JP4187145B2 - 情報処理装置および方法、情報処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内蔵カメラまたは外部接続型カメラを用いて、2次元コードパターンを画像として読み取り、パターン認識し、そのパターンのコードデータに予め割り振られた処理を実行する情報処理装置および方法、情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータや携帯電話、情報携帯端末等のIT機器に、デジタルカメラを内蔵した、または、外部接続できるものが出現している。このようなデジタルカメラを用いて、被写体に記録されている所定の2次元コードパターンを撮像し、認識することにより、当該2次元コードのコードデータを取得し、さらに、変換テーブルを参照して、このコードデータを対応する識別インデックス情報に変換することが可能である。識別インデックス情報の一例はインターネット上のWEBサイトを一意に指定するURL(Uniform Resource Locator)である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記2次元コードが、例えば24ビットのデータを表せる場合、その2次元コードを用いた場合、最大で割り当てられる識別インデックス情報は約1600万通りとなる。この数は大きいように見えるが、現在のインターネット上に存在するWEBサイト等で使用されるURLの個数は膨大であり、かつ、増加し続けていると考えられる。したがって、URLの識別には約1600万通りでも必ずしも十分とは言えない。
【0004】
また、業者が自己の製品等に2次元コードを付与する際に、同じコードデータが業者によって別々の製品等に重複割当される可能性があった。
【0005】
このように、コードに対して割り当てられるインデックスの数が限定されているため従来のシステムは拡張性に欠け、また、2次元コードの管理上の制約のため汎用性に欠ける、という問題があった。
【0006】
なお、コード情報を増やしたい場合、よりビット数の多い高密度の情報が表示可能な2次元コードを採用することも考えられるが、当然ながら、そのコードの認識率が下がる他、高性能なカメラや負荷の重いソフトウェア処理が必要となり、特定の情報処理装置、例えば携帯電話や携帯情報端末(PDA)等への実装は難しくなる。
【0007】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、既存の2次元コードを利用して、カメラの性能の向上や処理負荷の増加を招来することなく、実質的にコードの割当内容の個数を増加させることができる情報処理装置および方法、情報処理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による情報処理装置は、2次元コードパターンを撮像する撮像手段と、この撮像手段により得られた画像を認識してコードデータを生成する認識手段と、ユーザから前記画像の媒体カテゴリの指定を受けるカテゴリ指定手段と、媒体カテゴリ毎に各コードデータを目的の割当内容に割り当てたテーブル手段と、このテーブル手段を参照し、前記認識手段により得られたコードデータに対応する割当内容を当該媒体カテゴリに応じて検索する検索手段と、この検索手段により得られた割当内容に基づく処理を実行する実行手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
ユーザが指定した媒体カテゴリの情報は、認識された2次元コードパターンのコードデータとともに、テーブル手段の参照に用いられる。各コードデータは媒体カテゴリ毎に異なるものとして扱われるので、有限個の割当内容を媒体カテゴリの数だけ拡張することが可能となる。
【0010】
なお、テーブル手段を情報処理装置に保持し、情報処理装置でテーブル手段の検索を行う変わりに、テーブル手段を外部のサーバに保持することも可能である。この場合、情報処理装置は、2次元コードパターンを撮像する撮像手段と、この撮像手段により得られた画像を認識してコードデータを生成する認識手段と、ユーザから前記画像の媒体カテゴリの指定を受けるカテゴリ指定手段と、前記認識手段により得られたコードデータを前記指定された媒体カテゴリの識別データとともに外部のサーバに送信する手段と、前記外部のサーバから、当該媒体カテゴリおよびコードデータに対応する割当内容を受信する手段と、この受信手段により得られた割当内容に基づく処理を実行する実行手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
