JP4174742B2 - 車両の上部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の上部車体構造に関し、例えば、代表的な車両である自動車の車体上部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、代表的な車両である自動車の車体上部のルーフ部分においては、左右のサイドルーフレールに対して当該車体の左右方向に複数のルーフレインフォースメントが配設されている。このルーフレインフォースメントは、車体の剛性を向上させると共に、当該自動車のルーフ部分の外形形状を構成するルーフパネルを当該車両の内側から支持する機能を有する。このような機能を有するルーフレインフォースメントとして、例えば、実開昭64−39178号が提案されている。
【0003】
このルーフレインフォースメントに車体全体の剛性を向上させるという機能を持たせるためには、製造ラインにおいて左右のサイドルーフレールに対してルーフレインフォースメントを配設するときに、設計上の所定位置に高精度に配設する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に、ワークが順次移動していく製造ラインにおいて、ロボット等の自動機により高精度に部材を移載するのは、所定のタクトタイムの範囲内で移載作業を完了なければならないという制約条件の基では現実的でない場合も多い。
【0005】
そこで本発明は、ルーフレインフォースメントとサイドルーフレールとの位置決めが容易な車両の上部車体構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両の上部車体構造は、以下の構成を特徴とする。
【0007】
即ち、車両前後方向に延びる該車両左右のサイドルーフレールと、該車両左右方向に延びるルーフレインフォースメントとが接合された構造を有する車両の上部車体構造であって、前記サイドルーフレールと前記ルーフレインフォースメントとの接合部分において、該サイドルーフレール及び該ルーフレインフォースメントには、それぞれ位置決め部材が形成されており、前記ルーフレインフォースメントに形成された位置決め部材は、該ルーフレインフォースメントの両端部の中心位置近傍を所定の幅で該両端部から内側方向に切り込んだ後、その切り込んだ部分を鉛直下方向に折り曲げることにより形成されており、前記サイドルーフレールに形成された位置決め部材は、前記所定の幅を有する位置決め部材と少なくとも同じ幅だけ前記車両前後方向に離間させて、且つ前記車両内側方向に突出した形状で2つ形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両の上部車体構造を、代表的な車両である自動車の上部車体構造に適用したの一実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造を示す要部斜視図である。また、図2は、図1のA−A’部分における要部断面図(端面図)である。
【0011】
図1及び図2は、車両の左右方向(短手方向)に延びるルーフレインフォースメント1と、車両の前後方向(長手方向)に延びるサイドルーフレールとが本実施形態に係る上部車体構造として所定位置に配設され、更にその上部車体構造を覆うように、ルーフパネル4が後工程において配設された後の状態を示しており、当該サイドルーフレールは、ルーフレールアウター2とルーフレールインナー3とが接合されることにより構成されている。
【0012】
尚、当該サイドルーフレールは、以下に説明するルーフレインフォースメント1との位置決め工程(仮組み工程)よりも前工程にて一般的な手法により接合されるものとし、本実施形態における説明は省略する。また、後工程にて行われるルーフパネル4の接合についても、一般的な手法を採用するものとし、本実施形態における説明は省略する。
【0013】
図1及び図2に示すように、ルーフレインフォースメント1の端部は、ルーフレールアウター2との接合面12により、ルーフレールアウター2の上側で支持されている。以下、ルーフレインフォースメント1とルーフレールアウター2との接合部分の構造について説明する。
【0014】
図3は、本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造に係るルーフレインフォースメントの正面図である。また、図4は、本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造に係るルーフレインフォースメントの平面図である。何れの図も図1及び図2に示したルーフレインフォースメント1の全体形状を示している。
【0015】
