JP4179129B2 - connector - Google Patents
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Description
本発明は、半嵌合防止機能を備えたコネクタに関する。 The present invention relates to a connector having a half-fitting prevention function.
従来、半嵌合防止機能を備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図19に示すように、相手の雄ハウジング1のフード部1a内に嵌合可能な雌ハウジング2と、雌ハウジング2の上面に摺接しつつ前後にスライド可能に組み付けられるスライダ3と、スライダ3と雌ハウジング2との間に挟まれた状態で装着される圧縮コイルばね4とから構成されている。両ハウジング1,2を嵌合すると、雄ハウジング1によってスライダ3が押し込まれて後退するとともに、後退するスライダ3によって圧縮コイルばね4が弾縮されて両ハウジング1,2を離脱させるような付勢力が蓄積される。従って、半嵌合状態にも拘わらず嵌合作業を中断した場合には、圧縮コイルばね4に蓄積された付勢力が開放されることで、両ハウジング1,2が強制的に離脱させられるので、両ハウジング1,2が半嵌合状態に留められる事態を防止できるようになっている。この雌ハウジング2には、スライダ3の上面に摺接可能な規制部5が設けられており、これによりスライダ3が上方へ変位する、浮き上がりを規制してスライド動作を案内できるようになっている。
Conventionally, what was described in following
ところで、このスライダ3には、図20に示すように、雌ハウジング2に設けられた抜け止め受け部7に対して係止可能な抜け止め突部6が設けられ、これによりスライダ3が組付位置から前方へ抜け止めされるようになっている。抜け止め突部6の後面には、テーパ状をなす案内面(図示せず)が形成されることで、雌ハウジング2に対してスライダ3を前方から組み付ける際に、抜け止め突部6が抜け止め受け部7を乗り越え易く、組み付け作業性が良好なものとなっている。組み付け状態では抜け止め突部6は、抜け止め受け部7の後側に形成された逃がし溝8内に逃がされる。
上記したコネクタにおいて低背化を図るよう要請があった場合には、規制部5を省略することが考えられる。その場合は、スライダ3の変位規制については、抜け止め突部6が逃がし溝8の上縁に係合することでなされることになる。しかしながら、この抜け止め突部6には、既述したように案内面が形成されているため、その分だけ逃がし溝8との係合面積が小さくなっており、そのためスライダ3の変位を十分に規制できなくなることが懸念される。そうかといって、単に抜け止め突部6を大型化したのでは組み付け作業性の悪化を伴うため現実的ではなく、対応に苦慮していた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スライダの組み付け作業性を良好に保ちつつスライダの変位を十分に規制することを目的とする。
If there is a request to reduce the height of the connector described above, it is conceivable to omit the restricting
The present invention has been completed based on the above-described circumstances, and an object thereof is to sufficiently regulate the displacement of the slider while maintaining good assembly workability of the slider.
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングの嵌合・離脱方向に沿って移動可能なスライダが組み付けられるとともに、このスライダに一端側を支持される付勢手段が備えられ、他方のコネクタハウジングには押圧部が設けられ、前記スライダの幅方向両側部には前記押圧部によって押圧される弾性変形可能な被押圧アームが片持ち状に設けられ、前記一方のコネクタハウジングには前記被押圧アームを弾性変形させるよう案内可能な解除案内部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合の過程では前記被押圧アームが前記押圧部により押圧されることで、前記付勢手段が付勢力を蓄積しつつ前記スライダが初期位置から後退し、前記両コネクタハウジングが正規嵌合するのに伴い、前記被押圧アームが前記解除案内部によって弾性変形されて前記押圧部との押圧状態を解除することで、前記スライダの前進移動が許容されて、前記付勢手段の付勢力が解放されるようになっており、前記スライダには、前記被押圧アームの付け根の外側面から幅方向側方へ突出する抜け止め突部が設けられ、前記一方のコネクタハウジングには、前記抜け止め突部を逃がすことが可能な逃がし溝と、前記抜け止め突部が係止することで、スライダを抜け止め状態に保持可能な抜け止め受け部とが設けられ、且つ前記抜け止め突部には、スライダの組み付け時に抜け止め受け部を乗り越える動作を案内可能な案内面が形成されており、前記抜け止め突部は、前記逃がし溝の周縁に係合することでスライダがその移動方向と交差する方向へ変位するのを規制可能な規制部と、前記案内面を有する組付案内部とを高さ方向に連ねた形態とされ、全体の高さ寸法が前記逃がし溝とほぼ同じかそれより僅かに小さい程度の大きさで、且つ全体の幅方向側方への張り出し寸法が前記逃がし溝の深さと同じかそれより浅く設定されており、前記規制部は、前記案内面よりも外方へ張り出す形態であって、高さ方向一側面及びこれと略直角に連なる幅方向一側面を有することで、前記逃がし溝の周縁と対向して係合可能なほぼ直方体状に形成され、前記逃がし溝と前記抜け止め受け部との間には高さ方向の隙間が確保されており、前記スライダを組み付ける際には、前記隙間を前記規制部が通過可能とされている構成としたところに特徴を有する。
As a means for achieving the above object, the invention of
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記スライダは、前記一方のコネクタハウジングにおける高さ方向一側面に装着されるようになっており、
前記規制部は、前記抜け止め突部のうち一方のコネクタハウジングの装着面側とは反対側に設けられているところに特徴を有する。
The invention of
The restricting portion is characterized in that it is provided on the side opposite to the mounting surface side of one connector housing of the retaining protrusion.
