JP2003107441A - 映像表示素子 - Google Patents
映像表示素子Info
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- JP2003107441A JP2003107441A JP2001303615A JP2001303615A JP2003107441A JP 2003107441 A JP2003107441 A JP 2003107441A JP 2001303615 A JP2001303615 A JP 2001303615A JP 2001303615 A JP2001303615 A JP 2001303615A JP 2003107441 A JP2003107441 A JP 2003107441A
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Abstract
色再現及び階調表現が行える映像表示素子を提供する。 【構成】 光源1からの平行光はプリズム4の作用によ
り色分離され、各色ごとに入射角が異なるかたちでプラ
ズモン発生光出射パネル15に入射する。このパネル1
5は、光入射側から、ガラス5、金属薄膜電極6、屈折
率可変層(液晶層)7、金属薄膜電極8、及びガラス9
をこの順で有して成る。屈折率可変層7は電極6・7間
の印加電圧に応じて屈折率(誘電率)を変化させるもの
である。電極6と電極8は同じ金属材料から成る。そし
て、パネル15の光出射側には拡散層10が設けられて
いる。
Description
る。
とする映像表示素子として液晶表示パネルが知られてい
る。この液晶表示パネルは、入射側偏光板と、一対のガ
ラス基板(画素電極や配向膜を形成してある)間に液晶
を封入してなるパネル部と、出射側偏光板とから成る。
そして、この液晶表示パネルをカラー化するためにカラ
ーフィルタが用いられる。このカラーフィルタは、赤色
透過部と緑色透過部と青色透過部とを交互にマトリクス
状に配置して成り、一組の赤色透過部と緑色透過部と青
色透過部とによって一つのカラー素子部を構成するよう
になっている。
晶表示パネルは、偏光板やカラーフィルタを用いて色調
表現を行うため、光源からの光利用効率が低く、高輝度
化が容易でないという欠点がある。
ィルタや偏光板を使用することなく色再現及び階調表現
が行える映像表示素子を提供することを目的とする。
は、上記の課題を解決するために、白色平行光を色分離
して互いに異なる角度で出射する色分離光学素子と、印
加電圧にて誘電率を変化させる誘電率可変物質を電極に
て挟み込み、光入射側となる一方の電極と誘電率可変物
質との界面で表面プラズモンが発生するときには他方の
電極と誘電率可変物質との界面で同様の表面プラズモン
が発生するプラズモン発生光出射手段と、前記プラズモ
ン発生光出射手段へ入射する光の分散関係と前記電極へ
の印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の色
光の出射量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴
とする。
表面プラズモンの分散関係を利用して任意の箇所で所望
の色光を出射させることができる。
光出射手段の画素となる電極上に交わらないように導く
光学素子が設けられているのがよい。また、前記プラズ
モン発生光出射手段の光出射側に拡散体を設けてもよ
く、これによれば、投写型ではなく、直視型とすること
ができる。プラズモン発生光出射手段からの各色出射光
が前記拡散体上で交わらないように導く光学素子が設け
られているのがよい。
と青色画素用とに分けられており、各画素用の電極とし
て2種以上の特性が異なる材質が用いられていてもよ
い。また、画素となる電極は赤色画素用と緑色画素用と
青色画素用とに分けられており、各画素用の電極に対応
する誘電率可変物質として2種以上の特性が異なる材質
が用いられていてもよい。
画素用と青色画素用とに分けられておらず、赤色映像信
号と緑色映像信号と青色映像信号とが時分割で順次的に
供給されるようになっており、前記制御手段は、前記プ
ラズモン発生光出射手段へ入射する光の分散関係と前記
電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任
意の色光の出射量を制御することを前記時分割に対応し
て行うように構成されていてもよい。
プリズムを用いるのがよい。そして、長波長の光ほど前
記プラズモン発生光出射手段への入射角が小さくなるよ
うに構成されるのがよい。
圧に応じて白色平行光を任意の角度で屈折させて出射す
る出射方向可変手段と、印加電圧にて誘電率を変化させ
る誘電率可変物質を電極にて挟み込み、光入射側となる
一方の電極と誘電率可変物質との界面で表面プラズモン