図3及び図4に示すように、ルーフレインフォースメント1の両端部には、図1及び図2に示した如くルーフレインフォースメント1の端部がルーフレールアウター2の上側で支持されるための2つの接合面12と、図3の下方向(鉛直下方向)に折り曲げられた当接面11とが形成されている。この当接面11は、ルーフレインフォースメント1の端部の中心位置近傍を車両前後方向にL1(=L2)の幅で当該端部から内側方向に切り込んだ後、その切り込んだ部分を鉛直下方向に折り曲げることにより形成されており、図2に示すようにルーフレインフォースメント1が当該サイドルーフレールに配設されたときに、当該サイドルーフレールの車両内側方向の端部に当接する。これにより、ルーフレインフォースメント1の車両左右方向への移動を防止すること、即ち、車両左右方向への位置決めを容易に行うことができる。
【0016】
図5は、本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造に係るサイドルーフレール(ルーフレールアウター2)の要部平面図であり、ルーフレインフォースメント1が配設される前の状態を示す。
【0017】
同図に示すように、サイドルーフレール(ルーフレールアウター2)には、ルーフレインフォースメント1が配設されるべき複数の箇所に、ルーフレインフォースメント1の接合面12及びその近傍箇所に当接する接合面21が1箇所につき2つ形成されている。これら2つの接合面21の間は、当接面11の幅L1(=L2)より僅かに広い距離L3だけ離間しており、この離間した部分にルーフレインフォースメント1の当接面11が配置される。これにより、ルーフレインフォースメント1の車両前後方向への移動を防止すること、即ち、車両前後方向への位置決めを容易に行うことができる。
【0018】
また、接合面21の形状において、当接面11が配設される側の形状は、図1及び図5から判るように斜めにカットされているため、例えば、ロボット等の自動機によりルーフレインフォースメント1をルーフレールアウター2上の所定位置に移載するに際して、車両前後方向への移動用のガイドとして利用することができ、当接面11を2つの接合面21の離間部分に容易に位置決めすることができる。
【0019】
以上説明したように、本実施形態によれば、ルーフレインフォースメント1をルーフレールアウター2上の所定位置に移載するに際して、ルーフレインフォースメント1の両端部の形状と、ルーフレールアウター2に設けられた離間した2つの接合面21の形状とが組み付けられることにより、これらの形状自体が相互に位置決め機能として作用するため、位置決めが容易な車両の上部車体構造の提供が実現する。これにより、製造ライン自動組み立てを行なうときにも所定のタクトタイムの範囲内で高精度な組み立てを容易に行うことができる。
【0020】
<実施形態の変形例>
上述した実施形態では、ルーフレインフォースメント1の両端部の当接面11の幅をL1=L2とした。本変形例1では、L1とL2とを異なる幅に形成し、且つその当接面11の幅に応じて、車両左右のサイドルーフレール(ルーフレールアウター2)において距離L3を異なる幅に形成する。これにより、上述した実施形態と同様な効果を得られる他に、組み立て時にルーフレインフォースメント1の左右を間違えて移載したときには、ルーフレインフォースメント1の何れか一方の端部の当接面11が2つの接合面21の間に配設されずに、当該接合面21の上部で引っかかった状態(接合面21が当接面11の下端部以外とは接触しない状態)を生じさせることができるため、ルーフレインフォースメント1の移載方向が正しくなかったことを、作業者であれば目視により容易に認識することができ、また、ロボット等の自動機であれば、ルーフレインフォースメント1を把持しているハンドの傾斜角度検出用エンコーダの出力値等に基づいて容易に検出することができる。
【0021】
また、図6は、本発明の一実施形態の変形例2としての車両の上部車体構造に係るルーフレインフォースメントの側面図である。
【0022】
本変形例2では、ルーフレインフォースメント1Aの両端部に設けた当接面11Aの下端部の形状を、同図に示すように斜めにカットされた形状に形成する。これにより、上述した実施形態と同様な効果を得られる他に、ルーフレインフォースメント1Aをルーフレールアウター2上の所定位置に移載するに際して、車両上下方向への移動用のガイドとして利用することができ、当接面11Aを2つの接合面21の離間部分に更に容易に位置決めすることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ルーフレインフォースメントとサイドルーフレールとの位置決めが容易な車両の上部車体構造の提供が実現する。
【0024】