<請求項1の発明>
スライダを一方のコネクタハウジングに組み付ける際には、案内面により抜け止め突部が抜け止め受け部を乗り越える動作が案内されるので、組み付け作業性が良好なものとなっている。組み付け状態では、抜け止め突部が逃がし溝内に逃がされるとともに抜け止め受け部に対して係止することで、スライダの抜け止めが図られる。
両コネクタハウジングを嵌合すると、他方のコネクタハウジングにより付勢手段が押し込まれることで、付勢手段には両コネクタハウジングを離脱させるような付勢力が蓄積される。従って、嵌合途中にも拘わらず作業を中断した場合には、付勢手段に蓄積された付勢力が解放されることで両コネクタハウジングが強制的に離脱させられるので、両コネクタハウジングが半嵌合状態に留め置かれる事態が防がれる。両コネクタハウジングが正規嵌合すると、付勢手段の一端側を支持するスライダの移動が許容されることで、付勢部材の付勢力が解放される。
<Invention of
When the slider is assembled to one of the connector housings, the guide surface guides the movement of the retaining protrusion over the retaining member, so that the assembly workability is good. In the assembled state, the retainer protrusion is released into the escape groove and locked to the retainer receiving portion, thereby preventing the slider from coming off.
When both the connector housings are fitted, the urging means is pushed by the other connector housing, so that an urging force that causes the two connector housings to be detached is accumulated in the urging means. Therefore, when the work is interrupted even during the mating, both the connector housings are forcibly detached by releasing the urging force accumulated in the urging means, so that both the connector housings are half-fitted. The situation of being kept in a joint state is prevented. When the two connector housings are properly fitted, the urging force of the urging member is released by allowing the slider supporting the one end side of the urging means to move.
本発明によれば、抜け止め突部に案内面よりも外方へ張り出す規制部を設け、その規制部が逃がし溝の周縁に係合することで、スライダがその移動方向と交差する方向へ変位するのを規制するようにしたから、規制部が案内面から張り出した分だけ逃がし溝に対する係合面積を増加することができ、もってスライダの変位動作を十分に規制することができる。またスライダの組み付け作業性については、従前通り案内面を確保することで良好に保つことができる。 According to the present invention, the restricting protrusion is provided with a restricting portion that protrudes outward from the guide surface, and the restricting portion engages with the peripheral edge of the escape groove so that the slider intersects the moving direction. Since the displacement is restricted, the engagement area with the escape groove can be increased by the amount of the restriction portion projecting from the guide surface, so that the displacement operation of the slider can be sufficiently restricted. In addition, assembling workability of the slider can be kept good by securing the guide surface as before.
<請求項2の発明>
スライダは、一方のコネクタハウジングの装着面とは反対側へ変位し易くなっているので、抜け止め突部における装着面側とは反対側に規制部を設けることで、スライダの変位動作を確実に規制することができる。
<Invention of
Since the slider is easy to displace to the side opposite to the mounting surface of one connector housing, providing a restricting portion on the side opposite to the mounting surface side of the retaining protrusion ensures the displacement operation of the slider. Can be regulated.
