JP4177743B2 - アイコンを用いたjpeg及びjpeg2000圧縮画像用エラー隠蔽 - Google Patents
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Description
Yao Wang及びQin−Fan Zhuによる、"Error Control and Concealment for Video Communications:A Review,"IEEE会報、1998年5月、vol.86,No.5、974−997頁
次の技術は、復号されたJPEG画像内の誤りを隠すために使用されてよい。一実施例では、この技術は、ヘッダー情報(例えば、量子化テーブル、ハフマンテーブル)が誤り無しで受信されること、及び、誤りのある復号画像に対する低解像度画像(例えば、アイコン)のような小さい画像が利用可能であることを前提とする。ヘッダー情報は、画像のサイズを決定する際に使用される画像サイズ情報を含んでよい。量子化テーブルは、DCT係数に対する再構成乗算器を含む。或いは、量子化テーブル内のどの値が、同一システムで符号化された類似ファイルからのものであるべきかを決定しうる。尚、ハフマンテーブルは、デフォルトのハフマンテーブルが使用されない場合にだけ必要となりうる。一実施例では、より低い分解能の画像(例えば、アイコン)が、Exif若しくはJFIFヘッダー又は他の源から来ることができる。従って、ここで言及される技術は、復号処理のパラメータへのアクセスを必要とする。
例えば、低バッテリUSBファイル伝送のようなファイル伝送に起因した誤りの場合、誤り画像のそれぞれは、符号化データに代わってゼロのバイトの長いストリングを有しうる。かかる場合、誤り位置を検出することは、ゼロの2若しくはそれ以上のバイトが略明らかに誤りであるので、問題にならない。類似の誤りがロストパケットにより生じたとき、位置は、少なくとも伝送層で知られる。例えば、UDPでは、各パケットは、シーケンス番号を有してよいので、一連の特定シーケンス番号内のパケットが、受信されなかった場合、伝送層は、一のパケットがないことを知る。
M(s)=1/N SUM(abs(I(b)−E(b−s)))
ここで、合算は、シフト後に重なる全てのサンプルに亘り、Nは、重なるサンプルの数である。
M1(b)=(I(b)−E(b−s1))2
M2(b)=(I(b)−E(b−s2))2
M1及びM2は、異なるシフトの画像が、スケール化されたアイコンにどのくらい良好にマッチするかを示す。s1は、画像の第1の部分に対するシフトであり、s2は第2の部分に対するシフトであると想定されるので、処理論理は、位置tまでシフトs1を備えた誤り画像を用い、次いで、位置tを越えてからシフトs2を備えた誤り画像を用いることによって生じた累積的な誤りを決定する。これは、次のように、シフトs1に対して前方向、シフトs2に対して後方向に進む累積誤りを定義する。
合計C1(t)+C2(t)を最小化するtの値が、誤り領域の位置の推定として採用され、一のシフトから他のシフトを使用することに変化させるための8×8ブロックとして採用される。この推定は、誤りの後に使用する正しいDCオフセットを計算するのに十分である。アイコンが大きい場合(例えば、フル画像の1/8×1/8若しくはそれ以上)、それは、画像内の誤りを正確に位置決定しうる。アイコンが小さい場合(例えば、フル画像の1/10×1/10)、この方法は、しばしば、一の8×8ブロックだけ鉛直に離れ、従って、画像のどの部分を埋めるかを決定するには十分に正確ではない。この場合、高分解能画像を用いた誤り検出方法が使用される。
誤りの開始位置が知られると、一若しくはそれ以上のバイトが加えられるか若しくは差し引かれてよい。一実施例では、誤りの開始位置が与えられると、‘0’のバイトが、コーデックが、正確な位置で復号し終えるまで(例えば、次のリスタートマーカー)、加えられるか若しくは差し引かれてよい。リスタートマーカーの無い画像に対しては、復号し終えることとは、コードストリームの終了まで復号することを意味する。一実施例では、バイトが加えられるか若しくは差し引かれてよく、また、探索が実行されて、IJGコーデックが“予期しない画像の終了”若しくは“画像の終了を過ぎるnnnバイト”を報告しないように加えられるバイトの数が見出される。より具体的には、一実施例では、復号の終了にて、デコーダーは、それが多くの余計なバイトを有することを指示してよい。この指示に応答して、同一数のバイトが差し引かれるだろう。その後、デコーダーは、フルサイズ画像を生成することなく、圧縮されたバイトを復号し終えてよい。応答して、差し引かれるバイトの数は、当該コードストリーム内で失われているバイト数に基づいて低減されてよい。デコーダーが余計なバイト若しくは失われたバイトがあることを指示しなくなったとき、付加若しくは差し引かれるバイトの正確な量に達する。
