JP4171197B2 - 映像表示素子 - Google Patents

映像表示素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4171197B2
JP4171197B2 JP2001303615A JP2001303615A JP4171197B2 JP 4171197 B2 JP4171197 B2 JP 4171197B2 JP 2001303615 A JP2001303615 A JP 2001303615A JP 2001303615 A JP2001303615 A JP 2001303615A JP 4171197 B2 JP4171197 B2 JP 4171197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
electrode
plasmon
pixel
dielectric constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001303615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003107441A (ja
Inventor
益孝 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001303615A priority Critical patent/JP4171197B2/ja
Publication of JP2003107441A publication Critical patent/JP2003107441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4171197B2 publication Critical patent/JP4171197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、映像表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、バックライト等の光源を必要とする映像表示素子として液晶表示パネルが知られている。この液晶表示パネルは、入射側偏光板と、一対のガラス基板(画素電極や配向膜を形成してある)間に液晶を封入してなるパネル部と、出射側偏光板とから成る。そして、この液晶表示パネルをカラー化するためにカラーフィルタが用いられる。このカラーフィルタは、赤色透過部と緑色透過部と青色透過部とを交互にマトリクス状に配置して成り、一組の赤色透過部と緑色透過部と青色透過部とによって一つのカラー素子部を構成するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記液晶表示パネルは、偏光板やカラーフィルタを用いて色調表現を行うため、光源からの光利用効率が低く、高輝度化が容易でないという欠点がある。
【0004】
この発明は、上記の事情に鑑み、カラーフィルタや偏光板を使用することなく色再現及び階調表現が行える映像表示素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の映像表示素子は、上記の課題を解決するために、白色平行光を色分離して互いに異なる角度で出射する色分離光学素子と、印加電圧にて誘電率を変化させる誘電率可変物質を電極にて挟み込み、光入射側となる一方の電極と誘電率可変物質との界面で表面プラズモンが発生するときには他方の電極と誘電率可変物質との界面で同様の表面プラズモンが発生するプラズモン発生光出射手段と、前記プラズモン発生光出射手段へ入射する光の分散関係と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
上記の構成であれば、入射光の分散関係と表面プラズモンの分散関係を利用して任意の箇所で所望の色光を出射させることができる。
【0007】
色分離された各色光が前記プラズモン発生光出射手段の画素となる電極上に交わらないように導く光学素子が設けられているのがよい。また、前記プラズモン発生光出射手段の光出射側に拡散体を設けてもよく、これによれば、投写型ではなく、直視型とすることができる。プラズモン発生光出射手段からの各色出射光が前記拡散体上で交わらないように導く光学素子が設けられているのがよい。
【0008】
画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、各画素用の電極として2種以上の特性が異なる材質が用いられていてもよい。また、画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、各画素用の電極に対応する誘電率可変物質として2種以上の特性が異なる材質が用いられていてもよい。
【0009】