本発明の一実施形態を図1ないし図18によって説明する。この実施形態では、雌コネクタハウジング10(以下、単に雌ハウジング10という)と嵌合可能な雄コネクタハウジング20(以下、単に雄ハウジング20という)側にスライダ40及び圧縮コイルばねSを組み付けるようにしたものを示す。なお、以下では両ハウジング10,20における嵌合面側を前方とし、また上下方向については図4,図5,図10及び図11を除いた各図面を基準とする。
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In this embodiment, the
雌ハウジング10は、合成樹脂製とされており、図1,図2及び図13に示すように、全体が略ブロック状に形成され、その内部には後方から雌端子金具11を挿入可能なキャビティ12が幅方向に3室並んだ状態で設けられている。雌端子金具11は、雄端子金具25と導通接続される略箱型の本体部11aと、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部11bとを前後に繋げた構成とされている。各キャビティ12の上面には、前方へ開口する係止溝12aが形成され、その後面には本体部11aの上壁側に切り起こした片持ち状のランス11cが係止可能とされる。雌ハウジング10の長さ方向略中央の側面には、各キャビティ12を横切るリテーナ装着孔13が開口して設けられ、ここに雌端子金具11を抜け止め可能なリテーナ14が装着可能とされる。リテーナ14は、雌端子金具11の挿抜を許容する仮係止位置(図示せず)と、本体部11aの後端のあご部11dに係止する本係止位置との2位置間を幅方向に沿って移動可能とされる。またリテーナ装着孔13は、雌ハウジング10の上面に開口しているものの、その上面側には、リテーナ装着孔13の前後孔縁を架橋する一対の補強部15が設けられることで雌ハウジング10の補強が図られている(図2及び図13(A))。
The
雌ハウジング10の上面における両補強部15の前方に対向する位置には、一対の押圧部16が突設されている。押圧部16は、雄ハウジング20側のスライダ40の被押圧部46を押圧可能とされており、その前端位置が雌ハウジング10の前端より僅かに引っ込んだ位置とされる。押圧部16と補強部15との間には、被押圧部46を逃がせるような空間が確保されている。押圧部16のうち、被押圧部46に対する押圧面である前面16aは、前方に向かって上り勾配をなす逆テーパ状に形成され、押圧部16のうち後面16bは、前方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。雌ハウジング10の上面における幅方向略中央で、且つ両補強部15と両押圧部16との間の位置には、雄ハウジング20側のロックアーム31が係止可能なロック部17が突設されている。ロック部17のうち前面17aは、ロックアーム31の乗り上げ動作を案内すべく後方に向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。ロック部17のうち、ロックアーム31に対する係止面となる後面17bは、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐな真直面とされている。雌ハウジング10の前面のうち、図1に示す中央と右側のキャビティ12の下側位置には、雄ハウジング20側のショート端子27の弾性接触片27aを進入させるための解除溝18が前方及び下方へ開口して設けられ、その周縁によって弾性接触片27aを押し下げることができるようになっている。
A pair of pressing
雄ハウジング20は、合成樹脂製とされており、図3ないし図8及び図13に示すように、雄端子金具25やショート端子27を収容可能な端子収容部21と、雌ハウジング10を嵌合可能なフード部22とを前後に繋げるとともに、端子収容部21及びフード部22の上面側に半嵌合防止に機能するスライダ40や圧縮コイルばねSを組み付け可能な半嵌合防止ユニット組付部23を備えている。また端子収容部21、フード部22及び半嵌合防止ユニット組付部23の図3に示す左側面には、図示しないブラケットを取り付け可能なブラケット取付部24が設けられている。
The
端子収容部21には、図7に示すように、雄端子金具25を後方から挿入可能なキャビティ26が3室、幅方向に並んで設けられている。雄端子金具25は、前側から順に雌端子金具11と導通接触されるタブ25aと、略箱型をなす本体部25bと、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部25cとを備えている。端子収容部21における図3の中央と左側のキャビティ26の下側には、ショート端子27を収容可能なショート端子収容室28が側方へ開口して設けられている。ショート端子27は、フード部22側に突出するとともにタブ25aの下面に対して弾性接触可能な弾性接触片27aを2本備えており、対応する2本の雄端子金具25を短絡可能とされる。また各キャビティ26には、本体部25bのランス25dが係止可能な係止溝26aが設けられ、端子収容部21には、本体部25bのあご部25eに係止可能なリテーナ29を装着可能なリテーナ装着孔30とが設けられているが、これらは雌ハウジング10側と同様の構造であるため詳細な説明は省略する。
As shown in FIG. 7, the