前記カテゴリ指定手段は、例えば、ユーザに媒体カテゴリの選択肢を提示する表示手段と、ユーザから選択肢の選択入力を受ける入力手段とを含む。
【0012】
例えば、前記割当内容はURL情報を含む場合、前記実行手段は、ウェブブラウザを起動するとともに前記URL情報に基づいて当該URLへのアクセスを行う。
【0013】
前記指定された媒体カテゴリに応じて前記撮像手段の予め定められた機能の選択を自動的に行う機能選択手段を備えてもよい。
【0014】
本発明による情報処理方法は、撮像された2次元コードパターンの画像を認識してコードデータを生成するステップと、ユーザに前記画像の媒体カテゴリの指定を受け付けるステップと、媒体カテゴリ毎に各コードデータを目的の割当内容に割り当てたテーブルを参照し、前記コードデータに対応する割当内容を当該媒体カテゴリに応じて検索するステップと、これにより得られた割当内容に基づく処理を実行するステップとを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明による他の情報処理方法は、撮像された2次元コードパターンの画像を認識してコードデータを生成するステップと、ユーザに前記画像の媒体カテゴリの指定を受け付けるステップと、前記コードデータを前記指定された媒体カテゴリの識別データとともに外部のサーバに送信するステップと、前記外部のサーバから、当該媒体カテゴリおよびコードデータに対応する割当内容を受信するステップと、これにより得られた割当内容に基づく処理を実行するステップとを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明による情報処理システムは、ネットワークを介して情報処理装置とサーバとが接続された情報処理システムであって、情報処理装置は、2次元コードパターンを撮像する撮像手段により得られた画像を認識してコードデータを生成する認識手段と、ユーザから前記画像の媒体カテゴリの指定を受ける指定手段と、前記コードデータを前記指定された媒体カテゴリの識別データとともに外部のサーバに送信する送信手段と、前記外部のサーバから、当該媒体カテゴリおよびコードデータに対応する割当内容を受信する受信手段と、当該割当内容に基づく処理を実行する実行手段とを備え、サーバは、媒体カテゴリ毎に各コードデータを目的の割当内容に割り当てたテーブル手段と、前記情報処理装置から前記媒体カテゴリおよびコードデータを受信し、前記テーブル手段から、対応する割当内容を検索する検索手段と、この検索手段により得られた割当内容を前記情報処理装置へ送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明のシステム構成例を示している。このシステムは、情報処理装置としての携帯端末10と、ネットワーク25(例えばインターネット)を介して携帯端末10と接続される1以上のWEBサーバ26とにより構成される。
【0019】
携帯端末10は、その全体制御を行う中央処理装置(CPU)11と、これに接続されるROM12、表示部13、入力部14、通信部15、カメラ制御部16、認識部17、VRAM18および記録部19により構成される。
【0020】
ROM12は、CPU11の制御プログラムや固定データを不揮発的に格納しておくメモリである。表示部13は、文字や画像等を表示する例えば液晶ディスプレイ(LCD)などの表示デバイスを含む。入力部4は、ユーザが指示やデータ等を入力するための入力キー、ジョグダイヤル等の入力デバイスを含む。通信部15は、既存のインタフェースによりネットワーク25に無線接続するための通信アダプタのようなデバイスである。カメラ制御部16は、CCDカメラやCMOSカメラのような内蔵または外付けカメラデバイスとしてのカメラ21を制御する制御部である。認識部17は、カメラにより撮像された、サイバーコードのような2次元コード20のパターン認識を行い、コードデータを生成する認識手段である。VRAM18はカメラにより撮像された画像データや表示部13の表示データを一時的に格納するメモリである。記録部19は、例えばメモリにより構成され、後述する変換テーブル22a,22b,…22nを格納する。記憶部19は半導体メモリに限るものではなく任意の読み書き可能な記憶装置であれば足りる。
【0021】
認識部17はソフトウェア処理で実現されてもよい。その場合、例えばROM12にコード認識プログラムが記憶され、これをCPU11が実行することにより認識処理が実現される。
