JP4175439B2 - 粉体容器の軸シール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、粉体容器の軸シールの構造に係わり、更に詳しくはカーボン等の粉体を攪拌する粉体容器において、粉体容器内の粉体が駆動軸のシール部を伝わって外部に流出するのを有効に防止させた粉体容器の軸シールの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーボン等の粉体を攪拌する粉体容器としては、例えば、図2に示すように粉体Wを収容した容器本体1内に、攪拌翼2を備えた駆動軸3を挿通し、容器本体1の外部に設置された駆動モータ4に駆動軸3を接続して、該駆動軸3を回転駆動させることにより容器本体1内の粉体Wを攪拌翼2により攪拌するようにしている。
【0003】
また、容器本体1の駆動軸3の挿通部には、容器本体1内の粉体Wが駆動軸3を伝わって外部に流出するのを防止させるために、図2に示すようなグランドパッキンシール機構5が設けられている。
このグランドパッキンシール機構5は、図3に示すように、容器本体1の駆動軸3の挿通部に、断面凹状のグランドボックス6を被嵌させ、この凹部6a内に駆動軸3に対して巻き付けるようにC字状の複数のグランドパッキン7を配設し、更にグランドボックス6の開口部側(図の右側)からパッキン押さえ部材8を挿入して、グランドボックス6の底部側にグランドパッキン7を押圧さし、該グランドパッキン7に軸方向に圧縮力を与えることにより半径方向の応力を発生させて駆動軸3のシールを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際には駆動軸3の遠心力により駆動軸3の外周面とグランドパッキン7の内周面との間に微小のクリアランスQが除々に大きくなる。この結果、容器本体1内からクリアランスに粉体Wが侵入し、粉体Wは除々に圧密されてクリアランスQは成長固定し、このため、軸シールが不十分となって粉体洩れが発生することになる。
【0005】
また、パッキン押さえ部材8の押圧力を大きくして、グランドパッキン7の押さえ締付け圧力を大きくすると、駆動軸3とグランドパッキン7との摩擦抵抗が大きくなって発熱し、危険となる問題があった。
この発明の目的は、駆動軸のシール部のシール性を向上させると共に、軸との摩擦を少なくして発熱を抑制し、更に組付け及びメンテナンスを容易に行うことが出来る粉体容器の軸シールの構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、容器本体(1)の壁面に設けた挿入部(X)に駆動軸(3)を内外に貫通させると共に、該挿入部(X)に、前記駆動軸(3)を伝わって洩れる粉体(W)を防止する軸シール機構(10)を設けた粉体容器の軸シール構造において、前記挿入部(X)に前記駆動軸(3)が貫通する底部を有する断面凹状のグランドボックス(11)を取り付け、このグランドボックス(11)の凹部内に、前後にグランドパッキン(15)を介在させてスリーブ(13)を配設すると共に、そのスリーブ(13)内に粉体吸収材(12)を前記駆動軸(3)の表面に接触するように封入し、該スリーブ(13)と前記前後のグランドパッキン(15)とを押さえ部材(14)により互いに密着するように前記容器本体(1)側に押圧固定することにより、前記軸シール機構(10)を構成したことを要旨とするものである。
【0007】
この発明は、上記のように構成され、容器本体に挿通する駆動軸の軸シール部に、粘弾性物質または多孔性材料等の粉体吸収材を封入したスリーブを配設して粉体を補集するようにしたので、高シール性を発揮させることができ、また駆動軸との摩擦が殆どないので駆動軸の磨耗が少なく、発熱抑制効果によって機械的に安定し、更に組付け及びメンテナンスも容易に行うことが出来るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。図1は、この発明を実施した粉体容器の軸シールの構造の断面図を示し、1は容器本体、3は容器本体1内に挿通された駆動軸を示し、容器本体1の駆動軸挿入部Xには、容器本体1内の粉体Wが駆動軸3を伝わって洩れるのを防止させる軸シール機構10が設けてある。
【0009】
前記軸シール機構10は、前記駆動軸3に被嵌させた断面凹状のグランドボックス11と、このグランドボックス11の凹部11a内に、駆動軸3の表面に粉体吸収材12が接触するように粉体吸収材12を封入したスリーブ13と、該スリーブ13を容器本体1側に押圧して固定する押さえ部材14とで構成されている。
【0010】