が発生するときには他方の電極と誘電率可変物質との界
面で同様の表面プラズモンが発生するプラズモン発生光
出射手段と、前記プラズモン発生光出射手段への光入射
角による光の分散関係と前記電極への印加電圧による表
面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする。
と表面プラズモンの分散関係を利用して任意の箇所で所
望の色光を出射させることができる。
に拡散体を設けてもよく、これによれば、投写型ではな
く、直視型とすることができる。
号とが時分割で順次的に供給されるようになっており、
前記出射方向可変手段は、前記時分割に対応して光出射
角度を異ならせ、前記制御手段は、前記プラズモン発生
光出射手段への光入射角による光の分散関係と前記電極
への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意の
色光の出射量を制御することを前記時分割に対応して行
うように構成されていてもよい。
と青色画素用とに分けられており、前記出射方向可変手
段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くよ
うになっていてもよい。この構成において、各画素用の
電極として2種以上の特性が異なる材質が用いられてい
てもよい。また、各画素用の電極に対応する誘電率可変
物質として2種以上の特性が異なる材質が用いられてい
てもよい。
と青色画素用とに分けられるとともに時分割で他の色画
素用に切り替わることとし、供給される映像信号は前記
時分割に対応して制御され、前記出射方向可変手段は、
各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くことを各
画素が前記時分割で他の画素用に切り替わることに対応
して同一色用画素には切り替わり後も同一角度で入射す
るように出射角制御を行うようになっていてもよい。
と青色画素用とに分けられるとともに時分割で他の色画
素用に切り替わることとし、供給される映像信号は前記
時分割に対応して制御され、前記出射方向可変手段は、
各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導くことを、
各画素が前記時分割で他の画素用に切り替わることに対
応してその画素の切り替わりのための印加電圧変化を少
なくできるように入射角度を変化させるようになってい
てもよい。
有して成っていてもよい。
液晶層から成っていてもよく、或いは、強誘電結晶から
成っていてもよい。
ち、表面プラズモンについて図1乃至図4を用いて説明
する。図1に表面プラズモンの発生原理について説明す
る。表面プラズモンは2つの媒質の界面で起こる一種の
電子の集団振動と考えられており、表面プラズモンが誘
起される条件は、式1及び式2のように表される。式1
は表面プラズモンが誘起されるための分散関係を示して
おり、式2は2媒質の誘電率に関する条件となってい
る。ここで式2を満足する誘電率ε21を示す物質とし
ては金属が挙げられる。
の振動数、ε11は媒質1の複素誘電率、ε21は媒質
2の複素誘電率、cは光速である。
水平方向成分の分散関係を示している。この図において
は、光の分散関係と表面プラズモンの分散関係は交わら
ない。これは、通常では光による表面プラズモンの誘起
は起こらないことを示している。光による誘起を可能と
するためには、回折格子やプリズムを用いることが考え
られ、図3には回折格子を用いた場合を、図4にはプリ
ズムを用いた場合を、それぞれ示している。このような
方法によって光の分散関係を変化させることで、表面プ
ラズモンの分散関係との交点を持つことができ、このよ
うに光の分散関係と表面プラズモンの分散関係が一致す
る所では、光と表面プラズモンのエネルギーが等しくな
り、これにより光による表面プラズモン誘起が起こる。
施形態を図5乃至図8に基づいて説明していく。光源1
の発光部(例えば、メタルハライドランプ等)から出射
された白色光はパラボラリフレクタによって略平行光化
されて出射され、平行光生成光学系2によって平行光と
なって偏光変換装置3に至る。平行光生成光学系2はコ
ンデンサレンズ等の複数のレンズを組み合わせて構成さ
れている。偏光変換装置3は偏光ビームスプリッタアレ
イ(PBSアレイ)から成る。このPBSアレイは、P
偏光を透過させ、S偏光を反射する偏光分離膜を入射光
に対して45°配置で備えており、前記偏光分離膜はP
偏光を通過させ、S偏光を90°光路偏光して前記偏光
分離膜にて反射・出射する。そして、S偏光の出射側に
は位相差板が設けられており、S偏光はP偏光に変換さ
れて出射される。すなわち、ほぼ全ての光はP偏光に変
換される。図の場合、P偏光はその電場成分が図面に垂
直に振動しているものとする。なお、偏光変換装置3は
