JP2005063750A - Connector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半嵌合防止機能を備えたコネクタ関する。 The present invention relates to a connector having a half-fitting prevention function.
従来、半嵌合防止機能を備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図22に示すように、相手の雄ハウジング1と嵌合可能な雌ハウジング2と、雌ハウジング2に組み付けられるとともに両ハウジング1,2の嵌合・離脱方向に沿って前後にスライド可能とされるスライダ3と、スライダ3と雌ハウジング2との間に挟まれた状態で装着される圧縮コイルばね4とから構成されている。両ハウジング1,2を嵌合すると、雄ハウジング1によってスライダ3が押し込まれて後退するとともに、後退するスライダ3によって圧縮コイルばね4が弾縮されて両ハウジング1,2を離脱させるような付勢力が蓄積される。従って、半嵌合状態にも拘わらず嵌合作業を中断した場合には、圧縮コイルばね4に蓄積された付勢力が解放されることで、両ハウジング1,2が強制的に離脱させられるので、両ハウジング1,2が半嵌合状態に留められる事態を防止できるようになっている。
ところで、上記したコネクタでは、雌ハウジング2とスライダ3との双方に圧縮コイルばね4の外周側を覆う壁5,6が設けられているものの、両壁5,6の間には、スライダ3が初期位置から後退するのを許容すべく所定長さにわたって逃がし空間7が確保されており、この逃がし空間7の範囲分だけ圧縮コイルばね4は外部に露出している。このため逃がし空間7を通って外部の異物などが圧縮コイルばね4に干渉したり、また塵が圧縮コイルばね4に付着するおそれがあって、圧縮コイルばね4が本来の機能を発揮できなくなる可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、付勢手段を保護することを目的とする。
By the way, in the connector described above, the walls 5 and 6 covering the outer peripheral side of the compression coil spring 4 are provided on both the
The present invention has been completed based on the above situation, and an object thereof is to protect the biasing means.
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手のコネクタハウジングと嵌合可能なコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに組み付けられるとともに両コネクタハウジングの嵌合・離脱方向に沿って前後にスライド可能とされ、且つ嵌合時には相手のコネクタハウジングによって押し込まれて後退されるスライダと、前記スライダと前記コネクタハウジングとの間に組み付けられるとともにスライダが初期位置から後退するのに伴ってスライダとコネクタハウジングとの間で弾縮されることで、相手のコネクタハウジングを離脱させるような付勢力を蓄積可能な付勢手段とを備えたものであって、前記コネクタハウジングには、前記付勢手段を覆う覆い壁が設けられるとともに、前記スライダには、後退時に前記覆い壁を逃がすための逃がし凹部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
As means for achieving the above-mentioned object, the invention of
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記覆い壁は、前記付勢手段に概ね沿うように形成されるとともに、付勢手段がその軸線方向と交差する方向に変形するのを規制可能とされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングには、前記スライダの外面に摺接することでそのスライド動作を案内可能なガイド壁が設けられ、このガイド壁によって前記付勢手段が三方向から囲まれるようになっており、前記覆い壁は、前記ガイド壁における開放側に設けられるとともに、その幅寸法が付勢手段と概ね等しく設定されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記スライダが前記初期位置のときに、前記覆い壁が前記逃がし凹部に進入していて、その外側にスライダの壁が重なるようにして配されているところに特徴を有する。
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the covering wall is formed so as to substantially follow the urging means, and the urging means is deformed in a direction intersecting the axial direction. It is characterized in that it can be regulated.
According to a third aspect of the present invention, there is provided the guide housing according to the first or second aspect, wherein the connector housing is provided with a guide wall capable of guiding a sliding motion by slidingly contacting an outer surface of the slider. The urging means is surrounded by a wall from three directions, the covering wall is provided on the open side of the guide wall, and the width dimension thereof is set to be approximately equal to the urging means. Has characteristics.
According to a fourth aspect of the present invention, in the apparatus according to any one of the first to third aspects, when the slider is at the initial position, the cover wall enters the relief recess, and the slider is disposed outside the cover wall. It is characterized by the fact that the walls are arranged so as to overlap.
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングを嵌合すると、相手のコネクタハウジングによってスライダが押し込まれることで後退するとともに付勢手段が付勢力を蓄積しつつ弾縮される。従って、嵌合途中にも拘わらず作業を中断した場合には、付勢手段に蓄積された付勢力が解放されることで、両コネクタハウジングが強制的に離脱させられるので、両コネクタハウジングが半嵌合状態に留め置かれる事態が防がれる。
本発明によれば、覆い壁によって付勢手段を覆うようにしたから、例えば外部の異物が付勢手段に干渉するといった事態を防ぐことができ、付勢手段の保護を図ることができる。しかも、スライダに逃がし凹部を設けて覆い壁を逃がすようにしたから、スライダを支障無く後退させることができる。
<Invention of
When the two connector housings are fitted together, the slider is pushed back by the mating connector housing, and the urging means is retracted while accumulating the urging force. Therefore, when the operation is interrupted in the middle of the mating, the urging force accumulated in the urging means is released, so that both the connector housings are forcibly separated. The situation of being kept in the fitted state is prevented.