【0022】
図2は、本実施の形態において利用する2次元コードの一種としてのサイバーコード(「Cyber Code」はソニー株式会社の登録商標)の構成を示す。サイバーコードは、画像データからコードデータを効率よく正確に認識できるように構成されている。図2に示すように、サイバーコードは、用紙などの媒体の表面に印刷または記録される光学的に認識可能な情報であり、ロゴマーク部201とコード部202からなる。コード部202は、7×7の全49個のブロックからなるマトリクス構造を有し、1つのサイバーコードで24ビットの情報をコード化しうるよう構成されている。具体的には、四隅のブロック(コーナーセル)およびその周囲の3ブロックを含む全16ブロックはデータを構成せず、また、残り33ブロック中9ブロックは、コードデータが正しいコードデータであることを確かめるためのチェックデータを構成する。したがって、コード部202には24ビット分の情報がコード化される。ID部213は、コード部202においてコード化された24ビットのデータを16進数で表記したものであり、サイバーコードとして必須の部位ではない。
【0023】
但し、本発明では2次元コード20はサイバーコードに限るものではなく、任意の2次元コードに対して適用することが可能である。
【0024】
図1に戻り、本実施の形態において、サイバーコードの読取処理が起動された後、携帯端末に搭載されたカメラ21が連動して起動する。その光学系を通して、例えば紙媒体に印刷、記録、または貼付等により付与されたサイバーコードが画像データとして読み取られ、VRAM18に格納される。この画像データは認識部18で対応するコードデータに変換される。各変換テーブルには、各コードデータに対応する割当内容が予め割り振られている。但し、各コードデータに対応する割り当て内容は変換テーブル毎に異なる。したがって、サイバーコードの読取の前または後で、ユーザはどの変換テーブルを使用するかを指定する必要がある。本実施の形態では、サイバーコードが付された媒体のカテゴリ毎に変換テーブルを設けている。したがって、ユーザは読取対象に合った媒体カテゴリ(以下、単にカテゴリという)を指定することが必要である。
【0025】
図3に、ユーザのカテゴリ選択の一態様を示す。図3(a)の例では、携帯端末10の表示画面31にカテゴリの選択肢が表示されている。カテゴリの一例として大型広告(看板)、中型広告、雑誌、名刺、IT機器などが挙げられている。この画面で、ユーザが操作キー等の操作により、該当するカテゴリを選択する。「該当するカテゴリ」とは、ユーザが撮像した、または撮像しようとしているサイバーコードが付されている媒体のカテゴリである。図3(a)は「3.雑誌」の選択肢が選択されている様子を示している。このカテゴリ選択の後、例えば、自動的にカメラのスルー画像が見えるモニタリングモードに遷移する。そこで、ユーザは認識したいサイバーコードにカメラをかざして撮像する。携帯端末10は、この選択されたカテゴリに対応する変換テーブル22a,22b,…22nの一つを用いて、コードデータの変換を行う。コードデータに割り当てられた割当内容は例えばWEBサーバ26の(図1)のサイトアドレス等を示したURLであり、携帯端末は、このURLをメモリに保存したり、当該URLヘアクセスしたりすることができる。図3(b)の例では、レストラン情報を提供するサイトのWEBページが表示されている。URLへのアクセスは、カテゴリの選択完了により自動的に行ってもよいし、ユーザの指示(何らかのキー操作等)に従って行ってもよい。
【0026】
図4(a)(b)に、それぞれ、図1内に示した変換テーブルの具体的な構成例としての変換テーブル40および41を示す。変換テーブル40は、24ビットの各コードデータ(ID1,ID2,ID3,…)に対して、URL(URL1,URL2,URL3,…)を割り当てた例を示している。変換テーブル41は、24ビットの各コードデータ(ID1,ID2,ID3,…)に対して、URLの他、コマンド、イメージ等を混在して割り当てた例を示している。ここでいう「コマンド」とは、携帯端末10が実行すべき何らかの処理を起動するためのデータであり、種々のものが考えられる。「イメージ」とは、表示部13等に表示することができる画像データである。画像データは変換テーブル41に格納するにはサイズが大きすぎる場合、画像データ自体は別の領域に記憶しておき、変換テーブル41にはその領域を指し示すポインタを格納する。
【0027】
