JP4178447B2 - ヒートポンプ給湯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプ熱源により貯湯タンクの上部より沸き上げるヒートポンプ給湯器に係り、特に除霜運転時の能力改善を行ったヒートポンプ給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプサイクルの高圧側冷媒の冷媒流れと温水流れとが対向するようにして、高圧側の冷媒により加熱された温水を真空二重構造の保温タンクにて保温貯蔵する。これにより、大気から吸収した熱にて温水を加熱するとともに、熱交換効率の高いヒートポンプサイクルにて温水を加熱しているので、温水を加熱するに必要な電力を小さくすることができるようにしている(例えば特許文献1)。
【0003】
また、風量可変な室外ファンを付設した室外熱交換器を冷媒回路に配設し、空気調和装置の除霜運転時、ファン停止制御手段により、室外ファンを停止させる。
除霜運転開始前に、記憶手段に外気温度検出手段の検出値を記憶しておき、除霜運転の終了後一定時間を経過するまでの間、風量制御手段により、記憶手段に記憶されている除霜運転開始前の外気温度に応じ、外気温度が高いほど室外ファンの風量を小さくするよう制御するようにしている(例えば特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−213806号公報(段落0022−00034、0050−00057、図2)
【特許文献2】
特開平5−288386号公報(段落0006−0011、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示されるようなヒートポンプサイクル式給湯器では、特に蒸発器側の周囲温度が低い場合には、周囲の空気中の水分が蒸発器の表面に付着し霜となる。そのため、連続運転をしていると、霜が成長する。
一般に蒸発器はアルミのフィンを何枚も重ねた構造となっており、各アルミのフィンの間隔は非常に短い。したがって、前述のように連続運転により霜が成長した場合、容易にアルミのフィンとフィンの間が霜により埋まってしまう。
【0006】
このような状態になると蒸発器での熱交換が行われなくなり極端に能力が低してしまう。そのため、霜の付着により蒸発器の能力が低下してしまうときは、ある間隔で霜を溶かす除霜運転を行うことで極端な能力低下によるお湯の沸き上げ不良を防止している。
また、特許文献2に示されるような従来の空気調和装置の室外ファンの運転制御装置では、除去運転後のサイクルが安定するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1,2のいずれも、除霜運転中は能力が低下、もしくはゼロとなってしまうため、平均能力としては低下してしまうという問題があった。
【0007】
また、夜間蓄熱式の貯湯式給湯器では、単価の安い夜間電力使用時間帯に沸き上げを了させる必要がある。しかしながら前述のように外気温が低く除霜運転を行うようなときには、除霜運転中の能力低下のため、平均能力は低下してしまい夜間電力使用時間帯内で沸き上げが完了できないというような問題や除霜運転することをあらかじめ考慮して通常時に余分に能力を発生させてしまい効率を低下させてしまうというような問題があった。
【0008】
本発明は、外気温が低く除霜運転を行っても平均能力が低下せず、規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げ完了ができるヒートポンプ給湯器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るヒートポンプ給湯器は、圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させる吸熱熱交換器送風ファン可変手段と、前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記吸熱熱交換器送風ファン可変手段により前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を増加させる制御手段と、ヒートポンプサイクルの除霜運転時間を計時する除霜運転時間カウント手段と、を備え、前記制御手段は、前記除霜運転時間カウント手段により計時された前記除霜運転時間があらかじめ定められた時間より短ければ前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を小さくし、長ければ前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加の割合を大きくするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すヒートポンプ給湯器のシステム構成図、図2はその制御ブロック図、図3は動作を示すフローチャートである。
図1において、ヒートポンプサイクルは、圧縮機1、加熱熱交換器2、絞り部3及び吸熱熱交換器4とこれらを順次接続する循環配管7並びに吸熱熱交換器用送風ファン5、吸熱熱交換器4の出口側に設置された吸熱熱交換部温度センサ11から構成されている。
貯湯タンク6は循環配管8により加熱熱交換器2と接続され、加熱熱交換器2内部を通る循環配管8で熱交換され、加熱された湯が貯湯タンク6の上部より貯湯される。貯湯タンク6には給水管9から給水される。
【0011】
