JP4186877B2 - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁弁を開弁/閉弁するための電磁弁駆動装置に関する。
従来、電磁弁駆動装置として特開2002−237410号公報に開示されている電磁弁駆動回路がある。
図3に示すように、電磁弁駆動回路1は、バッテリ2と、DC−DCコンバータ50と、スイッチング素子SW2、SW3とから構成されている。DC−DCコンバータ50はバッテリ2の出力電圧を昇圧して出力する回路である。スイッチング素子SW2は、バッテリ2から電磁弁101のソレノイド部101aに駆動電流を供給するためのスイッチである。スイッチング素子SW3は、DC−DCコンバータ50からソレノイド部101aに駆動電流を供給するためのスイッチである。
そして、電磁弁101への通電初期において、バッテリ2の出力電圧が所定の電圧値Vb以上のとき、スイッチング素子SW3を介して、DC−DCコンバータ50からソレノイド部101aに駆動電流I1が供給される。その後、スイッチング素子SW2を介して、バッテリ2からソレノイド部101aにI1より小さい駆動電流I2が供給される。これに対し、バッテリ2の出力電圧が所定の電圧値Vb以下のとき、スイッチング素子SW3を介して、DC−DCコンバータ50からソレノイド部101aに駆動電流I1が複数回供給される。
これにより、バッテリ2の出力電圧が低下していても、電磁弁101の通電初期に充分な駆動電流を供給でき、応答性を向上できる。
特開2002−237410号公報
電磁弁駆動回路1において、スイッチング素子SW3は、スイッチング素子SW11がオンし、スイッチング素子SW12がオンすることで、ゲートにDC−DCコンバータ50の出力する高電圧が印加されてオンする。スイッチング素子SW3がオンすると、スイッチング素子SW3を介して、DC−DCコンバータ50からソレノイド部101aに駆動電流が流れる。
また、スイッチング素子SW3は、スイッチング素子SW21がオンし、スイッチング素子SW22がオンすることで、ゲートに蓄積された電荷が放電されるとともにゲートが接地されてオフする。スイッチング素子SW3がオフすると、ソレノイド部101aに還流電流が発生する。還流電流は、ソレノイド部101aからスイッチング素子SW4、抵抗R10、接地点を経て、ダイオードD12、ソレノイド部101aに至る経路を流れ、徐々に減衰していく。
ところで、ダイオードD12はプリント基板に実装され、ダイオードD12のアノードは接地用配線パターンを介して接地されている。接地用配線パターンは、回路の小型化の要求に伴って細線化されており、配線抵抗を有している。そのため、還流電流が流れると、還流電流と接地用配線パターンの配線抵抗の大きさで決まる電圧降下が接地用配線パターンに発生する。接地用配線パターンに電圧降下が発生すると、スイッチング素子SW3のゲートがソースに対して高電圧となり、スイッチング素子SW3をオフしているにも関わらず、スイッチング素子SW3が再度オンしてしまうことがある。これにより、スイッチング素子SW3のスイッチング損失が増加し、スイッチング素子SW3が熱破壊する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、還流電流によって還流電流用配線導体に電圧降下が発生しても、電界効果トランジスタを確実にオフして、電界効果トランジスタのスイッチング損失による熱破壊を防止することができる電磁弁駆動装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、電界効果トランジスタをオフするとき、ゲートーソース間の電圧が、還流電流に伴う電圧降下で、電界効果トランジスタをオンさせるゲートーソース間の最小電圧以上にならない還流電流用配線導体の所定位置に、ゲートを接続することを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電磁弁駆動装置は、ドレインが電源にソースが電磁弁のコイルの一端にそれぞれ接続されオン/オフすることで前記電源から前記コイルに流れる電磁弁駆動電流を制御する電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジスタのゲートに接続され前記電界効果トランジスタをオン/オフさせるトランジスタ駆動回路と、カソードが前記電界効果トランジスタと前記コイルの接続点に接続され前記電界効果トランジスタがオフすることで前記コイルに発生する還流電流を流すための還流ダイオードと、一端が前記還流ダイオードのアノードに他端が前記コイルの他端にそれぞれ接続され前記還流ダイオードとともに前記還流電流の流れる回路を構成する還流電流用配線導体とを備えた電磁弁駆動装置において、さらに、前記トランジスタ駆動回路は、還流電流の流れている間、前記電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧が前記電界効果トランジスタをオンさせる最小ゲート−ソース間電圧より低い電圧になる還流電流用配線導体の所定位置に前記電界効果トランジスタのゲートを接続することで前記電界効果トランジスタをオフさせることを特徴とする。
