JP4176329B2 - 物体探査方法および物体探査装置 - Google Patents

物体探査方法および物体探査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物体探査方法および物体探査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、物体探査装置1は、送波器2と、複数個すなわち5個の受波器3a〜3eと、解析器4とを主たる構成要素とするものである。
【0003】
送波器2は信号(音波や電磁波など)を送波するものである。受波器3a〜3eは送波器2から送波された信号が対象物体5にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体5自体が発する出力信号を受波するものである。また、解析器4は5個の受波器3a〜3eすべてと接続され、これら受波器3a〜3eで受波した反射信号あるいは出力信号を、ビームフォーマ法(科学技術出版「アレーアンテナによる適応信号処理」参照)などの手法を用いて再生点座標6上のすべての点にわたって解析して、再生点座標6上における対象物体5の所在位置を判別するものである。
【0004】
つぎに、図5を用いて上記の物体探査装置1を使用して行う物体探査方法について説明する。
まず、送波器2から信号を送波する。送波器2から送波された信号は対象物体5にあたって反射される。反射された反射信号を5個の受波器3a〜3eで受波する。受波器3a〜3eで受波した反射信号を、解析器4によって再生点座標6上のすべての点にわたって解析して、再生点座標6上における対象物体5の所在位置を判別する。
【0005】
解析器4を介して得られた解析結果を図6に示す。図6は図5の再生点座標6上のどの位置に対象物体5が位置するかを示す図である。図6の横軸は図5の再生点座標6に対応しており、また図6の縦軸は対象物体5で反射された反射信号の強度(たとえば音圧レベルなど)に対応したものである。
【0006】
なお、ここでは送波器2から送波された信号が対象物体5にあたって反射され、この反射された反射信号を受波器3a〜3eで受波するものについて説明してきた。しかしこれは、対象物体5によって反射された反射信号に限らず、対象物体5自体が発する出力信号を受波器3a〜3eで受波する場合でも同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の物体探査装置1では、5個の受波器3a〜3eで受波された全信号について、再生点座標6上のすべての点にわたって解析して、再生点座標6上における対象物体5の所在位置を判別しているため、解析すべきデータ量(解析負荷)が膨大で、解析するのに非常に長い時間を要するという問題点があった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、探査精度を保ちつつ解析に要する時間を短縮させることのできる物体探査方法および物体探査装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の物体探査方法および物体探査装置では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の物体探査方法によれば、送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を複数個の受波器で受波し、これら受波器で受波した信号を前記複数個の受波器と接続された解析器で解析して前記対象物体の所在位置を判別する物体探査方法において、前記複数個の受波器のうち、少なくとも1個以上でかつ設置した受波器の総数よりも少ない個数の受波器により受波された信号を前記解析器で解析し、前記対象物体の概略の所在位置を判別する段階と、前記複数個の受波器すべてにより受波された全信号の再生範囲を前記解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する段階とを備えることを特徴とする。
この物体探査方法においては、全受波器のうちのいくつかの受波器で受波した信号を解析器で解析して対象物体の概略の所在位置を定め、つぎに全受波器により受波した全信号の再生範囲を前記解析器で得られた対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析することにより対象物体の詳細位置が定められることとなる。すなわち、解析すべきデータ量が大幅に減少されることとなり、解析時間が大幅に短縮されることとなる。
【0010】
