JP4180975B2 - 清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁 - Google Patents

清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水から得られた清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁に関し、特に、ミネラルバランスに優れ、しかも環境汚染物質などによる汚染のない極めて清浄で、安全な清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁に関する。
【0002】
【従来の技術】
全世界で製造販売されている塩の3分の2は岩塩から作られているが、岩塩を保有しない我が国においては海水から塩が製造されており、従って、我が国においては塩といえば通常海水を濃縮して製塩されたもののことをいう。
【0003】
又、我が国においては、1905年(明治38年)に施行された専売制以来、塩の生産、販売は国の専業であり、その後1997年4月に廃止されるまでの約1世紀にわたって国が塩の生産、販売を独占していた。
【0004】
そして、1971年に「塩業近代化臨時措置法」が国会で可決されたことに伴い、従来の入浜式や流下式等の製塩方法は全て廃止され、イオン交換膜法という大量生産方式に切り替わることとなった。
【0005】
これは、このイオン交換膜法によれば、一度に大量の塩が生産できる上、不純物を極力排除して塩化ナトリウム純度が99.6%程度の高純度の塩を作ることができる、という理由から採用されたものと解される。
【0006】
従って、1971年以降、我々が食卓で使う塩では、専売公社がイオン交換膜法で製造する塩化ナトリウム純度が99.6%程度の精製塩であり、その他の選択肢は無かったといえる。
【0007】
しかしながら、塩化ナトリウム純度が高い塩の摂取は高血圧や糖尿病等の生活習慣病の原因になることが判明するにつれ、これに危機感を持つ人々による自然塩回帰運動等が取り組まれていたが、我が国の塩の専売制により自然塩が一般的に使われるまでには至らなかった。
【0008】
ところが、1997年に専売制が廃止されたことで、登録や届け出さえすれば塩の国内生産や海外からの塩の輸入が認められるようになり、このため様々な製塩法による塩が製造(例えば、特許文献1〜3)、輸入、販売され、いわゆる自然塩といわれるミネラル成分が豊富な塩が一般家庭にも簡単に手にはいるようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−28519号公報に記載の製塩装置及び海水濃縮装置
【特許文献2】
特開2002−179425号公報に記載の製塩装置
【特許文献3】
特開2002−255543号公報に記載の海水から自然塩を製造する製塩装置
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、塩化ナトリウム純度が高い塩に替えて、このような自然塩を摂取すれば健康を害しないとは必ずしも言い切れない。
【0011】
即ち、塩の専売制が施行される前の江戸時代や明治初期とは異なり、現在の海洋汚染は世界的な規模で拡がっており、海水中に含まれる重金属類、有機塩素化合物などの有機ハロゲン化合物、有機スズ化合物、水銀、PCB、TBT、環境ホルモン及びダイオキシン類等の汚染物質の量は、健康に与える影響を無視できる濃度レベルを遙かに超えたものとなっている。
【0012】
従って、このような汚染された海水を濃縮して製塩される自然塩には、相当な量の汚染物質が濃縮されて混入していることになり、このような汚染された自然塩を長期間にわたって摂取すれば、いずれ生命身体に重大な影響を与えるおそれがあるといわざるを得ない。
【0013】
このためできるだけ汚染物質を含まない自然塩を製塩すべく、海面下200m以上の深層に存する、いわゆる海洋深層水を原料として用いた製塩技術が開発されている(例えば特許文献4・5)。
【0014】
【特許文献4】
特開平10−150947号公報に記載の海洋深層水を原材料とした自然塩
【特許文献5】
特開2002−306117号公報に記載の昆布風味を有する海洋深層水を原料とする自然塩
【0015】
この海洋深層水とは、水深数百メートルの深海から取水される海水であり、表層水とは異なり、太陽光がほとんど到達しないことから、生物の成育が殆どなく、又、工業廃水や生活排水が直接流れ込むことがないため、ほぼ無菌に近い状態で存在している、といわれるものである。
【0016】
しかしながら、海洋循環の作用により、海洋における表層水と深層水は常に循環しており、この結果、取水された海洋深層水はその都度、ミネラルバランスが異なり、品質の安定したものが得難く、しかも細菌が繁殖しているといった問題がある。
【0017】
又、工業廃水や生活排水が直接流れ込むことがなくても、海洋循環の作用により、逐次、海洋汚染物質が深層に送り込まれることは充分に有り得るし、事実、海洋深層水から海洋汚染物質が確認されている。。
【0018】
