JP4182674B2 - 画像信号伝送装置および方法、並びに画像信号受信装置および方法 - Google Patents

画像信号伝送装置および方法、並びに画像信号受信装置および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばディジタルテレビジョン、ディジタルビデオ記録再生装置等において使用される画像データの伝送に係る画像信号伝送装置および方法、並びに画像信号受信装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、NTSC(National Television System Committee)方式およびPAL(Phase Alternation by Line)方式では、画面左上から一列ずつ順番に走査するラスタースキャンが採用されている。このラスタースキャンは、走査する順番が決まっているので、スキャンに関する情報、例えばアドレス情報を全く伝送する必要がない。全てのビットを画素情報として送ることができる。
【0003】
現在、画像をなるべく効率よく伝送する手法が考えられている。その手法の1つとして、画像が持つ相関性を利用して情報量を削減する伝送方法が知られている。すなわち、画像は近傍画素ほど相関が高く、その冗長度を除去することによって効率を良くすることができる。具体的には、近傍画素の差分情報を送ることによってかなり効率化を図ることができる。
【0004】
このとき、画像の近傍画素相関性を積極的に利用するため、スキャンに自由度を持たせる、いわゆるランダムスキャンが用いられる。ただし、ランダムスキャンは、ラスタースキャンとは異なり、画素毎のアドレス情報を画素情報と共に伝送する必要がある。このようにランダムスキャンは、アドレス情報を加えて伝送するが、近傍画素相関性を利用するため、総合的には、アドレス情報を伝送しないラスタースキャンよりも効率が良くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ただし、単純にアドレスをそのまま伝送したのでは、あまりにも情報量が多すぎる。そこで、ランダムスキャンの場合、注目画素からの相対位置をアドレス情報として、画素情報と共に伝送することで、この問題を解決している。
【0006】
しかしながら、伝送するデータ量をさらに抑え、さらなる伝送の効率化が望まれている。
【0007】
そこで、この発明の目的は、サブサンプルを行うことによって伝送するデータ量を抑え、さらなる伝送の効率化を図ることが可能な画像信号伝送装置および方法、並びに画像信号受信装置および方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、任意の位置の画素を伝送するときに、伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送装置であって、入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化するベクトル化手段と、ベクトル化されたコンポーネント信号を記憶するメモリと、画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、注目画素から、未だ伝送されていない1つの画素を飛び越して位置する複数の画素を候補画素として選出する候補選出手段と、選出された注目画素のベクトルと、選出された複数の候補画素のベクトルとの第1の差分をそれぞれ獲得し、選出された注目画素のベクトルと選出された候補画素のベクトルとの間で飛び越された1つの画素のベクトルを予測し、予測された画素のベクトルと飛び越された1つの画素のベクトルとの第2の差分をそれぞれ獲得し、第1及び第2の差分の和が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定する伝送画素決定手段と、選出された注目画素と、決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引く間引き手段と、選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、決定された伝送画素のベクトルと共に注目画素からの相対位置情報を伝送する伝送手段とを有し、候補選出手段では、直前に伝送画素決定手段において伝送画素に決定され伝送された画素を、メモリから注目画素として新たに選出し、新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、伝送画素決定手段では、新たに選出された注目画素および新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定し、間引き手段では、新たに選出された注目画素と、新たに決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引く処理を繰り返す画像信号伝送装置である。
【0009】
この発明は、任意の位置の画素を伝送するときに、伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送装置であって、Y信号、U信号、およびV信号からなる入力コンポーネント信号から非伝送画素が間引かれたコンポーネント信号をYUV空間内の一点としてベクトル化するベクトル化手段と、ベクトル化されたコンポーネント信号を記憶するメモリと、画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、注目画素から所定の方向に位置する複数の画素を候補画素として選出する候補選出手段と、選出された注目画素のベクトルと、選出された複数の候補画素のベクトルとの差分をそれぞれ生成し、差分が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定する伝送画素決定手段と、選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、決定された伝送画素のベクトルと共に注目画素からの相対位置情報を伝送する伝送手段とを有し、候補選出手段では、直前に伝送画素決定手段において伝送画素に決定され伝送された画素を、メモリから注目画素として新たに選出し、新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、伝送画素決定手段では、新たに選出された注目画素および新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定する処理を繰り返す画像信号伝送装置である。
【0010】