請求項2記載の物体探査方法によれば、送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を、移動体に設けられて該移動体とともに移動する少なくとも1つの受波器を用いて複数地点で受波し、前記少なくとも1つの受波器で受波した信号を前記少なくとも1つの受波器と接続された解析器で解析して前記対象物体の所在位置を判別する物体探査方法において、前記複数地点で受波された信号のうち、少なくとも1地点以上かつ全受波地点よりも少ない地点で受波された信号を前記解析器で解析し、前記対象物体の概略の所在位置を判別する段階と、前記複数地点のすべてにおいて受波された全信号の再生範囲を前記解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する段階とを備えることを特徴とする。
この物体探査方法においては、移動体に設けられてこの移動体とともに移動する受波器が移動しながら受波した信号のうちのいくつかの信号を解析器で解析して対象物体の概略位置を定め、つぎに受波器が受波した全信号の再生範囲を前記解析器で得られた対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析することにより対象物体の詳細位置が定められることとなる。すなわち、解析すべきデータ量が大幅に減少されることとなり、解析時間が大幅に短縮されることとなる。
【0011】
請求項3記載の物体探査装置によれば、送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を受波する複数個の受波器と、前記複数個の受波器のうち、少なくとも1個以上でかつ設置した受波器の総数よりも少ない個数の受波器と接続され、これら受波器で受波された信号を解析して前記対象物体の概略の所在位置を判別する第1の解析器と、前記複数個の受波器すべてと接続され、これら受波器により受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する第2の解析器とを備えることを特徴とする。
この物体探査装置においては、全受波器のうちのいくつかの受波器で受波された信号を解析して対象物体の概略の所在位置を定める第1の解析器と、全受波器で受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析することにより対象物体の詳細位置を定める第2の解析器とが設けられることとなる。すなわち、解析すべきデータ量が大幅に減少されることとなり、解析時間が大幅に短縮されることとなる。
【0012】
請求項4記載の物体探査装置によれば、送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を受波する少なくとも1つの受波器と、前記少なくとも1つの受波器を移動させるための移動手段と、前記少なくとも1つの受波器と接続され、前記移動手段により移動される前記少なくとも1つの受波器により複数地点で受波された信号のうち、少なくとも1地点以上かつ全受波地点よりも少ない地点で受波された信号を解析して前記対象物体の概略の所在位置を判別する第1の解析器と、前記少なくとも1つの受波器と接続され、前記移動手段により移動される前記少なくとも1つの受波器により前記複数地点のすべてにおいて受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する第2の解析器とを備えることを特徴とする。
この物体探査装置においては、移動体に設けられてこの移動体とともに移動する受波器が受波した信号のうちのいくつかの信号のみを解析して対象物体の概略の所在位置を判別する第1の解析器と、前記受波器により複数地点のすべてにおいて受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する第2の解析器とが設けられることとなる。すなわち、解析すべきデータ量が大幅に減少されることとなり、解析時間が大幅に短縮されることとなる。
【0013】
請求項5記載の物体探査装置によれば、請求項3または4に記載の物体探査装置において、前記受波器は一次元的に配置されていることを特徴とする。
この物体探査装置においては、複数個の受波器が一次元的に配置されていることとなる。すなわち、対象物体の位置が一次元的に判別されることとなる。
【0014】
請求項6記載の物体探査装置によれば、請求項3または4に記載の物体探査装置において、前記受波器は二次元的に配置されていることを特徴とする。
この物体探査装置においては、複数個の受波器が二次元的に配置されていることとなる。すなわち、対象物体の位置が二次元的に判別されることとなる。
【0015】
請求項7記載の物体探査装置によれば、請求項3または4に記載の物体探査装置において、前記受波器は三次元的に配置されていることを特徴とする。
この物体探査装置においては、複数個の受波器が三次元的に配置されていることとなる。すなわち、対象物体の位置が三次元的に判別されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。また、従来と同一の部材には同一の符号を付している。