フード部22は、図3及び図7に示すように、前方へ開口する略角筒状に形成されており、その上部を所定範囲にわたって切欠することで、片持ち状をなすロックアーム31が設けられている。ロックアーム31は、フード部22における幅方向略中央に配されるとともに、その根元位置(端子収容部21の前端位置)を支点として上下方向(両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向と交差する方向)に沿って弾性変形可能とされている。ロックアーム31の下面側には、前端部にロック爪32を残して後方へ開口する溝部31aが形成されている。ロック爪32は、その後面32aがロック部17の後面17bに対して係止されることで、両ハウジング10,20を嵌合状態に保持可能とされる。このロック爪32の後面32aは、後方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されているので、係止状態から両ハウジング10,20を離間させるような所定以上の力が作用した場合には、ロックアーム31が自動的に係止状態を解除しつつ弾性変形されるようになっている。つまり、ロックアーム31とロック部17との係止構造は、いわゆるセミロック構造となっている。またロック爪32の前面32bは、ロック部17に乗り上げるのを案内すべく前方に向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。
As shown in FIGS. 3 and 7, the
フード部22のうち、ロックアーム31の両側方の切欠空間には、スライダ40の被押圧アーム45が進入可能とされている(図9)。端子収容部21の上縁部におけるロックアーム31の両側方位置には、上記被押圧アーム45に対して係合可能な一対の解除案内部33が設けられている(図13(A))。解除案内部33は、後方に向かう上り勾配をなすテーパ状に形成されており、後述するようにスライダ40の後退動作に伴って被押圧アーム45を弾性変形させるよう案内可能とされる(図17(A))。またフード部22の内周面のうち底面には、弾性接触片27aが弾性変形したときにその先端部を逃がすための逃がし凹部34が形成されている。
The pressed
半嵌合防止ユニット組付部23は、端子収容部21及びフード部22の上面から立ち上がるとともに前後に延出する一対の側壁35と、両側壁35の後端部を連結する後壁36とから構成されており、これら両側壁35及び後壁36により囲まれた空間に対して前方から圧縮コイルばねS及びスライダ40が組み付け可能とされる。圧縮コイルばねSは、図5及び図7に示すように、後端側が後壁36によって受けられて支持可能とされており、後壁36の前面には、圧縮コイルばねSの後端部内に挿入されるばね保持部36aと、圧縮コイルばねSの後半部分の外周側を覆う略円筒状(図3参照)のばね保護壁36bとが突設されている。両側壁35の後部上端からは、図3及び図4に示すように、スライダ40の上面側を押さえ付けることが可能な押さえ部35aが内方へ張り出すとともに上記ばね保護壁36bよりも長く形成されている。
The half-fitting prevention
両側壁35の対向面(内面)には、図3,図5及び図7に示すように、詳細は後述するスライダ40の抜け止め突部47を逃がすための逃がし溝37が一対、後方へ開口して形成され、その前端位置付近には、抜け止め突部47が係止可能な抜け止め受け部38が突出して設けられている。抜け止め受け部38は、高さ寸法が逃がし溝37の約2/3程度の大きさとされ、その下端部が逃がし溝37の下縁に連結されており、従って、逃がし溝37の上縁37aと抜け止め受け部38の上面との間には所定(後述する規制部49の高さ寸法と同じ程度)の隙間が確保されている。抜け止め受け部38は、図5に示すように、その後側約1/3部分がほぼ直方体状に形成されるのに対し、前側約2/3部分が前端側に行くに連れて内方への張り出し寸法が減少する平断面略三角形状に形成されている。従って、抜け止め受け部38の前面はテーパ状に形成されており、ここが後述する抜け止め突部47の逃がし溝37への進入動作を案内可能な案内面38aとされている。また両抜け止め受け部38の案内面38a間の距離は、その後端側から前端側に行くに連れて次第に広くなっている。抜け止め受け部38のうち、抜け止め突部47との係止面である後面38bは、図7に示すように、上下方向及び幅方向に沿って真っ直ぐに形成されている。また両側壁35は、後半部分が装着されるスライダ40とほぼ同じ高さになるよう前半部分よりも一段高く形成されている。
As shown in FIGS. 3, 5, and 7, a pair of
スライダ40は、合成樹脂製とされ、図3及び図4に示すように、前後に延出する略平板状をなすスライダ本体41を備えている。スライダ40は、半嵌合防止ユニット組付部23に装着された状態では、両側壁35の内面や端子収容部21及びフード部22(ロックアーム31)の上面に摺接しつつ前後方向(両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向)に沿って移動可能とされている。
The
スライダ本体41は、その幅寸法が両側壁35の内面間の距離とほぼ同じかそれよりも僅かに小さく設定されている。スライダ本体41の下面における幅方向略中央には、前端側にロックアーム31の撓み変形を許容する許容空間を確保しつつ下方へ段付き状に張り出す張出部42が設けられている(図16(B)参照)。張出部42の下面は、組み付け状態においてロックアーム31や端子収容部21の上面に摺接可能とされている。一方、スライダ本体41の上面の後半部分には、図7に示すように、スライダ40を引張り操作可能な操作部43が、組み付け状態において両側壁35の上端とほぼ同じ位置まで張り出すよう形成されている。操作部43の両側縁には、図4及び図7に示すように、逃がし部43aが切欠形成され、ここに雄ハウジング20の押さえ部35aが進入可能とされている。スライダ本体41、張出部42及び操作部43の後面には、図6及び図13(B)に示すように、雄ハウジング20のばね保護壁36bを逃がすための保護壁逃がし部44が所定深さまで形成されている。保護壁逃がし部44の奥面(後面)は、圧縮コイルばねSの前端側を受けて支持可能とされ、そこには圧縮コイルばねSの前端部内に挿入されるばね保持部44aが突設されている。
