JP4178214B2 - Starter - Google Patents
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Description
本発明は、電磁スイッチのオン動作にもとづいて起動されるモータと、当該電磁スイッチのオン動作に対応して起動されるピニオンシフトレバーとを備えるスタータに関し、特にピニオンシフトレバーにおける部品点数を減少し、溶接やカシメ部分をなくし、ピニオンシフトレバーの脚部先端にもうけられるローラの偏摩耗を防止するようにしたスタータに関する。 The present invention relates to a starter that includes a motor that is activated based on an on operation of an electromagnetic switch and a pinion shift lever that is activated in response to the on operation of the electromagnetic switch, and particularly reduces the number of components in the pinion shift lever. Further, the present invention relates to a starter that eliminates welding and caulking, and prevents uneven wear of a roller provided at a leg end of a pinion shift lever.
図1は本発明の一実施例スタータの要部断面図であるが、当該図1を利用して、スタータにおける電磁スイッチとモータとピニオンシフトレバーと、ピニオンおよびクラッチとの関連を説明しておく。 FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part of a starter according to an embodiment of the present invention. The relationship among an electromagnetic switch, a motor, a pinion shift lever, a pinion and a clutch in the starter will be described with reference to FIG. .
図中、1はスタータ、2は電磁スイッチ、3はピニオン、4はクラッチアウタ、5はピニオンシフトレバー、6はモータを表している。 In the figure, 1 is a starter, 2 is an electromagnetic switch, 3 is a pinion, 4 is a clutch outer, 5 is a pinion shift lever, and 6 is a motor.
図1において、電磁スイッチ2は、中空円筒状のコイルボビン21に捲回された駆動コイル22と、コイルボビン21の中空内に固定されている固定鉄心23と、コイルボビン21の中空内に移動可能に支持される可動鉄心24と、可動鉄心24に固着されて一端に係合部25aと他端に可動接点部26を有する駆動軸25と、ターミナル28,28と、ターミナル28に連設される固定接点27,27とをそなえている。
In FIG. 1, the
なお、図1において、電磁スイッチ2に対応して示す中心線の上側には駆動コイル22が非励磁の状態であって駆動軸25が図示左側に位置していて、可動接点部26が固定接点27と非接触の状態を示している。また当該中心線の下側には駆動コイル22が励磁された状態であって駆動軸25が図示右側に位置されていて、可動接点部26が固定接点27と橋絡する状態を示している。
In FIG. 1, the
電磁スイッチ2は車両のイグニッションスイッチ(図示せず)をONするとバッテリ(図示せず)から駆動コイル22が励磁され駆動軸25が図示右側に移動されることによって、係合部25aに係合されているピニオンシフトレバー5の二股状頭部(二股状頭部などピニオンシフトレバー5の構造については後で詳述される)が図示点線の如くレバーピン73を支点として時計方向に回動し、ピニオンシフトレバー5の二股状脚部にもうけられているローラ56がクラッチアウタ4に連設されているシフタ部42を図示左方向に駆動し、クラッチローラ4bを介してクラッチインナ4aに固定されているピニオン3がスプライン筒部41とヘリカルスプライン44との働きによりゆるやかに回転しつつ図示左方向に押出され、図示を省略しているエンジン側のリングギヤに対してピニオン3が噛み合った時に、電磁スイッチ2の可動接点部26が固定接点27,27を橋絡することによってモータ6が起動されエンジンを始動する。
When the ignition switch (not shown) of the vehicle is turned ON, the
なお、図1において、ピニオン3、クラッチアウタ4、モータ6に対応して示す中心線の上側にはピニオン3が非突出状態にある場合を示し、当該中心線の下側にはピニオン3が突出状態にある場合を示している。 1, the case where the pinion 3 is in a non-projecting state is shown above the center line corresponding to the pinion 3, the clutch outer 4 and the motor 6, and the pinion 3 projects below the center line. The case where it is in a state is shown.