According to the present invention, since the urging means is covered with the covering wall, for example, a situation in which an external foreign object interferes with the urging means can be prevented, and the urging means can be protected. Moreover, since the escape recess is provided in the slider so as to escape the cover wall, the slider can be retracted without any trouble.
<請求項2の発明>
スライダが後退する際に付勢手段を確実に弾縮させて付勢力を蓄積させることができるので、半嵌合を確実に防止することができる。
<請求項3の発明>
付勢手段は、ガイド壁と覆い壁とによって取り囲まれることで、その保護が図られる。仮に覆い壁を付勢手段の全周にわたって設けた場合と比較すると、逃がし凹部の形成範囲が小さくて済むので、小型化に好適となる。
<請求項4の発明>
付勢手段を常に保護することができる。
<Invention of
When the slider moves backward, the urging means can be surely contracted and the urging force can be accumulated, so that half-fitting can be reliably prevented.
<Invention of Claim 3>
The urging means is protected by being surrounded by the guide wall and the cover wall. As compared with the case where the covering wall is provided over the entire circumference of the urging means, the formation range of the escape recess is sufficient, which is suitable for downsizing.
<Invention of Claim 4>
The biasing means can always be protected.
本発明の一実施形態を図1ないし図21によって説明する。この実施形態では、相手の雄コネクタハウジング10(以下、単に雄ハウジング10という)と嵌合可能な雌コネクタハウジング20(以下、単に雌ハウジング20という)に対してスライダ40及び圧縮コイルばねSを組み付けるようにしたものを示す。なお以下では、両ハウジング10,20における嵌合面側を前方とし、また上下方向については図3などの平面図を除いた各図を基準とする。
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In this embodiment, the
雄ハウジング10は、合成樹脂製とされており、図1及び図13に示すように、雌ハウジング20を内側に嵌合可能なフード部11と、電線の端末に接続した雄端子金具(電線共々図示せず)を収容可能な端子収容部12とを前後に繋げた構成とされている。端子収容部12には、雄端子金具を後方から挿入可能なキャビティ13が3室、幅方向に並んで設けられている。また端子収容部12には、収容した各雄端子金具に係止可能な係止部14aを有するリテーナ14が装着可能とされる。リテーナ14は、係止部14aがキャビティ13の側方に退避し雄端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、係止部14aがキャビティ13内に進入し雄端子金具に係止する本係止位置との2位置間を幅方向に沿って移動可能とされる(各図面では本係止位置のみを示す)。
The
フード部11は、前方へ開口する略角筒状に形成されており、長さ寸法が雌ハウジング20よりも所定長さ分(後記する規制部35の長さ程度)だけ短く設定されている。フード部11の奥面におけるキャビティ13の上方位置で、且つ幅方向略中央位置からは、片持ち状のロックアーム15が前方へ突出して設けられている。このロックアーム15は、ほぼ水平に延出するアーム部15aと、アーム部15aの自由端(前端)から下方へ突出する鉤部15bとから構成されている。アーム部15aは、ほぼ水平な自然状態から基端部を支点として上下(嵌合・離脱方向と交差する方向)に傾動しつつ弾性変形可能とされている(図14参照)。鉤部15bは、その後面15cが後記する雌ハウジング20側のロック部27の後面27aに係止されることで、両ハウジング10,20を嵌合状態に保持できるようになっている。この鉤部15bの後面15cは、前方(図13の右方)へ向けて下り勾配をなす略弧状に形成されている。またロックアーム15の前面15dは、前方へ向けて上り勾配をなすテーパ状に形成され、その勾配は鉤部15bの後面15cよりも急に設定されている。
The