請求項2に記載の電磁弁駆動装置は、請求項1に記載の電磁弁駆動装置において、さらに、前記所定位置は、前記還流ダイオードと前記還流電流用配線導体の接続点であることを特徴とする。
請求項3に記載の電磁弁駆動装置は、請求項1又は2に記載の電磁弁駆動装置において、さらに、前記トランジスタ駆動回路は、前記電界効果トランジスタのゲートを前記所定位置に接続するスイッチング素子を有することを特徴とする。
請求項4に記載の電磁弁駆動装置は、請求項1乃至3に記載の電磁弁駆動装置において、さらに、車両に搭載された燃料噴射装置の電磁弁を駆動することを特徴とする。
請求項1に記載の電磁弁駆動装置によれば、電界効果トランジスタをオフさせるとき、トランジスタ駆動回路で、電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧を、電界効果トランジスタがオンする最小ゲート−ソース間電圧より低い電圧にすることができる。そのため、電界効果トランジスタが確実にオフし、電界効果トランジスタのスイッチング損失による熱破壊を防止することができる。また、還流電流用配線導体を太くして配線抵抗を下げる必要がなくなり、電磁弁駆動装置を小型化することができる。
請求項2に記載の電磁弁駆動装置によれば、電界効果トランジスタをオフするとき、電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧を還流ダイオードの順方向電圧にすることができる。そのため、電界効果トランジスタをより確実にオフすることができる。
請求項3に記載の電磁弁駆動装置によれば、トランジスタ駆動回路を構成するスイッチング素子で、電界効果トランジスタのゲートを還流電流用配線導体の所定位置に接続することができる。そのため、電界効果トランジスタのゲートーソース間電圧を、確実に電界効果トランジスタがオンする最小ゲート−ソース間電圧より低い電圧にすることができる。
請求項4に記載の電磁弁駆動装置によれば、車両に搭載された燃料噴射装置の信頼性を向上させることができる。
本実施形態は、本発明に係る電磁弁駆動装置を、車両に搭載されたエンジンの各気筒に燃料を噴射するためのインジェクタを駆動するインジェクタ駆動装置に適用した例を示す。本実施形態におけるインジェクタ駆動装置の回路図を図1に、燃料噴射信号波形とインジェクタのソレノイドコイルに流れる電流波形を図2に示す。そして、図1及び図2を参照して、構成、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、具体的構成について説明する。図1に示すように、インジェクタ駆動装置1(電磁弁駆動装置)は、平滑回路110と、昇圧回路111と、バッテリ駆動用FET112と、バッテリ駆動用FET駆動回路113と、逆流防止用ダイオード114と、高電圧駆動用FET115(電界効果トランジスタ)と、高電圧駆動用FET駆動回路116(トランジスタ駆動回路)と、還流ダイオード117と、接地用配線パターン118(還流電流用配線導体)と、気筒選択用FET119と、電流検出抵抗120と、気筒選択用FET駆動回路121と、制御回路122とから構成されている。
インジェクタ駆動装置1には、バッテリ2と、ECU3と、インジェクタ4〜7とが接続されている。バッテリ2は、例えば、出力電圧が12Vの直流電源である。ECU3は、各気筒毎の燃料噴射信号を出力することで、インジェクタ駆動装置1を制御する電子制御装置である。インジェクタ4〜7は、それぞれソレノイドコイル4a〜7aを有する電磁弁からなる燃料噴射弁であり、4気筒エンジンの各気筒にそれぞれ配設されている。
平滑回路110は、昇圧回路111の動作に伴って変動するバッテリ2の出力電圧を平滑するための回路である。平滑回路110は、チョークコイル110aと、平滑用コンデンサ110bとから構成されている。チョークコイル110aの一端はバッテリ2の正極端子に接続され、バッテリ2の負極端子は車体に接地されている。チョークコイル110aの他端は平滑用コンデンサ110bの一端に接続され、平滑用コンデンサ110bの他端は車体に接地されている。さらに、チョークコイル110aの他端は昇圧回路111とバッテリ駆動用FET112にも接続されている。
