JP4175610B2 - 銅薄膜形成方法及び銅薄膜形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機金属錯体を原料として化学気相成長法(CVD法)により基板に銅薄膜を形成する銅薄膜形成方法及び銅薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から基板に半導体デバイス用の配線材料を成膜する化学蒸着装置として、有機金属錯体を原料とした化学蒸着方法及び化学蒸着装置が知られている。
【0003】
Alに次ぐ配線材料として鋭意研究が進められているCu(銅)についても、例えば、原料として〔トリメチルビニルシリル〕ヘキサフルオロアセチルアセトン酸塩銅(I)(以下、「Cu(hfac)(tmvs)」とする。)を用いる化学蒸着方法及び化学蒸着装置による薄膜形成が行われている。
【0004】
常温常圧で液体であるCu(hfac)(tmvs)は、流量の制御がされて気化器内で気化され、N2、H2、Ar、He等のキャリアガスとともに所定の圧力に保持した基板処理室に導入される。
【0005】
キャリアガスとともに導入された原料ガスは、所定温度に保持された基板と接触し、化学反応が進行して銅薄膜が形成される。
【0006】
現在、Cu(hfac)(tmvs)等を用いた半導体デバイス用銅配線の製造工程としては、基板上に形成された凹部に、TiN、Ta、TaN、TiSiN、TaSiN、WNなどの、銅薄膜の下地膜となる拡散バリア膜をCVD法やスパッタリングなどのPVD法で形成した後、膜厚20nm〜100nm程度の銅薄膜(Seed膜)を化学蒸着方法により形成し、その銅薄膜を電極として電解メッキによりその凹部を銅で埋めこむ方法や、Seed膜と電解メッキの組合せを使わずに化学気相成長法(CVD法)で最初から埋め込む方法が採られている。
【0007】
基板上の凹部に埋め込まれた銅薄膜は、この後の工程として、CMP(化学的機械研磨法)により研磨加工が行われるが、このとき拡散バリア膜と銅薄膜の界面の密着性が問題になる。
【0008】
つまり、形成された銅配線(銅薄膜)には、剥離しないでCMPによる研磨工程に耐えうる銅薄膜の密着性が要求される。
【0009】
この密着性の改善として、例えば、銅薄膜の拡散バリア膜との密着性の向上を目的として水、水蒸気等を原料ガスであるCu(hfac)(tmvs)に添加する方法がいくつか提案されている(例えば、特開平10−140352号など)。
【0010】
しかし、水、水蒸気等の添加剤は、基板処理室内に直接導入することでより顕著な効果を示し、また原料ガスと同じ導入系を用いると、基板処理室内に導入される前に原料ガスと反応してしまう問題が生じるため、気体状の添加剤は原料ガスと別の配管によって基板処理室に供給する方法が採られ、バルブ、ガス流量計等からなる添加剤専用のガス導入系を更に追加する必要があった。
【0011】
このように、新たな添加剤の導入経路を設けることなく、原料ガス及びキャリアガスの供給方法によって密着性が改善されることに関しては、未だ知られていないのが現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、化学気相成長方法による銅薄膜の形成方法及び装置において、原料ガスと別系統とする添加物の導入系を必要としない、簡易な装置構成でありながら、基板に対する銅薄膜の密着性の改善を可能にした銅薄膜形成方法及び銅薄膜形成装置を提案することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明が前記課題を解決するために提案する銅薄膜形成方法は、
内部を減圧状態に保持することが可能な基板処理室と、
基板温度制御機構を備えていて前記基板処理室において基板を支持する基板支持機構と、
前記基板処理室に接続されている配管であって、
当該配管における上流側に位置し、キャリアガスを前記基板処理室に供給するキャリアガス導入配管と、
当該配管における下流側に位置し、キャリアガス又は、キャリアガスと原料ガスとの混合ガスを前記基板処理室に供給する原料ガス導入配管とからなる配管と
を備え、
前記配管は、開閉制御可能なバルブを介して、液体原料又は固体原料を気化させた原料ガスが前記キャリアガス導入配管に供給される接合点を有し、
前記原料ガス導入配管は、前記配管における、前記接合点から前記基板処理室までの下流側に位置していると共に、前記原料ガス導入配管には、開閉制御可能なバルブが配備され、
ているCVD装置を用い、