無くてもよい。偏光変換された白色平行光は、色分離光
学素子であるプリズム(回折格子でもよいが、この実施
形態ではプリズムとしている)4の作用により、色分離
され、各色ごとに入射角が異なるかたちでプラズモン発
生光出射パネル15に入射する。
光入射側から、ガラス5、金属薄膜電極6、屈折率可変
層(液晶層)7、金属薄膜電極8、及びガラス9をこの
順で有して成る。屈折率可変層7は電極6・8間の印加
電圧に応じて屈折率(誘電率)を変化させるものであ
る。電極6と電極8は同じ金属材料からなりプラズモン
に関して同じ特性を有する。そして、パネル15の光出
射側には拡散層10が設けられている。
てきた各色光は、ガラス5によって屈折し、電極6で反
射する。この入射した各色光の分散関係と、電極6と屈
折率可変層7との界面(以下、界面6−7と記する)で
の表面プラズモンの誘起条件が合えば、表面プラズモン
が界面6−7で誘起される。界面6−7での表面プラズ
モンは同時に屈折率可変層7と電極8との界面(以下、
界面7−8と記する)での表面プラズモンと一致する。
これは各々の界面での分散関係が両者で全く等価である
ためである。そして、界面6−7での表面プラズモンは
界面7−8での表面プラズモンと結合し、結果としてエ
ネルギーが界面7−8に到達する。そして、入射光が界
面6−7で表面プラズモンに誘起されたのと全く逆の過
程で、界面7−8での表面プラズモンは光となり、入射
光に平行な方向に同一の光を出射する。
異なる方向に出射し、パネル15に異なる方向から入射
することで表面プラズモンに寄与するのであるが、この
入射角の傾きによる光の分散関係の変化は、図6に示す
ようになる。すなわち、光の分散関係は媒質が等しい場
合、sinΘ(Θ:入射角)で決まり、この光の分散関
係は各色光によって異なることになる。図6に示すごと
く、光の分散関係と表面プラズモンとの分散関係が等し
い所では、上述した表面プラズモンの結合が起こり、最
終的に対応する光が透過してくる。
(G光)、青色光(B光)が互いに異なる入射角度でパ
ネル15に導かれ、各画素部分でR光とG光とB光の選
択出射が行われる様子を示している。このパネル15で
は、R光とG光とB光の調光を各画素共通の金属薄膜お
よび屈折率可変物質層の構成で実現しており、各画素部
分には、R光、G光、B光の全てが到達しているため、
R光を調光しているつもりが、同時にG光、B光をも調
光しかねない。
ークを持ち、図7(a)に示すように、スペクトル上、
分離されていれば良い。そして、R光を出射することと
なる領域(画素)では、光の分散関係と表面プラズモン
の分散関係が図7(b)のごとくなり、G光を出射する
こととなる領域(画素)では、両分散関係が図7(c)
のごとくなり、B光を出射することとなる領域(画素)
では、両分散関係が図7(d)のごとくなればよい。そ
して、同図(b)の状態で表面プラズモンの分散関係を
微調整(金属電極への印加電圧調整)すれば、R光の光
量調整が行われることになり、同図(c)の状態で表面
プラズモンの分散関係を微調整すれば、G光の光量調整
が行われることになり、同図(d)の状態で表面プラズ
モンの分散関係を微調整すれば、B光の光量調整が行わ
れることになる。
についてだけ、その分散関係と表面プラズモンの分散関
係とが交点を持つように、入射角度調整や図8(a)に
示したスペクトル分離がなされることで、カラーフィル
タや偏光板を不要とし、各画素を任意の色光用画素とし
て機能させることができる。
ンズ16を配置した構成を示している。このようにレン
ズ16を配置することで、各色光の多くを対応する色光
用の画素部分に導くことが可能になる。この場合には、
前述したごとく各画素部分にR光、G光、B光の全てが
到達するといったことが回避されることになり、各画素
部分によって入射する光の波長が決まることになるの
で、図8(a)に示したスペクトル分離の要請を緩和で
きる。なお、レンズ16としては、実際にはレンチキュ
ラーレンズや蠅の目レンズが用いられる。
色に対応した映像信号(電圧)が印加されることとして
いるが、図8(c)に示すように、各画素部分にRGB
各光が入射することを利用し、時分割でR光用映像信
号、G光用映像信号、B光用映像信号を順繰りに供給す
ることとし、パネル15においては、タイミングT1で
は全画素部分がR光用となり、タイミングT2では全画
素部分がG光用となり、タイミングT3では全画素部分
がB光用とするといった制御も可能である。このような
時分割制御により、解像度を実質的に高めることが可能
になる。
施形態を図9に基づいて説明していく。なお、説明の重
複による冗長を避けるため、同一の要素には同一の符号
を付記して説明を簡略化することとする。この実施形態
では、パネル15の光出射側にRGBドットに対応した