この発明は、任意の位置の画素を伝送するときに、伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送方法であって、入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化し、ベクトル化されたコンポーネント信号をメモリに記憶し、画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、注目画素から、未だ伝送されていない1つの画素を飛び越して位置する複数の画素を候補画素として選出し、選出された注目画素のベクトルと、選出された複数の候補画素のベクトルとの第1の差分をそれぞれ獲得し、選出された注目画素のベクトルと選出された候補画素のベクトルとの間で飛び越された1つの画素のベクトルを予測し、予測された画素のベクトルと飛び越された1つの画素のベクトルとの第2の差分をそれぞれ獲得し、第1及び第2の差分の和が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定し、選出された注目画素と、決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引き、選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、決定された伝送画素のベクトルと共に注目画素からの相対位置情報を伝送し、そして、直前に伝送画素に決定され伝送された画素を、メモリから注目画素として新たに選出し、新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、新たに選出された注目画素および新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定し、新たに選出された注目画素と、新たに決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引く処理を繰り返す画像信号伝送方法である。
【0011】
この発明は、任意の位置の画素を伝送するときに、伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送方法であって、Y信号、U信号、およびV信号からなる入力コンポーネント信号から非伝送画素が間引かれたコンポーネント信号をYUV空間内の一点としてベクトル化し、ベクトル化されたコンポーネント信号をメモリに記憶し、画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、注目画素から所定の方向に位置する複数の画素を候補画素として選出し、選出された注目画素のベクトルと、選出された複数の候補画素のベクトルとの差分をそれぞれ生成し、差分が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定し、選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、決定された伝送画素のベクトルと共に注目画素からの相対位置情報を伝送し、そして、直前に伝送画素に決定され伝送された画素を、メモリから注目画素として新たに選出し、新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、新たに選出された注目画素および新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定する処理を繰り返す画像信号伝送方法である。
【0012】
この発明は、注目画素の量子化値およびアドレス情報、並びに入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化した複数の画素のベクトルおよび注目画素からの相対位置情報が伝送データとして送信され、送信された伝送データを受信する画像信号受信装置であって、伝送データを受信する受信手段と、受信された伝送データから画素のベクトルおよびアドレス情報、または画素のベクトルおよび相対位置情報を分割する分割手段と、分割された画素のベクトルから伝送されなかった画素のベクトルを予測する画素予測手段と、分割された画素のベクトルおよび予測された画素のベクトルから画素値を生成する画素値生成手段と、分割されたアドレス情報または相対位置情報から出力位置を決定する出力位置決定手段とを有する画像信号受信装置である。
【0013】
この発明は、注目画素の量子化値およびアドレス情報、並びに入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化した複数の画素のベクトルおよび注目画素からの相対位置情報が伝送データとして送信され、送信された伝送データを受信する画像信号受信方法であって、伝送データを受信し、受信された伝送データから画素のベクトルおよびアドレス情報、または画素のベクトルおよび相対位置情報を分割し、分割された画素のベクトルから伝送されなかった画素のベクトルを予測し、分割された画素のベクトルおよび予測された画素のベクトルから画素値を生成し、分割されたアドレス情報または相対位置情報から出力位置を決定する画像信号受信方法である。
【0014】
注目画素に隣接する画素を1つ以上飛び越した位置の画素を候補画素とし、その候補画素と注目画素との差分が最も少なくなる画素を伝送する画素として選択し、さらに1つ以上飛び越した画素は伝送しないようにすることによって、伝送効率を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の理解の容易のために、以下、先に提案されている画像信号伝送装置について図面を参照して説明する。なお、各図に亘り同じ機能を有するものには、同一の参照符号を付し、説明の重複を避ける。図1は、エンコーダ側のブロック図を示し、図2は、エンコード処理のフローチャートを示す。図3は、デコーダ側のブロック図を示し、図4は、デコード処理のフローチャートを示す。
【0016】
図1において、参照符号1a、1b、1cは、例えば(4:4:4)のカラーコンポーネント信号(YUV)が入力される入力端子である。入力コンポーネント信号がベクトル化部2に供給される。ベクトル化部2において、入力コンポーネント信号がYUV空間内の一点としてベクトル化される。ベクトル化部2の出力が1画面分の大きさのフレームメモリ3に書き込まれる(このメモリ3をベクトルメモリと呼ぶ)。
【0017】
参照符号9で示す候補探索部からの候補画素探索の結果のスキャン情報sに基づいてベクトルメモリ3から注目画素のベクトルvそれぞれの候補画素のスキャン情報sと、それぞれの候補画素のベクトルvがベクトル変換部4に送られる。ベクトル変換部4において、注目画素からそれぞれの候補ベクトルへの差分ベクトルが計算され、差分ベクトルが候補評価部5に送られる。
【0018】
ローカルデコーダ6では、差分ベクトルテーブル7を参照しながらローカルデコードを行い、デコード値を候補評価部5に供給し、候補評価部5が候補画素の中から伝送画素を決定する。多重化部10では、伝送画素の注目画素から見たスキャン情報sと代表ベクトルのインデックス情報iが多重化され、出力端子11に伝送データが取り出される。また、候補評価部5からスキャン情報sがスキャンメモリ8に供給される。スキャンメモリ8の出力が候補探索部9に供給され、候補探索部9の出力がベクトルメモリ3に与えられる。
【0019】
図2に示したフローチャートを参照して、エンコード処理の流れを説明する。ステップS1において、最初に伝送する画素を決定する。例えば画像の真ん中の画素を選ぶ。但し、最初に伝送する画素は、どの位置でも良い。ステップS2では、その画素を量子化して伝送する。伝送した画素を注目画素とする(ステップS3)。
【0020】
