JP4185518B2 - 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 - Google Patents
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但し、a∝(t×Br/Hc)1/2 であり、dは磁気スペーシングである。
τ-1=f0exp(−ΔE/kT) …… (2)
但し、ΔE=KuV(1−H/H0)1/n ;n=2/3であり、
Ku=Hk・Ms/2、H=He+Hdである。
ここで,f0はスピン歳差運動の周波数で109(S−1)であり、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Kuは磁気異方性エネルギー定数、Vは実効的な粒子の体積、H0は熱揺らぎが無い場合のイントリンジック(固有)な保磁力、Msは飽和磁化、Heは外部磁界、Hdはビットトランジッションでの反磁界、Hkは異方性磁界である。
但し、C−1=ΔE/kTである。
よって、低tBr化して熱揺らぎの影響を受け易い磁気記録媒体では、通常では保磁力Hcの値が低下する。そして、耐熱揺らぎ性の低下と共にS/Nmも低下してしまう。
また、上記Co(α)−Cr(β)−Pt(γ)−B(δ)−Cu(ε)の組成で示される合金磁気記録層は、コバルト系の合金である。クロムの含有率β(at%)、白金の含有率γ(at%)、硼素の含有率δ(at%)及び銅の含有率ε(at%)の総和が例えば55at%であれば、100−55=45がαであり、コバルトの含有率は45at%となる。
また、前記中間層の飽和磁束密度(Bs)は0.4〜0.6Tとするのが好ましい。磁気記録層の低tBrと高Hcを維持しつつ磁気記録層の面内配項性の向上を図ることができるからである。
前記下地層は、モリブデン、タンタル、チタン、タングステン及びバナジウムからなる群から選択された少なくとも1つの元素を含むクロム系合金層を少なくとも1層含み、前記中間層の膜厚が1nm〜5nmで、前記中間層はhcp構造を有するコバルト系合金からなり、前記中間層の飽和磁束密度(Bs)は0.4〜0.6Tに設定され、前記少なくとも2層の磁気記録層のうち少なくとも一層は、CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層であり、前記CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層の組成をCo(α)−Cr(β)−Pt(γ)−B(δ)−Cu(ε)と表したときに、α、β、γ、δ及びεのそれぞれは含有at%を示し、20≦β≦26、6≦γ≦20、1≦δ≦7、2≦ε≦7、および残部はαに設定されるものであって、前記少なくとも2層の磁気記録層のうち少なくとも他の一層は、CoCrPtBからなる合金磁気記録層であり、前記CoCrPtBからなる合金磁気記録層の組成は、前記CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層の組成とは、異なるものである構成とすることができる。
ここで、20≦β≦26、6≦γ≦20、1≦δ≦7、2≦ε≦7であり、残部はα(>0)となるような組成を有している。ここで、α、β、γ、δ及びεのそれぞれは含有at%(原子%)を示している。
(付記1) 非磁性支持体と、該非磁性支持体の上方に形成される下地層と、該下地層の上方に形成された磁気記録層を少なくとも1層含む磁気記録媒体であって、
前記磁気記録層には、Co(α)−Cr(β)−Pt(γ)−B(δ)−Cu(ε)の組成で示されるコバルト、クロム、白金、硼素及び銅を含む合金で形成された合金磁気記録層を少なくとも1層含み、
前記合金磁気記録層の層厚tと残留磁束密度Brとの積t・Brが2.0〜7.0nTmである、ことを特徴とする磁気記録媒体。
(付記2) 非磁性支持体と、該非磁性支持体の上方に形成される下地層と、該下地層の上方に形成された磁気記録層を少なくとも1層含む磁気記録媒体であって、
前記磁気記録層は2層以上で形成され、該磁気記録層の少なくとも1層はCuを含んだ合金磁気記録層であることを特徴とする磁気記録媒体。
(付記3) 付記1又は2記載の磁気記録媒体において、
前記下地層には、モリブデン、タンタル、チタン、タングステン及びバナジウムから成る群から選択された少なくとも1つの元素を含むクロム系合金層を少なくとも1層含むことを特徴とする磁気記録媒体。
(付記4) 付記3記載の磁気記録媒体において、
前記下地層は前記クロム系合金層の下側に、さらにクロム層を含むことを特徴とする磁気記録媒体。
