JP4183823B2 - データ照合装置、データ照合システムおよびデータ照合プログラム記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれが暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信し、その暗号化データ対を構成する2つのデータを互いに照合するデータ照合装置、そのようなデータ照合装置を含むデータ照合システム、およびコンピュータシステムをそのようなデータ照合装置として動作させる暗号化データ照合プログラムが記憶されてなる暗号化データ照合プログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通貨としての価値を有するいわゆる「電子マネー」と称される電子的なデータを流通させるシステムを実用化するための技術が盛んに研究されており、そのような技術の1つとして、上述したようなデータ照合装置を用いて売買行為の正当性を確認する確認技術が知られている。この確認技術では、電子マネーが納められて財布代わりに用いられる個人用ICカードから暗号化されて出力される買上金額と、電子マネーが納められて金庫代わりに用いられる店舗用ICカードから暗号化されて出力される売上金額との双方がデータ照合装置に入力され、データ照合装置によって買上金額と売上金額が照合されることにより売買行為の正当性が確認される。このような確認技術が用いられることによって、売買行為を偽装するいわゆる「なりすまし」が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のデータ照合装置は、1つの暗号化アルゴリズムおよび1つの暗号鍵によってデータが暗号化されていることを前提としているが、将来、電子マネーが実用化される場合には、電子マネーが複数の発行体によって発行され、各発行体によって発行された各電子マネーを格納するために各発行体によって提供された各ICカードは、互いに異なる各暗号化アルゴリズムや互いに異なる各暗号鍵を用いてデータを暗号化することが予測される。しかも、電子マネーは、金銭同様に相互利用が可能であることが求められるにもかかわらず、電子マネーの安全を確保するために、各発行体によって用いられる各暗号鍵は、他の発行体には非公開であることも予測される。
【0004】
このため、従来のデータ照合装置では、近い将来に実現が予測されている、暗号アルゴリズムや暗号鍵の複数化に対処することができないという問題がある。
【0005】
上述した問題は、買上金額と売上金額とを表すデータを照合するデータ照合装置に限られた問題ではなく、一般に、2つの暗号化されたデータを照合するデータ照合装置において生じる問題である。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、暗号アルゴリズムや暗号鍵の複数化に対処することができるデータ照合装置、そのようなデータ照合装置を含むデータ照合システム、およびコンピュータシステムをそのようなデータ照合装置として動作させるデータ照合プログラムが記憶されてなるデータ照合プログラム記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のデータ照合装置は、暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信してこれら2つのデータを相互に照合するデータ照合装置において、
このデータ照合装置が、所定の暗号化規則により暗号化されたデータを復号化する復号化装置の機能を含み、このデータ照合装置を含む複数の復号化装置が、ネットワークを介して相互に接続され互いに異なる複数の暗号化規則それぞれにより暗号化された各データの復号化を暗号化規則毎に分担するものであって、
このデータ照合装置が、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが自分が復号化を分担する暗号化規則により暗号化されたデータであった場合にそれら一方もしくは双方のデータを復号化する復号化手段と、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが前記復号化手段による復号化が不能なデータであった場合にそれら一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するとともに、該ネットワークを経由して、復号化を依頼したデータに対応する復号化されたデータが送信されてきた場合に、その復号化されたデータを受け取る通信手段と、
受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合するデータ照合手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
ここで「暗号化規則」が異なる場合には、暗号化アルゴリズムが異なる場合と暗号鍵が異なる場合との双方が含まれる。
【0009】
本発明のデータ照合装置によれば、通信手段によって、データ照合装置の復号化手段による復号化が不能なデータの復号化が他の復号化装置に依頼されるとともに、その後、復号化を依頼したデータに対応する、復号化されたデータが受け取られるので、上記複数の復号化装置によって分担されている複数の暗号化規則のうちのいずれの暗号化規則で暗号化されたデータであっても照合することができることとなり、暗号アルゴリズムや暗号鍵の複数化に対処することができる。
【0010】
本発明のデータ照合装置は、上記暗号化データ対が、その暗号化データ対を構成する各データを復号化する各復号化装置を示す情報が添付されたものであって、
上記通信手段が、受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出すに当たり、そのデータを、その受信した暗号化データ対に添付された情報が示す、該データを復号化する復号化装置に向けて送り出すものであることが望ましい。
【0011】