画像データが正確に位置付けられた後、DC値が決定される。各8×8ブロックに対して復号されたDC値は、誤りの後に間違いとなるだろう。この問題は、JPEGがコードブロック毎に異なる態様でDC値をコード化するために生ずる。コードストリームの誤りがDC値を変更するとき、終了までの全ての値が間違いであるだろう。
DC値が調整された後、失われた若しくはゼロに変換されたバイトに対するデータは、埋められなければならない。これは、図1内の画像内の水平縞として現れる。この悪いデータの位置は、誤りが既に位置特定されているので既知である。
JPEG2000は、DCTベースの当初のJPEGとは非常に異なる性質を有する。理論上、アイコンは不要である、というのは、5レベルのウェーブレット変換を備える1600×1200画像は、アイコンとして使用されうる50×38のローパスサブバンドを有するからである。1若しくは2レベルのウェーブレット変換が、100×75若しくは200×150の画像を提供するためになされてよい。しかし、従来のシステムがJPEG2000を使用するために更新されるとき、それらは、依然として、Exif及びDCFを用い、従って、別々に符号化されるアイコンを提供しうる。幾つかのシステムは、100×75若しくは200×150でなく正確に160×120であるアイコンに依存しうる。動作システム若しくは画像ブラウジングプログラムが、独自に符号化されたアイコンを生成してもよい。従って、アイコンは破損されていないが破損画像を備える状況は依然として起こり得る。
所与のシステムに対して(例えば、1600×1200画像及び中間高圧縮で160×120のアイコンを備えるカメラ)は、元の画像からのウェーブレット係数とアイコンからのウェーブレット係数間の典型的な類似性が決定されてよい。アイコンは、復号された画像と同一の分解能まで拡大されてよく、拡大されたアイコンの係数が、破損のある画像の係数と比較される。低周波数サブバンドに対しては、この整合は、非常に近く、高周波数サブバンドに対しては(アイコンがデータを有さない)、整合が全く無いだろう。アイコンよりも2倍大きいサブバンドでの誤りが生じた場合、それは、アイコンを用いて検出可能でないであろう。
誤りが発生した場合、データは、スケール化されたアイコンからのデータによりコードブロック毎で置換されうる。これが圧縮されたコードストリーム上で実行される場合、パケットヘッダーは、再書き込みされる必要があり、簡易な(非誤り修復)JPEG2000デコーダーに対する正規のJPEG2000コードストリームが生成される。全パケットの喪失の場合、低分解能画像からのパケットが使用されてよい。
図8の画像は、JPEG2000の画像を圧縮し、低域通過符号化データの第1のバイトを0×00に変更し、変更されたデータを備えるコードストリームをJPEG2000コーデックにより復号することによって、生成された。この場合、LLサブブロックが単一のコードブロックに適合し、従って、誤りが全体の画像に影響するウェーブレット変換の十分なレベルがあった。より小さいレベルのウェーブレット変換の場合、若しくは、より高いレベルのサブバンドが誤りを含んでいる場合、影響はより局所化されるだろう。
図11は、上述の動作の一若しくはそれ以上を実行してよい模範的なコンピューターシステムのブロック図である。図11を参照するに、コンピューターシステム1100は、模範的なクライアント1150若しくはサーバー1100コンピューターシステムを含んでよい。コンピューターシステム1100は、情報通信用の通信機構若しくはバス1111、及び、バス1111に結合された情報処理用のプロセッサ1112を含む。プロセッサ1112は、Pentium(登録商標)やPowerPC(登録商標)のようなマイクロプロセッサを含んでよい。
1104 主メモリ
1111 バス
1112 プロセッサ
Claims (17)
- JPEG画像のコードストリーム内の一若しくはそれ以上の誤りを訂正する方法であって、