前記原料ガス供給を制御する前記開閉制御可能なバルブを介した前記接合点での前記キャリアガス導入配管への前記原料ガスの供給を制御するとともに、前記原料ガス導入配管に配備されている開閉制御可能なバルブを制御することにより、
前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスを前記基板処理室内に導入する
ことを特徴とするものである。
ここで、 前記接合点と、前記原料ガス導入配管の前記開閉制御可能なバルブが配備されている位置との間に、開閉制御可能なバルブを介してドレイン配管を接続し、
前記混合ガスの前記基板処理室内への導入を開始する前に、当該ドレイン配管を介した混合ガスの排気を行なう
ようにすることができる。
【0014】
この銅薄膜形成方法は、TiN、Ta、TaN、TiSiN、TaSiNなどの拡散バリア膜又は密着層膜上に、例えば、膜厚20nm〜100nm程度の銅薄膜(Seed膜)を形成するシードプロセスにおいて採用されるものである。
【0015】
前記において、原料ガスとしては、Cu(hfac)(tmvs)を気化させたガスの他、アリルトリメチルヘキサフルオロアセチルアセトナト酸塩銅(Cu(hfac)(atms))、3−ヘキサンヘキサフルオロアセチルアセトナト酸塩銅(Cu(hfac)(3−hexyne))等のベータジケトン銅錯体を使用することができ、キャリアガスとしては、N2、H2、Ar、He等を使用することができる。
【0019】
ここで、基板処理室内に原料ガスとキャリアガスの混合ガスを導入する際の最初の圧力と、当該基板処理室内の設定圧力の圧力差、すなわち、前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスを前記基板処理室内に導入するときの前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力と前記基板処理室内の圧力との差は、初期成膜時に流速の速い多量の原料ガス及びキャリアガスを得、また原料、例えばCu(hfac)(tmvs)が気化できる分圧(飽和蒸気圧を越えた分圧では原理的に気化は不可能)とするという点から、500Pa以上2500Pa以下であることが好ましく、1000Pa以上2000Pa以下であることが更に好ましい。
【0021】
次に、本発明が前記課題を解決するために提案する銅薄膜形成装置は、
内部を減圧状態に保持することが可能な基板処理室と、
基板温度制御機構を備えていて前記基板処理室において基板を支持する基板支持機構と、
前記基板処理室に接続されている配管であって、
当該配管における上流側に位置し、キャリアガスを前記基板処理室に供給するキャリアガス導入配管と、
当該配管における下流側に位置し、キャリアガス又は、キャリアガスと原料ガスとの混合ガスを前記基板処理室に供給する原料ガス導入配管とからなる配管と
を備え、CVD法によって前記基板に銅薄膜を形成するCVD装置であって、
前記配管は、開閉制御可能なバルブを介して、液体原料又は固体原料を気化させた原料ガスが前記キャリアガス導入配管に供給される接合点を有し、
前記原料ガス導入配管は、前記配管における、前記接合点から前記基板処理室までの下流側に位置していると共に、前記原料ガス導入配管には、開閉制御可能なバルブが配備され、
前記原料ガス供給を制御する前記開閉制御可能なバルブを介した前記接合点での前記キャリアガス導入配管への前記原料ガスの供給の制御及び、前記原料ガス導入配管に配備されている開閉制御可能なバルブの制御により、
前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスが前記基板処理室内に導入される
ことを特徴とするものである。
【0022】
ここで、前記接合点と、前記原料ガス導入配管の前記開閉制御可能なバルブが配備されている位置との間に、開閉制御可能なバルブを介してドレイン配管が接続されているようにすることができる。
なお、前記原料ガス導入配管から分岐したドレイン配管との接合点と、当該接合点から原料ガスの下流方向における前記原料ガス導入配管に設けられた開閉制御可能なバルブの間に、圧力を計測する手段を具備させることができる。
前記のように、原料ガス導入配管から分岐したドレイン配管との接合点と、その接合点から原料ガスの下流方向における原料ガス導入配管に設けられた開閉制御可能なバルブの間に、圧力を計測する手段が設けられているため、基板処理室内に原料ガスを最初に導入する際の圧力、すなわち、前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスを前記基板処理室内に導入するときの前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力を容易に把握することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の銅薄膜形成方法に使用される銅薄膜形成装置の一例の概略構成を表すものである。