このように、データが、暗号化データ対に添付された情報が示す復号化装置に向けて送り出される場合には、その送り出されたデータに対応する復号化されたデータが短時間で返送されてくることとなる。
【0012】
また、本発明のデータ照合装置は、上記暗号化データ対を構成する2つのデータが、ある売買行為における、それぞれ売上金額および買上金額を表すものであって、
上記データ照合手段が、受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合した結果、売上金額と買上金額とが互いに同一の金額であった場合に、売買行為が正常である旨を示す情報を出力するものであることが望ましい。
【0013】
この望ましい構成のデータ照合装置を用いることによって、売買行為の偽装を防止することができる。
【0014】
上記目的を達成する本発明のデータ照合システムは、ネットワークを介して相互に接続され、互いに異なる複数の暗号化規則それぞれにより暗号化された各データの復号化を暗号化規則毎に分担する複数の復号化装置からなるデータ照合システムであって、
これら複数の復号化装置のうちの少なくとも1台が、暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信してこれら2つのデータを相互に照合するデータ照合装置であり、
このデータ照合装置が、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが自分が復号化を分担する暗号化規則により暗号化されたデータであった場合にそれら一方もしくは双方のデータを復号化する復号化手段と、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが復号化手段による復号化が不能なデータであった場合にそれら一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するとともに、そのネットワークを経由して、復号化を依頼したデータに対応する復号化されたデータが送信されてきた場合に、その復号化されたデータを受け取る通信手段と、
受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合するデータ照合手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明のデータ照合システムにおいて、上記復号化装置は、ネットワークを経由して受け取ったデータが、自分が復号化を分担する暗号規則により暗号化されたデータであった場合にはそのデータを復号化して返送し、その受け取ったデータが、自分では復号化が不能なデータであった場合にはそのデータを他の復号化装置に向けて送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するものであることが望ましい。
【0016】
このような望ましいデータ照合システムによれば、暗号化されたデータがネットワーク上に送り出されると、そのデータを復号化する復号化装置にたどり着くまで次々と復号化装置を渡り歩くこととなる。このため、この望ましいデータ照合システムに含まれているデータ照合装置は、データ照合システムに含まれている復号化装置の数や種類などを知らなくても、暗号化されたデータをネットワークに送り出すことによって、送り出したデータに対応する復号化されたデータを受け取ることができる。また、この望ましいデータ照合システムでは、復号化装置数の増加や、復号化装置のアドレスの変更などを自由に行うことができる。
【0017】
上記目的を達成する本発明のデータ照合プログラム記憶媒体は、コンピュータシステムに組み込まれ、そのコンピュータシステムを、所定の暗号化規則により暗号化されたデータを復号化する復号化装置の機能を含み、暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信してこれら2つのデータを相互に照合するデータ照合装置として動作させるデータ照合プログラムが記憶されてなるデータ照合プログラム記憶媒体であって、
このデータ照合プログラムが組み込まれたコンピュータシステムを含む複数の復号化装置が、ネットワークを介して相互に接続されこれら複数の復号化装置の間で、互いに異なる複数の暗号化規則それぞれにより暗号化された各データの復号化を暗号規則毎に分担するものであって、
このデータ照合プログラムが、
このデータ照合プログラムが組み込まれたコンピュータシステムが受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが、そのコンピュータシステムが復号化を分担する暗号化規則により暗号化されたデータであった場合にそれら一方もしくは双方のデータを復号化する復号化手段と、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが復号化手段による復号化が不能なデータであった場合にそれら一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するとともに、そのネットワークを経由して、復号化を依頼したデータに対応する、復号化されたデータが送信されてきた場合にその復号化されたデータを受け取る通信手段と、
受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合するデータ照合手段とを備えたものであることを特徴とする。
【0018】
なお、上記本発明のデータ照合装置およびデータ照合システムと、上記中継プログラムとでは、それらを構成する構成要素名として、データ照合手段等といった互いに同一の名称を付しているが、データ照合装置およびデータ照合システムの場合は、そのような作用をなすソフトウェアとハードウェアとの結合を指し、データ照合プログラムの場合は、そのような作用をなすソフトウェアの部分のみを指している。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明のデータ照合装置の一実施形態を示す図である。
【0021】
