JP4175774B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相手側コネクタと嵌合して電気的接続が行われるフロントホルダを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、特開2000−58180号公報に記載された従来のコネクタの一例を示すものである。このコネクタ51は、合成樹脂製のコネクタハウジング52と、コネクタハウジング52の前部において端子収容室53を画成する合成樹脂製のフロントホルダ54と、端子収容室53に後方から挿入される雌型端子55と、コネクタハウジング52の下方から端子収容室53に挿入される合成樹脂製の端子係止用スペーサ56とで構成されている。
【0003】
コネクタハウジング52には、高さ方向に三つの端子収容室53が形成されている。コネクタハウジング52の後半部において、コネクタハウジング52の上壁57と下壁58との間に二つの後部隔壁59a、59bが水平に形成されている。各後部隔壁59a、59bはスペーサ56の斜め前方上向きの傾斜状の隔壁60a、60bに続いている。
【0004】
スペーサ56は、コネクタハウジング52の端子挿入方向中間部において端子収容室53を画成する二つの傾斜状の隔壁60a、60bと、下端側の操作部62と一体の傾斜状の隔壁60cとを有している。
【0005】
図に示すスペーサ56は、仮係止の状態にあり、この状態で雌型端子55が挿入され、挿入後にスペーサ56を押し込んで、雌型端子55が係止される。それと同時にスペーサ56がコネクタハウジング52に本係止される。
【0006】
コネクタハウジング52の高さ方向中間部には、後部隔壁59a、59bの延長する方向に、二つの係止ランス66a、66bが形成されている。各係止ランス66a、66bは、コネクタハウジング52の前部において端子収容室53の隔壁を兼ねている。各係止ランス66a、66bの下側には、撓みスペースが存在している。
【0007】
コネクタハウジング52の前部開口68側に、フロントホルダ54に対する挿入空間が形成されている。挿入空間の内側壁には、フロントホルダ54に対する停止用突起が設けられている。フロントホルダ54は、前部開口68からコネクタハウジング52内に挿入され、係止手段(図示せず)で係止される。
【0008】
また、フロントホルダ54は、端子収容室53の前部を画成する四つの隔壁部72a〜72dを高さ方向に並列に有している。最上部の隔壁部72aはコネクタハウジング52の上壁57の水平面に接して位置し、最下部の隔壁部72dはコネクタハウジング52の下壁58の薄肉部に沿って位置している。中間の二つの隔壁部72b、72cはコネクタハウジング52の後部隔壁59a、59bと同じ高さに位置する。上側の三つの隔壁部72a〜72cは先端下部に、雌型端子55に対するテーパガイド面73を有している。
【0009】
雌型端子55は、矩形筒状の電気接触部77の前部に、前記係止ランス66a、66bに対する第一の係合段部78を有し、電気接触部77の後部に、前記スペーサ56に対する第二の係合段部79を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
コネクタハウジングに挿入されるフロントホルダの果たす基本的な機能は、先ず、雌雄の両コネクタ同士を嵌合した際に、相手側コネクタに収容される雄型端子が折れ曲がらないように案内する機能がある。次に、相手側コネクタの嵌合前端面と当接し、長手方向の位置決めを行うこと、さらには、雌型端子の高さ方向(上下方向)及び幅方向(左右方向)の位置決めを行う機能等がある。
【0011】
従って、フロントホルダの係る機能を達成するには、フロントホルダを精度よく成型する技術に加え、コネクタハウジングとフロントホルダとの組み立て精度が殊に重要となる。コネクタハウジングの内壁面とフロントホルダとの間にクリアランスがあると、フロントホルダにガタ付きを生じたり、フロントホルダが斜めに固定されて、係る機能を損なうことになるからである。
【0012】
ガタ付き等の問題については、フロントホルダとコネクタハウジングとを一体に成型して上記問題の解決を図ることも考えられるが、樹脂の流動性能や型抜き作業性等の成型上の理由により一体品を製作することは不都合が多く、他の方法による解決手段が求められていた。
【0013】
前記従来技術のコネクタ51は、コネクタハウジング52内壁面とフロントホルダ54との間にクリアランスをなくして、フロントホルダ54のガタ付きをなくするとともに、傾斜して固定されることを防止したものである。これは、フロントホルダ54の周縁部に備わる最上部の隔壁部72aが、コネクタハウジング52の上壁57の水平面に接し、最下部の隔壁部72dが、コネクタハウジング52の下壁58の薄肉部に接してスライド挿入できる構成となっているからである。
【0014】
また、後方から端子収容室53に挿入される雌型端子55の高さ方向の位置決めも行うことができるようになっている。これは、雌型端子55が、隔壁部72a〜72cのテーパガイド面73に続く水平面に案内されるようになっているからである。
【0015】
しかしながら、従来のコネクタ51は、相手側コネクタと嵌合される際に、雄型端子が斜めに挿入して雌型端子55を傷つけたり、電気接触部77の内部に備わり雄型端子と電気的接触を行う弾性接触片を損傷させる心配があった。
【0016】
また、後方から端子収容室53に挿入される雌型端子55は、テーパガイド面73に続く水平面に案内されるとともに、係止ランス66a、66bにより係止されて位置決めが行われるものであるが、成型の際に溶融樹脂が細部にまで行き届かずに係止ランス66a、66bに成型不良を生じ、係止ランス66a、66bの先端部に欠け等を生ずる場合には、係止代を確保することができず、位置決めを行うことができない心配があった。
【0017】
本発明は、上記した点に鑑み、雄型端子が曲がらずに真直に案内されると同時に、雌型端子の位置決めも正確に行うことのできるフロントホルダ付きコネクタを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、内側の端子収容室と外側の周壁とからなるコネクタハウジングと、該周壁の後端開口から該端子収容室に挿入される雌型端子と、前端開口に装着されるフロントホルダとで構成されるコネクタにおいて、前記フロントホルダには、前記雌型端子の電気接触部内に係合する凸部が、相手側の雄型端子の電気接触部に対する端子導入孔に連続した互いに対向した内側面を有する少なくとも一対の平板状部を有するように形成され、前記一対の平板状部の各々の外側面及び各々の両端面が前記雌型端子の電気接触部の内面と係合し、前記内側面に沿って前記雄型端子の電気接触部を支持するようにしたことを特徴とする(請求項1)。
【0019】
また、前記凸部の先端隅部に、面取状の案内部が形成されていることも有効である(請求項2)
【0020】
また、前記凸部は、矩形筒状に形成されていることも有効である(請求項)。また、前記凸部は、前記雌型端子の電気接触部の内面に当接していることも有効である(請求項)。
【0021】
また、前記フロントホルダは、前記端子収容室に臨む内側の隔壁部材と、該隔壁部材の外側に配置されるフロントホルダ本体とに分割して構成され、該隔壁部材の壁部に前記凸部が設けられていることも有効である(請求項)。
【0022】
以下に、上記構成に基づく作用・効果を説明する。
請求項1記載の発明においては、雌型端子が後方から端子収容室に挿入され、係止ランスを撓ませつつ直進し、フロントホルダの凸部の互いに対向した内側面を有する少なくとも一対の平板状部が電気接触部内に挿入され、係止ランスが弾性復帰して雌型端子の係止用突部の後端を係止する。このとき、雌型端子は、凸部の一対の平板状部の各々の外側面と両端面とにより、高さ方向及び幅方向に位置決めされる。雌型端子を複数収容するコネクタにあっては、同様の行為が繰り返し行われて、いわゆる雄型コネクタが構成される。次に、相手側コネクタと嵌合する際、雄型端子が、フロントホルダの端子導入孔に案内され、続けて凸部の一対の平板状部の内側面に沿って支持されつつ真直に進み斜め挿入が防止され、雌型端子の電気接触部内にスムーズかつ確実に挿入される。なお、雄型端子の雌型端子に対する挿入深さは、雌雄の両コネクタの端面同士が当接することにより位置規制される。
【0024】
請求項記載の発明においては、フロントホルダの凸部の先端隅部に、面取状の案内部が形成されているから、雌型端子が斜めに挿入した場合でも、案内部に沿って進行することにより、凸部にスムーズに外挿される。
【0025】
請求項記載の発明においては、凸部が矩形筒状に形成されているから、成型精度が向上するとともに、撓みずらくなり、雌型端子の高さ方向及び幅方向の二次元方向の位置決めが正確に行われる。また、雄型端子の曲がりも防止される。
【0026】
請求項記載の発明においては、フロントホルダの凸部が電気接触部の内面に当接しているから、雌型端子のガタ付きが回避され、正確に位置決めを行うことができる。
【0027】
請求項記載の発明においては、フロントホルダが隔壁部材とフロントホルダ本体とに分割して構成されており、各構成部品は順次コネクタハウジングに組み付けられる。端子収容室を臨む一側壁部に凸部が形成された隔壁部材は、他側壁部をフロントホルダ本体に押し付けられて装着される。隔壁部材及びフロントホルダ本体の各肉厚が、一体成型されたフロントホルダに比べて薄くなっているから、コネクタハウジングとの嵌合寸法がばらついたり、コネクタハウジングに対して斜めに挿入された場合等でも、容易に組み付けることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、本発明に係るコネクタの第一〜第三の実施形態を示すものである。図1は本発明のコネクタ(第一の実施形態)のコネクタハウジング及びフロントホルダを示す分解断面図、図2は図1に示すコネクタハウジングにフロントホルダ及び端子が挿入された状態(コネクタの第一の実施形態)を示す断面図、図3は図1に示すフロントホルダを構成するフロントホルダ本体と隔壁部材の断面図、図4は図2のA−A線に沿う断面図、図5は図2のB−B線に沿う断面図、図6は本発明のコネクタの第二の実施形態を示す断面図、図7は図6のC−C線に沿う断面図、図8は本発明のコネクタの第三の実施形態を示す断面図、図9は図8のD−D線に沿う断面図である。
【0029】
本発明のコネクタ1は、フロントホルダ3とコネクタハウジング2とが別体として構成されるコネクタに関するものであり、いわゆる雄型のコネクタに属するものである。ここでいう雄型コネクタとは、いわゆる雌型端子の収容されるコネクタをいうものとし、雌型のコネクタとは、タブ状又はピン状の電気接触部を有する雄型端子が収容されるコネクタをいうものとする。なお、従来技術の欄で説明した雄型のコネクタと重複する構成部分については、その詳細な説明を省略する。
【0030】
図1〜図5に示すように、コネクタ1は、内側の端子収容室14と外側の周壁6とでなるコネクタハウジング2と、コネクタハウジング2の長手方向中間位置に取り付けられて雌型端子5を二重係止するスペーサ4と、周壁の後端開口9から端子収容室14に挿入される雌型端子5と、前端開口10に装着されるフロントホルダ3とで構成されている。
【0031】
コネクタハウジング2は、外観が筒状体をなしている。周壁6は、上下壁7a、7bと、上下壁7a、7bを繋ぐ両側壁8a、8bと、から一体形成されている。両端は、開口しており、一側の後端開口9と他側の前端開口10とは、連通して形成されている。
【0032】
後端開口9は、雌型端子5を挿入する入口であり、雌型端子5はコネクタハウジング2の端子収容室14に収容される。前端開口10は、フロントホルダ3をスライド挿入する入口であり、長手方向に延びる短いスライド空間11を有している。ここで、前後の概念は、便宜的なものであり、相手側の雌型コネクタ47と嵌合する側を前側とする。上下の概念については、コネクタ1の配置によって向きが変わるものであるが、ここでは便宜的に、スペーサ4の挿入する側を上側とする。
【0033】
コネクタハウジング2には、高さ方向に三つの端子収容室14が画成されている。各端子収容室14は、水平方向に延びる隔壁15、16によって仕切られている。隔壁15、16は、位置関係によって、前部隔壁部15a、16a、中部隔壁部15b、16b及び後部隔壁部15c、16cに分割構成されている。
【0034】
前部隔壁部15a、16aは、コネクタハウジング2の前端開口10側に位置し、雌型端子5に対する可撓性の係止ランス(梁状係止片)17を兼ねている。後部隔壁部15c、16cは、コネクタハウジング2の後端開口9側に位置している。中部隔壁部15b、16bは、前部隔壁部15a、16aと後部隔壁部15c、16cとを繋ぐ隔壁部であってスペーサ4内に水平に形成されている。
【0035】
このように、各隔壁部15a〜15c、16a〜16cは組み合わされて、全体として隔壁15、16を構成している。なお、スペーサ4を用いない構造においては、後部隔壁部15c、16cを延長形成し、前部隔壁部15a、16aと一体的に構成することも可能である。
【0036】
スペーサ4は、雌型端子5の電気接触部40の後部に備わる第二の係合突部43(図2)を係止して、雌型端子5を二重係止する構成部品である。スペーサ4は、コネクタハウジング2の長手方向中間位置において、上側から挿入して着脱自在に取り付けられている。
【0037】
雌型端子5は、導電性基板を打ち抜き及び折り曲げ加工して、棒状に形成されている。端子5の一側には、矩形筒状の電気接触部40が一体形成され、他側には、電線45を加締固定する電線圧着部41が形成されている。端子5のほぼ中間位置には、可撓性の係止ランス17に対する第一の係合突部42と、スペーサ4に対する第二の係合突部43とが相前後して形成されている。
【0038】
図1及び図2に示すように、コネクタハウジング2の前端開口10には、フロントホルダ3が装着される。フロントホルダ3の壁部12には、雄型端子48の案内される端子導入孔31が複数形成されている。なお、端子導入孔31の数はコネクタの種類、端子サイズによって異なるものである。
【0039】
フロントホルダ3が装着されるコネクタハウジング2の前端開口10の間口は、フロントホルダ3に対応する形状に形成されている。また、挿入深さも、フロントホルダ3の厚みに対応している。従って、フロントホルダ3と前端開口10との間にクリアランスはなく、フロントホルダ3にガタ付きを生ずることはない。また、フロントホルダ3が、コネクタハウジング2の端面より外側に出っ張ることもない。
【0040】
図示するフロントホルダ3は、合成樹脂を射出成型法により一体成型したものであるが、分割構成されたものであってもよい。例えば、図3に示すように、端子収容室14に臨む内側の隔壁部材20と、隔壁部材20の外側に配置されるフロントホルダ本体21とから構成されるフロントホルダ3であってもよい。この場合、凸部24は隔壁部材20の一側壁部に形成される。分割構成されたフロントホルダ3は、必然的に肉薄形状になるため、コネクタハウジング2に対する嵌合寸法が許容範囲を超えた場合や、斜めに挿入された場合でも、組み付け作業が容易になる利益がある。
【0041】
図1及び図2に再掲するように、フロントホルダ3の平板状の壁部12には、雄型端子48の電気接触部49を案内する端子導入孔31が形成されている。一側の壁部12に開口する端子導入孔31は、テーパ状になっている。テーパ状としたのは、斜めから挿入された雄型端子48を案内するためである。
【0042】
フロントホルダ3の端子収容室14を臨む他側の壁部12には、端子導入孔31の孔壁の一部を延長する一対の凸部24が対向して形成されている。この凸部24は、雌型端子5の筒状の電気接触部40に挿入される形状寸法になっている。すなわち、コネクタハウジング2の後端開口9から挿入される雌型端子5は、凸部24の外側に挿入されて収納される。
【0043】
凸部24の先端隅部には、面取状の案内部25が形成されており、雌型端子5が凸部24に引っ掛かったり、曲がることなく、雌型端子5の向きが真直方向に矯正される。
【0044】
図4及び図5に示すように、一対の凸部24は互いに対向した平板状の鍔で構成されている。凸部24の内側面26の間隔は、端子導入孔31の幅寸法に一致している。雄型端子48の電気接触部49を、凸部24の内側面26に沿って支持するためである。一方、高さ方向(図5)には、開放している。これは、雌型端子5の電気接触部40内に備わる弾性接触片(図示しない)と凸部24とが干渉しないようにするためである。
【0045】
また、凸部24の外側面27及び両端面28は、雌型端子5の電気接触部40の内面に接した状態になっている。従って、雌型端子5のガタ付きがなく、雌型端子5が下へ動かないから、係止ランス17の係止代が確保されて高さ方向及び幅方向に位置決めされる。
【0046】
次に、図6及び図7は、本発明の第二の実施形態を示したものである。第一の実施形態と相違する点は、一対の凸部24の配置が異なっている点である。すなわち、一対の凸部24は幅方向に延びている。凸部24の内側面26の間隔は、端子導入孔31の高さ寸法に一致している。なお、雌型端子5の電気接触部40内に備わる弾性接触片(図示しない)と凸部24との干渉を避けるために、弾性接触片を電気接触部40の奥へずらして配置している。その他、第一の実施形態と重複する部分については、説明を省略する。
【0047】
図8及び図9は、本発明の第三の実施形態を示している。前述した第一の実施形態又は第二の実施形態と相違する点は、凸部24が高さ方向又は幅方向に延びる平板状の鍔ではなく、矩形筒状に形成されている点である。すなわち、凸部24は、端子導入孔31の孔壁を端子収容室14側にそのまま延長した構成となっている。これよって、雄型端子48の曲がりが高さ方向及び幅方向の二次元方向に規制される。その他、第一の実施形態及び第二の実施形態と重複する部分については、説明を省略する。
【0048】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、雌型端子が後方から端子収容室に挿入され、係止ランスを撓ませつつ直進し、フロントホルダの凸部の互いに対向した内側面を有する少なくとも一対の平板状部が電気接触部内に挿入され、係止ランスが弾性復帰して雌型端子の係止用突部の後端を係止する。このとき、雌型端子は、凸部の一対の平板状部の各々の外側面と両端面とにより、高さ方向及び幅方向に位置決めされる。そして、相手側コネクタと嵌合する際、雄型端子が、フロントホルダの端子導入孔に案内され、続けて凸部の一対の平板状部の内側面に沿って支持されつつ真直に進み斜め挿入が防止され、雌型端子の電気接触部内にスムーズかつ確実に挿入される。
従って、雌型端子の位置決めと雌型端子に対する雄型端子の心だしを正確に行うことができ、雄型端子が曲がったり、雌型端子が損傷することなく両コネクタの嵌合をスムーズに行うことができる。それにより、電気的接続の信頼性が向上する。また、係止ランスの付勢方向に欠けがあっても、雌型端子が正確に位置決めされる。
【0050】
また、請求項記載の発明によれば、凸部の先端隅部に、面取状の案内部が形成されているから、雌型端子が斜めに挿入した場合でも、案内部に沿って進行して、凸部にスムーズに外挿される。
従って、雌型端子の誤挿入を防止することができ、確実な電気的接続を得ることができる。
【0051】
また、請求項記載の発明によれば、凸部が矩形筒状に形成されているから、成型精度が向上するとともに、撓みずらくなり、高さ方向及び幅方向の二次元方向の位置決めが正確に行われる。また、雄型端子の曲がりも防止することができる。
従って、雌型端子に対する雄型端子の心だしを正確に行うことができ、請求項1記載の効果が助長される。
【0052】
また、請求項記載の発明によれば、凸部が雌型端子の電気接触部の内面に接しているから、雌型端子のガタ付きが回避され、正確に位置決めされる。
従って、請求項1記載の発明の効果を有効に得ることができる。
【0053】
また、請求項記載の発明によれば、フロントホルダが隔壁部材とフロントホルダ本体とに分割して構成されており、各構成部品は順次コネクタハウジングに組み付けられる。端子収容室を臨む一側壁部に凸部が形成された隔壁部材は、他側壁部をフロントホルダ本体に押し付けられて装着される。隔壁部材及びフロントホルダの各肉厚が、一体成型されたフロントホルダに比べて薄くなっているから、コネクタハウジングとの嵌合寸法がばらついたり、コネクタハウジングに対して斜めに挿入された場合等でも、容易に組み付けることができる。
従って、請求項1記載の発明の効果に加えて、フロントホルダのコネクタハウジングに対する組み付け作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ(第一の実施形態)のコネクタハウジング及びフロントホルダを示す分解断面図である。
【図2】図1に示すコネクタハウジングにフロントホルダ及び端子が挿入された状態(コネクタの第一の実施形態)を示す断面図である。
【図3】図1に示すフロントホルダを構成するフロントホルダ本体と隔壁部材の断面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図6】本発明のコネクタの第二の実施形態を示す断面図である。
【図7】図6のC−C線に沿う断面図である。
【図8】本発明のコネクタの第三の実施形態を示す断面図である。
【図9】図8のD−D線に沿う断面図である。
【図10】従来のコネクタの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 コネクタハウジング
3 フロントホルダ
5 雌型端子
9 後端開口
10 前端開口
12 壁部
14 端子収容室
15、16 隔壁
20 隔壁部材
21 フロントホルダ本体
24 凸部
25 案内部
31 端子導入孔
40 電気接触部
47 雄型コネクタ
48 雄型端子

Claims (5)

  1. 内側の端子収容室と外側の周壁とからなるコネクタハウジングと、該周壁の後端開口から該端子収容室に挿入される雌型端子と、前端開口に装着されるフロントホルダとで構成されるコネクタにおいて、
    前記フロントホルダには、前記雌型端子の電気接触部内に係合する凸部が、相手側の雄型端子の電気接触部に対する端子導入孔に連続した互いに対向した内側面を有する少なくとも一対の平板状部を有するように形成され、
    前記一対の平板状部の各々の外側面及び各々の両端面が前記雌型端子の電気接触部の内面と係合し、
    前記内側面に沿って前記雄型端子の電気接触部を支持するようにしたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記凸部の先端隅部に、面取状の案内部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記凸部は、矩形筒状に形成されていることを特徴とする請求項記載のコネクタ。
  4. 前記凸部は、前記雌型端子の前記電気接触部の内面に接していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記フロントホルダは、前記端子収容室に臨む内側の隔壁部材と、該隔壁部材の外側に配置されるフロントホルダ本体とに分割して構成され、該隔壁部材の壁部に前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
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