ヘッダー情報及び低分解能バージョンのJPEG画像を取得し、
前記低分解能バージョンのJPEG画像を用いて、復号された前記JPEG画像の誤り領域の位置を検出し、
前記誤り領域の位置に基づいて、符号化されたデータを再編成し、
前記低分解能バージョンのJPEG画像を用いて、前記誤り領域の後の係数に対するDC値を設定し、
前記低分解能バージョンのJPEG画像を用いて、代替データで前記誤り領域内のデータを置換することを含み、
前記誤り領域の位置に基づいて符号化されたデータを再編成することは、誤り位置でのコードストリーム内のバイト数を、復号が画像の終了まで達するまで、調整することを含み、
前記誤り領域の係数に対してDC値を設定することは、誤り領域開始直後の係数のDC値を、復号された前記JPEG画像と拡大されたバージョンのアイコンとの間の計量値が所望レベルまで下がるまで、調整することを含む、方法。 - 前記低分解能バージョンのJPEG画像は、アイコンを含み、前記低分解能バージョンのJPEG画像を取得することは、コードストリームから前記アイコンを取得することを含む、請求項1記載の方法。
- 前記誤り領域内のデータを置換することは、前記誤り領域内の8×8ブロック内の係数を置換することを含む、請求項1記載の方法。
- 前記誤り領域の位置を検出することは、ラスター走査順で8×8ブロックを用いてなされる、請求項1記載の方法。
- 前記コードストリーム内のバイト数を調整することは、前記コードストリーム内のバイトを付加すること、若しくは、差し引くことの少なくとも何れか一方を含む、請求項1記載の方法。
- 前記所望レベルは、復号された前記JPEG画像と拡大されたバージョンのアイコンとの間の計量値の最小値である、請求項1記載の方法。
- 前記計量値は、平均二乗誤差(MSE)である、請求項1記載の方法。
- 前記アイコンを用いて代替データで誤り領域内のデータを置換することは、前記拡大されたバージョンのアイコンのデータで誤り領域内のデータを置換することを含む、請求項2記載の方法。
- JPEG画像のコードストリーム内の一若しくはそれ以上の誤りを訂正する装置であって、
ヘッダー情報及び低分解能バージョンのJPEG画像を取得する手段と、
前記低分解能バージョンのJPEG画像を用いて、復号された前記JPEG画像の誤り領域の位置を検出する手段と、
前記誤り領域の位置に基づいて、符号化されたデータを再編成する手段と、
前記低分解能バージョンのJPEG画像を用いて、前記誤り領域の後の係数に対するDC値を設定する手段と、
前記低分解能バージョンのJPEG画像を用いて、代替データで前記誤り領域内のデータを置換する手段とを含み、
前記誤り領域の位置に基づいて符号化されたデータを再編成する手段は、誤り位置でのコードストリーム内のバイト数を、復号が画像の終了まで達するまで、調整する手段を含み、
前記誤り領域の係数に対してDC値を設定する手段は、誤り領域開始直後の係数のDC値を、復号された前記JPEG画像と拡大されたバージョンのアイコンとの間の計量値が所望レベルまで下がるまで、調整する手段を含む、装置。 - 前記低分解能バージョンのJPEG画像は、アイコンを含み、前記低分解能バージョンのJPEG画像を取得する手段は、コードストリームから前記アイコンを取得する手段を含む、請求項9記載の装置。
- 前記誤り領域内のデータを置換する手段は、前記誤り領域内の8×8ブロック内の係数を置換する手段を含む、請求項9記載の装置。
- 前記誤り領域の位置を検出する手段は、ラスター走査順で8×8ブロックを用いて前記誤り領域の位置を検出する、請求項9記載の装置。
- 前記コードストリーム内のバイト数を調整する手段は、前記コードストリーム内のバイトを付加する手段、若しくは、差し引く手段の少なくとも何れか一方を含む、請求項9記載の装置。
- 前記所望レベルは、復号された前記JPEG画像と拡大されたバージョンのアイコンとの間の計量値の最小値である、請求項9記載の装置。
- 前記計量値は、平均二乗誤差(MSE)である、請求項9記載の装置。
- 前記アイコンを用いて代替データで誤り領域内のデータを置換する手段は、前記拡大されたバージョンのアイコンのデータで誤り領域内のデータを置換する手段を含む、請求項10記載の装置。
- コンピューターをして請求項1〜8に記載の方法を実現させる指令を含むコンピューター読み取り可能なプログラム。
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