このデータ照合装置10は、コンピュータシステムで構成されており、CPU、RAMメモリ、ハードディスク、通信ボード等を内蔵した本体11、本体11からの指示により蛍光面12aに画面表示を行うCRTディスプレイ12、このコンピュータシステム内にオペレータの指示や文字情報を入力するためのキーボード13、蛍光面12a上の任意の位置を指定することによりその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を入力するマウス14を備えている。
【0022】
また、このデータ照合装置10は、本体11の通信ボードを介して通信ネットワーク20に接続される。
【0023】
さらに、本体11には、光磁気ディスク(MO)15が装填、取り出し自在に装填され、MO15に記憶されたプログラムやデータを本体11にアップロードしたり、本体11内部のプログラムやデータを、その装填されたMO15にダウンロードするための、MOドライブ装置も内蔵されている。
【0024】
ここでは、MO15に、本発明にいうデータ照合プログラムが記憶されており、このMO15が本体11内に装填され、MOドライブ装置によりそのMO15に記憶されたデータ照合プログラムがこのコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされる。このコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされたデータ照合プログラムが起動されると、このコンピュータシステムは、本発明のデータ照合装置の一実施形態として動作する。
【0025】
従って、データ照合プログラムが記憶されたMO15は、本発明のデータ照合プログラム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0026】
また、このMO15に記憶されたデータ照合プログラムは、上記のようにしてそのコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされるが、そのデータ照合プログラムがインストールされた状態のハードディスクも、本発明のデータ照合プログラム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0027】
図2は、図1に示すデータ照合装置を含む、本発明のデータ照合システムの一例である電子マネー運用システムを示す図である。
【0028】
この図2には、3台のデータ照合装置10が示されており、各データ照合装置10は、それぞれが電子マネーを発行する、例えば銀行やクレジット会社等といった各発行体によって管理されている。また、データ照合装置10は、図1に示す通信ネットワーク20等によって構成されたインターネット200を介して互いに接続されている。さらに、各データ照合装置10には、そのデータ照合装置10を管理する発行体と契約している複数の店舗それぞれに設置された複数のリーダライタ300が、電話回線等を介して接続されている。但し、この図2では、1台のリーダライタ300が代表として示されている。
【0029】
各データ照合装置10を管理する各発行体によって発行される電子マネーが格納されるために各発行体が提供するICカードは、本実施形態では、全発行体に共通のアルゴリズムと、各発行体に固有の暗号鍵とを用いてデータを暗号化する。また、各発行体の暗号鍵は他の発行体に対して非公開である。
【0030】
リーダライタ300には、個人の財布代わりに用いられる個人用ICカード400と、店舗の金庫代わりに用いられる店舗用ICカード500が挿入され、売買行為が行われると、リーダライタ300によって、個人用ICカード400から店舗用ICカード500への電子マネーの移動が仲介される。ここで、個人用ICカード400は、上述した3つの発行体のうちのいずれかの発行体によって提供されたICカードであり、店舗用ICカード500は、その店舗が契約を結んでいる発行体が提供したICカードである。個人用ICカード400から店舗用ICカード500への電子マネーの移動に先だって、個人用ICカード400からは、暗号化された買上金額が出力され、店舗用ICカード500からは、暗号化された売上金額が出力され、それらの買上金額と売上金額がリーダライタ300を介してデータ照合装置10に送られて、これら買上金額と売上金額が後述するように照合される。そして、その照合の結果、買上金額と売上金額が一致し、データ照合装置10によって、売買行為が正常である旨がリーダライタ300に通知された場合にのみ買上金額および売上金額に相当する電子マネーの移動が行われる。これにより売買行為の偽装が防止される。
【0031】
上述したように、各データ照合装置10はコンピュータシステムで構成されており、このコンピュータシステム内には、復号化部110と、通信部120と、データ照合部130と、記憶部140が実現されている。但し、図2では、復号化部110等が実現されている様子を1つのデータ照合装置10にのみ代表的に図示し、他のデータ照合装置10については図示を省略した。
【0032】
復号化部110は、リーダライタ300から取得したデータを、データ照合装置10を管理している発行体が有する暗号鍵を用いて復号化する。通信部120は、他のデータ照合装置10の通信部120と、インターネット200を介してデータのやり取りを行う。データ照合部130は、双方とも復号化された買上金額と売上金額を比較してそれらが互いに一致するか否かを判定し、記憶部140は売買の履歴を記憶する。
【0033】
また、各データ照合装置10は、本発明にいう他の復号化装置として動作し、暗号化されたデータがインターネット200を介して送られてくると、復号化部110において復号化し、復号化したデータを通信部120によって送り返す。
【0034】
以下、データ照合装置10の動作を、図3〜図6を参照しながら説明するが、説明の簡便のため、本発明にいう他の復号化装置としての動作についてはこれ以上の説明を省略する。
【0035】
図3は、図2に示すリーダライタ300からデータ照合装置10に送られるデータの概念図である。
【0036】