図示しないエンジンが起動された後に、電磁スイッチ2の駆動コイル22の励磁が解除され、可動鉄心24は図示左側に戻され、可動接点部26と固定接点27,27から離間してモータ6への電力供給がオフされると共に、ピニオンシフトレバー5は図示実線の如く元の位置に戻る。
After the engine (not shown) is started, the excitation of the
スタータにおける電磁スイッチ2とピニオン3とクラッチアウタ4とピニオンシフトレバー5とモータ6との関連を示したが、以下、従来の場合のピニオンシフトレバー5の構造について述べる。
The relationship between the
図2は従来のピニオンシフトレバーの構造を示し、図2(A)はピニオンシフトレバーのピニオン軸方向正面図、図2(B)は側面図、図2(C)はピニオンシフトレバーの脚部にもうけられるローラの取付け状態を説明する図である。 FIG. 2 shows a structure of a conventional pinion shift lever, FIG. 2 (A) is a front view of the pinion shift lever in the pinion axis direction, FIG. 2 (B) is a side view, and FIG. 2 (C) is a leg portion of the pinion shift lever. It is a figure explaining the attachment state of the roller provided.
図中の符号51a,51bはレバー片、5aは二股状頭部、5bは二股状脚部、5cは二股状頭部5aと二股状脚部5bとの連結部、55はピン孔、56はローラ、57,57は夫々溶接部、58−1はロッドであってローラ56を支持するもの、58−2はワッシャ、58−3はカシメ固定部、59はロッド孔を表している。
Reference numerals 51a and 51b in the figure are lever pieces, 5a is a bifurcated head, 5b is a bifurcated leg, 5c is a connecting portion between the bifurcated
ピニオンシフトレバー5は、同形状のレバー片51a,51bを背中合わせにし、ピン孔55を合致させ、ピン孔55に対し左右対称に二股状頭部5aと二股状脚部5bを位置合わせし、溶接部57で一体化されている。そして、二股状脚部5bにおいてはローラ56は回転可能にもうけられている。
The
ローラ56の取付けに当たっては、図2(C)に示すように、ロッド58−1にローラ56とワッシャ58−2を装着してロッド孔59に挿入しロッド58−1の先端をカシメることによってカシメ固定部58−3が形成される。そしてローラ56はロッド58−1を軸にして適当なクリアランスを持って回転可能に支持されている。なお、カシメ固定部58−3によってロッド58−1とローラ56はピニオンシフトレバー5から離脱しない。
When attaching the
図2に示す如く溶接されて一体化されて構成されるピニオンシフトレバー5は、二股状頭部5aにおいて、図1に示した電磁スイッチ2の駆動軸25の係合部25aを挟むようにして組み付けられ、二股状脚部5bの先端にもうけられたローラ56が図1に示したクラッチアウタ4のシフタ部42、鍔部43の間に配置されている。
従来構成のピニオンシフトレバー5はレバー片51aと51bとが溶接により一体化されている。
In the conventional
一体化の溶接工程においては、前述の如く二股状頭部5aと二股状脚部5bの位置合わせの精度は厳密に管理せざるを得ない。これはピニオンシフトレバー5のローラ56がクラッチアウタ4のシフタ部42を押圧しつつ移動する際に左右均一に接触せずに、いわゆる片当りを生じた場合に作動頻度によってはローラ56の偏摩耗が生じる懸念がある。
In the integrated welding process, as described above, the alignment accuracy of the bifurcated
また、二股状脚部5bにローラ56を取付けるに当たって、ローラ56を回転可能に載置するロッド58−1とワッシャ58−2と、ローラ56を含めて3つ部品を必要とし、カシメ固定部58−3を形成する工程も必要である。
Further, when attaching the
本発明においては、ピニオンシフトレバーのレバー片は各々独立させ、互いの動きを規制せず、各々のローラがクラッチシフタ部に密着して連携して移動可能にしている。 In the present invention, the lever pieces of the pinion shift lever are made independent of each other, and their movements are not restricted, and each roller is brought into close contact with the clutch shifter portion so as to be movable.