ステップS4において、スキャン方法に従ってスキャンメモリ8から候補となる画素を取得する。ステップS5において、候補画素数が規定数に達するかどうか判定する。スキャン方法がジグザクであれば、4個の候補画素数が規定数である。若し、ステップS5において、候補画素数が規定数に達しないと判定される場合には、規定数に達するまでラスタースキャン順に候補画素を取得する(ステップS6)。
【0021】
候補画素数が規定数に達したならば、ステップS7において、選択したテーブルによってローカルデコードして伝送画素を決定する。そして、ステップS8において、スキャン方向と差分ベクトルのインデックスを伝送する。ステップS4、S6およびS7は、メモリに対するアクセスが必要な処理である。ステップS9では、伝送した画素に注目する。そして、ステップS10において、全ての画素を伝送したかどうかが決定される。全ての画素を伝送していればエンコード処理が終了する。全ての画素を伝送していなければ、処理がステップS4に戻り、次の画素を伝送する。
【0022】
図3を参照してデコーダについて説明する。参照符号21は、入力端子である。入力データが分割化部22に供給され、入力データがスキャン情報sとインデックス情報iに分割される。出力位置決定部23は、スキャン情報sを受けて、スキャンメモリ24を参照しながら出力位置を決定し、出力位置データaを出力する。ベクトル再構成部25は、インデックス情報iからベクトルを再構成し、ベクトルvを出力する。
【0023】
ベクトルvがコンポーネント化部27に供給され、ベクトルvをコンポーネント信号YUVへ変換する。コンポーネント信号がフレームメモリ28に供給される。フレームメモリ28には、出力位置データaも供給されている。そして、フレームメモリ28から出力端子29に対して出力位置データaの位置の画素値が出力される。
【0024】
図4に示したフローチャートを参照して、デコード処理の流れを説明する。ステップS21において、エンコーダからの信号を最初の画素の信号として受信する。ステップS22では、受信した画素データを再構成する。ステップS23では、再構成した画素データを規定の位置に出力する。ステップS22およびS23は、メモリに対するアクセスを必要とする処理である。
【0025】
ステップS24において、エンコーダからの信号を受信する。ステップS25において、スキャンメモリ上において全ての方向で出力する位置を探索する。出力位置が決まらない方向はラスタースキャン順に出力位置を探索する(ステップS26)。ステップS27では、出力位置を決定する。ステップS28では、インデックス情報iから画素データを再構成する。ステップS29において、再構成した画素データをフレームメモリに出力する。ステップS30では、全ての画素を出力したかどうかが決定される。全ての画素を出力していればデコード処理が終了する。そうでなければ、ステップS24に戻り、次の画素を受信する。
【0026】
従来のラスタースキャンでは、スキャンを固定することによってアドレス情報を送らずに、画素情報のみを送っている。一方、上述した提案した伝送方法では、注目画素からの相対位置をスキャン信号として伝送するのであるが、この時、既伝送画素をどうやって飛び越すかが問題となる。
【0027】
図5を参照して既伝送画素の飛び越しについて説明する。図5においては、注目画素を2重丸で示し、探索において伝送画素の候補画素を薄い影を付して示す。また、白丸は未伝送画素を示し、黒丸は既伝送画素を示す。伝送すべき画素を探索する探索方法として、2重丸で示す注目画素に対して上下左右の4方向に位置する画素が探索の対象とされる。
【0028】
図5Aにおいては、注目画素以外の画素が全て未伝送画素なので、図5Bに示すように、注目画素に対して上下左右の4方向で隣接する4個の画素が伝送画素の候補画素とされる。しかしながら、図5Cに示すように、注目画素が既伝送画素に囲まれている場合、上下左右という相対関係だけでは、既伝送画素が存在する位置を指定してしまうことになる。このような場合には、既伝送画素を飛び越して、未伝送画素が伝送画素の候補画素とされる。すなわち、図5Dに示すように、注目画素の右方向に位置する2画素が既伝送画素なので、その2画素を飛び越して注目画素から右方向に3番目の画素が伝送画素の候補画素とされる。また、注目画素の下方向の1画素が既伝送画素なので、その1画素を飛び越して注目画素から下方向に2番目の画素が伝送画素の候補画素とされる。
【0029】
この処理のため、エンコーダとデコーダに1フレーム分のメモリ(スキャンメモリ8および24)をそれぞれ持ち、伝送された画素にフラグを立てることで、既伝送画素と未伝送画素を区別している。なお、画素を送ったか(送られたか)送っていないか(送られていないか)の情報は、エンコーダとデコーダで共有でき、この情報を送信する必要はない。
【0030】
次に、スキャンパターンについて説明する。従来のラスタースキャンでは、上述したように、画面左上から一列ずつ順に送るというスキャンのルールが決まっている。よって、スキャンに関する情報、すなわち画素毎のアドレス情報を全く伝送する必要がない。
【0031】
一方、ランダムスキャンの場合は、全ての画素毎にアドレス情報を送らなければならない。しかし1画素につき、標準的解像度の画像の場合では、x方向、y方向共に10ビットのデータ量がアドレス情報だけで必要である。アドレス情報は、正確に送らなければならない情報であるので、量子化等によってデータ量を削減することはできない。その結果、近傍相関性を利用して効率化するとはいえ、アドレス情報のデータ量は、かなり重いデータとなる。
【0032】
そこで、提案伝送方式では、スキャンに自由度を持たせることによって伝送を効率化している。“自由度を持たせる”とは、完全に固定とせず、一方、全く自由にもしないことを意味する。予め決めてあるスキャンパターンに基づいて、注目画素との相対位置を伝送するようになされる。
【0033】
スキャンパターンには、種々のものがありうる。図6は、幾つかのスキャンパターンの例を示す。図6Aは、参考として示す従来のラスタースキャンを示す。ラスタースキャンの場合では、スキャンの方向が固定であるので、アドレス情報を伝送する必要がない。
【0034】
図6Bは、注目画素に対して上下左右の4方向に位置する画素の何れかが伝送される。この図6Bに示すスキャンを以下「チェススキャン」と称する。このチェススキャンの場合には、1画素について2ビットのアドレス情報が必要である。左上にある破線は、候補画素を一つも取得することができなかったときは、ラスタースキャンに切り替わることを示す。
【0035】
図6Cに示すスキャンパターン(以下、「ジグザグスキャン」と称する)は、伝送画素を中心に分割した4領域に対してジグザグスキャンで候補画素を探索するものである。そのためスキャンが行き詰まることなく、最後まで画素を伝送することができる。1画素について2ビットのアドレス情報が必要である。
【0036】
図6Dは、注目画素に対して上下左右および斜めの計8方向に位置する画素の何れかが伝送される。この図6Dに示すスキャンを以下「8方向のチェススキャン」と称する。この8方向のチェススキャンの場合には、1画素について3ビットのアドレス情報が必要である。8方向のチェススキャンのスキャンパターンは、多くの候補画素の中から伝送画素を選択するので、近傍画素相関性をより活かすことができるが、アドレス情報が他のスキャン方法に比して1ビット増え、その分画素に割り当てることができるデータが1ビット減少する問題がある。