リーダライタからデータ照合装置に送られるデータd100には、図2に示す店舗用ICカード500から出力された暗号化された売上金額d101と、個人用ICカード400から出力された暗号化された買上金額d102が含まれており、まず売上金額d101がリーダライタ300からデータ照合装置10に送られ、続けて買上金額d102が送られる。
【0037】
図4は、図2に示す復号化部の動作を示すフローチャートである。
【0038】
先ず、ステップS101において、暗号化されたデータが取得され、ステップS102に進み、取得されたデータの復号化が試行される。その後、ステップS103に進み、データの復号化に成功したか否かが判定され、復号化に成功したと判定されるとステップS104に進み、復号化されたデータがデータ照合部に送られて終了する。
【0039】
ステップS103において、データの復号化に失敗したと判定された場合には、ステップS105に進み、データが通信部に送られて終了する。
【0040】
図5は、図2に示す通信部の動作を示すフローチャートである。
【0041】
先ず、ステップS201において、暗号化されたデータが復号化部から取得され、ステップS202に進み、取得されたデータが他のデータ照合装置に向けてインターネットを介して送られる。インターネットを介してデータを受け取った他のデータ照合装置は、復号化部においてデータの復号化を試み、復号化に成功した場合には、復号化したデータを送信元に返送し、復号化に失敗した場合には、さらに別のデータ照合装置に向けてデータを送る。
【0042】
ステップS202においてデータが送信された後、通信部の動作はステップS203に進み、他のデータ照合装置によって復号化されたデータがインターネットから取得され、ステップS204に進み、復号化されたデータがデータ照合部に送られて終了する。
【0043】
図6は、図2に示すデータ照合部の動作を示すフローチャートである。
【0044】
先ず、ステップS301において、復号化された2つのデータが取得され、ステップS302に進み、取得された2つのデータが互いに同一のデータであるか否かが判定される。同一のデータであると判定されると、売買行為が正常であることとなるので、ステップS303に進み、記憶部に売買の履歴が記録され、ステップS304に進み、売買行為が正常である旨がリーダライタに通知されて終了する。
【0045】
ステップS302において、取得された2つのデータが互いに異なるデータであると判定された場合には、売買行為が偽装された可能性があるため、ステップS305に進み、売買行為が異常である旨が発行体に通知され、異常時の処理が行われる。異常時の処理については、本発明の主題とは直接関係しないので、これ以上の説明は省略する。
【0046】
以下、本発明のデータ照合装置の他の実施形態を含む、本発明のデータ照合システムの他の実施形態について説明する。
【0047】
この実施形態では、ICカードから暗号化されたデータが出力される際に、そのICカードを提供した発行体を示す番号もICカードから出力され、その番号が、暗号化されたデータとともにデータ照合装置に入力され、暗号化されたデータが通信部によって送られる際にそのデータがその番号が示す発行体へと向けて送られる点を除いて、上述した実施形態とほぼ同様である。
【0048】
図7は、本発明のデータ照合装置の他の実施形態において、リーダライタからデータ照合装置に送られるデータの概念図である。
【0049】
リーダライタからデータ照合装置に送られるデータd110には、図3に示すデータd100同様に、暗号化された売上金額d101と、暗号化された買上金額d102が含まれており、さらに、売上金額d101を出力したICカードを提供した発行体を示す番号d103と、買上金額d102を出力したICカードを提供した発行体を示す番号d104が含まれている。この図7には、番号d103,d104の一例として値「10」,「20」が示されている。このデータd110がリーダライタからデータ照合装置に送られる際には、先ず、2つの番号d103,d104が送られ、次に売上金額d101と買上金額d102が順次送られる。
【0050】
上述したように、売上金額d101は、店舗用ICカードによって暗号化されており、店舗用ICカードは、データd110が送られるデータ照合装置を管理する発行体によって提供されたものであり、番号d103の値「10」は、データd110が送られるデータ照合装置を管理する発行体を示す値である。そして、番号d104の値「20」は、データd110が送られるデータ照合装置を管理する発行体以外の発行体を示す値である。このため、この図7に示すデータd110を受け取ったデータ照合装置の復号化部は、売上金額d101のみを復号化して買上金額d102を通信部に送り、買上金額d102を受け取った通信部は、その買上金額d102を、値「20」が示すデータ照合装置に向けて送り出すこととなる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、暗号アルゴリズムや暗号鍵の複数化に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ照合装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1に示すデータ照合装置を含む、本発明のデータ照合システムの一例である電子マネー運用システムを示す図である。
【図3】リーダライタからデータ照合装置に送られるデータの概念図である。
【図4】復号化部の動作を示すフローチャートである。
【図5】通信部の動作を示すフローチャートである。
【図6】データ照合部の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明のデータ照合装置の他の実施形態において、リーダライタからデータ照合装置に送られるデータの概念図である。
【符号の説明】
10 データ照合装置
15 光磁気ディスク(MO)
20 通信ネットワーク
110 復号化部
120 通信部
130 データ照合部
140 記憶部
200 インターネット
300 リーダライタ
400 個人用ICカード
500 店舗用ICカード
Claims (6)