また本発明においては、二股状脚部に取付けられるローラが、ローラ軸と一体物として構成され、二股状脚部に設けられたローラ孔に挿入されて保持される。 In the present invention, the roller attached to the bifurcated leg is configured as an integral part of the roller shaft, and is inserted and held in a roller hole provided in the bifurcated leg.
即ち、本発明においては、2つのレバー片81,81とホルダ7とがピン孔の所で位置合わせされた状態でレバーピン73を押し込んだだけの状態で支持されている。また更に、ローラ82に関して、ローラ軸が脚部81bのローラ孔83に回転可能に押し込まれただけの状態で保持されている。
In other words, in the present invention, the two
本発明においては、電磁スイッチの作動の際に2つのレバー片が相対的に独立して動くことができるため、レバー片に設けられたローラがクラッチシフタ部に密着して左右均一に当接することができ片当りが解消されローラの偏摩耗を防止することができる。 In the present invention, when the electromagnetic switch is operated, the two lever pieces can move relatively independently, so that the roller provided on the lever piece is in close contact with the clutch shifter portion and evenly contacts the left and right. Can be prevented, and uneven wear of the roller can be prevented.
また、ローラの部品点数を少なくでき、カシメ工程が不要であるとともに、レバー片の厳密な精度での溶接工程が不要でありコストダウンに寄与し得る。更に、レバー片の強度が左右均一となりレバー片の板厚を低減できる。 Further, the number of parts of the roller can be reduced, the caulking process is unnecessary, and the welding process of the lever piece with strict accuracy is unnecessary, which can contribute to cost reduction. Further, the strength of the lever piece is uniform on the left and right, and the plate thickness of the lever piece can be reduced.
図1は本発明の一実施例スタータの要部断面図、図3は本発明に用いるピニオンシフトレバーの構造を示す正面図、図4はピニオンシフトレバーが取付けられている状態を示す図である。また図5はピニオンシフトレバーの側面図を示し、ホルダとレバーピンとの働きを明瞭に示す図である。更に図6はホルダの構造を示す図である。 FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part of a starter according to an embodiment of the present invention, FIG. 3 is a front view showing the structure of a pinion shift lever used in the present invention, and FIG. . FIG. 5 is a side view of the pinion shift lever and clearly shows the operation of the holder and the lever pin. FIG. 6 is a view showing the structure of the holder.
図3を参照し、本発明のシフトレバーは2個のレバー片81、ローラ82及び、ホルダ7、レバーピン73により構成される。また81aは二股状頭部、81bは二股状脚部、81cは連結部である。
Referring to FIG. 3, the shift lever of the present invention includes two
レバー片81は例えば鉄板を金型によるプレス又はレーザー等により切断されて形成され、中心付近にピン孔55及び一端にローラ孔83が設けられる。
The
その後、曲げ加工によりローラ孔83側に脚部81bを形成するとともに他端側に頭部81aを形成する。
Thereafter, a
図7を併せて参照して、ローラ82は大径のローラ部82aに小径のローラ軸82bが連設され、鉄等の金属から形成される。
Referring to FIG. 7 as well, the
ローラ軸82bの外径dは挿入されるレバー片81のローラ孔83の内径Dに対して若干小さく形成され、そのクリアランスは従来のロッドとローラに対して小さくし、本実施例ではクリアランスは従来例のローラとロッド間に比べて約1/2になっている。
The outer diameter d of the