一方、画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられておらず、赤色映像信号と緑色映像信号と青色映像信号とが時分割で順次的に供給されるようになっており、前記制御手段は、前記プラズモン発生光出射手段へ入射する光の分散関係と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御することを前記時分割に対応して行うように構成されていてもよい。
【0010】
色分離光学素子としては、回折格子或いはプリズムを用いるのがよい。そして、長波長の光ほど前記プラズモン発生光出射手段への入射角が小さくなるように構成されるのがよい。
【0011】
また、この発明の映像表示素子は、印加電圧に応じて白色平行光を任意の角度で屈折させて出射する出射方向可変手段と、印加電圧にて誘電率を変化させる誘電率可変物質を電極にて挟み込み、光入射側となる一方の電極と誘電率可変物質との界面で表面プラズモンが発生するときには他方の電極と誘電率可変物質との界面で同様の表面プラズモンが発生するプラズモン発生光出射手段と、前記プラズモン発生光出射手段への光入射角による光の分散関係と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記の構成においても、入射光の分散関係と表面プラズモンの分散関係を利用して任意の箇所で所望の色光を出射させることができる。
【0013】
前記プラズモン発生光出射手段の光出射側に拡散体を設けてもよく、これによれば、投写型ではなく、直視型とすることができる。
【0014】
赤色映像信号と緑色映像信号と青色映像信号とが時分割で順次的に供給されるようになっており、前記出射方向可変手段は、前記時分割に対応して光出射角度を異ならせ、前記制御手段は、前記プラズモン発生光出射手段への光入射角による光の分散関係と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御することを前記時分割に対応して行うように構成されていてもよい。
【0015】
画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、前記出射方向可変手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くようになっていてもよい。この構成において、各画素用の電極として2種以上の特性が異なる材質が用いられていてもよい。また、各画素用の電極に対応する誘電率可変物質として2種以上の特性が異なる材質が用いられていてもよい。
【0016】
画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられるとともに時分割で他の色画素用に切り替わることとし、供給される映像信号は前記時分割に対応して制御され、前記出射方向可変手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くことを各画素が前記時分割で他の画素用に切り替わることに対応して同一色用画素には切り替わり後も同一角度で入射するように出射角制御を行うようになっていてもよい。
【0017】
画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられるとともに時分割で他の色画素用に切り替わることとし、供給される映像信号は前記時分割に対応して制御され、前記出射方向可変手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くことを、各画素が前記時分割で他の画素用に切り替わることに対応してその画素の切り替わりのための印加電圧変化を少なくできるように入射角度を変化させるようになっていてもよい。
【0018】
出射方向可変手段は液晶層とプリズムとを有して成っていてもよい。
【0019】
これらの構成において、誘電率可変物質は液晶層から成っていてもよく、或いは、強誘電結晶から成っていてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態の説明に先立ち、表面プラズモンについて図1乃至図4を用いて説明する。図1に表面プラズモンの発生原理について説明する。表面プラズモンは2つの媒質の界面で起こる一種の電子の集団振動と考えられており、表面プラズモンが誘起される条件は、式1及び式2のように表される。式1は表面プラズモンが誘起されるための分散関係を示しており、式2は2媒質の誘電率に関する条件となっている。ここで式2を満足する誘電率ε21を示す物質としては金属が挙げられる。
【0021】
【数1】
Figure 0004171197
【0022】
上記の式において、Kは波数、ωは入射光の振動数、ε11は媒質1の複素誘電率、ε21は媒質2の複素誘電率、cは光速である。
【0023】
図2は表面プラズモンの分散関係及び光の水平方向成分の分散関係を示している。この図においては、光の分散関係と表面プラズモンの分散関係は交わらない。これは、通常では光による表面プラズモンの誘起は起こらないことを示している。光による誘起を可能とするためには、回折格子やプリズムを用いることが考えられ、図3には回折格子を用いた場合を、図4にはプリズムを用いた場合を、それぞれ示している。このような方法によって光の分散関係を変化させることで、表面プラズモンの分散関係との交点を持つことができ、このように光の分散関係と表面プラズモンの分散関係が一致する所では、光と表面プラズモンのエネルギーが等しくなり、これにより光による表面プラズモン誘起が起こる。