- 暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信してこれら2つのデータを相互に照合するデータ照合装置において、
このデータ照合装置が、所定の暗号化規則により暗号化されたデータを復号化する復号化装置の機能を含み、このデータ照合装置を含む複数の復号化装置が、ネットワークを介して相互に接続され互いに異なる複数の暗号化規則それぞれにより暗号化された各データの復号化を暗号化規則毎に分担するものであって、
このデータ照合装置が、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが自分が復号化を分担する暗号化規則により暗号化されたデータであった場合に該一方もしくは双方のデータを復号化する復号化手段と、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが前記復号化手段による復号化が不能なデータであった場合に該一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するとともに、該ネットワークを経由して、復号化を依頼したデータに対応する復号化されたデータが送信されてきた場合に、その復号化されたデータを受け取る通信手段と、
受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合するデータ照合手段とを備えたことを特徴とするデータ照合装置。 - 前記暗号化データ対が、該暗号化データ対を構成する各データを復号化する各復号化装置を示す情報が添付されたものであって、
前記通信手段が、受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出すに当たり、該データを、該受信した暗号化データ対に添付された情報が示す、該データを復号化する復号化装置に向けて送り出すものであることを特徴とする請求項1記載のデータ照合装置。 - 前記暗号化データ対を構成する2つのデータが、ある売買行為における、それぞれ売上金額および買上金額を表すものであって、
前記データ照合手段が、受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合した結果、前記売上金額と前記買上金額とが互いに同一の金額であった場合に、前記売買行為が正常である旨を示す情報を出力するものであることを特徴とする請求項1記載のデータ照合装置。 - ネットワークを介して相互に接続され、互いに異なる複数の暗号化規則それぞれにより暗号化された各データの復号化を暗号化規則毎に分担する複数の復号化装置からなるデータ照合システムであって、
これら複数の復号化装置のうちの少なくとも1台が、暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信してこれら2つのデータを相互に照合するデータ照合装置であり、
このデータ照合装置が、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが自分が復号化を分担する暗号化規則により暗号化されたデータであった場合に該一方もしくは双方のデータを復号化する復号化手段と、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが前記復号化手段による復号化が不能なデータであった場合に該一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するとともに、該ネットワークを経由して、復号化を依頼したデータに対応する復号化されたデータが送信されてきた場合に、その復号化されたデータを受け取る通信手段と、
受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合するデータ照合手段とを備えたことを特徴とするデータ照合システム。 - 前記復号化装置は、ネットワークを経由して受け取ったデータが、自分が復号化を分担する暗号規則により暗号化されたデータであった場合にはそのデータを復号化して返送し、該受け取ったデータが、自分では復号化が不能なデータであった場合にはそのデータを他の復号化装置に向けて送り出して該他の復号化装置に復号化を依頼するものであることを特徴とする請求項4記載のデータ照合システム。
- コンピュータシステムに組み込まれ、該コンピュータシステムを、所定の暗号化規則により暗号化されたデータを復号化する復号化装置の機能を含み、暗号化された2つのデータからなる暗号化データ対を受信してこれら2つのデータを相互に照合するデータ照合装置として動作させるデータ照合プログラムが記憶されてなるデータ照合プログラム記憶媒体であって、
このデータ照合プログラムが組み込まれたコンピュータシステムを含む複数の復号化装置が、ネットワークを介して相互に接続され互いに異なる複数の暗号化規則それぞれにより暗号化された各データの復号化を暗号化規則毎に分担するものであって、
このデータ照合プログラムが、
該データ照合プログラムが組み込まれたコンピュータシステムが受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが、該コンピュータシステムが復号化を分担する暗号化規則により暗号化されたデータであった場合に該一方もしくは双方のデータを復号化する復号化手段と、
受信した暗号化データ対を構成する一方もしくは双方のデータが前記復号化手段による復号化が不能なデータであった場合に該一方もしくは双方のデータをネットワークに送り出して他の復号化装置に復号化を依頼するとともに、該ネットワークを経由して、復号化を依頼したデータに対応する復号化されたデータが送信されてきた場合に、その復号化されたデータを受け取る通信手段と、
受信した暗号化データ対を構成する双方のデータがそれぞれ復号化されてなる2つのデータどおしを照合するデータ照合手段とを備えたものであることを特徴とする暗号化データ照合プログラム記憶媒体。
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