ローラ軸82bの長さLは、レバー片81の厚さtよりも長くかつ、後述の組立て時の隙間を考慮して、レバー片81がレバーピン73の軸に対して軸に沿う方向に(即ち、図4において紙面に沿う方向に左右に)傾きが生じた時にもレバー片81から抜け落ちないだけの長さ分を付加して決められている。
The length L of the
なお、レバー片81及びローラ82は各々熱処理を行い、硬度を所望の硬さにする工程を有する。
Note that the
図5と図6を参照して、ホルダ7は樹脂等から形成され概略円筒形状を有し、一端面には軸方向に凹状のスリット72がほぼ中心部に設けられている。
Referring to FIGS. 5 and 6, the
スリット72の幅l1 は、レバー片81の厚みtに対して2t+α(αは隙間)の幅を有し、スリット72に対してホルダ7の円筒軸方向90度の位置に貫通孔71が設けられる。スリット72の深さl2 はレバー片81の回動に支障を生じない深さを有する。
Slit width l 1 of 72, has a width of 2t + alpha (alpha is the gap) with respect to the thickness t of the
貫通孔71はレバーピン73を挿入し保持できるよう、レバーピン73の外径よりも若干大きい寸法で形成される。
The through
レバーピン73は金属等から形成され円筒形状を有する。
The
図1及び図4を参照して、ピニオンシフトレバー5はスタータ1のフロントブラケット8に設けられる略円筒状の凹所8aにホルダ7が保持され、ホルダ7の貫通孔71とレバー片81のピン孔55とに、ホルダ7のスリット72に挿入された2つのレバー片81,81がレバーピン73によって互いに揺動可能に軸支されることにより構成される。
Referring to FIGS. 1 and 4, the
2つのレバー片81,81は相対的に摺動可能に、その頭部81aと脚部81bとの曲げが互いに外側になるよう背中合わせにレバーピン73によって結合される。それゆえ全体として二股状頭部81a、二股状脚部81b及び両者の間を連結する細長の連結部81cを備える形状となる。
The two
背中合わせに摺動可能に結合された各々の脚部81b,81bにはその先端のローラ孔83にグリスを介してローラ82のローラ軸82bが内側から挿入され回転可能に支承される。
A
ローラ82のローラ部82aは、クラッチアウタ4に連設されるシフタ部42又は鍔部43に当接してクラッチアウタ4をピニオン軸方向に移動させる働きを有し、その際クラッチアウタ4は軸方向回りに回転されることから、ローラ部82aも回転しつつ、レバーピン73を中心としてレバー片81が揺動する。従って2つのローラ82は互いに逆方向に回転する。
The
他方、2つのレバー片81の頭部81aによって形成される空間は電磁スイッチ2の駆動軸25の係合部25aが係合される。なおクラッチアウタ4とシフタ部42は別部品でもよい。
On the other hand, the space formed by the head portions 81 a of the two
係合部25aはレバー片81,81の頭部81a,81aによって挟まれた両側には、駆動軸25の軸方向に対し均等な深さの段差を有する。
The engaging
従って、電磁スイッチ2の駆動軸の移動によって、2つのレバー片81は同じ距離だけレバーピン73を中心として揺動する。
Therefore, the movement of the drive shaft of the
そのため頭部81aは曲線状に膨出しており、係合部25aの段差の壁に対して点接触しながら摺動することになる。
Therefore, the head 81a bulges in a curved shape, and slides while making point contact with the stepped wall of the engaging
本実施例の作用を説明すると、図示されない車両のキースイッチをオンにすると図示しないバッテリから電磁スイッチ2の駆動コイル22に通電され、可動鉄心24が固定鉄心23側に移動をはじめる。
The operation of this embodiment will be described. When a key switch of a vehicle (not shown) is turned on, a
可動鉄心24に固着された駆動軸25の係合部25aの直線移動によって、レバーピン73によって軸支された2つのレバー片81の頭部81aが係合部25aの段差の壁に当接しながら回動する。
By the linear movement of the engaging
2つのレバー片81の脚部81bに設けられたローラ82はクラッチアウタ4のシフタ部42に当接し、自転しつつレバーピン73を中心として公転し、クラッチアウタ4をピニオン軸にそって摺動させる。
The
クラッチアウタ4は連設されたスプライン筒部41と中間軸11の外径に設けられたヘリカルスプライン44とによってゆるやかに回転しつつ、ピニオン側へ移動する。 The clutch outer 4 moves toward the pinion side while rotating slowly by the spline cylinder portion 41 provided continuously and the helical spline 44 provided on the outer diameter of the intermediate shaft 11.