図2において、制御部10はマイクロコンピュータなどで構成され、吸熱熱交換部温度センサからなる吸熱熱交換部温度検知手段11により検知された吸熱熱交換器4の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段14を有し、吸熱熱交換器用送風ファン5の風量(回転数)を可変させる吸熱熱交換器送風ファン可変手段21が接続されてている。
【0012】
次に、動作について図1〜3により説明をする。
ヒートポンプサイクルは、圧縮機1、加熱熱交換器2、絞り部3、吸熱熱交換器4、圧縮機1の順に冷媒を循環させる。圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は加熱熱交換器2部分で貯湯タンク6に接続された循環配管8を流れる水と熱交換することで、水を昇温させ、逆にヒートポンプサイクルを流れる冷媒の温度は低下する。加熱熱交換器2を通過した冷媒は絞り部3を通過することで、減圧され低温低圧の気体と液体の混合した冷媒となる。そして、吸熱熱交換器4で冷媒は空気から吸熱することで、気体となり、圧縮機1に戻る。
【0013】
吸熱熱交換器4内を通過する冷媒は空気から吸熱するため、冷媒は必ず空気より低い温度となる。そのため、空気の温度が低い場合には、冷媒は0℃以下になることがある。一般に吸熱熱交換器4表面に空気中に含まれている水分が付着するが、0℃以下ではこの水分が氷結、成長して霜となる。
霜が成長している状態で運転を続けると、空気の流れが極端に悪くなるため、熱交換性能が極端に悪くなる。そのため、一般に除霜運転を行い、吸熱熱交換器4に付着した霜を取り除くことにより、熱交換性能の極端な低下を防いでいる。
【0014】
除霜運転の方法は、例えば、通常の運転状態のときよりも絞り部3の流路を広げることにより、吸熱熱交換器4の冷媒側の圧力が上昇し、それに伴い温度も上昇する。この温度が0℃以上に上昇することにより、霜を溶かす方法がある。
【0015】
本実施の形態1では、図3に示すように、まず、吸熱熱交換部温度検出手段11で吸熱熱交換器4の温度Tを検知する(S11)。次に、制御部10の除霜運転有無判定手段14で、吸熱熱交換部温度検出手段11で検知した吸熱熱交換器4の温度Tが例えば0℃以上かどうかで、沸き上げ運転開始後、除霜運転に入ったか否かを判定する(S12)。すなわち、温度Tが0℃以上のときは、除霜運転に入ったと判断し、吸熱熱交換器送風ファン可変手段21により吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を例えば10%アップして風量を増加させる。
温度Tが0℃未満のときは、除霜運転に入らないと判断し、吸熱熱交換器用送風ファン5の風量を増加させない。
【0016】
以上のように、従来では沸き上げ運転開始後に除霜運転を実施したときは、除霜運転時間分の能力低下により吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数が所定値では平均能力の低下により規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げが完了できなかったが、本実施の形態では、除霜運転有無判定手段14により沸き上げ運転開始後、除霜運転に入ったことを判定して、制御部10は吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を上げて風量を増加させるように制御することで、外気温が低く除霜運転を行っても、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができ、規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げを完了することができる。したがって、電気料金の低減を図ることができる。
【0017】
実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1において、除霜運転時間を考慮して吸熱熱交換器用送風ファンの風量を増加させるものである。
図4はこの発明の実施の形態2を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。図において、実施の形態1の図2に除霜運転時間を計時する除霜運転時間カウント手段15を加えたものであり、他の構成は実施の形態1の図2と同じであり、ヒートポンプ給湯器のシステム構成図も図1と同じなので説明を省略する。
【0018】
この構成において、除霜運転時間カウント手段15は、沸き上げ運転開始後に除霜運転をした時間をカウントする。沸き上げ運転開始後に除霜運転を実施した場合、除霜運転時間の長さにより吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を上げ風量を増加させる割合を決定する。除霜運転時間があらかじめ定められた時間より短かければ、回転数を上げる割合を小さくして風量の増加の割合を小さくし、長ければ、回転数を上げる割合を大きくして風量の増加の割合を大きくする。
これは、風量を増加すると送風音が増すので、なるべく送風音が増さないようにするために行うものである。
【0019】
以上のように、除霜運転を行うような低外気のときでも除霜運転による能力低下がないため、規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げ完了が可能となる。また、除霜運転が短い場合には吸熱熱交換器用送風ファン5の風量増加割合を小さくして必要以上に送風音が上がらず、消費電力も抑えることができるので、さらに電気料金の低減が図れる。
【0020】
実施の形態3.