【0024】
(実施形態1)
次に、この発明の第1の実施形態を図5乃至図8に基づいて説明していく。光源1の発光部(例えば、メタルハライドランプ等)から出射された白色光はパラボラリフレクタによって略平行光化されて出射され、平行光生成光学系2によって平行光となって偏光変換装置3に至る。平行光生成光学系2はコンデンサレンズ等の複数のレンズを組み合わせて構成されている。偏光変換装置3は偏光ビームスプリッタアレイ(PBSアレイ)から成る。このPBSアレイは、P偏光を透過させ、S偏光を反射する偏光分離膜を入射光に対して45°配置で備えており、前記偏光分離膜はP偏光を通過させ、S偏光を90°光路偏光して前記偏光分離膜にて反射・出射する。そして、S偏光の出射側には位相差板が設けられており、S偏光はP偏光に変換されて出射される。すなわち、ほぼ全ての光はP偏光に変換される。図の場合、P偏光はその電場成分が図面に垂直に振動しているものとする。なお、偏光変換装置3は無くてもよい。偏光変換された白色平行光は、色分離光学素子であるプリズム(回折格子でもよいが、この実施形態ではプリズムとしている)4の作用により、色分離され、各色ごとに入射角が異なるかたちでプラズモン発生光出射パネル15に入射する。
【0025】
上記プラズモン発生光出射パネル15は、光入射側から、ガラス5、金属薄膜電極6、屈折率可変層(液晶層)7、金属薄膜電極8、及びガラス9をこの順で有して成る。屈折率可変層7は電極6・8間の印加電圧に応じて屈折率(誘電率)を変化させるものである。電極6と電極8は同じ金属材料からなりプラズモンに関して同じ特性を有する。そして、パネル15の光出射側には拡散層10が設けられている。
【0026】
プラズモン発生光出射パネル15に入射してきた各色光は、ガラス5によって屈折し、電極6で反射する。この入射した各色光の分散関係と、電極6と屈折率可変層7との界面(以下、界面6−7と記する)での表面プラズモンの誘起条件が合えば、表面プラズモンが界面6−7で誘起される。界面6−7での表面プラズモンは同時に屈折率可変層7と電極8との界面(以下、界面7−8と記する)での表面プラズモンと一致する。これは各々の界面での分散関係が両者で全く等価であるためである。そして、界面6−7での表面プラズモンは界面7−8での表面プラズモンと結合し、結果としてエネルギーが界面7−8に到達する。そして、入射光が界面6−7で表面プラズモンに誘起されたのと全く逆の過程で、界面7−8での表面プラズモンは光となり、入射光に平行な方向に同一の光を出射する。
【0027】
プリズム4で色分離された光が各色ごとに異なる方向に出射し、パネル15に異なる方向から入射することで表面プラズモンに寄与するのであるが、この入射角の傾きによる光の分散関係の変化は、図6に示すようになる。すなわち、光の分散関係は媒質が等しい場合、sinΘ(Θ:入射角)で決まり、この光の分散関係は各色光によって異なることになる。図6に示すごとく、光の分散関係と表面プラズモンとの分散関係が等しい所では、上述した表面プラズモンの結合が起こり、最終的に対応する光が透過してくる。
【0028】
図8(a)は、赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)が互いに異なる入射角度でパネル15に導かれ、各画素部分でR光とG光とB光の選択出射が行われる様子を示している。このパネル15では、R光とG光とB光の調光を各画素共通の金属薄膜および屈折率可変物質層の構成で実現しており、各画素部分には、R光、G光、B光の全てが到達しているため、R光を調光しているつもりが、同時にG光、B光をも調光しかねない。
【0029】
この場合、R光、G光、B光がある程度ピークを持ち、図7(a)に示すように、スペクトル上、分離されていれば良い。そして、R光を出射することとなる領域(画素)では、光の分散関係と表面プラズモンの分散関係が図7(b)のごとくなり、G光を出射することとなる領域(画素)では、両分散関係が図7(c)のごとくなり、B光を出射することとなる領域(画素)では、両分散関係が図7(d)のごとくなればよい。そして、同図(b)の状態で表面プラズモンの分散関係を微調整(金属電極への印加電圧調整)すれば、R光の光量調整が行われることになり、同図(c)の状態で表面プラズモンの分散関係を微調整すれば、G光の光量調整が行われることになり、同図(d)の状態で表面プラズモンの分散関係を微調整すれば、B光の光量調整が行われることになる。
【0030】
このように、各画素において、任意の色光についてだけ、その分散関係と表面プラズモンの分散関係とが交点を持つように、入射角度調整や図8(a)に示したスペクトル分離がなされることで、カラーフィルタや偏光板を不要とし、各画素を任意の色光用画素として機能させることができる。
【0031】