フード部11の上部における幅方向略中央には、上下方向及び前方へ開口する切欠部16が形成され、ここに後述する雌ハウジング20側のスライダ40に設けたスライダ操作部47が進入可能とされている(図18参照)。切欠部16は、幅寸法がスライダ操作部47とほぼ同じかそれより僅かに大きく設定され、長さ寸法がスライダ40の可動ストロークよりも所定長さ分短く設定されている。なお、上記したロックアーム15は、切欠部16の後端面よりも後側(奥側)に配され、その周りがフード部11の壁面により完全に取り囲まれている。またフード部11の両側部の内面におけるロックアーム15とほぼ同じ高さ位置には、ガイドリブ17が一対、内方へ突出して設けられている。またフード部11の下部の内面における両側端位置には、ガイド凹部18が一対設けられている。
A
雌ハウジング20は、合成樹脂製とされており、図2ないし図6に示すように、その内部には、電線の端末に接続された雌端子金具(電線共々図示せず)を後方から挿入可能なキャビティ21が幅方向に3室並んで設けられている。雌ハウジング20には、挿入した雌端子金具を抜け止めするためのリテーナ22が装着可能とされる。このリテーナ22は、既述した雄ハウジング10側のリテーナ14と同様のものであり、雌端子金具に係止可能な係止部22aを有するとともに仮係止位置と本係止位置との2位置間を幅方向に沿って移動可能とされる(詳しい説明は割愛する、また各図面では本係止位置のみを示す)。また雌ハウジング20の両外側面には、雄ハウジング10側のガイドリブ17を受け入れることで、両ハウジング10,20の嵌合動作を案内可能なガイド凹部23が一対設けられている。また雌ハウジング20の下面における両側縁からは、雄ハウジング10側のガイド凹部18に進入可能なガイドリブ24が一対、下方へ突出して設けられている。
The
雌ハウジング20の上面における幅方向略中央には、嵌合時にロックアーム15のアーム部15aを逃がすことが可能なロック逃がし凹部25が形成されている(図19参照)。ロック逃がし凹部25は、前方及び上方へ開放しており、高さ寸法及び幅寸法がアーム部15aとほぼ同じかそれより僅かに大きく設定されている。また雌ハウジング20の上面の高さ位置は、ロックアーム15の上面とほぼ揃えられている。雌ハウジング20には、上記ロック逃がし凹部25に連通するとともにロックアーム15の鉤部15bを逃がすことが可能なロック逃がし孔26が設けられている。ロック逃がし孔26は、ロック逃がし凹部25よりもやや低い位置に配され、型抜きの都合上雌ハウジング20の後面に開口する角孔状に形成されている。
A
そして、このロック逃がし孔26の前側には、鉤部15bが係止可能なロック部27が残されている。ロック部27の前面27bは、後方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されることでロックアーム15が乗り上げる動作を案内できるようになっている。ロック部27の後面27aは、後方(図13の右方)へ向かって下り勾配をなす略弧状に形成され、鉤部15bの後面15cに概ね沿う形状となっている。従って、鉤部15bがロック部27に係止した状態から両ハウジング10,20を離間させるような所定以上の力が作用した場合には、互いにテーパ状をなす鉤部15bの後面15c及びロック部27の後面27aによって案内されることで、ロックアーム15が自動的に係止状態を解除しつつ弾性変形されるようになっている。つまり、ロックアーム15とロック部27との係止構造は、セミロック構造となっている。なお鉤部15bの後面15c及びロック部27の後面27aは、略弧状以外にも例えばテーパ状に形成してもよく、その場合でも上記と同様の効果が得られる。
And the
雌ハウジング20の上面における両側縁には、一対の側壁28が上方へ突出して設けられている。両側壁28は、前後方向に沿って延出するとともに雌ハウジング20のほぼ全長にわたって形成されている。雌ハウジング20の上面における後縁には、幅方向に沿って延びる後壁29が上方へ突出して設けられるとともにその両側縁が上記両側壁28の後縁に連結されている。この後壁29は、両側壁28よりも一段低く形成されている。これら両側壁28及び後壁29に囲まれた空間は、上方及び前方へ開口するとともに、前方からスライダ40及び圧縮コイルばねSが組み付け可能とされる収容室30となっている。収容室30に収容されたスライダ40は、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向に沿って前後にスライド可能とされ、スライド時には両側壁28や雌ハウジング20の上面(収容室30の底壁30a)に摺接可能とされる。圧縮コイルばねSは、後端部が後壁29によって受けられるようになっている。詳しくは、後壁29の幅方向略中央には、圧縮コイルばねSの後端部を嵌合可能なばね嵌合溝29aが凹み形成され、このばね嵌合溝29aの内側には圧縮コイルばねSの後端部内に挿入可能なばね挿入突部29bが前方へ突出して設けられている。両側壁28の下端部(後記する支持部33よりも下側部分)における対向面(内面)には、スライダ40に設けられた前止まり部45を逃がすための逃がし溝31が後方へ開放して設けられており、この逃がし溝31の前側(側壁28の前端位置)に設けられた前止まり受け部32が前止まり部45に係止することで、スライダ40を前止まり状態に保持可能とされている(図8参照)。なお両側壁28と収容室30の底壁30aとによってスライダ40及び圧縮コイルばねSの周りを三方向から取り囲むことができるようになっており、これら両側壁28と底壁30aとが特許請求の範囲に記載のガイド壁に相当している。