【0037】
上述した伝送方法における色空間差分ベクトル符号化について説明する。図7に示すように、コンポーネント信号である注目画素データおよび伝送画素データをそれぞれ色空間におけるベクトルとして扱い、その差分ベクトルを伝送している。この方法は、コンポーネント信号の各コンポーネントを別々に差分を生成するのと比較して、かなり効率化することができる。図8Aおよび図8Bに示すように、YUVコンポーネントの色空間ベクトルの集合の方がRGBコンポーネントの色空間ベクトルに比して相関が強いので、集合が小さくまとまる。さらに、色空間差分ベクトルを形成することによって(0,0)近傍に色空間差分ベクトルがまとまる。
【0038】
図9に示すように、色空間差分ベクトルの集合を代表するベクトルを予め求め、差分ベクトルのテーブルを作成する。テーブルにおいて、各差分ベクトルは、インデックスによって区別される。差分ベクトルテーブルは、エンコーダ側とデコーダ側で共有され、インデックスが伝送される。1画素に対して8ビットの枠で、スキャン方法としてジグザクを用いているのであれば、アドレス以外の6ビット(64個)の代表ベクトルを持つことができる。ベクトル化部2は、コンポーネント信号を色空間におけるベクトルvに変換するものである。
【0039】
さらに、上述した伝送方法における候補選択方法とローカルデコードに関する処理について、図10を参照して説明する。この処理は、図1におけるベクトル変換部4、ローカルデコーダ6および候補評価部5によってなされる。また、図2では、ステップS7においてなされる。図10において、二重丸の画素が注目画素であり、丸が候補画素であり、丸内の数字は、候補画素に付された通し番号である。各候補画素は、必ずしも注目画素に隣接せず、スキャンパターンにおける、ある方向から取得されたものである。図10Aに示すように、一つの注目画素に対して例えば4個の候補画素が存在するものとしている。
【0040】
先ず、注目画素をローカルデコードした値に対してエンコード側とデコード側で共通に持っている差分ベクトルテーブルに適用する。一例として、6ビットで64(26)個の差分ベクトルがあるとすると、図10Bに示すように、注目画素のローカルデコード値に対して差分ベクトルをそれぞれ加算すれば、64個の色ベクトルが作成される。これらが現在作り得る伝送画素値である。
【0041】
次に、図10Cに示すように、各候補と注目画素から作り出せる伝送可能な画素値を比較し、比較の結果に基づいて各候補毎に最も相関の強い伝送可能な画素値を決定する。最も相関の強い伝送可能な画素値は、各候補の最適な近似値である。ローカルデコーダ6には、注目画素のベクトルが供給され、ローカルデコーダ6は、注目画素のローカルデコードと、図10Bに示す作り得る伝送画素値を生成する処理と、生成した64個の伝送画素値と各候補画素値との差分を演算する処理と、各候補の最適な近似値を生成する処理とを行う。
【0042】
最後に、図10Dに示すように、各候補と最適伝送可能画素との差分値をそれぞれ求める。求められた差分値の最も小なる候補を、4個の候補の中で最も伝送時の誤差が小さくなる候補と判断し、伝送画素を決定する。決定された伝送画素の注目画素から見た方向と差分ベクトルのインデックスとが多重化されて伝送される。候補評価部5は、図10Dに示すように、各候補画素の伝送後の誤差を求め、伝送画素を決定する処理を行う。
【0043】
この発明は、先に提案されている伝送方法の効率を改良するものである。すなわち、伝送効率のさらなる向上を図るものである。
【0044】
先に提案されているチェススキャンでは、画像の全ての画素が伝送される。これに対して、この発明が適用されたチェススキャンでは、全ての画素を伝送するとデータ量が大きすぎるので、画素を間引くこと、すなわちサブサンプルすることによって画像のデータ量を削除するものである。図11を参照して、サブサンプルを説明する。この図11中、伝送する画素または伝送された画素は実線で示し、間引かれた画素または周囲の画素から線形補間によって予測された画素は破線で示す。
【0045】
図11Aに示すように、通常画素は隙間無く埋まっている。この隙間無く埋まっている画素を1画素毎に間引く。このとき、図11Bに示すように、縦方向に見ても1画素毎に間引いているように隣り合うラインでは、互い違いのパターン、いわゆる五の目格子状になるように画素を間引くことが一般的である。この図11Bに示すサブサンプルされた画像を受信して復元するときに、図11Cに示すように、最大周囲4画素を用いて間引かれた画素を予測することができる。
【0046】
間引かれた画素を受信側で復元する方法には、さまざまなものがあるが、ここでは最も単純な線形補間を用いる。ここで、線形補間について図12を用いて簡単に説明する。図12Aに示すように、連続している画素a0、a1、a2、・・・がある。なお、画素を示す実線および破線の丸の近傍には、その画素の値を示す数字が示されている。このとき、サブサンプルによって間引かれた画素a1は、式(1)で示すように線形補間によって予測することができる。
a1=(a0+a2)/2 (1)
【0047】
一般的に自然画像では、近傍画素に強い相関性がある。そのため、図12Bに示すように画素値も連続している場合が多いので、式(1)のように近傍画素を平均すれば、中心に位置する画素の値を予測することができる。ただし、この近傍画素の相関性は統計的な性質であり、局所的に見ると、この性質が全く成立しない部分もある。従って、所々破綻が目立ったり、ぼんやりと画像がぼけたりしてしまう。なお、図12Bは、連続する画素a0、a1、a2の色差信号vの変化を示す。
【0048】
ラスタースキャンでサブサンプルしようとすると、図11Bに示すように、画素が間引かれる。しかし、上述したように、画像における近傍画素相関性が局所的には、必ずしも成立していない。また、近傍画素相関性が成立していない場所は、エッジ近傍であることが多く、数は少なくても視覚的には目立ってしまう。
【0049】
このように、ラスタースキャンでサブサンプルしようとすると、スキャンが固定されているため、画像の局所的な特性に関わらず同じように画素を間引いてしまうので、画像の劣化が大きい。
【0050】
先に提案されているチェススキャンおよびこの発明が適用されたチェススキャンについて図13および図14を参照して説明する。この図13および図14は、注目画素を2重丸で示し、探索において伝送画素の候補とされる候補画素を実線で示し、サブサンプルで間引かれる画素を破線で示す。なお、選択される画素には、薄い影が付される。さらに、各図において、画素の近傍にその画素値の一例が示されている。
【0051】
まず、図13Aに示す先に提案されているチェススキャンでは、注目画素と、その注目画素の上下左右の候補画素との差分が最も少なくなる方向が探索される。その結果、この一例では図13Bに示すように、差分が最も少なくなる右の候補画素が選択される。
【0052】