図8(b)は、パネル15の光入射側にレンズ16を配置した構成を示している。このようにレンズ16を配置することで、各色光の多くを対応する色光用の画素部分に導くことが可能になる。この場合には、前述したごとく各画素部分にR光、G光、B光の全てが到達するといったことが回避されることになり、各画素部分によって入射する光の波長が決まることになるので、図8(a)に示したスペクトル分離の要請を緩和できる。なお、レンズ16としては、実際にはレンチキュラーレンズや蠅の目レンズが用いられる。
【0032】
上記の例では、各画素部分にはそれが担う色に対応した映像信号(電圧)が印加されることとしているが、図8(c)に示すように、各画素部分にRGB各光が入射することを利用し、時分割でR光用映像信号、G光用映像信号、B光用映像信号を順繰りに供給することとし、パネル15においては、タイミングT1では全画素部分がR光用となり、タイミングT2では全画素部分がG光用となり、タイミングT3では全画素部分がB光用とするといった制御も可能である。このような時分割制御により、解像度を実質的に高めることが可能になる。
【0033】
(実施形態2)
次に、この発明の第2の実施形態を図9に基づいて説明していく。なお、説明の重複による冗長を避けるため、同一の要素には同一の符号を付記して説明を簡略化することとする。この実施形態では、パネル15の光出射側にRGBドットに対応したレンズ(レンチキュラーレンズや蝿の目レンズ)11を設け、このレンズ11の光出射側に、当該レンズ11から所定距離をおいて拡散層10を設けている。
【0034】
前記パネル15はR光、G光、B光を互いに異なる角度で出射している。このため、前述の実施形態1の構成では、R光、G光、B光が拡散層10上で混ざって表示される可能性がある。一方、この実施形態2の構成であれば、レンズ11により、出射角が違うR光、G光、B光(平行光)を集光して拡散層10上に混ざらないようにあてることができる。レンズ11の焦点距離に拡散層10を持ってくる必要はなく、RGB各光が混ざらない程度に各色が分離されるような距離に配置すればよい。なお、レンズ11と拡散層10とを一体化することは容易である。
【0035】
(実施形態3)
次に、この発明の第3の実施形態を図10に基づいて説明していく。この実施形態では、金属薄膜電極6′・8′は、各色用の画素部分において異なる金属を使用している。具体的には、或る色用の画素を成す対の電極61と電極81、電極62と電極82、及び電極63と電極83は各々同一種金属であるが、電極61と電極62と電極63は互いに異なる金属から成り、電極81と電極82と電極83は互いに異なる金属である。これは表面プラズモンが誘起される波長を、誘電率制御(印加電圧制御)により可変としているが、使用する金属によっては十分に可変し切れない場合がある。これは式1で表されるように、誘電率変化による表面プラズモンの分散関係の可変には自ずと限界があるためである。この実施形態のごとく、各色用の画素となる電極をR,G,Bに合わせて選択しておくことで、誘電率可変物質に求められる可変量を低減できる(印加電圧制御幅を小さくできる)ことになる。誘電率の可変が少ないということは、高速応答が容易になるということである。
【0036】
(実施形態4)
次に、この発明の第4の実施形態を図11に基づいて説明していく。この実施形態では、前記実施形態3と同様の理由により、屈折率可変物質7′は、R用として屈折率可変物質71、G用として屈折率可変物質72、B用として屈折率可変物質73を用いている。屈折率可変物質7′として液晶を用いる場合には、このような構造の作製はかなり複雑になるが、屈折率可変物質7′として(強誘電体結晶(バリスタ)等を用いれば作製は容易である。
【0037】
(実施形態5)
次に、この発明の第5の実施形態を図12乃至図14に基づいて説明する。光源1の発光部(例えば、メタルハライドランプ等)から出射された白色光はパラボラリフレクタによって略平行光化されて出射され、平行光生成光学系2によって平行光となって偏光変換装置3に至る。平行光生成光学系2はコンデンサレンズ2等の複数のレンズを組み合わせて構成されている。偏光変換装置3は偏光ビームスプリッタアレイ(PBSアレイ)から成る。このPBSアレイは、P偏光を透過させ、S偏光を反射する偏光分離膜を入射光に対して45°配置で備えており、前記偏光分離膜はP偏光を通過させ、S偏光を90°光路偏光して前記偏光分離膜にて反射・出射する。そして、S偏光の出射側には位相差板が設けられており、S偏光はP偏光に変換されて出射される。すなわち、ほぼ全ての光はP偏光に変換される。図の場合、P偏光はその電場成分が図面に垂直に振動しているものとする。偏光変換された白色平行光は、パネル35に入射する。
【0038】
上記パネル35は、出射方向可変パネル部35Aと、プラズモン発生光出射パネル部35Bとから成る。これら出射方向可変パネル部35Aとプラズモン発生光出射パネル部35Bとは、ガラス板25を両者で共用することとしている。
【0039】