本実施の形態は、貯湯タンクの給水温度に基づいて吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させるものである。
図5はこの発明の実施の形態3を示すヒートポンプ給湯器のシステム構成図、図6はその制御ブロック図である。
図5、6において、実施の形態1の図1の貯湯タンク6の給水管9に貯湯タンク6の給水の温度検出する給水温度検知手段12を加えたものであり、他の構成は実施の形態1の図1,2と同じなので説明を省略する。
【0021】
この構成において、給水温度検知手段12により給水管9より貯湯タンク6に入水する水温を検出し、制御部10は、給水温度があらかじめ定められた温度より低いときには、吸熱熱交換器送風ファン可変手段21により吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を上げる割合を大きくして風量の増加の割合を大きくし、給水温度が高いときには、吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を上げる割合を小さくして風量の増加の割合を小さくする。
【0022】
以上のように、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができるとともに、給水温度が高いときには吸熱熱交換器用送風ファン5の風量増加割合を小さくして送風音の低減及びを消費電力の低減ができる。したがって、吸熱熱交換器用送風ファン5の電気料金の低減をすることができる。
【0023】
実施の形態4.
本実施の形態は、貯湯タンクの目標沸き上げ温度に基づいて吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させるものであある。
図7はこの発明の実施の形態2を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。図において、実施の形態1の図2に貯湯タンクの目標沸き上げ温度を設定する目標沸き上げ温度設定手段13を加えたものであり、他の構成は実施の形態1の図2と同じであり、ヒートポンプ給湯器のシステム構成図も図1と同じなので説明を省略する。
【0024】
この構成において、目標沸き上げ温度設定手段13により目標となる沸き上げ温度を設定するが、このとき、制御部10は、目標沸き上げ温度があらかじめ定められた温度より高く設定されたときには、吸熱熱交換器送風ファン可変手段21により吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を上げる割合を大きくして風量の増加の割合を大きくし、低く設定されたときには、吸熱熱交換器用送風ファン5の回転数を上げる割合を小さくして風量の増加の割合を小さくする。
【0025】
以上のように、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができるとともに、目標沸き上げ温度が低く設定されたときには吸熱熱交換器用送風ファン5の風量増加割合を小さくして送風音の低減ができ、消費電力の低減をすることができる。したがって、吸熱熱交換器用送風ファンの電気料金の低減をすることができる。
【0026】
なお、上記の実施の形態1〜4において、吸熱熱交換器用送風ファンの風量を増加または増加割合を大きくするときは、沸き上げ運転を終了するまで行うようにして、吸熱熱交換器4の熱交換能力を十分上げ、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができる。
【0027】
実施の形態5.
実施の形態1〜4は除霜運転時に吸熱熱交換器用送風ファンの風量を増加する場合を示したが、本実施の形態は圧縮機の回転数を増加させるものである。
図8はこの発明の実施の形態5を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
図において、実施の形態1の図2の吸熱熱交換器送風ファン可変手段21の代わりに圧縮機1の回転数を変える圧縮機可変手段22を備えている。他の構成は実施の形態1の図2と同じであり、ヒートポンプ給湯器のシステム構成図も図1と同じなので説明を省略する。
【0028】
次に動作を説明すると、吸熱熱交換部温度検出手段11で吸熱熱交換器4の温度を検知し、次に、制御部10の除霜運転有無判定手段14で、吸熱熱交換部温度検出手段11で検知した吸熱熱交換器4の温度Tが例えば0℃以上のときは、除霜運転に入ったと判断し、圧縮機可変手段22により圧縮機1の回転数を上げる。温度Tが0℃未満のときは、除霜運転に入らないと判断し、圧縮機1の回転数を上げない。
このとき、回転数を上げると冷媒流量が増加し熱変換能力が上がり冷媒の加熱能力が上がる。
【0029】
以上のように、従来では沸き上げ運転開始後に除霜運転を実施したときは、除霜運転時間分の能力低下により圧縮機1の回転数が所定値では平均能力の低下により規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げが完了できなかったが、本実施の形態では、除霜運転有無判定手段14により沸き上げ運転開始後、除霜運転に入ったことを判定して、制御部10は圧縮機1の回転数を上げることで、吸熱熱交換器4の熱交換能力を上げ、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができ、規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げ完了ができる。したがって、電気料金の低減をすることができる。
【0030】
実施の形態6.