【0017】
図1に示すように、物体探査装置10は、送波器2と、複数個すなわち5個の受波器3a〜3eと、第1の解析器4aと、第2の解析器4bとを主たる構成要素とするものである。
【0018】
送波器2は信号(音波や電磁波など)を送波するものである。受波器3a〜3eは送波器2から送波された信号が対象物体5にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体5自体が発する出力信号を受波するものである。この場合、受波器3a〜3eは一次元的に配置されている。第1の解析器4aは3個の受波器3b〜3dと接続され、これら受波器3b〜3dで受波した反射信号あるいは出力信号を、ビームフォーマ法などの手法を用いて再生点座標6上のすべての点にわたって(あるいはこれらの点のうちのいくつかの点について)解析し、再生点座標6上における対象物体5の概略の所在位置を判別するものである。また、第2の解析器4bは5個の受波器3a〜3eと接続され、これら受波器3a〜3eで受波した全反射信号の再生範囲を第1の解析器4aで得られた対象物体5の概略の所在位置近傍に限定して第1の解析器4aと同様に解析し、再生点座標6上における対象物体5の精確な所在位置を判別するものである。
【0019】
なお、受波器3a〜3eは二次元的に配置することもできるし、三次元的に配置することもできる。
【0020】
また、本実施形態では3個の受波器3b〜3dが第1の解析器4aと接続され、5個の受波器3a〜3eが第2の解析器4bと接続されている。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、5個の受波器3a〜3eが1つの解析器と接続されたものであっても良い。ただしこの場合、この解析器には、受波器3a〜3eから送られてきたデータの中から受波器3b〜3dから送られてきたデータをはじめに選択し、その後受波器3a〜3eから送られてきたデータを選択する選択手段が設けられていなければならない。
【0021】
つぎに、図1を用いて上記の物体探査装置10を使用して行う物体探査方法について説明する。
まず、送波器2から信号を送波する。送波器2から送波された信号は対象物体5にあたって反射される。反射された反射信号を5個の受波器3a〜3eで受波する。これら受波器3a〜3eで受波した反射信号のうち、3個の受波器3b〜3dで受波した反射信号を、第1の解析器4aによって再生点座標6上のすべての点にわたって解析して、再生点座標6上における対象物体5の概略の所在位置を判別する。
【0022】
第1の解析器4aを介して得られた解析結果を図2(a)に示す。図2(a)は図1の再生点座標6上のおおよそどの位置に対象物体5が位置するかを示す図である。図2(a)の横軸は図1の再生点座標6に対応しており、また図2(a)の縦軸は対象物体5で反射された反射信号の強度(たとえば音圧レベルなど)に対応したものである。
【0023】
つぎに、受波器3a〜3eで受波した全反射信号の再生範囲を第1の解析器4aで得られた対象物体5の概略の所在位置近傍に限定し、これら反射信号を第2の解析器4bで解析して、再生点座標6上における対象物体5の精確な所在位置を判別する。
【0024】
第2の解析器4bを介して得られた解析結果を図2(b)に示す。図2(b)は図1の再生点座標6上のどの位置に対象物体5が位置するかを精確に示す図である。図2(a)同様、図2(b)の横軸は図1の再生点座標6に対応しており、また図2(b)の縦軸は対象物体5で反射された反射信号の強度(たとえば音圧レベルなど)に対応したものである。図2(b)から、再生点座標6上における対象物体5の位置が図2(a)よりも精確に得られていることがわかる。
【0025】
なお、本実施形態において、受波器は全部で5個とされているが、受波器の個数はこれに限定されるものではなく、適宜必要とされる個数だけ適用することができる。
【0026】
また、図1において第1の解析器4aは3個の受波器3b〜3dと接続されているが、第1の解析器4aには、受波器3a〜3eのうちの少なくともいずれか1個以上でかつ4個以下の受波器が接続されていればよい。よって、第1の解析器4aには、設置した受波器のうちの少なくともいずれか1個以上でかつ総個数よりも少ない個数の受波器と接続されていればよいことになる。
【0027】
さらに、ここでは送波器2から送波された信号が対象物体5にあたって反射され、この反射された反射信号を受波器3a〜3eで受波するものについて説明してきた。しかしこれは、反射信号に限らず、対象物体5自体が発する出力信号を受波器3a〜3eで受波する場合も同様である。
【0028】