A pair of
両側壁28の高さ方向略中央位置には、スライダ40のアーム部46を支持可能な支持部33が一対、内方へ張り出して設けられている。支持部33は、後述するスライダ40の支持部進入溝44内に進入可能とされている。支持部33は、両ハウジング10,20の嵌合・離脱方向に沿って前後に延出するレール状に形成されるとともに側壁28のほぼ全長にわたって設けられており、その後端部が後壁29に連結されている。支持部33の上面は、後壁29の上面と略面一状に連続して形成されている。また支持部33における内端の両角部分には、面取りが施されており、後記する支持部進入溝44の周面にもその面取りに沿った傾斜面が一対形成されている。また雌ハウジング20の後端部からは、外側方へ張り出すハウジング操作部34が一対設けられている。ハウジング操作部34は、後端側に行くほど外側方への張り出し代が大きくなる段付き状に形成されることで、雌ハウジング20を後方へ引張る操作がし易くなっている。ハウジング操作部34は、側壁28よりも上方へ所定高さ分(フード部11の上部の厚み寸法とほぼ同じ程度)突出して形成されている。
A pair of
両ハウジング操作部34における上端部の対向面(内面)からは、内方へ張り出す規制部35が一対設けられている。規制部35は、その下面がスライダ40の上面(雌ハウジング20の上面と摺接する下面とは反対側の面)とほぼ同じに高さ位置に設定されることで、スライダ40(アーム部46)の上面が摺接可能とされる。この規制部35の下面は、雌ハウジング20の上面と対向して配されており、この雌ハウジング20の上面と共にスライダ40が上下(スライド方向と交差する方向)へ変位するのを規制できるようになっている。また両規制部35の対向面(内面)間の距離は、スライダ40のスライダ操作部47の幅寸法とほぼ同じかそれよりもやや大きく、また切欠部16の幅寸法とほぼ同じに設定されている。規制部35は、両ハウジング10,20が嵌合した状態では、フード部11の外側に突出して配されるとともに、フード部11の上部と前後に対向して配されるようになっている(図17参照)。
A pair of restricting
スライダ40は、合成樹脂製とされており、略ブロック状をなすスライダ本体41を備えている。スライダ本体41は、その幅寸法が両側壁28の対向面間の距離と同じかそれよりも僅かに小さい程度、長さ寸法が雌ハウジング20の長さの半分よりも大きい程度、高さ寸法が側壁28とほぼ同じ程度に設定されている。スライダ本体41の後面における略中心位置には、後方へ開口するとともに圧縮コイルばねSの前端部を収容可能なばね収容凹部42が設けられている。ばね収容凹部42は、圧縮コイルばねSの外周面に沿って略円形に形成され、その後面(奥面)には、圧縮コイルばねSの前端部内に進入可能なばね挿入突部42aが後方へ突出して設けられている。このように圧縮コイルばねSは、スライダ40のばね収容凹部42の後面と雌ハウジング20の後壁29の前面との間に挟まれるので、スライダ40が後退するのに伴って両者間で弾縮可能とされる。
The
スライダ40の前端部における幅方向略中央には、ロックアーム15がロック部27に乗り上げて弾性変形するのを許容する撓み許容凹部43が前方及び下方へ開放して形成されている。この撓み許容凹部43の前面43aは、上下方向に沿って真っ直ぐに形成され、弾性変形したロックアーム15の前面15dによって押圧可能な被押圧面とされている(図14参照)。なお両ハウジング10,20が嵌合した状態では、スライダ本体41のうち撓み許容凹部43よりも後側部分がロックアーム15の上方に配されることで、ロックアーム15が弾性変形するのを規制できるようになっている(図17参照)。
A bending allowance
スライダ40の両外側面のうち、高さ方向略中央位置には、雌ハウジング20の支持部33が進入可能な支持部進入溝44が前後及び外側方へ開放して形成されている。スライダ40が前後にスライドする際には、支持部33と支持部進入溝44の周面同士が摺接することで、そのスライド動作をガイドできるようになっている。スライダ40の両外側面のうち、支持部進入溝44の下側部分には、雌ハウジング20の前止まり受け部32に対して係止可能な前止まり部45が一対、外方へ突出して設けられている。前止まり部45は、後面がスライダ40の組み付け時に前止まり受け部32を乗り越え易くなるようテーパ状に形成されるのに対し、前面が前止まり受け部32の後面との係止面となるので真直面とされる。スライダ40は、前止まりされた状態では、前端位置が雌ハウジング20とほぼ面一に揃えられており、この組み付け位置が初期位置とされている(図8や図10などを参照)。スライダ40は、この初期位置から後端面が雌ハウジング20の後端面とほぼ面一状をなす位置(図19ないし図21を参照)まで後退可能とされ、この最後退位置では、撓み許容凹部43の前面43aがロックアーム15の前面15dよりも外方(図19の右方)に配されることでロックアーム15の弾性変形が許容されており、このスライダ40の位置が撓み許容位置となっている。
A support