レンズ(レンチキュラーレンズや蝿の目レンズ)11を
設け、このレンズ11の光出射側に、当該レンズ11か
ら所定距離をおいて拡散層10を設けている。
に異なる角度で出射している。このため、前述の実施形
態1の構成では、R光、G光、B光が拡散層10上で混
ざって表示される可能性がある。一方、この実施形態2
の構成であれば、レンズ11により、出射角が違うR
光、G光、B光(平行光)を集光して拡散層10上に混
ざらないようにあてることができる。レンズ11の焦点
距離に拡散層10を持ってくる必要はなく、RGB各光
が混ざらない程度に各色が分離されるような距離に配置
すればよい。なお、レンズ11と拡散層10とを一体化
することは容易である。
施形態を図10に基づいて説明していく。この実施形態
では、金属薄膜電極6′・8′は、各色用の画素部分に
おいて異なる金属を使用している。具体的には、或る色
用の画素を成す対の電極61と電極81、電極62と電
極82、及び電極63と電極83は各々同一種金属であ
るが、電極61と電極62と電極63は互いに異なる金
属から成り、電極81と電極82と電極83は互いに異
なる金属である。これは表面プラズモンが誘起される波
長を、誘電率制御(印加電圧制御)により可変としてい
るが、使用する金属によっては十分に可変し切れない場
合がある。これは式1で表されるように、誘電率変化に
よる表面プラズモンの分散関係の可変には自ずと限界が
あるためである。この実施形態のごとく、各色用の画素
となる電極をR,G,Bに合わせて選択しておくこと
で、誘電率可変物質に求められる可変量を低減できる
(印加電圧制御幅を小さくできる)ことになる。誘電率
の可変が少ないということは、高速応答が容易になると
いうことである。
施形態を図11に基づいて説明していく。この実施形態
では、前記実施形態3と同様の理由により、屈折率可変
物質7′は、R用として屈折率可変物質71、G用とし
て屈折率可変物質72、B用として屈折率可変物質73
を用いている。屈折率可変物質7′として液晶を用いる
場合には、このような構造の作製はかなり複雑になる
が、屈折率可変物質7′として(強誘電体結晶(バリス
タ)等を用いれば作製は容易である。
施形態を図12乃至図14に基づいて説明する。光源1
の発光部(例えば、メタルハライドランプ等)から出射
された白色光はパラボラリフレクタによって略平行光化
されて出射され、平行光生成光学系2によって平行光と
なって偏光変換装置3に至る。平行光生成光学系2はコ
ンデンサレンズ2等の複数のレンズを組み合わせて構成
されている。偏光変換装置3は偏光ビームスプリッタア
レイ(PBSアレイ)から成る。このPBSアレイは、
P偏光を透過させ、S偏光を反射する偏光分離膜を入射
光に対して45°配置で備えており、前記偏光分離膜は
P偏光を通過させ、S偏光を90°光路偏光して前記偏
光分離膜にて反射・出射する。そして、S偏光の出射側
には位相差板が設けられており、S偏光はP偏光に変換
されて出射される。すなわち、ほぼ全ての光はP偏光に
変換される。図の場合、P偏光はその電場成分が図面に
垂直に振動しているものとする。偏光変換された白色平
行光は、パネル35に入射する。
35Aと、プラズモン発生光出射パネル部35Bとから
成る。これら出射方向可変パネル部35Aとプラズモン
発生光出射パネル部35Bとは、ガラス板25を両者で
共用することとしている。
も示すように、ガラス板21と、このガラス板21に対
面する側に複数の微小プリズム25aを有したガラス板
25と、これら基板間に注入された平行配向の液晶層2
3と、各ガラス基板22,25の対向面側に各々形成さ
れた透明電極22,24とから成る。この出射方向可変
パネル部35Aにおいて必要な機能は屈折率変化であ
り、光の施光などは生じてはならない。従ってTNやS
TNのように捩れているものは使用しない。前記平行配
向の液晶層23は電気的な変化により屈折率のみ可変す
るものである。出射方向可変パネル部35Aにおける出
射角α近似的に、以下のように表される。
4とプリズム25aを成すガラス板25との屈折率の関
係であるが、実際には、透明電極24と液晶層23の屈
折率によって出射角が可変される。透明電極24とガラ
ス板25の屈折率が異なっていたとしても、それは液晶
層23の屈折率可変時において一定であるので、その部
分での出射角変化は一定と換算できる。なお、例えば、
透明電極24とプリズム25aを成すガラス板25との
屈折率が等しく、更に、ガラス板25と液晶層23の屈
折率も等しいとすれば、入射した光はプリズム25aと
液晶層23との界面での影響を受けずに入射方向と同方
向に出射することになる。勿論、このよに透明電極24
とガラス板25と液晶層23の屈折率を等しくすること
が要求されるわけではない。
に、ガラス板21側にプリズムを設けても同様の機能が