出射方向可変パネル部35Aは、図13にも示すように、ガラス板21と、このガラス板21に対面する側に複数の微小プリズム25aを有したガラス板25と、これら基板間に注入された平行配向の液晶層23と、各ガラス基板22,25の対向面側に各々形成された透明電極22,24とから成る。この出射方向可変パネル部35Aにおいて必要な機能は屈折率変化であり、光の施光などは生じてはならない。従ってTNやSTNのように捩れているものは使用しない。前記平行配向の液晶層23は電気的な変化により屈折率のみ可変するものである。出射方向可変パネル部35Aにおける出射角α近似的に、以下のように表される。
【0040】
α=(nLCD−nGLASS)×Θ
nLCD:液晶の屈折率(no〜ne)
nGLASS:ガラスの屈折率
Θ:プリズムの頂角
【0041】
ここで、液晶層23の屈折率と透明電極24とプリズム25aを成すガラス板25との屈折率の関係であるが、実際には、透明電極24と液晶層23の屈折率によって出射角が可変される。透明電極24とガラス板25の屈折率が異なっていたとしても、それは液晶層23の屈折率可変時において一定であるので、その部分での出射角変化は一定と換算できる。なお、例えば、透明電極24とプリズム25aを成すガラス板25との屈折率が等しく、更に、ガラス板25と液晶層23の屈折率も等しいとすれば、入射した光はプリズム25aと液晶層23との界面での影響を受けずに入射方向と同方向に出射することになる。勿論、このよに透明電極24とガラス板25と液晶層23の屈折率を等しくすることが要求されるわけではない。
【0042】
ガラス板25にプリズム25aを設けずに、ガラス板21側にプリズムを設けても同様の機能が得られる。また、プラズモン発生光出射パネル部35Bにおいては、光を斜めに入射させて光の分散関係を変化させるので、図13では出射方向可変パネル部35Aへの入射光を垂直に描いているが、図12のごとく斜めにするのが望ましい。そして、この斜め入射とする場合には、プリズム25aの側面ではなく上面側に多くの光が入射するような斜め方向とするのがよい。
【0043】
プラズモン発生光出射パネル部35Bは、光入射側から、ガラス25(共用)、金属薄膜電極26、屈折率可変層(液晶層)27、金属薄膜電極28、及びガラス29をこの順で有して成る。屈折率可変層27は電極26・28間の印加電圧に応じて屈折率(誘電率)を変化させるものである。電極26と電極28は同じ金属材料から成る。そして、プラズモン発生光出射パネル部35Bの光出射側には拡散層30が設けられている。
【0044】
プラズモン発生光出射パネル部35Bに所定の角度で入射してきた白色光は、ガラス25を透過して電極6で反射する。この入射した各色光の分散関係及び表面プラズモンの分散関係については、実施形態1で説明したのと同様である。
【0045】
上記構成においては、プラズモン発生光出射パネル部35Bの各画素部分には白色光が入射することになり、その入射角度は出射方向可変パネル部35Aにて変化させることができる。そこで、時分割でR光用映像信号、G光用映像信号、B光用映像信号を順繰りに供給することとし、パネル部35Bにおいては、図14に示すように、タイミングT1では全画素部分がR光用となり、タイミングT2では全画素部分がG光用となり、タイミングT3では全画素部分がB光用とするといった制御を行い、この時分割のタイミングに合わせて、出射方向可変パネル部35Aで光出射角度を変更することで、映像表示が行えることになる。なお、実施形態1で示した図6から分かるように、R表示のタイミングでは、パネル部35Bへの入射角度が最も小さくなるように、出射方向可変パネル部35Aでの光出射角度を制御し、B表示のタイミングでは、パネル部35Bへの入射角度が最も大きくなるように、出射方向可変パネル部35Aでの光出射角度を制御し、G表示のタイミングでは、その略中間となるように出射方向可変パネル部35Aでの光出射角度を制御する。
【0046】
(実施形態6)
次に、この発明の第6の実施形態を図15に基づいて説明する。なお、説明の重複による冗長を避けるため、実施形態5と同一の要素には同一の符号を付記して説明を簡略化する。前記の実施形態5では、時分割でR光用映像信号、G光用映像信号、B光用映像信号を順繰りに供給することとしたが、この実施形態6では、各画素部分にはそれが担う色に対応した映像信号(電圧)を印加することとしている。このため、ガラス板25′のプリズム25a′を各画素部分に対応して形成し、電極24′も各プリズム25a′に対応して個別に形成している。そして、この個別化された電極24′によって、プラズモン発生光出射パネル部35Bにおける赤色用となる画素部分の電極26Rへは最も小さい入射角度で光を入射させ、青色用となる画素部分の電極26Bへは最も大きい入射角度で光を入射させ、緑色用となる画素部分の電極26Gへはその略中間の入射角度で光を入射させる。画素部分への光入射状態は図のごとくクロスさせている。
【0047】