次に、図14Aに示す、この発明が適用されたチェススキャンでは、注目画素と、その注目画素に隣接する上下左右の画素を1つ飛び越した候補画素との差分が最も少なくなる方向が探索される。画素を1つ飛び越すことによって、スキャン方向の探索と共に、サブサンプリングがなされる。この実施形態では、飛び越す画素の数を1つに固定する。飛び越す画素の数を固定しないと、注目画素以外の画素は相対位置しか伝送しないので、受信側でアドレスが分からなくなってしまう。なお、飛び越された画素は、既伝送画素と同等に扱われる。
【0053】
この発明の一実施形態におけるスキャンの順序の一例を説明する。注目画素と候補画素との差分および注目画素と候補画素の平均と注目画素と候補画素との間に位置する間引かれた画素との差分が最も少なくなる候補画素を伝送する。この図14の場合、注目画素と、その注目画素と隣接する上の画素を1つ飛び越した候補画素との差分が「|50−10|+|10−(10+50)/2|=60」となる。注目画素と、その注目画素と隣接する右の画素を1つ飛び越した候補画素との差分が「|50−30|+|45−(30+50)/2|=25」となる。注目画素と、その注目画素と隣接する下の画素を1つ飛び越した候補画素との差分が「|50−110|+|75−(110+50)/2|=65」となる。注目画素と、その注目画素と隣接する左の画素を1つ飛び越した候補画素との差分が「|50−50|+|30−(50+50)/2|=20」となる。従って、この発明の一実施形態では、図14Bに示すように、差分が最も少なくなる左の候補画素が選択される。
【0054】
この一実施形態は、実際に伝送する画素の伝送時の差分と、サブサンプルされ、後で復元される画素の復元時の値と真値の差分との合計の差分が最も少なくなる候補画素が伝送画素として選択されるものである。すなわち、この一実施形態では、注目画素と候補画素、さらに間引き画素の差分が最も少なくなる候補画素が選択されるので、より近傍画素相関性が活用されている。
【0055】
また、注目画素と候補画素との間の飛び越す画素の数、すなわち間引く画素の数は2つ以上とすることができる。間引く画素の数が多くなった場合は重み付け線形補間で予測することになる。当然のことながら多くの画素を間引くほど劣化が大きくなる。実際は、このような操作をローカルデコードしながら行う。実際に伝送後に再現される画素で評価を行うのが最も良い画質を得るためである。
【0056】
ここで、注目画素から7つ目の伝送画素までのスキャンの順序を予測した結果「上→左→右→右→下→左→下」とし、その動作を図15を参照して説明する。一例として、図6Dに示す8方向のチェススキャンであり、伝送する方向の画素をスキャンパターンのライン上で1つ飛び越す、という規則でサブサンプルを行う。図15の画素の近傍に示す数字は、伝送する画素の順番である。また、この図15では、注目画素は二重丸で示し、間引く画素は黒丸で示し、伝送画素は薄い影を付す。
【0057】
図16は、この発明の他の実施形態におけるスキャンの順序の一例を示す。他の実施形態は、入力画像信号が予め五の目格子状(図11参照)に画素が間引かれた信号に、この発明の実施形態を適用したものである。この他の実施形態では、上述したスキャンの順序である「上→左→右→右→下→左→下」に応じて、図16に示すような順序で画素が伝送される。
【0058】
この他の実施形態でも、サブサンプルされる画素は既伝送画素と同等に扱い、残りの画素を伝送する。
【0059】
また、この他の実施形態の場合、予め画素が間引かれているので、間引かれた画素の真値が分からない。そこで、この他の実施形態の場合、注目画素と候補画素との差分が最も少なくなる候補画素を伝送する。上述した図14の場合、注目画素と、その注目画素と隣接する上の候補画素との差分が「|50−10|=40」となる。注目画素と、その注目画素と隣接する右の候補画素との差分が「|50−30|=20」となる。注目画素と、その注目画素と隣接する下の候補画素との差分が「|50−110|=60」となる。注目画素と、その注目画素と隣接する左の候補画素との差分が「|50−50|=0」となる。従って、この他の実施形態では、差分が最も少なくなる左の候補画素が選択される。
【0060】
このように、スキャンの順序が同一であっても、サブサンプルを行う時点が異なれば、伝送する画素の順番は変化する。そして、一実施形態と他の実施形態とを比較すると、一実施形態の方がより画像の特性に合わせて適応的にサブサンプルすることが可能である。
【0061】
また、この一実施形態および他の実施形態は、図6Cに示すジグザグスキャンにも適用可能である。ジグザグスキャンでサーチするライン上に既伝送画素やサブサンプルする画素があっても、図6Cに示すスキャンパターンで伝送画素を探索するものとする。また、ジグザグスキャンの動作、すなわち伝送順序を上述の「上→左→右→右→下→左→下」とした場合、ジグザグスキャンでは方向が分かり難いが、「上」は、注目画素から見て左上方向の領域をサーチし、「右」は、注目画素から見て右上方向の領域をサーチし、「下」は、注目画素から見て右下方向の領域をサーチし、「左」は、注目画素から見て左下方向の領域をサーチする。
【0062】
この発明の一実施形態のスキャンの順序の一例が適用されたエンコーダの構成の一実施形態を図17を参照して説明する。候補探索部9からの候補画素探索の結果のスキャン情報sに基づいてベクトルメモリ3から注目画素とそれぞれの候補画素のスキャン情報sがベクトル変換部4に送られ、さらにベクトルvがベクトル変換部4およびローカルデコーダ31に送られる。ベクトル変換部4において、注目画素からそれぞれの候補ベクトルへの差分ベクトルが計算され、差分ベクトルが候補評価部5に送られる。
【0063】
ローカルデコーダ31では、ベクトルメモリ3からベクトルv、候補評価部5からベクトルvとスキャン情報s、スキャンメモリ8からスキャン情報sが供給され、差分ベクトルテーブル7を参照しながらサブサンプルを含めてローカルデコードが行われ、ローカルデコードの差分値eが候補評価部5に供給される。この差分値eは、選択された候補画素を伝送するときの差分と、サブサンプルされ、後で復元される画素の復元時の値と真値の差分との合計の差分を、差分ベクトルテーブル7を参照して求められたベクトルをローカルデコードしたものである。
【0064】
候補評価部5では、ローカルデコーダ31から供給される差分値eから候補画素が評価され、その評価結果に基づいて候補画素の中から伝送画素が決定される。この候補評価部5では、決定された注目画素から見た伝送画素のスキャン情報sは多重化部10およびスキャンメモリ8へ供給され、その代表ベクトルのインデックス情報iは多重化部10へ供給される。
【0065】
スキャンメモリ8は、スキャンの伝送既伝送情報をフラグとして記憶しておくためのフレームメモリである。このスキャンメモリ8からスキャン情報sがローカルデコーダ31へ供給される。
【0066】
多重化部10では、注目画素から見た伝送画素のスキャン情報sと代表ベクトルのインデックス情報iが多重化され、出力端子11に伝送データが取り出される。また、候補評価部5からスキャン情報sがスキャンメモリ8に供給される。スキャンメモリ8の出力が候補探索部9に供給され、候補探索部9の出力がベクトルメモリ3に与えられる。
【0067】