2つのレバー片81,81は互いに他方の動きを拘束せず、ローラ82のローラ部82aはシフタ部42に密着するので、摺動するための力は片方のローラ82に片よることなく伝達可能であり、偏摩耗することが防止できる。
The two
また、ホルダ7のスリット72の幅l1 に対して2つのレバー片81の厚さtに対して摺動可能とするための隙間(α)が存在するゆえ、2つのレバー片81がレバーピン73を中心としてローラ軸82bの軸方向即ちレバー片81の脚部81bの曲げ方向に傾動することはさけられない。しかし、傾動してもローラ82のローラ軸82bの長さLがレバー片81の厚さtに対してローラ孔83の位置における最大移動距離以上の余裕を持っているため、ローラ82の作動には支障なく、脱落することもない。
In addition, since there is a gap (α) that allows sliding with respect to the thickness t 1 of the two
ピニオン3は図示しないエンジンのリングギヤと噛み合いつつ移動し、完全に噛み合った時に、電磁スイッチ2の固定接点27,27が可動接点部26で橋絡されターミナル28が接続される。そのため、バッテリからモータ6へ電力が供給されモータ6の回転力は減速装置10によって中間軸11に伝達され、中間軸11からクラッチアウタ4、クラッチローラ4b、クラッチインナ4aを介してピニオン3に回転力が伝達され、ピニオン3の回転によりエンジンのリングギヤが回転しエンジンが始動される。
The pinion 3 moves while meshing with a ring gear of an engine (not shown). When the pinion 3 is completely meshed, the fixed
エンジンが始動すると、キースイッチがオフされ、モータ6への通電とともに電磁スイッチ2の駆動コイル22の励磁が消去される。
When the engine is started, the key switch is turned off, and the excitation of the
電磁スイッチ2内のばね12により可動鉄心24は戻の位置へ移動し、駆動軸25の係合部25aの段差の反対側の壁によって2つのレバー片81の頭部81aも逆方向に回動する。
The movable iron core 24 is moved to the return position by the
レバー片81のローラ82はクラッチアウタ4に連設された鍔部43に当接し、クラッチアウタ4をモータ6側に移動する。従ってクラッチインナ4a及びピニオン3もモータ6側の通電前の元の位置に戻る。
The
なお、図1において符号10は減速装置であり、11は中間軸を表している。 In FIG. 1, reference numeral 10 denotes a reduction gear, and 11 denotes an intermediate shaft.
図8と図9とは、図3と図5とに示すピニオンシフトレバーの他の実施例を示し、図8はピニオンシフトレバーの他の実施例の正面図、図9は図8に示すピニオンシフトレバーの側面図である。 8 and 9 show another embodiment of the pinion shift lever shown in FIGS. 3 and 5, FIG. 8 is a front view of another embodiment of the pinion shift lever, and FIG. 9 shows the pinion shown in FIG. It is a side view of a shift lever.
図8と図9とに示すピニオンシフトレバーの構造は、概念的に言えば、図3と図5とに示すピニオンシフトレバーにおけレバーピン73を省略した代わりに、夫々のレバー片81の連結部81cの部分に例えばバーリング加工によって打出した凸部81dを形成してホルダ7の貫通孔71内に当該凸部81dを突出させるようにした構造としている。
The structure of the pinion shift lever shown in FIGS. 8 and 9 is conceptually described. Instead of omitting the
即ち、ホルダ7としては図6(A)(B)に示したものと実質的に同じ構造を用いる。一方、左右の夫々のレバー片81において、前述の図3や図5に示すピン孔55に相当する位置に凸部81dを打出して形成する。なお凸部81dは中央部に孔があくようになるが、勿論孔が存在していなくてもよい。
That is, the
左右のレバー片81,81は、図3ないし図7を参照して説明した実施例の場合と同様に、図6(B)に示すスリット72内に、背中合わせに挿入されそしてその際に図8、図9に示す実施例の場合には、夫々のレバー片81,81に形成されている凸部81d,81dがホルダ7の貫通孔71内に嵌め込まれた形となる。この状況が図8に明瞭に示されている。言うまでもなく図8、図9に示す実施例の場合には、前述のレバーピン73を省略することができる。
The left and
図8、図9に示す実施例の場合も、図3、図5に示す実施例の場合と同様に、レバー片81,81は、単に背中合わせで接しているだけであることから、互いに揺動しおよび/または揺動することができる。このことから、図8、図9に示す実施例の場合も、図3、図5に示す実施例の場合の利点をそのまま享受することができる。
In the case of the embodiment shown in FIGS. 8 and 9, as in the case of the embodiments shown in FIGS. 3 and 5, the
なお、図8、図9に示す実施例の場合には、図6に示すホルダ7の貫通孔71,71の代わりに、前記レバー片81,81における凸部81d,81dが挿置されるだけの凹所をもつようにしてもよい。