昇圧回路111は、制御回路122の出力信号に基づいて作動し、バッテリ2の12Vの出力電圧を、例えば、85〜105Vの高電圧に昇圧して出力する回路である。昇圧回路111の電圧入力端子はチョークコイル110aと平滑用コンデンサ110bの接続点に、制御入力端子は制御回路122に、電圧出力端子は高電圧駆動用FET115にそれぞれ接続され、接地端子は車体に接地されている。
バッテリ駆動用FET112は、平滑回路110を介してバッテリ2からインジェクタ4〜7に電流を供給するためのスイッチング素子である。バッテリ駆動用FET112のドレインはチョークコイル110aと平滑コンデンサ110bの接続点に、ゲートはバッテリ駆動用FET駆動回路113に、ソースは逆流防止用ダイオード114を介してインジェクタ4〜7にそれぞれ接続されている。
バッテリ駆動用FET駆動回路113は、制御回路122の出力信号に基づいてバッテリ駆動用FET112をオン/オフするための駆動回路である。バッテリ駆動用FET駆動回路113の入力端子は制御回路122に、出力端子はバッテリ駆動用FET112のゲートにそれぞれ接続されている。
逆流防止用ダイオード114は、後述する高電圧駆動用FET115を介して供給されるインジェクタ駆動電流がバッテリ駆動用FET112からバッテリ2へ逆流するのを防止するための素子である。逆流防止用ダイオード114のアノードはバッテリ駆動用FET112のソースに、カソードはインジェクタ4〜7にそれぞれ接続されている。
高電圧駆動用FET115は、昇圧回路111からインジェクタ4〜7に電流を供給するためのスイッチング素子であり、ソースに対するゲート電圧が、例えば、3V以上のときオンする。高電圧駆動用FET115のドレインは昇圧回路111の電圧出力端子と高電圧駆動用FET駆動回路116に、ゲートは高電圧駆動用FET駆動回路116に、ソースはインジェクタ4〜7と高電圧駆動用FET駆動回路116にそれぞれ接続されている。
高電圧駆動用FET駆動回路116は、制御回路122の出力信号に基づいて高電圧駆動用FET115をオン/オフするための駆動回路である。高電圧駆動用FET駆動回路116は、抵抗116a、116d、116e、116g、116h、116j、116k、116l、116n〜116p、116r、116sと、コンデンサ116bと、ツェナーダイオード116cと、トランジスタ116f、116i、116m(スイッチング素子)、116qとから構成されている。
抵抗116aの一端は昇圧回路111と高電圧駆動用FET115の接続点に、他端はコンデンサ116bの一端とツェナーダイオード116cのカソードにそれぞれ接続されている。コンデンサ116bの他端とツェナーダイオード116cのアノードは高電圧駆動用FET115のソースに接続されている。ツェナーダイオード116cのツェナー電圧は、高電圧駆動用FET115をオンさせるのに充分な大きさの電圧値に設定されている。
抵抗116dの一端は制御回路122に、他端は抵抗116eの一端にそれぞれ接続され、抵抗116eの他端は車体に接地されている。トランジスタ116fのコレクタは抵抗116gの一端に、ベースは抵抗116dと抵抗116eの接続点にそれぞれ接続され、エミッタは車体に接地されている。抵抗116gの他端は抵抗116hの一端に接続され、抵抗116hの他端は抵抗116aとコンデンサ116bとツェナーダイオード116cの接続点に接続されている。トランジスタ116iのコレクタは高電圧駆動用FET115のゲートに、ベースは抵抗116gと抵抗116hの接続点に、エミッタは抵抗116jを介して抵抗116aとコンデンサ116bとツェナーダイオード116cの接続点にそれぞれ接続されている。抵抗116e、116hは、トランジスタ116f、116iがコレクタからベースへの漏れ電流でオンするのを防止するための抵抗である。