本実施の形態は、実施の形態5において、除霜運転時間を考慮して圧縮機の回転数を増加させるものである。
図9はこの発明の実施の形態6を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。図において、実施の形態5の図8に除霜運転時間を計時する除霜運転時間カウント手段15を加えたものであり、他の構成は実施の形態5の図8と同じであり、ヒートポンプ給湯器のシステム構成図も図1と同じなので説明を省略する。
【0031】
この構成において、除霜運転時間カウント手段15は、沸き上げ運転開始後に除霜運転をした時間をカウントする。沸き上げ運転開始後に除霜運転を実施した場合、除霜運転時間の長さにより圧縮機1の回転数を上げる割合を決定する。除霜運転時間があらかじめ定められた時間より短かければ、回転数を上げる割合を小さくし、長ければ、回転数を上げる割合を大きくする。
これは、回転数を上げると消費電力が増すので、なるべく回転音を上げないようにするために行うものである。
【0032】
以上のように、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができ、規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げ完了ができる。また、除霜運転が短い場合には圧縮機1の回転割合を小さくして必要以上に運転音が上がらず、消費電力も抑えることができる。したがって、さらに電気料金の低減をすることができる。
【0033】
実施の形態7.
本実施の形態は、貯湯タンクの給水温度に基づいて圧縮機の回転数を変化させるものであある。
図10はこの発明の実施の形態7を示すヒートポンプ給湯器のシステムの制御ブロック図である。
図10において、実施の形態5の図8に貯湯タンク6の給水の温度検出する給水温度検知手段12を加えたものであり、他の構成は実施の形態5の図8と同じであり、ヒートポンプ給湯器のシステム構成図も図1に給水温度検知手段12を加えたものなので説明を省略する。
【0034】
この構成において、給水温度検知手段12により給水管9より貯湯タンク6に入水する水温を検出し、制御部10は、給水温度があらかじめ定められた温度より低いときには、圧縮機可変手段22により圧縮機1の回転数を上げる割合を大きくし、給水温度が高いときには、圧縮機1の回転数を上げる割合を小さくする。
【0035】
以上のように、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができるとともに、給水温度が高いときには圧縮機1の加点数増加割合を小さくして運転音の低減、消費電力の低減をすることができる。したがって、電気料金の低減をすることができる。
【0036】
実施の形態8.
本実施の形態は、貯湯タンクの目標沸き上げ温度に基づいて圧縮機の回転数を変化させるものであある。
図11はこの発明の実施の形態8を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。図において、実施の形態5の図8に貯湯タンクの目標沸き上げ温度を設定する目標沸き上げ温度設定手段13を加えたものであり、他の構成は実施の形態5の図8と同じであり、ヒートポンプ給湯器のシステム構成図も図1と同じなので説明を省略する。
【0037】
この構成において、目標沸き上げ温度設定手段13により目標となる沸き上げ温度を設定するが、このとき、制御部10は、目標沸き上げ温度があらかじめ定められた温度より高く設定されたときには、圧縮機可変手段22により圧縮機1の回転数を上げる割合を大きくし、低く設定されたときには、圧縮機1の回転数を上げる割合を小さくする。
【0038】
以上のように、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができるとともに、目標沸き上げ温度が低く設定されたときには運転音の低減、消費電力の低減をすることができる。したがって、電気料金の低減をすることができる。
【0039】
なお、上記の実施の形態5〜8において、圧縮機の回転数を上げまたは回転数増加割合を大きくするときは、沸き上げ運転を終了するまで行うようにして、吸熱熱交換器4の熱交換能力を十分上げ、除霜運転による平均能力の低下を防ぐことができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させる吸熱熱交換器送風ファン可変手段と、前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記吸熱熱交換器送風ファン可変手段により前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を増加させる制御手段と、ヒートポンプサイクルの除霜運転時間を計時する除霜運転時間カウント手段と、を備え、前記制御手段は、前記除霜運転時間カウント手段により計時された前記除霜運転時間があらかじめ定められた時間より短ければ前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を小さくし、長ければ前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加の割合を大きくするので、除霜運転を行うような低外気のときでも除霜運転による能力低下を防ぐことができ、規定時間内(深夜電力時間帯)での沸き上げ完了をすることができるので、電気料金の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すヒートポンプ給湯器のシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示すヒートポンプ給湯器の動作フローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示すヒートポンプ給湯器のシステム構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態5を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態6を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態7を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態8を示すヒートポンプ給湯器の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 加熱熱交換器、3 絞り部、4 吸熱熱交換器、5 吸熱熱交換器用送風ファン、6 貯湯タンク、9 給水管、10 制御部、11 吸熱熱交換部温度検出手段、12 給水温度検知手段、13 目標沸き上げ温度設定手段、14 除霜運転有無判定手段、15 除霜運転時間カウント手段、21 吸熱熱交換器送風ファン可変手段、22 圧縮機可手段。