得られる。また、プラズモン発生光出射パネル部35B
においては、光を斜めに入射させて光の分散関係を変化
させるので、図13では出射方向可変パネル部35Aへ
の入射光を垂直に描いているが、図12のごとく斜めに
するのが望ましい。そして、この斜め入射とする場合に
は、プリズム25aの側面ではなく上面側に多くの光が
入射するような斜め方向とするのがよい。
光入射側から、ガラス25(共用)、金属薄膜電極2
6、屈折率可変層(液晶層)27、金属薄膜電極28、
及びガラス29をこの順で有して成る。屈折率可変層2
7は電極26・28間の印加電圧に応じて屈折率(誘電
率)を変化させるものである。電極26と電極28は同
じ金属材料から成る。そして、プラズモン発生光出射パ
ネル部35Bの光出射側には拡散層30が設けられてい
る。
定の角度で入射してきた白色光は、ガラス25を透過し
て電極6で反射する。この入射した各色光の分散関係及
び表面プラズモンの分散関係については、実施形態1で
説明したのと同様である。
射パネル部35Bの各画素部分には白色光が入射するこ
とになり、その入射角度は出射方向可変パネル部35A
にて変化させることができる。そこで、時分割でR光用
映像信号、G光用映像信号、B光用映像信号を順繰りに
供給することとし、パネル部35Bにおいては、図14
に示すように、タイミングT1では全画素部分がR光用
となり、タイミングT2では全画素部分がG光用とな
り、タイミングT3では全画素部分がB光用とするとい
った制御を行い、この時分割のタイミングに合わせて、
出射方向可変パネル部35Aで光出射角度を変更するこ
とで、映像表示が行えることになる。なお、実施形態1
で示した図6から分かるように、R表示のタイミングで
は、パネル部35Bへの入射角度が最も小さくなるよう
に、出射方向可変パネル部35Aでの光出射角度を制御
し、B表示のタイミングでは、パネル部35Bへの入射
角度が最も大きくなるように、出射方向可変パネル部3
5Aでの光出射角度を制御し、G表示のタイミングで
は、その略中間となるように出射方向可変パネル部35
Aでの光出射角度を制御する。
施形態を図15に基づいて説明する。なお、説明の重複
による冗長を避けるため、実施形態5と同一の要素には
同一の符号を付記して説明を簡略化する。前記の実施形
態5では、時分割でR光用映像信号、G光用映像信号、
B光用映像信号を順繰りに供給することとしたが、この
実施形態6では、各画素部分にはそれが担う色に対応し
た映像信号(電圧)を印加することとしている。このた
め、ガラス板25′のプリズム25a′を各画素部分に
対応して形成し、電極24′も各プリズム25a′に対
応して個別に形成している。そして、この個別化された
電極24′によって、プラズモン発生光出射パネル部3
5Bにおける赤色用となる画素部分の電極26Rへは最
も小さい入射角度で光を入射させ、青色用となる画素部
分の電極26Bへは最も大きい入射角度で光を入射さ
せ、緑色用となる画素部分の電極26Gへはその略中間
の入射角度で光を入射させる。画素部分への光入射状態
は図のごとくクロスさせている。
ネル部35Bにおいて、各画素部分はそれが担う色が固
定されているため、解像度は実施形態5よりも劣る(1
/3)が、出射方向可変パネル部35Aの液晶層23の
屈折率を時分割的に駆動する必要はなく、プラズモン発
生光出射パネル部35Bの屈折率可変層(液晶層)27
においては、その駆動速度は時分割の場合ほど速い必要
はない(各画素部分が異なる色用になるような印加電圧
変化は必要なく、或る色の画素としてその光量を調整す
る程度(プラズモンの結合度合いの微調整)で足り
る)。また、このように画素が担う色が固定であるた
め、実施形態3のごとく、各色用の画素部分において異
なる金属を使用したり、実施形態4のごとく、各色用の
画素部分において異なる誘電率可変物質を使用したりす
ることができる。なお、プリズム側でのRGB位置は任
意であるが、その配置に対してはプラズモン発生光出射
パネル部35B側での各画素部分の配置が対応している
必要がある。
施形態を図16及び図17に基づいて説明する。この実
施形態の映像表示素子においては、ガラス板25′のプ
リズム25a′を各画素部分に対応して形成し、電極2
4′も各プリズム25a′に対応して個別に形成してい
る。そして、この個別化された電極24′によって、各
プリズム側では任意の角度で光を出射できることとし、
尚且つ、プリズム3個セットの単位が、時分割的に1プ
リズム分ずつ出射角を変化させていくようになってい
る。プラズモン発生光出射パネル部35Bにおいては、
各画素部分はそれが担う色が固定されているのではな
く、時分割的に、或るタイミングでは赤色用、次のタイ
ミングでは緑色用、次のタイミングでは青色用といった
ように、変わっていく。図16に示している例では、電