抵抗116kの一端は制御回路122に、他端は抵抗116lの一端にそれぞれ接続され、抵抗116lの他端は後述する還流ダイオード117と接地用配線パターン118の接続点に接続されている。トランジスタ116mのコレクタは抵抗116nの一端に、ベースは抵抗116kと抵抗116lの接続点にそれぞれ接続され、エミッタは抵抗116lの他端と同様に、還流ダイオード117と接地用配線パターン118の接続点に接続されている。抵抗116nの他端は抵抗116oの一端に接続され、抵抗116oの他端は高電圧駆動用FET115のゲートに接続されている。抵抗116pの一端は高電圧駆動用FET115のゲートに、他端は高電圧駆動用FET115のソースにそれぞれ接続されている。トランジスタ116qのコレクタは抵抗116rを介して高電圧駆動用FET115のソースに、ベースは抵抗116nと抵抗116oの接続点に、エミッタは高電圧駆動用FET115のゲートにそれぞれ接続されている。抵抗116sの一端は高電圧駆動用FET115のソースに接続され、他端は車体に接地されている。抵抗116l、116oは、トランジスタ116m、116qがコレクタからベースへの漏れ電流でオンするのを防止するための抵抗である。
還流ダイオード117は、バッテリ駆動用FET112又は高電圧駆動用FET115がオフしたときに、後述するインジェクタ4〜7のソレノイドコイル4a〜7aに発生する還流電流を流すための素子である。還流電流が流れると、還流ダイオード117のアノード−カソード間の電圧は、順方向電圧である、例えば、0.7Vになる。還流ダイオード117のアノードはトランジスタ116mのエミッタと抵抗116lの他端と接地用配線パターン118に、カソードは逆流防止用ダイオード114と高電圧駆動用FET115とインジェクタ4〜7の接続点にそれぞれ接続されている。
接地用配線パターン118は、プリント基板上に配設された導体の配線パターンであり、還流ダイオード117のアノードを接地して還流電流を流すための回路を構成する。接地用配線パターン118の一端はトランジスタ116mのエミッタと抵抗116lの他端と還流ダイオード117のアノードに接続され、他端は車体に接地されている。
気筒選択用FET119は、バッテリ駆動用FET112又は高電圧駆動用FET115を介して供給される電流をインジェクタ4に流すためのスイッチング素子である。気筒選択用FET119のドレインはインジェクタ4のソレノイドコイル4aの他端に、ゲートは気筒選択用FET駆動回路121にそれぞれ接続され、ソースは電流検出抵抗120を介して車体に接地されている。
電流検出抵抗120は、インジェクタ4のソレノイドコイル4aに流れる電流を検出するための素子である。電流検出抵抗120の一端は気筒選択用FET119のソースに接続され、他端は車体に接地されている。
気筒選択用FET駆動回路121は、制御回路122の出力信号に基づいて気筒選択用FET119をオン/オフするための駆動回路である。気筒選択用FET駆動回路121の入力端子は制御回路122に、出力端子は気筒選択用FET119のゲートにそれぞれ接続されている。
ここで、インジェクタ5〜7に対する気筒選択用FET、電流検出抵抗、気筒選択用FET駆動回路は、インジェクタ4に対する気筒選択用FET119、電流検出抵抗120、気筒選択用FET駆動回路121と構成が同じであるため、説明は省略する。
制御回路122は、昇圧回路111の出力電圧を制御するとともに、ECU3からの各気筒毎の燃料噴射信号に基づいてバッテリ駆動用FET112又は高電圧駆動用FET115及び気筒選択用FET119をオン/オフさせることで、インジェクタ4〜7による燃料の噴射を制御する回路である。制御回路122の入力端子はECU3に、出力端子は昇圧回路11、バッテリ駆動用FET駆動回路113、高電圧駆動用FET駆動回路116及び気筒選択用FET駆動回路121にそれぞれ接続されている。
次に、図1を中心に、必要に応じて図2を参照して具体的動作について説明する。図1に示すように、イグニッションスイッチ(図略)がオンすると、昇圧回路111は、制御回路122の出力信号に基づいて作動し、バッテリ2の12Vの出力電圧を85〜105Vの高電圧に昇圧して出力する。高電圧駆動用FET駆動回路116のコンデンサ116bは抵抗116aを介して昇圧回路111の出力電圧で充電される。コンデンサ116bにはツェナーダイオード116cが並列接続されているため、コンデンサ116bの充電電圧はツェナーダイオード116cのツェナー電圧になる。
また、イグニッションスイッチがオンすると、ECU3はインジェクタ4〜7の燃料噴射信号を順次出力する。ECU3がインジェクタ4の燃料噴射信号を出力すると、制御回路122は気筒選択用FET駆動回路121を介して気筒選択用FET119をオンさせる。