スライダ本体41の後端上部(支持部進入溝44よりも上側部分)からは、後方へ延出する片持ち状のアーム部46が設けられている。アーム部46は、高さ寸法(厚み寸法)がスライダ本体41よりも小さく(約1/3程度に)、幅寸法がスライダ本体41と同じに、長さ寸法が後壁29とほぼ同じで規制部35よりは少し短く設定されている。支持部進入溝44の周面における上面には、アーム部46の下面が連続して略面一状に形成されているので、アーム部46の下面に対して支持部33の上面が摺接可能とされている(図11参照)。従って、アーム部46は、スライダ40が前後に移動する過程で、常に支持部33によって下側から支持されるようになっている。さらにはアーム部46の上面は、スライダ本体41の上面と面一状とされるとともに規制部35の下面とほぼ同じ高さ位置に設定されているので、スライダ40が後退するときに規制部35の下面が摺接可能とされる。これによりアーム部46は、支持部33と規制部35とで上下から挟まれるようにして支持されることになるから、上下(スライド方向と交差する方向)へ変位するのが規制できるようになっている(図20参照)。また後壁29は、その上面がアーム部46の下面に沿った形状に形成されるとともに高さ位置がほぼ同じか少し低く設定されることで、スライダ40が後退するときにアーム部46を逃がすことが可能とされる(図9及び図19参照)。
A
アーム部46の上面幅方向略中央には、スライダ40を後方へ向けて引張り操作可能なスライダ操作部47が上方へ突出して設けられている。スライダ操作部47は、作業者が指などを引っ掛けて操作するための前面が後方へ向かって上り勾配をなす傾斜面とされ、且つこの前面には指などを引っ掛け易くするために幅方向に沿った凹凸部が形成されている。スライダ操作部47の基端部は、長さ寸法がアーム部46よりもやや大きく設定されている。このようにスライダ本体41から延設したアーム部46にスライダ操作部47を設けるようにしているので、アーム部46の長さ分だけスライダ操作部47を後方位置に配することができ、もってフード部11の切欠部16の形成長さを短くできる。
A
さて、雌ハウジング20の後壁29のうち幅方向略中央部分は、ばね嵌合溝29aに沿って上方に突出しており、この突出部分からは圧縮コイルばねSを上方(両側壁28及び底壁30aにおける開放側)から覆うことが可能な覆い壁36が前方へ延出して設けられている。一方、スライダ40には、覆い壁36を逃がすための覆い壁逃がし凹部48が形成されている。詳しくは、覆い壁36は、図12に示すように、正面から見て圧縮コイルばねSの外周面に沿う略弧状に形成されており、その内周面が圧縮コイルばねSの外周面に当接または近接した配置とされることで、圧縮コイルばねSがその軸線方向と交差する方向(高さ方向や幅方向)に変形するのを規制できるようになっている。覆い壁36は、幅寸法が圧縮コイルばねSと概ね等しく設定されており、既述した雌ハウジング20の両側壁28及び収容室30の底壁30aと共に圧縮コイルばねSを取り囲むことができるようになっている。これにより、圧縮コイルばねSに対して外部の異物が干渉したり、また外部の塵が圧縮コイルばねSに付着するような事態を極力回避できるようになっている。
Now, a substantially central portion in the width direction of the
覆い壁逃がし凹部48は、ばね収容凹部42の天井面において後方へ開放する溝状に形成されており、スライダ本体41及びアーム部46の幅方向略中央部分を所定幅切り欠いて形成されている。覆い壁逃がし凹部48は、覆い壁36に沿って略弧状に形成され、幅寸法及び高さ寸法が覆い壁36とほぼ同じかそれより僅かに大きく設定されている。従って、覆い壁逃がし凹部48の天井面には、覆い壁36の外周面が当接または近接して配されるようになっている。
The cover
覆い壁36は、長さ寸法が初期位置としたスライダ40の後端よりも前方に突き出て覆い壁逃がし凹部48内に進入するような大きさとなっている。従って、覆い壁36の外側には、常に覆い壁逃がし凹部48の天井面を有するスライダ40の壁(アーム部46を含む)が重なるようにして配されることになる。これによりアーム部46は、支持部33と共に覆い壁36によっても常に下方から支持可能とされる。つまり覆い壁36は、アーム部46に対する補助支持部であると言える。また覆い壁逃がし凹部48は、その後面(奥面)に対してスライダ40が最も後退したとき(撓み許容位置に達したとき)に覆い壁36の前面が当接されるような長さ範囲に形成されている(図19参照)。
The
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雌コネクタを組み付けるには、図5及び図6に示すように、先に圧縮コイルばねSを収容室30内に前方から収容してその後端部に対しばね挿入突部29bを内側に挿入するとともに後端部をばね嵌合溝29aに嵌合した後、スライダ40を収容室30内に前方から収容する。スライダ40を収容する際には、支持部33を支持部進入溝44内に、圧縮コイルばねSを前端側からばね収容凹部42内に、覆い壁36を覆い壁逃がし凹部48内に進入させるようにする。スライダ40が初期位置に達すると、図8に示すように、前止まり部45が逃がし溝31内に進入して前止まり受け部32に係止されることで、スライダ40が前止まり状態に保持される。この初期位置では、図10に示すように、圧縮コイルばねSが僅かに弾縮されることで、スライダ40は、後方へ向けた所定以上の力が付与されない限りは初期位置から容易に後退しないよう弾性的に保持可能とされている。なお上記した組み付け手順以外にも、例えば圧縮コイルばねSをスライダ40のばね収容凹部42内に組み付けてから、スライダ40及び圧縮コイルばねSを雌ハウジング20の収容室30内に組み付けるようにしてもよい。