このように、各カテゴリ毎に同一のサイバーコードパターン(サイバーコード)を重複して用いても、カテゴリ毎に異なる割当内容を割り当てることができる。つまり、例えばビルの広告看板と雑誌で同一パターンのサイバーコードを読み取っても、そのコードの関連付けを異ならせることができる。このように、カテゴリ分けをすることによって同一のサイバーコードの重複利用が可能となり、応用性が拡張できるようになる。
【0028】
図示しないが、さらに別の変換テーブルとして、割当内容がコマンドのみ、あるいは、イメージのみ、のような変換テーブルが存在してもよい。
【0029】
また、図4ではカテゴリ毎にコードデータと割当内容とが対になった別のテーブル構成としたが、図5に示すように、共通のコードデータに対してカテゴリ毎の割当内容を対応付けた1つのテーブル構成とすることも可能である。
【0030】
上記の例では、カテゴリに階層構造のないものを示したが、図6に示すようにカテゴリは階層構造となっていてもよい。このような階層構造となったカテゴリでは、その末端の枝の項目に対してそれぞれ変換テーブルが割り当てられる。この場合、ユーザは、図7(a)(b)に例示するように、まず、画面31で最上位のカテゴリの選択を行い、次いで画面32で下位のカテゴリ(サブカテゴリ)の選択を行う。例えば、情報雑誌のレストラン紹介ページで各レストランのURLアドレスが記載されている横にそれぞれに対応したサイバーコードが印刷されている雑誌Aがあるとする。この情報を画像認識する手順としては、認識する媒体の大枠なカテゴリは雑誌なので、携帯端末のUI画面31上から「雑誌」を選択する。次に雑誌のサブカテゴリがUI画面32上に表示されるので、その中から手元にある雑誌と一致するサブカテゴリを選択する。この例の場合、「雑誌A」を選択することになる。ここでは2階層の例を示すが、さらに階層が深い場合には最下位の階層までサブカテゴリの選択を行う。最終的なサブカテゴリの選択を終了すると、図7(c)の画面33に示すように、割当内容がURLの場合にはそのWEBページが表示される。
【0031】
サブカテゴリを異なる業者毎に割り当てることにより、個々の業者は他の業者との重複割当の発生を心配することなく、サイバーコード全体を自由に利用することが可能となる。
【0032】
図8に、本実施の形態においてWEBサーバのアクセスを伴う、携帯端末でのサイバーコード認識処理のフローチャートを示す。ユーザインタフェース(UI)画面上で画像認識プログラムが起動された後、カテゴリ選択をユーザに促し、選択を受け付ける(S11)。ついで、携帯端末に搭載されたカメラ21によりサイバーコードが画像データとして読み取られる(S12)。この画像データはコード認識処理により対応するコードデータに変換される(S13)。ついでこの選択されたカテゴリに対応する変換テーブルを検索し、対応する割当内容を確認する(S14)。そこで、所定のコマンドを実行する(S15)。割当内容がURLである場合には、自動的にWEBブラウザを起動する。なお、割当内容がコマンドである場合には、そのコマンドを実行する。また、割当内容がイメージである場合は、画像のビューワを起動し、そのイメージデータを読み出して表示する。この例ではURLなので、WEBブラウザがURLを基にWEBサーバのアクセスを行う(S16)。WEBサーバから得られたWEBページデータを表示部に表示する(S17)。
【0033】
なお、本実施の形態において、撮像ステップS12はカテゴリ選択の後としたが、カテゴリ選択の前であっても構わない。
【0034】
図9に、図1のシステムの変形例を示す。この変形例では、変換テーブル22a,22b,…22nの内容のオリジナル(変換テーブル52a,52b,…52n)をサービスサーバ50の記憶部51に保持しておき、携帯端末10では当該オリジナルのコピーを記憶部19に変換テーブル22a,22b,…22nとして保存するようにする。変換テーブルにおけるコードデータと割当内容の関係は、新たなコードデータの追加や割当内容の変更等、経時的に更新が必要となる場合があり、このような場合にサービスサーバ50における変換テーブルの内容を更新する。携帯端末10では本実施の形態のサービスを利用するに当たり、初期的に変換テーブルをダウンロードする。その後、図8に示したような処理において、該当するURLの存在がないような場合には、ユーザの指示に応じて、変換テーブルの更新部分または更新があった変換テーブルの全体を再度ダウンロードすることができる。
【0035】