極26bが青色用、電極26cが緑色用、電極26dが
赤色用であった状態から、次のタイミングでは、電極2
6aが青色用、電極26bが緑色用、電極26cが赤色
用のごとく、変化する。なお、実施形態5のように、全
画素が同時に同一色用になることはない。
信号供給は、上記のごとく各画素がR→G→Bに変化し
ていくことに鑑みて、図17のごとくプラズモンを変化
させるように制御されることになる。かかる構成におい
ても、時分割駆動により、解像度が向上することにな
る。一方、実施形態5と同様に、各画素部分が異なる色
用として機能するために、高い応答速度が求められる。
たこの発明の第8の実施形態を図18に基づいて説明す
る。この実施形態の映像表示素子においては、ガラス板
25′のプリズム25a′を各画素部分に対応して形成
し、電極24′も各プリズム25a′に対応して個別に
形成している。そして、この個別化された電極24′に
よって、各プリズム側では任意の角度で光を出射できる
こととし、尚且つ、プリズム3個セットの単位が、時分
割的に1画素分のシフトを行うように出射角を変化させ
ていくようになっている。プラズモン発生光出射パネル
部35Bにおいては、各画素部分はそれが担う色が固定
されているのではなく、時分割的に、或るタイミングで
は赤色用、次のタイミングでは緑色用、次のタイミング
ではまた赤色用に戻るといったように、変わっていく。
図18に示している例では、実線の状態で、電極26e
が赤色用、電極26fが青色用、電極26gが緑色用、
電極26hが赤色用であった状態から、次のタイミング
では、電極26eが青色用、電極26fが緑色用、電極
26gが赤色用のごとく、変化する。
変化する場合において、入射角は、実線の状態から点線
で示すごとく、小さくなり、赤色のプラズモン誘起に向
く状態となり、当該電極26gを赤色用とする印加電圧
変化を小さくでき、応答速度が高速化する。また、電極
26fが青色用から緑色用に変化する場合において、入
射角は、実線の状態から点線で示すごとく、小さくな
り、緑色のプラズモン誘起に向く状態となり、当該電極
26fを緑色用とする印加電圧変化を小さくでき、応答
速度が高速化する。また、電極26eが赤色用から青色
用に変化する場合において、入射角は、実線の状態から
点線で示すごとく、大きくなり、青色のプラズモン誘起
に向く状態となり、当該電極26eを青色用とする印加
電圧変化を小さくでき、応答速度が高速化する。なお、
同じ色を発色させることにおいて、実線で示す光入射角
状態と点線でで示す光入射角状態とがあり、同じ色の発
色でも入射角度を変えていることになる。また、出射方
向可変パネル部35Aの液晶層23の屈折率変化とプラ
ズモン発生光出射パネル部35Bの屈折率可変層(液晶
層)27の屈折率変化を共に利用することで、高速化を
図っているとも言えることになる。
信号供給は、上記のごとく各画素が異なる色用に変化し
ていくことに鑑みて、制御されることになる。かかる構
成においても、時分割駆動により、解像度が向上するこ
とになる。
30を設けて直視型に対応できるようにしたが、拡散層
10,30を設けずに、レンズ等を設けて投写型(プロ
ジェクタ)とすることもできる。
ば、カラーフィルタや偏光板を使用することなく色再現
及び階調表現が行えるという効果を奏する。
図である。
図である。
した説明図である。
する説明図である。
(b)は赤色光の出射を説明する説明図であり、同図
(c)は緑色光の出射を説明する説明図であり、同図
(d)は青色光の出射を説明する説明図であり、
示した説明図であり、同図(b)及び同図(c)はその
変形例を示した説明図である。
した説明図である。
示した説明図である。
示した説明図である。
示した説明図である。
おける光路変更素子を示した説明図である。
おける表示動作を示した説明図である。
示した説明図である。
示した説明図である。
おける表面プラズモンの分散関係と光の分散関係を示し
た説明図である。
示した説明図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 白色平行光を色分離して互いに異なる角
度で出射する色分離光学素子と、印加電圧にて誘電率を
変化させる誘電率可変物質を電極にて挟み込み、光入射
側となる一方の電極と誘電率可変物質との界面で表面プ
ラズモンが発生するときには他方の電極と誘電率可変物
質との界面で同様の表面プラズモンが発生するプラズモ
ン発生光出射手段と、前記プラズモン発生光出射手段へ
入射する光の分散関係と前記電極への印加電圧による表
面プラズモンの分散関係で任意の色光の出射量を制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする映像表示素
子。 - 【請求項2】 請求項1に記載の映像表示素子におい