This embodiment has the structure as described above, and the operation thereof will be described subsequently. To assemble the female connector, as shown in FIGS. 5 and 6, the compression coil spring S is first accommodated in the
続いて両ハウジング10,20を嵌合する作業を説明する。嵌合作業を行うには、図13に示すように、両ハウジング10,20を互いに対面させた状態から、雄ハウジング10のフード部11内に雌ハウジング20を嵌合させる。嵌合時には、両ハウジング10,20の各ガイドリブ17,24が各ガイド凹部18,23に進入してその周面同士が摺接されることで嵌合動作が円滑なものとなっている。所定深さまで嵌合が進行すると、図14に示すように、ロックアーム15は、その前面15dとロック部27の前面27bとの傾斜に案内されてロック部27に乗り上げつつ弾性変形される。なお雄ハウジング10に対して雌ハウジング20を上下逆にした状態で嵌合しようとした場合には、各ガイドリブ17,24が各ガイド凹部18,23と不整合となって嵌合が規制されるようになっている。
Next, an operation for fitting both the
傾動姿勢となったロックアーム15は、スライダ40の撓み許容凹部43内に逃がされるとともにその前面15dが撓み許容凹部43の前面43aに当接(係合)される。このときロックアーム15の前面15dは、撓み許容凹部43の前面43aに対してほぼ面当たりしている。この状態から嵌合を進めると、ロックアーム15によってスライダ40が後方へ向けて押し込まれる(押圧される)ことで、図15及び図16に示すように、スライダ40が圧縮コイルばねSを弾縮しつつ後退移動される。この後退時には、スライダ40の下面が雌ハウジング20の上面に、スライダ40の上面がフード部11の天井面に摺接されるのに加えて、支持部33と支持部進入溝44の周面同士が摺接するとともに、アーム部46の下面に対して支持部33及び覆い壁36が摺接されることで、スライダ40のスライド動作がガイドされる。特に正規嵌合直前とされてスライダ40が嵌合過程で最も後退するときには、支持部33及び覆い壁36に加えて、アーム部46の上面に対して規制部35が摺接されるので、アーム部46が上方へ変位する、浮き上がりを規制することができる。
The
ところで、このような嵌合途中の状態にも拘わらず、作業者が正規嵌合したと勘違いするなどして嵌合作業を中断する場合があり得る。その場合には、それまでに弾縮されて圧縮コイルばねSに蓄積されていた付勢力が解放され、前方へ付勢されたスライダ40がロックアーム15を押圧することで、両ハウジング10,20が強制的に離脱させられるようになっている。これにより、両ハウジング10,20が半嵌合状態に留め置かれる事態が回避されるようになっている。
By the way, in spite of such a state in the middle of the fitting, there is a case where the fitting operation is interrupted by misunderstanding that the operator has properly fitted. In that case, the urging force that has been elastically compressed and accumulated in the compression coil spring S is released, and the
両ハウジング10,20が正規深さまで嵌合されると、図17に示すように、鉤部15bがロック部27を乗り越えるとともにロックアーム15がほぼ水平な姿勢(自然状態)へと復元し、アーム部15aがロック逃がし凹部25に、鉤部15bがロック逃がし孔26にそれぞれ逃がされる。このとき、鉤部15bの後面15cがロック部27の後面27aに対して係止されるとともに、ロックアーム15による押圧状態が解除されたスライダ40は、圧縮コイルばねSに蓄積された付勢力が解放されることで前進移動し、初期位置に達したところで前止まり部45が前止まり受け部32に突き当たることで前止まりされる(図8)。このとき、スライダ40がロックアーム15の上方の撓み空間内に進入し、ロックアーム15がほぼ全長にわたって覆われることで、ロックアーム15の弾性変形動作が規制される。これにより、両ハウジング10,20が嵌合状態から離脱不能に強固に保持される。スライダ40が前進する際には、図18に示すように、スライダ操作部47がフード部11の切欠部16内に進入しており、その前面が切欠部16の前面と当接または近接する位置に達する。この嵌合状態では、雌ハウジング20の後端部が所定長さだけフード部11の前方に突出しており、規制部35はフード部11との間に殆ど隙間を有さない状態で、ハウジング操作部34はフード部11との間に所定の隙間(操作空間)を残しつつそれぞれ対向して配される。
When the two