図10はそのような変換テーブルのダウンロード処理を示している。必要時に、携帯端末から変換テーブルの送信をサービスサーバに要求する(S21)。サービスサーバはこの要求に応じて、所定の変換テーブルを端末に送信する(S23)。端末はこの変換テーブルを記憶部19に保存する(S22)。「所定の変換テーブル」とは、初期的なダウンロード時にはすべての変換テーブルである。更新時のダウンロードでは、すべてであってもよいし、更新に係るテーブルのみ、あるいは、更新に係るテーブルの一部のデータであってもよい。更新に係るテーブルのみ、あるいは、更新に係るテーブルの一部のデータの場合には、記憶部19内の変換テーブルの該当する部分のみを書き換える。
【0036】
図11は本発明の第2の実施の形態についてのシステム構成を示している。第1の実施の形態では、基本的には変換テーブルを携帯端末においてローカルに保持したが、本実施の形態ではサービスサーバ50の側のみに保持するものである。すなわち、サービスサーバ50の記憶部51に変換テーブル52a,52b,…52nを備える。これに伴い、システムの動作も変わる。
【0037】
図12によりこの第2の実施の形態におけるシステムの動作について説明する。携帯端末において、ユーザインタフェース(UI)画面上で画像認識プログラムが起動された後、カテゴリ選択をユーザに促し、選択を受け付ける(S31)。ついで、携帯端末に搭載されたカメラ21によりサイバーコードが画像データとして読み取られる(S32)。この画像データはコード認識処理により対応するコードデータに変換される(S33)。ついでこの選択されたカテゴリおよび認識されたコードデータをサービスサーバに送信する(S34)。
【0038】
サービスサーバでは、受信した情報に基づいてカテゴリを確認する(S41)。さらに、このカテゴリに対応する変換テーブルを検索し、対応する割当内容を確認する(S42)。この確認された割当内容は携帯端末に対して送信される(S43)。
【0039】
携帯端末は、受信した割当内容に応じたコマンドを実行する(S35)。前述と同様、割当内容がURLである場合には、自動的にWEBブラウザを起動する。割当内容がコマンドである場合には、そのコマンドを実行する。また、割当内容がイメージである場合は、画像のビューワを起動し、そのイメージデータを読み出して表示する。この例ではURLなので、WEBブラウザがURLを基にWEBサーバのアクセスを行う(S36)。WEBサーバから得られたWEBページデータを表示部に表示する(S37)。
【0040】
ステップS34において携帯端末からサービスサーバに送信するデータの構造を図13により説明する。図13(a)〜(c)は種々のデータ構造を示しているが、いずれも24ビットのサイバーコード62に対して、カテゴリを識別する付属データを追加している点は共通である。図13(a)は、サイバーコード62への付属データとしてその先頭に8ビットのデータ61を追加している。このデータ61は個々のカテゴリを一意に識別するデータである。図13(b)の付属データは、2階層のカテゴリ構造に対応し、8ビットの上位階層識別データ65と8ビットの次階層識別データ66からなる。上位階層識別データ65は上位階層内でのカテゴリを特定し、次階層識別データ66はそのサブカテゴリを特定する。図13(c)は可変長の付属データで階層数も可変の場合に相当しており、2ビットの階層数データ67とこれにより表される個数の各階層位の8ビットデータ68,69からなる。
【0041】
図14は、本発明の第3の実施の形態に係る携帯端末の処理を示すフローチャートである。この処理は、携帯端末におけるカメラ21の制御に関する。前述のように、読取対象のサイバーコードは、大型広告から雑誌や名刺など様々な媒体に付与されている。したがって、媒体の種別によってカメラの機能を切り替える必要がある。ここでいうカメラの機能とは、ズーム機能、マクロ機能、自動露出機能(AE値変更)、補助ライト機能、ホワイトバランス機能、等である。例えば、大型広告ではズーム機能を利用することが望ましい。また、雑誌や名刺などではマクロ(接写)機能を利用したり、補助ライトを点灯させたりすることが好ましい。本実施の形態では、カテゴリの選択に応じて自動的にそのカテゴリに適した機能群を選択するものである。
【0042】
まず、ユーザにカテゴリの選択を促して、特定のカテゴリの選択を受け付ける(S51)。この詳細については図15により後述する。その後、ユーザによる撮像の指示、例えば、シャッタボタンの押下、に応じて(S52,Yes)、選択された機能群の機能をONして撮像を行う(S53)。以後の動作は、前述した他の実施の形態と同じである。