本発明者は、前記技術的課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、2億数千万年以上もの長期間にわたってチャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に封止された塩水(古代塩水)を利用することに想到したのである。
【0019】
即ち、本発明者は、2億数千万年以上もの長期間にわたってチャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に封止された塩水について、2億数千万年以上もの間外界と遮断され、空気(酸素)や光に接触しておらず、その結果、雑菌やバクテリア等の微生物が発生、繁殖することがなく、非常に清浄である点に着目し、これを濃縮することにより人体に害を与える虞れのある汚染物質による汚染が全くない極めて清浄で、安全な清浄鹹水や清浄自然塩或いは清浄苦汁に成り得るとの知見を得た。
【0020】
また、古代塩水は、生命活動に必要なミネラル元素を約70種も含むものであり、特に、数千年から数万年以上もの長期間にわたって地核深層に封止されていたため、ミネラルバランスが常に一定のものが得られ、品質の安定した製品が得られるとの知見も得た。
【0021】
本発明は、前記知見に基づいて完成されたものであって、ミネラルバランスに優れ、しかも環境物質などによる汚染のない極めて清浄で、安全な清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る清浄鹹水においては、この目的を達成するために、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亙って封止された塩水(古代塩水)を濃縮したことを特徴とするものである。
【0023】
即ち、チャート層は、2億数千万年以前に大繁殖したケイ質の放散虫の遺骸が堆積し、これが地圧、地熱などによって緻密で、しかも極めて堅い生物岩層として存在するのであり、このチャート層より下層(深層)は空気(酸素)の供給がなく、そこに封止された塩水は、還元雰囲気下で2億数千万年以上もの長期間に亙って、外界と遮断された環境下に封止、埋蔵されているのである。
【0024】
即ち、前記古代塩水は、地核深層のチャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亙って封止されていたため、雑菌やバクテリア等の微生物の発生、繁殖がなく、また、外界との接触が一切無いことから、生活排水や工場廃水、更に環境ホルモン或いはダイオキシンやトリクロルエチレン、PCB等の有機系ハロゲン化合物等の環境汚染物質の混入が全く無いのである。
【0025】
又、前記古代塩水は、生命活動に必要なミネラル元素を約70種も含むものであり、2億数千万年以上もの長期間にわたって地核深層中に封止されていたので、ミネラルバランスが常に一定のものが得られる。
【0027】
そして、本発明に係る清浄鹹水においては、このような古代塩水を濃縮したものであるが、前述の如く、この古代塩水が極めて清浄なため、これを濃縮してなる清浄鹹水も極めて清浄で人体に対して悪影響を与える虞れが一切無いものとなるのである。
【0028】
なお、本発明者は以前、このような古代塩水をミネラル成分として配合したことを特徴とする食品添加物を出願している(特願2000−336951)。
【0029】
この際、本発明者は、古代塩水の有する高い還元作用を重視して、古代塩水を食品添加物への加工の際には、外気(酸素)に極力触れない作業条件や低温条件下、例えば、窒素雰囲気下や低温条件下、或いはフリーズドライ等のミネラル成分の活性を劣化することのない条件で加工し、又、酸素と極力接触しないように速やかに包装することが望ましい。勿論、この食品添加物にはリン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸等からなる酸化防止剤の一種或いは2種以上を併用して作業条件を緩和しても良いのである。
【0030】
そのため、このような特殊な加工や包装を行うための設備が必要であり、最終的な食品添加物の単価が高くなるという問題があった。
【0031】
しかしながら、本発明は、古代塩水の極めて清浄な点を重視して完成されたものであり、即ち、古代塩水を単に濃縮することにより、特殊な設備を要することなく、極めて清浄で人体に対して悪影響を与えるおそれが一切ない安価で安全な清浄鹹水を得ることができるのである。
【0032】
なお、本発明において清浄鹹水を製造するにあたり、前記古代塩水の濃縮方法としては特に限定されるものではないが、具体的には、例えば加熱濃縮、天日濃縮或いは逆浸透膜等、公知のいずれの濃縮方法を用いても良く、その濃縮倍率についても特に限定されるものではないが、一般的には、Be’(ボーメ度)8〜16程度の範囲に濃縮すれば良いのである。
【0033】
次に、本発明に係る清浄自然塩について詳細に説明する。
本発明に係る清浄自然塩においては、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水(古代塩水)から分離されたことを特徴とするものである。
【0034】
本発明で用いられる古代塩水は、前述の如く、極めて清浄なため、この古代塩水から分離された、本発明に係る清浄自然塩も極めて清浄で人体に対して悪影響を与えるおそれが一切ないのである。