(付記5) 付記3又は4記載の磁気記録媒体において、
前記下地層は複数の前記クロム系合金層で形成され、前記非磁性支持体側に近い下側層となる程、当該各クロム系合金層に含むクロム以外の元素の比率が低いことを特徴とする磁気記録媒体。
(付記6) 付記1から5いずれかに記載の磁気記録媒体において、
前記下地層と前記磁気記録層との間にコバルト系合金からなる中間層を少なくとも1層配設したことを特徴とする磁気記録媒体。
(付記7) 付記6記載の磁気記録媒体において、
前記中間層の飽和磁束密度(Bs)は0.4〜0.6Tであることを特徴とする磁気記録媒体。
(付記8) 付記1から7いずれかに記載の磁気記録媒体を製造する方法であって、
成膜開始時温度を160〜300℃の範囲として前記下地層を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
(付記9) 付記1から7いずれかに記載の磁気記録媒体と、磁気抵抗効果型ヘッドとを含むことを特徴とする磁気記憶装置。
11 非磁性支持体
12 下地層(クロム)
13 下地層(クロム系合金)
14 中間層
15 磁気記録層(合金磁気磁性層)
17 C系保護膜
Claims (5)
- 非磁性支持体と、該非磁性支持体の上方に形成される下地層と、該下地層の上方に形成された中間層と、該中間層の上方に形成された少なくとも2層の磁気記録層とを備える磁気記録媒体であって、
前記下地層は、モリブデン、タンタル、チタン、タングステン及びバナジウムからなる群から選択された少なくとも1つの元素を含むクロム系合金層を少なくとも1層含み、
前記中間層の膜厚が1nm〜5nmで、前記中間層はhcp構造を有するコバルト系合金からなり、前記中間層の飽和磁束密度(Bs)は0.4〜0.6Tに設定され、
前記少なくとも2層の磁気記録層は、いずれもCoCrPtBCuからなる合金磁気記録層であり、前記CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層の組成をCo(α)−Cr(β)−Pt(γ)−B(δ)−Cu(ε)と表したときに、α、β、γ、δ及びεのそれぞれは含有at%を示し、20≦β≦26、6≦γ≦20、1≦δ≦7、2≦ε≦7、および残部はαの範囲に設定されることを特徴とする磁気記録媒体。 - 非磁性支持体と、該非磁性支持体の上方に形成される下地層と、該下地層の上方に形成された中間層と、該中間層の上方に形成された少なくとも2層の磁気記録層とを備える磁気記録媒体であって、
前記下地層は、モリブデン、タンタル、チタン、タングステン及びバナジウムからなる群から選択された少なくとも1つの元素を含むクロム系合金層を少なくとも1層含み、
前記中間層の膜厚が1nm〜5nmで、前記中間層はhcp構造を有するコバルト系合金からなり、前記中間層の飽和磁束密度(Bs)は0.4〜0.6Tに設定され、
前記少なくとも2層の磁気記録層のうち少なくとも一層は、CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層であり、前記CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層の組成をCo(α)−Cr(β)−Pt(γ)−B(δ)−Cu(ε)と表したときに、α、β、γ、δ及びεのそれぞれは含有at%を示し、20≦β≦26、6≦γ≦20、1≦δ≦7、2≦ε≦7、および残部はαに設定されるものであって、
前記少なくとも2層の磁気記録層のうち少なくとも他の一層は、CoCrPtBからなる合金磁気記録層であり、前記CoCrPtBからなる合金磁気記録層の組成は、前記CoCrPtBCuからなる合金磁気記録層の組成とは、異なるものであることを特徴とする磁気記録媒体。 - 前記少なくとも2層の合金磁気記録層の層厚tと残留磁束密度Brとの積t・Brが2.0〜7.0nTmであることを特徴とする請求項1または2記載の磁気記録媒体。
- 前記下地層は複数の前記クロム系合金層で形成され、前記非磁性支持体側に近い下側層となる程、当該各クロム系合金層に含むクロム以外の元素の比率が低いことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項記載の磁気記録媒体。
- 請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体と、磁気抵抗効果型ヘッドとを備える磁気記憶装置。
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