【0025】
符号13で表される排ガス排出機構によって内部を減圧状態に保持することが可能な基板処理室22の内部に、基板21を支持する基板温度制御機構を備えた基板支持機構19が配置されている。
【0026】
基板温度制御機構は、加熱手段であるヒータ18によって、あるいは、必要な場合には、ヒータ18と不図示の降温手段(例えば、基板支持機構19内に設けられている冷却機構内を常温の空気が流動することによる降温手段)によって構成され、基板21を所定温度に保持する働きをする。
【0027】
基板処理室22には、上述の排ガス排出機構13に繋がる配管の他に、液体原料又は固体原料を気化部17で気化させ、接合点14でキャリアガス導入配管9に接合し、原料ガスとキャリアガスの混合ガスを基板処理室22の導入口16より導入するための配管(ここで、接合点14より上流側をキャリアガス導入配管9とし、下流側を気化部17から繋がる原料ガス導入配管11とする。)が接続されている。また、基板処理室22の内壁等で原料ガスが接触し付着することを防止するためのパージガス導入用配管8と、原料ガスによる基板21裏面の汚染等を防止するために、基板処理室22内に基板21を支持する基板支持機構19の内部を通り、基板21の外周部からパージガスを導入するパージガス導入用配管10が接続されている。
【0028】
これらの配管には、基板処理室22内における銅薄膜の形成過程で、原料ガス及び/又はキャリアガスの導入又はその導入の遮断を順次制御することができる制御機構(不図示)と電気的に接続されて制御されるバルブ1〜6が設置されている。
【0029】
バルブ1は基板処理室22近傍の原料ガス導入配管11に配置されている。バルブ2は原料ガス導入配管11と接合点15で分岐した不図示のドレインに繋がるドレイン配管12に配置されている。バルブ3、バルブ4は、キャリアガス導入配管9に接合点14で接合する原料ガス導入配管11に配置されている。バルブ5は、パージガス導入用配管8に配置され、バルブ6は、パージガス導入用配管10に配置されている。
【0030】
バルブ1は、原料ガスとキャリアガスの混合ガス(以下、単に「混合原料ガス」と表すことがある。)又はキャリアガス導入配管9から導入されるキャリアガスのみを直接制御するバルブである。
【0031】
バルブ1を閉状態にし、バルブ2を開状態にすると、混合原料ガス又はキャリアガスの流れを基板処理室22側からドレイン配管12側に変えることができる。これにより、基板処理室22に搬入された一枚の基板21の処理が完了した後、基板処理室22への混合原料ガスの導入を遮断した場合であっても、ドレイン配管12ヘガスを流すことで、ガスの流れを常時安定させることができる。また、成膜処理の終了した基板を基板処理室22から搬出して次の基板21を成膜する前に、バルブ3及び4を閉状態にしてキャリアガス導入配管9内にキャリアガスを流しておくことで、気化部17の内部の液体原料を排出し、気化されていない液体原料が残留しない状態にすることができる。これにより、真空計24が表示する圧力値を残留液体原料の影響を受けない所定値に維持することができ、成膜開始前におけるバルブ1の上流側の圧力を安定して保つことができる。
【0032】
バルブ3は、液体原料又は固体原料から気化した原料ガスをキャリアガス導入配管9との接合点14に導入したり、その導入を遮断したりする。バルブ4は、可変式で原料ガスの流量を調節する。気化部17内には、一枚の基板21の成膜処理に必要な量の液体原料又は固体原料が順次供給される。
【0033】
バルブ1及びバルブ2を閉状態にし、バルブ3及び4を開状態(動作状態)にすると、原料ガス導入配管11には混合原料ガスが流れるが、バルブ1は閉状態であるため、この混合原料ガスは、基板処理室22内に流れずに原料ガス導入配管11内に留まり、その結果、バルブ1より上流側(気化部17側)の圧力が上昇する。
【0034】
バルブ5は、基板処理室22の内壁に混合原料ガスが接触し付着するのを防ぐパージガス(通常はN2やAr等の不活性ガス)を導入したり、遮断したりする。
【0035】
バルブ6は、基板支持機構19に支持されている基板21の主に裏面に原料ガスが接触し付着することを防ぐためのパージガスを導入したり、遮断したりする。