【0035】
そして、前記古代塩水から本発明の清浄自然塩を分離して得る方法としては特に限定されるものではなく、具体的には、例えば加熱濃縮、天日濃縮、イオン交換膜法或いは逆浸透膜等、公知のいずれの濃縮方法を用いても良いのである。
【0036】
又、本発明に係る清浄自然塩においては、前記本発明に係る清浄鹹水から分離されたことを特徴とするものである。
【0037】
即ち、前述の如く、本発明に係る清浄鹹水は極めて清浄なため、これから分離された清浄自然塩も極めて清浄で人体に対して悪影響を与えるおそれが全く無いものとなるのである。
【0038】
このように、前記清浄鹹水から清浄自然塩を分離する方法としては特に限定されるものではないが、具体的には、例えば前記清浄鹹水を結晶化(塩の析出)して分離したり、前記清浄鹹水を加熱濃縮した後常温結晶化したり、前記清浄鹹水を天日による濃縮後結晶化したり或いは前記清浄鹹水を逆浸透膜を透過させる等、公知の方法により好適に分離することができる。
【0039】
ところで、単に、本発明に係る清浄鹹水から分離して得た清浄自然塩には、「苦味」のもととなる苦汁成分が含まれている。
【0040】
従って、本発明の清浄自然塩においては、その味をまろやかにするため、加熱して「苦味」成分を酸化物、例えば塩化マグネシウムの水和物を酸化マグネシウムに変化させる、いわゆる「焼き塩」の状態にしたり、或いは本発明の鹹水を濃縮し、結晶化する工程で結晶を分離して苦汁成分を除去し、この結晶を乾燥することにより食味を向上させることが好ましい。
【0041】
なお、本発明において、結晶化の工程後、脱水・分離処理を施す方法としては特に限定されるものではなく、公知の方法を適宜選択して用いることができるが、具体的には、例えば清浄鹹水の結晶化を進めていく過程で多少水分が残っている結晶状態(例えばBe’25〜30程度)にし、これを遠心分離等の脱水処理を施す方法や、完全に結晶化した清浄自然塩に散水して湿潤状態におき、苦汁成分を抽出、分離する方法、更に、完全に結晶化した清浄自然塩を高温(35〜70℃程度)、多湿(相対湿度80%以上)の部屋に放置し、その潮解性を利用して苦汁成分を抽出、溶解し除去する方法等を挙げることができる。
【0042】
即ち、「苦味」の成分である苦汁成分は水に溶解し易いので、清浄鹹水の液(水)分には苦汁成分が大量に溶解したり、溶解している。従って、前述のように、この清浄鹹水中の塩を結晶化させ、遠心分離等によって、液(水)分を分離すると清浄自然塩中の苦汁成分が殆ど液(水)分に移行、除去され、「苦味」が無い、まろやかな清浄自然塩が得られるのである。
【0043】
次に、本発明に係る清浄苦汁について詳細に説明する。
本発明に係る清浄苦汁は、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水(古代塩水)から分離したり、或いは前述したように、本発明に係る清浄自然塩を製造する工程において、苦汁成分を含む溶液を分離し、これを脱水して得られることを特徴とするものである。
【0044】
即ち、イオン交換膜法によって、古代塩水から塩化ナトリウム成分を分離し、その残液を、例えば加熱、脱水したり、前述のように、苦汁成分が大量に溶解している溶液を脱水して得られる。
【0045】
そして、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水は極めて清浄であるので、この古代塩水から得られる本発明の清浄苦汁も極めて清浄で人体に対して悪影響を与えるおそれが一切ないものとなるのである。従って、この清浄苦汁は極めて清浄であるから、これを市販されている食塩に添加し、当該食塩にカルシウムやマグネシウム更にカリウム等のミネラルを補給しても良いのである。
【0046】
なお、本発明の清浄自然塩から本発明の清浄苦汁を得るための抽出方法としては、前述したとおりであり、重複説明を避けるためここでは省略する。
【0047】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0048】
実施例1−1
古代塩水として、沖縄県、地下深層(地下約100m)、珊瑚礁のポーラス中に封止された塩水を試掘、採取したものを用い、この古代塩水を噴霧式ネットで濃縮することにより、本発明の清浄鹹水(Be’12程度)を得た。
【0049】
実施例1−2
前記実施例1−1で得られた清浄鹹水を天日乾燥した(Be’28程度)後、これを結晶皿に入れ、冷暗室で結晶化させ、この結晶を乾燥することによって、本発明の清浄自然塩を得た。
得られた清浄自然塩の塩化ナトリウム濃度は75.5%であり、その他のミネラル分が14.5%であった。
【0050】
実施例1−3
前記実施例1−1で得られた清浄鹹水を煎蒸釜(開放型の平釜)に入れ、多少水分が残っている結晶状態(Be’28程度)になるまで加熱した。
この結晶状態のものを遠心脱水装置で分離、乾燥することによって、苦汁成分を含まない本発明の清浄自然塩を得る一方、副産物として清浄苦汁の溶液を得た後、この清浄苦汁の溶液を加熱、乾燥して本発明の清浄苦汁を製造した。
【0051】
実施例2−1
古代塩水として、三重県鳥羽市のチャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に封止された塩水を試掘、採取したものを用い、この古代塩水を逆浸透膜で濃縮することにより、本発明の清浄鹹水(Be’12程度)を得た。