【0043】
図15に、ステップS51の詳細例を示す。選択されたカテゴリが何か(この例ではカテゴリA,B,C,Dのいずれか)を調べ(S61,S63,S65,S67)、それぞれ、対応する機能群A,B,C,Dを選択する(S62,S64,S66,S68)。但し、「機能群」は必ずしも複数の機能でなくてもよい。また、デフォルトの機能を選択する場合等、ステップS62,S64,S66,S68において何ら処理を行わない場合があってもよい。
【0044】
図16は、本発明の第4の実施の形態に係るシステム構成を示す。このシステムは、携帯端末単体で構成され、ネットワークを介したサーバへの接続は不要である。よって本実施の形態では、携帯端末の通信部15は必須ではない。変換テーブル22a,22b,…22nに格納されるサイバーコード対応の割当内容はWebアドレスとしてのURL以外のもの、すなわち、オフラインで処理できるものとなる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも、種々の変形、変更が可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、2次元コードをカテゴリ別に取り扱うことにより、実質的に2次元コードのビット数を増加させると等価な効果を得ることができる。これにより、新しいコードを開発する必要なく既存の2次元コードを利用して、カメラの性能向上や処理負荷の増加を招くことなく、2次元コードの割当内容の個数を大幅に増大することが可能となる。
【0047】
特に、携帯電話やPDAなどの小型携帯端末に搭載した場合、粗い2次元コードパターンを解像度が低い既存のモバイル用カメラを用いて認識が可能となるほか、既存のソフトウエア技術を流用することにより、容易で且つ安価に導入でき、幅広い応用が可能となる。
【0048】
また、カテゴリを階層構造にすることにより、2次元コードの管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態において利用する2次元コードの一種の説明図である。
【図3】ユーザのカテゴリ選択の一態様を示す携帯端末の画面遷移(a)(b)の説明図である。
【図4】図1内に示した変換テーブルの具体的な構成例(a)(b)を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるさらに別の変換テーブルの具体的な構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるカテゴリの階層構造を示す図である。
【図7】カテゴリが階層構造を有する場合の携帯端末の画面遷移例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態においてWEBサーバのアクセスを伴う、携帯端末でのサイバーコード認識処理のフローチャートである。
【図9】図1のシステムの変形例を示すブロック図である。
【図10】図9のシステムにおける変換テーブルのダウンロード処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態についてのシステム構成を示すブロック図である。
【図12】図11のシステムの動作を示すフローチャートである。
【図13】図12のステップS34で携帯端末からサービスサーバに送信するデータの構造の例(a)(b)(c)を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る携帯端末の処理を示すフローチャートである。
【図15】図14のステップS51の詳細例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係るシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…携帯端末、11…CPU、12…ROM、13…表示部、14…入力部、15…通信部、16…カメラ制御部、17…認識部、18…VRAM、19…記憶部、20…2次元コード(サイバーコード)、22a,22b,22n…変換テーブル、25…ネットワーク、26…WEBサーバ
Claims (11)
- 媒体に付されている2次元コードパターンを撮像する撮像手段と、
この撮像手段により得られた画像を認識してコードデータを生成する認識手段と、
ユーザから前記媒体のカテゴリの指定を受ける媒体カテゴリ指定手段と、
媒体カテゴリ毎に各コードデータを目的の割当内容に割り当てたテーブル手段と、