さらに、制御回路122は、抵抗116dを介してトランジスタ116fにベース電流を供給し、トランジスタ116fをオンさせる。トランジスタ116fがオンすると、トランジスタ116iのベースが抵抗116gを介して車体に接地される。トランジスタ116iのベースが抵抗116gを介して車体に接地されることで、トランジスタ116iにベース電流が流れ、トランジスタ116iがオンする。トランジスタ116iがオンすると、コンデンサ116bの充電電圧が抵抗116jを介して高電圧駆動用FET115のゲートーソース間に印加され、高電圧駆動用FET115がオンする。
高電圧駆動用FET115がオンすることで、昇圧回路111から高電圧駆動用FET115を介してソレノイドコイル4aに駆動電流が流れ、インジェクタ4がオンして気筒内への燃料の噴射を開始する。(図2のt0)
駆動電流は電流検出抵抗120で電圧に変換され制御回路122に入力される。駆動電流がピーク電流閾値I1に達すると、制御回路122はトランジスタ116fのベース電流を遮断しトランジスタ116fをオフさせる。トランジスタ116fがオフすると、トランジスタ116iのベース電流が遮断されトランジスタ116iがオフする。トランジスタ116iがオフすることで、高電圧駆動用FET115のゲート−ソース間の電圧が遮断される。
さらに、制御回路122は、抵抗116kを介してトランジスタ116mにベース電流を供給し、トランジスタ116mをオンさせる。トランジスタ116mがオンすることで、高電圧駆動用FET115のゲートが直列接続された抵抗116o及び抵抗116nを介して還流ダイオード117と接地用配線パターン118の接続点に接続される。トランジスタ116mがオンすると、トランジスタ116qのベースが抵抗116nを介して車体に接地される。トランジスタ116qのベースが抵抗116nを介して車体に接地されることで、トランジスタ116qにベース電流が流れ、トランジスタ116qがオンする。トランジスタ116qがオンすると、高電圧駆動用FET115のゲートに蓄積された電荷が並列接続された抵抗116p及び抵抗116rを介して放電される。これにより、高電圧駆動用FET115がオフし、昇圧回路111からソレノイドコイル4aへの駆動電流の供給が遮断される。(図2のt1)
ソレノイドコイル4aには還流電流が発生する。還流電流は、ソレノイドコイル4aから気筒選択用FET119、電流検出抵抗120、車体を経て、接地用配線パターン118、還流ダイオード117、ソレノイドコイル4aに至る経路を流れ、徐々に減衰していく。接地用配線パターン118は、インジェクタ駆動装置1の小型化の要求に伴って細線化されており、配線抵抗を有している。そのため、還流電流が流れると、還流電流と接地用配線パターン118の配線抵抗の大きさで決まる電圧降下が接地用配線パターン118に発生する。
高電圧駆動用FET115のソースは還流ダイオード117のカソードに、ゲートはトランジスタ116mにより抵抗116o及び抵抗116nを介して還流ダイオードのアノードにそれぞれ接続されているため、高電圧駆動用FET115のゲート−ソース間の電圧は還流ダイオード117の順方向電圧である0.7Vとなる。高電圧駆動用FET115は、ソースに対するゲート電圧が3V以上にならないとオンしない。そのため、高電圧駆動用FET115は、接地用配線パターン118の電圧降下の影響を受けることなく、確実にオフされる。
その後、還流電流が徐々に低下し保持電流下限閾値I2になると、制御回路122はバッテリ駆動用FET駆動回路113を介してバッテリ駆動用FET112をオンさせる。バッテリ駆動用FET112がオンすると、バッテリ2からバッテリ駆動用FET112を介してソレノイドコイル4aに駆動電流が流れ、インジェクタ4がオン状態を保持し燃料の噴射を継続する。(図2のt2)
駆動電流が増加し保持電流上限閾値I3になると、制御回路122はバッテリ駆動用FET駆動回路113を介してバッテリ駆動用FET112をオフさせる。バッテリ駆動用FET112がオフすることで、ソレノイドコイル4aに還流電流が流れる。(図2のt3)
以降、制御回路122は、駆動電流の大きさに応じてバッテリ駆動用FET112をオン/オフさせ、駆動電流を保持電流下限閾値I2から上限閾値I3の範囲内に制御する。
ECU3からのインジェクタ4aの燃料噴射信号がオフすると、制御回路122は、バッテリ駆動用FET駆動回路113を介してバッテリ駆動用FET112をオフさせるとともに、気筒選択用FET駆動回路121を介して気筒選択用FET119をオフさせる。バッテリ駆動用FET112と気筒選択用FET119がオフすることで、ソレノイドコイル4aの駆動電流が遮断され、インジェクタ4はオフし燃料の噴射を停止する。(図2のt4)