て、色分離された各色光が前記プラズモン発生光出射手
段の画素となる電極上に交わらないように導く光学素子
が設けられていることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の映像表示
素子において、前記プラズモン発生光出射手段の光出射
側に拡散体を設けたことを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項4】 請求項3に記載の映像表示素子におい
て、前記プラズモン発生光出射手段からの各色出射光が
前記拡散体上で交わらないように導く光学素子が設けら
れていることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の映像表示素子において、画素となる電極は赤色画素用
と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、各画素
用の電極として2種以上の特性が異なる材質が用いられ
ていることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の映像表示素子において、画素となる電極は赤色画素用
と緑色画素用と青色画素用とに分けられており、各画素
用の電極に対応する誘電率可変物質として2種以上の特
性が異なる材質が用いられていることを特徴とする映像
表示素子。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の映像表示素子において、画素となる電極は赤色画素用
と緑色画素用と青色画素用とに分けられておらず、赤色
映像信号と緑色映像信号と青色映像信号とが時分割で順
次的に供給されるようになっており、前記制御手段は、
前記プラズモン発生光出射手段へ入射する光の分散関係
と前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関
係で任意の色光の出射量を制御することを前記時分割に
対応して行うことを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
の映像表示素子において、色分離光学素子は回折格子で
あることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
の映像表示素子において、色分離光学素子はプリズムで
あることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
載の映像表示素子において、長波長の光ほど前記プラズ
モン発生光出射手段への入射角が小さくなるように構成
されたことを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項11】 印加電圧に応じて白色平行光を任意の
角度で屈折させて出射する出射方向可変手段と、印加電
圧にて誘電率を変化させる誘電率可変物質を電極にて挟
み込み、光入射側となる一方の電極と誘電率可変物質と
の界面で表面プラズモンが発生するときには他方の電極
と誘電率可変物質との界面で同様の表面プラズモンが発
生するプラズモン発生光出射手段と、前記プラズモン発
生光出射手段への光入射角による光の分散関係と前記電
極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係で任意
の色光の出射量を制御する制御手段と、を備えたことを
特徴とする映像表示素子。 - 【請求項12】 請求項11に記載の映像表示素子にお
いて、前記プラズモン発生光出射手段の光出射側に拡散
体を設けたことを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項13】 請求項11及び請求項12に記載の映
像表示素子において、赤色映像信号と緑色映像信号と青
色映像信号とが時分割で順次的に供給されるようになっ
ており、前記出射方向可変手段は、前記時分割に対応し
て光出射角度を異ならせ、前記制御手段は、前記プラズ
モン発生光出射手段への光入射角による光の分散関係と
前記電極への印加電圧による表面プラズモンの分散関係
で任意の色光の出射量を制御することを前記時分割に対
応して行うことを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項14】 請求項11及び請求項12に記載の映
像表示素子において、画素となる電極は赤色画素用と緑
色画素用と青色画素用とに分けられており、前記出射方
向可変手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光
を導くことを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項15】 請求項14に記載の映像表示素子にお