Claims (5)
- 圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、
前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、
前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させる吸熱熱交換器送風ファン可変手段と、
前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記吸熱熱交換器送風ファン可変手段により前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を増加させる制御手段と、
ヒートポンプサイクルの除霜運転時間を計時する除霜運転時間カウント手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記除霜運転時間カウント手段により計時された前記除霜運転時間があらかじめ定められた時間より短ければ前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を小さくし、長ければ前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加の割合を大きくすることを特徴とするヒートポンプ給湯器。 - 圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、
前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、
前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させる吸熱熱交換器送風ファン可変手段と、
前記貯湯タンクの給水温度を検知する給水温度検知手段と、
前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記給水温度検知手段で検出された前記給水温度があらかじめ定められた値以上のときは、前記吸熱熱交換器送風ファン可変手段により前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を小さくし、前記給水温度があらかじめ定められた値未満のときは、前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を大きくする制御手段と、を備えたことを特徴とするヒートポンプ給湯器。 - 圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、
前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、
前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量を変化させる吸熱熱交換器送風ファン可変手段と、
前記貯湯タンクの目標沸き上げ温度を設定する目標沸き上げ温度設定手段と、
前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記目標沸き上げ温度設定手段により設定された沸き上げ目標温度があらかじめ定められた値以上のときは、前記吸熱熱交換器送風ファン可変手段により前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を大きくし、前記給水温度があらかじめ定められた値未満のときは、前記吸熱熱交換器用送風ファンの風量増加割合を小さくする制御手段と、を備えたことを特徴とするヒートポンプ給湯器。 - 圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、
前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、
前記圧縮機の回転数を変化させる圧縮機可変手段と、
前記貯湯タンクの給水温度を検知する給水温度検知手段と、
前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記給水温度検知手段で検出された前記給水温度があらかじめ定められた値以上のときは、前記圧縮機可変手段により前記圧縮機の回転数増加割合を小さくし、前記給水温度があらかじめ定められた値未満のときは、前記圧縮機の回転数増加割合を大きくする制御手段と、を備えたことを特徴とするヒートポンプ給湯器。 - 圧縮機、加熱熱交換器、絞り部、吸熱熱交換器、吸熱熱交換器用送風ファンからなるヒートポンプサイクルと、前記加熱熱交換器に接続された貯湯タンクを有するヒートポンプ給湯器において、
前記吸熱熱交換器の温度を検知する吸熱熱交換部温度検知手段と、
前記圧縮機の回転数を変化させる圧縮機可変手段と、
前記貯湯タンクの目標沸き上げ温度を設定する目標沸き上げ温度設定手段と、
前記吸熱熱交換部温度検知手段により検知された前記吸熱熱交換器の温度に基づいて除霜運転の有無を判定する除霜運転有無判定手段を有し、この除霜運転有無判定手段により前記除霜運転が開始されたと判定されたときに、前記目標沸き上げ温度設定手段により設定された沸き上げ目標温度があらかじめ定められた値以上のときは、前記圧縮機可変手段により前記圧縮機の回転数増加割合を大きくし、前記給水温度があらかじめ定められた値未満のときは、前記圧縮機の回転数増加割合を小さくする制御手段と、を備えたことを特徴とするヒートポンプ給湯器。
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