以降ECU3から順次出力されるインジェクタ5〜7の燃料噴射信号に基づいて、制御回路122がソレノイドコイル5a〜7aの駆動電流を同様に制御することで、インジェクタ5〜7は継続して燃料を噴射する。
最後に具体的効果について説明する。本実施形態によれば、インジェクタ駆動装置1は、高電圧駆動用FET115をオフさせるとき、トランジスタ駆動回路116で、高電圧駆動用FET115のゲート−ソース間電圧を、高電圧駆動用FET115がオンするゲート−ソース間電圧3Vより低い0.7Vにすることができる。そのため、高電圧駆動用FET115が確実にオフし、高電圧駆動用FET115のスイッチング損失による熱破壊を防止することができる。また、接地用配線パターン118を太くして配線抵抗を下げる必要がなくなり、インジェクタ駆動装置1を小型化することができる。
また、インジェクタ駆動装置1は、トランジスタ駆動回路116を構成するトランジスタ116mで、高電圧駆動用FET115のゲートを還流ダイオード117と接地用配線パターン118の接続点に接続することができる。そのため、高電圧駆動用FET115のゲート−ソース間電圧を、より確実に高電圧駆動用FET115がオンするゲート−ソース間電圧3Vより低い0.7Vにすることができる。
さらに、インジェクタ駆動装置1は、車両に搭載された、インジェクタ4〜7及びインジェクタ駆動装置1から構成される燃料噴射装置の信頼性を向上させることができる。
本実施形態におけるインジェクタ駆動装置の回路図を示す。 本実施形態における燃料噴射信号波形とインジェクタのソレノイドコイルに流れる電流波形を示す。 従来の電磁弁駆動回路の回路図を示す。
符号の説明
1・・・インジェクタ駆動装置(電磁弁駆動装置)、110・・・平滑回路、110a・・・チョークコイル、110b・・・平滑用コンデンサ、111・・・昇圧回路、112・・・バッテリ駆動用FET、113・・・バッテリ駆動用FET駆動回路、114・・・逆流防止用ダイオード、115・・・高電圧駆動用FET(電界効果トランジスタ)、116・・・高電圧駆動用FET駆動回路(トランジスタ駆動回路)、116a、116d、116e、116g、116h、116j、116k、116l、116n〜116p、116r・・・抵抗、116b・・・コンデンサ、116c・・・ツェナーダイオード、116f、116i、116q・・・トランジスタ、116m・・・トランジスタ(スイッチング素子)、117・・・還流ダイオード、118・・・接地用配線パターン(還流電流用配線導体)、119・・・気筒選択用FET、120・・・電流検出抵抗、
121・・・気筒選択用FET駆動回路、122・・・制御回路、2・・・バッテリ、3・・・ECU、4〜7・・・インジェクタ、4a〜7a・・・ソレノイドコイル

Claims (4)

  1. ドレインが電源にソースが電磁弁のコイルの一端にそれぞれ接続されオン/オフすることで前記電源から前記コイルに流れる電磁弁駆動電流を制御する電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジスタのゲートに接続され前記電界効果トランジスタをオン/オフさせるトランジスタ駆動回路と、カソードが前記電界効果トランジスタと前記コイルの接続点に接続され前記電界効果トランジスタがオフすることで前記コイルに発生する還流電流を流すための還流ダイオードと、一端が前記還流ダイオードのアノードに他端が前記コイルの他端にそれぞれ接続され前記還流ダイオードとともに前記還流電流の流れる回路を構成する還流電流用配線導体とを備えた電磁弁駆動装置において、
    さらに、前記トランジスタ駆動回路は、還流電流の流れている間、前記電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧が前記電界効果トランジスタをオンさせる最小ゲート−ソース間電圧より低い電圧になる還流電流用配線導体の所定位置に前記電界効果トランジスタのゲートを接続することで前記電界効果トランジスタをオフさせることを特徴とする電磁弁駆動装置。
  2. 前記所定位置は、前記還流ダイオードと前記還流電流用配線導体の接続点であることを特徴とする請求項1記載の電磁弁駆動装置。
  3. 前記トランジスタ駆動回路は、前記電界効果トランジスタのゲートを前記所定位置に接続するスイッチング素子を有することを特徴とする請求項1又は2記載の電磁弁駆動装置。
  4. 車両に搭載された燃料噴射装置の電磁弁を駆動することを特徴とする請求項1乃至3記載の電磁弁駆動装置。
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