いて、各画素用の電極として2種以上の特性が異なる材
質が用いられていることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項16】 請求項14及び請求項15に記載の映
像表示素子において、各画素用の電極に対応する誘電率
可変物質として2種以上の特性が異なる材質が用いられ
ていることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項17】 請求項11及び請求項12に記載の映
像表示素子において、画素となる電極は赤色画素用と緑
色画素用と青色画素用とに分けられるとともに時分割で
他の色画素用に切り替わることとし、供給される映像信
号は前記時分割に対応して制御され、前記出射方向可変
手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導く
ことを各画素が前記時分割で他の画素用に切り替わるこ
とに対応して同一色用画素には切り替わり後も同一角度
で入射するように出射角制御を行うことを特徴とする映
像表示素子。 - 【請求項18】 請求項11及び請求項12に記載の映
像表示素子において、画素となる電極は赤色画素用と緑
色画素用と青色画素用とに分けられるとともに時分割で
他の色画素用に切り替わることとし、供給される映像信
号は前記時分割に対応して制御され、前記出射方向可変
手段は、各画素用の電極に向けて異なる角度で光を導く
ことを、各画素が前記時分割で他の画素用に切り替わる
ことに対応してその画素の切り替わりのための印加電圧
変化を少なくできるように入射角度を変化させることを
特徴とする映像表示素子。 - 【請求項19】 請求項11乃至請求項18のいずれか
に記載の映像表示素子において、出射方向可変手段は液
晶層とプリズムとを有して成ることを特徴とする映像表
示素子。 - 【請求項20】 請求項1乃至請求項19のいずれかに
記載の映像表示素子において、誘電率可変物質は液晶層
から成ることを特徴とする映像表示素子。 - 【請求項21】 請求項1乃至請求項19のいずれかに
記載の映像表示素子において、誘電率可変物質は強誘電
結晶から成ることを特徴とする映像表示素子。
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---|---|---|---|
JP2001303615A JP4171197B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 映像表示素子 |
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JP2001303615A JP4171197B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 映像表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4171197B2 JP4171197B2 (ja) | 2008-10-22 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8134773B2 (en) | 2009-02-10 | 2012-03-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Display device and display method |
US20130070482A1 (en) | 2011-09-20 | 2013-03-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Display device and backlight for display device |
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2001
- 2001-09-28 JP JP2001303615A patent/JP4171197B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8939594B2 (en) | 2011-09-20 | 2015-01-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Display device and backlight for display device |
TWI485467B (zh) * | 2011-09-20 | 2015-05-21 | Toshiba Kk | 顯示裝置及用於顯示裝置的背光 |
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