The
スライダ本体41の下面前端部における両側部(張出部42の両側方位置)からは、図3及び図7に示すように、一対の被押圧アーム45が突設されている。被押圧アーム45は、後方へ延出する片持ち状に形成されるとともに、その基端部(前端部)を支点として上下に弾性変形可能とされている。また両被押圧アーム45の内面間の間隔は、ロックアーム31の幅寸法とほぼ同じかそれよりも広く設定されている。被押圧アーム45の自由端部(後端部)には、略鈎状をなす被押圧部46が下方へ突出して設けられている。被押圧部46のうち、雌ハウジング10側の押圧部16により押圧可能とされる前面46aは、図13(A)に示すように、押圧部16の前面16aに沿う逆テーパ状に形成され、これにより押圧部16による押し込みが確実になされるようになっている。被押圧部46のうち、雄ハウジング20の解除案内部33に対して係合可能とされる後面46bは、解除案内部33に沿うテーパ状に形成され、これによりスライダ40の後退動作に伴って被押圧部46が解除案内部33に乗り上げるとともに被押圧アーム45が弾性変形する動作を円滑に案内できるようになっている。
As shown in FIGS. 3 and 7, a pair of pressed
スライダ40は、半嵌合防止ユニット組付部23に対して組み付けられた初期位置では、図9ないし図11、及び図13に示すように、前端位置が雄ハウジング20とほぼ揃えられるとともに、張出部42がロックアーム31の上方の撓み空間を塞ぐように配されてその撓み変形を規制可能とされる。この初期位置では、スライダ40の両逃がし部43aに対して押さえ部35aの前端部が進入することで、スライダ40の後端部が押さえられている(図10)。またばね保護壁36bの前端部が保護壁逃がし部44内に進入することで、ばね保護壁36b及び保護壁逃がし部44の周縁部によって圧縮コイルばねSが全長にわたって覆われている(図11及び図13(B))。また初期位置では、圧縮コイルばねSが僅かに弾縮されることで、スライダ40が初期位置から後方へがたつくのが抑制される。
In the initial position where the
さて、スライダ40を上記初期位置に組み付けた状態では、図11に示すように、スライダ40のうち両被押圧アーム45の外側面から側方へ突出して設けられた抜け止め突部47が雄ハウジング20側の抜け止め受け部38に係止することで、スライダ40が初期位置から前方への抜け止め状態に保持可能とされる。抜け止め突部47のうち、抜け止め受け部38の後面38bに対する係止面である前面47aは、全高さ寸法にわたって上下方向に沿って真っ直ぐな面として形成されている。
Now, in the state where the
抜け止め突部47は、図3,図7及び図8に示すように、全体の高さ寸法が雌ハウジング10の逃がし溝37とほぼ同じか僅かに小さい程度の大きさに設定されており、このうち下側の約2/3部分が抜け止め受け部38とほぼ同じ高さ寸法を有する組付案内部48とされ、上側の約1/3部分が逃がし溝37の上縁37aに対して係合可能な規制部49とされている。言い換えると、規制部49は、抜け止め突部47において、雄ハウジング20におけるスライダ40の装着面である上面とは反対側に設けられている。また抜け止め突部47の全体の側方への張り出し寸法は、逃がし溝37の深さとほぼ同じかそれより浅く設定されている。なお抜け止め突部47の全体の長さ寸法は、組み付け時に必要な操作力が所定の基準値以下となるような大きさに設定されている。
As shown in FIGS. 3, 7, and 8, the retaining
組付案内部48は、その前側約1/3部分がほぼ直方体状に形成されるのに対し、その後側約2/3部分が後端側に行くに連れて外方への張り出し寸法が減少する平断面略三角形状に形成されており、従って、組付案内部48の後面は、テーパ状に形成されている。この組付案内部48の後面は、スライダ40の組み付け時に抜け止め受け部38の案内面38aに摺接することで、抜け止め突部47が抜け止め受け部38を乗り越える動作を案内可能な案内面48aとされている。これにより、スライダ40の組み付けに必要な操作力を低減できるようになっている。また両案内面48a間の距離は、その前端側から後端側に行くに連れて次第に狭くなっている。
The
規制部49は、全体がほぼ直方体状をなしており、上記した案内面48aよりも外側に張り出す形態とされている。規制部49は、図12に示すように、組み付け時にはその上面49aが逃がし溝37の周縁のうちの上縁37aに対して係合可能とされており、これによりスライダ40が上方(スライダ40の移動方向と交差する方向)へ変位する動作を規制できるようになっている。この規制部49の上面49aは、平面視四角形状とされ、組付案内部48の下面と比較すると、規制部49が案内面48aから張り出した分だけその面積が大きくなっている。また規制部49は、その後面が上下方向に沿って真っ直ぐに形成されテーパ状には形成されていないものの、スライダ40を組み付ける際には、抜け止め受け部38と逃がし溝37の上縁37aとの間の隙間を通過可能とされるので、組み付けに必要な操作力の増大化を招くことがない。
The
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雄コネクタ側の組み付けにあたっては、雄ハウジング20に対して各雄端子金具25やショート端子27やリテーナ29を取り付ける一方、半嵌合防止ユニット組付部23内に圧縮コイルばねSとスライダ40とを順次に前方から組み付けるようにする。圧縮コイルばねSをばね保護壁36b内に挿入すると、図5及び図7に示すように、ばね保持部32aが圧縮コイルばねSの後端部内に挿入される。