【0036】
排ガス排出機構13には、基板処理室22に近い箇所にAPC(Auto Pressure Controller)バルブ7が配置されている。
【0037】
原料ガス導入配管11から分岐したドレイン配管12との接合点15と、バルブ1との間には、圧力測定用の真空計24が設置され、基板処理室22内部にも、圧力測定用の真空計23が配置されている。
【0038】
図7のタイムチャートは、従来の原料ガス及びキャリアガスの導入方法を表すものである。図7において、時刻T0は基板処理室22内の温度と圧力の調整を開始する時刻、時刻T1は基板処理室22内へ混合原料ガスの導入を開始する時刻、時刻T2は基板処理室22内へ混合原料ガスの導入を遮断する時刻である。
【0039】
タイムチャート上には示されていないが、基板支持機構19はヒータ18によって所定温度に維持されており、基板処理室22内に混合原料ガスが導入されれば、即座に基板21上に銅薄膜が形成される状態にある。
【0040】
また、キャリアガス導入配管9(接合点14より下流側では原料ガス導入配管11)には、常時、所定量のキャリアガスが流れている。
【0041】
時刻T0で、パージガス導入用配管8、10に設置されたバルブ5、6を開状態にして基板処理室22内にパージガスを導入し、さらに排ガス排出機構13のAPCバルブ7の動作を開始する。時刻T1で、バルブ3及びバルブ4を同時に動作状態にし、接合部14から原料ガスを原料ガス導入配管11に導入する。このとき(時刻T1)、バルブ1を閉状態から開状態、バルブ2を開状態から閉状態にそれぞれ変え、原料ガスとキャリアガスの混合ガス(混合原料ガス)を同時に基板処理室22に導入する。これにより、基板21上に銅薄膜が形成される。時刻T2で、バルブ1、3〜6を閉状態、バルブ2を開状態にして銅薄膜の成膜を終了する。
【0042】
次に、本発明の銅薄膜形成方法を図2乃至図5により説明する。
【0043】
図2は、基板処理室22内にキャリアガスを導入した後、原料ガスとキャリアガスの混合ガスを導入して、銅薄膜の形成を行う方法における原料ガスとキャリアガスの混合ガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【0044】
バルブ3〜7の動作状態は、従来方法を示した図7と同じである。
【0045】
時刻T0で、バルブ1を閉状態から開状態、バルブ2を開状態から閉状態にそれぞれの動作状態を変える。このとき、バルブ3及び4は、閉状態で動作していないため、原料ガスはキャリアガスとともに基板処理室22内へ導入されることはなく、常時、キャリアガス導入配管9内及び原料ガス導入配管11内を通過したキャリアガスのみが基板処理室22に導入される。
【0046】
時刻T1で、バルブ1は開状態、バルブ2は閉状態と変わらないが、バルブ3及び4を同時に動作状態にするため、原料ガスが接合点14に導入され、原料ガス導入配管11内を流れる原料ガスとキャリアガスの混合ガスは基板処理室22内に導入される。
【0047】
時刻T2で、バルブ1を開状態から閉状態、バルブ2を閉状態から開状態に変え、基板処理室22内への原料ガスとキャリアガスの混合ガスの導入を遮断する。銅薄膜の成膜工程が終了した基板21は基板処理室22から不図示の基板搬送機構によって搬出され、成膜を待つ次の基板21が搬入される。
【0048】
なお、バルブ5、6の開状態から閉状態への切り替えは、必ずしもバルブ1〜4と同時に動作する必要はなく、時刻T2より遅れてもかまわない。
【0049】
図3は、基板処理室22内に原料ガスとキャリアガスの混合ガスを最初に導入する際の圧力を、基板処理室22内の設定圧力より高い圧力にして銅薄膜の形成を行う方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【0050】
バルブ5〜7の動作状態は従来方法の図7と同じである。
【0051】
図3では、時刻Tdにおいて、バルブ3及び4を動作状態にし、バルブ1を閉状態のまま、バルブ2を開状態から閉状態に変える。
【0052】
バルブ1とバルブ2を共に閉状態にする動作(図3のタイムチャート上の時間Td−T1)は、十数秒から数十秒の間行われる。真空計24が示す時刻Tdから時刻T1への圧力変化は、定常状態、即ち基板処理室22側の圧力状態から500Pa以上上昇する。例えば、体積約2000cm3、キャリアガス流量300cm3/min、原料1g/min(=60cm3/min)、配管温度90℃、原料飽和蒸気圧900Paとすると、圧力上昇は250Pa/s、8秒で2000Paとなり、基板処理室22内の圧力500Paの場合には、基板処理室22内との圧力差は1500Paとなる。この圧力上昇速度はキャリアガスの流量により変化する。