ここで、ローカルデコーダ31の一例の詳細なブロック図を図18に示す。端子41を介して候補評価部5からのベクトルvが差分算出回路46および線形補間回路50に供給される。端子42を介して候補評価部5からのスキャン情報sが差分算出回路46および間引き画素探索回路48に供給される。端子43を介してスキャンメモリ8からのスキャン情報sが間引き画素探索回路48に供給される。端子44を介してベクトルメモリ3からのベクトルvが真値との差分算出回路49に供給される。
【0068】
差分算出回路46では、候補評価部5からのベクトルvおよびスキャン情報sに基づいて、注目画素とその注目画素の上下左右の候補画素との差分が算出される。具体的に差分算出回路46では、候補評価部5からのベクトルvは、ローカルデコーダ47に供給される。そして、差分算出回路46では、ローカルデコーダ47から供給される各差分値eの中から候補画素の最適な近似値が選択される。すなわち、候補画素と各差分値eとの差分値が最も少なくなる候補が選択され、選択された候補の差分値eが差分計算回路51へ供給される。
【0069】
ローカルデコーダ47では、端子45を介して差分ベクトルテーブル7を参照してベクトルvがローカルデコードされる。すなわち、図10Cに示すように、各候補と注目画素から作り出せる伝送可能な画素値を比較した結果、すなわち各差分値eが差分算出回路46へ供給される。
【0070】
間引き画素探索回路48では、候補評価部5からのスキャン情報sおよびスキャンメモリ8からのスキャン情報sに基づいて、候補画素が選択されたときに間引かれる画素が探索される。探索される間引き画素は、スキャン情報sとして真値との差分算出回路49に供給される。
【0071】
真値との差分算出回路49では、ベクトルメモリ3からのベクトルvおよび間引き画素探索回路48からのスキャン情報sとから予測される間引き画素の値と真値との差分が算出される。具体的に真値との差分算出回路49では、ベクトルメモリ3からのベクトルvおよび間引き画素探索回路48からのスキャン情報sは、真値との差分算出回路49と結合されている線形補間回路50に供給される。そして、真値との差分算出回路49では、線形補間回路50から供給されるベクトルvは、間引き画素の真値のベクトルvとの差分が算出される。算出された差分値eは、差分計算回路51へ供給される。
【0072】
線形補間回路50では、供給されたベクトルvおよびスキャン情報sから間引き画素が線形補間される。このとき、上述した図12および式(1)に示す線形補間によって間引き画素が予測される。線形補間によって補間された間引き画素の予測値は、ベクトルvとして真値との差分算出回路49へ供給される。
【0073】
差分計算回路51では、差分算出回路46からの差分値eと、真値との差分算出回路49からの差分値eとが加算される。その加算結果は、差分値eとして端子52を介して候補評価部5に供給される。
【0074】
図19に示したフローチャートを参照して、エンコード処理の手順を説明する。ステップS41において、最初に伝送する画素が決定される。例えば画像の真ん中の画素が選択される。ただし、最初に伝送する画素は、どの位置であっても良い。ステップS42では、その画素をベクトル化して伝送する。ステップS43では、伝送した画素を注目画素とする。ステップS44では、スキャン方法に従ってスキャンメモリ8から候補となる画素が取得される。
【0075】
ステップS45では、スキャンパターン毎に決められている規定数に候補画素の数が達しているか否かが判定される。この発明が適用されたチェススキャンであれば、候補画素の規定数は「4」である。そして、このステップS45において、候補画素数が規定数に達しないと判定されると、ステップS46に制御が移り、規定数に達していると判定されると、ステップS47に制御が移る。ステップS46では、ラスタースキャン順に未伝送画素が候補画素数として、規定数に達するまで取得される。
【0076】
ステップS47では、注目画素とそれぞれの候補画素がローカルデコードされる。ステップS48では、注目画素とローカルデコードされた候補画素とから間引かれる画素が線形補間で予測される。ラスタースキャンで選択された候補画素の場合は、ラスタースキャン順に間引けば良いので、同様に扱うことができる。ステップS49では、間引かれる画素の真値と線形補間によって予測された値との差分と、注目画素と候補画素との差分との和が最も少なくなる候補画素がスキャン方向として選択される。
【0077】
ステップS50では、注目画素と選択された候補画素が伝送される。ステップS51では、伝送した候補画素が注目画素とされる。ステップS52では、全ての画素を伝送したか否かが判定される。全ての画素を伝送したと判定されると、このフローチャートは終了し、まだ未伝送画素があると判定されると、ステップS44へ制御が戻る。
【0078】
図20を参照してこの発明の一実施形態におけるデコーダについて説明する。入力端子21からエンコードデータである入力データが分割化部22に供給され、入力データがスキャン情報sとインデックス情報iに分割される。出力位置決定部23は、スキャン情報sを受けて、スキャンメモリ24を参照しながら出力位置を決定し、出力位置データaを出力する。ベクトル再構成部25は、インデックス情報iからベクトルvを再構成し、ベクトルvを出力する。この場合、ベクトル再構成部25は、選択された差分ベクトルテーブル26を使用してベクトルvを再構成する。
【0079】
ベクトル再構成部25からのベクトルvは、コンポーネント化部27、遅延回路61、および間引き画素予測回路62に供給される。遅延回路61では、供給されたベクトルvは1画素分遅延され、間引き画素予測回路62に供給される。
【0080】
間引き画素予測回路62では、ベクトル再構成回路25からの伝送画素のベクトルvと、遅延回路61から1画素分遅延された伝送画素のベクトルvとから間引き画素が予測される。このとき、間引き画素予測回路62と結合されている線形補間回路63によって、間引かれた画素の線形補間がなされる。予測された間引かれた画素は、ベクトルvとしてコンポーネント化部27へ供給される。
【0081】
コンポーネント化部27では、ベクトルvがコンポーネント信号YUVへ変換される。変換されたコンポーネント信号YUVは、フレームメモリ28に供給される。フレームメモリ28には、出力位置データaも供給されている。そして、フレームメモリ28から出力端子29に対して出力位置データaの位置の画素値が出力される。
【0082】
図21に示したフローチャートを参照して、デコード処理の流れを説明する。ステップS61において、エンコーダからの信号を最初の画素の信号として受信する。ステップS62では、受信した画素データを再構成する。ステップS63では、再構成した画素データを規定の位置に出力する。
【0083】
ステップS64において、エンコーダからの信号を受信する。ステップS65において、スキャンメモリ上において全ての方向で出力する位置を探索する。ステップS66では、出力位置が決まらない方向はラスタースキャン順に出力位置を探索する。ステップS67において、出力位置を決定する。ステップS68では、差分ベクトルテーブルを用いて画素データを再構成する。ステップS69では、再構成した画素データをフレームメモリに出力する。