つぎに、本発明の他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。また、従来と同一の部材には同一の符号を付している。
【0029】
図3に示すように、物体探査装置20は、送波器2と、複数個すなわち4個の受波器3a〜3dと、第1の解析器4aと、第2の解析器4bとを主たる構成要素とするものである。
【0030】
送波器2は信号(音波や電磁波など)を送波するものである。受波器3a〜3dは送波器2から送波された信号が対象物体5にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体5自体が発する出力信号を受波するものである。この場合、受波器3a〜3dは二次元的に配置されている。
【0031】
本実施形態において、この物体探査装置20は移動手段(図示せず)を有する移動体(図示せず)とともに移動するものであり、図3において物体探査装置20はA地点〜E地点へ移動している状態を示している。すなわち、図3は移動体(たとえば船舶や水中探査船、航空機や宇宙船など)に設けられた物体探査装置20が、移動手段(たとえばプロペラ推進器やジェット推進器など)により時間とともにA→B→C→D→Eへと移動していく状態を示している。また、図3にはA地点〜E地点の各地点において送波/受波していることも示している。さらに、B,C,D地点で受波された反射信号が第1の解析器4aに送られているとともに、A,B,C,D,E地点で受波された反射信号が第2の解析器4bに送られていることを示している。
【0032】
第1の解析器4aは、B,C,D地点で受波した反射信号を、ビームフォーマ法などの手法を用いて再生点座標8上のすべての点にわたって解析し、再生点座標8上における対象物体5の概略の所在位置を判別するものである。また、第2の解析器4bはA,B,C,D,E地点のすべての地点で受波した全反射信号の再生範囲を第1の解析器4aで得られた対象物体5の概略の所在位置近傍に限定して第1の解析器4aと同様に解析し、再生点座標8上における対象物体5の精確な所在位置を判別するものである。
【0033】
なお、受波器3a〜3dは一次元的に配置することもできるし、三次元的に配置することもできる。
【0034】
また、本実施形態ではB,C,D地点で受波された反射信号が第1の解析器4aに送られ、A,B,C,D,E地点のすべての地点で受波された全反射信号が第2の解析器4bに送られるようになっている。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、A,B,C,D,E地点のすべての地点で受波された全信号が1つの解析器に送られる形態を有するものであっても良い。ただしこの場合、この解析器には、A,B,C,D,E地点から送られてきたデータの中からB,C,D地点のデータをはじめに選択し、その後A,B,C,D,E地点のデータを選択する選択手段が設けられていなければならない。
【0035】
つぎに、図3を用いて上記の物体探査装置20を使用して行う物体探査方法について説明する。
まず、A地点において送波器2から信号を送波する。送波器2から送波された信号は対象物体5にあたって反射される。反射された反射信号を4個の受波器3a〜3dで受波する。つぎに、B地点に移動してこのB地点において送波器2から信号を送波する。送波器2から送波された信号は対象物体5にあたって反射される。反射された反射信号を4個の受波器3a〜3dで受波する。同様のことをC,D,Eの各点において実施する。そして、B,C,D点で受波した反射信号を、第1の解析器4aによって再生点座標8上のすべての点にわたって解析して、再生点座標8上における対象物体5の概略の所在位置を判別する。
【0036】
第1の解析器4aを介して得られた解析結果を図4(a)に示す。図4(a)は図3の再生点座標8上のおおよそどの位置に対象物体5が位置するかを示す図である。図4(a)のx軸およびy軸は図3の再生点座標8のx軸およびy軸に対応しており、また図4(a)の垂直軸は対象物体5で反射された反射信号の強度(たとえば音圧レベルなど)に対応したものである。
【0037】
つぎに、A〜E地点のすべての地点で受波した全反射信号の再生範囲を第1の解析器4aで得られた対象物体5の概略の所在位置近傍に限定し、これら反射信号を第2の解析器4bで解析して、再生点座標8上における対象物体5の精確な所在位置を判別する。
【0038】
第2の解析器4bを介して得られた解析結果を図4(b)に示す。図4(b)は図3の再生点座標8上のどの位置に対象物体5が位置するかを精確に示す図である。図4(a)同様、図4(b)のx軸およびy軸は図3の再生点座標8のx軸およびy軸に対応しており、また図4(b)の垂直軸は対象物体5で反射された反射信号の強度(たとえば音圧レベルなど)に対応したものである。
【0039】
なお、本実施形態において、受波地点は5箇所とされているが、受波地点の数はこれに限定されるものではなく、適宜必要とされる地点の数だけ採用することができる。
【0040】
また、図3において第1の解析器4aはB〜D地点の3地点で受波された反射信号を解析しているが、第1の解析器4aによって解析される反射信号はA〜E地点のうちの少なくともいずれか1地点以上でかつ4地点以下で受波された反射信号を解析するものであればよい。よって、第1の解析器4aでは、少なくとも1点以上かつ全受波点よりも少ない点で受波された反射信号が解析されればよいことになる。
【0041】
さらに、本実施形態において、受波器は全部で4個とされているが、受波器の個数はこれに限定されるものではなく、適宜必要とされる個数だけ適用することができる。
【0042】
さらにまた、ここでは送波器2から送波された信号が対象物体5にあたって反射され、この反射された反射信号を受波器3a〜3dで受波するものについて説明してきた。しかしこれは、反射信号に限らず、対象物体5自体が発する出力信号を受波器3a〜3dで受波する場合も同様である。
【0043】
上述した概略位置の絞り込みは、人間が判断しても良いし、コンピュータに判断させても良い。
【0044】
【発明の効果】
この発明の物体探査方法および物体探査装置によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、全受波器のうちのいくつかの受波器で受波した信号を解析器で解析して対象物体の概略の所在位置を定め、つぎに全受波器により受波した全信号の再生範囲を前記解析器で得られた対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析することにより対象物体の詳細位置が定められることとなるので、解析すべきデータ量を大幅に減少することができ、解析時間を大幅に短縮することができるという効果を奏する。
【0045】
また、移動体に設けられてこの移動体とともに移動する受波器が移動しながら受波した信号のうちのいくつかの信号を解析器で解析して対象物体の概略位置を定め、つぎに受波器が受波した全信号の再生範囲を前記解析器で得られた対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析することにより対象物体の詳細位置が定められることとなるので、解析すべきデータ量を大幅に減少することができ、解析時間を大幅に短縮することができるという効果を奏する。
【0046】
さらに、全受波器のうちのいくつかの受波器で受波された信号を解析して対象物体の概略の所在位置を定める第1の解析器と、全受波器で受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析することにより対象物体の詳細位置を定める第2の解析器とが設けられているので、解析すべきデータ量を大幅に減少することができ、解析時間を大幅に短縮することができるという効果を奏する。
【0047】
さらにまた、移動体に設けられてこの移動体とともに移動する受波器が受波した信号のうちのいくつかの信号のみを解析して対象物体の概略の所在位置を判別する第1の解析器と、前記受波器により複数地点のすべてにおいて受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する第2の解析器とが設けられているので、解析すべきデータ量を大幅に減少することができ、解析時間を大幅に短縮することができるという効果を奏する。
【0048】
さらにまた、複数個の受波器が一次元的に配置されているので、対象物体の位置を一次元的に判別することができるという効果を奏する。
【0049】
さらにまた、複数個の受波器が二次元的に配置されているので、対象物体の位置を二次元的に判別することができるという効果を奏する。
【0050】
さらにまた、複数個の受波器が三次元的に配置されているので、対象物体の位置を三次元的に判別することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による物体探査装置の一実施形態を示す概略構成図であって、送波器から送波された信号が再生点座標上の対象物体にあたって反射され、その反射された反射信号が受波器により受波されている状態を示す図である。
【図2】 (a)は図1における第1の解析器により得られた解析結果を示す図であり、(b)は図1における第2の解析器により得られた解析結果を示す図である。
【図3】 本発明による物体探査装置の他の実施形態を示す概略構成図であって、移動体に設けられて移動体とともに移動する送波器から送波された信号が再生点座標上の対象物体にあたって反射され、その反射された反射信号が受波器により受波されている状態を示す図である。
【図4】 (a)は図3における第1の解析器により得られた解析結果を示す図であり、(b)は図3における第2の解析器により得られた解析結果を示す図である。
【図5】 従来の物体探査装置を示す概略構成図であって、送波器から送波された信号が再生点座標上の対象物体にあたって反射され、その反射された反射信号が受波器により受波されている状態を示す図である。
【図6】 図5における解析器により得られた解析結果を示す図である。
【符号の説明】
1 物体探査装置
2 送波器
3a 受波器
3b 受波器
3c 受波器
3d 受波器
3e 受波器
4 解析器
4a 第1の解析器
4b 第2の解析器
5 対象物体
6 再生点座標
7a 受波器
7b 受波器
7c 受波器
7d 受波器
8 再生点座標
10 物体探査装置
20 物体探査装置

Claims (7)

  1. 送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を複数個の受波器で受波し、これら受波器で受波した信号を前記複数個の受波器と接続された解析器で解析して前記対象物体の所在位置を判別する物体探査方法において、
    前記複数個の受波器のうち、少なくとも1個以上でかつ設置した受波器の総数よりも少ない個数の受波器により受波された信号を前記解析器で解析し、前記対象物体の概略の所在位置を判別する段階と、
    前記複数個の受波器すべてにより受波された全信号の再生範囲を前記解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する段階とを備えることを特徴とする物体探査方法。
  2. 送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を、移動体に設けられて該移動体とともに移動する少なくとも1つの受波器を用いて複数地点で受波し、前記少なくとも1つの受波器で受波した信号を前記少なくとも1つの受波器と接続された解析器で解析して前記対象物体の所在位置を判別する物体探査方法において、
    前記複数地点で受波された信号のうち、少なくとも1地点以上かつ全受波地点よりも少ない地点で受波された信号を前記解析器で解析し、前記対象物体の概略の所在位置を判別する段階と、
    前記複数地点のすべてにおいて受波された全信号の再生範囲を前記解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して前記解析器で解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する段階とを備えることを特徴とする物体探査方法。
  3. 送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を受波する複数個の受波器と、
    前記複数個の受波器のうち、少なくとも1個以上でかつ設置した受波器の総数よりも少ない個数の受波器と接続され、これら受波器で受波された信号を解析して前記対象物体の概略の所在位置を判別する第1の解析器と、
    前記複数個の受波器すべてと接続され、これら受波器により受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する第2の解析器とを備えることを特徴とする物体探査装置。
  4. 送波器から送波した信号が対象物体にあたって反射する反射信号、あるいは対象物体自体が発する出力信号を受波する少なくとも1つの受波器と、
    前記少なくとも1つの受波器を移動させるための移動手段と、
    前記少なくとも1つの受波器と接続され、前記移動手段により移動される前記少なくとも1つの受波器により複数地点で受波された信号のうち、少なくとも1地点以上かつ全受波地点よりも少ない地点で受波された信号を解析して前記対象物体の概略の所在位置を判別する第1の解析器と、
    前記少なくとも1つの受波器と接続され、前記移動手段により移動される前記少なくとも1つの受波器により前記複数地点のすべてにおいて受波された全信号の再生範囲を前記第1の解析器で得られた前記対象物体の概略の所在位置近傍に限定して解析し、前記対象物体の精確な所在位置を判別する第2の解析器とを備えることを特徴とする物体探査装置。
  5. 請求項3または4に記載の物体探査装置において、
    前記受波器は一次元的に配置されていることを特徴とする物体探査装置。
  6. 請求項3または4に記載の物体探査装置において、
    前記受波器は二次元的に配置されていることを特徴とする物体探査装置。
  7. 請求項3または4に記載の物体探査装置において、
    前記受波器は三次元的に配置されていることを特徴とする物体探査装置。
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