【0052】
実施例2−2
前記実施例2−1で得られた清浄鹹水を煎蒸釜(開放型の平釜)に入れ、加熱・結晶化させ、この結晶を乾燥することにより、本発明の清浄自然塩を得た。
得られた清浄自然塩の塩化ナトリウム濃度は74.5%であり、その他のミネラル分が15.5%であった。
【0053】
実施例2−3
前記実施例2−2で得た清浄自然塩を撹拌しつつ温度55℃、相対湿度95%の湿潤状況下に10日間暴露して当該清浄自然塩の潮解性を利用することにより吸湿、苦汁成分を抽出した結晶状態にした後、これを室温に冷却して更に結晶を発達させたものを遠心脱水装置で分離、乾燥することによって、苦汁成分を含まない本発明の清浄自然塩を得る一方、副産物として清浄苦汁の溶液を得た後、この清浄苦汁の溶液を加熱、乾燥して本発明の清浄苦汁を製造した。
【0054】
本実施例で得られた清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁について、汚染物質の混入が一切無い極めて清浄なものであることを示す資料として、原料である古代塩水と日本近海の海水(沖合域)に含まれる汚染物質の量を比較した表を以下に示す。
【0055】
【表1】
Figure 0004180975
【0056】
又、本実施例で得られた清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁について、汚染物質を分析したところ、汚染物質の混入が一切無い極めて清浄なものであることが認められた。
【0057】
以上のことから一目瞭然に把握できるように、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水は、2億数千万年以上にわたって外界との接触がなかったため、汚染物質の混入が一切無く、極めて清浄であり、従って、この古代塩水を原料として製造された本発明の清浄鹹水、清浄自然塩及び清浄苦汁も汚染物質の混入が一切無い極めて清浄で、身体生命に安全なものであることが認められた。
【0058】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明においては、チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水を利用、応用したものである。
【0059】
即ち、2億数千万年以上もの長期間にわたってチャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に封止された塩水は、2億数千万年以上もの間外界と遮断され、空気(酸素)や光に接触しておらず、その結果、雑菌やバクテリア等の微生物が発生、繁殖することがないので、非常に清浄であり、又、古代塩水は、長期間に亙って外界との接触が一切無いことから、生活排水や工場廃水、更に環境ホルモン或いはダイオキシンやトリクロルエチレン、PCB等の有機系ハロゲン化合物等の環境汚染物質の混入が全く無いのであり、従って、この古代塩水を利用、応用して得た、本発明の清浄鹹水、清浄自然塩又は清浄苦汁は、これらの点からも、汚染物質による汚染が全くない、極めて清浄で安全なものであるなどの効果を奏するのである。
【0060】
また、古代塩水は、生命活動に必要なミネラル元素を約70種も含むものであり、特に、数千年から数万年以上もの長期間にわたって地核深層に封止されていたため、ミネラルバランスが常に一定のもの、特に、生命活動に必要不可欠なミネラル元素、特にカルシウムとマグネシウムとをバランス良く多量に含む結果、本発明の清浄鹹水、清浄自然塩又は清浄苦汁においてはいずれも、生命活動に必要不可欠なミネラル元素を多量に含むミネラルバランスの優れたものである上、品質の安定した製品であり、従って、ミネラルバランスの異常性、つまり塩化ナトリウムのみの成分に起因する疾患であるアルツハイマー型痴呆症、パーキンソン病、糖尿病、動脈硬化症、心臓病、高血圧、脳梗塞、虚血性心疾患、脳出血、骨粗鬆症、頭痛、ストレス、尿結石、不整脈、突然死又は肝臓病等の予防ないし防止に優れた機能を発揮するなどの効果を奏するのである。

Claims (6)

  1. チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水を濃縮したことを特徴とする清浄鹹水。
  2. チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水から分離されたことを特徴とする清浄自然塩。
  3. 請求項1に記載の鹹水から分離されたことを特徴とする清浄自然塩。
  4. 請求項1の鹹水を濃縮し、結晶化する工程で結晶を分離して苦汁成分を除去し、この結晶を乾燥してなる清浄自然塩。
  5. チャート層より下層(深層)に存在する破砕帯中に長期間に亘って封止された塩水から分離されたことを特徴とする清浄苦汁。
  6. 請求項4の清浄自然塩を製造する工程において得られた苦汁成分を含有する溶液から分離して得たことを特徴とする清浄苦汁。
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