【0084】
ステップS70では、注目画素と出力する画素との間の間引かれた画素を線形補間で予測する。ステップS71において、間引かれていた画素を出力する。ステップS72では、全ての画素を出力したかどうかが決定される。全ての画素を出力していればデコード処理が終了する。そうでなければ、ステップS64に制御が戻り、次の画素を受信する。
【0085】
この実施形態では、1画素毎にサブサンプルを行ったが、加重線形補間などを用いればより多くの画素を間引くことができる。ただし、多くの画素を間引くことによって、画像は劣化する。
【0086】
この実施形態では、8方向のチェススキャンにこの発明を適用しているが、4方向のチェススキャンにこの発明を適用しても良いし、ジグザグスキャンにこの発明を適用しても良い。
【0087】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0088】
【発明の効果】
この発明に依れば、ランダムスキャンをスキャン方法として採用しているようなシステムにサブサンプルを適用するときに、ランダムスキャンの特性を活用したサブサンプルをすることができる。固定スキャンにサブサンプルを導入するよりも高効率とすることができる。
【0089】
この発明に依れば、予め入力画像信号がサブサンプルされた信号に適用することも可能であり、伝送効率のさらなる効率を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願出願人が先に提案した伝送方式におけるエンコーダの構成を示すブロック図である。
【図2】本願出願人が先に提案した伝送方式におけるエンコード処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本願出願人が先に提案した伝送方式におけるデコーダの構成を示すブロック図である。
【図4】本願出願人が先に提案した伝送方式におけるデコード処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本願出願人が先に提案した伝送方式における既伝送画素の飛び越す方法について説明するための略線図である。
【図6】本願出願人が先に提案した伝送方式における伝送すべき画素の探索方法について説明するための略線図である。
【図7】本願出願人が先に提案した伝送方式における色空間差分ベクトルについて説明するための略線図である。
【図8】本願出願人が先に提案した伝送方式における色空間差分ベクトルについて説明するための略線図である。
【図9】本願出願人が先に提案した伝送方式における色空間差分ベクトルについて説明するための略線図である。
【図10】この発明の一実施形態における候補選択方法とローカルデコードの説明に用いる略線図である。
【図11】サブサンプルを説明するために用いた略線図である。
【図12】線形補間を説明するために用いた略線図である。
【図13】本願出願人が先に提案した伝送方法を説明するための略線図である。
【図14】この発明の伝送方式における一実施形態について説明するための略線図である。
【図15】この発明の伝送方式における一実施形態のスキャンの順序の一例を説明するための略線図である。
【図16】この発明の伝送方式における一実施形態のスキャンの順序の他の例を説明するための略線図である。
【図17】この発明の伝送方式におけるエンコーダの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図18】この発明の伝送方式におけるローカルデコーダの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図19】この発明の伝送方式におけるエンコード処理の一実施形態の流れを示すフローチャートである。
【図20】この発明の伝送方式におけるデコーダの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図21】この発明の伝送方式におけるデコード処理の一実施形態の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2・・・ベクトル化部、3・・・ベクトルメモリ、4・・・ベクトル変換部、5・・・候補評価部、7・・・差分ベクトルテーブル、8・・・スキャンメモリ、9・・・候補探索部、10・・・多重化部、31・・・ローカルデコーダ

Claims (6)

  1. 任意の位置の画素を伝送するときに、上記伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送装置であって、
    入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化するベクトル化手段と、
    上記ベクトル化されたコンポーネント信号を記憶するメモリと、
    画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、上記注目画素から、未だ伝送されていない1つの画素を飛び越して位置する複数の画素を候補画素として選出する候補選出手段と、
    上記選出された注目画素のベクトルと、上記選出された複数の候補画素のベクトルとの第1の差分をそれぞれ獲得し、上記選出された注目画素のベクトルと上記選出された候補画素のベクトルとの間で上記飛び越された1つの画素のベクトルを予測し、上記予測された画素のベクトルと上記飛び越された1つの画素のベクトルとの第2の差分をそれぞれ獲得し、上記第1及び第2の差分の和が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定する伝送画素決定手段と、
    上記選出された注目画素と、上記決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない上記飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引く間引き手段と、
    上記選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、上記決定された伝送画素のベクトルと共に上記注目画素からの相対位置情報を伝送する伝送手段とを有し、
    上記候補選出手段では、直前に上記伝送画素決定手段において伝送画素に決定され伝送された画素を、上記メモリから注目画素として新たに選出し、上記新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、
    上記伝送画素決定手段では、上記新たに選出された注目画素および上記新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定し、
    上記間引き手段では、上記新たに選出された注目画素と、上記新たに決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない上記飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引く処理を繰り返す画像信号伝送装置。