【0053】
なお、原料は、有機原料であり、比較的低い蒸気圧しかもたないため、原料が全く気化できず液体状態で残らないように考慮することが望ましい。
【0054】
図7及び図2では、バルブ1とバルブ2の動作は常に逆の状態(例えば、バルブ1が開状態であれば、バルブ2は閉状態)にあり、同時刻に互いに逆の状態に変わる動作を行ってきたが、図3における時刻Tdでは、バルブ2を開状態から閉状態に変更しても、バルブ1については同時刻に動作変更を行わない。
【0055】
このようなバルブ操作を行うことで、時刻T1で、バルブ2を閉状態のまま、バルブ1を閉状態から開状態に変えることにより、基板処理室22内の圧力より高圧になった原料ガスとキャリアガスの混合ガスを一気に基板処理室22内に導入することができ、基板21上に銅薄膜が形成される。
【0056】
図4は、基板処理室22内に、キャリアガスを導入した後、原料ガスとキャリアガスの混合ガスを導入し、かつ基板処理室22内に原料ガスとキャリアガスの混合ガスを最初に導入する際の圧力を、基板処理室22内の設定圧力より高い圧力にして銅薄膜の形成を行う方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【0057】
時刻T0で、バルブ1を開状態に、バルブ2を閉状態にそれぞれ同時に変える。このときバルブ3及び4は動作状態にないため、基板処理室22内には、図2の場合と同様にキャリアガスのみが導入される。
【0058】
図4において、時間T0−Tdは、キャリアガスとパージガスが基板処理室22に導入される時間である。時間T0−Tdは、基板21が基板支持機構19に設置されてから、基板温度が所定の温度に昇温するまでの時間となる。
【0059】
時刻Tdで、図3の場合と同様に、バルブ2は閉状態のまま、バルブ1を閉状態にし、バルブ3及び4を動作状態にする。基板処理室22内の圧力状態は保持され、原料ガス導入配管11内の原料ガスとキャリアガスの混合ガスの圧力は上昇し始める。
【0060】
図3の場合と同様に、真空計24が示す圧力上昇が定常状態から500〜2500Paの間で上昇するような時間Td−T1をとることで、原料ガスとキャリアガスの混合ガスを基板処理室22内より高圧にして基板処理室22内に一気に導入することができる。
【0061】
図5は、図2及び図4の場合と同様に、キャリアガスを基板処理室22に導入した後、時間Tdで基板処理室22へ混合原料ガスを遮断してドレイン(不図示)に流し、流量を安定させたままドレイン配管12から基板処理室22へ流す(バルブ2閉、バルブ1開)方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【0062】
バルブ1を閉状態から開状態へ切り替えて、基板処理室22へ混合原料ガスを導入する場合、導入される原料混合ガスの流量が安定しないことがある。図5は、基板処理室22への混合原料ガスの導入時における流量の不安定さをドレイン配管12で定常な流れを確保しておくことができる点で有効である。
【0063】
図5は、図2の場合と同様の態様で、予め時刻T0にバルブ1を開状態、バルブ2を閉状態にし、バルブ3及び4を動作させない状態にして、キャリアガス導入配管9及び原料ガス導入配管11から基板処理室22内へキャリアガスのみを導入する。
【0064】
時刻Tdで、図3及び図4の場合と同様に、バルブ3及び4を動作させて原料ガス導入配管11内に原料ガスを導入するが、図3及び図4の場合と異なり、バルブ2を開状態にし、時刻T1までドレイン配管12側に原料ガスとキャリアガスの混合原料ガスを流す。
【0065】
このように、時刻Tdで、バルブ1を閉状態、バルブ2を開状態にすると、図3及び図4の場合と異なり、原料ガス導入配管11内の圧力は、キャリアガスの流量だけでなく、ドレイン(不図示)側、即ちバルブ2側の排気速度にも依存する。そこで、例えば、キャリアガスの流量を多くすることによって、原料ガス導入配管11内の圧力を基板処理室22の圧力より高くすることができる。なお、キャリアガスの流量が多い場合やドレイン排気速度が速い場合等には、原料ガス導入配管11内の圧力制御が難しいが、図5の場合には、バルブ2が開状態となっており、ドレインで排気しながら圧力を一定にすることができるため、圧力の制御がしやすい。
【0066】
図5の場合における時間Td−T1には、図3及び図4の場合における時間Td−T1と同等のものにならず、図5の場合における時間Td−T1では、圧力が上昇し続けず、定常状態にできるので、図3及び図4の場合における時間Td−T1より長くしてもよい。
【0067】
図5の場合においても、上述のように、時刻T1で、バルブ1を開状態、バルブ2を閉状態に変えることにより、基板処理室22内の圧力より高圧になった原料ガスとキャリアガスの混合原料ガスが一気に基板処理室22内に導入され、基板21上に銅薄膜が形成される。
【0068】
(評価試験1)
まず、図2に示されたタイムチャートに従い成膜し形成された銅薄膜について銅薄膜の密着性が改善されたか否かについての確認試験を行った。
【0069】
基板処理室22への混合原料ガス導入前のキャリアガスだけを導入した時間、つまり、時間T0−T1は60秒とした。
【0070】
銅薄膜の成膜条件は以下のようにした。
【0071】
1.原料ガス:Cu(hfac)(tmvs)
2.設定圧力(基板処理室内):500Pa
3.原料ガス流量:2.4g/min.
4.キャリアガス流量:0.5SLM(アルゴンガス)
5.基板温度:220℃
6.成膜時間:80秒(膜厚:200nm)
基板には、下地膜にMOCVD法でTiN膜が成膜されたφ200mmのSiウェハを使用した。
【0072】
銅薄膜形成後における銅薄膜の密着性の評価は、いわゆるテープテストでの残存率で表し、以下のとおり測定を行った。すなわち、前記の条件で形成された銅薄膜に対して、その基板のオリフラを垂直に二等分するライン上で、一列に、基板の両端から10mmのところから均等に間隔をあけた、基板中央を含めた計5箇所で、10mm×10mmの100等分のマス目を作成し、そのマス目をセロハンテープで引き剥がした。
【0073】
ここで、銅薄膜の密着性は、基板に残されたマス目の割合(残存率)で表され、残存率100%は、膜剥がれが起きなかったことを意味する。
【0074】
以上のようなテープテストの結果、図2に示されたタイムチャートで成膜して形成された銅薄膜は、ほぼ残存率100%の良好な密着性を示した。
【0075】
(評価試験2)
次に、図3に示されたタイムチャートに従い成膜し、形成された銅薄膜の密着性の評価試験を行った。
【0076】
銅薄膜の密着性の評価は、上述した密着性の改善の評価試験1と同一の方法で2回行った。
【0077】
基板処理室22内の設定圧力は500Paで固定し、基板処理室22に導入する直前の原料ガスとキャリアガスの混合原料ガスの圧力は、図1の符号24で表されている真空計の値をバルブ1及びバルブ2を閉状態にすることで、500Pa〜4800Paの範囲まで変化させた。
【0078】
その他の銅薄膜の成膜条件は、上述した銅薄膜の密着性が改善されたか否かについての評価試験1と同一の条件とした。
【0079】
基板21には、下地膜にMOCVD法でTiN膜が成膜されたφ200mmのSiウェハを使用した。
【0080】
図3に示されたタイムチャートの方法を用い、時刻T1におけるバルブ1を開ける直前の真空計24が示す圧力値と銅薄膜の密着性の関係を図6に示す。
【0081】
図6から、バルブ1及びバルブ2を閉状態にし真空計24が示す圧力が、約2000Paの近傍(銅薄膜用の原料ガスとキャリアガスの混合原料ガスと基板処理室22内の設定圧力との圧力差では、約1500Pa)でテープテストの残存率が最も高くなる(銅薄膜の密着性が最も良好)ピークがあることを示し、そのときの残存率は80%以上まで達した。
【0082】
なお、図4及び図5に示されたタイムチャートは、図2及び図3に示されたタイムチャートにおける要素の組合せである。図4及び図5に示されたタイムチャートの方法についても、銅薄膜の密着性が改善されたかどうか確認する試験を行ったところ、いずれも銅薄膜の密着性は良好であった。
【0083】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、有機金属錯体を原料として化学気相成長法(CVD法)により基板に銅薄膜を形成する方法及び装置において、原料ガスと別系統とする添加物の導入系を必要としない、簡易な装置構成でありながら、基板に対する銅薄膜の密着性を改善することが可能となる。
【0084】
本発明では、基板処理室内に混合原料ガスを導入する際の最初の圧力と当該基板処理室内の設定圧力の圧力差、すなわち、前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスを前記基板処理室内に導入するときの前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力と前記基板処理室内の圧力の差を、500Pa以上2500Pa以下にすることにより、基板に対する銅薄膜の密着性をさらに改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の銅薄膜形成方法に用いられる銅薄膜形成装置の概略図である。