即ち、請求項1の発明によれば、前記ルーフレインフォースメント及び前記サイドルーフレールの形状自体が相互に位置決め機能として作用するため、簡単な構造でありながら位置決めが容易な車両の上部車体構造を実現できる。また、前記サイドルーフレールに対する前記ルーフレインフォースメントの車両左右方向及び前後方向への移動を同時に防止することができ、所定位置への位置決めを容易に行うことができる。
【0026】
また、請求項2の発明によれば、前記サイドルーフレールに対して前記ルーフレインフォースメントを配設するときに、前記サイドルーフレールから突出して形成された2つの位置決め部材を、車両前後方向への移動用のガイドとして利用することができる。
【0027】
また、請求項3の発明によれば、前記サイドルーフレールに対して前記ルーフレインフォースメントを配設するときに、前記ルーフレインフォースメントに形成された所定の幅を有する位置決め部材を、車両上下方向への移動用のガイドとして利用することができる。
【0028】
また、請求項4の発明によれば、前記サイドルーフレールに対して前記ルーフレインフォースメントを配設するときに、該ルーフレインフォースメントの左右を間違えて移載したときには、該ルーフレインフォースメントの何れか一方の端部が接合すべき部分の上部で引っかかった状態を生じさせることができるため、該ルーフレインフォースメントの移載方向が正しくなかったことを、作業者であれば目視により容易に認識することができ、また、ロボット等の自動機であれば、該ルーフレインフォースメントを把持しているハンドの傾斜角度検出用エンコーダの出力値等に基づいて容易に検出することができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造を示す要部斜視図である。
【図2】 図1のA−A’部分における要部断面図(端面図)である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造に係るルーフレインフォースメントの正面図である。
【図4】本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造に係るルーフレインフォースメントの平面図である。
【図5】本発明の一実施形態としての車両の上部車体構造に係るサイドルーフレール(ルーフレールアウター2)の要部平面図である。
【図6】本発明の一実施形態の変形例2としての車両の上部車体構造に係るルーフレインフォースメントの側面図である。
【符号の説明】
1,1A:ルーフレインフォースメント,
2:ルーフレールアウター,
3:ルーフレールインナー,
4:ルーフパネル,
11,11A:当接面,
12:ルーフレインフォースメント1に形成された接合面,
21:ルーフレールアウター2に形成された接合面,
Claims (4)
- 車両前後方向に延びる該車両左右のサイドルーフレールと、該車両左右方向に延びるルーフレインフォースメントとが接合された構造を有する車両の上部車体構造であって、
前記サイドルーフレールと前記ルーフレインフォースメントとの接合部分において、該サイドルーフレール及び該ルーフレインフォースメントには、それぞれ位置決め部材が形成されており、
前記ルーフレインフォースメントに形成された位置決め部材は、該ルーフレインフォースメントの両端部の中心位置近傍を所定の幅で該両端部から内側方向に切り込んだ後、その切り込んだ部分を鉛直下方向に折り曲げることにより形成されており、
前記サイドルーフレールに形成された位置決め部材は、前記所定の幅を有する位置決め部材と少なくとも同じ幅だけ前記車両前後方向に離間させて、且つ前記車両内側方向に突出した形状で2つ形成されていることを特徴とする車両の上部車体構造。 - 前記サイドルーフレールから突出して形成された2つの位置決め部材は、前記所定の幅を有する位置決め部材側の縁部が斜めにカットされることにより、そのカットされた縁部の先端部を結ぶ距離が前記所定の幅より広くなっていることを特徴とする請求項1記載の車両の上部車体構造。
- 前記所定の幅を有する位置決め部材の下端部が、斜めにカットされた形状を有することを特徴とする請求項1記載の車両の上部車体構造。
- 前記ルーフレインフォースメントに形成された所定の幅を有する位置決め部材は、該ルーフレインフォースメントの両端部で幅が異なっており、それら位置決め部材の幅の違いに応じて、前記サイドルーフレールから突出して形成された2つの位置決め部材の離間幅は、前記車両の左右で異なることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両の上部車体構造。
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