  2. 任意の位置の画素を伝送するときに、上記伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送装置であって、
    Y信号、U信号、およびV信号からなる入力コンポーネント信号から非伝送画素が間引かれたコンポーネント信号をYUV空間内の一点としてベクトル化するベクトル化手段と、
    上記ベクトル化されたコンポーネント信号を記憶するメモリと、
    画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、上記注目画素から所定の方向に位置する複数の画素を候補画素として選出する候補選出手段と、
    上記選出された注目画素のベクトルと、上記選出された複数の候補画素のベクトルとの差分をそれぞれ生成し、上記差分が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定する伝送画素決定手段と、
    上記選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、上記決定された伝送画素のベクトルと共に上記注目画素からの相対位置情報を伝送する伝送手段とを有し、
    上記候補選出手段では、直前に上記伝送画素決定手段において伝送画素に決定され伝送された画素を、上記メモリから注目画素として新たに選出し、上記新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、
    上記伝送画素決定手段では、上記新たに選出された注目画素および上記新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定する処理を繰り返す画像信号伝送装置。
  3. 任意の位置の画素を伝送するときに、上記伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送方法であって、
    入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化し、
    上記ベクトル化されたコンポーネント信号をメモリに記憶し、
    画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、上記注目画素から、未だ伝送されていない1つの画素を飛び越して位置する複数の画素を候補画素として選出し、
    上記選出された注目画素のベクトルと、上記選出された複数の候補画素のベクトルとの第1の差分をそれぞれ獲得し、上記選出された注目画素のベクトルと上記選出された候補画素のベクトルとの間で上記飛び越された1つの画素のベクトルを予測し、上記予測された画素のベクトルと上記飛び越された1つの画素のベクトルとの第2の差分をそれぞれ獲得し、上記第1及び第2の差分の和が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定し、
    上記選出された注目画素と、上記決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない上記飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引き、
    上記選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、上記決定された伝送画素のベクトルと共に上記注目画素からの相対位置情報を伝送し、
    そして、直前に伝送画素に決定され伝送された画素を、上記メモリから注目画素として新たに選出し、上記新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、
    上記新たに選出された注目画素および上記新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定し、
    上記新たに選出された注目画素と、上記新たに決定された伝送画素との間に位置する未だ伝送されていない上記飛び越された1つの画素を非伝送画素として間引く処理を繰り返す画像信号伝送方法。
  4. 任意の位置の画素を伝送するときに、上記伝送する画素の位置を示すアドレス情報と共に画素を伝送する画像信号伝送方法であって、
    Y信号、U信号、およびV信号からなる入力コンポーネント信号から非伝送画素が間引かれたコンポーネント信号をYUV空間内の一点としてベクトル化し、
    上記ベクトル化されたコンポーネント信号をメモリに記憶し、
    画像の予め設定した位置の画素を注目画素として選出し、上記注目画素から所定の方向に位置する複数の画素を候補画素として選出し、
    上記選出された注目画素のベクトルと、上記選出された複数の候補画素のベクトルとの差分をそれぞれ生成し、上記差分が最も少なくなる候補画素を伝送画素に決定し、
    上記選出された注目画素の量子化値と共にアドレス情報を伝送し、上記決定された伝送画素のベクトルと共に上記注目画素からの相対位置情報を伝送し、
    そして、直前に伝送画素に決定され伝送された画素を、上記メモリから注目画素として新たに選出し、上記新たに選出された注目画素に対する複数の画素を候補画素として新たに選出し、
    上記新たに選出された注目画素および上記新たに選出された複数の候補画素から伝送画素を新たに決定する処理を繰り返す画像信号伝送方法。
  5. 注目画素の量子化値およびアドレス情報、並びに入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化した複数の画素のベクトルおよび上記注目画素からの相対位置情報が伝送データとして送信され、送信された伝送データを受信する画像信号受信装置であって、
    上記伝送データを受信する受信手段と、
    上記受信された伝送データから画素のベクトルおよびアドレス情報、または画素のベクトルおよび相対位置情報を分割する分割手段と、
    上記分割された画素のベクトルから伝送されなかった画素のベクトルを予測する画素予測手段と、
    上記分割された画素のベクトルおよび上記予測された画素のベクトルから画素値を生成する画素値生成手段と、
    上記分割されたアドレス情報または相対位置情報から出力位置を決定する出力位置決定手段と
    を有する画像信号受信装置。
  6. 注目画素の量子化値およびアドレス情報、並びに入力コンポーネント信号を色空間におけるベクトルとしてベクトル化した複数の画素のベクトルおよび上記注 目画素からの相対位置情報が伝送データとして送信され、送信された伝送データを受信する画像信号受信方法であって、
    上記伝送データを受信し、
    上記受信された伝送データから画素のベクトルおよびアドレス情報、または画素のベクトルおよび相対位置情報を分割し、
    上記分割された画素のベクトルから伝送されなかった画素のベクトルを予測し、
    上記分割された画素のベクトルおよび上記予測された画素のベクトルから画素値を生成し、
    上記分割されたアドレス情報または相対位置情報から出力位置を決定する画像信号受信方法。
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