このテーブル手段を参照し、前記認識手段により得られたコードデータに対応する割当内容を当該媒体カテゴリに応じて検索する検索手段と、
この検索手段により得られた割当内容に基づく処理を実行する実行手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 媒体に付されている2次元コードパターンを撮像する撮像手段と、
この撮像手段により得られた画像を認識してコードデータを生成する認識手段と、
ユーザから前記媒体のカテゴリの指定を受ける媒体カテゴリ指定手段と、
前記認識手段により得られたコードデータを前記指定された媒体カテゴリの識別データとともに外部のサーバに送信する手段と、
前記外部のサーバから、当該媒体カテゴリおよびコードデータに対応する割当内容を受信する手段と、
この受信手段により得られた割当内容に基づく処理を実行する実行手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記媒体カテゴリ指定手段は、ユーザに媒体カテゴリの選択肢を提示する表示手段と、ユーザから選択肢の選択入力を受ける入力手段とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
- 前記割当内容はURL情報を含み、前記実行手段は、ウェブブラウザを起動するとともに前記URL情報に基づいて当該URLへのアクセスを行うことを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
- 前記指定された媒体カテゴリに応じて前記撮像手段の予め定められた機能の選択を自動的に行う機能選択手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
- 撮像された媒体に付されている2次元コードパターンの画像を認識してコードデータを生成するステップと、
ユーザに前記媒体のカテゴリの指定を受け付けるステップと、
媒体カテゴリ毎に各コードデータを目的の割当内容に割り当てたテーブルを参照し、前記コードデータに対応する割当内容を当該媒体カテゴリに応じて検索するステップと、
これにより得られた割当内容に基づく処理を実行するステップと
を備えたことを特徴とする情報処理方法。 - 撮像された媒体に付されている2次元コードパターンの画像を認識してコードデータを生成するステップと、
ユーザに前記媒体のカテゴリの指定を受け付けるステップと、
前記コードデータを前記指定された媒体カテゴリの識別データとともに外部のサーバに送信するステップと、
前記外部のサーバから、当該媒体カテゴリおよびコードデータに対応する割当内容を受信するステップと、
これにより得られた割当内容に基づく処理を実行するステップと
を備えたことを特徴とする情報処理方法。 - 前記指定を受け付けるステップは、ユーザに媒体カテゴリの選択肢を提示するステップと、ユーザから選択肢の選択入力を受けるステップとを含むことを特徴とする請求項6または7記載の情報処理方法。
- 前記割当内容はURL情報を含み、前記実行するステップは、ウェブブラウザを起動するとともに前記URL情報に基づいて当該URLへのアクセスを行うステップを含むことを特徴とする請求項6または7記載の情報処理方法。
- 前記指定された媒体カテゴリに応じて撮像手段の予め定められた機能の選択を自動的に行うステップを備えたことを特徴とする請求項6または7記載の情報処理方法。
- ネットワークを介して情報処理装置とサーバとが接続された情報処理システムであって、
情報処理装置は、媒体に付されている2次元コードパターンを撮像する撮像手段により得られた画像を認識してコードデータを生成する認識手段と、ユーザから前記媒体のカテゴリの指定を受ける媒体カテゴリ指定手段と、前記コードデータを前記指定された媒体カテゴリの識別データとともに外部のサーバに送信する送信手段と、前記外部のサーバから、当該媒体カテゴリおよびコードデータに対応する割当内容を受信する受信手段と、当該割当内容に基づく処理を実行する実行手段とを備え、
サーバは、媒体カテゴリ毎に各コードデータを目的の割当内容に割り当てたテーブル手段と、前記情報処理装置から前記媒体カテゴリおよびコードデータを受信し、前記テーブル手段から、対応する割当内容を検索する検索手段と、この検索手段により得られた割当内容を前記情報処理装置へ送信する送信手段とを備えた
ことを特徴とする情報処理システム。
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