かかる構成では、プラズモン発生光出射パネル部35Bにおいて、各画素部分はそれが担う色が固定されているため、解像度は実施形態5よりも劣る(1/3)が、出射方向可変パネル部35Aの液晶層23の屈折率を時分割的に駆動する必要はなく、プラズモン発生光出射パネル部35Bの屈折率可変層(液晶層)27においては、その駆動速度は時分割の場合ほど速い必要はない(各画素部分が異なる色用になるような印加電圧変化は必要なく、或る色の画素としてその光量を調整する程度(プラズモンの結合度合いの微調整)で足りる)。また、このように画素が担う色が固定であるため、実施形態3のごとく、各色用の画素部分において異なる金属を使用したり、実施形態4のごとく、各色用の画素部分において異なる誘電率可変物質を使用したりすることができる。なお、プリズム側でのRGB位置は任意であるが、その配置に対してはプラズモン発生光出射パネル部35B側での各画素部分の配置が対応している必要がある。
【0048】
(実施形態7)
次に、この発明の第7の実施形態を図16及び図17に基づいて説明する。この実施形態の映像表示素子においては、ガラス板25′のプリズム25a′を各画素部分に対応して形成し、電極24′も各プリズム25a′に対応して個別に形成している。そして、この個別化された電極24′によって、各プリズム側では任意の角度で光を出射できることとし、尚且つ、プリズム3個セットの単位が、時分割的に1プリズム分ずつ出射角を変化させていくようになっている。プラズモン発生光出射パネル部35Bにおいては、各画素部分はそれが担う色が固定されているのではなく、時分割的に、或るタイミングでは赤色用、次のタイミングでは緑色用、次のタイミングでは青色用といったように、変わっていく。図16に示している例では、電極26bが青色用、電極26cが緑色用、電極26dが赤色用であった状態から、次のタイミングでは、電極26aが青色用、電極26bが緑色用、電極26cが赤色用のごとく、変化する。なお、実施形態5のように、全画素が同時に同一色用になることはない。
【0049】
プラズモン発生光出射パネル部35Bへの信号供給は、上記のごとく各画素がR→G→Bに変化していくことに鑑みて、図17のごとくプラズモンを変化させるように制御されることになる。かかる構成においても、時分割駆動により、解像度が向上することになる。一方、実施形態5と同様に、各画素部分が異なる色用として機能するために、高い応答速度が求められる。
【0050】
(実施形態8)
次に、上記応答速度に鑑みたこの発明の第8の実施形態を図18に基づいて説明する。この実施形態の映像表示素子においては、ガラス板25′のプリズム25a′を各画素部分に対応して形成し、電極24′も各プリズム25a′に対応して個別に形成している。そして、この個別化された電極24′によって、各プリズム側では任意の角度で光を出射できることとし、尚且つ、プリズム3個セットの単位が、時分割的に1画素分のシフトを行うように出射角を変化させていくようになっている。プラズモン発生光出射パネル部35Bにおいては、各画素部分はそれが担う色が固定されているのではなく、時分割的に、或るタイミングでは赤色用、次のタイミングでは緑色用、次のタイミングではまた赤色用に戻るといったように、変わっていく。図18に示している例では、実線の状態で、電極26eが赤色用、電極26fが青色用、電極26gが緑色用、電極26hが赤色用であった状態から、次のタイミングでは、電極26eが青色用、電極26fが緑色用、電極26gが赤色用のごとく、変化する。
【0051】
ここで、電極26gが緑色用から赤色用に変化する場合において、入射角は、実線の状態から点線で示すごとく、小さくなり、赤色のプラズモン誘起に向く状態となり、当該電極26gを赤色用とする印加電圧変化を小さくでき、応答速度が高速化する。また、電極26fが青色用から緑色用に変化する場合において、入射角は、実線の状態から点線で示すごとく、小さくなり、緑色のプラズモン誘起に向く状態となり、当該電極26fを緑色用とする印加電圧変化を小さくでき、応答速度が高速化する。また、電極26eが赤色用から青色用に変化する場合において、入射角は、実線の状態から点線で示すごとく、大きくなり、青色のプラズモン誘起に向く状態となり、当該電極26eを青色用とする印加電圧変化を小さくでき、応答速度が高速化する。なお、同じ色を発色させることにおいて、実線で示す光入射角状態と点線でで示す光入射角状態とがあり、同じ色の発色でも入射角度を変えていることになる。また、出射方向可変パネル部35Aの液晶層23の屈折率変化とプラズモン発生光出射パネル部35Bの屈折率可変層(液晶層)27の屈折率変化を共に利用することで、高速化を図っているとも言えることになる。
【0052】
プラズモン発生光出射パネル部35Bへの信号供給は、上記のごとく各画素が異なる色用に変化していくことに鑑みて、制御されることになる。かかる構成においても、時分割駆動により、解像度が向上することになる。
【0053】
なお、以上の実施形態では、拡散層10,30を設けて直視型に対応できるようにしたが、拡散層10,30を設けずに、レンズ等を設けて投写型(プロジェクタ)とすることもできる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カラーフィルタや偏光板を使用することなく色再現及び階調表現が行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズモン現象を説明する説明図である。