【図2】 原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【図3】 本発明の他の銅薄膜形成方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【図4】 本発明の更に他の銅薄膜形成方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
【図5】 本発明の更に他の銅薄膜形成方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの他の一例である。
【図6】 図3のタイムチャートの方法を用いた銅薄膜の密着性評価試験の結果を表すグラフである。
【図7】 従来の銅薄膜形成方法における原料ガス及びキャリアガスの導入時間を説明するタイムチャートの一例である。
Claims (4)
- 内部を減圧状態に保持することが可能な基板処理室と、
基板温度制御機構を備えていて前記基板処理室において基板を支持する基板支持機構と、
前記基板処理室に接続されている配管であって、
当該配管における上流側に位置し、キャリアガスを前記基板処理室に供給するキャリアガス導入配管と、
当該配管における下流側に位置し、キャリアガス又は、キャリアガスと原料ガスとの混合ガスを前記基板処理室に供給する原料ガス導入配管とからなる配管と
を備え、CVD法によって前記基板に銅薄膜を形成するCVD装置であって、
前記配管は、開閉制御可能なバルブを介して、液体原料又は固体原料を気化させた原料ガスが前記キャリアガス導入配管に供給される接合点を有し、
前記原料ガス導入配管は、前記配管における、前記接合点から前記基板処理室までの下流側に位置していると共に、前記原料ガス導入配管には、開閉制御可能なバルブが配備され、
前記原料ガス供給を制御する前記開閉制御可能なバルブを介した前記接合点での前記キャリアガス導入配管への前記原料ガスの供給の制御及び、前記原料ガス導入配管に配備されている開閉制御可能なバルブの制御により、
前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスが前記基板処理室内に導入される
ことを特徴とするCVD装置。 - 前記接合点と、前記原料ガス導入配管の前記開閉制御可能なバルブが配備されている位置との間に、開閉制御可能なバルブを介してドレイン配管が接続されている
ことを特徴とする請求項1記載のCVD装置。 - 内部を減圧状態に保持することが可能な基板処理室と、
基板温度制御機構を備えていて前記基板処理室において基板を支持する基板支持機構と、
前記基板処理室に接続されている配管であって、
当該配管における上流側に位置し、キャリアガスを前記基板処理室に供給するキャリアガス導入配管と、
当該配管における下流側に位置し、キャリアガス又は、キャリアガスと原料ガスとの混合ガスを前記基板処理室に供給する原料ガス導入配管とからなる配管と
を備え、
前記配管は、開閉制御可能なバルブを介して、液体原料又は固体原料を気化させた原料ガスが前記キャリアガス導入配管に供給される接合点を有し、
前記原料ガス導入配管は、前記配管における、前記接合点から前記基板処理室までの下流側に位置していると共に、前記原料ガス導入配管には、開閉制御可能なバルブが配備され、
ているCVD装置を用い、
前記原料ガス供給を制御する前記開閉制御可能なバルブを介した前記接合点での前記キャリアガス導入配管への前記原料ガスの供給を制御するとともに、前記原料ガス導入配管に配備されている開閉制御可能なバルブを制御することにより、
前記原料ガス導入配管に開閉制御可能なバルブが配備されている位置よりも上流側における前記配管内の圧力が、前記基板処理室内の圧力より高い状態で、前記混合ガスを前記基板処理室内に導入する
ことを特徴とする銅薄膜形成方法。 - 前記接合点と、前記原料ガス導入配管の前記開閉制御可能なバルブが配備されている位置との間に、開閉制御可能なバルブを介してドレイン配管を接続し、
前記混合ガスの前記基板処理室内への導入を開始する前に、当該ドレイン配管を介した混合ガスの排気を行なう
ことを特徴とする請求項3記載の銅薄膜形成方法。
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