This embodiment has the structure as described above, and the operation thereof will be described subsequently. When assembling the male connector side, the male
続いてスライダ40を組み付けると、両被押圧アーム45がロックアーム31の両側方の空間に進入するとともに張出部42がロックアーム31の上面に摺接される。そして、スライダ40が所定位置に達したところで、抜け止め突部47の案内面48aが抜け止め受け部38の案内面38aに当接し、その状態からさらにスライダ40を後退させると、互いの案内面38a,48aに摺接されることで抜け止め突部47が抜け止め受け部38を乗り越えて逃がし溝37内に進入してスライダ40が初期位置に達する。このときの操作力は、仮に案内面を設定しない場合と比較すると低減されている。このとき、図11及び図12に示すように、抜け止め突部47の前面47aが抜け止め受け部38の後面38bに突き当たることで、スライダ40が初期位置から前止まり状態に保持される。なお圧縮コイルばねSをスライダ40側に組み付けてから、両者を同時に半嵌合防止ユニット組付部23に対して組み付けるようにしてもよい。一方で、雌コネクタ側についても組み立てておく。
Subsequently, when the
続いて両ハウジング10,20を嵌合する作業について説明する。図13に示す状態から雌ハウジング10を雄ハウジング20のフード部22内に所定深さまで嵌合すると、図14に示すように、押圧部16の前面16aが被押圧部46の前面46aに当接される。この段階では、両端子金具11,25の接触が未だ開始されていない。この状態から嵌合を進めると、被押圧部46が押圧部16により押圧されることで、図15に示すように、スライダ40が初期位置から後退するとともに圧縮コイルばねSが付勢力を蓄積しつつ圧縮される。この過程で、両端子金具11,25の接触が開始されるとともに、張出部42がロックアーム31の撓み空間から後方へ退避する。
Next, an operation for fitting both the
ところで、このような嵌合途中の状態にも拘わらず、作業者が正規嵌合したと勘違いするなどして嵌合作業を中断する場合があり得る。その場合には、それまでに圧縮コイルばねSに蓄積されていた付勢力が解放され、前方へ付勢されたスライダ40の被押圧部46が押圧部16を押し返すことで、両ハウジング10,20が強制的に離脱させられるようになっている。これにより、両ハウジング10,20が半嵌合状態に留め置かれる事態が回避されるようになっている。
By the way, in spite of such a state in the middle of the fitting, there is a case where the fitting operation is interrupted by misunderstanding that the operator has properly fitted. In that case, the biasing force that has been accumulated in the compression coil spring S until then is released, and the pressed
ロックアーム31のロック爪32の前面32bがロック部17の前面17aに対して当接した状態(図15(B))からさらに嵌合が進行すると、図16に示すように、ロックアーム31がロック部17に乗り上げつつ上方へ弾性変形する。この過程では、被押圧部46の後面46bが解除案内部33に摺接することで、図17に示すように、被押圧部46が解除案内部33に乗り上げるとともに被押圧アーム45が上方(押圧解除方向)へ弾性変形される。このとき嵌合の進行に伴い被押圧部46は上方へ変位するので、押圧部16との当接面積が次第に減少していく。またこの過程では、ショート端子27の弾性接触片27aが雌ハウジング10の解除溝18内に進入してその周縁によって押し下げられることで、タブ25aから離間するとともに両雄端子金具25の短絡状態が解除される。
When the fitting further proceeds from the state in which the
そして、両ハウジング10,20が正規深さまで嵌合されると、ロックアーム31のロック爪32がロック部17を乗り越えるとともに、図18に示すように、ロックアーム31が弾性復帰してロック爪32の後面32aがロック部17の後面17bに対して係止される。このときロックアーム31は、張出部42の前方の空間から完全に退避している。その一方で、正規嵌合に伴ってスライダ40は、被押圧部46が押圧部16から外れる位置(押圧解除位置)に達してその押圧状態が完全に解除されるので、スライダ40の移動が許容されることになる。従って、圧縮コイルばねSの付勢力が解放され、それに伴ってスライダ40が前進移動する。スライダ40は、初期位置に達したところで、抜け止め突部47が抜け止め受け部38に突き当たることで、その前止まりが図られる。この正規嵌合状態では、張出部42がロックアーム31の上方に配されることで、ロックアーム31の弾性変形動作が規制される。また被押圧部46は、押圧部16と補強部15の間に逃がされるので、被押圧アーム45は自然状態に復元している。
When the two
一方、メンテナンスなどの事情に両ハウジング10,20を離脱させる場合がある。その場合は、スライダ40の操作部43を後方へ引張り操作することで、圧縮コイルばねSを圧縮させつつスライダ40を初期位置から後退させる。この過程では、被押圧部46の後面46bが押圧部16の後面16bに摺接することで、被押圧部46が押圧部16に乗り上げるとともに被押圧アーム45が上方へ弾性変形される。スライダ40が所定位置に達したところで、張出部42がロックアーム31の撓み空間から退避するので、その状態からさらに操作力を付与すると、ロック爪32の後面32aの傾斜に案内されることで、ロック爪32がロック部17に乗り上げてロックアーム31が弾性変形され、もって両ハウジング10,20の保持状態が解除される(図17参照)。この状態からさらにスライダ40を引張ることで、両ハウジング10,20を離脱させることができる。
On the other hand, there are cases where both
上記したように両ハウジング10,20を嵌合・離脱する際には、スライダ40が前後に移動するようになっているが、この移動過程では、スライダ40全体が浮き上がるように変位してスライド動作に支障を来すことが懸念される。ところが、スライダ40の前部側については、抜け止め突部47の規制部49の上面49aが逃がし溝37の上縁37aに係合し、スライダ40の後部側については、押さえ部35aが逃がし部43aの上面に係合することで、スライダ40の上方への変位動作を常に規制することができる。これにより、スライダ40の移動動作が円滑なものとなり、嵌合・離脱作業性を向上させることができる。
As described above, when the two
以上説明したように本実施形態によれば、抜け止め突部47に案内面48aよりも外方へ張り出す規制部49を設け、その規制部49の上面49aが逃がし溝37の周縁である上縁37aに係合することで、スライダ40がその移動方向と交差する方向へ変位するのを規制するようにしたから、規制部49が案内面48aから張り出した分だけ逃がし溝37に対する係合面積を増加することができ、もってスライダ40の変位動作を十分に規制することができる。またスライダ40の組み付け作業性については、従前通り案内面48aを確保することで良好に保つことができる。
As described above, according to the present embodiment, the retaining
また、スライダ40は、雄ハウジング20の上面側に装着されているため、上方へ変位し易くなっているものの、規制部49が抜け止め突部47のうち雄ハウジング20の上面とは反対側に設けられているので、スライダ40の変位動作を確実に規制することができる。
Further, since the
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)抜け止め突部の形状について任意に変更することが可能であり、要するに規制部が案内面よりも外側へ張り出していればよい。例えば組付案内部の上下に一対の規制部を設けて、両規制部が逃がし溝の上縁に対して係合するような形態としてもよい。また抜け止め受け部の形状についても任意に変更可能であり、例えば案内面を省略したものも本発明に含まれる。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and further, within the scope not departing from the gist of the invention other than the following. Various modifications can be made.
(1) The shape of the retaining protrusion can be arbitrarily changed. In short, it is only necessary that the restricting portion projects outward from the guide surface. For example, it is good also as a form which provides a pair of control part on the upper and lower sides of an assembly guide part, and both control parts engage with the upper edge of an escape groove | channel. Further, the shape of the retainer receiving portion can be arbitrarily changed. For example, a configuration in which the guide surface is omitted is also included in the present invention.
(2)抜け止め受け部の配設位置については、逃がし溝の前端位置に限らず、途中の位置に設けても構わない。
(3)案内面については、テーパ状のものに限らず、円弧状などの曲面形状としても構わない。
(2) The arrangement position of the retaining member is not limited to the front end position of the escape groove, and may be provided at an intermediate position.
(3) The guide surface is not limited to a tapered shape, and may be a curved shape such as an arc shape .
(4)付勢手段としては、板ばねや引張りコイルばねを用いることも可能である。 ( 4 ) As the urging means, a plate spring or a tension coil spring can be used .
