起こり得る利用者の入力手段への接触による誤入力を防ぐことが可能となる。そのため、誤入力防止を目的とした、入力手段の形態を変化させるため専用の取っ手を取付ける、操作スペースを確保する等の、機構、外観上の対策の必要がない。このことは、電子機器装置の構成部品の削減や装置全体の小型化等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における電子機器装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態における電子機器装置の、第1の形状である場合の外形を示す図である。
【図3】 本実施の形態における電子機器装置の、第2の形状である場合の外形を示す図である。
【図4】 本実施の形態における電子機器装置の、第3の形状である場合の外形を示す図である。
【図5】 実施例1における、第1の形態にあるときの電子機器装置の表示部形態変化認識部1−6の詳細を示す図である。
【図6】 実施例1における、第2の形態にあるときの電子機器装置の表示部形態変化認識部1−6の詳細を示す図である。
【図7】 実施例1における、第1の形態と第2の形態との途中の形態にあるときの電子機器装置の表示部形態変化認識部1−6の詳細を示す図である。
【図8】 表示部形態変化認識部1−6に含まれる結果検出部の構成の具体例を示す回路図である。
【図9】 実施例1の電子機器装置のタッチパネル制御部1−2における処理を示すフローチャートである。
【図10】 実施例2における表示部形態変化認識部1−6の詳細を示す図である。
【図11】 実施例2の電子機器装置のタッチパネル制御部1−2における処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−1 タッチパネル、1−2 タッチパネル制御部、1−3 CPU、1−4 表示装置、1−5 記憶装置、1−6 表示部形態変化認識部、1−7 タイマ、2−1 表示部、2−2 本体部、3−1 第1の形態検出スイッチ、3−2 第2の形態検出スイッチ、3−3 スイッチ押圧部、4−1 表示部回転検出センサ、4−2 表示部回転軸、4−3 表示部開閉軸。
Claims (3)
- 本体と、
前記本体に回転可能に接続され、前記本体に対して開状態と閉状態とを有し、前記本体に対して開状態である第1の形態から、前記本体に対する回転により略180度回転した第2の形態へ移行可能な、情報を表示する表示手段と、
情報を入力するタッチパネルである入力手段と、
前記本体に対する、前記表示手段の配置形態を検出する検出手段と、
前記検出手段にて検出した前記表示手段の配置形態が前記第1の形態または前記第2の形態であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段において、前記表示手段の配置形態が前記第1の形態または前記第2の形態と判断された場合に、前記入力手段における入力を有効にし、前記判断手段において、前記表示手段の配置形態が前記第1の形態と前記第2の形態とのいずれでもないと判断された場合に、前記入力手段における入力を無効にする制御手段とを備え、
前記本体と前記表示手段とは第1方向を軸にして開閉し、
前記検出手段は、前記表示手段の、前記第1方向に直交する第2方向を軸にした回動を検出することで、前記表示手段の配置形態または回転状態を検出する、電子機器装置。 - 本体と、
前記本体と回転可能に接続され、情報を表示する表示手段と、
情報を入力するタッチパネルである入力手段と、
前記本体に対する、前記表示手段の回転状態を検出する検出手段と、
前記検出手段にて検出した前記表示手段の回転状態が回転している途中の状態であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段において、前記表示手段の回転状態が回転している途中の状態でないと判断された場合に、前記入力手段における入力を有効にし、前記判断手段において、前記表示手段の回転状態が回転している途中の状態であると判断された場合に、前記入力手段における入力を無効にする制御手段とを備え、
前記本体と前記表示手段とは第1方向を軸にして開閉し、
前記検出手段は、前記表示手段の、前記第1方向に直交する第2方向を軸にした回動を検出することで、前記表示手段の配置形態または回転状態を検出する、電子機器装置。 - 前記入力手段は、前記表示手段に積層された座標入力手段である、請求項1または2に記載の電子機器装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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