前記グランドボックス11の凹部11a内には、スリーブ13の前後にグランドパッキン15を配設し、またグランドボックス11の底部には、スリーブ13及びグランドパッキン15と駆動軸3との直角度を出すためにメタルリング16が配設してある。前記スリーブ13内に収容する粉体吸収材12としては、例えば、グリス,ワセリン,シーラント等の粘弾性物質、またはスポンジ等の多孔性材料で構成するものである。
【0011】
また、前記グランドボックス11の凹部11aの内壁面とスリーブ13との接触部には、軸シール性向上のために、Oリング等のシール部材17が配設してあり、前記スリーブ13,メタルリング16及びOリング等のシール部材17は、組付け時及び粉体吸収材12の交換時の作業性を向上させるために2つ割りに構成することも可能である。
【0012】
以上のように、軸シール機構10として、グランドボックス11と、駆動軸3の表面に粉体吸収材12が接触するように粉体吸収材12を封入したスリーブ13と、該スリーブ13を容器本体1側に押圧して固定する押さえ部材14とで構成すると共に、粉体吸収材12としては、グリス,ワセリン,シーラント等の粘弾性物質を充填することで、容器本体1内の粉体Wが駆動軸3を伝わって洩れるのを粉体吸収材12で確実に補集するので、常に高シール性を発揮させることができ、また駆動軸3との摩擦が殆どないので駆動軸3の磨耗が少なく、発熱抑制効果によって機械的に安定し、更に組付け及びメンテナンスも容易に行うことが出来るものである。
【0013】
【発明の効果】
この発明は、上記のように軸シール機構は、駆動軸に被嵌させた断面凹状のグランドボックスと、このグランドボックスの凹部内に、駆動軸の表面に粉体吸収材が接触するように粉体吸収材を封入したスリーブと、該スリーブを粉体容器側に押圧して固定する押さえ部材とで構成したので、容器本体内の粉体が駆動軸を伝わって洩れるのを粉体吸収材で確実に補集でき、従って、常に高シール性を発揮させることができ、また駆動軸との摩擦が殆どないので駆動軸の磨耗が少なく、発熱抑制効果によって機械的に安定し、更に組付け及びメンテナンスも容易に行うことが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態からなる粉体容器の軸シール構造の断面図である。
【図2】 従来の軸シール機構を備えた粉体容器の概略構成図である。
【図3】 図2のA部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 撹拌翼
3 駆動軸
4 駆動モータ
5 グランドパッキンシール機構
6 グランドボックス
7 グランドパッキン
8 パッキン押さえ部材
10 軸シール機構
11 グランドボックス
11a グランドボックスの凹部
12 粉体吸収材
13 スリーブ
14 押さえ部材
15 グランドパッキン
16 メタルリング
17 シール部材
W 粉体
X 容器本体の駆動軸挿入部
Claims (5)
- 容器本体(1)の壁面に設けた挿入部(X)に駆動軸(3)を内外に貫通させると共に、該挿入部(X)に、前記駆動軸(3)を伝わって洩れる粉体(W)を防止する軸シール機構(10)を設けた粉体容器の軸シール構造において、
前記挿入部(X)に前記駆動軸(3)が貫通する底部を有する断面凹状のグランドボックス(11)を取り付け、このグランドボックス(11)の凹部内に、前後にグランドパッキン(15)を介在させてスリーブ(13)を配設すると共に、そのスリーブ(13)内に粉体吸収材(12)を前記駆動軸(3)の表面に接触するように封入し、該スリーブ(13)と前記前後のグランドパッキン(15)とを押さえ部材(14)により互いに密着するように前記容器本体(1)側に押圧固定することにより、前記軸シール機構(10)を構成した粉体容器の軸シール構造。 - 前記粉体吸収材(12)が、粘弾性物質又は多孔性材料である請求項1に記載の粉体容器の軸シール構造。
- 前記グランドボックス(11)の凹部内壁面と前記スリーブ(13)の外周との接触部に、シール部材(17)を配設した請求項1又は2に記載の粉体容器の軸シール構造。
- 前記グランドボックス(11)の底部と、前記底部側のグランドパッキン(15)との間にメタルリング(16)を配設した請求項1〜3のいずれかに記載の粉体容器の軸シール構造。
- 前記スリーブ(13)、シール部材(17)及びメタルリング(16)を、それぞれ2つ割りに構成した請求項4に記載の粉体容器の軸シール構造。
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1998
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