10…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング)
20…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング)
37…逃がし溝
37a…上縁(周縁)
38…抜け止め受け部
40…スライダ
47…抜け止め突部
48a…案内面
49…規制部
S…圧縮コイルばね(付勢手段)
10: Female housing (the other connector housing)
20 ... Male housing (one connector housing)
37 ...
38 ... Retaining
Claims (2)
他方のコネクタハウジングには押圧部が設けられ、前記スライダの幅方向両側部には前記押圧部によって押圧される弾性変形可能な被押圧アームが片持ち状に設けられ、前記一方のコネクタハウジングには前記被押圧アームを弾性変形させるよう案内可能な解除案内部が設けられ、
前記両コネクタハウジングの嵌合の過程では前記被押圧アームが前記押圧部により押圧されることで、前記付勢手段が付勢力を蓄積しつつ前記スライダが初期位置から後退し、
前記両コネクタハウジングが正規嵌合するのに伴い、前記被押圧アームが前記解除案内部によって弾性変形されて前記押圧部との押圧状態を解除することで、前記スライダの前進移動が許容されて、前記付勢手段の付勢力が解放されるようになっており、
前記スライダには、前記被押圧アームの付け根の外側面から幅方向側方へ突出する抜け止め突部が設けられ、
前記一方のコネクタハウジングには、前記抜け止め突部を逃がすことが可能な逃がし溝と、前記抜け止め突部が係止することで、スライダを抜け止め状態に保持可能な抜け止め受け部とが設けられ、且つ前記抜け止め突部には、スライダの組み付け時に抜け止め受け部を乗り越える動作を案内可能な案内面が形成されており、
前記抜け止め突部は、前記逃がし溝の周縁に係合することでスライダがその移動方向と交差する方向へ変位するのを規制可能な規制部と、前記案内面を有する組付案内部とを高さ方向に連ねた形態とされ、全体の高さ寸法が前記逃がし溝とほぼ同じかそれより僅かに小さい程度の大きさで、且つ全体の幅方向側方への張り出し寸法が前記逃がし溝の深さと同じかそれより浅く設定されており、
前記規制部は、前記案内面よりも外方へ張り出す形態であって、高さ方向一側面及びこれと略直角に連なる幅方向一側面を有することで、前記逃がし溝の周縁と対向して係合可能なほぼ直方体状に形成され、前記逃がし溝と前記抜け止め受け部との間には高さ方向の隙間が確保されており、前記スライダを組み付ける際には、前記隙間を前記規制部が通過可能とされていることを特徴とするコネクタ。 Of the pair of connector housings that can be fitted to each other, one connector housing is assembled with a slider that can move along the fitting / removing direction of both connector housings, and one end side is supported by this slider. Means are provided,
The other connector housing is provided with a pressing portion, and elastically deformable pressed arms that are pressed by the pressing portion are provided on both sides in the width direction of the slider in a cantilevered manner. A release guide portion that can be guided to elastically deform the pressed arm is provided,
In the process of fitting the two connector housings, the pressed arm is pressed by the pressing portion, so that the urging means accumulates the urging force and the slider moves backward from the initial position,
As the two connector housings are normally fitted, the pressed arm is elastically deformed by the release guide portion to release the pressing state with the pressing portion, thereby allowing the slider to move forward. The biasing force of the biasing means is released,
Said slider, said the stop ribs projecting from the outer surface of the base of the pressure arm in the width direction toward provided,
The one connector housing has an escape groove that allows the retaining projection to escape, and a retaining member that can hold the slider in a retaining state by locking the retaining projection. And a guide surface capable of guiding the movement over the retainer receiving portion when the slider is assembled is formed on the retaining protrusion.
The stopper collision part, and the relief regulation can regulating unit that the slider by engaging the periphery of the groove is displaced in the direction intersecting the direction of movement, and assembly guide portion having a guide surface The overall height dimension is almost the same as or slightly smaller than the escape groove, and the overall lateral dimension of the relief groove is the same as that of the escape groove. It is set to be the same as the depth or shallower,
The restricting portion is configured to project outward from the guide surface, and has one side surface in the height direction and one side surface in the width direction that is substantially perpendicular to the height surface, so as to face the periphery of the escape groove. It is formed in a substantially rectangular parallelepiped shape that can be engaged, and a clearance in the height direction is secured between the escape groove and the retainer receiving portion, and when assembling the slider, the clearance is defined by the restricting portion. A connector characterized by being able to pass through .
前記規制部は、前記抜け止め突部のうち一方のコネクタハウジングの装着面側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 The slider is adapted to be mounted on one side in the height direction of the one connector housing,
The connector according to claim 1, wherein the restricting portion is provided on a side opposite to the mounting surface side of one connector housing of the retaining protrusion.
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