In the case of the embodiment shown in FIGS. 8 and 9, only the convex portions 81d and 81d of the
以上説明した如く、本発明によれば、電磁スイッチの作動の際に2つのレバー片が相対的に独立して動くことができるため、レバー片に設けられたローラがクラッチシフタ部に密着して当接することができローラの偏摩耗を防止することができる。 As described above, according to the present invention, since the two lever pieces can move relatively independently when the electromagnetic switch is operated, the roller provided on the lever piece is brought into close contact with the clutch shifter portion. It is possible to abut and to prevent uneven wear of the roller.
また、ローラの部品点数を少なくでき、カシメ工程が不要であるとともに、レバー片の厳密な精度での溶接工程が不要でありコストダウンに寄与し得る。 Further, the number of parts of the roller can be reduced, the caulking process is unnecessary, and the welding process of the lever piece with strict accuracy is unnecessary, which can contribute to cost reduction.
1:スタータ
2:電磁スイッチ
3:ピニオン
4:クラッチアウタ
5:ピニオンシフトレバー
6:モータ
7:ホルダ
8:ブラケット
73:レバーピン
81:レバー片
81a:二股状頭部
81b:二股状脚部
81c:連結部
81d:凸部
82:ローラ
1: starter 2: electromagnetic switch 3: pinion 4: clutch outer 5: pinion shift lever 6: motor 7: holder 8: bracket 73: lever pin 81: lever piece 81a:
Claims (5)
前記ピニオンシフトレバーが、全体として、二股状頭部と、二股状脚部と、当該二股状頭部と当該二股状脚部とを連結する細長の板状部とを備える形状を持つと共に、
かつ当該ピニオンシフトレバーが、前記二股状頭部の一方と前記二股状脚部の一方と前記板状部の一方とからなるレバー片を左右対称に組付けて構成されてなり、
前記夫々のレバー片は前記脚部先端近傍にもうけられたローラを備え、
かつ、前記2つのレバー片が、揺動可能に支持する支持部材で相対摺動可能に係合され、
前記二股状頭部において前記電磁スイッチの駆動軸で移動可能にされると共に、前記ローラがクラッチシフタ部を移動させ前記ピニオンを前記リングギヤに対して係合・離脱方向に駆動する
ことを特徴とするスタータ。 An electromagnetic switch, a motor that is activated based on an ON operation of the electromagnetic switch, a pinion shift lever that is driven in response to the ON operation of the electromagnetic switch, and the rotation while being rotated in response to the activation of the motor In a starter having a pinion engaged with a ring gear of an engine in response to driving of a pinion shift lever,
The pinion shift lever as a whole has a shape including a bifurcated head, a bifurcated leg, and an elongated plate-like portion that connects the bifurcated head and the bifurcated leg.
And the pinion shift lever is configured by assembling symmetrically a lever piece composed of one of the bifurcated head, one of the bifurcated leg and one of the plate-like parts,
Each of the lever pieces includes a roller provided near the tip of the leg,
And the two lever pieces are engaged with each other so as to be slidable relative to each other by a support member that is slidably supported.
The bifurcated head is movable on the drive shaft of the electromagnetic switch, and the roller moves the clutch shifter to drive the pinion in the engagement / disengagement direction with respect to the ring gear. Starter.
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