【図2】プラズモン現象を説明する説明図である。
【図3】回折格子によるプラズモン現象を説明する説明図である。
【図4】光入射角によるプラズモン現象を説明する説明図である。
【図5】この発明の第1の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図6】プラズモン現象による任意の色光の出射を説明する説明図である。
【図7】同図(a)は光源の光スペクトルを示し、同図(b)は赤色光の出射を説明する説明図であり、同図(c)は緑色光の出射を説明する説明図であり、同図(d)は青色光の出射を説明する説明図であり、
【図8】同図(a)は第1の実施形態の映像表示素子を示した説明図であり、同図(b)及び同図(c)はその変形例を示した説明図である。
【図9】この発明の第2の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図10】この発明の第3の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図11】この発明の第4の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図12】この発明の第5の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図13】この発明の第5の実施形態の映像表示素子における光路変更素子を示した説明図である。
【図14】この発明の第5の実施形態の映像表示素子における表示動作を示した説明図である。
【図15】この発明の第6の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図16】この発明の第7の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【図17】この発明の第7の実施形態の映像表示素子における表面プラズモンの分散関係と光の分散関係を示した説明図である。
【図18】この発明の第8の実施形態の映像表示素子を示した説明図である。
【符号の説明】
1 光源
2 平行光生成光学系
3 偏光変換装置
4 プリズム
5 ガラス
6 金属薄膜電極
7 屈折率可変層(液晶層)
8 金属薄膜電極
9 ガラス
10 拡散層
15 プラズモン発生光出射パネル
21 ガラス板
22 透明電極
23 液晶層
24 透明電極
25 ガラス板
25a微小プリズム
26 金属薄膜電極
27 屈折率可変層(液晶層)
28 金属薄膜電極
29 ガラス板
30 拡散層
35 パネル
35A出射方向可変パネル部
35Bプラズモン発生光出射パネル部

Claims (4)

  1. 白色平行光を色分離して互いに異なる角度で出射する色分離光学素子と、印加電圧にて誘電率を変化させる誘電率可変物質を電極にて挟み込み、光入射側となる一方の電極と誘電率可変物質との界面で表面プラズモンが発生するときには他方の電極と誘電率可変物質との界面で同様の表面プラズモンが発生するプラズモン発生光出射手段と、前記プラズモン発生光出射手段へ入射する光の分散関係と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御する制御手段と、を備える映像表示素子において、
    画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、各画素用の電極として2種以上の特性が異なる材質が用いられていることを特徴とする映像表示素子。
  2. 請求項1に記載の映像表示素子において、
    色分離された各色光が前記プラズモン発生光出射手段の画素となる電極上に交わらないように導く光学素子が設けられていることを特徴とする映像表示素子。
  3. 印加電圧に応じて白色平行光を任意の角度で屈折させて出射する出射方向可変手段と、印加電圧にて誘電率を変化させる誘電率可変物質を電極にて挟み込み、光入射側となる一方の電極と誘電率可変物質との界面で表面プラズモンが発生するときには他方の電極と誘電率可変物質との界面で同様の表面プラズモンが発生するプラズモン発生光出射手段と、前記プラズモン発生光出射手段への光入射角による光の分散関係と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御する制御手段と、を備える映像表示素子において、
    画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、各画素用の電極として2種以上の特性が異なる材質が用いられ、前記出射方向可変手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くことを特徴とする映像表示素子。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の映像表示素子において、