一方、メンテナンスなどの事情により両ハウジング10,20を離脱させる場合がある。その場合には、フード部11よりも上方に突出したスライダ操作部47を後方へ引張り操作することで、圧縮コイルばねSを弾縮させながらスライダ40を後退移動させるとともに、ハウジング操作部34を持って後方へ引張るようにする。このとき、スライダ操作部47に付与される操作力によってアーム部46が変形し上下に変位することで操作性が悪化する事態が懸念されるものの、アーム部46が支持部33及び覆い壁36によって下方から支持されるとともに、フード部11の天井面及び規制部35によって上方からも支持されるので、アーム部46の変形を規制することができ、スライダ40の操作性が良好に保たれる。特にスライダ40が可動ストロークのうちで最も後退した撓み許容位置に達するときには、圧縮コイルばねSを最も大きく圧縮させるため、スライダ操作部47に付与する操作力が最大となるものの、上記したようにアーム部46の変形を有効に規制してスライダ40の操作性を良好に保つことができる。またこのスライダ40の後退時には、嵌合時と同様にそのスライド動作がガイドされる。そして、図19ないし図21に示すように、スライダ40がロックアーム15の上方から完全に退避する撓み許容位置に達すると、雌ハウジング20やスライダ40に加えていた離脱方向への引張り力によって、ロックアーム15は、互いにテーパ状をなす鉤部15bの後面15cとロック部27の後面27aとによって案内されて自動的に上方へ弾性変形される。そして、雌ハウジング20をさらに離脱方向へ引張ることで、鉤部15bがロック部27に乗り上げてその係止状態が解除されるから、そのまま雌ハウジング20を引き抜くようにする。
On the other hand, the
また上記した離脱途中においても、何らかの事情により離脱作業が中断されることがあり得る。その場合には、弾縮された圧縮コイルばねSに蓄積された付勢力が解放されることで、スライダ40が前進移動するとともに、弾性変形して傾動したロックアーム15の前面15dに対して突き当たることで、両ハウジング10,20が強制的に離脱される。これにより、離脱時にも両ハウジング10,20が半嵌合状態に留め置かれることが防がれるようになっている。
Even during the above-described separation, the separation operation may be interrupted for some reason. In this case, the biasing force accumulated in the compressed compression coil spring S is released, so that the
以上説明したように本実施形態によれば、覆い壁36によって圧縮コイルばねSを覆うようにしたから、例えば外部の異物が圧縮コイルばねSに干渉したり、外部の塵が圧縮コイルばねSに付着するような事態を防ぐことができ、圧縮コイルばねSの保護を図ることができる。しかも、スライダ40に覆い壁逃がし凹部48を設けて覆い壁36を逃がすようにしたから、スライダ40を支障無く後退させることができる。
As described above, according to the present embodiment, the compression coil spring S is covered by the
また覆い壁36は、圧縮コイルばねSに概ね沿うように形成されるとともに圧縮コイルばねSがその軸線方向と交差する方向に変形するのを規制できるようになっているから、スライダ40が後退する際に圧縮コイルばねSを確実に弾縮させて付勢力を蓄積させることができるので、両ハウジング10,20の半嵌合を確実に防止できる。
Further, the
またスライダ40の外面に摺接される収容室30の両側壁28及び底壁30aによって圧縮コイルばねSが三方向から取り囲まれるとともに、覆い壁36が両側壁28及び底壁30aの開放側に設けられてその形成幅が圧縮コイルばねSと概ね等しく設定されているから、仮に覆い壁が圧縮コイルばねを全周にわたって取り囲む筒状に形成された場合と比較すると、覆い壁逃がし凹部48の形成範囲が小さくて済むので、コネクタ全体を小型化することができる。
In addition, the compression coil spring S is surrounded from three directions by the both
またスライダ40が初期位置のときに、覆い壁36が覆い壁逃がし凹部48内に進入していてその外側にスライダ40の壁が重なるようにして配されているから、スライダ40を初期位置に組み付けた後は圧縮コイルばねSを常に保護することができる。
Further, when the
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)覆い壁の幅寸法は任意に変更することができる。例えば、覆い壁を圧縮コイルばねの上半分を覆う半割の筒状に形成したものや、圧縮コイルばねを全周覆う筒状に形成したものも本発明に含まれる。その場合、覆い壁に合わせてスライダ側の覆い壁逃がし凹部の形状を変更すればよい。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and further, within the scope not departing from the gist of the invention other than the following. Various modifications can be made.
(1) The width dimension of the covering wall can be arbitrarily changed. For example, what formed the cover wall in the shape of a half cylinder which covers the upper half of a compression coil spring, and what formed it in the cylinder shape which covers a circumference of a compression coil spring are also contained in this invention. In that case, the shape of the cover wall relief recess on the slider side may be changed in accordance with the cover wall.
(2)覆い壁の長さ寸法についても任意に変更することができ、例えばスライダが初期位置のときに覆い壁が逃がし凹部内に進入しない構造のものも本発明に含まれる。
(3)覆い壁の形状は、圧縮コイルばねの外周面に沿った弧状のもの以外にも任意に変更することができる。また覆い壁の内周面が圧縮コイルばねの外周面から多少離間して配されるものも本発明に含まれる。
(2) The length dimension of the cover wall can also be arbitrarily changed. For example, a structure in which the cover wall does not escape and enter the recess when the slider is at the initial position is also included in the present invention.
(3) The shape of the covering wall can be arbitrarily changed in addition to the arc shape along the outer peripheral surface of the compression coil spring. Further, the present invention includes an arrangement in which the inner peripheral surface of the cover wall is arranged somewhat apart from the outer peripheral surface of the compression coil spring.
(4)圧縮コイルばねを2本以上有するものにも本発明は適用可能である。
(5)付勢手段としては圧縮コイルばね以外にも、例えば引張りコイルばねを用いたものも本発明に含まれる。
(6)上記した実施形態では、雄ハウジングに設けたロックアームによってスライダを押し込む場合を示したが、ロックアーム以外の部位にてスライダを押し込むようにしたものも本発明に含まれる。
(4) The present invention can be applied to one having two or more compression coil springs.
(5) In addition to the compression coil spring, the urging means includes, for example, one using a tension coil spring.
(6) In the above-described embodiment, the case where the slider is pushed in by the lock arm provided in the male housing has been shown. However, the present invention includes the case where the slider is pushed in at a portion other than the lock arm.
(7)上記した実施形態では、電線に接続した雄端子金具を雄ハウジング内に収容する場合を示したが、例えば雄ハウジングが機器に直結されていてタブ状の雄端子金具が内部に埋設されたものも本発明に含まれる。
(8)上記した実施形態とは逆に、雄ハウジング側にスライダや圧縮コイルばねを組み付けるようにしたものも本発明に含まれる。
(7) In the above-described embodiment, the case where the male terminal fitting connected to the electric wire is accommodated in the male housing has been shown. However, for example, the male housing is directly connected to the device and the tab-shaped male terminal fitting is embedded inside. The present invention is also included in the present invention.
(8) Contrary to the above-described embodiment, the present invention includes a slider and a compression coil spring assembled on the male housing side.
10…雄ハウジング(相手のコネクタハウジング)
20…雌ハウジング(コネクタハウジング)
28…側壁(ガイド壁)
30a…底壁(ガイド壁)
36…覆い壁
40…スライダ
48…覆い壁逃がし凹部(逃がし凹部)
S…圧縮コイルばね(付勢手段)
10 ... Male housing (mating connector housing)
20 ... Female housing (connector housing)
28 ... Side wall (guide wall)
30a ... Bottom wall (guide wall)
36 ... covering
S: Compression coil spring (biasing means)
Claims (4)
前記コネクタハウジングに組み付けられるとともに両コネクタハウジングの嵌合・離脱方向に沿って前後にスライド可能とされ、且つ嵌合時には相手のコネクタハウジングによって押し込まれて後退されるスライダと、
前記スライダと前記コネクタハウジングとの間に組み付けられるとともにスライダが初期位置から後退するのに伴ってスライダとコネクタハウジングとの間で弾縮されることで、相手のコネクタハウジングを離脱させるような付勢力を蓄積可能な付勢手段とを備えたものであって、
前記コネクタハウジングには、前記付勢手段を覆う覆い壁が設けられるとともに、前記スライダには、後退時に前記覆い壁を逃がすための逃がし凹部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 A connector housing that can be mated with a mating connector housing;
A slider that is assembled to the connector housing and slidable back and forth along the fitting / removing direction of both connector housings, and that is pushed back by the mating connector housing at the time of fitting;
An urging force that is assembled between the slider and the connector housing and is released between the slider and the connector housing as the slider is retracted from the initial position, thereby releasing the mating connector housing. And an urging means capable of accumulating
The connector housing is provided with a cover wall for covering the urging means, and the slider is provided with an escape recess for allowing the cover wall to escape when retracted.
前記覆い壁は、前記ガイド壁における開放側に設けられるとともに、その幅寸法が付勢手段と概ね等しく設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の記載のコネクタ。 The connector housing is provided with a guide wall capable of guiding the sliding operation by sliding contact with the outer surface of the slider, and the biasing means is surrounded from three directions by the guide wall,
The connector according to claim 1, wherein the cover wall is provided on an open side of the guide wall, and a width dimension thereof is set to be substantially equal to that of the urging means.
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