    前記プラズモン発生光出射手段の光出射側に拡散体を設けたことを特徴とする映像表示素子。
JP2001303615A 2001-09-28 2001-09-28 映像表示素子 Expired - Fee Related JP4171197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303615A JP4171197B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 映像表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303615A JP4171197B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 映像表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003107441A JP2003107441A (ja) 2003-04-09
JP4171197B2 true JP4171197B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=19123677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001303615A Expired - Fee Related JP4171197B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 映像表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4171197B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337519B2 (ja) 2009-02-10 2013-11-06 株式会社東芝 表示装置及び表示方法
JP2013064936A (ja) 2011-09-20 2013-04-11 Toshiba Corp 表示装置及び表示装置用バックライト

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003107441A (ja) 2003-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1063554B1 (en) Polarization luminaire and projector using it
US8042950B2 (en) Projection apparatus and image display apparatus with individual color light diffusion and microlens array
JP2747320B2 (ja) 表示装置
EP0734630B1 (en) Colour liquid crystal projection display systems
JP4202429B2 (ja) 反射表示装置
US5576870A (en) Liquid crystal display panel having a phase grating formed of liquid crystal molecules
JPH1115074A (ja) 投影型画像表示装置
KR20060066048A (ko) 백 라이트 장치, 액정 표시 장치
JP3522591B2 (ja) 画像表示装置
EP0492637B1 (en) Projector provided with a plurality of image generators
JP3473557B2 (ja) 照明装置及びプロジェクタ
US6817718B2 (en) Projection type optical display system
JPH10186544A (ja) 投射型カラー液晶表示装置
JP4171197B2 (ja) 映像表示素子
JPH10333089A (ja) 投写型表示装置
KR100754165B1 (ko) 반사형 액정표시소자 및 이를 이용한 프로젝터
JP2000098323A (ja) 色選択光量調節装置
JPH10221673A (ja) 投射型カラー画像表示装置
KR100293103B1 (ko) 액정표시장치
KR100546604B1 (ko) 디스플레이 장치
JP2746263B2 (ja) カラー表示装置
JP4465071B2 (ja) 色生成装置及び投影表示装置
JP2001201793A (ja) プロジェクタ
JP3175915B2 (ja) 液晶表示装置
JPH10111535A (ja) 液晶投射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080808

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees